ことが大切である 本単元では, 児童にとってもっとも身近な存在である父親や児童が選んだ相手に手紙や暑中見舞いを出すことで, 気持ちを伝える学習ができるように工夫する この学習を通し, 障害児学級の児童の感情表現を豊かにし, 人とのかかわりを広げることにつながっていくと考える (4) 個に応じた支援に

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Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

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【授業 1】

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

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Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

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<小学校 生活科>

5. 単元について本単元は,2 年生 1 学期に学習した ともこさんはどこかな から引き続いての 話す 聞く の学習である ともこさんはどこかな では, 大事なことを落とさずに話したり聞いたりできるようにすることをねらいとして学習してきた 本単元では, これに加えて互いの話をしっかり聞いてやり取りを

第1学年国語科学習指導案

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

自己紹介をしよう

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<小学校 生活科>

6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

第1学年国語科学習指導案

Taro-【HP用】指導案.jtd

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

第4学年算数科学習指導案

いきたいと考える 第二に ビデオに撮ったインタビューの様子を繰り返し見て振り返ることで パターンに沿った質問だけでなく 自分なりの質問を考える活動に発展させていきたい そのために ビデオ視聴による振り返りを3 回行う また 自己評価だけでなく 他者評価により互いの良さを確認することで 話すことへの自

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

伝わっていないと感じられたなら 繰り返し述べたり分かりやすく言い換えたりすればいいこ とも学ばせたい また 聞いて得た情報を整理して組み立てる段階 スピーチメモを作る段階 練習の段階 それぞれの段階で 互いに考えた内容を伝え合い 質問や助言などの意見の交流をすることでよりよいスピーチをめざしたい 発

総合第 3 学年福山市立千年小学校指導者山本康子 単元名 何もないとは言わせない!~ 千年の町のじまんをしよう ~ 本単元で育成する資質 能力 表現力主体性 積極性 思いやり自らへの自信 1 年間指導計画 月 千年の町をじまんしよう (70 時間 )

第1学年国語科学習指導案

Taro-12事例08.jtd

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

はっきした声であいさつ は高学年では少ないね < 資料 2 より > よい感想だけでなく 問題点も挙げている感想も多いね めあてを達成したとは言えないかもしれないね < 資料 3 より > あいさつ運動への意見が出されているね 4 つの意見が出されているね < 資料 1 2,3 より > 資料 2

特別支援学級 1 2 組国語科学習指導案 児童 1 年 (1 名 )2 年 (1 名 )3 年 (3 名 ) 4 年 (1 名 )5 年 (2 名 ) 計 8 名指導者藤澤勝利 (T1) 小綿幸子 (T2) 國久伸子 (T3) 1 単元名 ( 題材名 ) 文をつくろう 2 単元 ( 題材 ) につい

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

(1)

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平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

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Microsoft Word - ③-1だれもがかかわり合えるよに

国語科学習指導案

6 年 No.22 my summer vacation 夏休みの思い出を紹介しよう! 1/8 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 夏休みに行った場所や食べた物 楽しんだこと 感想などを表す表現が分かる 過去の表現が分かり 夏休みに行った場所や食べた物 楽しんだこと 感想などを伝え合う また 夏休

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算数科学習指導案 指導者中野智子 1 日時平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 ) 第 6 校時 2 学年第 6 学年 1 組男子 12 名女子 9 名計 21 名 3 単元名資料の調べ方 4 単元について (1) 単元観本単元は, 小学校学習指導要領第 6 学年の内容 [D データの活用 ]

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

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いろいろな衣装を知ろう

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

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1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

人的環境の整備 教師 友達 分かりやすい説明の手本となるように, 話す速さや声の大きさを意識して簡潔に話したり, 話すポイントを視覚的に示したりする 道案内の手順を知ることや説明原稿の作成に時間が掛かった場合は, 教師間で役割分担しながらアドバイスする グループ内での自分の役割が明確になるように,

第1学年国語科学習指導案

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

補充資料 2-1 単元 Let's Read 1 の指導展開案 (1) 単元 Let's Read 1 A Magic Box 1 の指導展開案(1/5 時間 ) (1) 目標 物語を読んで 場面展開を読み取ることができる 昨日の日記 というトピックに基づき 自分について英語で書いて表現できる (2

平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

解答類型

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

Taro-5年研究のまとめ

社会科学習指導案

問い1, 問い2のどちらも誤答した児童は, しかし や ~が というような逆説の接続詞の意味を読み取ることができずその前に書かれている内容を選択している また, 問い3では, 文章の一部を読んだだけで答えを選択している児童が多かった これらのことから, 本学級の児童は, 接続詞の意味をしっかりと捉え

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

Taro11-案5-3.jtd

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

1 対象児童 省略 2 児童の実態 省略 発達障害 情緒障害通級指導教室自立活動学習指導案 コミュニケーションに課題のある児童の指導 平成 30 年 11 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 3 指導観これまでに通級指導教室では 落ち着いた環境の中で 精神的安定を図り 本来持っている能力を発揮し

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり でき

Microsoft Word - ★【のびっこ】知的 国語学習指導案 俳句探検隊

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

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5. 評価規準評価の観点コミュニケーションへの関心 意欲 態度外国語への慣れ 親しみ言語や文化に関する気づき 主な評価規準 積極的に表情やジェスチャーを加えて 自分の思いを表現している 言葉だけでなく表情やジェスチャーを加えて コミュニケーションすることの大切さを知る 様々な感情や様子を表す表現に慣

新潟市立亀田西中学校

英語科学習指導案 1 平成 16 年 10 月 26 日 ( 火 ) 第 6 校時 2 年 2 組 D( 男子 6 名 女子 7 名計 13 名 ) 指導者黛ゆかり Andy Fosset 第 1 時間目 (1) 本時のねらい ~ すること と目的語として使われる動名詞の表現に慣れる 英字新聞を話題

単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

第○学年○組 国語科学習指導案

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

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Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

5 単元について (1) 教材観本教材 だいじなことをれんらくしよう は 学校紹介に向けて児童が学校の先生に情報を伝達したり インタビューしたりする インタビューして得た情報を園児に向けて分かりやすく説明できるように 台本を考え 聞き合い よかったところや改善点を見つけていく 実際に 3 学期に園児

4. 単元の実際 習得 (1) 三部構成のモデル文 ゲームなんてやめなさい を提示し 子どもの意識とのズレを生む 実践を行った4 年生のクラス 38 名全員が何らかのゲームをもっていることを確認し 子どもがゲームについて感じている楽しさを十分掘り起こす その上で はじめ なか おわり の形式で書かれ

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

から抜粋 ) を用意する その中から自分の興味のある資料を選択させ 主体的に文章が書けるようにする その後 書き上げた文章が説得力のある文章であるか 友だち同士で読み比べたり 校内の先生方に読んでいただいたりしながら 自分の文章を評価してもらうようにする そのことにより 児童が文章を書き換えることで

い文章を読んで内容をつかむ読解力や正しく単語を書いたり文構造を意識しながら正しく英文を 書いたりする力が弱い (3) 指導観ステップコースの指導にあたっては, 基本的な新出文構造の並べかえ活動を行い, 視覚的に理解させていく またペアワークで, 形容詞の比較級 最上級の形を繰り返し読ませて定着を図る

Transcription:

障害児学級ひまわり学級国語科学習指導案 平成 16 年 6 月 16 日 ( 水曜日 ) 第 5 時限 ( ひまわり学級 ) 指導者水谷久美 1 単元季節のたより 2 単元について (1) 単元の意義障害児学級は, 少人数で一人一人に応じた個別指導ができるよさもあるが, かかわる相手が少ないという特性から, 感情を伝え合ったり読み取ったりする機会が限られている そのため, 自分の気持ちを表現すること, 特に気持ちを文字にして表現していくことを苦手とする児童が多い そこで, 自分の気持ちを言葉や文にして表現できるようになることをねらいこの単元を設定した 手紙やはがきは相手に自分のことを伝えたり, 相手の様子をたずねたりするものである 誰かに対して手紙を書くことは, 伝えるための言葉や文を書く力を高め, 人とのかかわりを広げる上で意義深いものと考える (2) 系統的に見た位置生活単元学習では, これまで ひまわり新聞 として, 障害児学級の活動を知らせる学級新聞を作り, 全校に配る学習をしてきた その中で, 自分たちの活動を絵や写真で振り返り, 自分たちが活動してきたことを書いていく学習を繰り返してきた その結果, 自分たちの活動していることを知ってもらうために書く という意識をもって文章を書くことはできつつある 本単元では, 手紙を用いて特定された相手とのやりとりを通し, 誰かから気持ちを伝えられることの喜びを味わうとともに, 自分の気持ちを書いて表現する力を高めるための支援をしていく この学習は, 学級新聞を通して, 障害児学級の児童が通常の学級の児童に自分の気持ちや生活の様子などの情報を発信し, 人とのかかわりを広げる活動へと発展していく (3) 単元と児童との関係障害児学級の児童が, 社会の中で多くの人とかかわり, 共に生きていくということは, 誰かに手を貸されるという受身ではなく, 自分からも働きかけ, 互いを認め合いながら生活していくことだと考える また, 人とかかわっていくためには, 互いの気持ちや情報を伝え合うことが必要であり, 豊かな感情をもつこと, それを表現し, 相手に伝えることができることだと考える そのためには, 喜怒哀楽を感じ取り, それを表現できる 1

ことが大切である 本単元では, 児童にとってもっとも身近な存在である父親や児童が選んだ相手に手紙や暑中見舞いを出すことで, 気持ちを伝える学習ができるように工夫する この学習を通し, 障害児学級の児童の感情表現を豊かにし, 人とのかかわりを広げることにつながっていくと考える (4) 個に応じた支援について児童の気持ちを表現する言語の獲得の様子は様々であるので, 本単元においては個に応じて支援を行っていく そのために, 一人一人に対して, 手紙文や活動など, 状況を考えることから想像し, 気持ちを表す言葉を実際に使い学習していく手立て, 感情を表す言葉を絵入りの気持ちカードという具体物に変え表現する手立てを用い支援していきたいと考える 3 目標手紙やはがきを通し, 自分の気持ちを言葉や文にして表現できるようにする 手紙が相手に気持ちを伝える方法のひとつであることを知る 相手を意識し, 自分の気持ちを言葉や文にして伝えようとする 大まかな手紙の形式を知り, 伝えることを意識して手紙を書くことができる 4 指導計画と評価計画 (10 時間完了 ) 指導計画評価計画学習内容時数学習活動における評価規準評価方法 1 手紙がきたよ発言, 手紙が相手に気持ちを伝えるものであることを 手紙を読む 1 表情知る 内容を読み取る 2 手紙の書き方を知ろう 1 友達を意識し, 相手に伝わる言葉掛けができる 発言, 相手を意識する 手紙の形式を知る 3 お父さんへの手紙を書こう 感謝の気持ちの文を考える 手紙を書く 4 手紙の書き方を知ろう 2 あて名を書く 5 暑中見舞いを書こう あいさつ文を書く 自分の気持ちを表現する 2 はじめのあいさつ, 伝えたいこと, おわりのあいさつの順に文にすることができる 行動観察, 書かれた文 お父さんの仕事を知り, 感謝の気持ちをもつ 3 はじめのあいさつ, 感謝の気持ち, おわりのあい 発言, 本時 さつを意識して手紙に表現する 行動観察, 2/3 読んでもらうことを意識して, 丁寧な文字や言葉 書かれた文 で書く 封筒やはがきのあて名, 住所, 郵便番号の書く位 1 置を知り, 書くことができる 暑中見舞いのあいさつや, 自分の気持ちを表現することができる 3 相手に読んでもらうことを意識し, 暑中見舞いを書くことができる 発言, 書かれた文発言, 行動観察, 書かれた文 2

5 本時の指導 (1) 目標 お父さんへの感謝の気持ちを言葉にして表そうとすることができる 行動観察 発言 ( 関心 意欲 態度 ) これまで学習したことをもとに, はじめのあいさつ, 伝えたいこと, おわりのあいさつと分けて手紙を書くことができる 手紙 ( 書く能力 ) 友達の手紙を聞いたり, それに対しての意見や感想を言ったりすることができる 行動観察 発言 ( 話す能力 聞く能力 ) (2) 関連 てがみ みじかいぶん ( こくご ) ぶんをかこう ( こくご ) 手紙を書こう ( 国語 3 年上 ) ひまわり新聞 ( 生活単元学習 ) (3) 準備前時に児童が挙げたお父さんの仕事を書いたカード, 手紙の例文 ( はじめのあいさつ, 伝えたいこと, 終わりのあいさつの三つの形式を挙げたもの ), 気持ちを表わす絵カード, 手紙を書くための学習プリント,VPS (4) 指導過程 時間配分 5 分 8 分 学習活動指導上の留意点評価の観点と方法 1 本時の学習内容を知る 2 お父さんへの感謝の気持ちを表す言葉を考え る お父さんの仕事のカードを見せることから, 前時の学習を振り返り, 感謝の気持ちを伝えることへの意欲をもたせるよう にする 指名を最初にされたがる児童は, 始めに指名し, 一度発言した後で, 他の児童から出てきた言葉を聞いたり, 板書を見たりす る活動を通し, もう一度考えさせる 意識が, 他の話題に移ってしまったときは, もう一度, お父さんの仕事カードを確認させ, お父さんへの気持ちを考えさせ る それでも気持ちを表わす言葉が出て来ないときは, 気持ちを表わす絵カードを見せ, 選択させる ~ をしてくれるから うれしい ~ をしてくれて ありがとう いっしょに ~ すると たのしい などの言葉が出てこないときには, 気持ちを表わす絵カードを見せ, 顔マークが笑顔のカードに注目さ せる 気持ちを表わす言葉を言うことができ 本時の学習内容に見通しをもち, 意欲をもつことができたかを表情や発言からつかむ お父さんへの感謝の気持ちを表す言葉を考えることができたかを発言や選択する絵カードか らつかむ 3

20 分 3 お父さんへの手紙を書くための学習プリントを書く たときは, まず気持ちを表わす言葉が言えたことをほめる それが場面に適していない言葉であった場合は, その後でもう一度場面を考えさせる 児童から出てきた言葉の中から, 適した言葉を板書し, 次の学習につなげるようにする 前時に学習した手紙の例文を示し, は じめのあいさつ 伝えたいこと おわりのあいさつ の三つの形式を思い出させる 学習プリントは, 個に応じたものを用意 する ( 備考参照 ) 机の向きを変え, 全員が同じ内容を書く学習ではないこと, 黒板を写すのではないことを分かりやすくする ( 備考参照 ) はじめのあいさつ が書けない児童には, 友達への言葉掛けの学習を思い出すように言葉を掛ける 伝えたいこと が書けない児童には, お父さんの仕事カードと黒板の気持ちを表わす言葉に着目するよう言葉を掛ける おわりのあいさつ が書けない児童には, こんどは という言葉に着目するよ う言葉を掛ける 学習プリントへの取り組みに対しては, 個に応じた支援を行う お父さんへの感謝の気持ちを表そうとすることができたかを学習プリントへの取り組みの態度や発言からつかむ はじめのあいさつ, 伝えたいこと, おわりのあいさつと分けて手紙を書くことが意識できたかを学習プリントに書かれた文から つかむ 書くことに抵抗を示したときは, 教師が近くに行き, 一緒に考える A から出てきた言葉を使いながら文になるように言葉を掛け, 支援する 分からない と言ったときは, 前の学習で A が自分で言った言葉や選んだ言葉を伝えたり, 板書の中から選択させたりすることで言葉を導き出すようにする 書くことが好きなので, 思うように書かせていく その後, 教師と一緒に適した言葉を集めながら文を作る お父さんの仕事だけを並べたり, 違う話題に移っていったりしたときは, 黒板の気持ちを表す言葉に着目させる 書けないときには, 具体的に お父さんが何をしてくれるか お父さんにどう言うか などの言葉を掛け,B から出てきた言葉を生かしながら文になるよう言葉掛けをする 黒板をそのまま写さないように個別でも指示する できるだけ 1 人で考えさせるが, 黒板を写さないことで, 何を書けばいいのか分からなくなり, 不安を感じている様子が見られたら, 近くに行き, お父さんのしてくれること と そのときの自分の気持ち を書くように言葉掛けをする それでも書けないときは, お父さんは ~してくれます ぼくは~ と思います などと具体的な文を示し, 言葉を当てはめることで文にできるようにする 4 お父さんに伝える という意識をしながら気持ちを表す言葉を選択し, 文が書けたかを学習 プリントに書かれた内容や発言からつかむ 教師の言葉掛けや指差しなどの支援を受け, お父さんに感謝の気持ちを伝える手紙を書くことができたかを学習プリントに書 かれた文や発言, 態度からつかむ お父さんへの感謝の気持ちを 表す言葉を選択しながら, 手紙の文を書くことができたかを学習プリントに書かれた内容から

つかむ 指示を多く出し過ぎると, 自分の言葉に自信がもてなくなるので, まず最後まで自分で書かせるようにする 文がつながってしまったり, 文字が抜けたりして他の人には伝わらない内容になるところは, 教師が一緒に読み返し, 書こうとしていた単語や文の足りないところを埋めさせる 友達と教師の話に気を取られ, 自分の学習と混乱するときがあるので, 混乱が見られたときは, 新しいプリントを渡して気持ちの切り替えをさせる お父さんへの感謝の気持ちを伝える内容を手紙にして書こうと することができたかを学習プリントに書かれた内容や教師とのやりとりからつかむ 10 分 2 分 手紙に書く内容を発表し合う 5 次時の学習内 容を知る 自分のプリントを終えた児童は, 字の間 違いや文の抜けているところがないかを点検させ, 友達の前で発表するための練習をさせる 学習プリントは複数用意し, 読む のが難しい状態になったときは, 新しいものを渡す 4 お父さんへの 小さな声でしか発表できないときは, 教 自分の書いたものを友達に伝 師が読み返し, 他の児童に内容が分かるようにする VPS を使い, 視覚的にも内容が伝わるようにする 一人の発表が終わるごとに, 一人ずつ順番に一言でも意見や感想を言うようにする 挙手がないときには, 教師から指名する 友達のお父さんへの気持ちがどこの部分に書かれているのかを質問し, 気持ちを表す言葉の理解を図ることができるようにする 友達のどんなところが分かりやすいかを質問し, より伝わりやすい表現を意識できるようにする 一人一人の学習プリントの良い点をほ め, お父さんに気持ちを伝わりやすくなってきたことを知らせ, 意欲をもたせる 次回は, この学習プリントを基にお父さんに渡す手紙を書くことを知らせる えようとすることができたかを発表の様子からつかむ 友達の手紙に書かれた気持ちを表す言葉が意識できたかを発言からつかむ 友達の発表を聞き, 伝わりやすい表現を意識できたかを発言からつかむ 5

6 備考 (1) 座席 通常の座席 個別学習の座席 黒 板 黒 板 教卓 教卓 (2) 個別の学習プリント 授業後の考察個に応じた支援として, 自分の気持ちを黒板に表すときに, 教師が言葉を書く, カードをはる, 子どもが自分で書く などの方法を用いたり, 実態に応じた個別のプリントを準備したりした その結果, ひとりひとりが, 次の 手紙を書く学習 に取り組むことができたと考える 一方, 授業の中に, 子どもの興味をひく物を取り入れた教具を用いることは, 少し難しい課題であっても, 子どもの学習意欲を高めることにつながった また, 発表を聞き合い, 良いところを見つけ合う学習は, 発表への意欲や聞く態度を高める上で有効であった 6