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2. 首都直下地震等の被害想定 わが地区の災害時の危険性を 鳥の目 で把握するために 最新の被害想定等のデータや地図を学習し 災害時の被害をイメージしましょう (1) 東京都の被害想定 東京湾北部地震による東京都の被害想定 ( 平成 24 年 4 月 18 日 東京都公表 ) 首都直下地震 東京湾北

1 整備目標 方針 地区名大井五 七丁目 西大井二 三 四丁目地区位置東京都品川区大井五 七丁目 西大井二 三 四丁目の全域地区の現況 課題 現状 当地区は 品川区の南に位置しており 北側に滝王子通り 東側に補助 28 号線 ( 池上通り ) 西側にJR 東海道新幹線及びJR 横須賀線 南側に大田区

都市計画変更素案に関する説明会 建築規制の変更に関する説明会 特定整備路線補助 29 号線 井 東 込区間 (JR 横須賀線 区界 ) 沿道 日時 : 平成 29 年 8 3 ( ) 場所 : 品川区 伊藤 学校 前方右側に手話通訳者を配置しております 必要な方はお近くの席にお移り願います 1 本日

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計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

第 3 号様式 ( 第 3 条関係 ) 不燃化推進特定整備地区整備プログラム 品川区 豊町 丁目 二葉 3 4 丁目及び西大井 6 丁目地区 平成 25 年 11 月第 1 回変更認定平成 27 年 10 月第 2 回変更認定平成 29 年 3 月 品川区

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

(第14回協議会100630)

序章 計画改定の背景 足立区では 昭和 57 年 3 月に 大地震による火災から区民の生命と財産を守る た め 足立区防災まちづくり基本計画 を策定し この計画に基づき各種事業を展開し てきました その後 平成 7 年 1 月 17 日に発生した阪神 淡路大震災では 密集市街地に被害が 集中し 改め

防災まちづくりの具体的な方向性を示す 方針 は 防災まちづくりに関するキーワードごとに 以下の12 項目にまとめました 防災まちづくりの方針 防災( 安全 安心 ) 地域コミュニティ ひと 1 多様な世代の交流や地域活動への参加が 防災 減災活動を支えるまち ( 自助 共助の話し合いが活発に行われて

(Microsoft Word p55\201`61\201E\221\3464\217\315.doc)

世田谷区

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目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

目次 ( )

別記様式第4

本町二・四・五・六丁目地区の地区計画に関する意見交換会

柏駅西口北地区まちづくり

建物の建築の基準についての 都市計画変更 案に関する説明会 大田区東馬込二丁目 ( 補助 29 号線沿道地区 ) 高度地区の変更 防火地域の変更 用途地域の変更 日時 : 平成 30 年 11 月 19 日 ( 月 ) 場所 : 大田区立馬込小学校 大田区 1 本日の説明項目 1 本説明会の主旨 2

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不燃化推進特定整備地区整備プログラム/北区/志茂地区

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

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2 計画 ( 素案 ) からの主な変更点 1 はじめに頁主な変更点 1 これまでの経緯に 不燃化特区補助制度の指定 地区計画と都市防災不燃化促進事業の導入についての記載を追加 また 大和町中央通り沿道地区は 平成 26 年に不燃化特区補助制度 ( 平成 32 年度まで ) の対象区域に指定されるとと

三鷹市耐震改修促進計画(改定素案)

3 熊野地区 被災 共助 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 をまとめました 1 建物倒壊 注 1 の は活動内容を示し は活動準備を示す 老朽木造住宅面的被害木造密集市街地激しい揺れブロック塀 電柱の倒壊建物倒壊家具の転倒ガラスの飛散生

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目次 方針策定の背景 1-1. 用途地域指定の基本的な考え方 1-2. 住居系 [ 第一種低層住居専用地域 ] [ 第二種低層住居専用地域 ] [ 第一種中高層住居専用地域 ] [ 第二種中高層住居専用地域 ] [ 第一種住居地域 ] [ 第二種住居地域 ] [ 準住居地域 ] [ 田園住居地域 ]

04 Ⅳ 2(防災).xls

1 整備目標 方針 地区名 大森中地区 ( 西糀谷 東蒲田 大森中 ) 西糀谷一丁目 西糀谷四丁目 北糀谷二丁目 東蒲田二丁目の全域位置大森中二丁目 大森中三丁目 西糀谷二丁目 西糀谷三丁目 東蒲田一丁目 南蒲田一丁目の各一部地区の現況 課題 現況 当地区の幹線道路沿いは商業 業務施設及び中高層の集

葛飾区

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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1 整備目標 方針 地名 位置 地の現況 課題 羽田二 三 六丁目地 ( 大田 ) 東京都大田羽田二丁目 三丁目 六丁目 現状 独立住宅を中心に 集合住宅や併用住宅も含めた住居系の土地利用がほとんどを占めている 幅員 4m 未満の道路が大半を占めており 幅員 2.7m 未満の道路も多くなっている ま

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練馬区まちづくり条例運用報告書

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ハザードマップポータルサイト広報用資料

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

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大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

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Microsoft Word - 耐震改修促進計画【概要版】(第2期計画)(H28.3)施行

都市防火研究と災害調査

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P6-25

(3) 東京都が掲げている目標を確実に達成するには 延焼遮断帯の形成やその主要な要素である特定整備路線の整備 老朽木造建築物の除去等の施策をより強制力をもって展開することが必要であり 一定の私権の制限もやむを得ないと考える その際 移転や住替えを余儀なくされる住民へ移転先をしっかりと確保するなど き

第18期火災予防審議会地震対策部会

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重ねるハザードマップ 大雨が降ったときに危険な場所を知る 浸水のおそれがある場所 土砂災害の危険がある場所 通行止めになるおそれがある道路 が 1 つの地図上で 分かります 土石流による道路寸断のイメージ 事前通行規制区間のイメージ 道路冠水想定箇所のイメージ 浸水のイメージ 洪水時に浸水のおそれが

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総合計画及び国土利用計画アンケート調査結果 平成 20 年度 地域別構想 土地利用の方向性について 上位3つ ①無秩序な開発を抑制し 農地等は極力保全する ②主要な沿道等への店舗の立地を進め 利便性を高める ③身近な公園 生活道路 下水道などの生活環境基盤を整備する 住みよい 25.6% 22.9%

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⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促


名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

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~ 災害に強く 安全で安心して住み続けられるまちの実現に向けて ~ 荒川二 四 七丁目地区地区計画 ( 平成 30 年 4 月 1 日変更 ) 道路 公園などの地区施設や地区にふさわしい建築物の用途 形態などを定めることにより 地区の特性に合わせたきめ細やかなまちづくりを実現するための都市計画制度で

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基本方針

地 区 区 分 と ま ち づ くり 方 針 都市計画に基づいて 次のように地区を8つに区分し それぞれの地域特性に合ったまちの 将来像やまちづくりの方針を定めています 複合住宅地区 A 1 4 複合住宅地区 B 広域避難場所周辺として 地区 内建築物の不燃化を促進し 住 宅 工業の調和した良好な中

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資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

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Taro-全員協議会【高エネ研南】

江戸川五丁目付近地区 地区計画(素案)説明会

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平成 29 年 7 月 20 日滝川タイムライン検討会気象台資料 気象庁札幌管区気象台 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 大雨警報 ( 浸水害 ) 洪水警報の基準改正 表面雨量指数の活用による大雨警報 ( 浸水害 )

北栄町耐震改修促進計画の目的等 目的 本計画は 町民生活に重大な影響を及ぼす恐れのある地震被害から 町民の生命 財産を保護するとともに 地震による被害を軽減し 社会秩序の維持と公共の福祉に資するため 建築物の計画的な耐震化を促進することを目的とします 計画の実施期間 本計画の実施期間は 国及び県の実

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指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

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西原町 2~4 丁目地区 区域図 西原町 2~4 丁目地区 低密度住宅ゾーン 中密度住宅ゾーン 戸建ての低層住宅地を主体に落ち着いた雰囲気を持った良好な居住環境の形成を誘導します また 都市農地の保全に努め 農地と共存した良好な居住環境の形成を誘導します 低層住宅と中高層住宅が調和した良好な居住環境

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別添 2 都市再生整備計画 ( 第 4 回変更 ) あがた県地区 とうみ長野県東御市 平成 28 年 12 月

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近畿地方整備局 資料配付 配布日時 平成 23 年 9 月 8 日 17 時 30 分 件名土砂災害防止法に基づく土砂災害緊急情報について 概 要 土砂災害防止法に基づく 土砂災害緊急情報をお知らせします 本日 夕方から雨が予想されており 今後の降雨の状況により 河道閉塞部分での越流が始まり 土石流

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目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

平成 24 年 7 月 26 日 区長会議 老朽家屋問題検討部会 経過とりまとめ報告書 ~ たたき台 ~ 1. 検討部会等開催状況 (1) 平成 24 年 3 月 16 日幹事区 ( 西成区 生野区 東淀川区 ) 打合せ各区の現状および課題を共有し 関係局を交えての検討会のあり方について議論 (2)

再販入札⇒先着順物件調書

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- 目次 - 1. 基本構想策定の趣旨と役割 1 2. 交通バリアフリー法 2 3. 焼津市移動円滑化基本構想策定体制及び上位計画との関連 4 4. 重点整備地区及び特定経路について 6 5. 地区別の現状把握 整備の目標 心のバリアフリー 24 参考資料 1. 人口と高齢者

Transcription:

資料 -3 まちづくり協議会が考える災害に強いまちの整備基本方針 (1) 防災面から見た大山駅周辺地区の課題 ( 補足資料参照 ) 震災について 地域危険度 による評価 地域危険度 は まちの危険性を正しく理解し 地震への備えを進めるための資料として 東京都が作成している 地震の揺れによる建物の倒壊の危険度 ~ 建物倒壊危険度 ~ 地震の揺れによる火災の発生と延焼の危険度 ~ 火災危険度 ~ の 2 つについて 都内を町丁目別に 5 段階の相対評価をしている 大山駅周辺地区について見ると 2 つの危険度についてほぼランク 3 で中位の評価であり 相対的に危険性の高い地区とはいえないが安全な地区とも判断できないため 継続して安全 安心なまちづくりの推進が必要である 避難場所 広域避難場所 避難路にかかわる課題 板橋区では 地震等の災害により 住居が火災や倒壊等で住むことが危険な場合は近くの小 中学校 ( 避難場所 ) に避難することとし まち全体に火災が拡大し危険な場合は広域避難場所に避難してもらうこととしている 広域避難場所についてはいずれも大山地区から遠距離にあり 災害に対してできるだけ避難せず対応できるよう 地区内の防災性能の向上が必要である なお 大山駅周辺地区に係る広域避難場所への避難路は 川越街道 山手通りが指定されており 地区内から避難路まで安全な経路 避難路での安全な避難行動の確保が必要である 建物の不燃 耐震化にかかわる課題 東京都では建物の不燃 耐震化を促進するために 1 従来から都市計画法による地域地区制度の一環として防火地域 準防火地域の指定を行ってきており 避難場所周辺 延焼遮断帯となりうる避難路の沿道などを中心に防火地域の指定の拡大に努める 2 災害時の危険性が高い地域について 建築物の不燃化を促進し木造住宅密集地域の耐火性を強化するため 新たな防火規制の区域 ( 新防火地域 ) の指定を進める としている 大山駅周辺地区については 1に対応して 今後の整備を提言している拠点地区内広場周辺等での不燃 耐震化の促進 川越街道 山手通り沿道での不燃 耐震化の促進 2に対応して 木造住宅密集地区の整備が必要である 1

建築物の耐震化については 平成 27 年度を目標に 住宅について 90% 民間特定建築物 ( 多数の利用に供する建物 ) について 90% 防災上重要な公共建築物について 100% の耐震化を進めるとしており 既存建物の耐震診断 耐震改修の促進とともに 大山駅周辺地区の拠点地区に提言している大規模な施設 ( 民間特定建築物 ) についても 十分な耐震 免震性を有する建築物とすることが必要である 防災組織への参加 板橋区では 自分達のまちは自分達で守る を合言葉に 町会 自治会を母体として 210 の住民防災組織 ( 平成 20 年 9 月現在 ) が結成されており 大山駅周辺地区住民の参加を促進する必要がある 水害について 浸水想定区域について 区は 風水害対策として 板橋区洪水ハザードマップ を作成し 浸水想定区域の広報を進めている 大山駅周辺地区についてみると 荒川による浸水想定区域は示されていないが 新河岸川 石神井川 白子川版ハザードマップでは ハッピーロード大山商店街の大山駅に近い区域で 1.0~2.0m の浸水想定区域が その周辺で 0.2~0.5mの浸水想定区域が示されている 水害対策 新河岸川 石神井川 白子川の各河川についての総合治水対策は 50mm /hの降雤量に対する規模で 下水道等の整備に関しては 50mm/hの降雤量に対処し得るよう雤水幹線等の整備に努めている また 区の総合的な治水対策の一環として 公共施設や大規模民間施設 ( 専用住宅を除く 500 m2以上の土地に建設する建築物 ) に雤水流出抑制施設の設置について区が事業者に協力を求め 浸透桝 浸透地下埋管 浸透性舗装 貯留施設等 必要な施設の設置を指導しており 大山駅周辺地区においても指導への協力をさらに促進することが望ましい (2) 災害に強いまちづくりの方針 1 災害時の集合場所 一時避難場所の確保と拠点地区施設の防災対応 旧養育院の再編整備や 大山駅周辺などの地区内の各拠点の整備にあたって 災害時の集合場所 一時避難場所となる広場等の確保と かまどベンチ 防災トイレなどの防災対応設備の設置 周辺区域の不燃 耐震化の促進などを検討する 2

また 拠点地区整備に対応して整備を提言しているホール アトリウム ( 建物内部に設けられた中庭風の広場 ) については 避難施設としての活用を見据え 自家発電設備 備蓄倉庫等の設置を検討する 2 地区外来街者の利用を想定した避難場所機能の強化 災害 避難情報の発信の検討 大山駅周辺地区は商店街を中心として地区外からの来街者も多く 避難場所として位置づけられる地区内の小 中学校については 災害時に地区外からの来街者の利用が考えられ 物資 防災グッズの備蓄 その他の防災関連設備の強化 災害 避難情報の発信機能の設置についての検討を要請する 3 地区内から避難路までの安全な避難経路の確保 避難路として位置づけられる川越街道 山手通りへの 地区内からの安全な避難経路として 補助 26 号線 主要生活道路の整備を位置づける 補助 26 号線 主要生活道路の沿道については 沿道建物の不燃 耐震化を促進する また 東武東上線立体化後の鉄道敷きについて 避難路としての活用を要請する 4 新防火地域 の指定拡大など 不燃 耐震化の促進 地区内の建物の不燃 耐震性の向上を促進するため 新防火地域 の指定区域の拡大の検討を要請する また 拠点地区の不燃 耐震化を促進するために 拠点地区整備に対応して防火地域等の指定拡大を要請する 5 木造住宅密集地区の安全性向上 木造住宅が密集し 細街路の集中する区域について 避難や緊急車輌の進入を確保するため 生活道路の整備 建物の不燃 耐震性の向上を促進する 6 商店街での落下物防止 電線地中化の検討 商店街では 災害時の安全な避難を確保するため 沿道建物からの落下物の防止措置について検討し また 電線地中化の検討を要請する 7 住民防災組織への参加 地区内の町会 自治会を母体とする住民防災組織への参加を促し 自分達のまちは自分達で守る を合言葉とした防災活動への参加を進める 8 水害対策の推進 浸透桝 浸透地下埋管 浸透性舗装 貯留施設等の普及に向けた取組みを促進する 3

災害に強いまちの整備基本方針 木造住宅密集地区の安全性向上 生活道路の整備 建物の不燃 耐震性の向上 地区内の共通次項 新防火地域 の指定拡大など 不燃 耐震化の促進 新防火地域 の指定拡大 拠点地区整備に対応した防火地域等の指定拡大 住民防災組織への参加 水害対策の推進 災害時の集合場所 一時避難場所の確保と拠点地区施設の防災対応 広場確保と周辺の不燃 耐震化 拠点地区施設の避難施設利用の検討 商店街での落下物防止 電線地中化の検討 落下物防止措置の検討 電線地中化の検討要請 地区外来街者の利用を想定した避難場所機能の強化 災害 避難情報の発信の検討 物資 防災グッズの備蓄強化 災害 避難情報の発信機能の設置 地区内から避難路までの安全な避難経路の確保 安全な避難経路の整備 ( 補助 26 号線 主要生活道路 鉄道敷き利用 ) 沿道建物の不燃 耐震化 4

( 補足資料 : 大山駅周辺地区をとりまく防災対策の状況 ) 震災について 地域危険度 の把握( 資料 : 東京都 ) 地域危険度 は まちの危険性を正しく理解し 地震への備えを進めるための資料として作成された 地震の揺れによる建物の倒壊の危険度 ~ 建物倒壊危険度 ~ 地震の揺れによる火災の発生と延焼の危険度 ~ 火災危険度 ~ の 2 つについて 都内を町丁目別に 5 段階評価している 危険度のランクは相対評価のため 特定の地区の安全性が向上していても 他の地区の安全性がさらに向上している場合 危険な方向にランクが変化する場合がある 地域危険度 は 特定の地震を想定するのではなく すべての地域において 地震の強さなどを同じ条件で設定し 危険性を測定したもの 建物倒壊危険度 建物倒壊危険度は 地域の建物の種別と地盤分類により 地震の揺れによる建物の倒壊の危険性の度合いを測定したもの 大山駅周辺地区について見ると 熊野町の区域がランク 3 そのほかはランク 2 となっている 5

火災危険度 火災危険度は 出火の危険性と延焼の危険性を掛け合わせることにより測定している 大山駅周辺地区について見ると 地区全体がランク 3 なっている 総合危険度 総合危険度は 建物倒壊危険度と火災危険度の順位の数字を合算し その数値に基づき順位付けしたもの 大山駅周辺地区について見ると 地区全体がランク 3 なっている 6

7

避難場所 広域避難場所 避難路 板橋区では 地震等の災害により 住居が火災や倒壊等で住むことが危険な場合は近くの小 中学校 ( 避難場所 ) に避難することとし まち全体に火災が拡大し危険な場合は広域避難場所に避難してもらうこととしている 大山駅周辺地区については 避難場所は 板橋第六小学校 板橋第七小学校 板橋第一中学校 区立文化会館の 3 箇所 広域避難場所は 桐ヶ丘 赤羽台 西が丘地区 城北中央公園一帯の 2 箇所となっている 板橋区の広域避難場所を利用する町丁名 避難計画人口などについては以下の通りです ちなみに避難計画人口合計 526.1 千人で 板橋区人口 536.5 千人 (H22 11 1) の 98.1% となる ( 東京都地域防災計画 ) 大山駅周辺地区に係る広域避難場所への避難経路は 川越街道 山手通りが指定されている ( 東京都地域防災計画 ) 建物の不燃 耐震化 東京都では建物の不燃 耐震化を促進するために 1 従来から都市計画法による地域地区制度の一環として防火地域 準防火地域の指定を行ってきており 避難場所周辺 延焼遮断帯となりうる避難路の沿道などを中心に防火地域の指定の拡大に努める 2 災害時の危険性が高い地域について 建築物の不燃化を促進し木造住宅密集地域の耐火性を強化するため 新たな防火規制の区域 ( 新防火地域 ) の指定を進める としている 建築物の耐震化については 平成 27 年度を目標に 住宅について 90% 民間特定建築物 ( 多数の利用に供する建物 ) について 90% 防災上重要な公共建築物について 100% の耐震化を進めるとし 耐震診断 耐震改修の促進を図っている ( 東京都地域防災計画 ) 8

防災組織 東京都は 地震による火事等の災害に対しては地域ぐるみの対応が必要なため 地域の防災市民組織の結成と連携を促している 板橋区では 自分達のまちは自分達で守る を合言葉に 町会 自治会を母体として 210 の住民防災組織 ( 平成 20 年 9 月現在 ) が結成されている 9

( 桐ヶ丘 赤羽台 西が丘地区 ) 10

( 城北中央公園一帯 ) 11

水害について 浸水想定区域 板橋区内の河川は 荒川及びその支流に分けられる 区は 風水害対策として 板橋区洪水ハザードマップ を作成し 浸水想定区域の公表を進めている 荒川版ハザードマップは 荒川流域の 3 日間総雤量が 548mm 概ね 200 年に一回程度おきる大雤で荒川が氾濫した場合に想定される浸水の状況を示したものである 新河岸川 石神井川 白子川版ハザードマップは 平成 12 年に発生した東海豪雤 ( 総雤量 589mm 時間最大雤量 114mm) の降雤により予想される浸水予想を指標としている 大山駅周辺地区についてみると 荒川による浸水想定区域は示されていないが 新河岸川 石神井川 白子川版ハザードマップでは ハッピーロード大山商店街の大山駅に近い区域で 1.0~2.0m の浸水想定区域が その周辺で 0.2~0.5mの浸水想定区域が示されている ( 新河岸川 石神井川 白子川版ハザードマップ ) 12

水害対策 新河岸川 石神井川 白子川の各河川についての総合治水対策は 50mm /hの降雤量に対する規模により実施されている 下水道等の整備に関しては 50mm/hの降雤量に対処し得るよう雤水幹線等の整備に努めている また 区の総合的な治水対策の一環として 公共施設や大規模民間施設 ( 専用住宅を除く 500 m2以上の土地に建設する建築物 ) に雤水流出抑制施設の設置について区が事業者に協力を求め 浸透桝 浸透地下埋管 浸透性舗装 貯留施設等 必要な施設の設置を指導している 13