シニア層の健康志向に支えられるフィットネスクラブ

Similar documents
第 3 次産業活動指数の フィットネスクラブ は 特定サービス産業動態統計のフィットネスクラブ利用者数 ( 延べ利用者数 ) に基づき作成されている 特定サービス産業動態統計で15~26 年のフィットネスクラブ利用者数 ( 前年比 ) の動向を見てみると 15~22 年までは 増加幅は縮小傾向にあっ

平成27年版高齢社会白書(全体版)

表紙

平成29年版高齢社会白書(全体版)

このジニ係数は 所得等の格差を示すときに用いられる指標であり 所得等が完全に平等に分配されている場合に比べて どれだけ分配が偏っているかを数値で示す ジニ係数は 0~1の値をとり 0 に近づくほど格差が小さく 1に近づくほど格差が大きいことを表す したがって 年間収入のジニ係数が上昇しているというこ

2 累計 収入階級別 各都市とも 概ね収入額が高いほども高い 特別区は 世帯収入階級別に見ると 他都市に比べてが特に高いとは言えない 階級では 大阪市が最もが高くなっている については 各都市とも世帯収入階級別の傾向は類似しているが 特別区と大阪市が 若干 多摩地域や横浜市よりも高い 東京都特別区

第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

人口 世帯に関する項目 (1) 人口増加率 0.07% 指標の説明 人口増加率 とは ある期間の始めの時点の人口総数に対する 期間中の人口増加数 ( 自然増減 + 社会増減 ) の割合で 人口の変化量を総合的に表す指標として用いられる 指標の算出根拠 基礎データの資料 人口増加率 = 期間中の人口増

ふくい経済トピックス ( 就業編 ) 共働き率日本一の福井県 平成 2 2 年 1 0 月の国勢調査結果によると 福井県の共働き率は % と全国の % を 1 1 ポイント上回り 今回も福井県が 共働き率日本一 となりました しかし 2 0 年前の平成 2 年の共働き率は

平成 2 8 年 6 月 平成 27 年中における行方不明者の状況 警察庁生活安全局生活安全企画課

(3) 消費支出は実質 5.3% の増加消費支出は1か月平均 3 万 1,276 円で前年に比べ名目 6.7% の増加 実質 5.3% の増加となった ( 統計表第 1 表 ) 最近の動きを実質でみると 平成 2 年は 16.2% の増加となった 25 年は 7.% の減少 26 年は 3.7% の

01 公的年金の受給状況

(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

Microsoft Word - 28概況(所得・貯蓄)(170929)(全体版・正)

本章のまとめ 第 4 章当市の人口推移 本章のまとめ 現在までの人口推移は以下のとおりである 1. 人口の減少当市の人口は平成 23 年 7 月 (153,558 人 ) を頂点に減少へ転じた 平成 27 年 1 月 1 日時点の人口は 151,412 人である 2. 人口増減の傾向年齢 3 区分で

統計トピックスNo.92急増するネットショッピングの実態を探る


トピックス

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

税・社会保障等を通じた受益と負担について

Microsoft Word - 概要.doc

平成 年 2 月 日総務省統計局 労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 24 年 10~12 月期平均 ( 速報 ) 結果の概要 1 Ⅰ 雇用者 ( 役員を除く ) 1 1 雇用形態 2 非正規の職員 従業員の内訳 Ⅱ 完全失業者 3 1 仕事につけない理由 2 失業期間 3 主な求職方法 4 前職の

<4D F736F F D20819A8E9197BF B8BE682CC8CBB8FF382C6906C8CFB90848C >

高齢者の消費について

目 次 [Ⅰ] 調査方法 2 [Ⅱ] 地域区分図 3 [Ⅲ] アンケート調査票 4~5 [Ⅳ] 第 2 回不動産市況 DI 調査結果の概要 6 [Ⅴ] 設問ごとの回答内訳 [-1] 設問 2,3( 住宅地価格 ) 7~9 [-2] 設問 2,3( 商業地価格 ) 10~12 [-3] 設問 2,3(

平成30年版高齢社会白書(概要版)(PDF版)

資料 4 明石市の人口動向のポイント 平成 27 年中の人口の動きと近年の推移 参考資料 1: 人口の動き ( 平成 27 年中の人口動態 ) 参照 ⑴ 総人口 ( 参考資料 1:P.1 P.12~13) 明石市の総人口は平成 27 年 10 月 1 日現在で 293,509 人 POINT 総人口

家計調査からみた新潟の家計の収入・支出面の特徴

[000]目次.indd

図表 II-39 都市別 世帯主年齢階級別 固定資産税等額 所得税 社会保険料等額 消 費支出額 居住コスト 年間貯蓄額 ( 住宅ローン無し世帯 ) 単位 :% 東京都特別区 (n=68) 30 代以下 (n=100) 40 代

社団法人日本生産技能労務協会

3.HWIS におけるサービスの拡充 HWISにおいては 平成 15 年度のサービス開始以降 主にハローワーク求人情報の提供を行っている 全国のハローワークで受理した求人情報のうち 求人者からインターネット公開希望があったものを HWIS に公開しているが 公開求人割合は年々増加しており 平成 27

別紙2

平成27年国勢調査世帯構造等基本集計結果の概要

< F2D AD97DF8E73837D834E838D838C837C815B B2E767364>

人口推計 における人口の算出方法 Ⅰ 概要 1 人口推計の範囲人口推計の範囲は, 我が国に常住している * 全人口 ( 外国人を含む ) である ただし, 外国人のうち, 外国政府の外交使節団 領事機関の構成員 ( 随員及び家族を含む ) 及び外国軍隊の軍人 軍属 ( 家族を含む ) は除いている

3 世帯属性ごとのサンプルの分布 ( 両調査の比較 参考 3) 全国消費実態調査は 相対的に 40 歳未満の世帯や単身世帯が多いなどの特徴がある 国民生活基礎調査は 高齢者世帯や郡部 町村居住者が多いなどの特徴がある 4 相対的貧困世帯の特徴 ( 全世帯との比較 参考 4) 相対的貧困世帯の特徴とし

CW6_A3657D13.indd

平成 22 年国勢調査産業等基本集計結果 ( 神奈川県の概要 ) 平成 22 年 10 月 1 日現在で実施された 平成 22 年国勢調査 ( 以下 22 年調査 という ) の産業等基本集計結果が平成 24 年 4 月 24 日に総務省統計局から公表されました 産業等基本集計は 人口の労働力状態

自殺者数の年次推移 平成 26 年の自殺者数は 25,427 人となり 対前年比 1,856 人 ( 約 6.8%) 減 平成 10 年以来 14 年連続して 3 万人を超える状況が続いていたが 3 年連続で 3 万人を下回った 男女別にみると 男性は 5 年連続 女性は 3 年連続で減少した また

次に 母親の年齢別 出生順位別の出生数をみていきましょう 図 2-1は母親の年齢別に第 1 子出生数をみるグラフです 第 1 子の出生数は20 年間で1,951 人 (34.6%) 減少しています 特に平成 18 年から平成 28 年にかけて減少率が大きく 年齢別に見ると 20~24 歳で44.8%

Ⅰ 調査の概要 1. 調査の目的 本調査は 今後の公的年金制度について議論を行うにあたって 自営業者 被用者 非就業者を通じた横断的な所得に関する実態を総合的に把握し その議論に資する基礎資料を得ることを目的とする なお 本調査は 平成 22 年公的年金加入状況等調査 の特別調査として 当該調査の調

CW6_A3657D16.indd

目次 第 1 章調査概要 調査の目的 調査の方法... 1 第 2 章分析内容 世帯主年齢階級別の世帯数割合 世帯主年齢階級別の等価可処分所得 世帯主年齢階級別の等価所得 拠出金の内訳 世帯主年齢階級別

1. 推計の概要 ブログ SNS 市場の市場規模の現状や将来動向について 推計を実施 具体的には ブログ SNS 市場及び関連市場の定義を行い それぞれについて 28 年度の市場規模を推計した また 21 年度の市場規模予測も行った (P3~4 参照 ) 推計に当たり 利用者数や閲覧数といった ブロ

2. 繰上げ受給と繰下げ受給 65 歳から支給される老齢厚生年金と老齢基礎年金は 本人の選択により6~64 歳に受給を開始する 繰上げ受給 と 66 歳以降に受給を開始する 繰下げ受給 が可能である 繰上げ受給 を選択した場合には 繰上げ1カ月につき年金額が.5% 減額される 例えば 支給 開始年齢

資料 7 1 人口動態と子どもの世帯 流山市人口統計資料 (1) 総人口と年少人口の推移流山市の人口は 平成 24 年 4 月 1 日現在 166,924 人で平成 19 年から増加傾向で推移しています 人口増加に伴い 年尐人口 (15 歳未満 ) 及び年尐人口割合も上昇傾向となっています ( 人

相対的貧困率等に関する調査分析結果について

平成27年版自殺対策白書 本文(PDF形式)

Microsoft Word - ã…¬ã‡¸ã…£ã…¼çŽ½æł¸2019玺表

1. 電子マネー 1 の保有状況等の推移二人以上の世帯について 電子マネーを持っている世帯員がいる世帯の割合をみると 電子マネーの調査を開始した平成 2 年以降 毎年上昇しています また 電子マネーを利用した世帯員がいる世帯の割合も上昇しており 平成 2 年には約 2 割でしたが 23 年には3 割

牛乳および乳製品摂取量

1 現在最も盛んなスポーツ 男女共にウォーキング 軽い体操とボウリングをした人の割合が高い 歳以上の人について 過去 1 年間 ( 平成 22 年 月 日 ~23 年 月 19 日 ) に何らかの種類のスポーツを行った人の割合 ( 行動者率 ) をみると 男性が 67.9% 女性が 8.3% となっ

<4D F736F F D C835894AD955C8E9197BF EE CC B83678E9E8E96816A8F4390B38CE32E646F63>

長期失業者の求職活動と就業意識

( 万人 ) 図 1 12 大都市の人口の推移 H 注 1) 各 10 月 1 日現在の推計人口

Microsoft PowerPoint - ICS修士論文発表会資料.ppt


Microsoft PowerPoint

はじめに 当財団では これまで 212 年と 15 年に 沖縄県の 5 年先までの将来推計人口を推計してきたが その後 5 年毎に公表される国勢調査および都道府県別生命表の 215 年の統計が公表されたことから同統計のほか 人口動態調査や住民基本台帳人口移動報告などの年次統計なども直近のデータに更新

統計から見た三重県のスポーツ施設と県民のスポーツ行動

35

PowerPoint プレゼンテーション

untitled

人口動態から見た2025年問題

Microsoft Word 寄付アンケート記者報告.docx

労働力調査(詳細集計)平成29年(2017年)平均(速報)結果の概要

【資料1-1】人口ビジョン編・表紙(案) 省略版

スライド 1

図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計

雇用の現状_季刊版2014年夏号

平成25年 国民生活基礎調査【所得票】 結果表一覧(案)

タイトル

<4D F736F F D C A838A815B A B F838C E B82C98AD682B782E B E646F63>

我が国中小企業の課題と対応策

スライド 1

Microsoft PowerPoint - ★グラフで見るH30年度版(完成版).

ロシア 3節 第 第3節 ロシア 1 マクロ経済動向 ロシア経済は 緩やかな回復基調にある 2014 年 7 以下 輸出 個人消費 消費者物価 金融市場の動 月以降のウクライナ危機発生及びクリミア併合に伴う 向を中心に概観する 欧米からの経済制裁に加え 2015 年以降 原油価格 の下落を主因として

「健康寿命」の伸長には若い頃からの健康改善が重要~2012年「健康寿命」の公表について考える

調査結果の概要 1 人口 (1) 本県の人口 平成 30(2018) 年 10 月 1 日現在の本県の総人口は 1,952,926 人 ( 男 973,794 人 女 979,132 人 ) で 平成 29(2017) 年 10 月 1 日現在に比べ9,037 人の減少 ( 男 3,309 人減少

<4D F736F F D CA8E86816A4D564E4F95F193B98E9197BF A8E968BC68B4B96CD95CA8E968BC68ED F08F4390B32E646F63>

第 2 章近江八幡市を取り巻く状況と今後の課題 1 データからみえる地域福祉の状況 1 人口の状況近江八幡市は 平成 22 年 3 月に旧近江八幡市と旧安土町が合併し 人口 8 万人を超える市となりました 旧市町の人口を合計した数値を見ると 平成 12 年から平成 22 年は横ばいで推移していますが

2016 年家計調査年報 家計収支編 家計消費傾向と品目別支出金額調査報告書 2017 年 9 月 東松島市商工会

共働きは 収入源の分散化や世帯所得の増加をもたらすことから 基本的には消費に対する自由度を高めるものと予想される つまり 配偶者収入も含めて 収入が消費に結びつきやすくなる可能性があるということだ しかし 実際には 共働き世帯が増加しているにも拘わらず 家計は消費に対して慎重になっているようだ 世帯


概要(HP用)-2.xdw

平成 22 年国勢調査 < 産業等基本集計結果 ( 大阪 平成 24 年 5 月 大阪市計画調整局

図表 1 個人保険の新規契約 保有契約 ( 万件 % 億円) 新規契約 保有契約 件数 金額 ( 契約高 ) 件数 金額 ( 契約高 ) 前年度比 前年度比 前年度比 前年度比 平成 25 年度 1, , , ,575,

平成28年版高齢社会白書(概要版)

どのような生活を送る人が インターネット通販を高頻度で利用しているか? 2013 年 7 月 公益財団法人流通経済研究所主任研究員鈴木雄高 はじめにもはやそれなしでの生活は考えられない このように インターネット通販を生活に不可欠な存在と位置付ける人も多いであろう 実際 リアル店舗で買えて ネットで

Microsoft Word - 季報サマリーレポート(2017年07~09月).doc

平成30年版高齢社会白書(概要版)

Microsoft Word - ☆結果の概要.doc

鹿児島県観光動向調査 鹿児島県 PR 観光戦略部観光課 平成 31 年 3 月の観光客の動向 1 概要平成 31 年 3 月における調査対象ホテル 旅館 76 施設の宿泊客数 ( 宿泊延べ人員 ) は 合計 309,924 人で 前年同月比 4.1% 減となった このうち外国人は 41,123 人で

第 7 回大阪市人口移動要因調査報告書 平成 27 年 3 月 大阪市都市計画局

スライド 1

Microsoft Word - 55_3

平成17年

家計調査報告 ( 貯蓄 負債編 ) 平成 23 年平均結果速報 ( 二人以上の世帯 ) 目 次 Ⅰ 貯蓄の状況 1 概要 貯蓄の種類別内訳 貯蓄現在高階級別貯蓄の分布状況... 9 Ⅱ 負債の状況 Ⅲ 世帯属性別にみた貯蓄 負債の状況 1 世帯主の職業別の状況

02世帯

Transcription:

シニア層の健康志向に支えられるフィットネスクラブ 第 3 次産業活動指数 (17 年 =1 季節調整済) で 15~24 年の スポーツ施設提供業 の推移をみると スポーツ施設提供業 ( 全体 ) が横ばい傾向で推移する中 内訳の一つである フィットネスクラブ は上昇傾向で推移している ( 第 1 図 ) 以下では フィットネスクラブ に焦点を当て 特定サービス産業動態統計で利用者数及び売上高の動向を見るとともに その動向の背景について考察してみたい 第 1 図 スポーツ施設提供業 の推移 (17 年 =1 季節調整済 ) ( 平成 17 年 =1 季節調整済) 14 フィットネスクラブ 13 12 11 スポーツ施設提供業 ( 全体 ) 1 9 8 ゴルフ場 ゴルフ練習場 7 6 ボウリング場 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 15 16 17 18 19 2 21 22 23 24 ( 年期 ) ( 注 ) 第 3 次産業活動指数の スポーツ施設提供業 は 特定サービス産業動態統計の ゴルフ場利用者数 ゴルフ練習場利用者数 ボウリング場利用者数 フィットネスクラブ利用者数 に基づき作成されている 資料 : 第 3 次産業活動指数 (1) フィットネスクラブ利用者数及び売上高の動向 第 3 次産業活動指数の フィットネスクラブ は 特定サービス産業動態統計のフィット ネスクラブ利用者数 1 に基づき作成されている そこで 特定サービス産業動態統計で フィットネスクラブ利用者数及び売上高の動向について見てみることとする 15~24 年のフィットネスクラブ利用者数 ( 前年比 ) の動向をみると 15~22 年までは増加基調で推移していた ( 第 2 図 ) しかしながら プラス幅は 15 年の前年比 8.5% から22 年は同 2.5% と縮小傾向にあった 23 年は同 1.5% のマイナスに転じたが 24 年は同 8.7% の増加となった 1 フィットネスクラブ延べ利用者数 - 36 -

四半期ベースで22 年 1~3 月期以降の動向をみると 23 年 3 月に発生した震災の影響等を受けて 23 年 1~3 月期に前年同期比 1.8% のマイナスに転じたが 4~6 月期以降はマイナス幅を縮小させ 24 年 1~3 月期に同 3.5% のプラスに転じた 4~6 月期以降は同 1% 程度の伸びを続けており 1~12 月期は同 1.% の増加となった 次に 15~24 年のフィットネスクラブの売上高 ( 前年比 ) の動向をみると 15 年の前 年比 5.2% から 18 年は同 7.4% と 15~18 年までは プラス幅を拡大させながら推移し ていた ( 第 2 図 ) しかしながら 19 年 2 年は同 1~2% 程度の伸びとなり 21 年は同 1.5% のマイナスに転じた 22 年以降は一進一退で推移しており 24 年は同 2.% の 増加となった 四半期ベースで 22 年 1~3 月期以降の動向をみると 23 年 1~3 月期に前年同期比.8% のマイナスに転じ 4~6 月期は同 2.5% とマイナス幅を拡大させた しかしな がら 7~9 月期以降はマイナス幅を縮小させ 24 年 1~3 月期に同 1.6% のプラスに転 じた 4~6 月期以降は同 2% 程度の伸びを続けており 1~12 月期は同 1.9% の増 加となった 第 2 図 フィットネスクラブ 利用者数合計及び売上高合計の伸び率の推移 ( 前年比 前年同期比 ) ( 前年比 前年同期比 %) 12 売上高合計利用者数合計 1 8 6 4 2 2 4 15 16 17 18 19 2 21 22 23 24 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 22 23 24 ( 年 ) ( 年期 ) ( 注 ) フィットネスクラブ利用者数は 延べ利用者数であることに留意する必要がある 資料 : 特定サービス産業動態統計 フィットネスクラブ利用者 1 人当たりの売上高の動向を見てみると 19 年以降 減少傾 向で推移している ( 第 3 図 ) こうした背景には 1 人当たりの利用回数が増加しているこ と 小規模で低価格のコンビニタイプのサーキット型ジムが増加していること 既存事業 者が様々な料金メニュー ( 平日限定で低価格等 ) を提供して利用者数を増やしているこ と等があると推察される - 37 -

( 円 ) 1,65 第 3 図 フィットネスクラブ 利用者 1 人当たり売上高の推移 1,6 1,55 1,5 1,45 1,4 1,35 1,3 1,25 1,2 15 16 17 18 19 2 21 22 23 24 ( 注 ) フィットネスクラブ利用者数は 延べ利用者数であることに留意する必要がある 資料 : 特定サービス産業動態統計 から作成 ( 年 ) (2) フィットネスクラブへの支出金額 次に どのような年齢層でフィットネスクラブへの支出金額が多いのかを見てみたい 1 二人以上世帯の スポーツクラブ使用料 に対する支出金額 まず 総務省の家計調査で 二人以上世帯 2 の 1 世帯当たり 1 か月間の スポーツ クラブ使用料 に対する実質消費支出額 ( 前年同月比 ) の動向を見てみると 24 年 1 ~7 月にかけてプラスの伸びを示していた 8 月以降は一進一退で推移している ( 第 4 図 ) 第 4 図 1 世帯当たり 1 か月間の スポーツクラブ使用料 実質消費支出額の伸び率の推移 ( 二人以上世帯 前年同月比 ) ( 前年同月比 %) 6 5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 23 24 ( 年月 ) ( 注 )1. 消費者物価指数 (22 年 =1 フィットネスクラブ使用料 ) で実質化 2. スポーツクラブ使用料 の月次ベースでの公表は 22 年 1 月からのため 前年同月比のデータは 23 年以降しか存在しない 資料 : 家計調査 ( 総務省 ) 消費者物価指数 ( 総務省 ) から作成 2 総世帯数に占める二人以上世帯数の割合は約 7 割 単身世帯数は約 3 割 (24 年 ) - 38 -

次に どの年齢層で スポーツクラブ使用料 に対する支出が多いのかを確認する ため 世帯主の年齢階級別に 24 年の スポーツクラブ使用料 の特化係数 3 を算出 してみると 世帯主が 6 歳代の世帯が 1.47 7 歳以上の世帯が 1.4 と他の年代と 比べて高くなっている ( 第 5 図 ) 第 5 図 スポーツクラブ使用料 の世帯主の年齢階級別特化係数 ( 二人以上世帯 24 年 ) ~2 歳代 2. 7 歳 ~ 1. 3 歳代. 6 歳代 4 歳代 5 歳代 ( 注 ) ( 各年齢階級世帯の スポーツクラブ使用料 支出金額 )/ ( 各年齢階級世帯の全消費支出額 ) 特化係数 = ( 全世帯の スポーツクラブ使用料 支出金額 )/ ( 全世帯の全消費支出額 ) 資料 : 家計調査 ( 総務省 ) から作成 では スポーツクラブ使用料 に対する年間支出金額はどのくらいなのか 世帯主の年齢階級別に スポーツクラブ使用料 に対する1 世帯当たりの年間支出金額を見てみると 世帯主が6 歳代の世帯の支出金額が 5,177 円と最も多くなっている ( 第 6 図 ) また 1 世帯 1 人当たりの年間支出金額をみても 世帯主が6 歳代の世帯の支出金額が 1,93 円と最も多くなっている 世帯主が6 歳代の世帯は スポーツクラブ使用料 に対する支出金額が他の世代と比べて多く 世帯数も多い 各年齢階級世帯の年間支出金額に世帯数分布 ( 抽出率調整 ) を乗じたうえで スポーツクラブ使用料 に対する支出金額全体に占めるシェアを算出してみると 世帯主が6 歳代の世帯の支出金額シェアが 36.5% と最も大きくなっている 3 各年齢階級世帯の全消費支出額に占める スポーツクラブ使用料 支出金額の比率を全世帯の全消費支出額に占める スポーツクラブ使用料 支出金額の比率で除した値 - 39 -

第 6 図世帯主の年齢階級別 スポーツクラブ使用料 ( 二人以上世帯 24 年 ) 11 世帯当たり支出金額 ( 年間支出金額 円 ) 6, 5,177 5, 3,977 4, 全体の平均 3,566 円 3,123 3,12 3, 1,848 2, 1,539 1, ~2 歳代 3 歳代 4 歳代 5 歳代 6 歳代 7 歳 ~ (3.27 人 ) (3.59 人 ) (3.73 人 ) (3.34 人 ) (2.72 人 ) (2.44 人 ) ( ) は世帯人員数 21 世帯 1 人当たり支出金額 ( 年間支出金額 円 ) 2, 1,93 1,8 1,6 1,4 1,191 1,271 1,2 全体の平均 1,162 円 1, 837 8 6 565 429 4 2 ~2 歳代 3 歳代 4 歳代 5 歳代 6 歳代 7 歳 ~ 3 スポーツクラブ使用料 支出金額全体に占める世帯主の年齢階級別シェア ~2 歳代.9% 3 歳代 5.4% 7 歳 ~ 21.% 4 歳代 15.8% 6 歳代 36.5% 5 歳代 2.3% ( 参考 ) 世帯数分布 ( 抽出率調整 1 万分比 ) ~2 歳代 183 3 歳代 1,255 4 歳代 1,81 5 歳代 1,823 6 歳代 2,517 7 歳 ~ 2,412 ( 注 )1. 必ずしも世帯主がスポーツクラブを使用しているとは限らないことに留意する必要がある 2.2 のグラフは各年齢階級世帯の 1 世帯当たりの年間支出金額を世帯人員数で除して算出 3.3 のグラフは各年齢階級世帯の年間支出金額に世帯数分布 ( 抽出率調整 ) を乗じたうえで算出 4. 世帯数分布 ( 抽出率調整 ) は 各年齢階級区分に該当する世帯数の割合を調整集計世帯数を使って 1 万分比で表したもの 資料 : 家計調査 ( 総務省 ) から作成 - 4 -

2 単身世帯の スポーツクラブ使用料 に対する支出金額 次に 単身世帯で 世帯主の男女別 年齢階級別に 24 年の スポーツクラブ使用 料 の特化係数を算出してみると 世帯主が女性の 6 歳以上の世帯が 1.55 と他の 年代と比べて高くなっている 4 ( 第 7 図 ) 第 7 図 スポーツクラブ使用料 の世帯主の男女別 年齢階級別特化係数 ( 単身世帯 24 年 ) 女性 男性 男性 6 歳 ~ 2. 女性 6 歳 ~ 1. 男性 35~59 歳. 女性 35~59 歳 男性 ~34 歳 女性 ~34 歳 ( 注 ) ( 各年齢階級世帯の スポーツクラブ使用料 支出金額 )/ ( 各年齢階級世帯の全消費支出額 ) 特化係数 = ( 全世帯の スポーツクラブ使用料 支出金額 )/ ( 全世帯の全消費支出額 ) 資料 : 家計調査 ( 総務省 ) から作成 世帯主の男女別 年齢階級別に スポーツクラブ使用料 に対する1 世帯当たりの年間支出金額を見てみると 世帯主が女性の6 歳以上の世帯の支出金額が 4,91 円と最も多くなっている ( 第 8 図 ) 世帯主が女性の6 歳以上の世帯は スポーツクラブ使用料 に対する支出金額が他の世代と比べて多く 世帯数も多い 男女各年齢階級世帯の年間支出金額に世帯数分布 ( 抽出率調整 ) を乗じたうえで スポーツクラブ使用料 に対する支出金額全体に占めるシェアを算出してみると 世帯主が女性の6 歳以上の世帯の支出金額シェアが 53.9% と最も大きくなっている 4 家計調査の単身世帯と二人以上世帯では 世帯主の年齢階級区分が異なっている - 41 -

第 8 図世帯主の男女別 年齢階級別 スポーツクラブ使用料 ( 単身世帯 24 年 ) 11 世帯当たり支出金額 ( 年間支出金額 円 ) 4,5 4, 4,91 3,5 3, 2,5 平均 2,736 円 2,524 3,12 2, 1,5 1,56 1,23 1,832 1, 5 ~34 歳 35~59 歳 6 歳 ~ ~34 歳 35~59 歳 6 歳 ~ 男性 女性 2 スポーツクラブ使用料 支出金額全体に占める世帯主の男女別 年齢階級別シェア 男 ~34 歳 6.5% 男 35~59 歳 7.9% 女 6 歳 ~ 53.9% 女 35~59 歳 11.1% 男 6 歳 ~ 15.9% 女 ~34 歳 4.8% ( 参考 ) 世帯数分布 ( 抽出率調整 1 万分比 ) ~34 歳 1,179 男性 35~59 歳 1,787 6 歳 ~ 1,72 ~34 歳 79 女性 35~59 歳 1,8 6 歳 ~ 3,596 ( 注 )1.2 のグラフは各年齢階級世帯の年間支出金額に世帯数分布 ( 抽出率調整 ) を乗じたうえで算出 2. 世帯数分布 ( 抽出率調整 ) は 各年齢階級区分に該当する世帯数の割合を調整集計世帯数を使って 1 万分比で表したもの 資料 : 家計調査 ( 総務省 ) から作成 - 42 -

(3) フィットネスクラブ会員数の年齢別構成比 次に フィットネスクラブの会員には どのような年齢層が多いのかを見てみたい 大手フィットネスクラブのIR 資料から 15~24 年のフィットネスクラブ会員数の年齢別構成比の推移を見てみると 2 歳代以下 3 歳代の会員比率が低下する一方 6 歳以上が上昇しており 24 年は 6 歳以上の会員比率が約 3% と最も高くなっている ( 第 9 図 ) 1% 9% 第 9 図フィットネスクラブ会員数の年齢別構成比の推移 6 歳以上の会員比率が上昇 8% 7% 6% 5% 4% 3% ~2 歳代 3 歳代の会員比率が低下 2% 1% % 15 16 17 18 19 2 21 22 23 24 ~2 歳代 3 歳代 4 歳代 5 歳代 6 歳 ~ ( 年 ) ( 注 )1. 大手フィットネスクラブのうち IR 資料で会員の年齢別構成比を公表している3 社 ( セントラルスポーツ株式会社 株式会社ルネサンス 株式会社メガロス (21 年 ~)) について単純平均したもの 会員数を公表している企業が少ないため 構成比の単純平均であることに留意する必要がある 2. 各年 3 月末の数字 資料 : 各社 IR 資料から作成 総務省の国勢調査で 17 年から22 年の5 年間の全人口の年齢構成比の変化幅をみると 2 歳代以下は 2.5% ポイント低下 (31.1% 28.6%) 3 歳代は.3% ポイント低下 (14.5% 14.2%) 6 歳以上は 3.9% ポイント上昇 (26.8% 3.7%) している 一方 この間のフィットネスクラブ会員数の年齢別構成比の変化幅をみると 2 歳代以下は 4.7% ポイント低下 (21.9% 17.2%) 3 歳代は 3.4% 低下 (24.1% 2.7%) 6 歳以上は 5.9% ポイント上昇 (19.1% 24.9%) しており 全人口の年齢別構成比の変化幅以上に 2 歳代以下及び3 歳代の比率が低下 6 歳以上が上昇している - 43 -

(4) シニア層のスポーツ志向 健康志向の高まりこのようにフィットネスクラブへの支出金額や会員数に占めるシニア層のシェアが高まっているのは 6 歳以上の年齢層の人口構成比の上昇に加え 当該年齢層におけるスポーツ志向 健康志向の高まりが関連している可能性がある そこで 総務省の社会生活基本調査で 23 年の スポーツ の年齢階級別行動者率 ( その行動を取った人の割合 ) を見てみると 18 年と比べて 5 歳代以下の行動者率が低下している一方 6 歳以上は 3.6% ポイント上昇しており 特に女性は 4.6% ポイントと上昇幅が大きくなっている ( 第 1 図 ) 第 1 図年齢階級別 スポーツ の行動者率の変化 (18 年 23 年 ) 1 全体 2 男性 3 女性 (%) 1 9 8 23 年 -18 年 ( 右軸 ) 23 年 18 年 (% ポイント ) 6. 3.6 4. (%) 1 9 8 23 年 -18 年 ( 右軸 ) 23 年 18 年 (% ポイント ) 6. 4. (%) 1 9 8 23 年 -18 年 ( 右軸 ) 23 年 18 年 (% ポイント ) 6. 4.6 4. 7 6 2. 7 6 2.2 2. 7 6 2. 5. 5. 5. 4 3 2 1 2.1 4. 4.9 5. ~2 歳代 3 歳代 4 歳代 5 歳代 6 歳 ~ 4 2. 3 2 4. 1 6. 2.4 2.5 4.8 5.5 ~2 歳代 3 歳代 4 歳代 5 歳代 6 歳 ~ 4 2. 3 2 4. 1 6. 1.6 4.6 5. 5.8 ~2 歳代 3 歳代 4 歳代 5 歳代 6 歳 ~ 2. 4. 6. ( 注 ) 行動者率 (%)=( 行動者数 ( 調査日に当該行動をした人の数 )/ 属性別の人口 ) 1 資料 : 社会生活基本調査 ( 総務省 ) から作成 また 公益財団法人日本生産性本部の レジャー白書 212 で 男女別 年齢別の余暇活動の 健康志向 比率を見てみると 男性は6 歳代以上が 5.9% 女性は6 歳代以上が 51.7% と 男女ともに6 歳代以上の 健康志向 比率が最も高くなっている ( 第 11 図 ) 白書では 健康や体力の向上 を余暇の目的とする回答者は多く その割合は年々高まっている 年代別では中高年層に多く 人口の高齢化で今後も高まることが予想される と分析している - 44 -

第 11 図男女別 年齢別余暇活動の 健康志向 比率 (%) 6 男性 女性 5 4 3 2 1 平均 1 歳代 2 歳代 3 歳代 4 歳代 5 歳代 6 歳代 ~ ( 注 ) 余暇活動にかかわるサービスや商品についての意識 の 健康によい 健康に配慮してくれるサービスを選ぶ で 非常にそう思う かなりそう思う と回答し かつ 余暇活動の目的の推移 の 212 年現在の目的 で 健康や体力の向上を目指すこと と回答した人の比率 資料 : レジャー白書 212 ( 公益財団法人日本生産性本部 ) このように シニア層のスポーツ志向 健康志向は 特に女性を中心に高まりを見せ ている (5) まとめ第 3 次産業活動指数 (17 年 =1 季節調整済) で 15~24 年の スポーツ施設提供業 の推移をみると スポーツ施設提供業 ( 全体 ) が横ばい傾向で推移する中 内訳の一つである フィットネスクラブ は上昇傾向で推移している 1 フィットネスクラブ利用者数は増加傾向第 3 次産業活動指数の フィットネスクラブ は 特定サービス産業動態統計のフィットネスクラブ利用者数 ( 延べ利用者数 ) に基づき作成されていることから 同統計で 15 ~24 年のフィットネスクラブ利用者数の伸び率の推移を見てみると おおむね増加傾向で推移している しかしながら フィットネスクラブ利用者 1 人当たりの売上高の動向を見てみると 19 年以降 減少傾向で推移しており こうした背景には 1 人当たりの利用回数が増加していること 小規模で低価格のコンビニタイプのサーキット型ジムが増加していること 既存事業者が様々な料金メニュー ( 平日限定で低価格等 ) を提供して利用者数を増やしていること等があると推察される 2 スポーツクラブ使用料 支出金額全体に占めるシニア世帯のシェアが大きい どのような年齢層でフィットネスクラブへの支出が多いのかを 総務省の家計調査で - 45 -

世帯主の年齢階級別に 24 年の スポーツクラブ使用料 の特化係数を算出してみると 二人以上世帯では 世帯主が6 歳代の世帯が 1.47 7 歳以上の世帯が 1.4 と他の年代と比べて高くなっている 24 年の スポーツクラブ使用料 に対する1 世帯当たりの年間支出金額は 世帯主が6 歳代の世帯が 5,177 円と最も多く スポーツクラブ使用料 に対する支出金額全体に占めるシェアも 36.5% と最も大きくなっている 一方 単身世帯について 世帯主の男女別 年齢階級別に 24 年の スポーツクラブ使用料 の特化係数を算出してみると 世帯主が女性の6 歳以上の世帯が 1.55 と他の年代と比べて高くなっている 24 年の スポーツクラブ使用料 に対する1 世帯当たりの年間支出金額は 世帯主が女性の6 歳以上の世帯が 4,91 円と最も多く スポーツクラブ使用料 に対する支出金額全体に占めるシェアも 53.9% と最も大きくなっている 3 フィットネスクラブでは シニア層の会員比率が上昇フィットネスクラブの会員にはどのような年齢層が多いのか 大手フィットネスクラブのI R 資料から 15~24 年のフィットネスクラブ会員数の年齢別構成比の推移を見てみると 2 歳代以下 3 歳代の会員比率が低下する一方 6 歳以上が上昇しており 24 年は 6 歳以上の会員比率が約 3% と最も高くなっている フィットネスクラブ会員数の年齢別構成比の変化幅は 全人口の年齢別構成比の変化幅以上に 2 歳代以下及び3 歳代の比率が低下 6 歳以上が上昇している 4 シニア層のスポーツ志向 健康志向は上昇フィットネスクラブへの支出金額や会員数に占めるシニア層のシェアが高まっているのは 6 歳以上の年齢層の人口構成比の上昇に加え 当該年齢層におけるスポーツ志向 健康志向の高まりがあるものと推察される 総務省の社会生活基本調査で 23 年の スポーツ の年齢階級別行動者率を見てみると 18 年と比べて 5 歳代以下の行動者率が低下している一方 6 歳以上は 3.6% ポイント上昇しており 特に女性は 4.6% ポイントと上昇幅が大きくなっている また 公益財団法人日本生産性本部の レジャー白書 212 で 男女別 年齢別の余暇活動の 健康志向 比率を見てみると 男性は6 歳代以上が 5.9% 女性は6 歳代以上が 51.7% と 男女ともに6 歳代以上の 健康志向 比率が最も高くなっている シニア層のスポーツ志向 健康志向は 特に女性を中心に高まりを見せている - 46 -

シニア層のフィットネスクラブに対する需要が高まる中で 事業者の中には シニア層の定着率強化に向けて シニア向けのプログラムを開設したり 運動以外のコミュニティーの場を提供したりするところも出てきている また フィットネスクラブ内にデイサービス施設を設け 要介護度の低いシニア向けのプログラムを提供するところも出てきている 経済産業省でも 25 年度に地域ヘルスケア構築推進事業の一環として 新たなヘルスケアサービスの創出支援 ( 医療 介護機関とフィットネスクラブ等の連携等 ) を行う予定である シニア層の需要を喚起し 利用者数とともに売上高についても 本格的な増加 成長 へと結びつけていくことができるか 今後のフィットネスクラブの動向が注目される - 47 -