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とした 工事は 週 6 日 8 時 ~18 時の時間帯に実施する計画である 1,600 稼動台数 ( 台 / 月 ) 1, 月目 2 月目 3 月目 4 月目 5 月目 6 月目 7 月目 8 月目 9 月目 10 月目 11 月目 12 月目 13 月目 14 月目

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-372- 図 電波障害現地調査範囲 地点図

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(8) 住民等住宅等の居住者又は管理者をいう 説明 このガイドラインで使われている用語のうち 明確にしておかなければならない用語について定義づけしたものです (1) 風力発電設備 とは 風が持つ運動エネルギーを電気エネルギーに変換するための装置の総体をいいます (2) このガイドラインの対象となる発

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1 吾妻町 平成18年3月27日に東村と合併し東吾妻町になりました 2 六合村 平成22年3月28日に中之条町に編入しました 5.2-2

環 境 敷地境界 表 ---(1) 環境騒音 敷地境界騒音の現地調査結果 (L Aeq ) 測定地点時間区分平日休日 地点 1 地点 地点イ 地点ロ 道路に面する地 域以外の地域 単位 :db 環境基準値 道路に面する地 昼間 夜間 - 昼間 夜間 - 0 昼間

基礎講座 (騒音・振動)

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低周波音について

温水洗浄便座性能試験項目および試験方法

 

6(2) 騒音

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土地利用計画 土地利用計画面積表 土地利用の区分区分面積 ( m2 ) 比率 (%) 備考 発電施設用地パネル 19, パワーコンディショナー 緑地 5, 計画地面積 24, 太陽光パネル配置図 発電施設計画 発電施設の概要 発電設備規格

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表 騒音の現況調査地点 調査項目地点調査地点の選定理由 環境騒音の状況 道路交通騒音の状況 交通量の状況 道路構造の状況 地表面の状況 近接民家側敷地境界 1 地点 主要走行路のうち住居地域に近い稲川集落付近 騒音調査地点の周辺 影響を及ぼすおそれのある範囲内の現況を把握できる地点である

2) 環境騒音 事業実施区域周囲における環境騒音の測定結果は, 表 に示すとおりであり, 測定地点は図 に示すとおりである 表 環境騒音の測定結果 番号 地点名 環境基準時間測定結果 (db) 環境類型区分区分平日休日基準 A 榎田 1 丁目 C

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4 予測結果では 海側で少し環境目標値を超えているのですけれども 対岸の東海市のところは 新日鐵住金の工場等でしょうか 東海市側も臨港地区になりまして ご指摘の通り新日鐵住金等があるエリアです なお 対岸までの距離は約 1km ですが 住宅地までは約 3.5km です 5 煙源が地面に近く 施工区域

7-2-4 騒音及び超低周波音 騒音施工時 建設機械稼働による騒音 1. 調査 (1) 調査すべき情報 1 騒音の状況 2 土地利用の状況 3 発生源の状況 4 法令による基準等 (2) 調査地域調査地域は 図 に示すとおり 廃棄物処理施設生活環

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Microsoft Word 交通渋滞(有明アーバン)_181017

イ. 工事の完了後 a. 自動車の走行に伴う道路交通騒音 振動及び低周波音予測地域は 騒音及び低周波音については計画道路端から約 100m までの範囲とし 振動については計画道路端から約 50m までの範囲とし 八重洲側 江戸橋 JCT 側のそれぞれの坑口周辺に予測断面を設定しました 予測地点は 予

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資料3-1 風力発電所に係る騒音・低周波音に係る問題の発生状況

目次 低周波音の特性と住民への影響の影響 低周波音の物理的特性と測定方法 環境省の参照値と住民への影響 風力発電の環境影響評価 風力発電施設からの低周波音 風力発電施設を対象とした環境影響評価 騒音の健康影響 (WHO, 欧州 WHO による知見 ) WHO 環境騒音ガイドライン (1999) 欧州

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3 騒音の状況調査は 現地調査により行った ア. 現地調査現地調査は 計画地及びその周辺における一般的な騒音の状況を把握できる地点として 計画地西側及び東側の計 2 地点で環境騒音の現地測定を実施した また 計画地及びその周辺における沿道騒音の状況を把握できる地点として 廃棄物運搬車両等の走行ルート

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山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

5.2 振動 調査 (1) 調査対象 調査対象は次の事項とした a. 振動の状況 (a) 建設機械の稼動に伴い環境影響が予想される対象事業実施区域の振動レベル (b) 工事用の資材及び機械の運搬に用いる車両の運行が予想される道路の沿道の振動レベル b. 道路交通の状況 (a) 自動車交通

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演習場周辺における住宅防音区域及び移転補償区域の指定に関する細部要領について(通知)

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環境影響評価書 本編 第6章 環境影響評価の結果 6-1-7 電波障害

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.2GHz 帯及び TV ホワイトスペース帯における電波伝搬調査結果 (2) ) 見通し屋外電波伝搬調査 各周波数帯における到達距離およびダイバシティ効果 送受信間の距離や移動による影響を表 に示す場所で確認した 調査した結果 図 2で示すように 800MHz 帯 ホワイトスペース帯.2GHz 帯で

人々のための イノベーション FlowGridとは... 冷却 換気 および空調技術に伴う騒音を 効果的に削減する製品です ebm-papstは高性能テクノロジーの問題点で ある騒音に対し 未来志向のソリューション を提供しています FlowGridは軸流および遠心 ファンのために生みだされました


問 3 次に示す材料及び厚さの板のうち 音響透過損失が最も大きいものはどれか ただし 各材料の密度は下表のとおりとし 屈曲振動の影響は無視できるものとする 材料 厚さ (mm) 材料 密度 (kg/m 3 ) (1) 合板 10 合板 (2) 鉄板 2 鉄 (3)

Ⅳ 騒音・振動の状況


第 1 章環境監視調査の項目及び調査の手法 1.1 調査項目及び調査時期 平成 28 年度に実施した事後調査の調査項目及び調査時期を表 に 調査 工程を表 に示します だみ 大気質 表 平成 28 年度に実施した環境監視調査の調査項目

リニア中央新幹線の騒音に係る 環境基準の類型の当てはめ方針について

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問 5 音の聞こえに関する記述中 ( ア ) 及び ( イ ) の中に挿入すべき数値の組合せとして 正しいものはどれか 聴力の正常な人の最大可聴値は約 120dB であり 音圧実効値で表すと 2 ( ア )Pa とな る このことから 可聴音は常温大気圧の約 2 ( イ ) 倍以下の微小圧力変化の音

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資料5 航空機騒音に係る環境基準告示の一部改正について


120 アースオーガー 圧砕機 110 クラッシュパイルハンマー クラムシェル クローラークレーン 100 コンクリートポンプ車 地盤改良機 振動ローラーダンプトラックトレーラーバイブロハンマーバックホウブルドーザー ブレーカー 70 ホイールクレーン 杭圧入引抜機 ロータリーパーカッシ


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Microsoft Word - 第7章-2 騒音_141126

ⅱ 調査地点調査地点は 事業実施区域の敷地境界 2 地点とし 調査時において 風上 風下となる地点とした 調査地点を図 7.4-1に示す ⅲ 調査方法調査方法を表 7.4-3に示す 表 悪臭の調査方法 調査項目 悪臭の状況 気象の状況 調査方法 臭気指数 : 三点比較式臭袋法試料採取時の

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8.2 騒音 現況調査 (1) 調査手法 1) 調査すべき情報調査項目を表 8.2.1に示す 表 調査項目 調査内容騒音レベル ( 予定地敷地境界 周辺環境 道路沿道 ) 地表面状況交通量 等価騒音レベル (LAeq) 調査項目 時間率騒音レベル (LA5 LA10 LA50

板ガラスの斜め入射音響透過損失に関する実験的検討その 2 斜め入射音響透過損失の算出方法に関する検討 板ガラスの斜め入射音響透過損失に関する実験的検討 その 2 斜め入射音響透過損失の算出方法に関する検討 松岡明彦 * 1 大阪谷彰 * 2 山内崇 * 1 小林正明 * 1 1. はじめに近年は室内

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1

Ⅳ-2

西松建設技報

内容 1. 調査概要 2. 内航船の騒音実態調査 3. Janssen 法による騒音予測プログラム 4. 騒音対策の検討 5. まとめ 2

私達の生活には 様々な種類の騒音が存在しています 音の大きさに限らず 地域や時間 帯によっては どのような音も騒音 になる可能性があります 平成 27 年度苦情件数の割合 鉄道 0.4% 騒音に関する地方公共団体への苦情件数は近年高い水準で横ばい傾向にあり その中でも 工場 事業場や建設作業から発生

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(2) 騒音 振動の防止対策 1 工場 事業場の規制基準工場 事業場の騒音及び振動は 騒音規制法 振動規制法及び静岡県生活環境の 保全等に関する条例によって規制されており 市長 ( 平成 23 年度までは県知事 ) が生活環境を保全する必要があるとして指定した地域内にあって 騒音や振動の発生が著しい

8.3 騒音 調査 (1) 調査項目騒音の調査項目及び調査状況は 表 に示すとおりである 表 調査項目及び調査状況 調査項目 文献その他の資料調査 現地調査 1) 騒音の状況 ア ) 環境騒音 イ ) 道路交通騒音及び交通量 ウ ) 航空機騒音 エ ) 実

第 2 意見調査計画書は おおむね 2020 年東京オリンピック パラリンピック環境アセスメント指針 ( 実施段階環境アセスメント及びフォローアップ編 ) に従って作成されたものであると認められる なお 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会実施段階環境影響評価書案 を作成するに当たっ

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(2) 自動車騒音及び道路交通振動対策に係る法体系自動車騒音及び道路交通振動対策に係る法律としては 昭和 42 年に制定された公害対策基本法 ( 平成 5 年より環境基本法 ) に基づく施策を実施するため 昭和 4 3 年に騒音規制法 昭和 51 年に振動規制法が制定された 自動車騒音に係る環境基準

平成 28 年度能代市騒音 振動調査 ( 抜粋 ) 指定地域の騒音調査 調査地点 : 能代市二ツ井町下野家後 二ツ井公民館裏駐車場 調査実施日 : 平成 28 年 11 月 7 日 10:00 ~ 平成 28 年 11 月 8 日 10:00 環境基準について 一般環境における環境基準値

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平成19年度・地球工学研究所の知的財産に関する報告会 - 資料集

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【納入仕様書】室外機リニューアル用[T形マルチ・Wマルチ]|ガスヒートポンプエアコン

う ) において定めた民間事業者が確保すべきサービスの質の達成状況に対する当機構 の評価は 以下のとおり 評価事項 測定指標 評価 業務の内容 対象公共サービスの内容に示す運用業務を適切に実施すること 月次報告による業務内容を確認したところ 運用業務は適切に実施されており サービスの質は確保されてい

2015_熱中症取組


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3. 試験体および実験条件 試験体は丸孔千鳥配置 (6 配置 ) のステンレス製パンチングメタルであり, 寸法は 70mm 70mm である 実験条件は, 孔径および板厚をパラメータとし ( 開口率は一定 ), および実験風速を変化させて計測する ( 表 -1, 図 -4, 図 -) パンチングメタ

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低周波音 現況調査 (1) 調査内容 事業計画地周辺における低周波音の状況を把握するため 既存資料調査及び現地調査を実施し た 調査内容は表 5.5.1 に示すとおりである 表 5.5.1 調査内容 調査項目 調査地点 範囲 調査時期 調査方法 低周波音 1/3 オクターフ ハ ン ト 周波数分析 大阪府域 適宜 既存資料調査大阪府環境白書平成 19 年版 事業計画地周 平日 休日 辺 :3 地点 各 1 日 (24 時間 ) ( 大阪府 平成 20 年 ) 現地調査低周波音の測定方法に関するマニュアルに準拠 苦情件数等 大阪府域 適宜 既存資料調査 大阪府環境白書平成 19 年版 ( 大阪府 平成 20 年 ) (2) 低周波音の状況 A) 大阪府の低周波音の状況大阪府では一般環境中の低周波音の実態を把握するために 平成 14 年 ~16 年度に府下 93 地点で測定を実施している その結果は図 5.5.1 に示すとおりである 資料 : 大阪府環境白書平成 19 年版 ( 大阪府 平成 20 年 ) 図 5.5.1 大阪府内における一般環境中の低周波音の音圧レベル

B) 低周波音に係る苦情件数 大阪府環境白書平成 19 年版 ( 大阪府 平成 20 年 ) によると 平成 18 年度の苦情件数は 26 件であった C) 事業計画地周辺の低周波音の状況現地調査を実施し 事業計画地周辺の低周波音を把握した 現地調査内容現地調査の内容は表 5.5.2 に 調査地点位置は図 5.3.1 に示すとおりである 表 5.5.2 現地調査内容調査項目 調査地点調査期間調査方法低周波音 事業計画地周 ( 平日 ) 低周波音の測定辺 :3 地点平成 20 年 3 月 13 日 ( 木 )7 時 ~14 日 ( 金 )7 時 (24 時間 ) 方法に関するマ ( 休日 ) ニュアルに準拠 平成 20 年 3 月 16 日 ( 日 )3 時 ~17 日 ( 月 )3 時 (24 時間 ) 注 ) 休日は土曜日の深夜と月曜日の早朝の影響を除くため 日曜午前 3 時からの 24 時間調査とした 調査結果低周波音レベルの測定は 1/3 オクターブバンド中心周波数 1~80Hz の範囲について測定を行なった 各時間のデータは騒音に係る環境基準の時間区分に準拠し (6~22 時 ) 及び (22~6 時 ) において平均した 低周波音の現況調査結果を表 5.5.3 に 低周波音の周波数分析は図 5.5.2 に示すとおりである 低周波音の時間帯別平均値は 平日で 73~83 デシベル 66~80 デシベル 休日では 72~81 デシベル 66~79 デシベルであった

音圧レベル ( デシベル 調査地点 阿倍野筋一丁目 3 番 松崎町二丁目 3 番 阿倍野筋一丁目 5 番 平日 休日の区分 平日 休日 平日 休日 平日 休日 表 5.5.3 現況調査結果 時間帯の区分 G 特性音圧レベル 76(71~78) 67(63~69) 76(70~77) 68(63~73) 73(67~78) 66(65~67) 72(68~76) 66(64~68) 83(80~85) 80(77~83) 81(78~84) 79(75~81) 注 1) :6~22 時 :22 時 ~6 時 2)G 特性音圧レベルは時間帯別平均値 (1 時間値の最小 ~ 最大 ) を示す 1/3 オクターブバンド周波数 (Hz) 図 5.5.2 現況調査結果 (1/3 オクターブバンド周波数分析 ) 音圧レベル ( デシベル 単位 : デシベル 心身に係る苦情 に関する参照値 1/3 オクターブバンド周波数 (Hz) 物的苦情に関する参照値心身に係る苦情に関する参照値平日地点 A 休日地点 A 平日地点 B 休日地点 B 平日地点 C 休日地点 C

施設の利用に伴う影響の予測及び評価環境影響評価準備書に記載した音源位置を一部変更し (p273 参照 ) その変更内容を踏まえて予測 評価を行った (1) 予測概要施設の供用に伴い発生する低周波音が 事業計画地周辺地域の環境に及ぼす影響について 数値計算により予測した 予測の概要は表 5.5.4 に示すとおりである 表 5.5.4 施設の供用に係る低周波音の予測の概要 対象発生源予測事項予測地点予測時期予測方法 設備の稼働 低周波音の G 特性音圧レベル 1/3 オクターブバンド中心周波数ごとの音圧レベル 事業計画地周辺の 3 地点 施設の供用に伴う低周波音が最大となる時期 エネルギー伝搬計算式による数値計算 (2) 予測地点予測地点は 5.3.2 施設の利用に伴う影響の予測及び評価 に係る騒音予測の住居位置と同じとした (p189 参照 ) ただし 騒音 を 低周波音 に読み替えるものとする (3) 予測方法低周波音の音圧レベルは 以下に示す距離による減衰のみを考慮した式を用いて行った =PWL -20log r -8+L : 予測地点 (i) における発生源 (j) の低周波音の音圧レベル [ テ シヘ ル ] : 発生源 (j) の低周波音のパワーレベル [ テ シヘ ル ] r : 予測地点 (i) と発生源 (j) の距離 [m] : 予測地点 (i) における合成音圧レベル [ テ シヘ ル ] n : 重合する発生源 (j) の数 : 回折による補正量 [ テ シヘ ル ] ( 中心周波数 16Hz 以下は 0 とした ) 回折効果による補正量の計算式 10log10 N 13 N1 1 0.485 L d 5 9.1sinh ( N ) -0.322N<1 0 N<-0.322 ただし N : フレネル数 ( N 2 / : 行路差 [m] : 波長 [m])

(4) 予測条件対象は設備の稼働とした 低周波音の発生源については 本事業で設置する機器の設置位置 低周波音レベル等を考慮して選定した 本予測で考慮した低周波音発生源は表 5.5.5 に示すとおりである なお バイオガスを用いたコジェネレーションは 地下 6 階に設置するため 事業計画地周辺への影響はほとんどないと考えられ 低周波音発生源としなかった 表 5.5.5 予測対象とした低周波音発生源 発生源の区分発生源の種類設備の稼働空調機 ファン ボイラー 変圧器 冷却塔 設備機器は 機械室内 16 階 38 階 58 階 に設置されているものと 施設の屋内に設置されているものがある 設備機器のパワーレベルは表 5.5.6 に示すとおりである 機械室内 16 階 38 階 58 階 の設備機器機械室の外壁はほぼ低周波を透過するルーバーや開口 ガラス面で透過性が高いので 機械室に設置されている設備機器は設置位置に点音源として設定し 機械室の外壁を透過する際の透過損失は考慮せずに予測地点に伝搬するものとした パワーレベルについては設備機器のパワーレベルをそのまま用いた ( 表 5.5.7(1) 参照 ) 施設屋内の設備機器施設の屋内に設置されている設備機器の低周波音は ダクト等を通じてガラリから屋外に放出されるので 音源位置はガラリの位置とした パワーレベルについては ガラリに接続されている複数の設備機器のパワーレベルの合成値とした ( 表 5.5.7(2) 参照 ) 低周波音の音源位置図は図 5.5.4 に示すとおりである なお 1.2.5(4) 施設計画 で示した施設計画の変更を踏まえ 環境影響評価準備書に記載した音源位置について一部変更を行った 低周波音の発生源は すべての機器が年中稼動するものとみなした

表 5.5.6 設備機器のパワーレベル 表 5.5.7(1) パワーレベル ( 機械室 (16 階 38 階 58 階 )) ( 単位 : デシベル ) ( 単位 : デシベル ) 発生源の種類 仕様 1/3オクターブバンド中心周波数 (Hz) ごとのパワーレベル ( デシベル ) (db) 冷却塔 冷却塔 冷却塔 冷却塔 ファン ファン ファン ファン 30 69.1 64.1 66.2 66.4 61.0 59.4 59.3 58.4 58.5 58.2 59.8 65.6 65.5 68.0 77.8 74.4 72.9 72.5 67.9 63.2 82.4 ファン 3.7 64.3 59.3 61.4 61.6 56.2 54.6 54.5 53.6 53.7 53.4 55.0 60.8 60.7 63.2 73.0 69.6 68.1 67.7 63.1 58.4 77.6 ファン 55 66.7 61.7 63.8 64.0 58.6 57.0 56.9 56.0 56.1 55.8 57.4 63.2 63.1 65.6 75.4 72.0 70.5 70.1 65.5 60.8 80.0 ファン 5.5 55.6 55.6 57.7 57.9 52.5 50.9 50.8 49.9 50.0 49.7 51.3 57.1 57.0 59.5 69.3 65.9 64.4 64.0 59.4 54.7 73.9 ファン 22 69.1 64.1 66.2 66.4 61.0 59.4 59.3 58.4 58.5 58.2 59.8 65.6 65.5 68.0 77.8 74.4 72.9 72.5 67.9 63.2 82.4 ファン 55 66.7 61.7 63.8 64.0 58.6 57.0 56.9 56.0 56.1 55.8 57.4 63.2 63.1 65.6 75.4 72.0 70.5 70.1 65.5 60.8 80.0 ファン 15 63.3 58.3 60.4 60.6 55.2 53.6 53.5 52.6 52.7 52.4 54.0 59.8 59.7 62.2 72.0 68.6 67.1 66.7 62.1 57.4 76.6 ファン 7.5 60.2 55.2 57.3 57.5 52.1 50.5 50.4 49.5 49.6 49.3 50.9 56.7 56.6 59.1 68.9 65.5 64.0 63.6 59.0 54.3 73.5 ファン 2.4 62.0 57.0 59.1 59.3 53.9 52.3 52.2 51.3 51.4 51.1 52.7 58.5 58.4 60.9 70.7 67.3 65.8 65.4 60.8 56.1 75.3 ファン 1.1 45.9 40.9 43.0 43.2 37.8 36.2 36.1 35.2 35.3 35.0 36.6 42.4 42.3 44.8 54.6 51.2 49.7 49.3 44.7 40.0 59.2 ファン 0.7 45.9 40.9 43.0 43.2 37.8 36.2 36.1 35.2 35.3 35.0 36.6 42.4 42.3 44.8 54.6 51.2 49.7 49.3 44.7 40.0 59.2 ファン 0.3 45.9 40.9 43.0 43.2 37.8 36.2 36.1 35.2 35.3 35.0 36.6 42.4 42.3 44.8 54.6 51.2 49.7 49.3 44.7 40.0 59.2 空調機 15 71.2 76.9 73.5 73.2 70.3 71.5 74.1 69.2 67.0 65.1 64.4 62.2 61.7 64.2 75.2 69.7 76.9 73.0 62.3 63.1 84.7 空調機 15 71.2 76.9 73.5 73.2 70.3 71.5 74.1 69.2 67.0 65.1 64.4 62.2 61.7 64.2 75.2 69.7 76.9 73.0 62.3 63.1 84.7 空調機 30 71.2 76.9 73.5 73.2 70.3 71.5 74.1 69.2 67.0 65.1 64.4 62.2 61.7 64.2 75.2 69.7 76.9 73.0 62.3 63.1 84.7 空調機 ボイラ 変圧器 オーハ ーオール音圧レヘ ル 音源設置階設置数 パワーレベル ( デシベル ) ガラリ ( 機械室内機器 ) 設備機器 16 階 3 83.6~94.9 41 64.5~98.2 設備機器 38 階 18 82.4~84.7 設備機器 58 階 11 75.1~84.7

表 5.5.7 (2) パワーレベル ( ガラリ ) ( 単位 : デシベル ) 音源設置階設置数パワーレベル ( デシベル ) ガラリ 1 階 4 59.2~92.6 ガラリ 2 階 3 59.2 ガラリ 3 階 9 59.2~90.7 ガラリ 4 階 8 59.2~90.7 ガラリ 6 階 7 59.2~87.7 ガラリ 7 階 7 59.2~87.7 ガラリ 8 階 7 59.2~87.7 ガラリ 9 階 7 59.2~87.7 ガラリ 10 階 7 59.2~87.7 ガラリ 11 階 7 59.2~87.7 ガラリ 12 階 7 59.2~87.7 ガラリ 13 階 7 59.2~87.7 ガラリ 14 階 7 59.2~87.7 ガラリ 15 階 7 59.2~87.7 ガラリ 17 階 5 75.5 ガラリ 18 階 3 63.9~75.5 ガラリ 19 階 5 66.1~75.5 ガラリ 20 階 3 63.9~75.5 ガラリ 21 階 5 67.6~75.5 ガラリ 22 階 5 66.9~75.5 ガラリ 23 階 5 66.9~75.5 ガラリ 24 階 5 66.9~75.5 ガラリ 25 階 5 66.9~75.5 ガラリ 26 階 3 66.9~75.5 ガラリ 27 階 5 65.2~75.5 ガラリ 28 階 5 66.9~75.5 ガラリ 29 階 5 66.9~75.5 ガラリ 30 階 5 66.9~75.5 ガラリ 31 階 5 66.9~75.5 ガラリ 32 階 4 66.9~75.5 ガラリ 33 階 5 66.1~75.5 ガラリ 34 階 5 68.2~75.5 ガラリ 35 階 5 66.9~75.5 ガラリ 36 階 5 66.9~75.5 ガラリ 37 階 5 66.9~75.5 ガラリ 40 階 5 65.2~75.9 ガラリ 41 階 4 62.2 ガラリ 42 階 4 62.2 ガラリ 43 階 4 62.2 ガラリ 44 階 4 62.2 ガラリ 45 階 4 62.2 ガラリ 46 階 4 62.2 ガラリ 47 階 4 62.2 ガラリ 48 階 4 62.2 ガラリ 49 階 4 62.2 ガラリ 50 階 4 62.2 ガラリ 51 階 4 62.2 ガラリ 52 階 4 62.2 ガラリ 53 階 4 62.2 ガラリ 54 階 4 62.2 ガラリ 55 階 4 62.2 ガラリ 56 階 4 62.2 ガラリ 57 階 4 62.2 ガラリ 59 階 4 63.9 ガラリ 62 階 4 82.4~89.5

(23-25,27-37F) (17,19,21,22F) (1 ) (17,19,21-25,27-37F) (40-57,59F) (17,20,21,33,34F) (3-15F) (17F) (17-37F) (18-31,33-37,40-57,59F) (1,3-15F) (3-4F) (2-15F) (3F) (1,2F) (62F) 16 階機械室 凡 例 : 事業計画地 音源位置 ( 点音源 ) : ガラリ : ガラリ ( 機械室内機器 ) : ファン ( 機械室内機器 ) : 空調機 ( 機械室内機器 ) : 冷却塔 ( 機械室内機器 ) : 変圧器 ( 機械室内機器 ) : ボイラー ( 機械室内機器 ) 図 5.5.4(1) 音源位置図 (3-15F) (59F) (61F) 40-57,59F) (40F) (41-57,59F) 注 ) 括弧内の数字はガラリの設置階を示す

38 階機械室 本図は 環境影響評価準備書に記載した施設計画について 38 階機械室のレイアウトや音源位置の見直しを行い 変更したものである 58 階機械室 凡例 : 事業計画地音源位置 ( 点音源 ) : ファン ( 機械室内機器 ) : 空調機 ( 機械室内機器 ) : ボイラー ( 機械室内機器 ) 図 5.5.4(2) 音源位置図

(5) 予測結果事業計画地周辺における供用後の設備機器の稼動による低周波音 ( 以下 寄与値 という ) と現況調査結果 ( 以下 現況値 という ) の G 特性音圧レベルの合成値を表 5.5.8 に示す なお 本予測結果は 1.2.5(4) 施設計画 で示した施設計画の変更を踏まえ 環境影響評価準備書に記載した建物形状や音源位置の一部変更を行い 再計算した結果である 地点 A の寄与値は最大で 59 デシベル 合成値は最大で 77 デシベルで 地点 B の寄与値は最大で 53 デシベル 合成値は最大で 73 デシベル 地点 C の寄与値は最大で 60 デシベル 合成値は最大で 83 デシベルとなると予測された また 1/3 オクターブバンド周波数分析の現況値 寄与値 合成値の結果を図 5.5.5~ 図 5.5.7 に示す この合成値と現況値を比較すると ほとんど同じ値であり 設備機器の稼動による低周波音は現況値を増加させることはないと予測された 表 5.5.8 設備機器の稼動による低周波音予測結果 (G 特性 ) 単位 : デシベル 平日 現況値合成値心身に係る苦情予測地点寄与値 休日に関する参照値 阿倍野筋平日 76 67 77 68 一丁目 3 番 休日 76 68 松崎町 平日 73 66 73 66 二丁目 3 番 休日 72 66 阿倍野筋平日 83 80 83 80 一丁目 5 番 休日 81 79 注 1) 寄与値は 各地点の低周波音が最大となる階の値を示す 2) 寄与値についてはすべての設備機器が年中稼動するものとみなした

音圧レベル ( デシベル 音圧レベル ( デシベル 音圧レベル ( デシベル 1/3 オクターブバンド周波数 (Hz) 図 5.5.5 現況値 (1/3 オクターブバンド周波数分析 )[ 図 5.5.3 再掲 ] 1/3オクターブバンド周波数 (Hz) 注 ) 各地点の低周波音が最大となる階の値を示す 1/3 オクターブバンド周波数 (Hz) 図 5.5.6 寄与値 (1/3 オクターブバンド周波数分析 ) 図 5.5.7 現況値と寄与値の合成値 (1/3 オクターブバンド周波数分析 ) 音圧レベル ( デシベル 音圧レベル ( デシベル 音圧レベル ( デシベル 1/3 オクターブバンド周波数 (Hz) 1/3 オクターブバンド周波数 (Hz) 1/3オクターブバンド周波数 (Hz) 物的苦情に関する参照値心身に係る苦情に関する参照値平日地点 A 休日地点 A 平日地点 B 休日地点 B 平日地点 C 休日地点 C

(6) 評価 A) 環境保全目標評価の指針 ( 4.4 調査 予測及び評価の手法 参照 ) をもとに 環境保全目標を以下のとおり設定し 評価を行った 環境への影響を最小限にとどめるよう 環境保全について配慮されていること 大阪市環境基本計画の目標 方針の達成と維持に支障がないこと B) 評価結果供用後の設備機器の稼動による低周波音は 現況値に比べ十分小さい値であり 現況値を増加させることはないものと判断された また G 特性の音圧レベルでの整理においても同様の結果であり 低周波音に係る現状の環境を維持することができるものと判断された なお 大阪府の一般環境低周波音の状況と合成値を比較すると 大阪府の商業系地域における一般環境低周波音に存在する値となった

表 5.5.9 現況値と寄与値の合成値 (L 予測地点予測階 現況値寄与値合成値 ( 単位 : デシベル ) 現況からの増加レベル A 阿倍野筋一丁目 3 番 2 階 71 59 71 0 B 松崎町二丁目 3 番 11 階 68 53 68 0 C 阿倍野筋一丁目 5 番 14 階 79 60 79 0 注 ) 寄与値は 各地点の低周波音が最大となる階の値を示す (db) 大阪府一般環境 : 各地点の数値 : 算術平均値現況低周波音と寄与レベルの合成値 : 地点 A(71 デシベル ) : 地点 B(68 デシベル ) : 地点 C(79 デシベル ) 資料 : 平成 19 年版大阪府環境白書 ( 大阪府 平成 20 年 ) 図 5.5.8 大阪府の一般環境低周波音の状況と合成値の比較 本事業では 施設の供用による低周波音が 事業計画地周辺地域の環境に及ぼす影響を可能な限り低減するよう以下の対策を実施する方針である 地点 C 地点 A 地点 B 低騒音 低振動型機器を導入する 定期点検を行い 異常音の発生防止に努める 以上のことから 環境保全目標を満足するものと評価する