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るかどうか, そして, その予想した事柄を ~は, になる という形で表現できるかどうかをみるものである 正答率は, 48.1% であり, 発展的に考え, 予想した事柄を ~は, になる という形で表現することに課題がある (3) 学習指導に当たって 事柄を予想することを大切にする数や図形について成

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能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

都道府県名

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平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

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調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

国語 求められている学力が見える 主として 知識 に関する問題では ほかの学習や実生活において活用できる知識 技能の習得が求められている 描写 要約 紹介 説明 記録 報告 対話 討論などの言語活動に必要な 基礎的な知識 技能を身につけていること 表現したり理解したりするための言語事項に関する 基礎

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

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平成24年度全国学力・学習状況調査の結果について(概要)

2 図形の定義や性質を見いだすための算数的活動を取り入れる 2 枚の長方形, 長方形と三角形,2 枚の三角形を重ねて四角形を作る活動を取り入れ, 向かい合う辺の平行関係に着目させたり, 長さに着目させたりしながら, 四角形を定義できるようにする コンパスや分度器, ものさし等を使って, 四角形の構成

3 次のにあてはまる数を書きましょう レベル 5 6 (H23 埼玉県小 中学校学習状況調査 3(3)) 下の数直線で アのめもりが表す分数は, ア です イまた イのめもりが表す分数は, です ア イ 4 次の問題を読み 問いになさい レベル 5 6 だいきさんは, の計算をするのに

二等辺三角形の性質 (2) 次の図の の大きさを求めなさい () = P=Q P=R Q 68 R P (2) (3) 五角形 は正五角形 = F 50 F (4) = = (5) === = 80 2 二等辺三角形の頂角の外角を 底角を y で表すとき y を の式で表しなさい y 2-5-2

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2 度数分布 ( 正答数分布グラフ ) 3 の概要 学習指導要領の領域別平均正答率 評価の観点の平均正答率では 各領域とも全国平均を上回っている 特に 学習指導要領の領域別平均正答率の 読むこと で2.9ポイント 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 で4.1ポイント全国平均を上回っている 評価

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(1) 具体的な場面を通して正の数と負の数について理解し, その四則計算 (1) 正の数と負の数について具体的な場面での活動を通して理解し, その ができるようにするとともに, 正の数と負の数を用いて表現し考察する 四則計算ができるようにする ことができるようにする ア 正の数と負の数の必要性と意味

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第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

平成 26 年度 高知県学力定着状況調査結果の概要 速報版 平成 27 年 2 月 高知県教育委員会


2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

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指導上のポイント 場面を図に表して数量の関係を的確に捉える指導今回の調査結果において 問題文に出てきた数値を形式的に処理してしまう児童や 無解答だった児童が 全体の約 3 割いたことを踏まえると 以下の指導が必要となる 1 テープ図や線分図を活用して 加減の相互関係を視覚的に捉えることができるように

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果


第 1 問 2 問題のねらい三角形の形状と三角比に関する命題について, その探究過程の会話文を読みながら, 命題の条件を変えるなどして論理的 発展的に考察する問題である 得られた結果を基に批判的に検討し, 概念を広げたり深めたりする力を問う オ焦点化した問題を目的に応じて数学における基本 72.4

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1 下の表は, 国際宇宙ステーション (ISS ) と気象衛星ひまわり 7 号 についての情報です 写真 写真 国際宇宙ステーション (ISS) 気象衛星ひまわり 7 号 ISS ひまわり 7 号 全長約 108.5m 約 72.8m ( サッカーのフィールド と同じくらい ) 約 30 m 地表か

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平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

Transcription:

平成 24 年度学力 学習状況調査結果 ( 算数 数学科 ) の概要 1. 小学校の調査結果 ( 公立 ) < 算数 A( 知識 ) > 分類 区分 平均正答率 (%) 数と計算 74.1 75.0 学習指導要領の領域 量と測定 68.1 71.7 図形 68.4 72.6 数量関係 71.7 74.4 問題形式 選択式 54.8 58.5 短答式 75.5 77.2 < 算数 B( 活用 ) > 分類 区分 平均正答率 (%) 数と計算 51.4 54.0 学習指導要領の領域 量と測定 57.9 60.8 図形 59.0 63.3 数量関係 47.8 49.5 選択式 66.8 68.0 問題形式 短答式 73.9 77.1 記述式 32.3 35.3 < 調査結果の分析 > 整数 分数の四則計算や測定値の平均を求めることなどはできている 算数の用語を用いて事象の関係を理解したり 適切に表現したりすることや示された場面の数 量の関係を理解することに課題がある 方法や理由を言葉や数を用いて記述する際 場面の状況や問題の条件に基づいて 必要な事柄 を過不足なく記述することに課題がある 2. 中学校の調査結果 ( 公立 ) < 数学 A( 知識 ) > 分類 区分 平均正答率 (%) 数と式 69.1 67.5 学習指導要領の領域 図形 67.7 66.7 数量関係 52.3 52.1 問題形式 選択式 60.5 59.7 短答式 66.5 65.5 < 数学 B( 活用 ) > 分類 区分 平均正答率 (%) 数と式 39.2 40.9 学習指導要領の領域 図形 59.3 59.7 数量関係 38.4 39.8 選択式 58.0 58.4 問題形式 短答式 64.8 65.4 記述式 32.5 34.0 < 調査結果の分析 > 簡単な連立二元一次方程式を解くことや対称移動した図形をかくことなどはできている 数学的に表現したり 数学的に表現された事柄を読み取ったりすることに課題がある 二元一次方程式の解とグラフの関係を理解することや 扇形の面積や多角形の内角の和 正多角形の外角の性質など 図形の内容を関数の視点から動的な関係としてとらえることに課題がある は相当数の児童生徒ができている点 は課題のある点中学校の領域の区分は平成 10 年告示の学習指導要領の内容領域の構成に基づく

課題が見られた問題 < 小学校算数 A( 知識 ) > 学習指導要領問題形式正答率 (%) 無解答率 (%) 設問番号設問の概要指導学年領域選短 1(3) 4.6-0.21 を計算する小 4 数と計算 61.6 63.1 1.5 1.6 3(1) 3(2) 5(1) 120cm の赤いテープの長さが白いテープの長さの 0.6 倍に当たるとき 二つのテープの長さの関係を表している図を選ぶ 120cm の赤いテープの長さが白いテープの長さの 0.6 倍に当たるとき 白いテープの長さを求める式を書く示されたはがきの面積は約何cm 2 かを選ぶ 小 5 数と計算 33.0 34.0 1.6 1.2 小 5 数と計算 39.9 41.1 4.4 3.4 小 4 量と測定 54.6 60.6 1.7 1.2 5(2) 三角形の底辺に対応する高さを選ぶ小 5 量と測定 50.2 54.6 1.4 1.2 6(1) 6(2) 8 三つの角の大きさが 60 80 90 である四角形の 残りの角の大きさを書く直方体において, 与えられた面に垂直な辺を書く犬を飼っている8 人が学級全体の人数の 25% に当たるとき 学級全体の人数を求める式と答えを書く 小 5 図形 71.3 76.9 3.1 2.1 小 4 図形 60.2 64.8 3.4 2.7 小 5 数量関係 56.1 58.3 12.7 10.0 課題が見られた問題と解答状況 3(1) 出題の趣旨場面と図とを関連付けて 二つの数量の関係を理解しているかどうかをみ る < 学習指導に当たって > 問題の場面を図に表すこと で 数量の関係 ( 基準量 比 較量 割合 ) をとらえさせる 反応率 6.2% ことが大切である 文章に示された事実を取り 出させ その場面を図に表 7.8% す活動を取り入れる 問題の場面を表した図から 数量の関係 ( 基準量 比較量 50.9% 割合 ) を的確にとらえさせる ことが大切である 左の 3 の図について 33.0% 白いテープの長さは 赤 いテープの長さの 0.6 倍の 長さになる ことを読み取 問題の文章に 倍 という表現が含まれることから 乗法と判断し選択している らせる活動を取り入れ 設 問の場面と異なることを理 解させる

課題が見られた問題 < 小学校算数 B( 活用 ) > 設問番号設問の概要指導学年領域選短記 1(2) 2(2) 2(3) 代金 630 円に対して 1030 円よりも 1130 円を支払ったときの方が おつりの硬貨の枚数が少なくなるわけを書く中型の跳び箱を 70cm の高さにすることができるかどうかを判断し そのわけを書く 2 種類の跳び箱を 30cm 高くすると同じ高さになるわけとして 正しい記述を選ぶ 学習指導要領問題形式正答率 (%) 無解答率 (%) 小 3 数と計算 39.7 42.5 7.1 5.6 小 2 3 4 小 2 5 数と計算量と測定数量関係 量と測定数と計算 24.8 26.8 1.5 1.3 53.5 56.2 3.4 2.2 3(1) 縦 6cm 横 10cm の長方形に内接するひし形の面積を求める式と答えを書く 小 4 5 図形量と測定 69.0 74.2 5.5 4.1 4(3) 5(3) はかりの目盛りと1 人分の材料と分量を基に 班の人数分のご飯を作るために必要な水の重さの求め方と答えを書く示された表から 合計の人数を基にした乗れる人数の割合は 男子と女子ではどちらの方が大きいかを判断し そのわけを書く 小 3 5 量と測定数と計算 30.3 32.8 13.8 10.9 小 4 5 数量関係 19.4 23.3 13.3 10.6 課題が見られた問題と解答状況 2(2) 出題の趣旨必要な情報を用いて 指定された高さにすることができるかどうかを判断 し その理由を言葉や数を用いて記述できるかをみる < 学習指導に当たって > 観察や計算の結果から得られる事実を根拠として適切に示すことが 算数を活用して理由を説明さ 2を選んだが説明が不十分無解答 中型のとび箱をたしていっても 70 cmにならない のように判断の根拠を示していない 反応率 31.1% 24.8% 40.8% 1.5% せる際には大切である 本問題を用いて 中型の跳び箱でできる高さを示し 実際にできないことを具体的な数値で示す 本問題を用いて 指定された高さにすることができると仮定したときに起こる矛盾を実際の段の高さで示す

課題が見られた問題 < 中学校数学 A( 知識 ) > 設問番号設問の概要指導学年領域選短 2(3) 6(1) 6(2) 整数 a を用いて 式 2a で表すことのできる数を選ぶ三角定規による平行線の作図について 正しい記述を選ぶ n 角形の内角の和を求める式で,(n-2) が表すものを選ぶ 学習指導要領問題形式正答率 (%) 無解答率 (%) 中 1 数と式 39.7 36.6 5.3 4.8 中 2 図形 43.5 43.6 1.2 1.0 中 2 図形 46.3 45.7 0.8 0.8 12 一次関数を表した事象を選ぶ中 2 関数 39.6 37.9 1.6 1.8 13 二元一次方程式の解を座標とする点について 正しい記述を選ぶ 15(1) 度数分布表について 正しい記述を選ぶ中 1 15(2) フリースローでボールの入った回数と人数の関係をまとめた図から ボールの入った回数の最頻値を求める 中 2 関数 39.0 38.8 2.0 2.2 中 1 資料の活用 資料の活用 49.1 48.7 2.8 2.6 40.3 42.4 19.4 16.9 課題が見られた問題と解答状況 13 出題の趣旨二元一次方程式のグラフはその方程式を満たす x y の値の組を座標とする点 の集合で表されることを理解しているかどうかをみる 反応率 5.4% 15.1% 14.1% 24.2% 39.0% イを選択一元一次方程式の解がただ一つに決まったことから二元一次方程式の解を一組のみと考えている ウを選択 x と y の二つの文字があることから解が二つあると考えている エを選択二元一次方程式の解の集合として整数以外の有理数もあることを理解していない < 学習指導に当たって > 二元一次方程式では x の値を一つ決めれば それに対応する y の値がただ一つ決まることから この式が x y の関数関係を表す式であるととらえさせることが大切である 二元一次方程式が関数関係を表す式であるととらえ 方程式と関数を相互に関連付けて理解することが大切である 二元一次方程式 2x+y=6 の解を座標とする点を数多くとってかいたグラフの傾きと切片が 2x+y=6 を y について解いて得られた一次関数の式 y=-2x+6 の傾きと切片と一致することを確かめる場面を設定する

設問番号設問の概要指導学年領域選短記 1(2) 2(1) 4(2) 5(3) 6(2) 6(3) 2つの人工衛星の軌道の長さの差を求める計算から分かることを選び その理由を説明する連続する3つの自然数の和が3の倍数になることを説明する 2つの直線が垂直に交わることを 三角形の合同を利用して証明する AEの長さを求められるようにするための方法を説明する正多角形の頂点の数と正多角形の1つの外角の大きさの関係を は の関数である という形で表現する正多角形の頂点の数と正多角形の1つの外角の大きさの関係がどのような関数であるかを選び その理由を説明する 課題が見られた問題 < 中学校数学 B( 活用 ) > 学習指導要領問題形式正答率 (%) 無解答率 (%) 中 2 数と式 9.3 9.9 4.5 4.7 中 2 数と式 33.3 36.3 29.4 24.1 中 2 図形 43.9 45.1 27.6 22.4 中 2 図形 22.1 22.5 48.6 43.5 中 1 関数 17.5 17.4 32.1 31.0 中 1 2 関数 21.6 22.9 8.2 8.3 課題が見られた問題と解答状況 1(2) 出題の趣旨数学的な結果を事象に即して解釈することを通して 成り立つ事柄を判断し その理由を数学的な表現を用いて説明することができるかどうかをみる < 学習指導に当たって> 数学的な結果を事象に即して解釈させることが大切である 計算の過程で地球の半径を表す文字 r の項が消去される部分を取り上げた上で 計算の結果である 70800π に r が含まれないことを事象に即して解釈する場面を設定する アを選択示された計算式に地球の半径 r km が用いられていることから 軌道の長さの差が地球の半径に関係していると判断したと考えられる イを選択したが説明が不十分 28.6% 無解答 反応率 57.5% 9.3% 4.5% イを選択したが説明が不十分計算の過程で r の項が消去されることに気づいていなかったり 軌道の長さの差や地球の半径に全く触れていなかったりする解答がある r がどのような値をとっても計算の結果が同じであることから 二つの人工衛星の軌道の長さの差が r によらないことを確認する活動を取り入れる 事柄が成り立つ理由を 数学的な表現を用いて的確に説明させることが大切である

単元名 目指す生徒の姿 三角形と四角形 指導例 太郎さんの証明 ( 第 2 学年 ) - 与えられた方針にもとづいて証明することができるために - 図形の証明について 観察 操作 実験と数学的な推論の意義と方法を理解し 推論の過程を的 確に表現することができる 課題に意欲的に取り組み 粘り強く考えることができる 学習活動の様子 ( 第 4 時 / 全 15 時間 ) 1 問題文をもとに作図し 仮定と結論を確認する 3 花子さんの証明の方針を完成させ 証明を書く 指導者のコメント 証明をする際 仮定と結論を混同する誤りが多い 簡単な図も作図させるようにし 題意をしっかりつかませるとともに 作図した図形には 仮定は黄色で 結論は赤色で印を付けるようにさせた 2 太郎さんの証明の方針について考える 重なっている図形については 片方をずらし 二つの図形に分けて考えられるよう教具を工夫した また 証明することで その他にも成り立つ性質を見いだすとともに 数学的な推論の意義を理解させようとした いきなり証明するのでなく 最初に その方針を立てさせるようにした 二つの線分の長さが等しいことを示すにはどの二つの三角形に注目し その二つの三角形の何を示せばよいか答えさせるようにした 指導のポイント 教科書に与えられた図も作図させ 題意をしっかりと理解させる 生徒から気付いたことをたくさん出させ 交流させる 証明の方針を立てさせ 証明の見通しをもたせる

単元名 目指す生徒の姿 図形の調べ方 指導例 角の大きさの秘密 ( 第 2 学年 ) - 筋道を立てて考え 方針にもとづいて説明するために - 一つの事柄を説明する際に様々な方法を考え 自分の考えだけでなく 互いに交流することで他 の方法を知り そのよさに気付くことができる すでに明らかになったことを用いて推論を進め 説明することができる 学習活動の様子 ( 第 4 時 / 全 15 時間 ) 1 既習内容の復習問題を解く 3 くさび形の角の大きさの関係を文字を使っ て説明する 指導者のコメント 既習内容の復習を通して 補助線の活用の重要性を確認させた 2 x の大きさを求める方法を考える 課題解決の場面において 個々に解決方法を検討する場面と 自分の考えを小集団に発表する場面を設定した また 数学的な用語を活用し 他者へ説明する力をつけさせるとともに 表現力の向上につながるように工夫した 課題が平行線に挟まれた角の図が変形された図 ( 平行でない場合の図 ) としてとらえ コンピュータを活用し 既習課題と関連した課題として把握できるようにした 指導のポイント コンピュータを活用し くさび形を2 直線が平行でない場合の図として認識させることにより 課題を把握させる 数値による問題を通して補助線の引き方を工夫させる 自分の考えを他者に説明する活動において 他者の考えを解釈することも大切である 図に補助線を入れたところまでを生徒に発表させ そのこらどのように考えたのかを推測して 別の生徒に説明させる

指導例 厚紙と封筒 ( 第 3 学年 ) - 事象の数学的な表現とその解釈ができるために - 単元名 関数 y=ax 2 目指す生徒の姿 表 式 グラフを相互に関連付けて理解し さまざまな事象を関数 y=ax 2 を用いて表現したり考察したりする力を身に付ける 発展 応用課題にも粘り強く取り組み 順序立てて考え 説明することができる 学習活動の様子 ( 第 13 時 / 全 13 時間 ) 1 封筒の中から長方形のカードを x cm引き出したときの封筒から出ているカード の面積 y cm 2 の関係を考える 3 グラフの様子から 封筒の中から引き出したカードの形をかく 指導者のコメント 図形の移動をイメージさせ 課題をよりよく理解させた * これまでに学んだ関数のグラフとその名称を併記し提示しておく * プレゼンテーションソフトで提示しながら教示する 机間指導しながら 生徒がかいた図の理由を確認した * ラミネートシートに図をかかせて そのような図形が想定できる根拠を交流させる 2 封筒の端から台形のカードを x cm引き出したとき 封筒から出ているカードの面積を y cm 2 とする このとき x と y の変化の様子をグラフを使って説明する 指導のポイント 図形を移動させるときに現れる関数関係を見いださせ 自分なりに説明させることに重点をおいた * グラフを予想し その理由をワークシートに記述させる * 自分のワークシートの考えを全体の意見交流で他者に伝わるように説明させる 本時までに 問題解決に至る過程はどうしてそうなるのかきちんと説明できるようにさせておく 自分で説明するのに十分な解決の時間と機会を設ける グループ学習を通じて 互いに刺激し合い よりよい予測や解決を促す 演習の後 振り返りを記入させる

指導例 厚紙と封筒 ( 第 3 学年 ) - 事象の数学的な表現とその解釈ができるために - 単元名 関数 y=ax 2 目指す生徒の姿 表 式 グラフを相互に関連付けて いろいろな事象の中にある関数関係を理解することができる 問題解決に当たって 関数の考えを活用する方法を考え 説明することができる 学習活動の様子 ( 第 14 時 / 全 14 時間 ) 1 台形のカードを引き出したときの面積の変化の様子を 表 式 グラフを用いて 明らかにする 2 自分の考えを学習班で交流し 全体に発 表する すべての生徒が自分の考えを話す機会を設けることや仲間の意見に関連して自分の考えを言う場面を作った 指導者のコメント x と y の関係を具体的な場面から読み取れるように 数値を入れたアニメーションを用意して 変化の様子を調べやすくした 生徒の考えをまとめやすくするための形式を示し 表 式 グラフから場面や場合の違いに注目して説明する時間を確保した 指導のポイント 比例 反比例 一次関数と比較し 共通点や相違点について整理しながらの関数 y=ax 2 の特徴を理解させる どの生徒にも 具体的な場面をもとに 変域に注意して x と y の関係を表に表させる 表 式 グラフの特徴を読み取り発見したことを 自分の言葉で説明できるようにさせる 生徒の疑問や誤りを取り入れて 正しいことの説明を求めることだけにこだわらず 間違いだと判断できる理由を聞き出すことで 正しいことに気付かせる