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デシカント除湿空調システムの数値解析手法 2 除湿の方式 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 1. 冷却式湿り空気を露点温度以下の物体に接触させ ( 一般には冷却コイルを用いる, 除湿する 再熱が必要 露点温度が 以下では使えない 外気温湿度が高いほど高効率 2. 圧縮式空気を等温加圧し凝縮水を除去した後に, 減圧する 圧縮に要するエネルギーは冷却や加熱に要するものより大きい 桃井良尚 ( 大阪大学 3. 吸収式湿り空気を塩化リチウム, 臭化リチウム, 塩化カリウム, トリエチレングリコールなどの吸収液に接触させることにより除湿する 吸収液の再生が必要 金属腐食性があり, あまり用いられない 212.11.29 日本機械学会環境工学部門 NEE 研究会第 16 回講演討論会 4. 吸着式湿り空気をシリカゲル, ゼオライト, 活性アルミナ, 活性炭, 高分子収着剤などの固体吸着材に接触させることにより除湿するもの 吸着材の再生が必要 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 3 デシカント空調 従来方式 : 冷却することによって水分を凝縮させ, 水分を分離させるデシカント方式 : 吸湿材によって水分を除去し, 分離する デシカント除湿空調システムの数値解析手法 4 代表的なデシカント空調システムの構成 1ロータ + 冷却装置 デジカント空調システム 究極の調湿システムを目指して より

デシカント除湿空調システムの数値解析手法 代表的なデシカント空調システムの構成 2ロータ デシカント除湿空調システムの数値解析手法 6 代表的なデシカント空調システムの構成 1ロータ + 間接気化冷却器 デジカント空調システム 究極の調湿システムを目指して より デジカント空調システム 究極の調湿システムを目指して より デシカント除湿空調システムの数値解析手法 7 デシカント方式のメリット 従来方式のように過度に冷却して再加熱する必要がない ロータ中の室分を脱着させる際の温度は,8 程度であり, 高温を必要としない 再生熱に排熱等を用い 消費エネルギーの少ないアフタークーラーを工夫すれば COP1 以上も可能 湿度と温度を独立して制御することができる かび ダニ 細菌の温床とならない フロンを使用しない 用途と導入目的 食品スーパー : 冷凍, 冷蔵ショーケースのコールドアイルの解消 病院, 食品工場 : 湿度管理によるバクテリア カビなどの繁殖抑制 映画館 : 大量の外気導入による潜熱負荷の処理 温水プール : 快適性の向上, 結露防止 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 8 デシカント空調システムに関する参考書 デジカント空調システム 究極の調湿システムを目指して ( 初歩と実用シリーズ ヒートポンプ蓄熱センター低温排熱利用機器調査研究会 ( 著 出版社 : 日本工業出版 (26/12 発売日 : 26/12 空気調和 衛生工学 28 年 8 月号 Vol.82 no.8 特集 調湿

デシカント除湿空調システムの数値解析手法 9 研究動向 ( 国内 児玉昭雄 ( 熊本大学 金沢大学 広瀬勉先生 排熱利用デシカント空調システムの開発 高度化 低温度再生技術稲葉英男 ( 岡山大学 低温度再生型高分子収着剤 リキッドデシカント 圧縮式冷凍機との複合空調 堀部先生濱本芳徳 ( 東京農工大学 九州大学 柏木先生 秋澤先生とともにデシカントローターのモデル化による吸着挙動の解析 除湿能力の評価齋藤潔 山口誠一 ( 早稲田大学 多段階除湿ロータ リキッドデシカント ロータの高精度数理モデル長野克則 ( 北海道大学 稚内珪質頁岩を用いたデシカント空調の開発加藤信介 ( 東京大学 小金井真 ( 朝日工業社 山口大学 住宅用バッチ式デシカント空調システムの開発神戸正純 高塚威 ( 新日本空調 岡野浩志 ( 西部技研 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 1 研究背景 目的 デシカント空調システムの性能を決定するパラメータ デシカント材の吸放湿特性 寸法 風量 処理/ 再生部分割比 回転数 再生温度 空隙率 デシカント材の予冷の程度 etc. 実験で適切な組み合わせを見出すには極めて多くの時間と労力を要する デシカントローターの回転を考慮した熱 水分移動の数値解析手法の開発 デシカント空調機の最適設計 研究フェーズ 1 デシカントエレメント内の熱 水分移動現象を定式化し 数値計算のアルゴリズムを検討 2 その妥当性を確認するために 計算結果と既往の実験結果を比較 3 システム最適化の予備検討として いくつかのパラメータが除湿性能に及ぼす影響について検討 4 計算モデルから簡易に装置出口温湿度を予測する手法を検討 全体システムシミュレーションに入力し 年間効果の予測及びシステムの最適化検討 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 11 デシカントエレメントのモデル化 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 12 デシカントエレメント内の熱 水蒸気輸送方程式 流路を流れる水蒸気の熱輸送方程式 x 流路 デシカント x y z X ερ X = ερ x X w + ε λ ' γ (kg/m 3 s 流路を流れる空気の熱輸送方程式 θ x θ θ εc ( (J/m 3 ρ = ερc + ε λ αsθ θ s デシカント材 ( 固体中 の熱輸送方程式 流路デシカント y x 3 ( 1 ε C ρ = ( 1 ε λ Lα' S( X X + αs( θ θ (J/m s 脱着式 w γ = α' S θ θ + ( (kg/m 3 s X X b b 物質移動係数 z ( X,θ f ( X, θ w = f = b (kg/kg 平衡含水率曲線

デシカント除湿空調システムの数値解析手法 13 数値計算のアルゴリズム つの未知数 X X b θ θ w 流路を流れる空気の水蒸気輸送方程式 X X X w ερ = ερ + ε λ' γ (1 仮の 流路を流れる空気の熱輸送方程式 θ θ θ εcρ = ερ C + ε λ αs( θ θ (2 仮の デシカント材( 固体中 の熱輸送方程式 θ θ ( 1 ε Cρ = ( 1 ε λ + Lα' S( X Xb + αs( θ θ (3 仮のθ を求める 吸脱着式 w γ = α' S( X X b (4 線形補間法で (4 ( 両式を満たす w = f ( X,θ = f ( X b, θ 仮の w X b を求める ( No 収束? Yes 空間の離散化 : コントロールボリューム法 完全陰解法 TDMA(3 重対角行列解法 X を求める θ を求める ガウスザイデル法による収束計算で X X b θ w θ を確定 n= 時点を進める デシカント除湿空調システムの数値解析手法 14 平衡含水率測定の概要 実験装置 ポンプ 2 制御ユニット P 温湿度計 シリカゲルタンク マスフローコントローラー バブリングタンク 1 恒温槽 入口側露点計 分流式精密湿度発生装置を用いたチャンバー法 (JIS A147, AIJES-H1-26 3 定温空気供給装置 測定チャンバーデシカントローター 電子天秤出口側露点計 直径 1mm, 厚さ 1mm シリカゲル系ローター 実験条件 恒温槽内設定温度 :2, 7 相対湿度 :1%~9% デシカント除湿空調システムの数値解析手法 1 平衡含水率曲線 ( 吸着等温線 質量含水率の定義 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 16 物質移動係数測定の概要 実験装置 質量含水率 w = 材料の質量 m - 乾燥材料の質量 m 乾燥材料の質量 m ( kg / kg 2 C, 17.g/kg 風量 : 1 m 3 /h.2.18 2 1.16.14 放湿過程 8.12.1 6.8.6 吸湿過程 4.4 2.2 7 1 2 3 4 6 7 8 9 1 相対湿度 φ (% 質量含水率 w (kg/kg w = f ( ϕ, θ 吸湿量 W (g 質量含水率 w (kg/kg.2 3.18 2 3 9%RH 4 4.16 8%RH.14 7%RH.12 6%RH.1 %RH.8.6.4.2 1%RH 2%RH 3%RH.1.2.3.4..6.7.8.9.1 絶対湿度 X (kg/kg' w = f (, θ X 6 6 7 4%RH 2 C, g/kg

デシカント除湿空調システムの数値解析手法 17 w 測定結果と物質移動係数の同定 t w t 質量含水率 w (kg/kg α's (kg/m 3 s(kg/kg'.2.16.12.8 吸湿過程 吸湿量 ΔW 2.14 2.12 2.1 2.8.4 2.6 放湿過程 2.4 1 2 3 4 6 時間 ( 分 3 3 2 2 1 1 w γ = α' S X X b α S を未知とし収束計算により同定吸湿過程放湿過程 1 2 3 4 1 2 6 時間 ( 分 ローター質量 W (kg ( (kg/m 3 s デシカント除湿空調システムの数値解析手法 18 ローター固定時の吸放湿実験と数値解析の比較 吸脱着熱 L = 空気温度 θ ( 4 4 3 3 2 C 17.g/kg 風量 : 1 m 3 /h Δθ θ 2 吸湿過程 2 C.g/kg 風量 : 1 m 3 /h θ 1 2 Δθ 2 θ 1 θ 2 1 1 2 時間 ( 分 1 2 C ρ Q θ t ΔW 吸着熱 2.7MJ/kg 脱着熱 2.9MJ/kg > C : 空気の比熱 (J/kg, ρ : 空気密度 (kg/m 3, Q: 風量 (m 3 /s 放湿過程 水の蒸発潜熱 2.44MJ/kg (t 2 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 19 ローター固定時の吸放湿実験と数値解析の比較 実験装置 2 C, 9g/kg w γ = α' S ( (kg/m 3 s X X b 物質移動係数 風量 : 14.4 m 3 /h デシカント除湿空調システムの数値解析手法 2 物質移動係数を実験から求める方法 7 C, 9g/kg ローターの大きさ 1φ 1 1t 処理空気の流入条件 温度 : 2 C 絶対湿度 : 9. g/kg 再生空気の流入条件 温度 : 7 C 絶対湿度 : 9. g/kg 風量 14.4m 3 /h ローターの回転数, 1, 2, 3 RPH α's (kg/sm 3 (kg/kg' 3 2 2 1 1 6 12 18 24 3 36 時間 (s 脱着平衡 12 分周期 6 分周期 3 分周期 2 分周期 物質移動係数 α' S (kg/m 3 s(kg/kg' 16 14 12 吸着 1 8 6 脱着 4 2 1 2 3 4 6 回転数 (rph

デシカント除湿空調システムの数値解析手法 21 平衡到達率の導入 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 平衡到達率と見かけの湿気伝達率の関係 平衡到達率 ( 吸着時 見かけの 見かけの デシカント除湿空調システムの数値解析手法 23 ローター固定時の吸放湿実験と数値解析の比較 形状のモデル化 リムハブ デシカント除湿空調システムの数値解析手法 24 デシカントローターの数値解析方法 計算方法 処理空気 : 3 C, 14.7g/kg 3mm 1 1 2 2 3 3 4 6 RPH 再生空気温度 : 7 C, 1.7g/kg スポークデシカントエレメント 処理側 x 1mm 1 2 i 1 i i+1 2 C ( 1 C ( i 1 C( i C ( i +1 C( 2 再生側 x 風量 : 1 m 3 /h ( 風速 1.16m/s

デシカント除湿空調システムの数値解析手法 2 ローター固定時の吸放湿実験と数値解析の比較 計算条件 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 26 ローター回転時の吸放湿実験と数値解析の比較 ローター通過後の温湿度 表 2.3.4 デシカントロータの数値計算に用いた値 空隙率 ε =.71 デシカント材表面積 S =292 (m 2 /m 3 デシカント材の充填密度 γ =289 (kg /m 3 ρ デシカントの密度 =988 (kg/m3 ρ 空気の密度 =11.3 / {.2876 ( θ +273 (1+1.678 X } (kg/m 3 水の蒸発潜熱 L =2.8 (MJ/kg 熱伝達率 α =6 (J/s m 2 K 湿気伝導率 λ ' =.32{kg/s m (kg/kg } C C C w 空気の比熱 =16 (J/kg K = 83 + w デシカントの比熱 (J/kg K λ 空気の熱伝導率 =.22 (J/s m K λ デシカントの熱伝導率 =1. (J/s m K 計算値 ( 7 6 4 3 6 (RPH (RPH 6 3 4 6 7 実験値 ( 計算値 (kg/kg'.18.16.14.12 6 (RPH.1(RPH 6.1.12.14.16.18 実験値 (kg/kg' デシカント除湿空調システムの数値解析手法 27 ローター回転時の吸放湿実験と数値解析の比較 吸着速度 MRC =ρ Q(X i -X o (kg/h ρ : 空気密度 (kg/m3 Q: 風量 (m3/h X i : 流入絶対湿度 (kg/kg X o : 流出絶対湿度 (kg/kg MRC (kg/hr.8.6.4.2 計算 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 28 各種パラメータが除湿性能に及ぼす影響 表 2.3.7 計算条件 * は基本条件 熱伝達率 α(j/s m 2 K 見かけの 1*, 2, 4, 8 湿気伝達率 α (kg/s m 2 (kg/kg.14,.29*,.8,.116 分割比 ( 処理側 : 再生側 (- 3:1, 2:1, 1:1*, 1:2, 1:3 流速 (m/s., 1.*, 2. 回転速度 Rs (rph 1, 2*, 3, 4 デシカントロータの厚さ (m.2,.*,.1,.2 再生温度 Tesorp ( 6, 7*, 8, 9 1 2 3 4 6 7 ロータ回転数 (RPH

デシカント除湿空調システムの数値解析手法 29 各種パラメータが除湿性能に及ぼす影響 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 3 各種パラメータが除湿性能に及ぼす影響 デシカントローターの厚さ及び回転速度が除湿量に及ぼす影響 再生温度及び流速が除湿量に及ぼす影響 除湿量 (kg/h.2.18.16.14.12.1.8.6.4.2 回転速度 (rph 1 2 4..1.1.2.2 デシカントローターの厚さ (m 除湿量 (kg/h.2.18.16.14.12.1.8.6.4.2 流速 (m/s. 1 1. 6 7 8 9 1 再生温度 ( デシカント除湿空調システムの数値解析手法 31 ローター最適回転数の検討 最適回転数 (RPH 吸着速度 MRC (kg/h 6 4 3 2 1.8.7.6..4.3 実験結果 R=.6 R=.4 最適回転数 R=.3 R=.2 1 2 3 4 6 ロータ回転数 (RPH R=.6 R=.4 R=.3 R=.2. 1 1. 2 2. 3 通過流速 (m/s デシカント除湿空調システムの数値解析手法 32 デシカントローターの数値解析方法 計算方法 処理空気温度 : 3 C 処理空気 RH:9% 処理側 再生側 風量 : 1 m 3 /h ( 風速 1.16m/s 3mm 再生空気温度 : 7 C 再生空気 RH:6.4% x 1mm 1 2 i 1 i i+1 2 C ( 1 C ( i 1 C( i C ( i +1 C( 2 x 3RPH (2 分毎に切り替え

デシカント除湿空調システムの数値解析手法 33 デシカント材料の状態変化 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 34 デシカント材料の状態変化 含湿率 [kg/kg] 平衡含湿率曲線.2.18 w = f ( X,θ = f ( X b, θ (kg/kg.16.14.12.1.8.6 x = 2 x = 1.4.2 x = 1 6.4%.1.2.3.4..6.7.8 9%.9 1 相対湿度 1 i 1 i i+1 2 Asorption Process C ( 1 C ( i - 1 C ( i C ( i +1 C ( 2 Asorption process 1 Depth x [mm] Desorption process 6 Time [s] Asorption Process.7.6..4.3.2.1 12 Moistre content [kg/kg ] 1 i 1 i i+1 2 C ( 1 C ( i - 1 C ( i C ( i +1 C ( 2 Desorption Process Desorption Process Δx Δx デシカント除湿空調システムの数値解析手法 3 湿り空気の状態変化 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 36 出口空気の温湿度の予測方法 デシカントローターの性能として必要なのは処理側出口 ( の温湿度 Desiccnt Wheel Otpt T, X Inpt T, X Inpt T, X Otpt T, X Prmeter ε F1, ε

デシカント除湿空調システムの数値解析手法 37 ε 除湿係数の定義 エンタルピーに関する除湿係数 F1 F1 = F1 F1 F1 286 F 1= + 4. 344X 1.49 T.8624 ε F1 は に近いほど理想状態 2 4 比エンタルピー (kj/kgda Specific enthlpy [kj/kg ] 3 8 7 6 F1 F1 =-.4 F1 =-.36 9% 8% 7% 6% % 4% Iel process (Iel Reltive hmiity [%] 3% Actl process F1 2% 1% 1%.2 Iel process 8%.2 - F1 F1 - F1.1 6%.1 4% Absolte 絶対湿度 hmiity (kg/kg' [kg/kg ] デシカント除湿空調システムの数値解析手法 38 ε F 2 除湿係数の定義 相対湿度に関する除湿係数 = 1.49 T = 1.127X 636.7969 ε は 1 に近いほど理想状態 2 4 比エンタルピー (kj/kgda Specific enthlpy [kj/kg ] 3 7 6 8 9% 8% 7% Actl process 6% % 4% =-.2 Iel process (Iel Reltive hmiity [%] 3% - - 2% 1% 1%.2 Iel process 8%.2.1 6%.1 4% Absolte 絶対湿度 hmiity (kg/kg' [kg/kg ] 1 (Iel. 2% 1 (Iel. 2%. 1 2 3 4 6 7 8 Tempertre 温度 ( [egc] =.19. 1 2 3 4 6 7 8 Tempertre 温度 ( [egc] 1 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 39 2 比エンタルピー (kj/kgda 3 4 実験及び数値計算法から算出した除湿係数 Specific enthlpy [kj/kg ] 6 7 8 F1= 1=-.4 F1= 1=-.36 9% =-.2 8% 7% 6% % 4% (rph =.19 3% Reltive hmiity [%] (6rph (6rph 2% 1% (rph 6% 2% 1%.2 8%.2.1.1 4%. Absolte 絶対湿度 hmiity (kg/kg' [kg/kg ] ε [-] 1.8.6.4 ε ε F1 F1 6 o C.2 7 o C 8 o C 1 2 3 4 6 Rottionl 回転数 spee [rph] [rph] 1.8 実験 計算 ε ε 6 o C 7 o C 8 o C 6 o C 7 o C 8 o C ε デシカント除湿空調システムの数値解析手法 4 全体システム概要 新構造の水集熱式 集熱効率向上 凍結防止水抜き対策 水冷媒式の設置適用性向上 単板カ ラス平板型 選択吸収膜集熱板面積 :3 m2 (2 m2 1 枚 太陽熱利用デシカント 夏期余剰熱利用 温度成層型 容量 :2l (l 4 本 直列 シリカケ ルロータ式 + 間接気化冷却機構処理風量 :6 m3 /h. 1 2 3 4 6 7 8 Tempertre 温度 ( [egc] 低回転数 :ε F1 ε ともに小さくなる 高回転数 :ε は大きいが ε F1 も大きくなる 再生温度による差異は非常に小さい 実験と計算で算出される除湿係数は一致した ε [-].6.4.2 6 o C 7 o C 8 o C ε F1 1 2 3 4 6 Rottionl spee [rph] 電気温水器との連携 補助熱源コスト低減 ヒートホ ンフ 式深夜電気温水器定格 COP:3.8 加熱能力 :24.6[kW]( 平均 延床面積 :77.6 m2 ( 床暖房 4 m2 低温集熱による床暖房 集熱効率向上 熱ロス低減

デシカント除湿空調システムの数値解析手法 41 開発システムの年間シミュレーション概要 使用計算ソフト : 動的熱負荷計算ソフト TRNSYS16 気象データ : 拡張アメダス標準年 ( 東京 助走計算期間 :1 ヶ月計算時間間隔 :1 時間 1 集熱器 3 エコキュート 2 貯湯槽 4 床暖房 デシカント空調 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 42 年間シミュレーション結果 夏期運転挙動 深夜焚上げ日中追炊き 熱量 [MJ/hr] 1 8 6 4 2 集熱器還水温 集熱器送水温 集熱量 HP 熱量 集熱面日射量 -2-4 デシカント熱量 7/17 7/18 7/19 熱量 [MJ/hr] 1 8 6 4 2 集熱器還水温 集熱器送水温 集熱量 HP 熱量 集熱面日射量 -2 デシカント熱量 -4 7/17 7/18 7/19 9 8 7 6 4 3 2 1 9 8 7 6 4 3 2 1 温度 [ ] 温度 [ ] デシカント除湿空調システムの数値解析手法 43 年間シミュレーション結果 太陽熱依存率 = 集熱量 (GJ/month/ 全取得熱量 (GJ/month 1 (% デシカント除湿空調システムの数値解析手法 44 PCM デシカントシステムの概要 深夜焚上げ 日中追炊き 熱量 [GJ] 熱量 [GJ] 1 8 6 4 2-2 -4-6 -8-1 1 8 6 4 2-2 -4-6 -8-1 太陽熱依存率 82.9 89. 81. 集熱量 床暖熱量 タンク熱損失 1 HP 熱量 1 1 熱生産 7.9 9 8 6.2 7 1. 6 43.4 3.2 42.9 4 39.6 3 2 熱消費 デシカント熱量 1 1 月 2 月 3 月 4 月 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 太陽熱依存率 97. HP 熱量 1 82.3 集熱量熱生産 78.7 9 71.1 79. 66.3 8 61. 7 1. 6 42.1 46.7 4 39. 3.6 3 床暖熱量 2 タンク熱損失 熱消費 デシカント熱量 1 1 月 2 月 3 月 4 月 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 太陽熱依存率 [%] 太陽熱依存率 [%] 想定するシステム構成 湿り空気線図上での状態変化

デシカント除湿空調システムの数値解析手法 4 解析モデル デシカント除湿空調システムの数値解析手法 46 解析条件 1 空隙部の熱移動 ε ρ C θ 2 空隙部の水分移動 ε ρ X ( = ε ρ C θ +ε λ ( θ αs θ θ b = ε ρ X +ε λ X α S X X b ( ( αs p θ θ p ( 3 除湿材表面の熱移動 ρcθ ε = αs 4 PCM 表面の熱移動 吸着速度式 6 平衡含水率の式 ( 実験式 ( θ θ + Lα S ( X X ρ ε C p. pcm θ p p =αs p ( θ θ p γ w = α S ( X X b w = f ( X b, θ 未知数 b 6つの式を収支連成して解く が求まる [ 除湿材 :PCM] 混合比が与える影響 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 47 解析結果 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 48 解析結果 流出空気の温度変化 温度上昇が大きくなる 除湿性能を保つ PCM の融解完了 流出空気の温度変化 流出空気の温度変化 出口と入口の絶対湿度差 出口と入口の絶対湿度差 除湿材の混合比を増加 出口と入口の絶対湿度差

デシカント除湿空調システムの数値解析手法 49 解析結果 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 解析結果 温度上昇長時間抑える 流出空気の温度変化 除湿性能 低下する PCM の混合比を増加 出口と入口の絶対湿度差 デシカント除湿空調システムの数値解析手法 1 まとめ ローター固定時の等温吸放湿実験から物質移動係数 α S を同定した 吸脱着平衡状態から吸放湿させた時の物質移動係数は 時間の経過に伴い減少した デシカント空調機の数値解析モデルを構築した 平衡含水率曲線及び物質移動係数を入力値として 実際に回転しながら吸放湿を繰り返すデシカントローターの数値解析を行った ローター通過後の温湿度及び吸着速度について 実験結果と概ね一致する結果が得られた 実験結果と比較して ±% の精度で予測が可能となり 各種パラメータの最適化が可能となった デシカント除湿空調システムの数値解析手法 2 まとめ デシカントローターの除湿特性を 除湿係数 を定義し 数値解析モデルから除湿係数を算出した これにより デシカント空調システムを組み込んだ複雑な空調換気システムの年間性能予測が簡易に行えるようになった 今後の展開 新たな試みとして PCM とデシカント材を併用したデシカントシステムを提案し まずは 性能予測を行ったが 今後 PCM デシカント材併用システムの実証実験を行う デシカント数値解析モデルについて デシカント材内部の物理現象について より忠実な詳細モデルを構築し その物理挙動を把握する予定である