[2] ブラック だと思う条件 / 調査 調査 ブラック だと思う条件について とのの双方に尋ね 調査データの比較を行った 最も数値が高い項目は両者とも 残業代が支払われない で ともに 8 割近くが選択 ( 78.4% 78.5%) 続いて セクハラ パワハラがある も数値が高く の 7% の 6

Similar documents
キャリタスリサーチリサーチ 就活生に聞いた 活生に聞いた ブラック企業 / ホワイト企業 への考え 2019 年 3 月発行 深刻な人手不足による売り手市場が続く中 少しでも学生に関心を持ってもらおうと自社の 働きやすさ を押し出す企業が増えている 一方で 大学生の就職先選びの視点も働きやすさを意識

「新入社員意識調査」に関するアンケート調査結果

2018年度の雇用動向に関する道内企業の意識調査

PowerPoint プレゼンテーション

第2回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査 

第5回 「離婚したくなる亭主の仕事」調査

第1回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査   

調査結果 1. 働き方改革 と聞いてイメージすること 男女とも 有休取得 残業減 が 2 トップに 次いで 育児と仕事の両立 女性活躍 生産性向上 が上位に 働き方改革 と聞いてイメージすることを聞いたところ 全体では 有給休暇が取りやすくなる (37.6%) が最も多く 次いで 残業が減る (36

滋賀県内企業動向調査 2018 年 月期特別項目結果 2019 年 1 月 滋賀銀行のシンクタンクである しがぎん経済文化センター ( 大津市 取締役社長中川浩 ) は 滋賀県内企業動向調査 (2018 年 月期 ) のなかで 特別項目 : 働き方改革 ~ 年次有給休暇の取得

20代のワークルールに関する意識・認識調査

1. 職場愛着度 現在働いている勤務先にどの程度愛着を感じているかについて とても愛着がある を 10 点 どちらでもない を 5 点 まったく愛着がない を 0 点とすると 何点くらいになるか尋ねた 回答の分布は 5 点 ( どちらでもない ) と回答した人が 26.9% で最も多かった 次いで

農業法人等における雇用に関する調査結果

第5回「仕事・会社に対する満足度」調査  

リスモン調べ 第4回 離婚したくなる亭主の仕事

中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

Microsoft PowerPoint - GM未替誓㕒朕絇稿㕂 _社åfi¡ã†®å�¦ã†³æfl¯æ‘´ã†¨ä¸�é•fl攡çfl¨ç−¶æ³†.pptx

図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計

個人消費活性化に対する長野県内企業の意識調査

①働き方アンケートプレスリリース

記者発表「大学生・大学院生の多様な採用に対するニーズ調査」(平成29年12月26日)|労働政策研究・研修機構(JILPT)

スライド 1

調査実施の背景 わが国では今 女性活躍を推進し 誰もが仕事に対する意欲と能力を高めつつワークライフバランスのとれた働き方を実現するため 長時間労働を是正し 労働時間の上限規制や年次有給休暇の取得促進策など労働時間制度の改革が行なわれています 年次有給休暇の取得率 ( 付与日数に占める取得日数の割合

< 調査概要 ( 経営者版 )> 調査期間 : 平成 29 年 8 月 2 日 ( 水 )~10 月 20 日 ( 金 ) 調査地域 : 全国 調査方法 : 当社営業職員によるアンケート回収 回答数 :13,854 部無作為に 5,000 サンプル ( 男性 :4,025 名 :975 名 ) を抽

< D8A878CE394BC93C18F57817B B835E E786C7378>

1 教育研修費用総額と従業員 1 人当たりの教育研修費用 (1)1 社当たりの教育研修費用総額 1 社当たりの教育研修費用総額は 2014 年度は予算額 5,458 万円 ( 前回調査 5,410 万円 ) 同実績額 4,533 万円 ( 同 4,566 万円 ) であり 2015 年度は予算額 5

スライド 1

<313691B B C A838A815B E786C7378>

イノベーション活動に対する山梨県内企業の意識調査

2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

このジニ係数は 所得等の格差を示すときに用いられる指標であり 所得等が完全に平等に分配されている場合に比べて どれだけ分配が偏っているかを数値で示す ジニ係数は 0~1の値をとり 0 に近づくほど格差が小さく 1に近づくほど格差が大きいことを表す したがって 年間収入のジニ係数が上昇しているというこ

従業員満足度調査の活用

平成 29 年度下期新潟市景況調査 ( 本報告 ) Ⅳ テーマ別調査結果 93

体育会学生の就職活動調査(2016年8月発行)

電通総研、「若者×働く」調査を実施

1.6 月 1 日現在の内定状況就職活動スタートから3カ月 6 月 1 日現在の学生モニターの内定率は54.9% 先月調査 (5 月 1 日現在 ) の29.1% から1カ月で25ポイント以上と 大きく伸びた これは前年同時期 (35.1%) を19.8ポイント上回る数字だ 但し 選考解禁時 の実績

スライド 1

1. 参加したインターンシップの内容 最初に 学生モニターが参加したインターンシップの概要を確認したい まず参加時期を見ると 前年調査に引き続き 2 月 が最も多い ただし 割合は下がり (28.4% 24.9%) 代わりに 8 月 が増えるなど (18.1% 20.8%) 前倒しの傾向が見て取れる

スライド 1

調査要領 1. 調査の目的 : 人口減少による労働力不足が懸念されるなかで 昨年 4 月には女性活躍推進法 ( 正式名称 : 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ) が施行されるなど 女性の社会進出がさらに進むことが期待されている そこで 女性の活躍に向けた取り組み状況について調査を実施す

「学び直し」のための教育訓練給付制度の活用状況|第一生命経済研究所|的場康子

PowerPoint Presentation

第2回「離婚したくなる亭主の仕事」調査

ニッセイインターネットアンケート ~ 夏のボーナス について ~ 2019 年 6 月 2 8 日日本生命保険相互会社 日本生命保険相互会社 ( 社長 : 清水博 ) は ずっともっとサービス のサンクスマイルメニューのひとつ として ホームページ (

あおもり働き方改革推進企業認証制度 Q&A 平成 29 年 12 月 14 日 Vol.1 目次 1 あおもり働き方改革推進企業認証制度全般関係 Q1 県外に本社がある場合はどのように申請できるのか P1 2 あおもり働き方改革宣言企業関係 Q2 次世代法に基づく一般事業主行動計画とはどういうものか

< 総合調査結果 ( 人材採用 不動産業界 株価 病院の全ジャンル )> Q1. 企業や商品に関するネガティブな情報が WEB 上に表示されていたら どうしますか? ( 複数回答 ) % 41.79% 44.28% 48.42% % 22.39% 24.68% 2

スライド 1

最初に あなたの働く目的は何ですか? という質問をしたところ 20~50 代のすべての年代において 生活 家族のため と答えた人が最も多かった その割合は 20 代が 63.6% 30 代が 74.0% 40 代が 83.8% 50 代が 82.5% だった また 全年代共通で 第 2 位が 自由に

< アンケート結果 > 健康経営等に関する設問 Q. 貴社において 改善 解決したい課題はありますか Q. 貴社において 従業員が健康的に働けるよう独自に取り組んでいること ( または今後 取り組んでみたいことは何ですか Q. ご自身の健康のために独自に取り組んでいること ( または今後取り組んでみ

第 5 章管理職における男女部下育成の違い - 管理職へのアンケート調査及び若手男女社員へのアンケート調査より - 管理職へのインタビュー調査 ( 第 4 章 ) では 管理職は 仕事 目標の与え方について基本は男女同じだとしながらも 仕事に関わる外的環境 ( 深夜残業 業界特性 結婚 出産 ) 若

2 ブラック企業に関する先行研究 新興産業において 若者を大量に採用し 過重労働 違法労働によって使い潰し 次々と離職に追い込む成長大企業 ( 今野 2013) 法令順守 倫理 経済的合理性などのさまざまな面から見て問題を抱えている企業 ( 蟹沢 2010) 労働条件や就業環境が劣悪で 従業員に過重

厚生労働省発表

Press Release 仕事に対しては総じて前向きな結果に 仕事への期待 が過去最高で 仕事に対する夢 の有無も昨年より上昇 売り手市場や手厚い内定フォローの影響か調査開始以来減少傾向にあった 仕事への期待 と 仕事に対する夢 の有無について 今年は一転上昇に転じた 仕事への期待がある ( どち

2018 年度の採用 就職と特徴に関する調査 1 採用 就職の際に重視した企業情報 (1) 重視した企業情報 2018 年度の採用や就職活動支援にあたり 企業またはキャリアセンターが重視して示した企業情報 ( 複数回答 ) は 仕事内容 80% 企業のミッション( 目的 事業領域 )56% 求める人

女性活躍による中小企業の生産性向上の余地

企業と外国人留学生を結び付ける 出会いと理解 推進事業 外国人採用に関するアンケート調査報告書 平成 25 年 6 月 特定非営利活動法人人材育成センター

質問 1 企業 団体にお勤めの方への質問 あなたの職場では定年は何歳ですか?( 回答者数 :3,741 名 ) 定年は 60 歳 と回答した方が 63.9% と最も多かった 従業員数の少ない職場ほど 定年は 65 歳 70 歳 と回答した方の割合が多く シニア活用 が進んでいる 定年の年齢 < 従業


年 3 月卒業予定者の採用見込み 2019 年 3 月卒業予定者の採用見込みを尋ねたところ 前の年 ( 今春入社予定者 ) よりも採用を 増加 すると回答した企業が 30.8% であるのに対し 減少 は 8.5% 増加 が 減少 を 20 ポイント以上 上回っている 企業の採用数は リ

TCS_AI_STUDY_PART201_PRINT_170426_fhj

~~ 改正労働契約法の認知状況や施行状況 ~~ 今年 4 月施行の改正労働契約法有期契約労働者の認知状況は不十分 無期労働契約への転換 は 6 割以上 不合理な労働条件の禁止 は 7 割が 知らなかった 契約期間の定めのある労働契約 ( 有期労働契約 ) で働く人が安心して働き続けることができるよう

Microsoft Word 年度評価シート.docx

Microsoft Word 「100年人生を考えようLAB」アンケート調査 ニュースレター.docx

<4D F736F F F696E74202D C83728E8B92AE8AC28BAB82C68E8B92AE91D C98AD682B782E9837D815B F B835E C837294D E89E695D2816A2E707074>

- 調査結果の概要 - 1. 改正高年齢者雇用安定法への対応について a. 定年を迎えた人材の雇用確保措置として 再雇用制度 導入企業は9 割超 定年を迎えた人材の雇用確保措置としては 再雇用制度 と回答した企業が90.3% となっています それに対し 勤務延長制度 と回答した企業は2.0% となっ

自ら変化し続ける自律的な組織をつくる

Microsoft PowerPoint - 【セット版】140804保育キャンペーン資料

スライド 1

1. 参加したインターンシップの内容最初に 学生モニターが参加したインターンシップの概要を確認しよう まず 参加したプログラム ( 下注 ) を見ると 最も多いのが プロジェクトタイプ 前年より 3.1 ポイント増え 全体の 4 割近くを占める (38.3%) 講義タイプ も 20.6% から 24

アンケート調査報告書要約 人材マネジメントや働き方の現状 〇働き方改革で特に対応の必要性が高いと認識されている取組みの上位 3 位は 労働時間の削減 女性の従業員 職員の管理職登用の促進 介護と仕事の両立支援 で 従業員 職員の副業 兼業に対する支援 は最下位となった 2016 年 4 月には女性活

男女共同参画に関する意識調査

図 1-a 貴社は 働き方改革に向けた取り組みを なっていますか? ( 企業規模別 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 50 名 4 46% 6% 名 55% 36% 9% 名 63% 301 名以上 82% 9% 図 2 働き方改革に取り組んでいな

人材マネジメント調査2013

<4D F736F F F696E74202D C668DDA A8DB293A190E690B62E B8CDD8AB B83685D>

本調査へのコメント ( 独立行政法人労働政策研究 研修機構労働政策研究所副所長荻野登氏 ) 労働契約法第 18 条の無期転換ルールが本格的に実施された今年 4 月以降 直近の状況を知るうえで 貴重なデータを提供している それによると 転換申込権の対象者 (175 人 ) のうち 4 人に 1 人が

1. 現在の日本語力はじめに 現在の日本語力について尋ねた ネイティブレベル (12.4%) と ビジネスレベル (58.0%) を合わせて ビジネスレベル以上の日本語を話せるは 7 割を超える (70.4%) JLPT( 日本語能力試験 ) のレベルについては 最高レベルである N1 を保有してい

平成 30 新入社員意識調査 超売り手市場! 仕事にも楽観ムード新しいキャリア観の台頭 栃木県の企業や自治体 ( 一部県外含む ) の今年の新入社員は 売り手市場だったことから就職先には 知名度の高さ や 休日の多さ を重視 夏より前 に内定をもらい 4 社 5 社 から内定を得たという人がそれぞれ

< B83678E DD96E28D8096DA2E786C7378>

調査の概要 少子高齢化が進む中 わが国経済の持続的発展のために今 国をあげて女性の活躍推進の取組が行なわれています このまま女性正社員の継続就業が進むと 今後 男性同様 女性も長年勤めた会社で定年を迎える人が増えることが見込まれます 現状では 60 代前半の離職者のうち 定年 を理由として離職する男

職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

スライド 1

ボスの本音(ボスジレンマ)調査報告書_

ソーシャルセクター組織実態調査 2017 特定非営利活動法人新公益連盟 2017 年 12 月 6 日 Copyright 2017 Japan Association of New Public All Rights Reserved,

1. 現在の日本語力はじめに 現在の日本語力について尋ねた ネイティブレベル (20.9%) と ビジネスレベル (61.0%) を合わせて ビジネスレベル以上の日本語を話せるは 8 割を超える ( 計 81.9%) JLPT( 日本語能力試験 ) のレベルについては 最高レベルである N1 を保有

<4D F736F F D C835894AD955C8E9197BF EE CC B83678E9E8E96816A8F4390B38CE32E646F63>

ダイヤモンド就活ナビ 就職モニターアンケート

調査結果 ~~ 中の働き方 ~~ 中の 日の労働時間 約 8 時間 が最多 9 時間以上 は 割半 正社員 正職員では 9 時間以上 が 4 人に 人以上 9 時間以上 働くことが多かった早産した人では 4 人に 人 流産してしまった人では 5 人に 人の割合に 中の働き方 立ったままの仕事が多かっ

日韓比較(10):非正規雇用-その4 なぜ雇用形態により人件費は異なるのか?―賃金水準や社会保険の適用率に差があるのが主な原因―

1. 調査概要 1.1 調査の目的政府は本年 3 月に 働き方改革実行計画 を発表し 同一労働同一賃金や新しい働き方を認める 働き方改革 を進めている それと同時に 大手企業での過労自殺問題等を受けて 長時間の残業を前提とした働き方から 生産性を意識した働き方へとシフトする動きが急速に進んでいる 国

1. 現在の英語力 まず 現在の英語力について尋ねた ネイティブレベル という回答が 11.5% ビジネスレ ベル が 56.3% で ビジネスで英語を使うことができる学生は 7 割近くに上る ( 計 67.8%) 国 内の大学 大学院で学ぶ学生 ( 以下 ) の英語力を見ると ビジネスレベル以上は

株式会社ディスコキャリタスリサーチ 2020 年卒 Vol 月後半後半時点の時点の就職意識調査 キャリタス就活 2020 学生モニター調査結果 (2018 年 12 月発行 ) 引き続き売り手市場が予想される新卒採用戦線 2020 年卒学生の就職戦線の見方や 就活準備状況は 2019 年

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

1. エントリー状況就職活動本格スタートから1カ月が経過したが の就職活動はどのように展開しているのだろうか まず 4 月 1 日時点の活動量を見てみよう 一人あたりのエントリー社数の平均は26.2 社 前年同期調査 (31.7 社 ) を5.5 社下回る 前年との差は先月 (3 月 ) 調査よりも

別添

Microsoft Word - H29 結果概要

第22回規制改革会議 資料3

結果概要 Ⅰ 働き方改革に係る各制度改正について 時間外労働の上限規制等について. 新たな時間外労働の上限規制が導入された場合の影響について 社 % 直近 年を振り返って新たな時間外労働の上限規制に抵触する労働者がいる 0. 直近 年を振り返って新たな時間外労働の上限規制に抵触する労働者はいない,0

<4D F736F F F696E74202D20819A F E B28DCC F DCC97708A8893AE B C8E9378>

<4D F736F F D208B4C8ED294AD955C8E9197BF5F E92C08FE382B082CC8CA992CA82B52E646F6378>

スライド 1

Let s ゆとり! キャンペーン好事例 実施期間 : 平成 30 年 9 月 1 日 ~11 月 30 日 参加事業所数 :249 事業所 PickUp! 参加してどんな効果があったの? ゆとりキャンペーン参加事業所の事例紹介 宣言内容 県内一斉 ノー残業デー に参加します 毎月第 2 第 4 水

Transcription:

リサーチ 就活生 に聞いた 活生 に聞いた ブラック ブラック の基準 2017 年 11 月発行 本年 政府は 働き方改革実行計画 を発表し 長時間労働の解消や処遇改善などによる文化や働き方の抜本的な改革を進めている 過労死を巡る報道や人手不足感を背景に 側でも働き手側の目線に立った働き方改革の取り組みが増え 大の就職先選びの視点も働きやすさを意識したものへと変わりつつある ブラック という言葉に敏感なも目立つが ブラックかどうかは個人の感覚に左右される面があるため 就活生側と採用側の認識にはギャップが存在するのではないかと考えられる そこで本調査では とのの双方を対象に ブラックについての考え に関するアンケートを実施し 集計データの比較を行った * のには 個人的な見解を聞きました 調査概要 調査 採用活動に関する調査 2017 年 10 月調査 << 従業員数 >> 調査時期 2017 年 9 月 27 日 ~10 月 4 日 ~299 人 300~999 人 1000 人以上 回答社数 全国の主要 1,362 社 430 社 542 社 390 社 調査 キャリタス就活 2018 モニター調査 調査対象 調査時期 キャリタス就活 2018 モニター 2017 年 10 月 2 日 ~10 日 回答者数 1,225 人 ( 文系男子 408 人 文系女子 350 人 理系男子 305 人 理系女子 162 人 ) 調査方法 : インターネット調査調査機関 : 株式会社ディスコキャリタスリサーチ [1] 自社をブラックだと思うの存在について / 調査のに 自社をブラックだと思う就活生 がいると思うかを尋ねたところ 大勢いると思う と 大勢ではないが一定数はいると思う が計 30.9% と 約 3 割のがからブラックだと思われていると感じていた また その割合は従業員数が多いほど増える傾向があり 300 人未満のと 1000 人以上のとでは 6.2 ポイントの開きが見られる 大手は知名度が高い分 の目に留まることから ブラック と思われる機会が多いと感じる割合が高いようだ 自社をブラックだと思う就活生の存在 大勢いると思う大勢ではないが一定数はいると思うほとんどいないと思う ( ごく一部 ) いないと思う 全体 2.9 28.0 39.9 29.2 ~299 人 1.9 25.3 36.5 36.3 300~999 人 2.6 29.5 41.3 26.6 1000 人以上 4.4 29.0 41.5 25.1 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1

[2] ブラック だと思う条件 / 調査 調査 ブラック だと思う条件について とのの双方に尋ね 調査データの比較を行った 最も数値が高い項目は両者とも 残業代が支払われない で ともに 8 割近くが選択 ( 78.4% 78.5%) 続いて セクハラ パワハラがある も数値が高く の 7% の 66.6% 選択した サービス残業やハラスメントに対する問題意識は共通しているようだ 一方 給与金額が低すぎる 残業が多い 有給休暇を取りづらい風土がある については との認識の乖離が大きく の方が高い選択率を示した 特に 給与金額が低すぎる については (62.9%) は (34.2%) の 2 倍以上に上っているが 先述の通り 残業代が支払われない が最も多くなっていることからも は報酬に対してシビアに考えており 不当に安い賃金に対する警戒感が強いことがうかがえる 全体的に ほとんどの項目での選択率がを上回っており 側の ブラック に対する不安の大きさがうかがえる ブラック だと思う条件 残業代が支払われない 78.4 78.5 セクハラ パワハラがある 66.6 7 労働条件が過酷である 59.5 66.5 成果を出さないと精神的に追い込まれる 49.2 66.5 給与金額が低すぎる 34.2 62.9 募集条件と実働が著しく異なる 60.4 65.1 離職率が高い 47.3 57.3 残業が多い 33.8 56.8 有給休暇を取りづらい風土がある 26.5 49.5 職場の人間関係が悪い 34.0 27.8 人事制度や研修制度が整備されていない 21.7 労働組合がない 7.4 24.8 ネット上で話題になっている 1 23.0 知人が入社を勧めない 16.6 16.1 1.1 その他 1.5 0.8 該当するものはない 1.6 2 4 6 8 2

[3] ブラック になると思う目安 / 調査 調査前項にて ブラック だと思う条件について調査したが ここではさらに深掘りし 具体的にどの程度であれば ブラック になると思うのか 離職率 残業時間 有休取得日数 の 3 項目について の双方に目安となる数字を尋ねた 1 離職率 大卒新卒者の入社後 3 年の離職率 が何割を超えたらブラックになると思うかを尋ねた の回答で突出して多かったのは 5 割超 で 52.0% と半数を超えている 一方 では 3 割超 が最も多く (32.1%) 5 割超 は % で 2 番目だった の方がより比較的低い離職率を目安としているようだ 6 ブラックになると思う目安 大卒新卒者の入社後 3 年の離職率 52.0 4 32.1 2 20.9 8.5 8.9 6.9 3.0 4.1 3.0 0.2 1.1 2.1 3.2 4.5 0.3 0.1 0.1 0.3 0 割超 1 割超 2 割超 3 割超 4 割超 5 割超 6 割超 7 割超 8 割超 9 割超 10 割 2 残業時間 1 カ月の残業時間 が何時間を超えたらブラックになると思うかを尋ねた は 40~60 と 100~120 が 24.7% で最も多い 過労死ラインの目安となる残業時間は月 80 時間とされているが このラインを挟んで二分している 一方 では 40~60 が最多 (27.2%) 過労死ラインを下回る数を回答した割合はで計 59.4% で 47.1% の方がよりも 12.3 ポイント高く の方がより短い残業時間を目安としていることがわかる 6 ブラックになると思う目安 1 カ月の残業時間 4 2 4.5 0.4 0~20 9.2 2.9 20~40 27.2 24.7 40~60 24.0 24.7 19.1 19.1 16.2 60~80 80~100 100~120 2.2 1.1 1.4 2.5 1.7 0.7 120~140 140~ 時間以上 3

3 有給休暇取得日数 年間の有給休暇取得日数 について目安を尋ねると とともに 5~10 日未満 が最も多く 47.1% 43.6% 厚生労働省の調査によると実際の年次有休取得日数は労働者の平均で 8.8 日であり ( 平成 28 年就労条件総合調査 ) 両者とも 4 割以上が実態に近い日数を基準としていることがわかる 一方で 10 日以上 の合計に注目すると 採用担当側は計 15.0% と少数にとどまるのに対してでは計 36.2% と 3 人に 1 人以上が 10 日以上を基準としており ここでも両者の認識の差が顕在化する結果となった 6 ブラックになると思う目安 年間の有給休暇取得日数年間の有給休暇取得日数 4 37.9 43.6 47.1 2 20.3 13.8 1.7 2.8 0.6 1.5 0.6 0~5 日未満 5~10 日未満 10~15 日未満 15~20 日未満 20~25 日未満 25~30 日未満 ブラックになると思う目安 は ブラックと思う条件 同様に の方がよりも全般的に厳しい基準を目安としていることが浮かび上がった 実際にで働くと就労経験を持たないとの間で認識の差が発生するのは当然であるが が抱く待遇イメージの高さは側にはシビアな結果ではないだろうか 側からは ブラックという言葉がの間で独り歩きしているのでは といった懸念の声が多く寄せられた << コメント >> ブラックの問題に関するの意見 ブラック という言葉が先行し 何がブラックなのかを理解せずに 休日や残業 給与の待遇面を中心にして判断をするが多い < 建設 住宅 不動産 /300~999 人 > 社員を大切にしない 労働の対価をちゃんと支払わない ハラスメントが常態化している この 3 点は特に注意すべき点 これらは OB OG 訪問以外では確認できないので積極的に訪問して欲しい < 商社 /300~999 人 > ニュースになるのはごく一部のなので 同じ業界だからといってすべてのを敬遠せずに一度説明会や先輩社員と話をしてみてほしい <フードサービス /1,000~4,999 人 > も是正していくべき点はとても多くあると思う 同時にもどのぐらいの濃さのグレーなら納得できるのか自分で判断する力が必要だと思う 真っ白なはほとんどない < 印刷 /300~999 人 > 弊社もブラックと言われていますのであらゆる改革を行ない脱却したいと思います <ホテル 旅行 /5,000 人以上 > 昔と大きく価値観が変わっているため 側が意識を高く持つことが必要 時代の流れに乗り遅れると いつの間にかブラックの烙印を押されてしまいかねない <マスコミ /~299 人 > 4

参考 ブラック に対する考え方の変化 (2014 年の調査結果との比較 ) 当社では 2014 年にも ブラックについての考え の調査を行っている 当時と 働き方改革の実行計画が策定された現在とでは ブラック に対する考え方に変化が見られた 1. ブラック だと思う条件 ブラック だと思う条件については ともに半数以上の項目で前回調査より選択率が上昇 特には 16 項目中 14 項目とほぼ全ての項目で選択率が上がっている さらに セクハラ パワハラがある 成果を出さないと精神的に追い込まれる 給与金額が低すぎる 残業が多い 有給休暇をとりづらい風土がある の 5 項目については 10 ポイント超上昇しており の ブラック に対するイメージがここ数年で以上に膨らんでいることがうかがえる 条件 比較 条件 比較 1 残業代が支払われない 78.4 75.0 3.4 1 残業代が支払われない 78.5 77.9 0.6 2 セクハラ パワハラがある 66.6 50.6 16.0 2 セクハラ パワハラがある 7 71.1-1.1 3 労働条件が過酷である 66.5 65.0 1.5 3 募集条件と実働が著しく異なる 65.1 71.3-6.2 成果を出さないと精神的に追い込まれる 66.5 55.7 10.8 4 労働条件が過酷である 59.5 63.8-4.3 5 給与 額が低すぎる 62.9 48.3 14.6 5 成果を出さないと精神的に追い込まれる 49.2 47.5 1.7 6 募集条件と実働が著しく異なる 60.4 53.9 6.5 6 離職率が い 47.3 47.4-0.1 7 離職率が い 57.3 58.0-0.7 7 給与 額が低すぎる 34.2 24.2 1 8 残業が多い 56.8 42.6 14.2 8 残業が多い 33.8 26.1 7.7 9 有給休暇を取りづらい風土がある 49.5 35.3 14.2 9 職場の人間関係が悪い 27.8 22.7 5.1 10 職場の人間関係が悪い 34.0 28.5 5.5 10 有給休暇を取りづらい風土がある 26.5 16.3 10.2 11 事制度や研修制度が整備されていない 23.5 6.7 11 事制度や研修制度が整備されていない 21.7 18.1 3.6 12 労働組合がない 24.8 18.8 6.0 12 知人が入社を勧めない 16.1 12.0 4.1 13 ネット上で話題になっている 23.0 18.1 4.9 13 ネット上で話題になっている 1 10.7-0.7 14 知人が入社を勧めない 16.6 14.2 2.4 14 労働組合がない 7.4 6.5 0.9 15 その他 1.1 1.0-0.1 15 その他 1.5 1.9-0.4 16 該当するものはない 0.8 0.5 0.3 16 該当するものはない 1.6 1.1 0.5 2. ブラック になると思う目安 1 離職率 大卒新卒者の入社後 3 年の離職率 が何割を超えたらブラックになると思うかについては が最も数値が高いのは 5 割超 で変化がないものの 3 割超 が 3 年前より 5 ポイント上昇するなど 全体的にやや低い数字を選ぶ傾向が見られる これに対し は 3 割超 が 3.7 ポイント減少 5 割超 が 4.5 ポイント上昇と とは反対に 3 年前よりやや高い離職率を基準とする結果となった 6 6 52.0 53.3 4 2 35.8 32.1 25.7 17.2 3.0 8.5 9.8 3.7 4.1 3.0 3.9 1.5 0.1 2.0 0.4 0.3 0.1 0 割超 1 割超 2 割超 3 割超 4 割超 5 割超 6 割超 7 割超 8 割超 9 割超 10 割 4 2 0.2 1.1 2.8 0.7 2.1 0 割超 1 割超 2 割超 20.9 15.9 8.9 6.8 3 割超 4 割超 5 割超 5.7 7.2 7.0 6.9 3.2 4.5 0.2 0.4 0.3 6 割超 7 割超 8 割超 9 割超 10 割 5

2 残業時間 1 カ月の残業時間 が何時間を超えたらブラックになると思うかについては 側に大きな変化が見られた 100~120 が 3 年前より 10 ポイント近く減少するなど 全体的に前回調査より短い時間を回答 働き方改革の報道で 残業時間の上限に社会的な注目が集まったことと無関係ではないだろう 一方 側は 60 の選択率が計 47.2% から計 40.8% と 6.4 ポイント減少 全体的に前回調査より長い時間を回答しており 離職率同様 と逆の傾向が見られる 4 3 2 1 9.2 6.1 4.5 0~ 20 17.4 20~ 40 27.2 23.8 21.1 16.2 19.1 14.8 10.4 40~ 60 60~ 80 80~ 100 100~ 120 2.2 3.0 2.0 1.6 1.4 1.7 120~ 140 140~ 時間以上 4 3 2 1 0.4 0~ 20 2.9 1.6 20~ 40 24.7 24.0 24.7 20.4 19.1 18.8 17.2 40~ 60 60~ 80 80~ 100 34.4 100~ 120 2.8 4.0 1.1 2.5 0.8 0.7 120~ 140 140~ 時間以上 3 有給休暇取得日数 年間の有給休暇取得日数 については 側にほぼ変化がないのに対して の結果には大きな変化が見られた まず 3 年前は 0~5 日未満 が 5 割を超え最多回答だったのに対して 今回は 5~10 日未満 が最多となり 1 位と 2 位が逆転した 働きやすさに対する側の考え方が変わったことで との意識の差は 3 年前よりも縮まった 6 4 43.6 43.0 30.1 6 4 37.9 54.6 47.1 31.6 2 20.3 17.4 2 13.8 12.5 0~5 日未満 5~10 日未満 10~15 日未満 3.3 3.4 1.7 2.8 2.9 1.5 15~20 日未満 20~25 日未満 25~30 日未満 0~5 日未満 5~10 日未満 10~15 日未満 0.6 15~20 日未満 0.7 0.6 0.7 20~25 日未満 25~30 日未満 3 年前の結果と比較することで見えてきたのは まず ブラック だと思う条件についてはより多くの項目を挙げ を見る目が厳しくなっているということだ しかし 具体的な目安となると側にあまり変動がないのに対し 側は具体的数値への意識の変化が明らかだ 働き方改革 に対する政策や報道がクローズアップされる中で 側は働きやすさや労働環境改善に向け具体的な取り組みを開始し 側は ブラック に対する漠然とした不安がますます大きくなっている様子がうかがえる結果となった 6