生物学的製剤治療をご検討中の患者さんへ まんがで読む 関節リウマチ治療 治療で進行を抑えることを目指す時代になりました 監修 : 聖路加国際病院 Immuno-Rheumatology Center 医長岸本暢将先生 作画小川京美

1 検査 触診 手指 腫 具合 関節 可能性 高 思 次回 採血 尿検査 結果 出 判断 大丈夫 心配 受付 次回 予約 取 帰 大事 1: この物語に出てくる リウマチ とは全て関節リウマチのことです リウマチか 第 1 話 えっ関節リウマチですか?

2 バタバタしてて忘れてたけど何ヵ月か前から朝 2起きると手がこわばって重い感じで指が曲げづらく思うように動かなくなってたんだった日課だったSNSにあまり書き込まなくなって心配メールも貰ったけどその返事もなかなかできなくなって そのうち両方の手首と指が腫れてとくに押すと痛くて不安になって病院に行ってみたけど スマホ入力がぎこちなくて時間がかかってたのもその症状だったのかしら 2: 主な症状として 朝起きたとき関節に こわばり があり 3 ヵ所以上の手や指の関節の腫れや痛みがからだの左右対称にあり これらが 6 週間続くようなら関節リウマチの疑いが強くなります

医者 言 病気 知 母 手 痛 言 年寄 病気 若 言 治 病気 私 聞 1週間後血液検査 結果 出

4 免疫 状態 因子 陽性 出 抗 CCP抗体 陽性 関節 体内 炎症 C RP 少 高 同 炎症 E SR 数値 高 M MP 3 陽性 関節 比較的 軽度 思 早期 見 思 早 治療 始 方 先生私 43 歳 歳 関節 高齢 人 病気 思 患者 多 30 代 50 代 発症 多 事実 第 2 話 関節リウマチってどんな病気? 3 7: 巻末参照

5 関節 本来人 体内 細菌 体 守 免疫機能 異常 原因 起 病気 何 起 明 何 理由 免疫機能 誤作動 起 自分 体内 正常 細胞 攻撃 病気 攻撃 関節 膜 骨 傷 治 現在 抗 薬 生物学的製剤 治療法 専門医 中心 一般的 病気 抑 十数年前 痛 腫 抑 用 治療 主流 進歩 関節 治療法 年々進

6 今 状態 見 化 現在 状態 良 悪 判断 値 十分 下 目標 持 治療 進 近年使 効果 良 長期 目標 達成 完全 治 難 日常生活 良 状態 保 他 人 同 日常生活 送 期待 思 関節 慢性 疾患 病気 長 付 合 8: 巻末参照 8

7 治療 患者 一緒 私 医師 看護師 考 大切 状態 表 一緒 見 関節 特徴 病気 状態 治療 効果 程度現 共有 早 治療 取 病気 抑 有効 一定期間完全 炎症 減 可能 今日 関節 効果 飲 出 思 目標 達成 増 変 見直 治療 大事 一緒 治療

8 浮 顔 夏菜子 楓 急 聞 楓 確 科 看護師 病気 詳 相談 間 指 手 関節 腫 痛 病院 行 絵 描 持 指 思 動 気 関節 言 夏菜子 関節 思 血液検査 画像検査 結果 軽 状態 第 3 話 治療で進行を抑えられるの?

効 違 免疫細胞 増殖 作用 免疫 働 抑 病状 進行 遅 効果 関節 症状 現 年 間 急速 炎症 進 早 時期 関節 骨 壊 始 関節破壊 発症 最初 年間 関節破壊 以外 時期 倍 早 早 悪 病気 進行 抑 関節 守 早 時期 治療 重要 考 先生 昔 関節 進行 考 最近研究 進 認識 誤 9: 出典 Fuchs HA, et al: J Rheunatol 16(5):585-591,1989

抗 薬 加 年代 入 生物学的製剤 点滴 注射 投与 出 関節 治療 数年 進歩 開発 関節破壊 進行 止 期待 関節 破壊 防 期待 早期 日常生活 支障 動作 改善 期待 持 関節 治 画 続 洗濯 干 掃除 料理 作 買物 行

11 楓 聞 持 友 追加 私 泣 夏菜子 切 替 早 素直 健太郎 夏菜子 一目 健太郎 心配 毎朝大丈夫 聞 帰 買 馳走 知識 教

12 治療開始から3ヵ月が過ぎた頃 初 腫 少 気 良 今後 治療 一緒 考 思 今日 主人 一緒 大友 具合 程度 効果 血液検査 数値 見 少 下 方 先日 飲 増 少 強 治療 必要 不十分 骨 影響 進行 次 治療 話 第 4 話 生物学的製剤の働きとは?

13 具体的 生物学的製剤 治療 進 考 腫 骨 壊 強 抑 知 病気 進行 止 可能性 あ楓が話していた 夏菜子 良 例 飲 症状 抑 治療 早 開始 方 適切 治療開始 遅 関節破壊 進行 前 次 治療 始 治療効果 後 経過 左右 私 考 10: 出典田中良哉 : 関節リウマチは治せる時代に日本医事新報社, p104-105, 2009 10

14 治療開始時期 重要 治療 私 夏菜子 悪 治療 始 簡単 言 関節 関節 免疫機能 状態 引 起 原因 一 過₁₁ 剰 炎症 関 抑 考 生物学的製剤 服用 関節 飲 併用 効果的 考 生物学的製剤 7₁₂ 種類 出 11: 巻末参照 12:2015 年 9 月現在

15 違 投与方法 点滴 注射 注射 医療機関 行 患者 自身 注射 間隔 異 同 生物学的製剤 特徴 異 患者 病気 状態 検査 合併症 有無 医学的観点 加 患者 生活環境 習慣医療機関 通院 頻度職業 違 私 考 自身 最適 生物学的製剤 選択 患者 自身 判断 重要 思

16 治療費 決 手頃 値段 言 医療費 目安 3割負担 計算 1 月当 概 2万数千円 4万数千円 高額療養費制度 適用 受 医療費負担 減額 保険 補助 場合 そんなに 最良 治療 受 医療費 大丈夫 今 夏菜子 必要 治療 健太郎 副作用 少 注意 起 副作用 中 代表的 炎症 発熱 引 起 感染症 何 異常 連絡

注射 赤 腫 痛 出 安全 投与 投与前 十分 問診 検査 行 治療 始 資料 渡 生物学的製剤 看護師 相談 自身 環境 治療 話 看護師 旨伝 気軽 相談 先生 考 聞 良

18 元気 私 明日 学校 帰 掃除手伝 飯 作 俺 今 家庭 夏菜子 任 俺 手伝 何 心配 大丈夫 次 治療 始 決 決 先生 前 言 治療費 結構 負担 以上負担 思 始 翔太

19 病院 回数 増 僕 勉強 誰 教 勉強 私 教 難 怒 言 翔太 学校 帰 注射 翔太 元気 欲 元気 方 好

20 生物学的製剤 調 思 関節 病気 知 調 治療 楽 生活 続 思 見 生物学的製剤 進歩 進行 止 抑 目指 全 人 限 人 個人差 大 必 全 人 効 訳 望 俺 応援

21 パステル画教室米村 久 夏菜子 今日 米村 相談 思 改 間 握 思 動 痛 言 米村 SNS 私 似 症状 言 気 病院 診 言 見 心配 病院 行 関節 結構 治療 始 今度生物学的製剤 私 生物学的製剤治療 米村 第 5 話 私に合った治療を決意!

22 絵 描 早 上手 元気 明 気付 褒 過 詳 相談 思 治療法 自分 感想 聞 私 夏菜子 忙 私 実 前 関節 初 頃 治療

23 15 年位前頃 抗 薬 代 抗 薬 加 生物学的製剤 治療 私 生物学的製剤 中 点滴 定期的 病院 通院 点滴 私 仕事 通院 通院 回数 減 自宅 皮下注射 選択肢 自分 注射 想像

24 続 私的 私 点滴 注射 1週間 1 2回 週間 1回4週間 1回 自分 合 選 自分 合 選 方 選択肢 増 私 自分 範囲 続 選 思 長 続 選 大切

残念 効果 人 続 慎重 選 途中 効果 弱 原因 難 ₁₃ 免疫原性 関係 悪化 副作用 選 迷 詳 看護師 聞 役 立 話 私 看護師 相談 私 最適 生物学的製剤 見 生物学的製剤 聞 話 整理 13: 巻末参照

こんな感じかな? 上記を確認してから 医師 / 看護師などに相談してください 26

27 整理 意外 各項目 看護師 聞 そうすればいま心を覆っているモヤモヤ感がスッキリ晴れる気がする 明日看護師 相談 実 大友 疲 何 心配 声 生物学的製剤 選 相談 大丈夫

他 質問 大丈夫 私の希望は

用語解説 P.4 3 リウマトイド因子 一般的にリウマチ反応と呼ばれるリウマトイド因子検査 異物ではなく 自分に対する抗体の有無を調べます 患者さんの 7 8 割に陽性反応 ( ただし早期では 5 割くらい ) がみられます 4 抗 CCP 抗体 タンパク質の一部がシトルリンに変換されたシトルリン化ペプチドに対する自己抗体で リウマチに特異性 ( より病気である可能性 ) が高いとされています 5 CRP CRP(C 反応性タンパク ) 検査は 体内の炎症や組織破壊の有無や程度を調べるものです 6 ESR ESR( 赤血球沈降速度 ) 検査は 血液中の赤血球が 1 時間に沈むスピードをみる検査で 炎症があると値が高くなります 7 MMP-3 手足の関節を包んでいる滑膜という組織の炎症の有無や程度 関節破壊 ( 特に軟骨 ) の予測などの判定に用いられる検査です P.6 8 DAS28 全身 28 ヵ所の関節でリウマチの活動性を評価して 関節の状態 臨床検査値 患者さん自身の病態を総合的にスコア化することで 病状の変化を把握することができます 疾患活動の数値は日々変動しますが 病気の勢いが弱まり 病状が落ち着いているほど数値は小さくなります P.14 11 過剰なサイトカインの働き サイトカインとは からだの中で分泌されるタンパク質の一種で その中でも炎症に関係するサイトカイン (TNFα や IL-6 など ) が関節リウマチに関与しています P.25 13 免疫原性 体内で異質なタンパク質と認識され 免疫反応を引き起こすことができる性質

医療機関名 c Janssen Pharmaceutical K.K.2016 SMP-0115 SMP.Pt047.1 2016 年 1 月作成