資料‐6

Similar documents
スライド 1

マンション棟数密度 ( 東京 23 区比較 ) 千代田区中央区港区新宿区文京区台東区墨田区江東区品川区目黒区大田区世田谷区渋谷区中野区杉並区豊島区北区荒川区板橋区練馬区足立区葛飾区江戸川区

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

1 整備目標 方針 地区名大井五 七丁目 西大井二 三 四丁目地区位置東京都品川区大井五 七丁目 西大井二 三 四丁目の全域地区の現況 課題 現状 当地区は 品川区の南に位置しており 北側に滝王子通り 東側に補助 28 号線 ( 池上通り ) 西側にJR 東海道新幹線及びJR 横須賀線 南側に大田区

世田谷区

2

TRY TRY TRY TRY TRY 5

<303195F18D908E9197BF2E786C73>

三鷹市耐震改修促進計画(改定素案)

板橋区

スライド 1

第 3 号様式 ( 第 3 条関係 ) 不燃化推進特定整備地区整備プログラム 品川区 豊町 丁目 二葉 3 4 丁目及び西大井 6 丁目地区 平成 25 年 11 月第 1 回変更認定平成 27 年 10 月第 2 回変更認定平成 29 年 3 月 品川区

PowerPoint プレゼンテーション

計画書

PowerPoint プレゼンテーション

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

(3) 東京都が掲げている目標を確実に達成するには 延焼遮断帯の形成やその主要な要素である特定整備路線の整備 老朽木造建築物の除去等の施策をより強制力をもって展開することが必要であり 一定の私権の制限もやむを得ないと考える その際 移転や住替えを余儀なくされる住民へ移転先をしっかりと確保するなど き

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

「新しい都市づくりのための都市開発諸制度活用方針」

Taro-全員協議会【高エネ研南】

イメージ図 ( 医療施設の場合 ) イメージ図 ( 誘導施設 : 地域医療支援病院の場合 ) 5 届出を要しない軽易な行為などについて都市再生特別措置法第 108 条並びに都市再生特別措置法施行令第 35 条 第 36 条の規定により 以下の行為は届出の対象となりません 軽易な行為その他の行為で政令

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

柏駅西口北地区まちづくり

<4D F736F F F696E74202D2095E58F CC81698E518D6C8E9197BF816A816997F08E6A92C789C1816A8251>

(Microsoft Word - \201\2403-1\223y\222n\227\230\227p\201i\215\317\201j.doc)

<4D F736F F D2081A196A78F578E738A58926E8DC490B695FB906A B95D2816A2E646F63>

PowerPoint プレゼンテーション

防災まちづくりの具体的な方向性を示す 方針 は 防災まちづくりに関するキーワードごとに 以下の12 項目にまとめました 防災まちづくりの方針 防災( 安全 安心 ) 地域コミュニティ ひと 1 多様な世代の交流や地域活動への参加が 防災 減災活動を支えるまち ( 自助 共助の話し合いが活発に行われて

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

<4D F736F F D A6D92E894C A968795FB8E738E738A5889BB92B290AE8BE688E682CC926E8BE68C7689E682CC834B >

長岡市立地適正化計画概要版目次 1. 立地適正化計画制度の概要... 1 (1) 立地適正化計画策定の背景と目的... 1 (2) 立地適正化計画制度... 1 (3) 立地適正化計画の位置付け... 2 (4) 計画の対象区域... 2 (5) 計画期間 長岡市の現状と将来見通し.

東京都市計画第一種市街地再開発事業前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業位置図 東京停車場線 W W 江戸橋 JCT 日本橋茅場町 都 道 一石橋 5.0 特別区道中日第 号線 江戸橋 15.

別記様式第4

大規模住宅団地の現状と活性化・再生の進め方

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

Microsoft Word - 02_.{...i.T.v...j

参考資料 ( 美祢都市計画区域 ) 目次 1. 区域区分の二次検討 25 23

< F2D E738BC794B A C8892E >

本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1

1 整備目標 方針 地区名 大森中地区 ( 西糀谷 東蒲田 大森中 ) 西糀谷一丁目 西糀谷四丁目 北糀谷二丁目 東蒲田二丁目の全域位置大森中二丁目 大森中三丁目 西糀谷二丁目 西糀谷三丁目 東蒲田一丁目 南蒲田一丁目の各一部地区の現況 課題 現況 当地区の幹線道路沿いは商業 業務施設及び中高層の集

( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

PowerPoint プレゼンテーション

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019

H28秋_24地方税財源

第18期火災予防審議会地震対策部会

スライド 1

神宮外苑地区計画

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

<4D F736F F F696E74202D AC28BAB82DC82BF82C382AD82E82E707074>

4-2 地域の課題人口の減少により 町内では老朽化した空き家 空き店舗が随所に見られるようになっており 平成 28 年 3 月に町内を調査したところ 空き家 空き店舗と思われる建物が 159 軒存在していることが判明した 特に 商店街 公共機関 医療機関等が近接する利便性の高い中心市街地における空き

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

都市計画変更素案に関する説明会 建築規制の変更に関する説明会 特定整備路線補助 29 号線 井 東 込区間 (JR 横須賀線 区界 ) 沿道 日時 : 平成 29 年 8 3 ( ) 場所 : 品川区 伊藤 学校 前方右側に手話通訳者を配置しております 必要な方はお近くの席にお移り願います 1 本日

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

- 1 - 参照条文建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令(平成七年政令第四百二十九号)(抄) (通行障害建築物の要件)第四条法第五条第三項第二号の政令で定める建築物は そのいずれかの部分の高さが 当該部分から前面道路の境界線までの水平

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

環状第二号線沿道新橋地区街並み再生地区及び街並み再生方針について

西原町 2~4 丁目地区 区域図 西原町 2~4 丁目地区 低密度住宅ゾーン 中密度住宅ゾーン 戸建ての低層住宅地を主体に落ち着いた雰囲気を持った良好な居住環境の形成を誘導します また 都市農地の保全に努め 農地と共存した良好な居住環境の形成を誘導します 低層住宅と中高層住宅が調和した良好な居住環境

大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市

<91E682548FCD5F8AEE967B8D5C917A2E786477>

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

葛飾区

3章.xdw

建物の建築の基準についての 都市計画変更 案に関する説明会 大田区東馬込二丁目 ( 補助 29 号線沿道地区 ) 高度地区の変更 防火地域の変更 用途地域の変更 日時 : 平成 30 年 11 月 19 日 ( 月 ) 場所 : 大田区立馬込小学校 大田区 1 本日の説明項目 1 本説明会の主旨 2

数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

資料-6

Microsoft Word - 耐震改修促進計画【概要版】(第2期計画)(H28.3)施行

4. 地区計画の基本的な考え方 1. 市街化を抑制すべき区域 という市街化調整区域の基本理念は 地区計画の策定によってその性格が変わるものではないこと 2. 開発行為を伴う地区計画については いたずらに市街地を拡大しないよう その必要性 周辺の公共施設の整備状況 自然環境 景観や農林業との調和等の観

(100817)

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

工業地域用途地域の一つで 主として工業の業務の利便の増進を図る地域のこと 住宅や店舗は建てられるが 学校や病院 ホテルなどは建てられない 高次都市機能行政 教育 文化 情報 商業 交通 レジャーなど都市自体が持つ住民生活や企業の経済活動に対する各種のサービス機能のうち 受益圏が広域にわたる質の高い機

仙台市市街地再開発事業補助金交付要綱取扱い基準 ( 平成 27 年 3 月 30 日都市整備局長決裁 ) 目次 序章 1 はじめに 2 基準の位置づけ 第一章補助採択の方針 1 補助採択に対する市の基本的な考え方 第二章補助対象となる事業 1 市街地再開発事業の要件 2 本市施策との整合 3 事業効

公的な住宅改修制度について

1 整備目標 方針 地名 位置 地の現況 課題 羽田二 三 六丁目地 ( 大田 ) 東京都大田羽田二丁目 三丁目 六丁目 現状 独立住宅を中心に 集合住宅や併用住宅も含めた住居系の土地利用がほとんどを占めている 幅員 4m 未満の道路が大半を占めており 幅員 2.7m 未満の道路も多くなっている ま

<4D F736F F D CF8D5888C48C7689E68F91817A948E91BD B8A58926E8BE62E646F63>

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

(Microsoft Word p55\201`61\201E\221\3464\217\315.doc)

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

地域住宅計画 計画の名称地域住宅計画都道府県名三重県作成主体名計画期間平成 17 年度 ~ 22 年度 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 当該地域は 三重県の南部に位置し 人口約 25,000 人 世帯数約 8,400 世帯の地域である は伊勢志摩国立公園の玄関口として 観光及び水産業を中心に発展

1. 市街化調整区域における地区計画ガイドライン策定の目的市街化調整区域は 市街化を抑制すべき区域であるとともに 豊かな自然環境を育成 保全すべき区域である そのため 都市計画法において開発行為や建築行為が厳しく制限されている 本市都市計画マスタープランにおいても 将来都市構造の基本的な考え方の一つ


三ケ島工業団地周辺地区 第一回勉強会

市川都市計画都市再開発の方針の変更 市川都市計画都市再開発の方針を次のとおり変更する

立川市絶対高さを定める高度地区指定に関する検討方針 平成 26 年 5 月 立川市 0

相模原市住宅基本計画 概要版

生産緑地制度の概要 市街化区域内の農地で 良好な生活環境の確保に相当の効用があり 公共施設等の敷地に供する用地として適している 500 m2以上 *1 の農地を都市計画に定め 建築行為や宅地の造成を許可制により規制し 都市農地の計画的な保全を図る 市街化区域農地は宅地並み課税がされるのに対し 生産緑

区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分


( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

基本方針

練馬区まちづくり条例運用報告書

江東区

Microsoft Word 八尾市市街化調整区域における地区計画のガイト

江戸川五丁目付近地区 地区計画(素案)説明会

年 4 月期関西圏 中京圏賃貸住宅指標 大阪府京都府兵庫県愛知県静岡県 空室率 TVI( ポイント ) 募集期間 ( ヶ月 ) 更新確率 (%)

Transcription:

資料 6 立地に応じた住宅施策のあり方 資料集 住宅市街地の現状 1 東京都が目指すべき将来像 13

人口集中地区の状況 人口集中地区 (DID 地区 ) が設定されるようになった 1960 年以降の人口集中地区の拡大状況を見ると 1980 年頃までは高度経済成長期の大量の人口流入に伴い 人口集中地区 (DID 地区 ) は急速に拡大した 1980 年以降は拡大のペースが弱まり バブル経済期の頃までにほぼ終息した 人口集中地区 (DID 地区 ) の拡大 ( 東京都内 ) 人口集中地区の面積の推移 (km2) 1200 1000 800 40.8 807.6 979.4 1045.9 1066.9 (%) 1069.7 60 50 40 600 573.7 21.3 30 400 20 200 0 1960 S35 1970 45 1980 55 6.8 1990 H2 2.0 2000 12 面積伸び率 ( 右目盛 ) 0.3 10 0 2005( 年 ) 17 ( 資料 )( 国土数値情報ダウンロードサービスより作成 ) ( 資料 ) 国勢調査 ( 総務省 ) 人口集中地区 (DID 地区 ): 原則として 人口密度が 1 平方キロメートル当たり 4,000 人以上の基本単位区等が市区町村の境域内で互いに隣接し それらの隣接した地域の人口が国勢調査時に 5,000 人以上を有する地域をいう 都市的地域と農村的地域の区分けや 狭義の都市としての市街地の規模を示す指標として使用される 1

木造住宅密集地域 戦後の急速な市街化などにより形成された木造住宅密集地域は 都内約 16,000ha であり 山手線外周部を中心に広域に分布している 都内における木造住宅密集地域の分布状況 ( 資料 ) 防災都市づくり推進計画 ( 東京都 ) 2

参考 防災都市づくり推進計画 都では 防災都市づくり推進計画 ( 平成 22 年 1 月改定 ) を定め 特に老朽化した木造建築物が集積するなど 震災時の大きな被害が想定される地域を 整備地域 に指定し 防災都市づくりに係る施策を展開している ( 整備地域 :28 地域 約 7,000ha) 防災都市づくり推進計画 ( 平成 22 年 1 月改定 ) 東京都震災対策条例に基づき 地震に強い防災都市づくりを推進するための計画 施策の基本方針 ( 平成 21 年度 ~37 年度 ) 整備地域等の改善特に甚大な被害が想定される木造住宅密集地域を整備地域 (7,000ha) に指定 延焼遮断帯の整備 緊急輸送道路の機能確保 避難場所等の確保 整備プログラム ( 平成 21 年度 ~27 年度 ) 整備地域 延焼遮断帯等の具体的な整備計画 市街化区域 整備地域 3

参考 木密地域不燃化 10 年プロジェクト 都では 平成 24 年 1 月に 木密地域不燃化 10 年プロジェクト を立ち上げ 木造住宅密集地域の改善を一段と加速させる取組を行っている 取組の方針 特に甚大な被害が想定される整備地域 ( 約 7,000ha) を対象に 10 年間の重点的 集中的な取組を実施し 木密地域を燃え広がらない 燃えないまちにする 整備地域における不燃領域率平成 32 年度までに 70% 整備地域における主要な都市計画道路の整備平成 32 年度までに 100% 具体的取組 区と連携した市街地の不燃化の促進 ( 不燃化特区制度 ) 防災都市づくり推進計画に定める整備地域 ( 約 7,000ha) の中で 特に重点的 集中的に改善を図るべき地区を 平成 25 年 3 月に創設した不燃化特区制度に基づき指定し 地区の状況に応じた支援を実施 平成 27 年 4 月現在 52 地区で取組を実施し 建物の除却 建替え 全戸訪問等を実施 延焼遮断帯を形成する主要な都市計画道路の整備 整備地域内の延焼遮断帯を形成する主要な都市計画道路を対象に特定整備路線を指定 (28 区間 延長約 26 キロメートル ) 特定整備路線にかかる地権者等に対して 生活再建等のための特別の支援を実施 全ての区間において地元説明会を開催し 順次 事業化に向け測量作業などを実施 地域における防災まちづくりの気運醸成 不燃化特区内における都税の減免措置 一定の要件を満たす 不燃化のために建替えを行った住宅及び老朽住宅を除却した土地について 固定資産税 都市計画税を減免 4

緊急輸送道路沿道建築物の耐震化 地震により 緊急輸送道路など防災上重要な道路の沿道建築物が倒壊し 道路閉塞を起こした場合 広域的な避難や救急 消火活動に大きな支障を来し 甚大な被害につながるおそれがある また 地震発生後の緊急物資等の輸送や 復旧 復興活動を困難にさせることが懸念される このため 都は 地震発生時に閉塞を防ぐべき道路をあらかじめ指定し 沿道建築物について 助成事業 ( 耐震診断 耐震改修 補強設計 建替え 除却 ) やアドバイザー無料派遣などにより 重点的に耐震化を促進している 緊急輸送道路図 特定緊急輸送道路 : 緊急輸送道路のうち 特に沿道建築物の耐震化を図る必要があるもの 平成 23 年東京都告示第 1010 号に基づく特定緊急輸送道路 ( 耐震改修促進法第 5 条第 3 項第 2 号の道路として指定 ) 高速道路高速道路以外 特定緊急輸送道路以外の閉塞を防ぐべき道路 ( 耐震改修促進法第 5 条第 3 項第 3 号の道路として指定 ) ( 資料 ) 東京都耐震改修促進計画 ( 平成 26 年 4 月 1 日変更 ) より

参考 緊急輸送道路沿道建築物の耐震化に向けた取組 1 条例 1 による耐震診断の義務化をはじめとする規制誘導策を実施 対象建築物 条例の基本的枠組み 1 東京都における緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を推進する条例 ( 平成 23(2011) 年 4 月施行 ) 次のすべての条件を満たす建築物 旧耐震基準で建築されたもの 特定緊急輸送道路 2 の沿道にあるもの 道路幅員のおおむね 1/2 を超える高さ 2 特に重要で早急に沿道建築物の耐震化を図るべき道路として条例に基づき指定 特定緊急輸送道路の指定平成 23(2011) 年 6 月 耐震診断 ( 義務付け ) 平成 24(2012) 年 4 月 耐震改修 ( 努力義務 ) 義務の対象建物を特定 指導 助言 指示 実施の有無の公表 ( 平成 27(2015) 年 2 月から 順次実施 ) 診断実施命令 指導 助言 指示 特定緊急輸送道路 : 約 1,000km 特定緊急輸送道路沿道建築物 : 約 4,800 棟 ( うちマンション用途約 1,200 棟 ) 耐震改修促進法の改正 ( 平成 25(2013)11 月施行 ) を受け 特定緊急輸送道路を同法に基づく耐震診断義務付け道路として 東京都耐震改修促進計画に位置付け ( 平成 26(2014) 年 4 月 ) 2 条例化に合わせ助成制度を拡充 診断義務が課される路線については 原則全額補助を実施 耐震改修促進法が改正されたことに伴い 法に基づき特定沿道建築物に対する補助を拡充 合わせて分譲マンションに対する 5,000 m2の面積要件を撤廃 6

マンションストックの状況 マンションの新築着工戸数は近年4万戸程度で推移しており ストック数 着工累積戸数 は約168万戸と なっている 都内の高経年マンションは 都心部に集中して立地している 築30年以上の分譲マンションの分布状況 都内 マンション着工戸数及び累積戸数の推移 資料 東京都都市整備局 7

人口の増減 最近 10 年間 ( 平成 17 年 ~27 年まで ) の人口上昇率上位の区市町村を見ると 中央区 (57.0%) 千代田区 (33.6%) 港区 (25.4%) 豊島区 (17.9%) 江東区 (17.9%) 文京区 (17.1%) の順となっている ( 資料 ) 人口の動き / 東京都総務局 8

昼夜間人口比 平成 22 年の昼夜間人口比が 平成 12 年に比べて 10 ポイント以上緩和したのは 千代田区 中央区 港区 新宿区 台東区 文京区 渋谷区 豊島区の 8 区である この 8 区のうち 港区 豊島区 文京区では昼夜間人口ともに増加しているが その他 5 区では夜間人口の増加と昼間人口の減少が同時に進行している 平成 12 年 平成 22 年 昼夜間人口比率 (%) 10 年間の変化 平成 12 年 (a) 平成 22 年 (b) (a)-(b) 千代田区 2374.4 1738.8-635.6 中央区 897.6 493.6-404.0 港 区 525.7 432.0-93.7 新宿区 279.1 229.9-49.2 台東区 203.6 167.5-36.0 文京区 194.8 167.2-27.6 渋谷区 280.0 254.6-25.4 ( 資料 ) 国勢調査 / 総務省統計局 豊島区 164.7 148.6-16.1 昼夜間人口比 = 昼間人口 ( 従業地 通学地による人口 )/ 夜間人口 ( 常住人口 ) 9

平均通勤時間の推移 東京都における住宅の所有関係別平均通勤時間の推移をみると 平成 5 年から 10 年の間は通勤時間は長くなったが その後は短縮傾向にある ( 分 ) 65 60 住宅の所有関係別通勤時間の推移 59.4 55 50 45 40 35 41.8 40.2 52.5 47.4 39.7 54.7 48.2 46.3 45.8 40.7 49.8 47.7 47.5 48.5 47.3 47.3 41.2 39.7 40.3 39.6 39.4 37.1 36.5 33.3 30 平成 5 年平成 10 年平成 15 年平成 20 年平成 25 年 持ち家公営の借家 UR 公社の借家民営借家給与住宅 ( 資料 ) 住宅 土地統計調査 / 総務省統計局 10

都心居住について 1980 年代からバブル期にかけて 東京への業務機能の集積が加速し 地価の高騰などから都心からの人口流出が起こったが 東京都住宅マスタープラン等を踏まえた都心居住施策の推進や 大規模な新規住宅供給などにより 人口 昼夜間人口比 平均通勤時間などからも都心部への人口回帰が進んだことが確認できる 第 1 次東京都住宅マスタープラン (1991( 平成 3) 年 3 月 ) 区部の中心部においては 住宅地の業務系への用途転換が急速に進んだことなどの結果 定住人口の著しい減少を招き 地域によってはコミュニティの崩壊が進みつつある 都市部に集中した業務機能を適切に分散するとともに 区部中心部における定住人口の確保 回復に資する住宅政策を展開する 特定街区 用途別容積型地区計画制度などの制度の活用などの住宅施策を展開する 都心居住回復ゾーン ( 千代田区 中央区 港区 新宿区 文京区 台東区 渋谷区 ) を重点供給地域として指定し 住宅供給の促進により定住人口の維持 回復を図る 第 2 次東京都住宅マスタープラン (1997( 平成 9) 年 3 月 ) 人口の空洞化やファミリー世帯の減少によって 高齢者に偏った人口構成 職住一体型の地域産業の衰退 地域コミュニティの衰退 地域の安全性の低下 長年培われてきた文化や伝統の喪失 活力や魅力の減退等が懸念される 都心共同住宅供給事業等の多様な事業 制度の活用や公共住宅の的確な供給などにより 都心居住の総合的 計画的な推進を図る 都心居住を効果的に推進するため 都心居住の推進を図るべき地域 ( 環状七号線と都市高速湾岸線に囲まれた地域 ) を重点供給地域として指定する 第 3 次東京都住宅マスタープラン (2002 年 ( 平成 14) 年 2 月 ) 都心地域では 1997 年 ( 平成 9) 年頃から人口が増加し始め マンションの建設ラッシュなどの影響で区部の人口は増加したが 人口空洞化や職住遠隔化の構造が改善されたとはいいがたい 民間活力との連携による職住が複合したプロジェクトの推進 都心居住推進施策の重点化 拡充などにより 職と住の近接が図られ 都民の活発な都市活動を生み出す都心居住を推進する仕組みをつくる 生活機能の充実とあわせた居住機能の回復により 高密な中にもゆとりある職住が複合した住宅市街地を形成するため 23 区全域を一つの重点供給地域として位置づける 第 4 次東京都住宅マスタープラン (2007 年 ( 平成 19) 年 3 月 ) 東京都住宅マスタープランの一部を要約 都心地域を始め住宅供給が活発化している一方で 良好な住環境の維持 形成の面での課題や 人口減少社会の到来が予想され 空き家や空き地が増加していくことが懸念される 都心地域をはじめ業務 商業機能等との調和を図りながら居住機能の強化を図るべき地域では 都市開発諸制度等の適切な運用や 都有地の有効活用 区との連携による都市再生促進事業の実施などにより 質の高い民間住宅の供給を促進し 職住のバランスのとれた複合市街地の形成を図る 区部については 都心居住を効果的に推進するため 23 区全域を一つの重点供給地域として位置づける 第 5 次東京都住宅マスタープラン (2012 年 ( 平成 24) 年 3 月 ) 都心地域をはじめ業務 商業機能等との調和を図りながら居住機能の強化を図るべき地域では 都市開発諸制度等の適切な運用や 都有地の有効活用 区との連携による都市再生促進事業の実施などにより 質の高い民間住宅の供給を促進し 職住のバランスのとれた複合市街地の形成を図る 23 区全域を一体の地域として居住機能の維持 向上を図るため 一つの重点供給地域として指定する 11

超高層マンションの状況 高さが 60m を超える超高層マンションは 1980 年代後半から急増し 2006 年をピークに減少していたが 2013 年は 前年比で増加に転じている これまでの累計上 湾岸 6 区に超高層マンション全体の約 6 割が集積している ( 棟 ) 45 40 35 30 25 20 15 10 5 都内の超高層マンションの竣工棟数の推移 湾岸 6 区以外 各年 湾岸 6 区 ( 中央 港 品川 大田 江東 江戸川 ) 各年 累計 ( 棟 ) 600 500 400 300 200 100 0 S47 1972 S50 1975 S55 1980 S60 1985 H2 1990 H7 1995 H12 2000 H17 2005 H22 2010 H25 2013 0 ( 年 ) ( 資料 )1 建築統計年報 ( 平成 25(2013) 年度版 ( 東京都 ) に基づき 昭和 39(1964) 年から平成 25(2013) 年度末までに建築確認済みの棟数を算出 ( 予定込み ) 2 住宅の用途を含む高さ 60m 以上の建築物 ( 分譲 賃貸含む ) 12

東京都が目指すべき将来像都市計画区域マスタープラン 広域的には 東京圏全体の視点に立った都市構造として 環状メガロポリス構造 を実現する 身近な圏域では交通結節点などを中心に市街地を集約型の地域構造へ再編する 東京都が目指すべき将来像 東京の都市構造 広域的には 東京圏全体の視点に立った都市構造として 環状メガロポリス構造 を実現 圏域全体の一体的な都市機能を発揮し 国際競争力を備えた魅力ある首都を実現 身近な圏域では交通結節点などを中心に市街地を集約型の地域構造へ再編 快適な都市生活と機能的な都市活動を確保し 誰もが暮らしやすいまちを実現 地域特性に応じた拠点 ( 中核拠点 生活拠点 生活中心地 ) を育成 誰もが徒歩や公共交通を利用して暮らすことのできる生活圏の形成 環境先進都市に再構築していく上でも不可欠 13 ( 資料 ) 都市計画区域マスタープランより 13

東京都が目指すべき将来像 拠点形成による住宅の供給 ( 事例 ) 主要駅周辺の生活拠点を形成する地域では 再開発等により 多様な都市機能とあわせて住宅が供給されている 大泉学園駅周辺地区 武蔵小金井南口地区 (168 戸 ) 1-Ⅰ 街区大規模店舗 1-Ⅱ 街区専門店等 住宅 (200 戸 ) 1-Ⅲ 街区公益施設 商業業務施設 14 14

15 参考 : 国の動向 立地適正化計画 ( 都市再生特別措置法の改正 )(H26.8 施行 ) 都市再生特別措置法の一部改正点住宅及び医療施設 福祉 商業その他の居住に関連する施設の立地を一定の区域に誘導するための市町村による立地適正化計画の作成について定めるとともに 立地適正化計画に記載された居住に関連する誘導すべき施設についての容積率及び用途規制の緩和等の所要の措置が講じられる旨が追記された ( 資料 ) 国土交通省 HP より抜粋

参考 : 国の動向 立地適正化計画の作成について具体的な取組を行っている都市 ( 平成 27 年 7 月 31 日現在 ) ( 参考例 ) 大阪府高槻市 (( 仮称 ) 高槻市立地適正化計画 ) 平成 28 年度の策定に向けて 平成 26 年度から検討に着手 計画の概要 や 本市の取組 については 平成 26 年 9 月の市議会にて報告 鹿児島市 平成 28 年度末の策定 公表に向けて 平成 27 年度には協議会等の設置及び開催や 基本的考え方の住民説明会 の開催を実施予定 栃木県宇都宮市 平成 28 年度末の計画策定 公表 ( 都市機能誘導区域に関するもの ) 平成 30 年度末までの計画策定 公表 ( 居住誘導区域に関するもの ) に向けて 平成 26 年 10 月から庁内検討組織の設置 開催, 計画内容の検討を実施 ( 資料 ) 国土交通省 HP より抜粋 16

参考 : 国の動向 集約都市 ( コンパクトシティ ) 形成支援事業 (H25 創設 ) 人口減少 高齢化等により地域の活力が低下しつつある都市において 拡散した都市機能を集約させ 生活圏の再構築を進めていくため 医療 福祉施設 教育文化施設等の地域の生活に必要な都市機能の集約地域への移転に際し 旧建物の除却処分費や跡地の緑地化費用等へ助成を行うことにより 集約型の都市構造の形成を推進するための事業 ( 資料 ) 国土交通省 HP より抜粋 17 17