関数とは 関数とは 結果を得るために 処理を行う仕組み です Excel2010 には あらかじめ関数が数式として組み込まれています たとえば SUM 関数 は 指定した値をすべて合計する 仕組みです 長い計算式や複雑な計算式を作成せずに 簡単に結果を求めることができます 例合計 =A1+A2+A3

Similar documents
Section1_入力用テンプレートの作成

(7) 表示されている [ オートフィルオプション ] をクリックして [ 書式なしコピ ー ] をクリックします (8)[ 評価 1] の結果が表示されます [ 評価 2] の列には [ 売上数量 ] が 1500 以上であれば 1000 以上であれば そ うでなければ と表示されるようにしてくだ

スライド 1

第 1 節 関数とは 関数とは 与えられた文字や数値に対し 定められた処理を行って結果を返す命令のことです 例えば パンをホームベーカリーで作るには 最初に材料となる小麦粉などを入れ 次いでドライイースト 最後に水を入れるという順序があります そして スタートボタンを押すとパンが完成します ホームベ

「不動産リスト」を解く

改訂履歴

2011 年度春学期基礎ゼミナール ( コンピューティングクラス ) A コース 1 / 18 コンピュータリテラシー A コース 第 10 講 [ 全 15 講 ] 2011 年度春学期 基礎ゼミナール ( コンピューティングクラス ) 同志社大学経済学部 DIGITAL TEXT コンピュータリ

10. セル範囲に名前を定義します シート : 利用者リスト 1. セル A2:A5 を選択する 2. 名前ボックスに 利用者と入力 3. 続いて B2~B5 を選択 名前ボックスに続柄と入力 名前ボックスを記入するため 余分に選択するとどこまでしたか忘れますので最後のセルに下線を引いておくと解りや

Microsoft Word A08

2 / 16 ページ 第 7 講データ処理 ブック ( ファイル ) を開く第 6 講で保存したブック internet.xlsx を開きましょう 1. [Office ボタン ] から [ 開く ] をクリックします 2. [ ファイルの場所 ] がデータを保存している場所になっている

エクセルの基礎を学びながら、金額を入力すると自動的に計算され、1年分の集計も表示される「おこづかい帳」を作りしょう

コンピュータリテラシ 第 6 回表計算 2 このスライド 例題 /reidai6.xlsx /reidai6a.xlsx 課題 12 /reidai6b.xlsx /table12_13.xlsx

暮らしのパソコンいろは早稲田公民館 ICT サポートボランティア

セル G5 に 大手町店 の合計を求めましょう 暮らしのパソコンいろは 1 セル G5 をクリックします 2 ホーム タブをクリックします 3 編集 グループの ( 合計 ) をクリックします セル G5 と数式バーに =SUM(D5:F5) と表示され セル範囲 D5:F5 が点滅する線で囲まれま

スライド 1

< 目次 > 1. 練習ファイルのダウンロード 表計算ソフト Excel の基本 Excel でできること Excel の画面 セル 行 列の選択 セルにデータを入力する ( 半角英数字の場合 )

正誤表(FPT1004)

改訂履歴

ビ Ⅱ4-2 (1-2) 検索関数 VLOOKUP 関数 VLOOKUP 関数は 指定した範囲の表を縦 ( 列方向 ) に検索する関数です [ 関数の挿入 で 検索 / 行列 の分類中にある 書き方 VLOOKUP( 検索値, 範囲, 列番号, 検索方法 ) 検索値... 検索したい値 または値が入

Microsoft Word MSExcel2010

住所録を整理しましょう

次の病院 薬局欄は 氏名 欄に入力された値によって入力すべき値が変わります 太郎の行く病院と花子の行く病院が必ずしも同じではないからです このような違いを 設定 シートで定義しておきましょう 太郎の行く病院のリストを 太郎 花子の行く病院のリストを 花子 として 2 つのリストが定義されています こ

(Microsoft Word \224N\223x_Excel_\212\326\220\224\225\322_.doc)

パソコン基本操作講習会テキスト

2 / 14 第 7 講データ処理 ブック ( ファイル ) を開く第 6 講で保存したブック internet.xlsx を開きましょう 1. [Office ボタン ] から [ 開く ] をクリックします 2. [ ファイルの場所 ] がデータを保存している場所になっていることを確

ワープロソフトウェア

Excel2013基礎 数式と表編集

コンピュータリテラシ

Excel2013 データベース1(テーブル機能と並べ替え)

条件付き書式 の ルールの管理 をクリック 2 新規ルール をクリック 1 ルール の管理をクリック 3 指定の値を含むセルだけ書式設定 を クリック 7 グレーを選び OK をクリック 4 次の値に等しい を選ぶ 5 2 と入力 6 書式をクリック 8OK をクリック 以下同様に 新規ルール をク

エクセルの起動 エクセル (Excel) の起動をしましょう 1 左下隅 ( スタートボタン ) を 3 4 クリックします スタートメニューが表示されます 2[ すべてのプログラム ] をポイントします 3 [ 右のスクロールバーを上下に移動して [Microsoft Office] フォルダを探

エクセルの起動 スタートボタンをクリックし すべてのプログラムから Microsoft 0ffice をクリックし Microsoft Excel 2010 をクリックし起動します マイクロソフトオフィス マイクロソフトエクセル 2010 スタートボタン エクセルの画面構成 ファイルタブタブリボン

スライド 1

Excel 関数 明治大学教育の情報化推進本部 IZM201904

(Microsoft Word - \202v\202a\202s\203G\203N\203Z\203\213.doc)

おすすめページ

桁区切りスタイルの表示形式 2O2 参照 0 円 #,##0" 円 " 関数の基本 項 目 ど ん な 場 合 使 用 関 数 スペース 不要なスペースを削除する TRIM( トリム ) 関数 2A2 参照 文字 ( 英字 数字 カナ文字 ) 半角文字から全角文字に変換する JIS( ジス ) 関数

Microsoft Word A10

IF 関数 論理式が真か偽かで 指定した表示をする =IF( 論理式, 真, 偽 ) 論理式とは A1=5 A1>50 A1=B1 など 数やセルとの関係を表す式 A1= 1 月 など 文字に関する式の場合は ダブルクォーテーションで文字を囲む 半角と全角は別の文字として扱われるので 入力に注意 式

はじめに

第 0 章 : 範囲名の利用 章 0 節 名前の定義 章 02 節 [ 名前ボックス ] を使って範囲名 名前の定義 章 03 節 範囲名を使った計算式の作成 章 04 節 範囲名を使った計算式の作成 章 05 節 範囲名の編

Word2013基礎 基本操作

Excel2013 シート・ブック間の編集と集計

Microsoft Word - Excel2016Vol.3.doc

Excel2013 マクロ

(5) 作業グループの設定 < 解答 > ( ア )=2 作業グループは 複数のシートにカーボン紙のように 同じ編集ができる機能です 先頭 Sheet1 をクリックしてから Shift キーを押しながら 末尾 ( まつび ) の Sheet3 をクリックすると Sheet1 ~ Sheet3 がグル

縦 計 横 計 をSUM 関 数 で 一 度 に 計 算 する 縦 横 の 合 計 を 表 示 するセルが 計 算 対 象 となる セルと 隣 接 している 場 合 は 一 度 に 合 計 を 求 め ることができます 1 計 算 対 象 となるセル 範 囲 と 合 計 を 表 示 する セル 範

問題 1 次の文章は Excel の作業環境について述べたものである 下線部の記述の正誤を判断し 解答群 { } の記号で答えよ ただし 下線部以外の記述に誤りはないものとする 設問 1. 数値データが入力されている複数のセルを選択すると 選択した範囲のデータの個数や合計が ステータスバー上に表示さ

立ち読みページ

Sheet2 に作成する表 問題 2 前問の成績表 (Sheet2) の各教科の順位の列の次に評価の列を作って 生徒ごとに各教科の評価をし なさい なお評価は 各教科 A(100~85) B(84~70) C(69~55) D(54 以下 ) とする 1.4 集中力度チェックテスト自分の集中力がどの

1セル範囲 A13:E196 を選択し メニューの データ - 並べ替え をクリック 並べ替え ダイアログボックスで 最優先されるキー から 年代 を選択し OK をクリック ( セル範囲 A13:E196 のデータが 年代 で並び替えられたことを確認する ) 2セル範囲 A13:E196 を選択し

パソコンで楽チン、電力管理3169編

IF 関数 論理式が真か偽かで 指定した表示をする =IF( 論理式, 真, 偽 ) 論理式とは A1=5 A1>50 A1=B1 など 数やセルとの関係を表す式 A1= 1 月 など 文字に関する式の場合は ダブルクォーテーションで文字を囲む 半角と全角は別の文字として扱われるので 入力に注意 式

スライド 1

年齢別人数計算ツールマニュアル

Microsoft Word - ExcelTable.docx

練習問題 1-1 1タイトルバー 2クイックアクセスツール 3リボン バー 4タブ 5 名前ボックス 6 数式バー 7 列番号 8 行番号 9アクティブセル 10マウスポインター 11シート見出し 12ステータスバー 練習問題 1-2 [1] セルの範囲選択始点から終点のセルをドラッグ 列の選択列番

目 次 1. エクセルで かんたん諸費用計算書を作成しよう 常に現在の日付を表示する (TODAY 関数 ) 小数点以下の数値を切り捨てる ( I NT 関数 ) 合計を求める (SUM 関数 ) エクセル Excel の基本... 6

Microsoft Word - Excel2013Step0.doc

Microsoft Word - 18環設演付録0508.doc

文字はセルを超えて表示される エクセルで文字を入力すると 左図のようになります これを解消するには セルの書式設定 から変更する つまり セル B3 より右に何も入力されていない場合 には セル幅よりも長い文字を入力すると セルを飛 び越えて 一直線に表示されます セルの中に文字列を収めたい場合には

1. Excel の起動 空白のブックを開く 2. 家族リストの作成 1 項目名を入力セル A1 : 氏名 B1 : 続柄 2 シート見出しのシート名 Sheet1 を 家族リスト に変更 3 項目名に太字 セルの塗りつぶし色 中央揃えを設定 4 セル A2 から順に項目に対応するデータを入力 5

第 1 章 : べき乗 ( べきじょう ) 準備 べき乗 ( べきじょう ) の使用 練習問題... 7 第 2 章 : 範囲名の利用 名前の定義 [ 名前ボックス ] を使って範囲名 名前の定義

やさしく学べる Excel 2013 スクール標準教科書 4 第 1 章章末練習問題 1 1 * ここでは Windows 8.1 と Windows 8 でのファイルを開く手順を説明していますが これ以降は 開くファイル名のみを記載しています Windows 8.1 をお使いの場合 1. [ ファ

校務処理テキスト2016 HP用

問題 2 < 支社別下半期実績表 > を完成させましょう 1.[B12]~[D12] セルを結合して中央揃えに設定しましょう (1)[B12]~[D12] セルを選択します (2)[ ホーム ] タブの [ 配置 ] グループにある [ セルを結合して中央揃え ] ボタンを選択します (3)3 つの

エクセル中級修了者もしくは同等の知識をお持ちの方対象 即戦力 UP! 実践エクセル 5 2 エクセルピボットテーブル マクロ 5 1 再就職 転職のためのパソコン講座 2 5 請求書の作成やマスターの管理 売上集計表に必要な関数やテクニックなどを学びます エクセルの便利さが再認識でき 明日からの仕事

ワープロソフトウェア

目次 1. はじめに Excel シートからグラフの選択 グラフの各部の名称 成績の複合グラフを作成 各生徒の 3 科目の合計点を求める 合計点から全体の平均を求める 標準偏差を求める...

参考資料 分析ツールからダウンロードするデータについて < 行為明細 > 行為明細データを使いましょう (EVE をお使いの場合は ヘルプの行為明細ダウンロードを参照 ) 各分析ツールのマニュアルを参考にしてください

三科目合計の算出関数を用いて各教科の平均点と最高点を求めることにする この2つの計算は [ ホーム ] タブのコマンドにも用意されているが 今回は関数として作成する まず 表に 三科目合計 平均 と 最高点 の項目を用意する 項目を入力する際 適宜罫線などを設定し 分かりやすい表作成を心がけること

初めてのプログラミング

関数の構造

< 住所録の作成 > 宛名印刷には 差し込む住所録ファイルが必要です Excel を使って住所録を作成しましょう Excel の起動 エクセルを起動しましょう ( スタートボタン ) をクリック すべてのプログラム をポイント Microsoft Office をクリック Microsoft Off

Excelで血圧記録表を作成しょう!

1 差し込み印刷について 1-1. 差し込み印刷の例 1 レターへ差し込み印刷 データファイル メイン文書 福岡純一郎様 熊本京子様 小泉浩二様 太郎 聖子 沙樹ちゃんの応援を宜しくお願いいたします 2 お誕生カードへ差し込み印刷 メイン文書 たろうちゃん データファイル せいこちゃん さきちゃん

第 1 節 Excel とは Excel とは Microsoft によって提供されている表計算ソフトの名称です 数式や関数を使用して 計算する機能や 作成した表を基にグラフを作成する機能などを備えています 1. Excel を使用すると何ができるのか (1) 表の作成 計算 見やすい表を作成するこ

2 列 B と 列 C の間にカーソルをあわせ, カーソルの形が変化したところでドラッグして右に移動し, 列 B の幅を約 に設定します 3 列 C の上でマウスをドラッグして右に移動し, 列 C, 列 D, 列 E の 3 列を一括選択します 一括選択ができたら, 列 C と 列 D

今週のトピック

1.< 出力形式 1>のような販売手数料一覧表を作成しなさい ( の部分は空白とする ) 回答として作成する必要があるのは< 出力形式 >のとおりの表となります < 出力形式 1>を見ながら表を作成します A1 セルに 販売手数料一覧表 と入力し 各見出しを入力します A2 セルに移動し CO から

順位を調べる RANK.EQ/RANK.AVG 関数 準備 RANK.EQ 関数とは ( 概要 ) 降順で使う RANK.EQ 関数 RANK.AVG 関数とは ( 概要 ) 同値の場合に中央の順位を付ける

データバー を例にとって解説します 数値の入っているセル範囲 G2:I16 をすべて選択した状態で [ ホーム ] 2

問題 1 次の文章は Excel の作業環境について述べたものである 下線部の記述の正誤を判断し 解答群 { } の記号で答えよ ただし 下線部以外の記述に誤りはないものとする 設問 1. クイックアクセスツールバーには アプリケーション名やファイル名が表示される 設問 2. 数式バーのる ボタンを

四則演算 列幅を広げる 1B 列と C 列の境目にカーソルを持って行く 2 カーソルが白い矢印から 左右開きの矢印に変わった場所で ダブルクリック 列幅の自動調整 ドラッグ 手動で広げたり 縮めたりできる 罫線をひく 1 罫線を引く範囲をドラッグして指定する (B2:E8) 2 ホーム タブのリボン

Excel 活用編 Excel を使って おみくじ と 今日の運勢 を表示させましょう I. おみくじの作成 Excel の関数を使って 本日の吉凶を表示させましょう 1. Excel の起動 Excel を起動します 1 入力を省略するために 作成途中の Book を準備しています ドキュメントか


2. 基本操作 DATE: H27/ 9/11 エクセルで作成したファイルのことを ブック といいます ブックには データを記述できる ワークシート が用意されています ワークシートは行と列で構成されており セル と呼ばれるマス目には 文字列や数値 計算式などのデータが入ります セルにデータを入力し

第4回

Microsoft Word - Excel2013Step3.doc

処理手順 1) 健康保険組合から受領した 賞与支払届ターンアラウンド CD を パソコンの CD ドライ ブにセットします 2) マイコンピュータ CD ドライブ の順にダブルクリックして オープンしたウィン ドウにある KPFD0006.txt というアイコンをダブルクリックします すると CD

スライド 1

目 次 1 索引 エクセル関数日本語化ソフトとは 文字操作関数 文字を左から指定文字数だけ抜き出す 文字を右から指定文字数だけ抜き出す 文字の途中から指定した文字数分抜き出す 日付操作関数

統計活用のためのExcel 学習の手引き

簡易版メタデータ

第 1 章 Excel の特徴 表計算ソフト 表を簡単に作ることができる データを入力するだけで見 やすい表ができる 集計表の計算がすぐにできる データを取りまとめて集計 できる データを簡単にグラフにできる 入力したデータをもとに グラフを作成できる 1

目 次 1. Excel の起動 文字入力 書式設定 枠線の表示 スピンボタン作成 ( 年 ) スピンボタン作成 ( 月 ) 年 と 月 の表示 祝日予定の表示 関数の挿入

Microsoft Word - Excel2013Step2関数入門編.doc

Access研修テキスト

目次 第 1 章はじめに 取扱いについて 記載内容について... 6 第 2 章基本操作 Excel Online を開く ファイル ( ブック ) を作成する ファイル ( ブック ) を開く..

練習問題 1-1 1タイトルバー 2クイックアクセスツールバー 3リボン 4タブ 5 名前ボックス 6 数式バー 7 列番号 8 行番号 9セル ( アクティブセル ) 10マウスポインター 11シート見出し 12ステータスバー 練習問題 1-2 [1] セルの範囲選択始点から終点のセルをドラッグ

Transcription:

エクセル Ⅱ( 中級 ) 福岡市私立幼稚園連盟 Microsoft Excel 2010 Ver,1.0

関数とは 関数とは 結果を得るために 処理を行う仕組み です Excel2010 には あらかじめ関数が数式として組み込まれています たとえば SUM 関数 は 指定した値をすべて合計する 仕組みです 長い計算式や複雑な計算式を作成せずに 簡単に結果を求めることができます 例合計 =A1+A2+A3+A4+A5+A6+A7+A8+A9 =SUM(A1:A9) 平均 =(A1+A2+A3+A4+A5+A6+A7+A8+A9)/9 =AVERAGE(A1:A9) 関数を使った数式の作成手順 1. 結果を表示するセルを選択し [ 数式 ] タブの [ 関数ライブラリ ] のコマンドボタンから 関数を指定します [ 関数の挿入 ] ボタンから [ 合計 ] ボタンから をクリックすると 5 種類の関数一覧から選択できる セルに関数を直接入力するなど 2. 引数を指定します SUM(A1:A9) 引数とは 関数名 ( 引数 ) 計算に必要な情報で数値 セル番地 文字列など 1

便利な関数 VLOOKUP HLOOKUP 表の縦と横の位置を指定して特定の値を検索することができる COUNTIF 特定の条件の値の個数を集計 COUNTA 数字だけでなく文字もカウントできる COUNTBLANK 空白を数える SUMIF 特定の条件の値を合計 ROUND ROUNDUP ROUNDDOWN INT 四捨五入や切り上げ 切り捨ての指定 If 条件を設定し複数の計算結果を求めることができる SUBSTITUTE TRIM セル内のスペースを削除できる ASC JIS 全角を半角にしたり 半角を全角にできる 今回使用する関数 : VLOOKUP COUNTIF SUMIF ROUND If SUBSTITUTE 初級編で使用した関数 : Sum Date Month Text Phonetic 2

1 記念グッズ注文管理表作成 1-1. 完成例 [ 注文管理表 ] シートを作成しましょう [ 注文管理表 ] シートでは 番号のみ入力してあります それ以外の項目は 下記のような計算式を作成して表を完成させます 保護者名 : 番号をもとに [ 名簿 ] シートから保護者名を表示させます 注文回数 :[ 注文状況 ] シートから注文した回数をカウントします 注文個数 :[ 注文状況 ] シートから注文した個数を合計します 消費税 :1 円未満を四捨五入します 合計 : 注文金額に消費税を足した結果を表示します 参照シート 3

1-2. 計算式の作成 (VLOOKUP 関数 ) 1 [ ファイル ] ボタンから [ 開く ] を選択 2 [ エクセル関数編 _ 練習データ ] ファイルを選択し [ 開く ] ボタンをクリック 各シートの内容を確認します 3 [ 注文管理表 ] シートの [B3] をクリックします 計算式を作成する場合は 半角英数字を使います 日本語入力をオフにしておくと入力ミスによる エラーを防ぐことができます 4 [ 数式 ] タブの [ 関数ライブラリ ] のコマンドボタンから [ 関数の挿入 ] ボタンをクリックします 4

5 [ 関数の挿入 ] ダイアログボックスで [ 関数の分類 ] の ボタンから すべて表示 をクリックします 6 関数名の一覧から VLOOKUP 関数を探します 関数名の一覧の任意の関数をクリックした状態で キーボードから VL と入力するとジャンプします 7 [ 関数の引数 ] ダイアログボックスが表示されます 作成する関数によって 引数の数と種類が変化します VLOOKUP 関数の場合は 引数の数が 4 つあり省略可能なものもあります 5

8 [ 関数の引数 ] ダイアログボックスで必要な引数を入力もしくは該当するセルをクリックします 検索値 : 範囲の先頭列で検索する値を指定 ここでは A3 をクリックします 範囲 : 目的のデータ ([ 名簿 ] シート ) が含まれる文字列 数値などの範囲または範囲名を指定 ここでは [ 名簿 ] シートをクリックし A2 から E11 のセルを指定します 下のセルにも計算式をコピーするので 範囲は絶対参照 ( 範囲選択後 F4 キー ) にしておきます 列番号 : 範囲の先頭列を 1 として数えた列番号を指定します ここでは 2 番目の列検索方法 : 完全に一致する値 0 なのか近似値を含めるかを指定 省略すると近似値を含めます ここでは完全一致としますので 0 か false と入力します 福岡純一郎さんの名前が表示されました 確認 : 違う番号を入力して保護者名が変化するのを 確認してみましょう 変化を確認できたら 1001 に戻しておきます 9 計算式をコピーして完成例のようになっている ことを確認します 6

1-3. 計算式の作成 (COUNTIF 関数 ) 1 [ 注文管理表 ] シートの [C3] をクリックします 2 [ 数式 ] タブの [ 関数ライブラリ ] のコマンドボタンから [ 関数の挿入 ] ボタンをクリックします 3 関数の分類の ボタンをクリックし 統計 を選択し 関数名の一覧から COUNTIF 関数を探します 関数の検索 : キーワードを入力して探すことができます ( 例 : 数を数える など ) 関数の分類 : よく使う関数は 関数の分類を 最近使用した関数 で表示されます 文字列操作 や 日付/ 時刻 など 分類を絞って探すこともできます この関数のヘルプ : クリックしてその関数の使用例などを確認することができます 7

4 [ 注文状況 ] シートを開き範囲を指定します [ 関数の引数 ] ダイアログボックスで必要な引数を入力もしくは該当するセルをクリックします 範囲 : セルの個数を求める範囲を指定 ここでは [ 注文状況 ] シートの B2 から C19 を指定します 下のセルにも計算式をコピーするので 範囲は絶対参照 ( 範囲選択後 F4 キー ) にしておきます 検索条件 : 計算の対象となるセルを定義する条件を数値 式または文字列で指定 ここでは [ 注文管理表 ] シートの A3 のセルを指定します 1001 の福岡純一郎さんの注文回数は 2 と表示されました 5 計算式をコピーして下記のようになっていることを確認します 8

1-4. 計算式の作成 (SUMIF 関数 ) 1 [ 注文管理表 ] シートの [D3] をクリックします 2 [ 数式 ] タブの [ 関数ライブラリ ] のコマンドボタンから [ 関数の挿入 ] ボタンをクリックします 3 関数名の一覧から SUMIF 関数を探します 複数の条件を指定したい場合は 下記の関数を使います COUNTIFS( 条件範囲 1, 検索条件 1, [ 条件範囲 2, 検索条件 2] ) SUMIFS( 合計範囲, 条件 _ 範囲 1, 条件 1, [ 条件範囲 2, 条件 2],...) 9

4 [ 関数の引数 ] ダイアログボックスで必要な引数を入力もしくは該当するセルをクリックします 範囲 : 対象となる範囲を指定 ここでは [ 注文状況 ] シートの B3 から C19 を指定します 下のセルにも計算式をコピーするので 範囲は絶対参照 ( 範囲選択後 F4 キー ) にしておきます 検索条件 : 計算の対象となるセルを定義する条件を数値 式または文字列で指定 ここでは [ 注文管理表 ] シートの A3 のセルを指定します 合計範囲 : 計算の対象となるセル範囲を指定 ここでは [ 注文状況 ] シートの C3 から C19 を指定します 下のセルにも計算式をコピーするので 範囲は絶対参照 ( 範囲選択後 F4 キー ) にしておきます 1001 の福岡純一郎さんの注文個数は 13 と表示されました 5 計算式をコピーします 6 E 列の注文金額のセルに D 列に単価の 555 円を掛け算する 計算式を入力し 下のセルにもコピーします 単価 :555 円 10

1-5. 計算式の作成 (ROUND 関数 ) 1 [ 注文管理表 ] シートの [F3] をクリックします 2 [ 数式 ] タブの [ 関数ライブラリ ] のコマンドボタンから [ 関数の挿入 ] ボタンをクリックします 3 関数名の一覧から ROUND 関数を探します 4 [ 関数の引数 ] ダイアログボックスで必要な引数を入力もしくは該当するセルをクリックします 数値 : 四捨五入の対象となる範囲や数値を指定 ここでは E3 のセルをクリックして *0.08 を入力して 掛ける式を指定します 桁数 : 四捨五入する桁数を指定 ここでは円単位で四捨五入するので 0 を指定します 11

1001 の福岡純一郎さんの消費税は 577 と表示されました 5 計算式をコピーして完成例のようになっていることを確認します 6 G 列 ( 合計 ) には E 列 ( 金額 ) と F 列 ( 消費税 ) を足し算する計算式を入力し 下のセルにも コピーします 完成 桁数に正の数を指定すると 数値の小数点以下について 指定した桁数分が四捨五入されます 桁数に 0 を指定すると 数値は最も近い整数として四捨五入されます 桁数に負の数を指定すると 数値の小数点の左側 ( 整数部分 ) が四捨五入されます 常に切り上げるには ROUNDUP 関数を使用します 常に切り下げるには ROUNDDOWN 関数を使用します 12

2 バザー参加リストの作成 2-1. 完成例 [ バザー参加リスト ] を作成しましょう [ バザー参加リスト ] シートでは 番号のみ入力してあります それ以外の項目は 下記のような計算式を作成して表を完成させます 保護者名 :[ 注文管理表 ] シートから [VLOOKUP 関数 ] を使って保護者名が表示されるよう設定します 参加人数 : 完成例を参考に数値を入力します 13

2-2. 入力規則の設定 データの入力規則を使用すると セルに入力するデータまたは値の種類を制御できるので 入力ミスを防いだり 入力を助けたりすることができます データ入力を一定の範囲内の日付に制限する リストを使用して選択肢を制限する ( 例 : 男 女 東京 大阪 福岡など ) 整数のみを入力できるように制限する 日本語入力のオン / オフ ここでは お弁当 と ドリンク の を条件に判断し 金額を自動で計算するための準備をします 1 [ バザー参加リスト ] シートの [D4] から [F12] を範囲選択し [ データ ] タブの [ データツール ] のコマンドボタンから [ データの入力規則 ] ボタンをクリックします [C2] 参加人数はあらかじめ入力しておきましょう 14

2 [ データの入力規則 ] ダイアログ [ 設定 ] タブの [ 入力値の種類 ] ボタンから リスト をクリックします 3 [ 元の値 ] に, と入力します ( リストにしたい要素を, 半角カンマで区切ります ) セルをクリックすると ボタンが表示され クリックすると と が選択できるようになりました 4 完成例を参考に, を選択します 完成例 15

参考 ) [ データの入力規則 ] ダイアログの [ エラーメッセージ ] タブ 種類 停止 用途 無効なデータは入力できない 注意 情報 無効であることを警告するが 入力は許可 無効であることを通知するが 入力は許可 [ データの入力規則 ] ダイアログの [ 日本語入力 ] タブ 英数半角文字だけを入力するセルであった場合は 入力規則で日本語入力をオフに設定しておくことに よって そのセルをクリックしたときに自動で日本語入力がオフになります 16

2-3. 計算式の作成 (IF 関数 ) 1 [ バザー参加リスト ] シートの [G4] をクリックします 2 [ 数式 ] タブの [ 関数ライブラリ ] コマンドボタンから [ 関数の挿入 ] ボタンをクリックします 3 関数名の一覧から IF 関数を探します 17

1 お弁当の合計金額を計算していきます [ 関数の引数 ] ダイアログボックスで必要な引数を入力もしくは該当するセルをクリックします 論理式 : 結果をわけたい条件となる数式または値を指定します ここでは [ バザー参加リスト ] シートのお弁当のセル [E4] が の場合を指定します 真の場合 : 論理式の結果がその条件に合致する場合に返される値を指定 ここではお弁当代 (500 円 ) のセル [G1] に の場合 参加人数 [C4] を掛け算します 下のセルにも計算式をコピーするので G1 は絶対参照 ( セル選択後 F4 キー ) にしておきます 偽の場合 : 論理式の結果がその条件に合致しない場合に返される値を指定 ここでは 以外の場合 0 とします 福岡純一郎 さんは参加するがお弁当とドリンクが なので 0 と表示されます 2 計算式をコピーして完成例のようになっていることを確認します 完成例 熊本京子 さんは 2 人参加で お弁当が なので 1000 と表示されます ここでは まだお弁当のみの条件しか入っていないので 次にドリンクの条件も追加します 18

7 お弁当とドリンクの合計金額を計算していきます [G4] をクリックし 新たに数式を追加していきます 数式バーに表示されている計算式の最後をクリックし + を入力します 8 数式バーの左に表示されている IF をクリックします 他の関数が表示されていた場合 ボタンをクリックし 他の関数を選択することができます 3 [ 関数の引数 ] ダイアログボックスで必要な引数を入力もしくは該当するセルをクリックします 論理式 : 結果をわけたい条件となる数式または値を指定します ここでは [ バザー参加リスト ] シートのドリンクのセル [F4] が の場合を指定します 真の場合 : 論理式の結果がその条件に合致する場合に返される値を指定 ここではドリンク代 (100 円 ) のセル [G2] に の場合は参加人数 [C4] を掛け算します 下のセルにも計算式をコピーするので G2 は絶対参照 ( セル選択後 F4 キー ) にしておきます 偽の場合 : 論理式の結果がその条件に合致しない場合に返される値を指定 ここでは 以外の場合 0 とします 福岡純一郎 さんは参加するがお弁当とドリンクが なので 0 と表示されます 19

4 計算式をコピーして完成例のようになっていることを確認します 熊本京子 さんは 2 人参加で お弁当とドリンクが なので 1200 と表示されます 完成例 5 [G4] から [G12] までのセルを範囲選択し [ ホーム ] タブの [ 数値 ] グループのコマンドボタンから [ 通貨表示形式 ] ボタンをクリックし マークとカンマ区切りの書式を設定します 関数は 長い計算式や複雑な計算式を短く簡単な計算式にすることができます 該当する関数がない場合は 自分で関数を作成することもできます 20

3-1.SUBSTITUTE 関数 ( 名簿シートにて編集 ) SUBSTITUTE 関数は 文字列を検索して置き換えを行うことができます 保護者氏名 1 の B 列からスペースを削除しましょう 1 B 列と C 列の間に 1 列追加し 保護者氏名 2 と入力します 2 [ 名簿 ] シートの [C4] をクリックします 3 [ 数式 ] タブの [ 関数ライブラリ ] コマンドボタンから [ 関数の挿入 ] ボタンをクリックします 4 [ 関数の挿入 ] ダイアログボックスで [ 関数の分類 ] の ボタンから [ 文字列操作 ] をクリックし 関数名の一覧から [SUBSTITUTE] 関数を探します 21

5 [ 関数の引数 ] ダイアログボックスで必要な引数を入力もしくは該当するセルをクリックします 文字列 : 置き換える文字を含む文字列 またはセルを指定します ここでは [ 注文管理表 ] シートの B3 セルを指定します 検索文字列 : 置き換え前の文字列を指定 ここでは空白を置き換えたいので ( スペース ) と入力します スペースに関しては置換元のデータが全角か半角かを確認置換文字列 : 置き換え後の文字列を指定 ここでは空白を削除したいので ( 長さ 0 の文字列 ) と入力します 置換対象 : 文字列に含まれるどの検索文字列を置き換えるかを指定 ( 省略するとすべて対象となる ) ここではすべての空白を削除したいので省略します 1001 の 福岡純一郎 さんの空白が削除され 福岡純一郎 さんと表示されました 完成例 6 計算式をコピーして完成例のようになっている ことを確認します 文字列操作関数には 他にも下記のような関数があります LEFT 関数 : 文字列の先頭から指定された数の文字を表示します LEN 関数 : 文字列に含まれる文字数を返します UPPER 関数 : 文字列の含まれる英字をすべて大文字に変換します 22