調査結果からみえてきたこと 2017 年の出生数は 1899 年の統計開始以降 最も少ない 94.6 万人になりました 急速な少子化の進行は 日本の人口構造に変化を与え 労働力不足や社会保障の在り方など さまざまな面に課題をもたらします こうした社会環境の中にあって 0~1 歳児を育てている母親の

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12⒊0 1歳児の母親 父親の子育て意識 生活 複数回答 低月齢と高月齢で 5 ポイント以上差のあった 6 項目を図示 月齢区分の低月齢は 0 歳 6 か月 ~0 歳 9 か月 中月齢は 10 か月 ~1 歳 1 か月 高月齢は 1 歳 2 か月 ~1 歳 5 か月である 母親の回答特にないその他ト

15 第1章妊娠出産子育てをめぐる妻の年齢要因

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1 調査目的 今年度策定する 津山市総合戦略 で 子どもを産み 育てやすい環境づくりに 向けた取組みを進めるにあたり 出産 子育ての現状を把握するために実施した 2 調査内容の背景と設問設定理由国では 出生率を 2.07 まで高めることで 2060 年に現状の社会構造を維持できる人口 1 億人程度を

25~44歳の出産・子育ての意識と実態

PowerPoint プレゼンテーション

出産・育児調査2018~妊娠・出産・育児の各期において、女性の満足度に影響する意識や行動は異なる。多くは子どもの人数によっても違い、各期で周囲がとるべき行動は変わっていく~

3. 将来の目標がはっきりしている を肯定する子どもは半数程度 中学生がもっとも低く 高校 3 年生で 6 割になる 将来の目標がはっきりしている ( あてはまる [ とても + まあ ]) の比率は 小 4~6 生で 5 割強 中学生で 4 割台に低下し 高 3 生で 6 割になる 夢見る小学生と

参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

調査結果からみえてきたこと 大学教育改革の渦中にあった 8 年間の学生の意識や学びの変化をまとめると 以下 3 点です (1) アクティブ ラーニング形式の授業が増え 自己主張できる学生が増加 大学の授業で際立って増加しているのが アクティブ ラーニングの機会です 特にこの 4 年間で ディスカッシ

結果のまとめ の労働者の労働時間の長さと それが子育てへの参画に及ぼす影響は 少子化の課題のひとつになっています 本調査でも ( 首都圏 ) の働く母親 父親の帰宅時間は 4 か国の中で遅い傾向にありました その結果 特に 父親が仕事のある日 子どもと一緒に過ごす時間は もっとも短く 育児への取り組

3. 学びに向かう力 や 生活習慣 などの自立にかかわる力の育成を子育てにおいて重視する傾向も各国共通しており どの国でも 8~9 割の母親が 力を入れている と回答 4. 母親の 寄り添い型養育態度 が いずれの国でも 好奇心 や がんばる力 の発達に関連しています 好奇心 や がんばる力 を育て

日本医師会男女共同参画についての男性医師の意識調査 クロス集計

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報道関係各位

調査結果からの考察 幼稚園や保育園から小 1 の接続期は 幼児期から児童期に入り 学習生活が始まる重要な時期です なかでも 年長児期に 生活習慣 や 学びに向かう力 の がんばる力 文字 数 思考 の 言葉 が身についている子どもほど 小 1 で 自ら進んで学ぶ 傾向にあることがわかりました 年長児

2. 調査結果 1. 回答者属性について ( 全体 )(n=690) (1) 回答者の性別 (n=690) 回答数 713 のうち 調査に協力すると回答した回答者数は 690 名 これを性別にみると となった 回答者の性別比率 (2) 回答者の年齢層 (n=6

乳幼児の生活と育ち 研究プロジェクトについて 研究プロジェクトの目的 東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター (Cedep) とベネッセ教育総合研究所は 乳幼児の生活や発達について縦断的に研究するプロジェクトを共同で進めています このプロジェクトは 子どもの生活や保護者の子育ての様

出産・育児に関する実態調査(2014)

第 3 章 保護者との関わり 子育て支援 に来園する親子の平均組数は 国公立で 14.1 組 私立で 19.2 組だった ( 図 表 3-3-1) では どのようなことを親子は体験しているのだろうか 実施内容について複数回答で聞いたところ 私立幼稚園と国公立幼稚園で違いがみられた (

1. 結婚についての意識 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚はしたほうがよい ) の割合は男性の方が高い一方 自身の結婚に対する考えについて いずれ結婚するつもり と回答した割合は女性の方が高い 図表 1 図表 2 未婚の方の理想の結婚年齢は平均で男性が 29.3 歳 女性は 2

 第1節 国における子育て環境の現状と今後の課題         

第 1 章調査の概要 1 調査の目的 県民の結婚や子どもを持つこと 子育てに関する意識や現状を把握し 奈良県において子どもを 生み育てやすい環境づくりを進める取組を検討するための基礎資料を得ることを目的に実施した 2 調査の実施概要 (1) 調査対象 夫婦調査 : 平成 30 年 9 月 1 日現在

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

01表紙福島

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本調査では 学習時間を十分に取っている子どもほど学業成績がよいという結果が明らかになりました 学習の 量 と 成績 は ある程度比例します この意味で 一定の学習時間を確保することは 学力を高めるのに重要な要素といえます しかし一方で 相対的に短い学習時間でも 学習方法の工夫によって成果を上げること

に 子どもの意欲を尊重する という態度を保護者が取ることで の 学びに向かう力 を育て さらにそれが基本になって 文字 数 思考 を育てるという結果がみられた 4 に保護者が子どもの 思考を促す 態度を取ることが 子どもの 学びに向かう力 や 文字 数 思考 の育ちにおいて大事な役割を果たしているこ

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第4章妊娠期から育児期の父親の子育て 45

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結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

1. 交際や結婚について 4 人に3 人は 恋人がいる または 恋人はいないが 欲しいと思っている と回答している 図表 1 恋人が欲しいと思わない理由は 自分の趣味に力を入れたい 恋愛が面倒 勉強や就職活動に力を入れたい の順に多い 図表 2 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚

平成 30 年度 名古屋市子ども 若者 子育て家庭 意識 生活実態調査報告書 ( 概要 ) 平成 31 年 3 月 名古屋市 1 調査目的平成 31 年度に策定予定のなごや子ども条例第 20 条の規定による 子どもに関する総合計画 及び子ども 子育て支援法第 61 条の規定による 市町村子ども 子育

人生100年時代の結婚に関する意識と実態

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

【報道発表資料】

ニュースレター 報道関係各位 2018 年 10 月 26 日 株式会社ベネッセホールディングス広報 IR 部 小学生の読書に関する実態調査 研究 読書は学力が低い子どもたちに大きなプラス効果 自分で調べる 話題が増える 幅広いメリットが明らかに 株式会社ベネッセホールディングスの子会社 株式会社ベ

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

家族時間アンケート結果報告書 家族時間 に関する アンケート調査の結果 平成 23 年 6 月 福井県 - 1 -

調査実施の背景 わが国は今 人口構造の変化に伴う労働力の減少を補うため 女性の活躍を推進し経済成長を目指しています しかし 出産後も働き続ける女性は未だ多くないばかりでなく 職場において指導的な立場に就く女性も少ない状況が続いています 女性の活躍を促進させるためには 継続就業のための両立支援策ととも

=平成22年度調査結果の概要===============

25~44歳の子育てと仕事の両立

調査の概要 1 調査目的 人口減少社会に関する意識の傾向を分析するため 全世代を対象に 子育てや親世代と の同居 近所づきあいや移住に関する意識調査を実施した 2 調査方法 アンケート調査をエム アール アイリサーチアソシエイツ株式会社に委託し インタ ーネットモニター会社に登録しているモニターに対

 

調査実施の背景 わが国では今 女性活躍を推進し 誰もが仕事に対する意欲と能力を高めつつワークライフバランスのとれた働き方を実現するため 長時間労働を是正し 労働時間の上限規制や年次有給休暇の取得促進策など労働時間制度の改革が行なわれています 年次有給休暇の取得率 ( 付与日数に占める取得日数の割合

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

表 110 性 別子からの仕送りの有無別個人数 子からの仕送り ありなし 昨年収入ありと答えた人の 男性 歳 歳 歳 歳 歳 0 77

25~34歳の結婚についての意識と実態

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結婚白書 目次

第 5 章管理職における男女部下育成の違い - 管理職へのアンケート調査及び若手男女社員へのアンケート調査より - 管理職へのインタビュー調査 ( 第 4 章 ) では 管理職は 仕事 目標の与え方について基本は男女同じだとしながらも 仕事に関わる外的環境 ( 深夜残業 業界特性 結婚 出産 ) 若

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夫婦間でスケジューラーを利用した男性は 家事 育児に取り組む意識 家事 育児を分担する意識 などに対し 利用前から変化が起こることがわかりました 夫婦間でスケジューラーを利用すると 夫婦間のコミュニケーション が改善され 幸福度も向上する 夫婦間でスケジューラーを利用している男女は 非利用と比較して

Water Sunshine

質問 1 母の日 にプレゼントを贈りますか?( 回答者数 :6,916 名 ) 質問 2[ 贈る方への質問 ] プレゼントを贈る理由は何ですか?( 回答者数 :5,134 名 ) 贈る と回答した方は全体の 74.8% で 4 人に 3 人は 贈る と回答した 贈る理由として 日頃の感謝を伝えたいか

1. 子育て短期支援事業の概要 根拠法 子育て短期支援事業 は 児童福祉法 ( 昭和 22 年法律第 164 号 以下 法 という ) 第 6 条の 3 第 3 項に規定する市町村が実施する事業 用語の意味 児童 児童福祉法第 4 条に規定する者をいう 保護者 児童福祉法第 6 条に規定する者をいう

1 お子さんとご家族の状況について 子どもをみてもらえる親族 知人 0 歳 1 2 歳 3~5 歳ともに 緊急時もしくは用事の際には祖父母等の親族にみてもらえる が最も多く 60 を超えています 0 歳児は他の年齢に比べて 日常的に祖父母等の親族にみてもらえる が 37.1 となっています 少数では

三世代で暮らしている人の地域 親子関係 第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部研究開発室的場康子 < 減り続ける > 戦後 高度経済成長を迎えた我が国においては 産業構造の変化により都市化 工業化が進む中で 多くの人が地方から都市に移動し核家族化が進んだ 低成長経済に移行した後

( 2 ) % % % % % % % % 100% 20 90% 80% 70% 60%

調査実施の背景 2015 年 4 月から子ども 子育て支援新制度 以下 新制度 が施行され 保育事業の拡大が図られます そのため保育人材の確保が重要な課題となっており 保育士確保のための取組が強化されています しかし保育士のみでは必要量を満たせないことから 子育て分野で働くことに関心のある地域住民に

十和田市 事業別に利用数をみると 一時預かりは 年間 0 (.%) 以 上 (.) - (.%) の順となっています 問. 一時預かり ( 年間 ) n= 人 以上. 幼稚園の預かり保育は 年間 0 (.%) 以上 (.%) (.%) の順となっています ファミリー サポー

「いい夫婦の日」アンケート結果 2014

目次 Ⅰ 調査概要 1 1. 調査目的 1 2. 調査項目 1 3. 調査設計 1 4. 回収結果 1 5. 報告書の見方 1 Ⅱ 調査結果 2 1. 回答者の属性 2 (1) 性別 2 (2) 年代 2 (3) 結婚の状況 2 (4) 働き方 3 (5) 世帯構成 3 (6) 乳幼児 高齢者との同

調査の背景 埼玉県では平成 29 年度から不妊に関する総合的な支援施策として ウェルカムベイビープロジェクト を開始しました 当プロジェクトの一環として 若い世代からの妊娠 出産 不妊に関する正しい知識の普及啓発のため 願うときに こうのとり は来ますか? を作成し 県内高校 2 年生 3 年生全員

離職ママは「腰掛け専業主婦」

初めて親となった年齢別に見た 母親の最終学歴 ( 問 33 問 8- 母 ) 図 95. 初めて親となった年齢別に見た 母親の最終学歴 ( 母親 ) 初めて親となった年齢 を基準に 10 代で初めて親となった 10 代群 平均出産年齢以下の年齢で初めて親となった平均以下群 (20~30 歳 ) 平均

「夫婦関係調査2017」発表

男女共同参画に関する意識調査

結果からの考察 中学校 高校の英語の授業では音声指導や文法指導などが多く 話す 書く を含めた言語活動がまだ十分に行われていないという課題が明らかになりました 中高生の英語によるコミュニケーション能力の向上のためには 従来の文法中心の指導からの脱却が求められます 英語教員の多くは 英語で表現する機会

初めて親となった年齢別に見た 就労状況 ( 問 33 問 8) 図 97. 初めて親となった年齢別に見た 就労状況 10 代で出産する人では 正規群 の割合が低く 非正規群 無業 の割合が高く それぞれ 22.7% 5.7% であった 初めて親となった年齢別に見た 体や気持ちで気になること ( 問

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第 4 章大学生活および経済 生活支援とキャリア行動 キャリア意識との関連 本章では 学生の大学生活や経済 生活支援の利用状況をふまえて キャリア行動やキャリア意識に違いが見られるかについて検討する 1 節では 大学生活とキャリア支援の利用との関連を示し どのような大学生活を送る学生がキャリア支援を

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妊娠に向けてどのような取り組みをしているか聞いたところ の上位 3 項目は 書籍や雑誌 ムック インターネットなどで情報収集する (62.2%) 基礎体温を記録している (60.2%) 食生活に気をつける (58.0%) の上位 3 項目は ( 注. 女性とは別の設問内容 ) 妊娠しやすいタイミング

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平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

調査の結果 問 1 あなたの性別は 調査に回答していただいた生徒の性別は 男 が問 % 女 が 49.5% です 男 女 問 2 あなたは, 生まれてからずっと鈴鹿市に住んでいますか 生まれたときから鈴鹿市に ずっと住ん

世の中の人は信頼できる と回答した子どもは約 4 割 社会には違う考え方の人がいるほうがよい の比率は どの学年でも 8 割台と高い 一方で 自分の都合 よりみんなの都合を優先させるべきだ は 中 1 生から高 3 生にかけて約 15 ポイント低下して 5 割台にな り 世の中の人は信頼できる も

20~40代の出産と子育て- 第9回結婚・出産に関する調査より -

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

調査実施の背景 近年 ライフスタイルの多様化が著しく進んでいます 生涯未婚率が上昇し 単身世帯 一人親世帯も増加するなど 世帯構成が大きく変化しました また 25 歳から 39 歳の就業率が上昇し 共働き世帯も増加しました においては 管理職の積極的な登用が推進される一方で非正規社員の占める割合は高

問 8 平成 25 年の母親 ( 出産前 ) の就労状況についておたずねします 次のどれにあてはまり ますか (1つに ) 1. 正規の職員 2. 派遣 嘱託 契約社員 3. パート アルバイト 4. 自営業及びその家族従事者 5. 農林漁業 6. 家事専業 7. 学生 8. 無職 9. その他 (

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II. 調査結果 1 調査世帯の状況 世帯の状況 1 家族形態 H28 平成 5 年の調査 ( 小学 2 年 小学 5 年 中学 2 年 ) との比較では 祖父母同居のは 13.3 ポイント減少しており 核家族化の傾向が見られる また は 3.5 ポイント増加している 小学 2 年生

困窮度別に見た はじめて親となった年齢 ( 問 33) 図 94. 困窮度別に見た はじめて親となった年齢 中央値以上群と比べて 困窮度 Ⅰ 群 困窮度 Ⅱ 群 困窮度 Ⅲ 群では 10 代 20~23 歳で親となった割 合が増える傾向にあった 困窮度 Ⅰ 群で 10 代で親となった割合は 0% 2

長野県の少子化の現状と課題

調査結果概要 ( 旭川市の傾向 ) 健康状態等 子どもを病院に受診させなかった ( できなかった ) 経験のある人が 18.8% いる 参考 : 北海道 ( 注 ) 17.8% 経済状況 家計について, 生活のため貯金を取り崩している世帯は 13.3%, 借金をしている世帯は 7.8% となっており

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PDF化【公表】290606報告書(横計入)

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2018 年 6 月 20 日 東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター (Cedep) センター長秋田喜代美 株式会社ベネッセホールディングス 代表取締役社長安達保 東京大学 Cedep ベネッセ教育総合研究所共同研究 乳幼児の生活と育ちに関する調査 2017 結果速報 0~1 歳児の母親 父親の約 7 割が もっと子どもをもちたいと希望 ~ チーム育児 をしているほうが 次の子どもの出産意向が高い ~ 株式会社ベネッセホールディングスの子会社である株式会社ベネッセコーポレーション ( 本社 : 岡山市 ) の社内シンクタンクベネッセ教育総合研究所は 東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター (Cedep)( 東京都文京区 ) と共同で 乳幼児の生活と育ち 研究プロジェクトを進めています このプロジェクトは 同一の親子を対象に 複数年にわたり継続して調査を行うことで 子どもが育つプロセスや親の関わり方の影響を明らかにすることを目的としています 今回は 2017 年に実施した第 1 回調査 (0 歳 6 か月から 1 歳 5 か月の子どもをもつ母親 2,975 名 父親 2,624 名を分析 ) の結果をご紹介します 主な調査結果は次のとおりです 1. 0~1 歳児の母親の 74.1% 父親の 68.8% が もっと子どもをもちたいと希望 回答者全体 : あと 1 人以上 もつ予定 母親 45.5% 父親 46.5% もっとほしいが難しい 母親 28.6% 父親 22.3% 今 子どもが 1 人 :2 人目を もつ予定 母親 73.3% 父親 74.6% もっとほしいが難しい 母親 16.6% 父親 12.7% 今 子どもが 2 人 :3 人目を もつ予定 母親 21.7% 父親 21.4% もっとほしいが難しい 母親 42.2% 父親 33.5% 2. もっとほしいが難しい 理由は 上位から 子育て 教育の費用 身体的な負担 仕事との両立 1 位 子育てや教育にお金がかかるから ( 母親 81.4% 父親 81.3%) 2 位 子育ての身体的な負担が大きいから ( 母親 49.9% 父親 36.0%) 3 位 子育てと仕事の両立が難しいから ( 母親 37.4% 父親 26.4%) 子どもをもつ予定をたずねる設問で もっとほしいが難しい と答えた人の回答 複数回答 3. チーム育児 ( 1) をしているほうが 子どもをあと 1 人以上 もつ予定 の比率が高い 夫婦で助け合う チーム育児 あと 1 人以上 もつ予定 : 夫婦での助け合い ( 2) が低群の母親では 41.3%< 高群の母親では 48.7% もっとほしいが難しい : 同 低群の母親では 35.4%> 高群の母親では 27.1% 親族のサポート( 子どもの祖父母など ) を頼りにした チーム育児 あと 1 人以上 もつ予定 : 親族のサポート ( 3) が低群の母親では 39.3%< 高群の母親では 49.9% もっとほしいが難しい : 同 低群の母親では 33.4%> 高群の母親では 25.4% 地域のサポート( 子育て支援センターや園など ) を頼りにした チーム育児 あと 1 人以上 もつ予定 : 地域のサポート ( 4) が低群の母親では 41.0%< 高群の母親では 49.7% もっとほしいが難しい : 同 低群の母親では 30.7%> 高群の母親では 26.7% 4. チーム育児 をしている家庭では 父親が仕事と子育てを両立しやすい職場で働いている 夫婦で助け合う チーム育児 をしている家庭の特徴 父親の平日の子育てが 2 時間以上 : 夫婦での助け合いが低群では 7.2%< 高群では 29.0% 父親の子育て分担比率 : 同 低群の 17.2% が子育ての分担は 0 割 高群の 23.3% は 3~4 割以上 父親の職場が 定時で帰りやすい雰囲気がある : 同 低群では 26.0%< 高群では 46.3% 1 チーム育児 とは 本調査では 夫婦で助け合ったり 家庭外のサポートを得たりして行う子育てのことを指す 夫婦での助け合い ( 2) は 配偶者と子育てや家事を助け合っていると思う かについての回答 親族のサポート ( 3) は あなたの親族 配偶者の親族 地域のサポート ( 4) は 子育て支援センターや児童館 園 療育センターの先生 ファミリーサポートやベビーシッター ヘルパー 医師や看護師 助産師 保健師 について それぞれ母親 ( 主となる養育者 ) が子育てで頼りになる程度についての回答をもとに分析した 詳細は P5 以降の各グラフ注釈を参照 1

調査結果からみえてきたこと 2017 年の出生数は 1899 年の統計開始以降 最も少ない 94.6 万人になりました 急速な少子化の進行は 日本の人口構造に変化を与え 労働力不足や社会保障の在り方など さまざまな面に課題をもたらします こうした社会環境の中にあって 0~1 歳児を育てている母親の 74.1% 父親の 68.8% が もっと子どもをもちたいと考えていることがわかりました 子どもをあと 1 人以上 もつ予定 と答える母親は 45.5% 父親は 46.5% である一方で もっとほしいが難しい と答える母親は 28.6% 父親は 22.3% いました 子どもをもっとほしいけれど難しい理由は 上位から 子育てや教育にお金がかかるから 子育ての身体的な負担が大きいから 子育てと仕事の両立が難しいから でした 世帯年収が 800 万円以上の層でも約 7 割が費用面を理由に挙げています 個人が希望する子どもの数をもてるようにするために 第一に経済的な不安感の軽減が必要です また 母親が 30 代後半以上だと 身体的な負担 働いていると 仕事との両立 が理由としてより高くなることから 子育て家庭の多様な状況に即した支援が求められるといえます さらに 次の子どもの出産意向に関連する夫婦の子育てのしかたもみえてきました いわゆる チーム育児 をしているかどうかです 夫婦で子育てや家事を助け合い ( 子どもの ) 祖父母などの親族や 子育て支援センター 園などのサポートが子育てで頼りになると感じているほうが 次の子どもをもつ予定であると答える比率が高いことがわかりました 夫婦で助け合っていると感じている家庭のほうが 父親の平日の子育てが 2 時間以上 が多く ( 父親の ) 職場が定時で帰りやすい雰囲気がある と答える傾向があります 夫婦での チーム育児 を可能にするには 長時間労働の是正や職場の理解など 仕事と子育てを両立できる環境整備が欠かせません 親族については 祖父母世代の就労や高齢化などを背景にサポートを得にくい家庭が今後増えていく可能性もあります 誰もが利用しやすい地域の子育てサポートの充実による チーム育児 の実現も 希望する人が子どもをもちやすい社会にするためにますます重要になるでしょう なお 本調査はプロジェクトの第 1 回目です 子育て中の親が 今後 実際にどのように家族をつくっていくのか 引き続き調査する中で明らかにしていきます 調査概要 本リリース内容の詳細につきましては ベネッセ教育総合研究所の WEB サイトから 乳幼児の生活と育ちに関する調査 2017 の速報版 集計表をダウンロードできます https://berd.benesse.jp/jisedai/ 名称 乳幼児の生活と育ちに関する調査 2017 調査テーマ調査方法調査時期調査対象 子どもの生活 発達 保護者 ( 母親 父親 ) の子育てに関する意識や行動郵送調査 2017 年 9 月 ~10 月本プロジェクトの調査モニター 0 歳 6 か月から 1 歳 5 か月の子どもをもつ母親 2,975 名 父親 2,624 名 調査項目 調査企画 分析メンバー 子どもの気質 アタッチメント 発達 生活時間 習い事 養育者の養育行動 子育ての悩み 配偶者との関係性 生活時間 家事 子育ての分担比率 妊娠 出産前後の気持ち 子育てで頼りになる人 親性 幸福感 抑うつ 家事 子育て等の負担感 子育てしやすい社会にするために必要なこと 社会に対する評価 これから子どもをもつ予定 プロジェクト代表者 秋田喜代美 ( 東京大学 Cedep センター長 教授 ) 谷山和成 ( ベネッセ教育総合研究所所長 ) 調査企画 分析メンバー 遠藤利彦 ( 東京大学教授 )/ 佐藤香 ( 東京大学教授 )/ 島津明人 ( 北里大学教授 )/ 小﨑恭弘 ( 大阪教育大学准教授 )/ 野澤祥子 ( 東京大学准教授 )/ 宇佐美慧 ( 東京大学准教授 )/ 大久保圭介 ( 東京大学大学院博士課程 ) 木村治生 ( ベネッセ教育総合研究所主席研究員 )/ 高岡純子 ( ベネッセ教育総合研究所次世代育成研究室室長 主席研究員 )/ 真田美恵子 ( ベネッセ教育総合研究所主任研究員 )/ 持田聖子 ( ベネッセ教育総合研究所主任研究員 ) * 本調査は 子どもの 主となる養育者 と 副となる養育者 の 2 名に協力をお願いしました 主が母親 副が祖母というケースや 主が父親 副 が母親というケースも見られましたが ここでは 最も多かった組み合わせである 主が母親 副が父親というケースを報告しています * チーム育児という用語は 育児は仕事の役に立つ ( 浜屋祐子 中原淳光文社新書 ) を参考にさせていただきました * 図表内の ( ) はサンプル数 2

1. 0~1 歳児の母親の 74.1% 父親の 68.8% が もっと子どもをもちたいと希望 Q. あと何人 子どもをもつ予定ですか 回答者全体 : あと 1 人以上 もつ予定 母親 45.5% 父親 46.5% もっとほしいが難しい 母親 28.6% 父親 22.3% 図 1 これから子どもをもつ予定 ( 全体 ) あと1 人以上の予定 0 人 ( もっとほしいが難しい ) 0 人 ( 今の人数が理想である ) 特に考えていない 無答不明 母親 45.5 もっと子どもをもちたい 74.1 28.6 18.4 7.2 0.3 68.8 父親 46.5 22.3 20.4 10.0 0.8 あと 1 人以上の予定 は あと 1 人の予定 + あと 2 人以上の予定 + 希望する性別の子どもが生まれるまでもつ予定 今 子どもが 1 人 :2 人目を もつ予定 母親 73.3% 父親 74.6% もっとほしいが難しい 母親 16.6% 父親 12.7% 図 2 これから子どもをもつ予定 ( 今 子どもが 1 人 ) 2 人目をもつ予定 ( あと1 人以上の予定 ) 0 人 ( もっとほしいが難しい ) 0 人 ( 今の人数が理想である ) 特に考えていない 無答不明 89.9 母親 ( 1,4 9 8) 73.3 87.3 16.6 3.56.4 0.2 父親 ( 1,3 3 1) 74.6 12.7 3.6 8.4 0.8 2 人目をもつ予定 は あと 1 人の予定 + あと 2 人以上の予定 + 希望する性別の子どもが生まれるまでもつ予定 今 子どもが 2 人 :3 人目を もつ予定 母親 21.7% 父親 21.4% もっとほしいが難しい 母親 42.2% 父親 33.5% 図 3 これから子どもをもつ予定 ( 今 子どもが 2 人 ) 3 人目をもつ予定 ( あと 1 人以上の予定 ) 0 人 ( もっとほしいが難しい ) 0 人 ( 今の人数が理想である ) 特に考えていない 無答不明母親 ( 1,0 6 4) 21.7 42.2 63.9 26.9 8.8 0.4 54.9 父親 ( 9 48 ) 21.4 33.5 33.0 11.2 0.8 3 人目をもつ予定 は あと 1 人の予定 + あと 2 人以上の予定 + 希望する性別の子どもが生まれるまでもつ予定 3

0.2 49.9 36.0 37.4 26.4 32.8 24.8 25.3 15.1 19.6 12.2 18.9 18.7 14.2 15.2 11.5 13.5 11.4 81.4 81.3 2. もっとほしいが難しい 理由は 上位から 子育て 教育の費用 身体的な負担 仕事との両立 Q. 0 人 ( もっとほしいが難しい を選んだ理由としてあてはまる番号すべてに をつけてください 図 4 子どもを もっとほしいが難しい 理由 母親 (851) 父親 (584) 子金育がてかやか教る育かにらお 負子担育がて大のき身い体か的らな 子立育がて難とし仕い事かのら両 手今をのか子けどたもいにか十ら分 高年な齢いでか産らみたく 安 ) が大きいから 負担 ( 悩みや不 子育ての精神的な 家が狭いから 未が来大のき社い会かにら不安 たないから け先 ) のめどが立 保育 ( 子どもの預 育配て偶に者か関がらわ家ら事な い子 0 人 ( もっとほしいが難しい ) を選んだ人のみ 18 項目のうち 母親の上位 10 項目を図示 複数回答 図 5 (1 位 ) 子育てや教育にお金がかかるから ( 世帯年収別 ) 400 万円未満 (211) 90.5 400~600 万円未満 (290) 84.5 600~800 万円未満 (172) 77.9 800 万円以上 (148) 68.2 0 人 ( もっとほしいが難しい ) を選択した母親のみ 図 6 (2 位 ) 子育ての身体的な負担が大きいから ( 母親の年代別 ) 20 代以下 (121) 30 代前半 (304) 47.1 45.7 30 代後半 (320) 40 代以上 (103) 54.7 52.4 0 人 ( もっとほしいが難しい ) を選択した母親のみ 図 7 (3 位 ) 子育てと仕事の両立が難しいから ( 母親の就労別 ) 働いている (255) 48.6 働いていない (576) 32.1 0 人 ( もっとほしいが難しい ) を選択した母親のみ 働いている母親 は 無職 と 休職中 と無答不明を除く 4

3. チーム育児 をしているほうが 子どもをあと 1 人以上 もつ予定 の比率が高い 夫婦で助け合う チーム育児 あと 1 人以上 もつ予定 : 夫婦での助け合い ( 2) が低群の母親では 41.3%< 高群の母親では 48.7% もっとほしいが難しい : 同 低群の母親では 35.4%> 高群の母親では 27.1% 図 8 子どもをもつ予定 ( 夫婦での助け合い群別 ) 子どもをあと 1 人以上 もつ予定 もっとほしいが難しい 2 夫婦での助け合い : 配偶者と子育てや家事を助け合っていると思う かについて 夫婦ともに あてはまる ( とても + まあ ) と回答した人を高群 夫婦ともに あてはまらない ( あまり + まったく ) と回答した人を低群とした 親族のサポート ( 子どもの祖父母など ) を頼りにした チーム育児 あと 1 人以上 もつ予定 : 親族のサポート ( 3) が低群の母親では 39.3%< 高群の母親では 49.9% もっとほしいが難しい : 同 低群の母親では 33.4%> 高群の母親では 25.4% 図 9 子どもをもつ予定 ( 親族のサポート群別 ) 子どもをあと 1 人以上 もつ予定 もっとほしいが難しい 3 親族のサポート : 母親 ( 主となる養育者 ) に対して あなたの親族 ( 親やきょうだい ) 配偶者の親族 ( 親やきょうだい ) が子育てで頼りになる程度をたずね 得点化したものを低群 高群に分けた 地域のサポート ( 子育て支援センターや園など ) を頼りにした チーム育児 あと 1 人以上 もつ予定 : 地域のサポート ( 4) が低群の母親では 41.0%< 高群の母親では 49.7% もっとほしいが難しい : 同 低群の母親では 30.7%> 高群の母親では 26.7% 図 10 子どもをもつ予定 ( 地域のサポート群別 ) 子どもをあと 1 人以上 もつ予定 もっとほしいが難しい 4 地域のサポート : 母親 ( 主となる養育者 ) に対して 子育て支援センターや児童館 園 療育センターの先生 ファミリーサポートやベビーシッター ヘルパー 医師や看護師 助産師 保健師 が子育てで頼りになる程度をたずね 得点化したものを低群 高群に分けた 5

夫婦で助け合い 夫婦で助け合い 4. チーム育児 をしている家庭では 父親が仕事と子育てを両立しやすい職場で働いている 夫婦で チーム育児 をしている家庭の特徴 父親の平日の子育てが 2 時間以上 : 夫婦での助け合いが低群では 7.2%< 高群では 29.0% 図 11 父親の平日の子育て時間 ( 夫婦での助け合い群別 ) 1 時間未満 1~2 時間未満 2 時間以上無答不明 低群 (223) 70.4 21.1 7.2 1.3 夫婦での助け合い 高群 (1,752) 36.9 32.8 29.0 1.3 父親の平日の子育て時間は 父親の回答 1 時間未満 は 0 分 + 1 時間未満 2 時間以上 は 2~4 時間未満 + 4~6 時間未満 + 6~10 時間未満 + 10~15 時間未満 + 15 時間以上 夫婦での助け合い : 配偶者と子育てや家事を助け合っていると思う かについ て 夫婦ともに あてはまる ( とても + まあ ) と回答した人を高群 夫婦ともに あてはまらない ( あまり + まったく ) と回答した人を低群とした 父親の子育て分担比率 : 同 低群の 17.2% が子育ての分担は 0 割 高群の 23.3% は 3~4 割以上 図 12 父親の子育て分担比率 ( 夫婦での助け合い群別 ) 0 割 1~2 割 3~4 割 5 割 6~7 割 低群 (157) 夫婦での助け合い高群 (945) 0.7 17.2 76.0 81.5 19.6 1.3 0.0 3.6 0.1 父親が回答した 自分が子育てを分担していると思う比率 と母親が回答した 自分が子育てを分担していると思う比率 の合計が 10 割になったケース ( 夫婦の認識が一致しているケース ) のみを分析 ( 父親の子育て分担比率が 8 割以上のケースはなかった ) 夫婦での助け合い : 配偶者と子育てや家事を助け合っていると思う かについて 夫婦ともに あてはまる ( とても+まあ ) と回答した人を高群 夫婦ともに あてはまらない ( あまり+まったく ) と回答した人を低群とした 父親の職場が 定時で帰りやすい雰囲気がある : 同 低群では 26.0%< 高群では 46.3% 図 13 父親の職場環境 ( 夫婦での助け合い群別 ) 定時で帰りやすい雰囲気がある 部下が子育てに時間を割くことに 上司は理解がある 夫婦での助け合い 低群 (223) 高群 (1,738) 26.0 44.0 46.3 66.6 父親の職場環境は 父親の回答 とてもあてはまる + まああてはまる 夫婦での助け合い : 配偶者と子育てや家事を助け合っていると 思う かについて 夫婦ともに あてはまる ( とても + まあ ) と回答した人を高群 夫婦ともに あてはまらない ( あまり + まったく ) と回答した人を低 群とした 6