平成 28 年度森林整備保全事業の費用対効果分析手法検討調査事業実施方針 森林整備保全事業の費用対効果分析手法検討調査事業第 1 回検討委員会 2016 年 8 月 4 日一般財団法人林業経済研究所 平成 28 年度森林整備保全事業の費用対効果分析手法検討調査事業実施フロー 1 事業評価手法の素案作成 漁場保全便益 海岸防災林関連 2 現行マニュアル便益項目のあり方検討 水源涵養便益 炭素固定便益 土砂流出防止 路網整備改良 その他 3 新たな費用対効果分析手法の提案 4 検討委員会開催 5 分析プログラム改修等 分析プログラム改修 過年度の調査の再整理文献調査等による問題点の整理過去の過年度の委過年度の調査の再整理文献調員会の運営査状況確認 便益が発生する事業の検証特定 CDM 調査を実施した便益の原単位の算定 今年度の確認事項の整理 マニュアル素案のドラフト (1 次試案 ) 作成 評価作業による点検 マニュアル素案のドラフト (2 次試案 ) 作成 マニュアル素案の提示 分野別アドバイザリーグループの構成 ウェブ会議室の構築 素案の検討 専門家 関係者の意見 ドラフト (2 次試案 ) 作成 評価マニュアル導入方法の提案 専門家の意見など問題点の整理 便益の種類 定量手法 プログラム分析にわけて 論点整理 便益の種類に関する検討 定量手法に関する検討 評価実績にレビュー 新たな費用対効果は分析手法の開発に向けた提案 委員会メンバー構成 ( アドバイサリーグループの構成 ) 第 1 回検討委員会 8 月上旬 第 2 回検討委員会 12 月中旬 第 3 回検討委員会 2 月中旬 プログラム作成 プログラム作成 6 月中旬 j プレ評価作業 改定作業 実施計画案の作成 告知実施準備 11 月中旬 1
1 事業評価手法の素案作成 従来貨幣換算できていなかった以下の便益項目について新たな評価手法の素案を作成する ( 資料 2 参照 ) 1-1 漁場保全便益 平成 27 年度までの検討結果を踏まえ 1 渓畔林の植林による隣接水域への保全効果 2 大規模な植林による周辺水域への保全効果 の算定式について検証し 具体的地域を特定した積算例等も含め 林野公共事業における事業評価の手法について ( 以下 評価マニュアル ) の改正素案等を作成 1-2 海岸防災林造成に係る新たな便益 平成 27 年度までの検討結果を踏まえ 1 景観保全 創出便益 2 文化保全便益の算定式について検証し 評価マニュアルの改正素案等を作成 1-1 漁場保全便益 27 年度までの検討結果 便益を 1 渓畔林の植林 2 流域の大規模な植林にわけて評価 1 渓畔林の植林 : 河畔の植林が河川への落下昆虫量増 魚類生産額増から市場価法で積算 2 流域の大規模な植林 :CVM 法 ( 仮想市場法 ) により 1 世帯当たり 1,505 円 全世帯 (5 千万世帯 ) で 750 億円の支払い意思確認 今年度の調査方針 算定式の前提となった因果関係等の確認 2 に関係する事業実施地域の面積及び単位面積当たり単価の設定 漁業関係者 学識経験者等の意見を聞いて検討 2
1-2 海岸防災林造成に係る新たな便益 27 年度までの検討結果 便益を 1 保健休養便益 2 景観保全 創出便益 3 文化保全便益に分けて整理 1 保健休養便益 : 既存のマニュアルに沿って評価 積算 ( 新な便益積算作業からは除く ) 2 景観保全 創出便益 : 新たな便益として ボランティア誘発便益に基づき 1 ヘクタール当たり 338 千円で積算 3 文化保全便益 : 新たな便益として CVM 法により一世帯当たり 942 円 全世帯 (5 千万世帯 ) で 471 億円の支払い意思確認 今年度の調査方針 算定式の前提となった因果関係等の確認 3 に関係する事業実施地域の面積及び単位面積当たり単価の設定 関係者等の意見を聞いて検討 2 評価マニュアルの便益項目のあり方検討評価マニュアルで整理されている各便益の便益設定のあり方 各便益の見直しの要否 新たに必要と考えられる便益等について以下の点の検討を行う ( 資料 3 参照 ) 2-1 水源涵養便益 水質浄化便益と 洪水防止便益 流域貯水便益の重複の有無 水質浄化便益の原単位算定基礎の妥当性について検証 近年の知見の蓄積の再評価を実施する 2-2 炭素固定便益 事業を実施しない場合の評価最終年の当該森林の見込蓄積量 (V1) が把握困難な場合は 事業を実施する場合の評価最終年の当該森林の見込蓄積量 (V2) の 2 分の 1 の生長量と仮定して算定することとなっているが 2 分の 1 について 森づくりの二酸化炭素吸収量の知事認定など他の知見 評価事例を分析 検証し算定方法を検討する 2-3 土砂流出防止便益 砂防ダム建設コスト ( 円 /m3) を算定因子としている現在の方法を 他の代替施設 ( 土留め工 法面緑化工など ) による算出方法で試算し 比較 検討する 2-4 路網整備 ( 改良 ) にかかる便益 耐用期間の延長だけでなく改良による便益向上の可能性を検討する 3
3 新たな費用対効果分析手法の提案 現在の評価手法は 平成 13 年の日本学術会議の答申を踏まえたものとなっており その後の新たな知見 分析手法 評価方法等の資料を検証し 新たな費用対効果分析手法の評価方法を提案する ( 資料 4 参照 ) 以下の三つの方向で検討する 3-1 これまでに実施された費用対効果算出結果の分析 保存されている費用対効果算出結果ファイルを基に 治山 森林整備 路網整備別の費用対便益比 便益別ウエイト等について集計し 便益項目のばらつき 事業種と選択便益の傾向等などを分析 分析結果を基に 便益評価方法の改善方向等について検討 3-2 現行便益項目の構成 それ以外の新たな便益項目に関する検討 各便益の大区分中区分の配置上の問題点を検討 新たな便益項目に関する近年の知見について学識経験者等からの情報 意見の収集 代替法による評価手法の評価結果等 便益評価手法に関する近年の知見についての情報収集 3-3 現行評価プログラムの見直しおよび改善の方向に関する検討 4 検討委員会 専門分野別アドバイザーの体制 検討委員会を 3 回開催 (8 月 12 月 2 月 ) 新たな手法分科会 ( 永田座長 ) を設置 3 新たな費用対効果分析手法の提案 について検討 以下の調査は専門分野別アドバイザーに意見をいただきながら検討 ( 資料 6 参照 ) 1 事業評価手法の素案作成 1-1 漁場保全便益 1-2 海岸防災林造成に係る新たな便益 2 評価マニュアルの便益項目のあり方検討 2-1 水源涵養便益 2-2 炭素固定便益 2-3 土砂流出防止便益 2-4 路網整備 ( 改良 ) にかかる便益 4
5 費用便益分析プログラムの改修 同マニュアル作成と説明会の開催 5-1 分析プログラムの作成 ( 資料 6 参照 ) 現状の分析プログラムに 最新の評価マニュアル及び本事業の検討結果等 ( 感度分析 デフレーター 土砂崩壊防止便益算定式の改定 記載事項の修正など ) を反映させ 算定結果が定められた様式で印刷されるよう改修 5-2 分析プログラムマニュアルの作成 ( 資料 6 参照 ) 上記のプログラムの使用方法を関係通達などの資料を含めて分かりやすく整理し マニュアルを作成する 不明な点について Q&A を作成しウェブ上で掲載する 5-3 説明会の開催 分析マニュアルに沿った分析プログラムの使用方法について 都道府県担当者などを対象説明会を開催 東京 11 月 21 日 ( 月曜日 ) TKP 東京駅日本橋カンファレンスセンターホール 5A 大阪 11 月 25 日 ( 金曜日 ) TKP 新大阪カンファレンスセンターホール 6A 5
平成 28 年度森林整備保全事業の費用対効果分析手法検討調査事業実施フロー 1 事業評価手法の素案作成 漁場保全便益 海岸防災林関連 2 現行マニュアル便益項目のあり方検討 水源涵養便益 炭素固定便益 土砂流出防止 路網整備改良 その他 3 新たな費用対効果分析手法の提案 4 検討委員会開催 5 分析プログラム改修等 分析プログラム改修 過年度の調査の再整理文献調査等による問題点の整理過去の過年度の委過年度の調査の再整理文献調員会の運営査状況確認 便益が発生する事業の検証特定 CDM 調査を実施した便益の原単位の算定 今年度の確認事項の整理 マニュアル素案のドラフト (1 次試案 ) 作成 評価作業による点検 マニュアル素案のドラフト (2 次試案 ) 作成 マニュアル素案の提示 分野別アドバイザリーグループの構成 ウェブ会議室の構築 素案の検討 専門家 関係者の意見 ドラフト (2 次試案 ) 作成 評価マニュアル導入方法の提案 専門家の意見など問題点の整理 便益の種類 定量手法 プログラム分析にわけて 論点整理 便益の種類に関する検討 定量手法に関する検討 評価実績にレビュー 新たな費用対効果は分析手法の開発に向けた提案 委員会メンバー構成 ( アドバイサリーグループの構成 ) 第 1 回検討委員会 8 月上旬 第 2 回検討委員会 12 月中旬 第 3 回検討委員会 2 月中旬 プログラム作成 プログラム作成 6 月中旬 j プレ評価作業 改定作業 実施計画案の作成 告知実施準備 11 月中旬