脂質異常症を診断できる 高尿酸血症を診断できる C. 症状 病態の経験 1. 頻度の高い症状 a 全身倦怠感 b 体重減少 体重増加 c 尿量異常 2. 緊急を要する病態 a 低血糖 b 糖尿性ケトアシドーシス 高浸透圧高血糖症候群 c 甲状腺クリーゼ d 副腎クリーゼ 副腎不全 e 粘液水腫性昏睡

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ただ太っているだけではメタボリックシンドロームとは呼びません 脂肪細胞はアディポネクチンなどの善玉因子と TNF-αや IL-6 などという悪玉因子を分泌します 内臓肥満になる と 内臓の脂肪細胞から悪玉因子がたくさんでてきてしまい インスリン抵抗性につながり高血糖をもたらします さらに脂質異常症

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甲状腺機能が亢進して体内に甲状腺ホルモンが増えた状態になります TSH レセプター抗体は胎盤を通過して胎児の甲状腺にも影響します 母体の TSH レセプター抗体の量が多いと胎児に甲状腺機能亢進症を引き起こす可能性が高まります その場合 胎児の心拍数が上昇しひどい時には胎児が心不全となったり 胎児の成

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日本の糖尿病患者数は増え続けています (%) 糖 尿 25 病 倍 890 万人 患者数増加率 万人 690 万人 1620 万人 880 万人 2050 万人 1100 万人 糖尿病の 可能性が 否定できない人 680 万人 740 万人

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糖尿病型と判定する 血糖値が糖尿病型でかつ HbA1c が 6.5% 以上で糖尿病型であれば 糖尿病と診断できる 血糖値が糖尿病型でかつ糖尿病の典型的症状があるか確実な糖尿病網膜症が確認された場合も 糖尿病と診断できる 血糖値は糖尿病型であるが HbA1c6.5% 未満で上記の症状や確実な網膜症がな

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第1 総 括 的 事 項

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

本プログラムは 下記の7 診療科に対して 内科全般コースと専門内科重点コースの 2 つのコースがあり選択する ことができます 1. 消化器内科 2. 循環器内科 3. 呼吸器内科 4. 神経内科 5. 糖尿病 内分泌内科 6. 腎臓内科 7. 総合内科 1 専攻医は 担当指導医もしくは Subspe

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Transcription:

糖尿病 内分泌内科 ( 必修 1 ヶ月 ) GIO(General Instructive Objective: 一般目標 ) 医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ 診療を受ける者に対応する医師としての人格をかん養し 一般的な診療において頻繁にかかる負傷または疾病に適切に対応できるよう 基本的な診療能力を身に付ける SBO(Specific Behavioral. Objectives: 行動目標 ) A. 基本的姿勢 態度 1. 患者 家族と適切なコミュニケーションがとれる 2. 指導医や専門医に適切なタイミングでコンサルテーションができる 3. 同僚や他の医療従事者と適切な連携がとれる 4. 臨床上の疑問点を解決するための情報を収集して評価し 患者への適応を判断できる 5. 医療を行う際の安全確認の考え方を理解し 実施できる 1. 基本的診察法 家族歴 生活習慣 治療歴などを要領よく聴取できる 甲状腺の診察ができる 振動覚 深部腱反射の末梢神経障害の所見がとれる 2. 検査 血糖 HbA1c またはグリコアルブミンを測定し結果を評価できる 75gOGTT の適応を判断し 結果を評価できる 尿中 C ペプチド 尿中微量アルブミンの結果を説明できる 甲状腺機能 (ft3 ft4 TSH) の結果を評価できる 甲状腺の各種抗体を理解し 検査を選択できる 下垂体ホルモンの異常を正しく診断し 必要な内分泌負荷試験を計画できる 副腎機能検査 ( コルチゾール ACTH など ) の結果を評価できる 副腎 CT で異常を指摘できる 3. 手技 治療 3a 手技 甲状腺エコーにて甲状腺を描出 基本計測し 腫大を指摘できる インスリン自己注 簡易血糖測定ができ 実技指導ができる様にする 3b 糖尿病 糖尿病の診断 病型 病期を判断できる 糖尿病の合併症の重症度 病期を判断できる 栄養指導法と運動指導法が理解できる 経口血糖降下薬の選択 服薬指導ができる インスリンの種類を正しく選択し 用量を指示できる 糖尿病ケトアシドース 高浸透圧性高血糖症候群の診断 初期対応が行える 低血糖を正しく診断 治療できる 3c 甲状腺疾患 甲状腺機能亢進症の鑑別診断ができる 甲状腺クリーゼへの初期対応ができる 3d 下垂体 副腎疾患 副腎不全への初期対応ができる クッシング症候群 アルドステロン症 褐色細胞腫の診断に必要な検査を計画できる 3e その他 肥満症を診断 マネジメントできる 7

脂質異常症を診断できる 高尿酸血症を診断できる C. 症状 病態の経験 1. 頻度の高い症状 a 全身倦怠感 b 体重減少 体重増加 c 尿量異常 2. 緊急を要する病態 a 低血糖 b 糖尿性ケトアシドーシス 高浸透圧高血糖症候群 c 甲状腺クリーゼ d 副腎クリーゼ 副腎不全 e 粘液水腫性昏睡 3. 疾患 a 視床下部 下垂体疾患 ( 下垂体機能障害 ) b 甲状腺疾患 ( 甲状腺機能亢進症 甲状腺機能低下症 ) c 副腎不全 d 糖代謝異常 ( 糖尿病 糖尿病の合併症 低血糖 ) e 脂質異常症 f 高尿酸血症 LS(Learning Strategies: 方略 )1 On-the job training 1. 一般外来 救急外来から入院する糖尿病 内分泌症例 5~10 名程度を担当医として受け持ち 上級医の指導のもと主体的に診療する 2. 毎朝なるべく 8:20 頃に 糖尿病 内分泌外来に集合し 受け持ち患者の治療方針につき打ち合わせを行う 3. 毎週金曜日 16:30 より糖尿病内分泌内科症例カンファレンスで新入院担当患者のプレゼンテーションを行い 治療方針につき討議する 4. 毎週水曜日の糖尿病センターカンファレンスでは 糖尿病療養指導チームとともに参加し チーム医療の一員としての体験を積む 5. 担当患者の退院サマリーを作成する 6. 救急部から 糖尿病内科へコンサルトがあった場合は 上級医とともに初期対応を行う 7. 内分泌負荷試験 甲状腺超音波検査 ( 穿刺細胞診含む ) CGMS( 持続血糖測定 ) の検査手技を経験する 8. インスリン自己注射 簡易血糖自己測定実技指導が行えるようになる 9. 糖尿病教室に参加するなど 生活習慣病の食事指導 集団患者指導について学ぶ LS(Learning Strategies: 方略 )2 講義 勉強会 学会 レポート 1. 糖尿病 内分泌内科症例カンファレンス毎週金曜日 16:30~ 2. 内科 ( 内科 腎臓内科 糖尿病内分泌内科 ) カンファレンス毎週月曜日 17:30~ 3. 糖尿病センターカンファレンス糖尿病教室症例検討毎週水曜 16:30~ 4. 第 1 水曜 第 3 水曜の内科に行われる内科合同勉強会に参加する 5. 適宜薬剤勉強会や糖尿病内分泌関連研究会に参加する EV(Evaluation: 評価 ) A. 基本姿勢 検査 手技全科共通の評価票を用いる 8

C. 症状 病態の経験 A 十分できる B できる C 要努力 NA 判定不能 1. 病歴を適切に聴取し 整理して記載できる A B C NA 2. 理学的所見を適切に評価し 記載できる A B C NA 3. 糖尿病の治療 経過フォローのために必要な検索項目を理解し 結果を解釈できる A B C NA 4. 糖尿病の診断 病型 病期を判断できる A B C NA 5. 糖尿病の合併症の重症度 病期を判断できる A B C NA 6. 経口血糖降下薬 インスリンの種類を正しく選択できる A B C NA 7. 糖尿病性急性合併症 ( 低血糖 高血糖昏睡 ) を正しく診断 初期 対応できる A B C NA 8. 食事療法と運動療法を理解できる A B C NA 9. インスリンの自己注射や簡易自己血糖測定を実施できる A B C NA 10. 内分泌検査の結果 ( 甲状腺機能 副腎機能検査等 ) を評価できる A B C NA 9

糖尿病 内分泌内科 ( 選択 1 ヶ月 ) GIO(General Instructive Objective: 一般目標 ) 医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ 診療を受ける者に対応する医師としての人格をかん養し 一般的な診療において頻繁にかかる負傷または疾病に適切に対応できるよう 基本的な診療能力を身に付ける SBO(Specific Behavioral. Objectives: 行動目標 ) A. 基本的姿勢 態度 1. 患者 家族と適切なコミュニケーションがとれる 2. 指導医や専門医に適切なタイミングでコンサルテーションができる 3. 同僚や他の医療従事者と適切な連携がとれる 4. 臨床上の疑問点を解決するための情報を収集して評価し 患者への適応を判断できる 5. 医療を行う際の安全確認の考え方を理解し 実施できる 1. 基本的診察法 家族歴 生活習慣 治療歴などを要領よく聴取できる 甲状腺の診察ができる 振動覚 深部腱反射の末梢神経障害の所見がとれる 2. 検査 血糖 HbA1c またはグリコアルブミンを測定し結果を評価できる 75gOGTT の適応を判断し 結果を評価できる 尿中 C ペプチド 尿中微量アルブミンの結果を説明できる 甲状腺機能 (ft3 ft4 TSH) の結果を評価できる 甲状腺の各種抗体を理解し 検査を選択できる 下垂体ホルモンの異常を正しく診断し 必要な内分泌負荷試験を計画できる 副腎機能検査 ( コルチゾール ACTH など ) の結果を評価できる 副腎 CT で異常を指摘できる 3. 手技 治療 3a 手技 甲状腺エコーにて甲状腺を描出 基本計測し 腫大を指摘できる インスリン自己注 簡易血糖測定ができ 実技指導ができる様にする 3b 糖尿病 糖尿病の診断 病型 病期を判断できる 糖尿病の合併症の重症度 病期を判断できる 栄養指導法と運動指導法が理解できる 経口血糖降下薬の選択 服薬指導ができる インスリンの種類を正しく選択し 用量を指示できる 糖尿病ケトアシドース 高浸透圧性高血糖症候群の診断 初期対応が行える 低血糖を正しく診断 治療できる 3c 甲状腺疾患 甲状腺機能亢進症の鑑別診断ができる 甲状腺クリーゼへの初期対応ができる 3d 下垂体 副腎疾患 副腎不全への初期対応ができる クッシング症候群 アルドステロン症 褐色細胞腫の診断に必要な検査を計画できる 3e その他 肥満症を診断 マネジメントできる 10

脂質異常症を診断できる 高尿酸血症を診断できる C. 症状 病態の経験 2. 頻度の高い症状 a 全身倦怠感 b 体重減少 体重増加 c 尿量異常 2. 緊急を要する病態 a 低血糖 b 糖尿性ケトアシドーシス 高浸透圧高血糖症候群 c 甲状腺クリーゼ d 副腎クリーゼ 副腎不全 e 粘液水腫性昏睡 3. 疾患 a 視床下部 下垂体疾患 ( 下垂体機能障害 ) b 甲状腺疾患 ( 甲状腺機能亢進症 甲状腺機能低下症 ) c 副腎不全 d 糖代謝異常 ( 糖尿病 糖尿病の合併症 低血糖 ) e 脂質異常症 f 高尿酸血症 LS(Learning Strategies: 方略 )1 On-the job training 1. 一般外来 救急外来から入院する糖尿病 内分泌症例 5~10 名程度を担当医として受け持ち 上級医の指導のもと主体的に診療する 2. 毎朝 8:30 頃に 糖尿病 内分泌外来に集合し 受け持ち患者の治療方針につき打ち合わせを行う 3. 毎週金曜日 16:30 より糖尿病内分泌内科症例カンファレンスで新入院担当患者のプレゼンテーションを行い 治療方針につき討議する 4. 毎週水曜日の糖尿病センターカンファレンスでは 糖尿病療養指導チームとともに参加し チーム医療の一員としての体験を積む 5. 担当患者の退院サマリーを作成する 6. 救急部から 糖尿病内科へコンサルトがあった場合は 上級医とともに初期対応を行う 7. 他科から糖尿病内科へコンサルトがあった症例に関して 上級医とともに診察を行う 8. 内分泌負荷試験 甲状腺超音波検査 ( 穿刺細胞診含む ) CGMS( 持続血糖測定 ) の検査手技を経験する 9. インスリン自己注射 簡易血糖自己測定実技指導が行えるようになる 10. 糖尿病教室に参加するなど 生活習慣病の食事指導 集団患者指導について学ぶ LS(Learning Strategies: 方略 )2 講義 勉強会 学会 レポート 1. 糖尿病 内分泌内科症例カンファレンス毎週金曜日 16:30~ 2. 内科 ( 内科 腎臓内科 糖尿病内分泌内科 ) カンファレンス毎週月曜日 17:30~ 3. 糖尿病センターカンファレンス糖尿病教室症例検討毎週水曜 16:30~ 4. 第 1 水曜 第 3 水曜の内科に行われる内科合同勉強会に参加する 5. 適宜薬剤勉強会や糖尿病内分泌関連研究会に参加する EV(Evaluation: 評価 ) A. 基本姿勢 検査 手技全科共通の評価票を用いる 11

C. 症状 病態の経験 A 十分できる B できる C 要努力 NA 判定不能 1. 病歴を適切に聴取し 整理して記載できる A B C NA 2. 理学的所見を適切に評価し 記載できる A B C NA 3. 糖尿病の治療 経過フォローのために必要な検索項目を理解し 結果を解釈できる A B C NA 4. 糖尿病の診断 病型 病期を判断できる A B C NA 5. 糖尿病の合併症の重症度 病期を判断できる A B C NA 6. 経口血糖降下薬 インスリンの種類を正しく選択できる A B C NA 7. 糖尿病性急性合併症 ( 低血糖 高血糖昏睡 ) を正しく診断 初期 対応できる A B C NA 8. 食事療法と運動療法を理解し 立案できる A B C NA 9. インスリンの自己注射や簡易自己血糖測定を実施できる A B C NA 10. 内分泌検査の結果 ( 甲状腺機能 副腎機能検査等 ) を評価できる A B C NA 11. 内分泌疾患の検査計画 ( 負荷試験 画像検査等 ) を立案できる A B C NA 12