平成18年2月

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1 食に関する志向 健康志向が調査開始以来最高 特に7 歳代の上昇顕著 消費者の健康志向は46.3% で 食に対する健康意識の高まりを示す結果となった 前回調査で反転上昇した食費を節約する経済性志向は 依然厳しい雇用環境等を背景に 今回調査でも39.3% と前回調査並みの高い水準となった 年代別にみ

保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用

不安とは何か

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

ニュースリリース

(3) 消費支出は実質 5.3% の増加消費支出は1か月平均 3 万 1,276 円で前年に比べ名目 6.7% の増加 実質 5.3% の増加となった ( 統計表第 1 表 ) 最近の動きを実質でみると 平成 2 年は 16.2% の増加となった 25 年は 7.% の減少 26 年は 3.7% の

化繊輸入は 近年上昇を続けており 2016 年は前年比 10% 増の 43 万トンとなりました 素材別には ポリエステル F 長繊維不織布が中心ですが 2016 年はポリエステル S の輸入も大幅増となりました 化学繊維輸出推移 化学繊維輸入推移 生産が微減 輸出が横ばい 輸

もっと知って欲しい!健康づくりに役立つ食品表示ガイド

シニア層の健康志向に支えられるフィットネスクラブ

2016 年家計調査年報 家計収支編 家計消費傾向と品目別支出金額調査報告書 2017 年 9 月 東松島市商工会

ニュースリリース 食品産業動向調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 2 6 日 株式会社日本政策金融公庫 食品産業景況 DI 4 半期連続でマイナス値 経常利益の悪化続く ~ 31 年上半期見通しはマイナス幅縮小 持ち直しの動き ~ < 食品産業動向調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日

Microsoft Word ミル消費報告2014

社団法人日本生産技能労務協会

スライド 1

ニュースリリース 農業景況調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 1 8 日 株式会社日本政策金融公庫 平成 30 年農業景況 DI 天候不順響き大幅大幅低下 < 農業景況調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫 ) 農林水産事業は 融資先の担い手農業者

RTE月次レポート企画

表紙

2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 TAIYO YUDEN 2017

目 次 [Ⅰ] 調査方法 2 [Ⅱ] 地域区分図 3 [Ⅲ] アンケート調査票 4~5 [Ⅳ] 第 2 回不動産市況 DI 調査結果の概要 6 [Ⅴ] 設問ごとの回答内訳 [-1] 設問 2,3( 住宅地価格 ) 7~9 [-2] 設問 2,3( 商業地価格 ) 10~12 [-3] 設問 2,3(

RTE月次レポート企画

第2回特定保健用食品等の在り方に関する専門調査会資料2-2-1

RTE月次レポート企画

スライド 1

調査結果の概要 1. 自社チャンネルの加入者動向について 横ばい との見方が拡大自社チャンネルの全体的な加入者動向としては 現状 では 減少 (40.0%) が最も多く 続いて 横ばい (35.6%) 増加 (23.3%) の順となっている また 1 年後 については 横ばい (41.1%) が最も

RTE月次レポート企画

IR 活動の実施状況 IR 活動を実施している企業は 96.6% 全回答企業 1,029 社のうち IR 活動を 実施している と回答した企業は 994 社 ( 全体の 96.6%) であり 4 年連続で実施比率は 95% を超えた IR 活動の体制 IR 専任者がいる企業は約 76% 専任者数は平

企業物流短期動向調査 ( 日通総研短観 ) 調査結果 ( 抜粋 ) (2008 年 9 月調査 ) 2008 年 10 月 株式会社日通総合研究所 ホームページはこちら


目 次 調査結果について 1 1. 調査実施の概要 3 2. 回答者の属性 3 (1) 主な事業地域 3 (2) 主な事業内容 3 3. 回答内容 4 (1) 地価動向の集計 4 1 岐阜県全域の集計 4 2 地域毎の集計 5 (2) 不動産取引 ( 取引件数 ) の動向 8 1 岐阜県全域の集計

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

の差については確認できないが 一般的に定温で流通している弁当の管理方法等についてアンケートにより調査した その結果 大部分の事業者が管理温度の設定理由として JAS 規格と同様に食味等の品質の低下及び微生物の繁殖を抑えることを挙げ 許容差は JAS 規格と同様に ±2 としていた また 温度の測定方

記 1. 調査結果で判明した不十分な SR に基づき販売されている商品 企業名を明らかにすべきです消費者庁 報告書 は 届出 SR の報告内容が不十分で ガイドラインに準拠していない報告内容である商品が多数販売されていることを明らかにしました 制度の根幹を揺るがす事態であることを受け止め 消費者被害

月別の売上でみると 百貨店については 夏物衣料が好調だった 7 月と一部店舗で閉店セールを行った 9 月を除いて前年同月を下回っています 一方 スーパーについては 台風の影響があった 8 月を除いて 前年同月を上回っています 1,2 1-3 平成 28 年百貨店 スーパー販売額合計 ( 北海道 :

報通信の現況 コンテンツ市場の動向 マルチユース市場の内訳をみると 映像系コンテンツ 1 兆 4,243 億円の主な内訳は 地上テレビ番組が 5,074 億円 映画ソフトが 4,884 億円 衛星 CATV 番組が 3,530 億円となっている 音声系コンテンツの内訳は 音楽ソフトであり 1,353

15.7% との約半分の数値となった ではミネラルウォーター (29.7%) や浄水器 (26.3%) 宅配水 (20.1%) が同程度の回答数で それぞれ家庭 にあった方法で利用されている様子がうかがえる ミネラルウォーターに関して ( 図 4~6) ミネラルウォーターを日常的に購入していると回答

第 79 回 2017 年 5 月投資家アンケート調査結果 アンケート調査にご協力下さりました皆様 今年 5 月に実施致しましたアンケート調査にご回答下さり誠にありがとうございます このたび調査結果をまとめましたのでお送りさせていただきます ご笑覧賜れましたら幸 いです 今後もアンケート調査にご協力

トラック運送事業の経営実態 全日本トラック協会は全国のトラック運送事業者 2,188 社 ( 有効数 ) の平成 25 年度事業報告書に基づき集計 分析した 経営分析報告書 ( 平成 25 年度決算版 ) をまとめた 全日本トラック協会が平成 4 年度から発行しているこの報告書は 会員事業者が自社の

世帯収入 DI 大幅な改善現在の 世帯収入 DI ( 増えた やや増えた ) と回答した割合から 減った やや減った と回答した割合を引いた値 ) は で前回 (11 年 6 月 :-24.6) から +6.8 ポイント上昇した 震災後に混乱していた企業のサプライチェーンが回復し生産体制

企業物流短期動向調査 ( 日通総研短観 ) 調査結果 ( 抜粋 ) (2008 年 12 月調査 ) 2009 年 1 月 株式会社日通総合研究所 ホームページはこちら

2018 年 ( 平成 30 年 )12 期 第 3 四半期累計 ( ) 連結決算の概要 花王株式会社 2018 年 10 24

第2章 食品卸売業の経営指標

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平成28年平均 山形市消費者物価指数

調査結果の概要 1. 自社チャンネルの加入者動向については消極的な見通しが大勢を占めた自社チャンネルの全体的な加入者動向としては 現状 では 減少 (50.6%) が最も多く 続いて 横ばい (33.7%) 増加 (13.5%) の順となっている 1 年後 についても 減少 (53.9%) 横ばい

別紙様式 (Ⅴ)-1-3で補足説明している 掲載雑誌は 著者等との間に利益相反による問題が否定できる 最終製品に関する研究レビュー 機能性関与成分に関する研究レビュー ( サプリメント形状の加工食品の場合 ) 摂取量を踏まえた臨床試験で肯定的な結果が得られている ( その他加工食品及び生鮮食品の場合

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統計から見た三重県のスポーツ施設と県民のスポーツ行動

Microsoft Word - P  第1部(第1表~第6表)

図 12 HACCP の導入状況 ( 販売金額規模別 ) < 食品販売金額規模別 > 5,000 万円未満 ,000 万円 ~1 億円未満 億円 ~3 億円未満

PowerPoint プレゼンテーション

I. 調査結果概況 景気判断 DI( 現状判断 ) は小幅に上昇し最高値を更新 仕入原価高止まりも客単価が上昇 10 月スーパーマーケット中核店舗における景気判断 49.1 と小幅に上昇し 2010 年 4 月の調査開始以降最高値を記録した 経営動向調査によると売上高 DI が 1.1 とはじめてプ

Microsoft Word - 季報サマリーレポート(2018年07~09月).doc

3. 健康増進法や景品表示法の違反要件である 著しい という規定を早急な対応として削除すること消費者委員会の 建議 は しかるべき対応 6 項目の一つに健康増進法の違反要件である 著しく事実に相違する表示 などの 著しい という文言を法律から削除することの検討を要請しつつも 早急な対応 項目では 著

6 月調査 (5 月実績 ) 結果概況 景気判断 DI は現状 見通し共に小幅に下降も 50 を上回る高水準を維持 5 月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断 DI 現状判断は前月から-0.3 の 54.8 見通し判断前月から-0.9 の 51.0 となり 共に小幅な下降となったが 引き続き

世帯収入 DI 増えた と 減った 二極化の傾向現在の 世帯収入 DI ( 増えた やや増えた ) と回答した割合から 減った やや減った と回答した割合を引いた値 ) は - で前回 ( 年 6 月 :-8) から - ポイントとなりほぼ横ばいとなった 回答の内訳をみると やや増えた が + ポイ

統計トピックスNo.92急増するネットショッピングの実態を探る

イノベーション活動に対する山梨県内企業の意識調査

Microsoft Word - 季報サマリーレポート(2018年04~06月).doc

「2017年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」

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中古マンション概況 首都圏における 214 年 1~3 月の中古マンション成約は 9,993 件 ( 前年同期比 3.4% 増 ) で 1 期連続で前年同期を上回っています 都県 地域別に見ると埼玉県および横浜川崎地域を除く各都県 地域で前年同期を上回っています の 1 m2当たり単価は首都圏平均で

1. 自社の業況判断 DI 6 四半期ぶりに大幅下落 1 全体の動向 ( 図 1-1) 現在 (14 年 4-6 月期 ) の業況判断 DI( かなり良い やや良い と回答した企業の割合から かなり悪い やや悪い と回答した企業の割合を引いた値 ) は前回 ( 月期 ) の +19 から 28 ポイ

Ⅰ平成15年平均高知市消費者物価指数の概況

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

ポイント 1 スマートフォン広告費と PC 広告費の市場規模推移 ~ インターネット広告媒体費の 6 割をスマートフォン広告費が占める ~ 2016 年のインターネット広告媒体費は 1 兆 378 億円 ( 株式会社電通 2016 年日本の広告費 より ) その内 スマートフォン広告費は 6,476

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第2章 調査結果の概要 3 食生活

Microsoft Word - フランス自転車市況-2011.doc

News Release No.214(14-5) 2014 年 ( 平成 26 年 )6 月 13 日 東商記者クラブ 日銀クラブで 資料投函させていただいております 平成 26 年 5 月度貸金情報統計概況 貸金業法の指定信用情報機関シー アイ シー (CIC) は 毎月 貸金情報統計を公表して

Microsoft Word - H19本文0521PDF.doc

(1) 収益構造の概要 売上高総利益率は 1 年度に若干低下した後はほぼ横ばい傾向にある 売上高営業利益率は 1 年度に低下した後は上昇傾向にあったが 5 年度には若干低下している ここでは食品製造業 1,98 社の経営収益構造について概観する 5 年度の売上高総利益率は 対前年度比で横ばいとなって

Microsoft Word - 季報サマリーレポート(2017年07~09月).doc

プレゼン

平成11年福井市全世帯勤労世帯

平成10年7月8日

特定保健用食品等の在り方に関する専門調査会 報告書46~63ページ

健康食品への理解があまりなされていない現状が明らかになりました 2) 健康食品選びに 7 割が 迷う と回答 さらに 健康食品を選ぶ際に 調べれば調べるほど選択に迷ったことはありますか という問いに対し 何らかの理由で 7 割近くの人が迷っていることが分かりました ( よく迷う 17.1%+ 迷った

食品群別栄養素等摂取量 - 食品群 栄養素別 摂取量 - 総数 歳 E B 1 B 2 C 飽和一価不飽和 n-6 系 n-3 系脂肪酸脂肪酸脂肪酸脂肪酸 mg g 総量 水溶性 不溶性 μgre 1 μg mg 2 μg mg mg mgne 3 mg μg μg mg mg mg g

第2部

ワークス採用見通し調査

利用者のために 本調査の目的本調査は 財務省 貿易統計 から 加工食品に分類される製品についての月別輸入数量 輸出数量指数及び輸入金額 輸出金額を収集し 品目別に集計した後 輸入数量指数 輸出数量指数および輸入価格 輸出価格を算出することによって 加工食品の輸出入動向を明らかにするものである 加工食

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(Taro-\222\262\215\270\225[.A4\207B.jtd)

PowerPoint プレゼンテーション

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鹿児島県観光動向調査 鹿児島県 PR 観光戦略部観光課 平成 31 年 3 月の観光客の動向 1 概要平成 31 年 3 月における調査対象ホテル 旅館 76 施設の宿泊客数 ( 宿泊延べ人員 ) は 合計 309,924 人で 前年同月比 4.1% 減となった このうち外国人は 41,123 人で

News Release 2018 年 12 月 27 日 香川県内民間企業の 2018 年冬季ボーナス支給見込みアンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 630 社を対象と して 2018 年冬季ボーナスの支給予想について アン

製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年

別紙様式 (Ⅱ)-1 添付ファイル用 本資料の作成日 :2016 年 10 月 12 日商品名 : ビフィズス菌 BB( ビービー ) 12 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) による食経験の評価ビフィズス菌 BB-12

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News Release 2018 年 8 月 1 日 香川県内民間企業の 2018 年夏季ボーナス支給見込み アンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 640 社を対象として 2018 年夏季ボーナスの支給予想について アンケー

2015 1,200 A B J 一般社団法人 J ミルク牛乳乳製品の知識改訂版 001

【デジタルプレス】2018年 防災食品のマーケット分析と将来展望

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プレスリリース 発信者公益財団法人日本健康 栄養食品協会 理事長下田智久 162-0842 東京都新宿区市谷砂土原町 2-7-27 TEL:03-3268-3134 FAX:03-3268-3136 e-mail:shogaikouho@jhnfa.org http://www.jhnfa.org 発信日平成 27 年 4 月 1 日 ( 水 ) 渉外広報室 トクホ市場 6135 億円前回を下回り 僅かに減少 = 特定保健用食品の市場および表示許可の状況 = 特定保健用食品制度は 1991 年 ( 平成 3 年 ) の発足から 23 年が経過し 国が健康強調表示を許可 承認する制度として国際的にも注目されています 1993 年 ( 平成 5 年 ) に表示許可第 1 号の商品が誕生し 2015 年 2 月末現在 特定保健用食品として表示許可 承認された食品は 1144 品目となっています 当協会は特定保健用食品の制度発足以来 食品業界に対して許可取得のための関係省庁の行政方針および関連情報の入手 伝達を始め申請相談等の支援活動を進めるとともに 健康食品全般について消費者および関係先への情報提供等の活動を展開して参りました その一環として 1997 年度から特定保健用食品の市場規模調査を実施し 行政 学術関係者 国内外のマーケティング関係者など各方面に資料として提供しております この度 2014 年 12 月から 10 回目のアンケート調査を実施しましたので その集計結果を中心に市場規模の推定とともに 表示許可等の現状についてご報告させていただきます 本報告の作成に当たり 当協会会員をはじめとした特定保健用食品を開発 販売している各企業から多大のご協力をいただいたことに深く感謝いたします 本件に関するお問い合わせは公益財団法人日本健康 栄養食品協会特定保健用食品部矢吹 中澤 ( 03-3268-3132) または渉外広報室福本 ( 03-3268-3134) にお願いします 1

Ⅰ. 市場規模調査 1. 調査方法特定保健用食品の表示許可を取得した企業に対して アンケート方式で 2014 年度の品目別販売見込額および販売経路別市場構成について調査を実施した アンケートは 2014 年 12 月末現在許可取得の品目数 1140 を持つ全企業 194 社を対象として行った そのうち 188 社からアンケートを回収し ( 回収率 97%) 1111 品目 179 社について 回答が得られた 売上げ見込み額の詳しい情報が得られなかった品目については それぞれ業界内の生産 販売統計その他から当協会で推定した 2. 集計結果 (1) 市場規模 図 1. 特定保健用食品の市場規模の推移 億円 8000 6299 6798 6275 6135 6000 5669 5494 5175 4121 4000 2269 2000 1315 0 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2014 年度 2

特定保健用食品の市場規模は 1997 年度の調査開始以来 2007 年度まで調査毎に上昇し続けてきたが 2009 年度に初めて減少した その後 2011 年度も引き続き減少したが 2013 年度は 2011 年度に比べ 121.3% と大幅に上昇し ピーク時の 2007 年度には届かなかったものの 2009 年度を上回った 2014 年度の市場規模は 6135 億円 ( メーカー希望小売価格ベース ) と推定され 2013 年度の市場規模 6275 億円に比べ 97.8% とやや減少した ( 図 1) (2) 保健の用途別市場概況保健の用途別市場規模の推移は以下のとおりであった ( 表 1) 整腸 : 整腸 全体としては 2013 年度に大幅に増加したが 2014 年度は乳酸菌関連品目が減少したことから 2013 年度に比べ 83.1% となった 整腸 の中心となる乳酸菌関連品目は 2007 年度からの減少傾向から一転し 2013 年度は大幅に増加しピーク時の 2005 年度を上回ったが 2014 年度は 2013 年度に比べ 80.7% となった オリゴ糖関連品目は乳酸菌関連品目と同様に減少し続けていたが 2013 年度は 2011 年度の 2 倍以上と大幅に増加し 2014 年度はさらに伸長し 122.9% となった 食物繊維関連品目も 2011 年度から増加傾向にあり 2014 年度はさらに伸長し 119.3% となった コレステロール : 調査開始以来 着実に増加を続けていたが 2013 年度に初めて減少し 2014 年度もやや減少した 血圧 :2011 年度はピーク時の 2007 年度に近い水準まで回復し 2013 年度はほぼ横ばいであったが 2014 年度はやや減少した 骨 ミネラル :2009 年度をピークに減少しており 2014 年度も 2013 年度よりやや減少した 歯 :2005 年度をピークに減少し続けていたが 2014 年度はやや増加した 血糖値 :2003 年度をピークに減少傾向を続けており 2014 年度も引き続き減少した 中性脂肪 体脂肪 :2007 年度をピークに減少したが 2011 年度から再び増加し 2014 年度も 2013 年度に比べ 137.5% とさらに比率を上げて伸長し 2007 年度を上回った 保健の用途別構成比率は 2013 年度と同様に 整腸 が 51.4% と最も大きく 中性脂肪 体脂 肪 が 31.5% と続いた ( 図 2) 全体として 中性脂肪 体脂肪 の構成比率が大幅に増加したこと 3

もあり 圧倒的な構成比率であった 整腸 はやや減少した 表 1. 保健の用途別市場規模の推移 年度 保健の用途 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 億円億円億円億円億円億円億円 オリゴ糖 103.7 91.1 56.2 66.8 58.9 71.8 34.0 整 腸 乳酸菌 978.8 1863.0 3171.1 3420.8 3516.8 3249.3 2925.6 食物繊維 119.1 115.5 128.1 141.8 129.9 152.5 104.6 小計 1201.6 2069.6 3355.4 3629.4 3705.6 3473.6 3064.2 コレステロール 0.3 4.3 27.9 113.6 228.0 230.3 234.4 血圧 13.8 71.6 100.0 88.1 147.7 250.5 208.2 骨 ミネラル 92.0 44.9 113.9 120.1 143.3 73.3 192.6 歯 0.0 3.7 186.7 804.8 961.0 954.0 512.0 血糖値 6.7 5.2 184.3 277.4 232.9 210.5 215.9 中性脂肪 体脂肪 0.0 70.0 152.4 635.4 880.7 1606.0 1067.1 合計 1314.5 2269.3 4120.6 5668.8 6299.2 6798.2 5494.4 保健の用途 2011 2013 2014 億円 09 比 (%) 億円 11 比 (%) 億円 13 比 (%) オリゴ糖 29.6 87.1 68.5 231.5 84.1 122.9 整 腸 乳酸菌 2764.2 94.5 3562.1 128.9 2,874.7 80.7 食物繊維 107.0 102.3 165.4 154.5 197.3 119.3 小計 2900.8 94.7 3796.0 130.9 3,156.1 83.1 コレステロール 248.8 106.1 224.3 90.1 218.1 97.2 血圧 244.9 117.6 241.0 98.4 232.4 96.4 骨 ミネラル 166.7 86.6 160.3 96.2 154.2 96.2 歯 325.9 63.7 272.4 83.6 288.6 105.9 血糖値 180.5 83.6 176.6 97.9 154.0 87.2 中性脂肪 体脂肪 1107.3 103.8 1404.6 126.8 1,931.7 137.5 合計 5174.9 94.2 6275.2 121.3 6,135.1 97.8 4

図 2. 保健の用途別市場構成の推移 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2014 骨 ミネラル 7.0 2.0 2.8 2.1 2.3 1.1 3.5 3.2 2.6 2.5 骨 ミネラル血糖値コレステロール血圧歯中性脂肪 体脂肪整腸年度 血糖値 0.5 0.2 4.5 4.9 3.7 3.1 4.0 3.5 2.8 2.5 コレステロール 0.0 0.2 0.7 2.0 3.6 3.4 4.3 4.8 3.6 3.6 血圧 1.1 3.1 2.4 1.6 2.3 3.7 3.8 4.7 3.8 3.8 歯 0.0 0.2 4.5 14.2 15.3 14.0 9.3 6.3 4.3 4.7 中性脂肪 体脂肪 0.0 3.1 3.7 11.2 14.0 23.6 19.4 21.4 22.4 31.5 整腸 91.4 91.2 81.4 64.0 58.8 51.1 55.7 56.1 60.5 51.4 % Ⅱ. 販売経路別および食品の種類別市場構成 1. 販売経路別市場構成販売経路別市場構成は スーパー コンビニ が全体の約 6 割を占めているが 2014 年度も スーパー コンビニ がともに増加した( 表 2) 戸配 は 調査開始当初から 2009 年度を除き約 3 割を占めて推移していたが 2013 年度は減少し 2014 年度はさらに減少した また ドラッグ 薬局 は 2013 年度は大幅に増加し 構成比率もほぼ倍増したが 2014 年度は一転して減少した 一方 通信販売 は 構成比率は小さいものの 2007 年度以降増加を続けており 2013 年度から 2014 年度はさらに伸長した 5

表 2. 販売経路別市場構成の推移 年度 * 販売経路 1999 2001 2003 2005 2007 2009 % % % % % % スーパー 49.4 47.2 40.3 42.3 42.5 43.8 コンビニ 12.6 14.6 15.6 14.7 16.0 16.2 戸配 30.8 30.8 34.4 32.8 33.2 26.5 ドラッグ 薬局 4.1 3.8 3.0 3.1 2.7 5.4 通信販売 0.7 1.0 0.8 0.7 0.9 2.4 その他 2.4 2.6 5.9 6.4 4.7 5.7 計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 * 販売経路 2011 2013 2014 億円 % 億円 % 億円 % 13 比 (%) スーパー 2,035 39.3 2,521 40.2 2,558 41.7 101.5 コンビニ 696 13.5 889 14.2 984 16.0 110.8 戸配 1,590 30.7 1,502 23.9 1,246 20.3 82.9 ドラッグ 薬局 307 5.9 662 10.5 448 7.3 67.8 通信販売 162 3.1 179 2.9 241 3.9 134.7 その他 385 7.5 523 8.3 658 10.7 125.9 計 5,175 100.0 6,275 100.0 6,135 100.0 97.8 *2009 年度までは 販売経路選択は複数回答としている 6

2. 食品の種類別市場構成食品の種類別の市場構成を 4 種類に区分して調査を行った ( 表 3) 清涼飲料水 は 2013 年度に比べ 2014 年度は 128.8% となり 構成比率も 37.7% と伸長した 乳製品 は 80.5% と減少し 構成比率は 2009 年度以降 5 割以上を占め続けていたが 2014 年度は 47.7% と減少した 加工食品 調味料 は 95.8% とやや減少し 菓子 その他 は 116.3% と増加した 表 3. 食品の種類別市場構成の推移 年度 食品の種類別 2007 2009 2011 億円 % 億円 % 億円 % 清涼飲料水 1,665 24.5 1,315 23.9 1,247 24.1 乳製品 3,285 48.3 3,012 54.8 2,840 54.9 加工食品 調味料 879 12.9 599 10.9 636 12.3 菓子 その他 969 14.3 568 10.4 452 8.7 合計 6,798 100.0 5,494 100.0 5,175 100.0 食品の種類別 2013 2014 億円 % 億円 % 13 比 (%) 清涼飲料水 1,797 28.6 2,315 37.7 128.8 乳製品 3,635 57.9 2,927 47.7 80.5 加工食品 調味料 428 6.8 410 6.7 95.8 菓子 その他 416 6.7 484 7.9 116.3 合計 6,275 100.0 6,135 100.0 97.8 食品の種類 1. 清涼飲料水 : 茶系飲料 炭酸飲料 果実飲料 ミネラルウォーター ゼリー飲料 コーヒー 粉末清涼飲料 ( インスタントコーヒー等 ) など 2. 乳製品 : 乳酸菌飲料 はっ酵乳など 3. 加工食品 調味料 : 大豆加工品 穀物加工品 食肉 魚肉加工品 調理油 マーガリン マヨネーズ 調理酢 甘味料など 4. 菓子 その他 : キャンディー クッキー ビスケット チューインガム ナタデココ あられ チョコレート 錠剤 粉末 顆粒 乾燥スープ 即席みそ汁 青汁など 7

Ⅲ. 表示許可 承認の状況 1. 表示許可 承認品目の推移 2014 年 12 月末現在の表示許可 承認の品目総数は 1140 であった ( 図 3) 2014 年 1 月から 2014 年 12 月の 1 年間に表示許可を受けた特定保健用食品は 68 品目であった また保健の用途別の内訳では 許可品目数の最も多い 整腸 が 17 品目増と最も多く 続いて血糖値が 15 品目であり 前回 33 品目と最も増加数の多かった 中性脂肪 体脂肪 は 11 品目増であった ( 表 4) 申請区分の内訳でみると 最も許可品目数の多い 特定保健用食品 は 5 品目減となり 前回許可品目数を下回った ( 表 5) 続いて許可品目数の多い 再許可等 は 22 品目増となり 前回大幅に増加した 規格基準型 は 30 品目増となり更に大幅に増加した 図 3. 表示許可 承認品目の推移 (2014 年 12 月末現在 ) 品目 400 350 300 250 年間新規許可品目数 累計実質許可品目数 967 9831030 883 827 755 1140 1095 1400 1200 1000 800 累 計 実 質 許 可 品 目 数 200 年 150 間新規 100 許可 50 品目数 0 85 94 126 171222 84 78 78100 68 13 2358 47 51 57 35 36 22 26 13 10 289 332398 475 627 569 167 100 100 100 56 52 69 68 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 600 400 200 0-200 年 * 累計実質許可品目数 = 累計許可品目数 - 同失効品目数 8

表 4. 保健の用途別許可品目の推移 年 保健の用途 1997 1999 2001 2003 2005 2007 オリゴ糖 40 53 62 62 76 78 整 腸 乳酸菌 8 36 55 61 69 75 食物繊維 24 32 50 70 104 144 小計 72 121 167 193 249 297 コレステロール血圧骨 ミネラル歯血糖値中性脂肪 体脂肪合計 12 14 37 52 86 114 4 9 24 38 64 88 8 10 18 23 33 44 3 5 13 26 34 58 1 3 19 49 72 100 0 9 11 17 31 54 100 171 289 398 569 755 保健の用途 2009 2011 2013 2014 構成 (%) 13 比 ( 数 ) オリゴ糖 77 82 87 88 8 +1 整 腸 乳酸菌 77 81 82 83 7 +1 食物繊維 169 192 208 223 20 +15 小計 323 355 377 394 35 +17 コレステロール血圧骨 ミネラル歯血糖値中性脂肪 体脂肪合計 136 139 146 150 13 +4 110 119 126 126 11 ±0 51 57 63 59 5 4 68 75 86 88 8 +2 131 148 174 189 17 +15 64 90 123 134 12 +11 883 983 1095 1140 100 +45 品目 9

表 5. 申請区分別許可品目の推移 年 2007 2009 2011 2013 2014 構成 (%) 13 比 ( 数 ) 特定保健用食品 524 517 533 558 553 49 5 条件付き特定保健用食品 1 1 1 1 1 0 ±0 特定保健用食品 ( 規格基準型 ) 16 28 47 80 110 10 +30 特定保健用食品 ( 疾病リスク低減表示 ) 5 10 14 16 14 1 2 特定保健用食品 ( 再許可等 ) * 209 327 388 440 462 41 +22 合 計 755 883 983 1095 1140 100 +45 * 疾病リスク低減表示 10 含む 品目 10

Ⅳ. むすび総務省の家計調査では 2014 年の総世帯の消費支出において 1 世帯当たり 1 ヶ月平均の食料消費支出は 60,272 円となり 前年に比べ名目 1.5% の増加 実質 2.2% の減少となった 昨年 4 月の消費税率引上げに伴う月別消費支出 ( 対前年同月 ) の動きとしては 昨年 3 月は駆け込み需要で実質 7.2% 増と大幅増となったが 4 月以降 12 月まで継続して実質増減率はマイナスで推移しており 慎重な消費行動が続いている 調査開始以来 2007 年度をピークに減少し続けていた特定保健用食品の市場規模は 2013 年度は大幅な回復傾向を示したが 消費税率アップの影響もあり 2014 年度は 6135 億円とやや減少した トクホ制度発足以来 トクホ市場を牽引してきた 整腸 分野は 2013 年度は過去最高となったが 2014 年度は乳酸菌関連品目の減少により一転して 16.9% の減少となった またメタボリックシンドロームの診断基準に関連する保健の用途では コレステロール 血圧 血糖値 は 2013 年度に続き減少傾向であったが 中性脂肪 体脂肪 は新製品やヒット商品もあり 37.5% 増となり顕著な伸びを示した また 2005 年度をピークに減少を続けていた 歯 分野は 2014 年度にはやや回復した 販売経路別では 2013 年度に比べ 2014 年度は スーパー コンビニ は増加したが 戸配 ドラッグ 薬局 は大幅に減少した 戸配 は継続的な定期購入が多いが 消費税率アップへの対応 見直しの影響も窺われた また これまで着実に増加傾向を示していた ドラッグ 薬局 の大幅な減少については今後の推移が注目される 特定保健用食品制度は 昨年 10 月には 特定保健用食品の審査基準等取扱い及び指導要領等 の通知改正がなされ 審査基準等の明確化が図られた また規制改革会議においては 引き続き審査の合理化 迅速化に向けた議論もなされており 今後商品開発の新たなチャレンジがなされ 特定保健用食品市場の回復につながることを期待したい 健康食品全般においては これまで検討が進められてきた機能性表示食品制度が 今年 4 月よりスタートすることになり 今後特定保健用食品市場へどのような影響がでるのか注目される 当協会は今後も消費者庁をはじめ関係各省庁等の指導を得ながら 会員企業と協力して消費者に対する特定保健用食品の正しい使用方法等の情報提供を推進し 更なる普及に努めていきたい 以上 11