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○数学科 2年 連立方程式

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英語                                    英-1

学習指導要領

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Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

(3) 指導観本時は 連立方程式の文章題を扱う最初の時間である 方程式の文章題は 個数と代金に関する問題 速さ 時間 道のりに関する問題 割合に関する問題 を扱う これらを解くときには図や表 線分図などを書くことが有効であることを生徒達は昨年度一次方程式の時にも経験している 一元一次方程式を利用する

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

国語科学習指導案様式(案)

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関数を活用することで現実世界の課題を解決できるということを通して, 生徒に関数の有用性を実感させたい そのために, 陸上競技トラックの問題 を用いて, 現実世界の課題から関数関係を見いだし, 表 式 グラフなどを用いて数学的に処理し, 現実世界の課題を解決する ことで, 関数を用いた問題解決の理解を

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

学習指導要領

Microsoft Word - 町田・全 H30学力スタ 別紙1 1年 数学Ⅰ.doc

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Ⅰ 指導と評価の年間計画 及び 評価規準と単元計画 の作成の手引き 1 指導と評価の年間計画 についてこれは 次の 2 の 評価規準と単元計画 の全単元について その概要を記述したものである 生徒の学習活動に対するより適正な評価 及び生徒の学習の改善に生かされる評価 ( 指導と評価の一体化 ) の実

学習指導要領

数学科学習指導案 1 次方程式 ( 中学校第 1 学年 ) 神奈川県立総合教育センター < 中学校 高等学校 > 数学 理科授業づくりガイドブック 平成 22 年 3 月 問題つくりを題材として取り上げ 身近な生活の中にある数量関係を見いだし それを基に文章題を作らせる指導によって 自ら具体的な事象

平成23年度東京都教育研究員  地区発表公開授業

学力スタンダード(様式1)

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1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

第 ○ 学 年 ○ ○ 科 学 習 指 導 案

4 単元構想図 ( 全 14 時間 ) 生徒の意識の流れ 表を使って解く 縦 (m) 0 8 横 (m) x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう1 ax = b (x + m) = nは平方根の考えで解くことができる x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう2 x +

学習指導要領

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学習指導要領

学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対

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平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

○学部 ○○科 学習指導案

第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

第4学年算数科学習指導案

2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

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算数科学習指導案 指導者中野智子 1 日時平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 ) 第 6 校時 2 学年第 6 学年 1 組男子 12 名女子 9 名計 21 名 3 単元名資料の調べ方 4 単元について (1) 単元観本単元は, 小学校学習指導要領第 6 学年の内容 [D データの活用 ]

本時の展開

中学 1 年数学 ( 東京書籍 ) 単元別コンテンツ一覧 単元ドリル教材解説教材 確認問題ライブラリ (OP) プリント教材 教材数 :8 問題数 : 基本 40, 標準 40, 挑戦 40 正の数 負の数などの問題を収録 解説教材 :3 確認問題 :3 数直線 数の大小と絶対値などの解説 確認問題

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

数学科学習指導案 指導者ステップコース隠地純子 平野未紗 ジャンプコース中村徳寿 1 日時平成 27 年 1 月 20 日 ( 火 )5 校時 2 学年第 1 学年ステップコース 12 人 ジャンプコース 19 人 3 単元名空間図形 立体の表面積と体積 4 単元について (1) 単元観中学校学習指

中学校第 3 学年数学科学習指導案 日 時 平成 25 年 月 日 ( ) 第 校時 対 象 第 3 学年 学校名 立 中学校 1 単元名 式の計算第 1 章式の計算 2 単元の目標文字を用いた簡単な多項式について 式の展開や因数分解ができるようにするとともに 目的に応じて式を変形したりその意味を読

平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

学習指導要領

Microsoft Word - 社会科

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

Taro-@いわてスタンダード中数20

算数科学習指導案 指導者伊達詩恵 1 日時平成 24 年 5 月 21 日 ( 月 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 1 組 22 名 3 場所 6 年 1 組教室 4 単元名文字と式 5 単元について 単元観 本単元は, 数量の関係を表す式についての理解を深め, 式に表したり, 式を読み取ったり

学習指導要領

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学習指導要領

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

( ) 除法の意味や割合の意味を理解することに課題があります 例 )A3(1) 120 cmの赤いテープの長さが白いテープの長さの 0.6 倍に当たるとき 二つのテープの長さの関係を表している図を選ぶ 県 31.3%( 全国 34.0%) A8 犬を飼っている 8 人が学級全体の人数の 25% に当

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Taro-H29結果概要(5月25日最終)

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平成 0 年度高校 1 年 ( 中入 ) シラバス予定 授業計画月単元 項目内容時数 10 節三角形への応用数学 Ⅱ 1 章方程式 式と証明 1 節整式 分数式の計算 1 正弦定理 2 余弦定理 三角形の面積 4 空間図形の計量 参 内接円の半径と三角形の面積 発展 ヘロンの公式 1 整式の乗法と因

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

PowerPoint プレゼンテーション

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ICTを軸にした小中連携

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

第5学年  算数科学習指導案

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

17-年間授業計画(1年数学).xlsx

平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

第 3 学年算数科学習指導案 日時対象学校名授業者会場 平成 27 年 7 月 8 日 ( 水 )5 校時 13:40~14:25 第 3 学年均等割クラス 19 名町田市立町田第六小学校 2 階 3 年 1 組教室 1 単元名 かけ算の筆算 ( 学校図書 みんなと学ぶ小学校算数 3 年上 ) 2

単元名 算数第 2 学年安芸太田町立加計小学校指導者田尾佐智恵 かけ算 (2) ( 九九をつくろう ) 本単元で育成する資質 能力 伝え合う力 1 日時平成 29 年 1 月 19 日 ( 水 )5 校時 2 学年第 2 学年男子 7 名女子 15 名計 22 名 3 単元名 かけ算(2) 九九をつ

2、協同的探究学習について

啓林館 / 未来へひろがる数学 1 1 章 正の数 負の数 1 正の数 負の数 1 正負の数 2 正の数 負の数の計算 2 加法と減法 (1) 4 乗法と除法 (1) 2 章 文字の式 1 文字を使った式 8 文字使用のきまり 2 文字式の計算 10 文字式の計算 (1) 3 章 方程式 1 方程式

都道府県名

問 題

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2 図形の定義や性質を見いだすための算数的活動を取り入れる 2 枚の長方形, 長方形と三角形,2 枚の三角形を重ねて四角形を作る活動を取り入れ, 向かい合う辺の平行関係に着目させたり, 長さに着目させたりしながら, 四角形を定義できるようにする コンパスや分度器, ものさし等を使って, 四角形の構成

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

H30全国HP

(Microsoft Word -

指導方法等の改善計画について

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数学科学習指導案 広島県立呉三津田高等学校定時制教諭時本直 1 日時 場所平成 26 年 6 月 24 日 ( 火 ) 2 校時 18:25~19:15 A23 教室 2 年次 学級 3 年次 1 組 ( 男子 7 名, 女子 5 名計 12 名 ) 3 単元名数学 Ⅰ 二次方程式と二次不等式 教科書 最新数学 Ⅰ 数研出版 4 単元について 単元観小 中学校での学習を通して, 変化する複数の数量に関する考察を行ってきた 小学校では比や道のり, 速さ, 時間の関係を通して数量関係の考察を行うことで, 異なる数量がお互いに関連しあいながら変化することを実感させている 中学校では関数を導入し, 一次関数や 2 乗に比例する関数で変化する 2 つの量についての考察を行い, 変化する 2 つの量を文字式で立式し, グラフにすることで未知の量を推測できることを学んでいる また, 本単元を学習する前に二次関数を学習し, 二次関数のグラフのかき方やその最大値 最小値を学習しており, 中学校で学んだ関数の知識を二次関数でも応用できることを学んでいる 本単元においては, 二次関数と x 軸との共有点の座標や共有点の個数をグラフと関連付けて学び, 二次不等式においても, 二次不等式の解を二次関数のグラフと関連付けて学習する このことによって, 二次関数を学ぶことのよさを実感することができる 生徒観本校には, 中学校数学の内容の理解が十分ではない生徒が多い そのことから本校では中学校数学から数学 Ⅰ への橋渡しとして, 学校設定科目 数学入門 を 1 年次生全員に履修させている 内容は整数の四則演算から始まり,1 年間を通して 分数 正の数 負の数 文字式 式の計算 乗法公式 因数分解 一次方程式 一次関数 を学んでいる その後,2 3 年次で数学 Ⅰ を履修中である 今年度は二次関数の単元から学習している また, 本単元に関連する既習内容についての調査結果は以下の通りである 番号 問題 次の座標平面の点のうち x 座標が正で y 座標が負となる点を 選び, その点の座標をかけ 正答率 点の番号 100% 点の座標 100% 1 点の番号点の座標 (, )

(1) 次の1 次関数のグラフにおいて, y = 0 のときの x の値を 求めよ (1) 55% 2 (2) 次の 1 次関数のグラフと x 軸との共有点の座標を求めよ (2) 27% 2 3 x + 6x + 8 を因数分解せよ 55% 4 2 次関数 y = x 2 4x のグラフの頂点の座標を求めよ 37% 1 については, 座標平面の基礎が身に付いているかを問う問題である クラス全員が正解しており, 座標の取り方については知識が身に付いている 2 については, グラフをみる力, グラフと x 軸の関係性を理解しているかを問う問題である (1) も (2) も同じことを聞いているのだが 共有点 というフレーズが入るだけで正答率が半減している 語句の意味を十分に伝えていく必要がある 3 に関しては当分使っていない知識であること,4 に関しては覚えて間もない分野で定着が十分でないことにより正答率が低い状態にある 今後も継続して演習等をさせていく必要がある 指導観本校生徒は基礎学力の定着に課題がある 家庭学習の時間が取れない生徒が多いので, 授業中に復習の要素をもった問題演習の時間をとり定着を図っていく また, 学力の定着が十分でないことに伴い, 生徒一人一人に本来身に付けるべき思考力が十分に備わっていないと感じている そこで, 本年次生徒については昨年度から 思考力を高める授業の工夫 を題材に協調学習の手法の一つであるジグソー法を取り入れた授業研究を行っており, 今回がその二度目である 本研究においては認知心理学の知見を踏まえて, 思考力を 複数の物事を関連付ける力や比較検討する力 と捉え, 授業中に思考力を養う場をより多く設定していく そこで, 本単元については, 二次不等式, 二次関数及び二次方程式を生徒自らが関連付けて学習させる取り組みを行う 本時はその足掛かりとして, 二次関数と x 軸の共有点の個数を 二次方程式に帰着させる代数的解法 (1 因数分解での解法,2 解の公式を用いた解法 ), 3 二次関数を描くことによって調べる関数的解法 の 3 種類を異なる生徒に学習させる その後, 学習者がどの解法がより確実で, 使いやすいものかを議論させる その過程においてどのくらい思考が行われたかを評価することが本時のねらいである 本時の学習後は, 解の公式の一部分を抜出し判別式を導入し, 二次不等式を学習する その際に, 本時で学習した代数的処理, 関数的処理を相互に関連付けて二次不等式の解が求まることを生徒に実感させる工夫を行う

5 単元の目標二次関数について理解させ, 基礎的な知識の習得と技能の習熟を図る 二次関数の知識を活用し, 問題を考察させる過程で二次関数を用いることのよさを実感させる 6 単元の評価規準 1 関心 意欲 態度ア二次関数と x 軸の位置関係を, 複数の方法で考察しようとしている イ二次関数のグラフと x 軸の位置関係を基に, 二次方程式や二次不等式の解について考察しようとしている 2 数学的な見方や考え方ア二次関数のグラフと x 軸の位置関係を二次方程式の解に対応させたりグラフをかいたりすることで考察することができる イ二次不等式の解を二次関数のグラフを用いて考察することができる ウ具体的な問題について二次不等式を用いて考察することができる 3 数学的な技能ア二次関数のグラフと x 軸の位置関係を二次方程式の解に関連付けて求めることができる イ二次関数のグラフを活用して二次不等式の解を求めることができる ウ日常的な問題について二次不等式を用いて解決することができる 4 知識 理解ア二次関数のグラフと x 軸の位置関係と二次方程式の解との関係を理解している イ二次不等式の解の意味を二次関数のグラフとの関係から理解している 7 指導と評価の計画 ( 全 6 時間 ) 次 1 学習内容 評価 関考技知評価規準評価方法 課題学習 ( 本時 )(1) 1-ア,2-ア 本時 二次関数のグラフと x 軸の共有点 (1) 3- ア,4- ア 1- イ チェックシート 行動観察 プリント 行動観察 ノート 行動観察 ノート 発表 2 二次不等式 (3) 2- イ,4- イ 行動観察 ノート 3- イ 行動観察 ノート 二次不等式の応用 (1) 2- ウ,3- ウ行動観察 ノート 発表 8 本時の展開 (1) 本時の目標二次関数と x 軸の共有点の個数について, 複数の解法を生徒同士で比較検討させながら, 最も確実で, 使いやすい解法はどれかを思考させる (2) 観点別評価規準二次関数と x 軸の位置関係を, 複数の方法で考察しようとしている 関心 意欲 態度 二次関数のグラフと x 軸の位置関係を二次方程式の解に対応させたりグラフをかいたりすることで考察することができる 数学的な見方や考え方

(3) 準備物パソコンスクリーンプロジェクタプリント番号札 (4) 学習の展開 導入 ( 5 分 ) 学習活動 1 学習目標を把握する (2 分 ) 2 本時の課題をつかむ (1) 課題を提示する (1 分 ) 指導上の留意点 努力を要する 状況と判断した生徒への指導の手立て エキスパートグループで着席させておく 今日の目標 ;3 通りの解法から最も確実で, 使いやすいものを選び出そう 2 課題 :2 次関数 y = x + 3x + 2 のグラフと x 軸の共有点の個数を求めよ 評価規準 ( 評価方法 ) (2) グラフと x 軸との共有点について説明を行う (1 分 ) (3) ジグソー法についての説明を行う (1 分 ) 3 エキスパート活動を行う 2~5 人の 3 グループ (A~C) を作り, 各グループで課題に取り組ませる (10 分 ) A: 二次関数と二次方程式を関連付けさせ, 因数分解を用いて共有点の個数を求める ( 参考資料 1) B: 二次関数と二次方程式を関連付けさせ, 解の公式を用いて共有点の個数を求める ( 参考資料 2) C: 二次関数のグラフをかき, 共有点の個数を求める ( 参考資料 3) 4 ジグソー活動を行う A,B,C のグループの 1 名ずつで構成された新しいグループを作る (1 分 ) A グループから学習したことを班員に伝えさせる (5 分 ) スライドを用いて簡潔に行う ジグソー活動を円滑にするためにエキスパート活動で学んだことをしっかり理解しておくことが重要であると伝える 全員が議論に加われるよう注意する 課題の解決が難しそうなグループに対しては, つまずいている箇所の解説を適宜行う ジグソー活動で説明できるように, 課題を整理させる 今のところ一番確実で, 使いやすそうな解法の番号はどれですか? と問い, 全グループに番号札を上げさせる (2 分 ) 予想される解答 A 理由 : 簡単に求まるから 予想される解答 C 理由 : 見てすぐ分かるから 二次関数と x 軸の位置関係を, 複数の方法で考察しようとしている 関心 意欲 態度 ( 行動観察 )

展開 ( 3 8 分 ) では, 追加して 5 問検討してみましょう 5 問の答えを出した後で, もう一度皆さんに一番確実で, 使いやすいと思う解法を聞きたいと思います (1 分 ) プリント ( 参考資料 4) を配布し, 追加した 5 題を解かせる (13 分 ) 問題の中には二次関数と x 軸の共有点の x 座標が ⅰ 因数分解で求められるもの ⅱ 因数分解では求められないもの ⅲ 存在しないものを入れる まとめプリント ( 参考資料 5) を配布し, 各グループで最も確実で, 使いやすいと思う解法を記入させ, その理由を記入させる (6 分 ) 各グループの進捗状況を見ながら適宜支援を行う 手分けして解いてもよいし, 一緒に解いてもよいことを伝える 誤答をしているグループに対しては指導を行う グループの進捗状況を見ながら, まとまらないグループに対してはまとめの方向性を示す 二次関数のグラフと x 軸の位置関係を二次方程式の解に対応させたりグラフをかいたりすることで考察することができる 数学的な見方や考え方 ( チェックシー まとめ ( 7 分 ) 5 クロストークを行う (6 分 ) 各班のまとめを発表させる 時間がない場合は優先的に次の1~3について述べているグループに発表させる 複数いる場合は番号の若いものを扱っているグループを優先的に扱う 1 解の公式を用いる解法を取り上げ, かつb 2 4ac の符号と共有点の個数を関連付けているもの 2 グラフを用いる解法を取り上げ,2 次関数のグラフを用いることのよさを書いているもの 3 解の公式を用いる解法を取り上げているもの 自分のグループとの共通点 相違点を考えながら活動させる 時間があればグループ間で質問時間をとる ト, プリント ) この段階で因数分解を用いると, 問題が解けたり, 解けなかったりすることにも触れる 6 次回の予告を行う (1 分 ) 次回は今日学習し, 発表したことをさらに深く考えていく授業をすることを伝える ジグソー法について学習形態活動内容学習問題の確認本時の学習問題を確認し, 問題解決の見通しを全体で共有する ( 一斉 席配置はジグソー班 ) エキスパート活動エキスパート資料を元に, 自力解決を図り, 班内で意見交換をし, 資料 ( エキスパート班 ) の要点を話し合う ジグソー活動各エキスパート班で出した要点を伝え合い, 本時の問題を解決する際 ( ジグソー班 ) に, どのように活用していくのかを話し合う クロストーク全体で意見を出し合い, 本時の学習問題を解決するための方法を学級全 ( 一斉 ) 体で話し合う まとめの段階にあたる 宮崎市教育情報研修センター算数 数学教育研究班 児童生徒が学び合いの中で確かな学力を身に付ける算数 数学科の学習指導の在り方 ~ 協調学習の考え方を取り入れた学習指導を通して~ http://www.mcnet.ed.jp/kenkyuin-sansuu/nagare/nagare.html を参考にして作成

( 参考資料 1)

( 参考資料 2)

( 参考資料 3)

( 参考資料 4-1)

( 参考資料 4-2)

( 参考資料 4-3)

( 参考資料 5)