第 6 学年 2 組 道徳学習指導案 平成 2 6 年 1 1 月 2 6 日 ( 水 ) 第 5 校時 在籍児童数 3 3 名 指導者 塚田 和美 1 主題名自分と異なる意見や立場も大切に 内容項目 2 -( 4 ) 寛容 謙虚 資料名 ブランコ乗りとピエロ ( 出典 : 文部科学省 私たちの道徳 ) 2 主題設定の理由 (1 ) ねらいとする道徳的価値について本主題は 高学年における内容項目 2 - ( 4 ) 謙虚な心をもち 広い心で自分と異なる意見や立場を大切にする ことを深めることを意図したものである 広がりと深まりのある人間関係を築くために必要な 謙虚な心と広い心を持った児童を育てようとする内容項目である これは 中学校での内容項目 2 - ( 5 ) それぞれの個性や立場を尊重し いろいろなものの見方や考え方があることを理解して 寛容の心をもち 謙虚に他に学ぶ につながっていく 人間は 自分の立場を守るため つい他人の過ちを非難したり 自分と異なる意見や立場を受け入れられなかったりする しかし よりよい人間関係を築くためには 相手の立場や気持ちを考え 異なった意見に対しても 広い心をもって受け入れることが大切である また 自分自身のいたらなさに目を向け 他人の過ちを許し 相手から学ぼうとする謙虚な姿勢をもつことも大切である 今日解決しなければならない重要な教育課題の一つにいじめの問題がある いじめをする側の問題として 自分と異なる考えや意見を受け入れられず否定してしまうことや 相手の言動を見て 自分にも同様なことがあるという謙虚さが十分でないことなどが挙げられる いじめを生まない心や環境を作るためにも 謙虚な心を持ち 広い心で自分と異なる意見や立場を大切にする態度を育てたいと考える (2 ) 児童の実態について本学級児童は 積極性があり 学校生活の様々な活動に対し意欲的に取り組もうとしている しかし その一方で 友だちとの意見が合わず 円滑に活動できないで行き詰まってしまうことも少なくない 自分にとって簡単だと思う活動でも 友だちにとっては難しく 自分たちの思うように行動してくれなかったり 自分たちの思いと全くそぐわない行動をされたりすると 一方的に相手が悪いと思いこんだり 強い口調で話したりしてしまう 自分たちが任された仕事に対し 協力して意欲的に取り組もうとする反面 その活動が苦手な友だちや一緒に活動できなかった友だちに対して いやなことを言ってしまったり 責めてしまう場面も見られる また 自分にもよくない点があったとわかっていても 相手の忠告や謝罪を素直に聞き入れられないこともある そこで 学級会において まず相手の意見に耳を傾け お互いのよいところを尊重していくことをクラスの約束とした 相手を責めるのではなく 何をどのように直してほしいのかを相手が分かるように伝えることを指導してきた その結果 友だちに対し だから したほうがいいよ 今度は してほしい など穏やかに話し お互いにうまく活動しようとする児童が多く見られる様になった 国語をはじめ 各教科の学習でも 自分の意見を述べるときには その根拠についてもはっきり示すことや 相手の意見と自分の意見を比べながら聞くこと 相手と異なる - 1 -
意見にも なぜそう考えるのか根拠を示した上で 相手にきちんと伝えることなどを指導してきた 道徳の授業においては 相手の立場や気持ちを考え 広い心で人の過ちを許そうとする心情を育てたいと考え 6 月に お別れ会 2 -( 4 )( 学研 ) を行った 児童は 自分を見つめる場面で 友だちが一緒に遊びに行く約束を守ってくれなかった事例を挙げ 次の日に話を聞いたら 用事ができてしまい迎えに行けなかったことがわかり 謝ってくれた ことに対し はじめは 友だちに怒りを感じたが 話をして解決できてよかったこと 自分が正しいと思っても話し合うことが大切だと発表していた また やはり友だちと遊ぶ約束をしていたが まだ 解決していないという児童もいた 今度 友だちときちんと話し合いたいと記述していた これらを踏まえ 改めて本時では 資料を通し 相手の立場や事情を理解しようとすることで 自分にも同様なことがあるという謙虚さをもって認め それを許すことのできる寛容な心と 互いに不完全な人間であるからこそ尊重し合おうとする態度をを育みたいと考える (3 ) 資料について自分こそがサーカス団のスターであると考え 大王を招いての演技の日に 決められた時間を守らず 一人だけ目立とうとするサムに対し リーダーのピエロは怒りを覚えるが サムの全力の演技を見て サムの立場や考えを受け入れ 自分の思いを伝える サーカスの舞台裏で生じた二人のスターの対立に焦点を当て 自分を大切にしながら相手を尊重していくためには 自他の異なる立場や思いをどのようにとらえることが大切なのかを考えられるように構成されている 互いをライバル視し 相手を受け入れられないでいるピエロとブランコ乗りのサムの関係は 児童にとって興味関心をもって考えられる事象である サムの言動に腹を立てながら その頑張りを目の当たりにする場面から 相手の立場や考えに気づきながらもそれを認められないピエロの葛藤を中心として 他者理解や人間理解を深めたい 相手を受け入れることの難しさや大切さを ピエロとサムが朝まで語り合い その後すばらしい共演を見せたことから 互いを尊重し合うことのよさを自分自身との関わりで考えさせ 自分と異なる意見にも耳を傾け 相手の立場や気持ちを認める態度を育てたい (4 ) 指導の工夫 1 指導方法を多様化するための工夫 事前に寛容に関するアンケートを実施し導入で活用し 資料への興味関心を高めさせる 役割演技で葛藤場面を疑似体験させることで 相手の意見や立場を理解しようとしながらも 受け入れることの難しさを自分との関わりで考えさせたい 一人一人にワークシートに書かせることで これまでの自分のあり方を見つめ これからの生活に生かせるようにする 2 学習の場や時間の設定の工夫 葛藤場面に中心を置き 主人公の気持ちになりきってその場面を疑似体験させることにより 自分自身のことにおきかえて なぜ 自分と異なる意見も謙虚に聞くことが大切になるのか考えさせる 3 学習集団を多様に生かすための工夫 ペアや小グループ またクラス全体で友だちと話し合うことで より多様な考えを引き出せるようにする - 2 -
3 研究主題とのかかわりと他の教育活動等との関連 心豊かにかかわり自他共によりよく生きようとする児童の育成 - 自己の生き方についての考えを深める道徳の時間の充実 - (1 ) 研究主題との関わり本主題では お互いにかけがえのない存在であることを自覚し 広い心で自分と異なる意見や立場を尊重することの大切さについて学んでいく 私たちが社会生活を送る上で 相手の立場を尊重することは重要である このことを本資料の主人公の心の動きを探らせながら 相手の立場に立って考えることの必要性を考えさせ ねらいとする価値に迫れるようにする (2 ) 他の教育活動との関連 ( 4 月 ) 道徳の時間 ( 9 月 ) 学級開き ( 6 月 ) 運動会 友だちの意見に耳を 資料名 お別れ会 友だちと協力し 種目練 傾け お互いのよい お互いにかけがえのない 習や準備 係の仕事を行 ところを尊重してい 存在であることを自覚し う くことを学級の約束 広い心で自分と異なる意見 ( 1 0 月 ) とする や立場を尊重できる態度を いいずみっ子祭り 年間学級活動 学級指導 育てる 友だちと協力し 発表の 児童会活動 行事等 ( 9 月 ) 計画や準備 練習を行う 友だちと意見を出し 資料名 ひとふさのぶどう 修学旅行 合い 話し合いなが 相手の立場や気持ちを考 友だちと話し合いながら ら よりよい活動と え 広い心で人の過ちを許 グループ行動の計画を立て なるよう 進めてい そうとする心情を育てる 実践する く ( 1 1 月 ) ( 3 月 ) 資料名 ブランコ乗りとピ 巣立ちの会 エロ 友だちと協力し 計画 相手の立場や事情を理解 製作活動 係分担などに しようとすることで それ 取り組み 会の実践をす を許すことのできる寛容な る 心と尊重し合おうとする態度を育てる 家庭との連携 学級通信等で 子どもたちのよい行いや取り組みを紹介していく また 道徳の授業を中心とした学級での取り組みの様子も 合わせて伝えていく - 3 -
4 本時のねらい 自分と異なる意見や立場を受け入れることの難しさやよさを知り 広い心で相手を大 切にしようとする心情を育てる 5 本時の学習指導過程 段 階 学習活動 主な発問 予想される児童の反応 指導上の留意点 時間 評価 導 気 1 アンケート結果を 自分が怒ってけんかに 友だちが自分と違 3 入 づ 示し 友だちから なった う意見を主張した く 自分と異なる意見や 相手の言うとおりにし ときの気持ちを思 考えが出たとき 自 た い起こさせ 主題 分はどうしたか な 話し合って決めた への興味関心を高 どの体験を話し合う める 展 と 2 資料 ブランコ乗 登場人物 条件 6 ら りとピエロ を読み 情況をおさえる 開 え 話し合いの方向性を る つかむ 登場人物 ピエロ ( 主人公 ) ブランコ乗りのサム 条件 情況 ピエロは古くからのスター サーカス団のリーダー サムは半年ほど前に団員になった ピエロとサムは 大王アレキスの前で 1 時間の間 演技を 見せることになった サムは約束を破り 一人で 1 時間以上演技を続けた 教師の読み聞かせを を聞く 3 主人公 ピエロ 2 3 の心情を中心に話し合う 時間が過ぎても演技 自分だけ目立とうとし お互いに自分のこ を続けるサムを見て て許せない とだけを考えてい ピエロはどんな思い 早くしてくれないと大 る二人の思いを考 深 だったか 王が帰ってしまう えさせる め 自分も 大王に演技を 意図 : 自分だけ目立 る 見てもらいたい とうとして 約束の時間を過ぎても演技をやめないサムを許せない気持ちを自分とのかかわりで考えさせる 演技を終えて疲れ果 自分も 大王に見せた サムの全力の演技 てたサムとすれちがかったと疲れ切った姿を - 4 -
い 大王の見ていな 自分勝手なサムを許せ 見て サムの立ち い舞台に立ったピエ ない 場も考えたいが ロは どんな気持ち 約束の時間は過ぎたが 自分自身のことも で演技をしていたの サムは見事な演技を見 捨てきれずにいる だろう せていた 葛藤を深く考えさ サムは 精一杯頑張っ せる ていた 意図 : 二重自我法 ( 許せない 許そう ) を取り入れて 対立する二つの演技で表現することで 主人公の自己内対話を再現させる ピエロは どうして ピエロ自身も 自分の サムの立場を考え サムを許そうと思え ことだけを考えていた 受け入れることが たのだろうか から できたピエロの思 お互いのことを認め合 いを考えさせる うことが 全体のため 意図 : 自分自身を になる 優先してしまう心 ともによりよい演技を を 自分ももって したい いることを謙虚に サムにも気づいてほし 認め 相手の立場 い や考えを受け入れることの大切さを考えさせる 相手の立場や事情を 自分にも同様なことがあるという謙虚さを持って認め 相手を理解しようとすることについて自分との関わりで考えることができたか ( 観察 発表 ) ペアや小集団での話し合いをすることを通して 児童の考えが深まったか ピエロの話を聞いた 私は 自分のことしか 自分の思いを受け - 5 -
サムは どんな気持 考えていなかった 入れてもらえたと ちだったか 相手の立場を考えるこ きの気持ちを考え との大切さを教えても させる らった 意図 : 相手の立場 これからは 共にがん や考えを互いに尊 ばっていこう 重しようとする思いを考えさせる 見 4 自分の生活を振り 学年下校で 先を急ぐ 書く活動を行うこ 1 0 つ 返り これまでの自 友だちに 走らずに下 とにより 今まで め 分を見つめ これか 校するよう丁寧に話し の自分を振り返り る らの自分について考 た 友だちが分かって これからの自分の える くれた 在り方や生き方を 自分と異なる相手の 運動会の道具係を決め 見つめさせる 意見を受け入れたり るとき 自分と友だち これまでの自分を 相手に受け入れても が立候補した 友だち 見つめていくこと らえたりしたことが が 自分は誘導係もや で 自分の課題や あるか りたかったからどうぞ よさが自ずととら と譲ってくれた えられるようにしたい 相手の立場を考えて生活しようとする意欲を高めることができたか ( ワークシートの記述 ) 終 あ 5 相田みつをさんの セトモノとセト 3 末 た 詩を音読する モノと の詩を た 音読し 印象深く め しめくくる る 6 評価の観点 相手にも事情や都合があることに気づき 相手の立場を考えることの大切さについて考えることができたか 自分と異なる意見にも耳を傾け お互いの立場を大切にしようとする意欲が高まったか - 6 -
7 板書計画 - 7 -