PCでネット動画を見る人は5 割を超え、携帯/スマホでも2 割を超える

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自主調査レポート

平成 28 年調査報告書の主なポイント 2 1 日当たりのテレビ ( リアルタイム ) 視聴時間は平日 168. ( 概ね減少傾向 ) 休日 分 ( 前年より減少 ) インターネット利用時間は平日 99.8 分 休日 分 ( ともに増加傾向 ) 過去 5 年間のテレビ ( リ

調査趣旨 概要 1 調査趣旨 テレビ 新聞といった従来型メディアと ソーシャルメディア等のインターネット上のメディアの双方について 利用時間と利用時間帯 利用目的 信頼度等を調査 調査概要 訪問留置調査 ( 全国 125 地点 ランダムロケーションクォータサンプリングにより抽出 ) 13 歳から 6

集計結果 Apple Watch の購入意向は 検討したい を含めて 2.7% 男性 20~40 代で高い Apple Watch の購入意向を尋ねたところ 購入する は 0.5% で 購入を検討したい が 2.2% 合わせて 2.7% が購入意向を示している 興味はあるので もっと知りたい を含め

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このウェブ調査では インターネット上の動 表 1 普段どのようなタイプの動画を見ることが多いか 複数回答 SNS メールの動画 ライブ配信 握するため 細かいジャンル分けは敢えて行わ 代 代 代 画には様々なジャ

アスキー総研ニュース

調査結果 1 国内ユーザー SNS 利用率 トップは で 69.6% 1 位は 69.6% 2 位は 40.9% 3 位は 23.0% 調査対象者が 利用している SNS を複数回答で聞いたところ 1 位は で 69.6% 2 位以下は が 40.9% が 23.0% が 19.6% が 19.4%

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IMJG Release

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景気後退に伴う時間消費の変化に関するマーケティングデータ

2013年1月25日

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結果の要約 2 日本リサーチセンター (RC) では 全国 歳男 1,200 を対象に 訪問留置のオムニバス調査 (OS) を 毎 定期的に実施しております 本レポートは OS を利 した 主調査 テレビ視聴について の紹介です 主な結果は以下の通りです 1 テレビは依然として 各メディ

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婚活実態調査2016『婚活サービス』は、今や結婚に向けた有効な手段に!

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2017 年 2 月 27 日株式会社カカクコム 価格.com 生命保険 に関する調査結果を発表加入率は約 8 割 若年層ほど低い傾向 加入中の生命保険は終身タイプがトップ将来への不安?20 代の加入目的 老後保障 貯蓄 が他世代よりも高い結果に補償内容への理解度 十分理解できていない加入者が 53

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表紙(A4)

頻度が増えた時間が増えたインターネットに接触しているすぐに検索してみるようになった気になることがあったら わからないことや気軽に検索するようになっ< 調査結果の詳細 > 1 ネット接触と検索行動が変化 ネット接触の時間と場所が拡大し 検索の回数が増加 屋外検索 の浸透 スマートフォンを使うことで ユ

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東海 4 県若年層のスマートフォンネットワーク満足度調査 株式会社角川アスキー総合研究所 調査概要 (1) 調査時期 : 2014 年 12 月 3 日 ~9 日 (2) 調査方法 : ネットアンケート (3) 調査対象 : 東海 4 県在住の15 歳から34 歳までの男女 (4) 有効回答数 :

平成 18 年 1 月 デジタル アドバタイジング コンソーシアム株式会社 インターネット動画広告の効果を 複数の動画配信サービスにおいて本格検証! テレビ CM とインターネット動画広告の組み合わせで 15.1% 認知が向上 インターネット動画広告のみでも 12.4% の認知を獲得 など インター

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参考資料 第 1 回メディア ソフト研究会参考資料 平成 21 年 11 月 20 日 総務省情報通信政策研究所調査研究部

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< 印象 評価 > 新聞は 知的である 民放テレビは 親しみやすい 〇各メディアの印象 評価 ( 上位 5 項目 / 複数回答 n=3,845) 新聞 雑誌 社会に対する影響力がある 44.3 イメージがわかない 評価できない 25.1 知的である 42.2 楽しい 23.4 安心できる 35.0

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報通信の現況 コンテンツ市場の動向 マルチユース市場の内訳をみると 映像系コンテンツ 1 兆 4,243 億円の主な内訳は 地上テレビ番組が 5,074 億円 映画ソフトが 4,884 億円 衛星 CATV 番組が 3,530 億円となっている 音声系コンテンツの内訳は 音楽ソフトであり 1,353

図 1 国民生活時間調査 インターネットの時間量の変化 ( 男女年層別平日 ) 15 分目盛の日記式調査票を配付して, 当てはまる行動の時間帯に線を記入してもらう配付回収法によるプリコード方式で, 有効数 ( 率 ) は 2,562 人 (64.7%) であった 調査結果のうち, タイムシフト視聴の

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ソーシャルテレビ人 は 4.7% ソーシャルメディアとの距離感について あまり関心がない ( 無関心 ) よく利用している ( 利用 ) 人とのやりとりをするのがとても好き ( 好意 ) 確認をしないと落ち着かない ( 依存 ) の四段階に分けてたずねた ソーシャルメディアでは あまり関心がない (

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. に対する意識 に肯定的な意識が低下に対する意識について グラフに示す項目についてあてはまるかどうか聞いたところ あてはまる と まああてはまる を合わせてみると を見るのが大好きだ 話題になっている番組は見たいと思う など に肯定的な意識が減少した 一方 好きな番組でも 毎回決まった時間に見るの

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Ⅲ 調査対象および回答数 調査対象 学校数 有効回答数児童生徒保護者 (4~6 年 ) 12 校 1, 校 1, 校 1,621 1,238 合計 41 校 3,917 ( 有効回答率 96.3%) 3,098 ( 有効回答率 77.7%) Ⅳ 調査の実施時期

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/ 5 [ グラフ ] 利用 での聴取は 代が圧倒的に多く 代と比較しても 倍の使用率になってい ます 外出先 では 半数超が カーラジオ 57% による聴取で それに続いたのが ラジオアプリ利用 % ラジオ 携帯タイプ % ネットラジオ利用 9% でした 5 代 代は カーラジオ の使用率がともに

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(1) 電子書籍 雑誌について 子どもライフスタイル調査 2017 春 電子書籍の閲読の有無女子小 4~6 年生の 44% が電子書籍を読んだことがある 電子書籍 ( 雑誌 コミックスを含む ) を読んだことがあるかどうか尋ねたところ 女子小学生の 29% が電子書籍を 読んだことがあると回答 女子

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資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

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調査概要 調査テーマ : 若年層の写真 動画コミュニケーションに関する調査 調査対象者の条件 : スマートフォン利用者 /16 歳 25 歳男女計 1040サンプル 対象エリア : 全国 調査期間 :2015 年 12 月 23 日 24 日 調査方法 : スマートフォン端末で回答するインターネット

2007年3月1日

媒体資料 / セールスシート 株式会社マイナビメディアコミュニケーション事業本部ニュースメディア事業ユニット営業部 (C) Mynavi Corporation.

< このアンケートの中の言葉の意味 > 情報通信機器 携帯電話やスマートフォン パソコンなど他の人とメッセージのやりとりができるような機 器 インターネット世界中の情報通信機器をつなげてメッセージのやりとりができるようにした仕組み 例えば インターネットを利用して 次のようなことができます 友だちと

Transcription:

平成 23 年 10 月 20 日 PC でネット動画を見る人は 5 割を超え 携帯 / スマホでも 2 割を超える 電通総研と東大橋元研究室の共同研究組織 オーディエンス インサイト研究所 が調査結果を発表 電通総研では 東京大学大学院情報学環の橋元良明教授と共同で オーディエンス ( メディア等からの情報の受け手 ) について研究する オーディエンス インサイト研究所 を立ち上げ 活動を進めてきました 同研究所では その一環としてオーディエンスの動画コンテンツに対する関わりや志向性に関する調査を実施しました その結果明らかとなった主なポイントとして 以下の 5 点が挙げられます 調査概要やより詳しい説明については後続の 資料編 でご確認下さい ======= 今回の調査からの主なポイント ======= 1 PC でネット動画 (*) を見る人は 5 割を超え 携帯 / スマホでも 2 割を超える * 動画投稿共有サイト 放送局のオンデマンドサービスなどネット経由で視聴する動画のこと 2 パッケージソフトを購入するなどの コレクション志向 は 30 代を中心に健在 3 若年層は短く分割された動画コンテンツに魅力を感じ 他者との 感想共有志向 が高い 4 普段見られないような レア映像 への志向性が 40 代を中心として高い 5 政治関連コンテンツと PC でのネット配信には親和性がある 今回の調査から ネットでの動画コンテンツ接触状況や 視聴者にとって親和性の高いコンテンツのタイプ 配信方法などが分かりました 放送 通信技術のさらなる進化 新しいデバイスの開発など動画視聴を取り巻くメディア環境は日々変化を続けています 電通総研では 今後も様々なオーディエンスに関するインサイトを深めるべく 研究を継続して参ります < 本件に関するお問い合わせ先 > 電通電通総研メテ ィアイノヘ ーション研究部内 オーテ ィエンス インサイト研究所 長尾 03-6216-8093 1 / 6

資料編 調査概要 調査目的 : オーディエンスの各種情報行動の実態 動画コンテンツに対する嗜好や接し方 そして各種心理尺度等を調査し それぞれの関連を統計的に検証する 調査対象 : 東京都 23 区内在住の13 才から69 才までの生活者 計 600 人 10 代, 20 代, 60 代まで それぞれ 100 名づつ ( 各年代とも男女 50 名づつ ) 抽出方法 : ランダムロケーション クォータサンプリング 調査方法 : 調査員による訪問留置式調査 調査期間 : 2011 年 6 月 17 日 ( 金 )~6 月 27 日 ( 月 ) 調査会社 : 山手情報処理センター 1 PCでネット動画 (*) を見る人は 5 割を超え 携帯 / スマホでも 2 割を超える 本調査では まず インターネット利用が普及した今日において動画コンテンツをネット経由で視聴する人がどのくらいの割合に達しているかを調べました その結果 PCネット経由では 既に 5 割の人がネット動画を見ることがある ( よく見る + たまに見る 計) ことが分かりました ( グラフ1) 特に 10 代においては 8 割もがPCのネット動画を見る時代となっています * ここで言うネット動画とは 動画投稿共有サイト 放送局による番組のオンデマンドサービスなど インターネット経由で見られるあらゆる動画を含みます ( グラフ 1) 100% 50% PC でネット動画を見ることがある 80.0% 73.0% 58.0% 51.8% 49.0% 32.0% 19.0% 0% 2 / 6

およそ 2 人に 1 人はPCネット動画を見る時代ということですが モバイル ( 従来型携帯電話やスマートフォン ) でのネット動画についてはどうでしょう 本調査結果からは モバイルにおいても 2 割を超える人がネット動画を見ることがあることが分かりました 特にその傾向は 20 代において高く 46.0% が見るという結果でした ( グラフ2) パソコンに比べると画面サイズが小さいモバイルにおいても動画は普通に見られていることが分かり 今後さらにモバイルでの視聴シーンが拡大してゆく可能性が考えられます ( グラフ 2) 100% 携帯 / スマホでネット動画を見ることがある 50% 38.0% 46.0% 0% 20.8% 22.0% 13.0% 2.0% 4.0% 2 パッケージソフトを購入するなどの コレクション志向 は 30 代を中心に健在 それでは ネットで視聴する形でなく コンテンツをパッケージで購入して見る視聴スタイルに関してはどのような状況でしょうか 気に入ったテレビドラマや映画は 市販のDVDソフトで購入して揃えたい ( コレクションとして所蔵したい ) と思う という項目において そう思う と答えた人の割合が 30 代で 43.0% と最も高く 次いで 10 代 20 代の若年層でも高いという結果となりました ( グラフ3) コンテンツを実物として購入し手元に揃えて鑑賞したいという コレクション志向 は 今でも健在であることが分かりました 動画は ただ見れればよい というだけのものではなく 物として収集し揃えることに喜びを見出す対象 でもあるのです ( グラフ 3) 気に入ったテレビドラマや映画は 市販の DVD ソフトで購入して揃えたい ( コレクションとして所蔵したい ) と思う 0% 25% 50% 38.0% 37.0% 43.0% 33.0% 24.0% 19.0% 3 / 6

3 若年層は短く分割された動画コンテンツに魅力を感じ 他者との 感想共有志向 が高い 今回の調査では コレクション志向 以外にもオーディエンスの動画コンテンツに対するメンタリティー ( 心理性向 ) に関していくつかの発見がありました たとえば 一度見始めたら最初から順番通りに長い時間見続けるという伝統的な視聴スタイルに対し 元はひと続きの動画であったものが 5 分や 10 分などの短いコマ切れのパートに分割されて提供される形式も現れ始めています このような 好きなときに好きな部分を見ることのできる 短く分割された動画コンテンツ について聞いた質問では 10 代から 30 代で 4 割以上がそれを魅力的であると回答しています ( グラフ4) 最近 動画投稿共有サイトや携帯向けの動画配信サービスなどで 動画を短く分割して配信する動きが出てきていることは オーディエンスのこのような志向性を捉えた展開であると言えそうです ( グラフ 4) もとはひとつづきの長い作品であったものが 5 分や 10 分などの短いコマ切れのパートに分割され 好きなときに好きな部分を見ることができるとしたら魅力的だと思う 0% 25% 50% 40.0% 43.0% 43.0% 33.0% 35.0% 26.0% 次に 動画の中身 ( タイプ ) に関する分析結果では 友人や知人と話題にして盛り上がったりできるタイプのテレビ番組が好きだ という項目において 10 代と 20 代では7 割を超える人が そう思う という結果でした ( グラフ5) 若年層になるほど 友人知人と感想を交換したり それによって盛り上がったりできるタイプのコンテンツへの志向性が高いことが分かります ( グラフ 5) 友人や知人と話題にして盛り上がったりできるタイプのテレビ番組が好きだ 0% 20% 40% 60% 80% 100% 79.0% 70.0% 64.0% 60.0% 52.0% 54.0% 4 / 6

視聴者間で 今見ている動画の感想などをネットでリアルタイムにやり取りするスタイルも広まってきています テレビ各局がそのような目的のためのサイトを開設したり ソーシャルビューイングという言葉が誕生したりもしています 本調査で 今見ている動画の内容に対する自分の気持ちや感想をネットで書き込めるサイト で実際に書き込みを行うことがあるかを聞いた質問では 10 代と 20 代でそのようなことを行う人の割合が高いという結果となっています ( グラフ6) ( グラフ 6) 今見ている動画の内容に対する自分の気持ちや感想をネットで書き込めるサイト で書き込みを行うことがある 0% 10% 20% 13.0% 14.0% 5.0% 7.0% 0.0% 1.0% 4 普段見られないような レア映像 への志向性が40 代を中心として高い コンテンツ志向に関するその他の分析結果としては 他では見ることのできないような貴重な映像 ( 本研究では レア映像 と命名 ) を見たいという気持ちに関して 40 代 (70.0%) を中心として そのようなメンタリティーを高く持つことが分かりました ( グラフ7) たとえば 音楽アーチストが行ったシークレットライブの映像 職人が秘伝の技を紹介する動画 ごく稀にしか発生しない自然現象の映像など レアでプレミアム感のある動画コンテンツへの興味やニーズは高いものと推測されます ( グラフ 7) 他では見ることのできない貴重な映像に強く惹かれる方だと思う 0% 50% 100% 44.0% 57.0% 60.0% 70.0% 56.0% 59.0% 5 / 6

5 政治関連コンテンツとPCでのネット配信には親和性がある 動画のジャンルとその効果的な配信経路についても考察すべく 今回は 政治をテーマとしたコンテンツ に着目して分析を行いました パソコンに慣れ親しんで育ってきた若年世代を対象に分析を試みたところ (10 代から 30 代までの 300 名を抽出 ) 1 日の PC インターネット利用分数 (*) が長いグループほど 政治問題 政治ニュースに関心を持つ人の割合が高くなるという結果が出ました ( グラフ8) 政治関連コンテンツとPCネット配信の間には親和性があり PCネット経由で配信することにより 政治への問題意識の高い層へコンテンツが到達する可能性が高まるのではないかと考えられます * メールの利用時間も含む ( グラフ 8) 政治問題や政治ニュースに関心がある 0% 30% 60% PC ネット利用者 1 日 60 分以上利用 (N=146) 52.1% PC ネット利用者 1 日 60 分未満利用 (N=107) 42.1% PC ネット非利用者 (N=47) 40.4% 6 / 6