70代の２割以上がネットを利用、60代では５割を超える

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かずゆきうなだ
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平成 24 年 4 月 10 日 70 代の 2 割以上がネットを利用 60 代では 5 割を超える ~ 大都市シニアのネット利用率は 60 代で 70% 超え ~ 電通総研では東京大学大学院情報学環の橋元良明教授と産学共同研究組織 DENTSUデジタルシニアラボを立ち上げシニア層のインターネット利用に関する研究を行ってきました同ラボでは一昨年昨年と実施した東京地区調査に続き

1 平成 24 年 4 月 10 日 70 代の 2 割以上がネットを利用 60 代では 5 割を超える ~ 大都市シニアのネット利用率は 60 代で 70% 超え ~ 電通総研では東京大学大学院情報学環の橋元良明教授と産学共同研究組織 DENTSUデジタルシニアラボを立ち上げシニア層のインターネット利用に関する研究を行ってきました同ラボでは一昨年昨年と実施した東京地区調査に続き本年は初の 1 シニア全国調査を実施しましたまた昨年 4 月から電通総研東京大学橋元教授 NPO 法人 PCTOOL( ヒーシーツール ) を運営主体として 1 年間実施された 2 フィールド実験調査も本年 3 月末に完了しましたこれら2 件の最新調査の結果分かったことのポイントは以下の通りです両調査の詳しい概要や結果については詳細編にてご確認下さい調査結果トピックス 1 シニア全国調査から 1 60 代の半数以上が既にネットを利用し 70 代でも2 割を超える使用機器に係わらず何らかの形でインターネット利用をしている人の割合は 60 代で既に 57.0%( 全国平均 ) に達しており 2000 年 (4.5%) 2005 年 (25.0%) 2010 年 (48.8%) と年々増加する傾向にあります 70 代においても 2012 年のネット利用率は 23.3% に達しています * 2000 年, 2005 年, 2010 年データの出所は別調査 ( 詳細編に示す ) 2 シニア層のネット利用は大都市圏ほど進んでいる大都市 ( 東京都区部を含む 100 万人以上の市 ) のネット利用率は全国平均を上回り (60 代 70.2% / 70 代 26.3%) 人口の少ない都市になるほど低いという実態が明らかになりました 3 ネット利用がシニアにもたらす恩恵はコミュニケーションが第 1 位ネット利用を始めて良かったことについては友人知人とのコミュニケーションが増えたという項目が第 1 位になりました (60~70 代全体で 55.7%) 2 フィールド実験調査から 4 シニア目線での適切な手法を用いれば非デジタル層もデジタルシニアへ PCやネットの経験がないシニアも適切な手法を用いれば 1 年でネットショッピングやソーシャルメディアまでをも使いこなすデジタルシニアになれることが分かりました 5 ネット利用はシニアライフをよりアクティブなものにするシニアがネット利用を習得すると生活健康趣味等の情報入手やネットショッピングなどを積極的に行いシニアライフがよりアクティブなものになることがわかりました < 本件の問い合わせ先 > 電通電通総研メティアイノヘーション研究部内 DENTSU デジタルシニアラボ長尾庄野 ( ) 1 / 7

2 詳細編シニア全国調査の概要調査目的 : シニア層のネット利用動向について 2012 年における最新の状況を数値として把握する同時にネットを利用する層としない層のそれぞれのメディア意識や心理傾向行動習慣等についても分析する調査地区 : 全国調査対象 : 60 才から79 才までの男女計 600 人 (60 代男性 60 代女性 70 代男性 70 代女性それぞれ150 名ずつ ) 抽出方法 : ランダムロケーションクォータサンプリング ( 調査地点数 :100 地点 ) 調査方法 : 調査員による訪問留置式調査 ( 日記式調査票とアンケート調査票 ) 調査期間 : 2012 年 1 月 13 日 ( 金 )~1 月 23 日 ( 月 ) 調査会社 : 山手情報処理センターシニア全国調査の結果 1 60 代の半数以上が既にネットを利用し 70 代でも2 割を超えるシニア全国調査ではネット利用率 ( 使用する機器の種類に係わらず何らかの形でインターネットを利用している人の割合 ) は 60 代で 57.0% という結果になり既に半数以上が利用していることが分かりました ( グラフ1) ( グラフ 1) シニア層のインターネット利用率 ( 機器は問わず ) 80.0% 57.0% 58.7% * ネット利用にはメール送受信も含む 55.3% 40.0% 23.3% 30.0% 16.7% 0.0% 2 / 7

3 これを 2000 年 2005 年 2010 年と 5 年おきに実施されてきた日本人の情報行動全国調査 (2000 年, 2005 年は東京大学橋元研究室による調査 2010 年は橋元教授と電通総研の共同調査 ) のデータと比べるとネット利用が着実に増加してきていることが分かります ( グラフ 2) ( グラフ 2)60 代ネット利用率の時系列推移 80.0% 60 代ネット利用率 ( 全国平均 ) の推移 48.8% 57.0% 40.0% 25.0% 4.5% 0.0% またシニア全国調査 (2012) における70 代のネット利用率は男女全体で23.3% に達しており男性では3 割に上ることも分かりました ( グラフ1) 本報告中のネット利用率の数値はメールの送受信も含んだ数字です日本人の情報行動全国調査は60 代までが調査範囲のため 70 代に関する時系列比較はできませんさらにネット利用率を利用機器別に見ると ( グラフ 3) 60 代では PC ネット利用が 37.3% 携帯ネット利用 ( 携帯電話及びスマートフォンでのネット利用 ) が 51.3% という結果でした ( グラフ 3) 機器別でのインターネット利用率 0.0% 30.0% 60.0% PC ネット 14.0% 37.3% 60 代 (N=300) 70 代 (N=300) 携帯ネット 18.0% 51.3% 3 / 7

4 2 シニア層のネット利用は大都市圏ほど進んでいる今回はシニア層を対象とした初めての全国規模調査となりましたこれにより地域間の比較分析が可能になりましたそこで都市の人口規模で比較したところ大都市圏はシニア層のネット利用がより進んでいることが確認できました具体的には大都市 ( 東京都区部を含む100 万人以上の市 ) ではネット利用率が高く (60 代 70.2% / 70 代 26.3%) 人口 10 万人未満の都市ではその数値が低くなる (60 代 52.2% / 70 代 20.3%) といった結果となり大都市になるほどネット利用が浸透している実態が明らかになりました ( グラフ4) ( グラフ 4) 都市の人口規模別でのインターネット利用率 60 代 (N=300) 70 代 (N=300) 0.0% 40.0% 80.0% 東京都区部を含む人口 100 万人以上の市 (60 代,70 代ともそれぞれ N=57) 26.3% 70.2% 人口 30 万以上 100 万未満の市 (60 代,70 代ともそれぞれ N=75) 25.3% 57.3% 人口 10 万以上 30 万未満の市 (60 代,70 代ともそれぞれ N=69) 23.2% 63.8% 人口 10 万未満の市 (60 代,70 代ともそれぞれ N=69) 20.3% 52.2% 町村部 (60 代,70 代ともそれぞれ N=30) 20.0% 26.7% 4 / 7

5 3 ネット利用がシニアにもたらす恩恵はコミュニケーションが第 1 位 60 代から70 代のシニア層のうち何らかのネット利用をしている人にネット利用を始めて良かったことについて聞いた質問 ( マルチアンサー式 ) ではグラフ5に見る通り選択項目の中で友人知人とのコミュニケーションが増えたという項目に Yesと回答した人の割合が第 1 位に上がりました (60~70 代全体で 55.7%) 次いで情報が増えたり知識が広がったりしたがほぼ同スコアの第 2 位にランキングされました ( 同 55.3%) ネットから享受する恩恵として情報量の増加に関連する項目が上位にあがったのはある意味当然の結果とも言えますが人とのコミュニケーションに関する項目も最上位に入ったことは注目すべき点です ( グラフ 5) ネット利用のもたらす恩恵ネットを始めて良かったと感じていること (60~70 代男女ネット既利用者 : N=237) 0.0% 30.0% 60.0% 友人知人とのコミュニケーションが増えた情報が増えたり知識が広がったりした 55.7% 55.3% 好奇心が広がった 41.4% 地図機能により知らないところに行くのが楽になった時間が節約された世の中の情報が早く入手できるようになった 35.4% 35.4% 35.0% 健康や病気に関する知識を得ることができた 29.1% 日々の楽しさが増した緊急の情報 ( たとえば急病のときの救急対応病院の情報など ) が得られるようになった 23.6% 22.8% 自分にもまだまだやることが多くあるという思いを感じたストレス発散ができるようになった生活に張り合いが出た移動する必要がなくなり体力がセーブされたお金が節約できた 16.5% 13.9% 13.1% 11.4% 10.1% 生き甲斐が見つかった 5.9% 5 / 7

6 フィールド実験調査の概要調査目的 : 過去にパソコンやインターネットを一切利用したことのないシニア層に対して 1 年間のパソコン講習を行い短期間でもそれらをアクティブに使いこなせるデジタルシニアになれるかどうかについての実証実験を行う同時にネットリテラシーを持つことが情報行動消費行動コミュニケーション幸福感などにおいてどのような変化をもたらすかを観察する実験地区 : 富山県運営主体 : 電通総研東京大学大学院情報学環橋元良明教授 NPO 法人 PCTOOL( ヒーシーツール ) 調査対象 : 60 代から70 代前半までの男女計 13 名選定条件は過去にワープロ機やパソコンを一切使ったことのない人 ( 携帯電話を所有している場合通話メール以外のことは行ったことがないことを条件とした ) 抽出方法 : 本実験の趣旨を説明するシニア向けイベントなどで協力者を募集した実験期間 : 2011 年 4 月 6 日 ( 水 )~ 2012 年 3 月 28 日 ( 水 ) 実験方法 : NPO 法人 PCTOOL が調査対象者を毎週水曜日に招集し月当たり 3 回 1 回当たり2 時間パソコンやインターネットの講習を行った (1 年間で計 36 回の講習を行い延べ72 時間を投下 ) そして講習のスタート前講習開始 6か月後及び12か月後 ( 講習終了時点 ) の3つのタイミングでアンケートやインタビューを行いメディア利用消費行動生活満足度幸福感などに関する変化をトラッキングした調査協力 : ビデオリサーチフィールド実験調査の結果 4 シニア目線での適切な手法を用いれば非デジタル層もデジタルシニアへ PCやネットが未経験のシニア層 ( 非デジタルシニア ) がその利用を体得していく際若年層の場合に比べるとより多くの壁が存在しますしかし途中での挫折を防ぐためのノウハウに基づいた適切な手法を用いれば 1 年でもデジタルシニアになれることがフィールド実験調査によって実証されましたこの適切な手法は富山県で長年高齢者のIT 支援活動を行っているNPO 法人 PCTOOL が培ってきた独特のノウハウに基づくもので以下のようなものが挙げられます楽しさ第一主義シニア特有のデジタル不安やつまづきポイントの除去シニアへのデジタル講習で有効となることば選びやたとえ表現高齢者に配慮した独自のテキストブックの工夫自分との関係性の体感的理解と自分から掴み取った意識の醸成サークル形式での運営と横の繋がりの確立 6 / 7

教える側と教わる側の間の高さ合わせ孫とのコミュニケーションを深める仕組み講習内容にストーリー性をもたせるミッションを与えること達成感を感じさせること 5 ネット利用はシニアライフをよりアクティブなものにする同フィールド実験に参加した方々は 1 年の間にネットリテラシーを身に付けた結果健康管理のための調べごとをネットでするようになったグルメサイトで美味しい店を発掘し

7 教える側と教わる側の間の高さ合わせ孫とのコミュニケーションを深める仕組み講習内容にストーリー性をもたせるミッションを与えること達成感を感じさせること 5 ネット利用はシニアライフをよりアクティブなものにする同フィールド実験に参加した方々は 1 年の間にネットリテラシーを身に付けた結果健康管理のための調べごとをネットでするようになったグルメサイトで美味しい店を発掘し夫婦で食べに行くようになった旅行の予約をネットでどんどん行うようになった飼っているペットのカゴをネットショッピングで取り寄せたなどよりアクティブな生活を送るようになったと語っていますまた孫からメールが来るようになったことが嬉しくて仕方がない家族から最近イキイキしてるネ! と言われるようになったなど心理面でのポジティブな変化について語る方も多く見られました今回の調査結果に見られるようにシニアライフをアクティブにするネットの活用はより豊かな高齢社会の創造と日本経済の活性化にも繋がるものとDENTSUデジタルシニアラボは考えています以上 7 / 7

ＰＣでネット動画を見る人は5 割を超え、携帯/スマホでも2 割を超える

ＰＣでネット動画を見る人は5 割を超え、携帯/スマホでも2 割を超える平成 23 年 10 月 20 日 PC でネット動画を見る人は 5 割を超え携帯 / スマホでも 2 割を超える電通総研と東大橋元研究室の共同研究組織オーディエンスインサイト研究所が調査結果を発表電通総研では東京大学大学院情報学環の橋元良明教授と共同でオーディエンス ( メディア等からの情報の受け手 ) について研究するオーディエンスインサイト研究所を立ち上げ活動を進めてきました