本調査では 学習時間を十分に取っている子どもほど学業成績がよいという結果が明らかになりました 学習の 量 と 成績 は ある程度比例します この意味で 一定の学習時間を確保することは 学力を高めるのに重要な要素といえます しかし一方で 相対的に短い学習時間でも 学習方法の工夫によって成果を上げること

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報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

小学生の英語学習に関する調査

報道関係各位 2018 年 5 月 31 日 東京大学社会科学研究所所長佐藤岩夫株式会社ベネッセホールディングス代表取締役社長安達保 東京大学社会科学研究所 ベネッセ教育総合研究所共同研究プロジェクト 子どもの生活と学びに関する親子調査 2017 結果速報 勉強や目標が 自己肯定感 に影響 - 保護

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

Water Sunshine

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

ニュースレター 報道関係各位 2018 年 10 月 26 日 株式会社ベネッセホールディングス広報 IR 部 小学生の読書に関する実態調査 研究 読書は学力が低い子どもたちに大きなプラス効果 自分で調べる 話題が増える 幅広いメリットが明らかに 株式会社ベネッセホールディングスの子会社 株式会社ベ

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

世の中の人は信頼できる と回答した子どもは約 4 割 社会には違う考え方の人がいるほうがよい の比率は どの学年でも 8 割台と高い 一方で 自分の都合 よりみんなの都合を優先させるべきだ は 中 1 生から高 3 生にかけて約 15 ポイント低下して 5 割台にな り 世の中の人は信頼できる も

< F C18D E93788EF38D7590B B CC8F578C76834F E786C73>

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

3. 将来の目標がはっきりしている を肯定する子どもは半数程度 中学生がもっとも低く 高校 3 年生で 6 割になる 将来の目標がはっきりしている ( あてはまる [ とても + まあ ]) の比率は 小 4~6 生で 5 割強 中学生で 4 割台に低下し 高 3 生で 6 割になる 夢見る小学生と

(4) 学校の規則を守っていますか (5) いじめは, どんな理由があってもいけないことだと思いますか

1

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

2017 年 12 月 19 日 報道者各位 プレスリリース ~ 中学受験まであと 2 ヵ月 ~ 中高一貫校生の得意苦手科目 勉強時間 に関する調査得意科目 苦手科目ともに 数学 が 1 位 中だるみ中高一貫校生の成績を跳ね上げる 個別指導塾 WAYS を運営する株式会社メイツ ( 所在地 : 東京

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

gggggggggggggggggggggggggggggggggggggkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

調査結果からみえてきたこと 大学教育改革の渦中にあった 8 年間の学生の意識や学びの変化をまとめると 以下 3 点です (1) アクティブ ラーニング形式の授業が増え 自己主張できる学生が増加 大学の授業で際立って増加しているのが アクティブ ラーニングの機会です 特にこの 4 年間で ディスカッシ

調査結果からの考察 幼稚園や保育園から小 1 の接続期は 幼児期から児童期に入り 学習生活が始まる重要な時期です なかでも 年長児期に 生活習慣 や 学びに向かう力 の がんばる力 文字 数 思考 の 言葉 が身についている子どもほど 小 1 で 自ら進んで学ぶ 傾向にあることがわかりました 年長児

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

H30全国HP

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

B 学校の授業をどのくらい理解していますか ( わかっていますか ) 次にあげる学校の勉強方法は どのくらい好きですか 10) 総合的な学習の時間 1) 国語 2) 社会 3) 算数 4) 理科 5) 外国語 ( 英語 ) 活動 [2] あなたの学校での授業についておききします A 1) 先生が黒板

H

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

結果からの考察 中学校 高校の英語の授業では音声指導や文法指導などが多く 話す 書く を含めた言語活動がまだ十分に行われていないという課題が明らかになりました 中高生の英語によるコミュニケーション能力の向上のためには 従来の文法中心の指導からの脱却が求められます 英語教員の多くは 英語で表現する機会

本日 2012 年 2 月 15 日の記者説明会でのご報告内容をお送りいたします 文部科学省記者会でも配布しております 報道関係各位 2012 年 2 月 15 日 株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役社長福島保 新教育課程に関する校長 教員調査 新教育課程に関する保護者調査 小学校授業 国語

家庭における教育

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

1 家庭生活について 朝食及び就寝時刻 早寝早起き朝ごはん の生活リズムが向上している ( 対象 : 青少年 ) 朝食を食べている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1.2 今回 (H27) 経年 1.7 前回 (H22)

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

この章のポイント 高校での指導の実態からみる高校教育の課題 Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 解説の時間 が中心の高校での授業中学校から高校にかけて生徒が様々なとまどいを感じていることは第 1 章で確認した通りだが その背景には中学校と高校とで大きく異なる指導の実態がありそうだ

勉強のときも デバイス片手に が普通に 5. の 4 割が 勉強中にもメールやチャット 友だちへの質問に使う割合も 5 割近くいる メールやチャット (LINE など ) を書きながら ( 返事を出す場合も含む ) 勉強することがある比率は で 24.3% で 37.5% 一定の割合の中高生が 勉強

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

①H28公表資料p.1~2

平成 20 年度全国学力 学習状況調査回答結果集計 [ 児童質問紙 ] 松江市教育委員会 - 児童 小学校調査 質問番号 (1) 朝食を毎日食べていますか 質問事項 選択肢 その他 無回答 貴教育委員会 島根県 ( 公

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

国語 B 柏原 埼玉県 全国 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと 算数 A 柏原 埼玉県 全国 数と計算 量と測定 図形 数量関係 算数 B 柏原 埼玉県 全国

に 子どもの意欲を尊重する という態度を保護者が取ることで の 学びに向かう力 を育て さらにそれが基本になって 文字 数 思考 を育てるという結果がみられた 4 に保護者が子どもの 思考を促す 態度を取ることが 子どもの 学びに向かう力 や 文字 数 思考 の育ちにおいて大事な役割を果たしているこ

<4D F736F F D AA90CD82545F315F81758AEE AC89CA82C689DB91E8819A2E646F63>

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

表紙(A4)

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

平成 3 年度花乃井中のあゆみ 調査結果から 成果と課題 学力調査では すべての項目において平均値を上回っているが 平均値では若干下回っている教科もある 平均正答率を平均と比べると 国語 A は - ポイント 国語 B は -2.2 ポイント 数学 A は +6.9 ポイント 数学 B は +6.

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

調査結果概要

1501 サポーツ 第4回報告書

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

PowerPoint プレゼンテーション

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

資料3 高校生を取り巻く状況について

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

調査結果からみえてきたことこの調査は 大入試センター試験がスタートし 受験競争の弊害や詰め込み教育が問題視されていた 1990 年に開始しました その後 国の方針がゆとり教育へシフトしましたが 2000 年前後の力低下論争を経て 再度 力向上路線へと転換しました 変動の 25 年の中で 子どものびが

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

調査の概要調査方法 : インターネットによる調査調査対象 : 全国のイーオンキッズに通う小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名全国の英会話教室に通っていない小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名計 1,000 名調査実施期間 : イーオン保護者 :2017 年 4 月 1 日 ( 土 )~

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2015)のポイント

( 中学校調査 ) 1 時限目 2 時限目 3 時限目 4 時限目 5 時限目 国語 A (45 分 ) 国語 B (45 分 ) 数学 A (45 分 ) 数学 B (45 分 ) 生徒質問紙 (2 分程度 ) (6) 集計児童生徒 学校数 1 集計基準児童生徒に対する調査について, 平成 29

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

2017 年 9 月 8 日 このリリースは文部科学記者会でも発表しています 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2017 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イ

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

~“娯楽”だけとは言わせない~ ゲーム機のもたらす社会的貢献

調査の概要調査方法 : インターネットによる調査調査対象 : 全国のイーオンキッズに通う小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名全国の英会話教室に通っていない小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名計 1,000 名調査実施期間 : イーオン保護者 :2016 年 2 月 22 日 ( 月 )~

1-1 小学校国語 A( 調査時間 20 分 ) 基礎的 基本的な言語活動や言語事項に関する知識 技能が身に付いているかどうかをみる問題 で 12 設問で構成されている 本町の結果は 全国の平均正答率 栃木県の平均正答率とほぼ同じであった この調査では 学習指導要領の領域等として 話すこと 聞くこと

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

Microsoft Word - 研究の概要他(西小) 最終

力の重要な三つの要素が明確に示された その中の一つが学習意欲である 知識 技能と活用力が 学力の向上の両輪とするならば 学習意欲はそれを走らせる原動力であると考えられる ( 図 1) 図 1 意欲が具体的に表れる学習行動 自ら課題を見付け 自ら考え 時には周りの人たちと話合いながら 知識基盤社会 の

3. 学びに向かう力 や 生活習慣 などの自立にかかわる力の育成を子育てにおいて重視する傾向も各国共通しており どの国でも 8~9 割の母親が 力を入れている と回答 4. 母親の 寄り添い型養育態度 が いずれの国でも 好奇心 や がんばる力 の発達に関連しています 好奇心 や がんばる力 を育て

報道関係各位

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

調査結果からみえてきたこと 2017 年の出生数は 1899 年の統計開始以降 最も少ない 94.6 万人になりました 急速な少子化の進行は 日本の人口構造に変化を与え 労働力不足や社会保障の在り方など さまざまな面に課題をもたらします こうした社会環境の中にあって 0~1 歳児を育てている母親の

調査の目的この報告書は, 第 1 に,2011 年から 2012 年にかけての 4 回の調査の結果をもとに, サポーツ京田辺の生徒の皆さんの学習意欲の状態を複数の側面から把握した結果を報告することを目的としています また第 2 に, 生徒の皆さんの勉強の仕方に関する考え方や実際の勉強の仕方を知り,

< 先生方へ > 長崎県学力向上推進協議会では 子どもに確かな学力をつけていくためには 何 が大切か また 学力の向上を阻害している要因は何かなどについて 検討を重ね ています その中から次のようなことが指摘されました 1 家庭で毎日決まった時間に学習をする習慣をつけることが大切である 2 食事や睡

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

B 学校の授業をどのくらい理解していますか ( わかっていますか ) 10) 総合的な学習の時間 1) 国語 2) 社会 3) 数学 4) 理科 5) 英語 [3] あなたの学校での授業についてうかがいます A 1) 先生が黒板を使いながら教えてくれる授業 あなたは次にあげる学校の勉強方法が どのく

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

Transcription:

報道関係各位 2014 年 11 月 19 日 株式会社ベネッセホールディングス代表取締役会長兼社長原田泳幸 小の学びに関する実態調査 速報 の 40% の 55% が 上手な勉強のやり方が分からない 成績上位で学習時間が短い子どもは 答え合わせをした後に解き方や考え方を確かめる 株式会社ベネッセホールディングス ( 本社 : 岡山市 ) の社内シンクタンク ベネッセ教育総合研究所 では 全国の小学 4 年生から中学 2 年生の子どもとその保護者 5,409 組を対象に 小の学びに関する実態調査 を行いました (2014 年 2 月 ~3 月実施 ) PISA(OECD 生徒の学習到達度調査 ) の結果では 日本の子どもたちの学力は回復傾向にあるものの 学習意欲に課題があることが指摘されています 主体的に学ぶ力を身につけるためには 何を学ぶか ( 学習内容 ) に加えて どう学ぶか ( 学習方法 ) を考えることが重要ですが よい学習方法がわからないという悩みを多くの子どもが抱えている実態もあります そこで今回は 学年別の子どもたちの学習に関する意識 実態と それに対する保護者のかかわりの両方を明らかにし よりよい学びのあり方 を検討することを目的に調査を行いました 本調査の主な結果は 以下の通りです 文中の 小 4 生 ~ 小 6 生の平均 中 1 生 ~ 中 2 生の平均 文中の 成績上位 成績下位 保護者の評価や子どもの自己評価により 成績を 上位 中位 下位 で 3 区分 1. 上手な勉強のやり方が分からない のはで約 40% で約 55% 学習の悩みについて 上手な勉強のやり方が分からない を選択したは 39.9% は 54.7% であった また 成績上位 のも約 30% が選択した やる気が起きない ( 39.8% 55.5%) の悩みをもつ割合も になると半数を超える 2. 成績上位 の子どもほど 1 日の学習時間が長い ただし 成績上位 の子どもであっても 約 6 割 5 割が 1 時間以下程度の学習時間であった 成績別の子どもの 1 日の学習時間をみると の 成績上位 は 1 時間 38 分 成績下位 は 1 時間 7 分 の 成績上位 は 1 時間 35 分 成績下位 は 1 時間 13 分である 成績上位 の子どもは 成績下位 の子どもに比べて 平均で 20~30 分程度学習時間が長い ただし 成績上位 の子どもであっても で約 6 割 で 5 割が 1 日の学習時間が 1 時間くらい 以下である 3. 成績上位 学習時間短い は 成績下位 学習時間長い と比べて 学習方法の項目で 最大 20 ポイントほど上回った 成績上位 学習時間短い 子どもは 成績下位 学習時間長い 子どもと比較して 何が分かっていないか確かめながら勉強する で 19.9 ポイント つけ ( 答え合わせ ) をした後に解き方や考え方を確かめる で 21.4 ポイント上回った 4. 新しいことを知ることができてうれしいから 勉強する子どもは からで 22 ポイント減少 勉強する理由の第 1 位は では 勉強しないといけないと思うから (76.3%) では 将来いい高校や大学に入りたいから (78.4%) であった 新しいことを知ることができてうれしいから という理由は は 65.5% だが になると 43.5% で 22 ポイント減少する 5. 学びの面白さを伝える保護者の子どもは そうでない保護者の子どもより 好奇心や関心を動機として学習をする割合が 10 ポイント以上高い 保護者が子どもに 算数 / 数学の考え方や解き方の面白さを伝える 家庭では 子どもが学習内容に対する好奇心や関心を動機として学習をする割合は面白さを伝えている :34.9% 伝えていない:24.4% 34.9% 35.2% と そうでない場合の 24.4% 23.7% と比較して 10 ポイント以上高い 1

本調査では 学習時間を十分に取っている子どもほど学業成績がよいという結果が明らかになりました 学習の 量 と 成績 は ある程度比例します この意味で 一定の学習時間を確保することは 学力を高めるのに重要な要素といえます しかし一方で 相対的に短い学習時間でも 学習方法の工夫によって成果を上げることが可能だということも実証されました 学習の 量 を増やすだけでなく 学習の 質 を改善していくことも 学力を高めるために重要だということがわかります 上手な勉強のやり方が分からない という悩みを抱えている子どもが多いという実態もあります 本調査では の約 40% の約 55% がそうした悩みを示していました 学習方法について体系的に学ぶ機会は少なく それぞれの子どもは試行錯誤しながら身につけていきます しかし 思うように効果的な方法が身についていないという実感が 多くの子どもたちにあるようです 教育心理学における 自己調整学習 の領域では 主体的に学ぶ力を身につけた学習者が備えている要素 ( メタ認知 ( 自己理解 ) 学習意欲 ( 学習動機づけ ) 学習方略 ) や それらの要素がどのように学習サイクルの循環を支えているかについて数多くの知見が蓄積されています そうした知見を活用しながら 子どもたちが学習方法を意識し 身につけていく機会を作っていく必要があります また 本調査では 保護者のかかわりが重要であることが改めて示されました 保護者のかかわりは 子どもの学習意欲や学力形成に影響を与えています その影響の仕方はとで異なる部分もあり 発達段階に合わせたかかわりが求められるといえそうです 子どもがどのように よりよい学びのあり方 を考え 具体的な方法を身につけていくのか さらに 保護者や教員はそれをどのようにサポートしていけばよいか そうした学習の 質 を改善していく試みは 子どもの教育に携わるすべての人が考えるべき課題です ベネッセ教育総合研究所でも 本調査の結果を参考に よりよい学びのあり方 について深く考えていきたいと思います 本件に関するお問い合わせ先 株式会社ベネッセホールディングス広報 IR 部三田村 坂本 西沢 齋藤 TEL:03-5320-3503 FAX:03-5320-1677 調査概要 調査テーマ調査方法調査時期調査対象調査項目調査協力者 小の学びや保護者の関わりについての意識と実態 郵送法による自記式質問紙調査 2014 年 2 月 ~3 月 全国の小学 4 年生 ~ 中学 2 年生の子どもとその保護者 5,409 組 ( 小学 4 年生 ~ 小学 6 年生 3,450 組中学 1 年生 ~ 中学 2 年生 1,959 組 ) * サンプリングの詳細については ベネッセ教育総合研究所ウェブサイト掲載の 調査速報版 をご参 照ください 子ども調査 勉強の好き嫌い / 好きな教科 / 学校での学習態度や家庭での学習習慣 / 家庭での勉強時間 / 成績への自己評価 ( のみ )/ 勉強方法 / 勉強方法を教えてくれた人 / 勉強する理由 / 学習に対する考え / 学習上の悩みなど 保護者調査 子どもの勉強へのかかわり /1 ヶ月の教育費 / 子どもと一緒にすること / 子どもの成績への評価 ( のみ )/ 子どもに身につけてほしい力 / 子どもの学習に関する悩みや気がかり / 社会観や価値観 / 学習に対する自身の考え / 子どもの生活や勉強への満足度など 伊藤崇達 ( 京都教育大学准教授 ) 外山美樹 ( 筑波大学准教授 ) 須藤康介 ( 明星大学助教 ) 2

主な調査結果 1. 上手な勉強のやり方が分からない のはで約 40% で約 55% 図 1-a 学習上の悩み ( 学校段階別 ) どうしても好きになれない教科がある 60.2 66.3 上手な勉強のやり方が分からない 39.9 54.7 やる気が起きない 39.8 55.5 勉強に集中できない 33.3 43.9 勉強したことをすぐ忘れてしまう 27.7 40.4 勉強が計画通りに進まない 27.7 43.7 テストでよい点数がとれない 24.7 52.7 授業の内容が難しすぎる 15.0 25.3 図 1-b 上手な勉強のやり方が分からない ( 成績別 ) 成績上位層 (612) 成績中位層 (624) 成績下位層 (701) 注 1) 複数回答 29.9 55.3 75.0 注 2) の成績の 3 分類は国語 数学 英語 理科 社会 注 3)( の成績の自己評価から得点を算出し さらに成績 上位 層 中位層 下位層 に 3 分割したもの ) 内はサンプル数 授業の内容が簡単すぎる 何のために勉強しているのか分からない あてはまるものはない 13.4 4.0 10.1 18.4 14.1 6.7 0 20 40 60 80 100 2. 成績上位 の子どもほど 1 日の学習時間が長い ただし 成績上位 の子どもであっても 約 6 割 5 割が 1 時間以下程度の学習時間であった 図 2 平日の家での学習時間 ( 学校段階別 成績別 ) 成績上位層 (1,263) 成績中位層 (1,030) 成績下位層 (1,135) ほとんどしない 15 分くらい 3.2 0.7 2.0 4.7 4.6 30 分くらい 1 時間くらい 2 時間くらい 3 時間くらい 8.2 15.1 22.4 24.0 39.7 38.5 35.8 21.1 21.0 4 時間以上 16.9 9.2 9.3 5.22.2 無回答 不明平均時間 1.8 5.7 4.2 1.6 3.1 1 時間 38 分 1 時間 18 分 1 時間 7 分 成績上位層 (612) 成績中位層 (624) ほとんどしない 4.43.6 5.4 15 分くらい 5.3 13.7 14.3 28.6 32.7 31.4 29.2 無回答 不明 4 時間以上 30 分くらい 1 時間くらい 2 時間くらい 3 時間くらい 14.2 10.6 3.9 0.2 2.4 0.2 平均時間 1 時間 35 分 1 時間 25 分 成績下位層 (701) 12.6 6.1 17.0 29.8 24.8 7.4 2.0 0.3 1 時間 13 分 注 1) 塾や家庭教師について勉強する時間を含む 注 2) 4 時間以上 は 4 時間くらい + 5 時間くらい + 6 時間以上 注 3) 平均時間は ほとんどしない を 0 時間 15 分くらい を 15 分 5 時間くらい を 5 時間 6 時間以上 を 6 時間のように置き換えて 無回答 不明を除いて算出した 注 4) 成績の 3 分類は国語 算数 ( 数学 ) 英語 ( のみ ) 理科 社会の成績の評価から得点を算出し さらに成績 上位層 中位層 下位層 に 3 分割したもの 3

3. 成績上位 学習時間短い は 成績下位 学習時間長い と比べて 学習方法の項目で 最大 20 ポイントほど上回った 図 3 学習方法 ( 成績 平均学習時間 ) 何から勉強したらよいか順番を考える 60.8 72.7 目標を決めて勉強する 64.6 56.3 計画を立てて勉強する 63.0 59.6 何が分かっていないか確かめながら勉強する 59.6 79.5 重要なところはどこかを考えて勉強する 64.2 81.8 問題を解いた後に つけをする 93.2 89.2 テストで間違えた問題をやり直す 72.7 63.8 勉強の計画がうまく進んでいなければ見直す 40.9 38.3 つけをした後に解き方や考え方を確かめる 61.7 83.1 問題を解いた後にほかの解き方がないかを考える 23.3 42.5 注 1) よくある + ときどきある の % 0 20 40 60 80 100 A 群 ( 成績上位 平均学習時間より短い群 )(308) B 群 ( 成績下位 平均学習時間より長い群 )(240) 注 2) 成績の自己評価から総得点を算出し さらに 成績上位 成績中位 成績下位 と 3 分割した 平日の家での学習時間 ほとんどしない 15 分くらい ~ 6 時間以上 から平均学習時間を算出し 平均学習時間より長い群 と 平均学習時間より短い群 と 2 分割した 成績と平均学習時間とかけ合わせた 6 群のうち 成績上位 平均学習時間より短い群 と 成績下位 平均学習時間より長い群 の数値を図示した 4

4. 新しいことを知ることができてうれしいから 勉強する子どもは からで 22 ポイント減少 図 4 勉強する理由 ( 学校段階別 ) [51.9] 39.3 12.6 勉強することが楽しいから勉強することが楽しいから 5.5 27.4 [32.9] [65.5] 39.9 25.6 新しいことを知ることができてうれしいから 10.7 32.8 [43.5] [59.3] 35.3 24.0 問題を解くことがおもしろいから問題を解くことがおもしろいから 12.7 32.9 [45.6] [71.3] 41.1 30.2 ふだんの生活に役立つからふだんの生活に役立つから 13.6 36.7 [50.3] [58.9] 34.6 24.3 世の中に役に立つ人になりたいから 16.3 32.7 [49.0] [71.0] 29.7 41.3 自分の夢をかなえたいから自分の夢をかなえたいから 32.0 32.3 [64.3] [71.9] 31.4 40.5 将来いい高校や大学に入りたいから 42.8 35.6 [78.4] [75.4] 32.3 43.1 将来安定した仕事につきたいから将来安定した仕事につきたいから 38.2 37.3 [75.5] [76.3] 38.3 38.0 / のうちは勉強しないといけないと思うからのうちは勉強しないといけないと思うから 31.7 42.2 [73.9] [63.8] 32.2 31.6 成績が悪いと恥ずかしいから成績が悪いと恥ずかしいから 22.4 38.7 [61.1] [56.2] 28.0 28.2 友だちに負けたくないから友だちに負けたくないから 28.2 33.4 [61.6] [49.4] 28.6 20.8 先生や親にしかられたくないから先生や親にしかられたくないから 17.3 31.1 [48.4] [51.9] 29.8 22.1 先生や親にほめられたいから先生や親にほめられたいから 15.3 29.6 [44.9] [22.0] 14.0 8.0 成績がよいと ごほうびをもらえるから成績がよいと ごほうびをもらえるから 8.5 16.0 [24.5] 100 80 60 40 20 0 0 20 40 60 80 100 注 ) 各横棒の外側にある数値は とてもあてはまる + まああてはまる の % 5

5. 学びの面白さを伝える保護者の子どもは そうでない保護者の子どもより 好奇心や関心を動機として学習をする割合が 10 ポイント以上高い 図 5 保護者のかかわりと子どもの動機づけとの関係 ( 学校段階別 ) 学習内容に対する好奇心や関心を動機として学習する高群 学習内容に対する好奇心や関心を動機として学習する高群 保護者のかか わり 社会のしくみや歴史のできごとの背景を伝える 算数 / 数学の考え方や解き方の面白さを伝える あてはまる (1,887) あてはまらない (1,508) あてはまる (1,724) あてはまらない (1,674) 33.1 25.5 24.4 34.9 (1,061) (844) (704) (1,202) 31.2 23.9 23.7 35.2 生き物や自然の素晴らしさ 不思議さを伝える あてはまる (2,382) あてはまらない (1,017) 31.9 24.5 (1,166) (740) 29.9 25.0 注 1) 学習内容に対する好奇心や関心を動機として学習する高群 : 調査速報版 (p21) においては 内発的動機づけ (3 段階 )) のうちの 高群 であること 子ども調査票 勉強する理由について 勉強することが楽しいから 新しいことを知ることができてうれしいから 問題を解くことがおもしろいから の 3 項目から得点を算出し 得点分布が 高群 中群 低群 で均等になるように 3 分割した ここでは 高群 のみを図示した 注 2) あてはまる は保護者の子どもとのかかわりについて とてもあてはまる まああてはまる と回答した人 あてはまらない は あまりあてはまらない まったくあてはまらない と回答した人を示している また無回答 不明を除外して数値を算出している 注 3)( ) 内はサンプル数 < ベネッセ教育総合研究所の活動 / ウェブサイトについて > ベネッセ教育総合研究所では 今後も 時代の変化に即したテーマで 子どもや教育に関する 調査や研究活動を行い その結果を広く社会に開示することで さまざまな方々との議論の輪を広げていきたいと考えています ベネッセ教育総合研究所のウェブサイト (http://berd.benesse.jp/) では 今回の調査データのほかにも さまざまな独自調査のデータ 報告書を公開しています 6