3 目標チームの目標や自己の能力に適した練習を見付けて取り組み, 個人的技能や集団的技能を生かしながら, 相手チームに応じた作戦を立てて, 練習やゲームに取り組むことができるようにする 個人的技能や集団的技能の向上を目指して, 仲間と協力して学習することができる また勝敗に対して公正な態度をとること

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保健体育科学習指導案 平成 26 年 6 月 19 日 ( 木 ) 第 4 校時体育館 第 3 学年 3 4 組男子 25 名女子 12 名 羽生市立西中学校教諭飯塚賢明 1 単元名球技バレーボール ( ネット型 ) 2 運動の特性 (1) 一般的特性バレーボールはネット型の種目で ネットを境に相対

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第6学年体育科学習指導案

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16体育【授業】

Microsoft Word - ○指導計画例(高校:ソフトボール)

() 態度 思考 判断に関する学習体験状況 学期に体つくり運動やボール運動 ( 型 キャッチバレーボール ) の学習を行ったところ 個人としては めあてをもち その解決方法を考え 練習したり振り返ったりする流れをつかむことができてきた しかし 学習のねらいやチームの特徴に応じためあてを立てたり 具体

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集団対集団での攻防を繰り返しながら 得点を取り合い勝敗を競うことを楽しむ運動である 自分たちで作戦を考え 協力してシュートをすることが楽しい運動である 自分が思う通りにボールを動かせるようになることが楽しい運動である イ児童から見た特性 勝つことが楽しい運動である シュートが決まると嬉しい運動である

Microsoft Word - 中学保健体育(宮前中 下館文雄、伊豆倉明子先生)

学習活動における具体の評価規準関心 意欲 態度 思考 判断 運動の技能 知識 理解 1 基本的な技術の練習に意欲を持って取り組み, 作戦を立てて勝敗を競い合うバスケットボールの楽しさや喜びを味わい, 授業に主体的に取り組もうとしている 2 怪我をさせるようなファールは慎み, フェアプレイを心がけてい

高等学校第 2 学年保健体育科学習指導案 日時 : 平成 25 年 月 日 ( ) 第 校時対象 : 東京都立 高等学校第 2 学年 組男子 名 1 単元名 体つくり運動 2 単元の目標 (1) 次の運動をとおして 体を動かす楽しさや心地よさを味わい 健康の保持増進や体力の向上を図り 目的に適した運

上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

Microsoft Word - ☆【指導主事修正】H21推薦指導案(小学校体育)

5 年体育科実践事例 1. 単 元 バスケットボール ( ボール運動 ) 2. 指導時期 11 月 3. 目 標 パスやドリブル シュートなどの技能を身に付け 簡単な作戦を生かしてゲームができるようにする ( 運動 技能面 ) 安全に留意し ルールやマナーを守って 互いに協力し合って楽しく練習やゲー

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

保健体育科学習指導案 学校名海田町立海田西中学校授業者山本道隆 1 日時平成 28 年 9 月 29 日 ( 木 ) 第 5 校時 2 学年第 1 学年男子 28 名 3 単元名体育分野球技ゴール型 バスケットボール 4 単元について (1) 単元観本単元は, 中学校学習指導要領の E 球技 アゴー

新潟市立亀田西中学校

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

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3 実践研究 単元名 キャッチ ソフトバレーボール ( 第 6 学年 ) 山口市立大内小学校教諭菊川和彦 ( 1 ) 単元について本学級の子どもたちは 男女間の関係もよく 協力して活動できる しかしながら 全体的におとなしい性格の子どもが多く グループで活動する場面では消極的な一面も見ら

跳び箱運動では, 練習の仕方を細かいステップで設定することで, だれもが で きるかもしれない という気持ちをもたせ, できた といった喜びを味わわせるよ うにしたい また, 一連の動きを局面に分け, 局面ごとに どうしたらできるのか を考え, 試しながら取り組むことで, 局面ごとに自分の動きを振り

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鈴谷小学校

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

Microsoft Word - 学習指導案(公民的分野 ②).doc

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第 6 学年体育科学習指導案 平成 25 年 12 月 13 日 ( 金 )5 校時読谷村立古堅小学校 6 年生男子 17 名女子 17 名計 34 名授業者友寄謙 1 研究との関連 (1) 研究主題運動に親しみ ねばり強く最後まで取組む指導の工夫 ~ 一人一人がめあてを持ち 主体的に取り組む体育学

第6学年2組 体育科学習指導案

保健体育科学習指導案

<ICTの活用 > 第 3 時でデジタルカメラを使い子ども達の制作途中の作品を撮影し, 大型テレビを活用して提示する 道具の使い方の工夫を分かりやすく示したり, 作品の面白さを紹介したりすることで 自分の作品にも取り入れてみたい という活動への意欲付けになると考える 2 題材の目標 粘土を切ったりけ

中・高 <運動の領域>

小学校第 4 学年体育科学習指導案 ハンドボール を基にした易しいゲーム V 字ゴール ハンドボール ~ 動いてつないでチャンスを創ろう!~ 庄原市立東小学校教諭梶川匡士

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3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

4 生徒の実態 (3 組 17 名 4 組 16 名 計 33 名 ) ( アンケート集計 3 組 15 名 4 組 15 名 計 30 名 ) 関心 意欲のアンケート 問 1. 体育の授業は好きですか 大好き 好き 普通 嫌い 大嫌い 4 名 12 名 8 名 6 名 0 名 問 2. バスケット

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

2,児童の実態(アンケート結果より)

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

Taro-12事例08.jtd

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

て, 全員トライを達成させるために, 自分たちでルールを工夫していくことも考えさせたい 習得したことを生かす段階では, それぞれのチームがこれまでの学習で得たものを生かし, チームのめあてをもって チャレンジカップ を行う パスをつないでトライした場合や全員がトライにチャレンジした場合, 全試合を通

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(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

○ ○ 科 学 習 指 導 案

Taro-6学習指導案(事例①小学校

指導観指導にあたっては 基本となる回転技に取り組み 自己の能力に適した技が安定してできるようにするとともに 発展技にも挑戦できるようにする その際には 友達の動きを見て技のポイントに気づき 伝えあったりしながら意識して練習できるようにする 運動は 柔軟性が要求される運動であり 体を痛めたりうまく回れ

活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

Taro-【HP用】指導案.jtd

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⑮長門支部研究

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

解答類型

童は 2 人いる これらの児童はベースボール型の技能は高いが, その他の児童特に女子児童は, ボールを捕ったり投げたり, バットでボールを打つなどの経験はほとんどない 休み時間や昼休みなどに, 校庭で男女仲よく遊ぶ姿が見られるが, 外遊びの頻度には男女共通して個人差が大きい 3 人の女子児童が体を動

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3. 単元を通して 単元を通しての指導者の願い友だちとのかかわりを大切にし 仲間と協力することの素晴らしさを実感してほしい あまり経験したことないネット型ゲームなので 既成のスポーツのイメージにとらわれることなく ルールなどの工夫により 運動を苦手に思っている子も楽しめる 自分たちのゲームづくり を

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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<小学校 生活科>

国語科学習指導案様式(案)

(3) 生徒観本クラスは 全体的に明るく活発で 指示されたことには素直に取り組む生徒が多い また 準備や片付け等も用具係や体育委員を中心に自主的に行う様子が伺える しかし ちょっとした困難にぶつかったり おもしろくないと感じるとすぐに投げ出してしまう生徒もいる また 運動能力や体力についてはやや差が

保健体育科学習指導案

第4学年算数科学習指導案

第 4 学年 2 組 体育科学習指導案平成 20 年 2 月 6 日 ( 水 ) 第 5 校時場所体育館 1 単元名セストポートボール ( バスケットボール型ゲーム ) 2 単元の目標 勝利を目指し, 仲間と協力して練習やゲームに取り組み, セストポートボールを楽しもうとする ( 関心 意欲 態度

< 体力テストの結果 > ( 全国平均は平成 4 年度 は全国平均以下を示す ) 握力上体起こし長座体前屈反復横跳びシャトルラン 50m 走立ち幅跳びソフトボール投げ 学級男子 7.kg 0.6 回 34.5cm 45.3 回 58.6 回 9.4 秒 55.9cm 6.m 全国男子 6.7kg 9

○数学科 2年 連立方程式

<小学校 生活科>

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

具体的には チームの仲間との協力が不可欠なことに気付かせ 個々の役割を明確にして声をかけ合 わせ ミスをカバーできるように動くことの 3 点を強調することで ラリーの続くバレーボール を 目指したい 5 研究課題との関わり本年度の教科研究委員会の研究課題は 子どもたちに目に見える学力を~さいたま市学

(3) 本題材の系統と他教科等との関連は 次のとおりである 学級活動 5 月シンボルマークを決めよう 6 月みんなで雨の日を楽しく過ごそう 6 月本題材 9 月 2 学期がんばろう会をしよう 他教科等との関連 道徳 わけっこしよう ( 友情 ) 道徳 どうしたらいいのかな ( 親切 ) (4) 指導

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保健体育第 1 学年庄原市立高野中学校 ん 単元名 心身の発達と心の健康 ~ 思春期の心の変化への対応 ~ 本単元で育成する資質 能力 知と学びに向かう思考力 表現力 日時 平成 29 年 11 月 20 日 ( 月 )5 校時 (13:30~14:20) 場所 1 年生教室 学年 第 1 学年 (

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

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表紙(中学校)単独

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英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

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( 体力の実態 ) 平成 27 年度新体力テスト結果と平成 26 年度埼玉県平均値との比較 項目 m 走立ち幅跳びボール投げ持久走握力反復横跳び長座体前屈上体起こし 県平均 女 子 本校平均

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

高等学校第 2 学年保健体育科学習指導案 指導日時 : 平成 25 年 11 月 6 日第 3 校時 指導学級 : 第 2 学年 組 名 指導者 : 宮城県古川黎明高等学校教諭千田健二 1 単元名保健 : 社会生活と健康ウ労働と健康 ( 大修館書店 現代保健体育改訂版 ) 2 単元の目標社会生活にお

Transcription:

第 3 学年 保健体育科学習指導案 細 平成 18 年 6 月 14 日 ( 水曜日 ) 第 6 時限 ( 運動場 ) 指導者高須孝司 1 単元バレーボール 2 単元について (1) 単元の意義バレーボールは, 自チームと相手チームがネットをはさみ, 互いに自分たちのプレーを直接妨害されることなく, 攻めたり守ったりして勝敗を競い合うところに楽しさがある ゲームの中でこのような楽しさを十分に味わうことができるようにするには, 一人一人がパスやサーブなどの個人的技能を習得し, ゲームの中で発揮することが重要である そして, 自分やチームの技能実態に応じた課題をもち, 仲間とともに解決の方法を工夫して学習を進めていくことが大切である このような学習を積み重ねることで, 技能面の向上はもちろんのこと, 課題解決に向けて計画的に学習したり, 互いに教え合い, 励まし合いながら学習したりするところに本単元の意義がある (2) 系統的に見た位置第 1 学年では, パスやサービスなどの個人的技能の習得を課題として, 自分の技能実態に応じた練習方法を選択することで, 課題を解決する学習に取り組んだ 第 2 学年では, ラリーが続くゲームを目指して, チームごとに仲間との連係プレーを工夫する学習に取り組んだ 第 3 学年では, チームとしての課題や自己の能力に適した課題を設定し, 解決方法を自ら工夫することで, 技能を高める学習へと発展していく (3) 単元と生徒の関係本学級の生徒は, 球技に対して強い関心を示している そこで, 球技の授業, 特にゲームの中で, 自分たちの作戦を生かした攻防ができるように, 個や集団の課題を設定し, その解決を目指して学習に取り組ませる そして, チームの一員として, 自分の技能を生かして活躍できるように練習方法を工夫しながら, 互いの技能や進んで学習を進めていく態度を身に付けさせたいと考えている - 1 -

3 目標チームの目標や自己の能力に適した練習を見付けて取り組み, 個人的技能や集団的技能を生かしながら, 相手チームに応じた作戦を立てて, 練習やゲームに取り組むことができるようにする 個人的技能や集団的技能の向上を目指して, 仲間と協力して学習することができる また勝敗に対して公正な態度をとることができる 技能実態に応じて個やチームの課題をもち, その解決を目指して練習方法を考えた り, 作戦やルールを工夫したりできる スパイクやブロックなどの攻防に必要な技能を習得し, チームの特長を生かした作 戦を工夫して, ゲームに取り組むことができる 4 指導計画と評価計画 (14 時間完了 本時 13/14) 指導計画 評価計画 学習内容時数学習活動における評価規準評価方法 1 ボールを使った 1 ボールを使ったゲームを, 仲間活動の様子ゲームに親しむ と協力して楽しもうとする 学習カードの記述 関 2 個の目標をも 2 チーム内で協力して練習に取り活動の様子ち, 練習やゲー組もうとする 関発言内容ムを通して, 解 3 仲間と話し合って, 個の目標を学習カードの記述決する 確かめ, 練習方法を決めて学習を活動の様子進めることができる 思発言内容 4 スパイクやブロックの技能を身活動の様子 5 に付けることができる 技学習カードの記述 3 チームや個に 6 チーム内で協力し, 具体的な助 活動の様子 応じた目標をも 言をし合って, 励まし合いながら 学習カードの記述 ち, 練習やゲー 練習に取り組もうとする 関 ムを通して, 解 7 仲間と話し合ってチームや個の 活動の様子 決する 8 目標を確かめ, 練習方法を決めて学習を進めることができる 思 9 ゲームの中で, スパイクを打っ 活動の様子 10 て攻撃しようとしたり, ブロック 学習カードの記述 を用いて防御しようとしたりする ことができる 技 - 2 -

4 作戦やルール 11 チームの特長を生かした作戦を活動の様子を工夫して, 対 12 立てることができる発言内容 13 抗戦を行う スパイクやブロックなどの攻防学習カードの記述 ( 本時 ) を生かしたゲームができる 技 14 思 5 本時の指導 (1) 目標 チームの特長を生かした作戦を立てることができる 活動の様子と学習カードの記述 ( 思考 判断 ) スパイクやブロックなどの攻防を生かしたゲームができる 活動の様子 ( 技能 ) (2) 準 備 バレーボール39 得点板 3 防球ネット9 作戦ボード6 学習カード6 (3) 学習過程 時間 配分 学習活動指導上の留意点評価の観点と方法 3 分 1 チームごとに 質問や観察により, 生徒の体調を 集合 整列し, 把握する 本時の学習内容 体調のよくない生徒や見学する生 とねらいを知 徒がいる場合は, 取り組むことを具 る 体的に指示し, 可能な範囲で授業に 参加できるように指示する チームの特長を生かした作戦を立 学習内容を把 て, スパイクやブロックなどの攻防 を生かしたゲームをすることが本時 のねらいであることを知らせる 握しているか を, 挙手により つかむ 7 分 2 準備運動を行 肩, ひじ, アキレス腱, 股関節を う 十分に伸ばすよう指示する - 3 -

(1) ストレッチ 一人一つずつボールを使い, 安全 安全に留意し をする に留意しながら, 大きな動作で行わながら, 運動し せる ているかを, 活 (2) ボールを使 2 グループが向かい合って並び, 動の様子からつ った準備運動列の先頭が相手にパスをしたら, 反かむ を行う 対側の列の最後尾に並んでパスを続 ける その際, 相手やボールの動きに注意しながらパスをするように意識させる ボールを使った準備運動 パス 移動 初めはゆっくり動き, 慣れてきた ら徐々に移動のスピードを速くする よう指示する パスがうまくつながらないチーム には, できるだけオーバーハンドパスを用いてボールを高く上げ, パスした後は, 素早く移動するように助言する 15 分 3 自チームの特 前時の練習やゲームを振り返り, チームの特長 長を生かした作 戦を立て, 練習 に取り組む 自分たちのチームの特長やそれを生 かすことができる作戦について, 話 し合わせる を生かした作戦 について話し合 いができている (1) チームの特 話し合いが進まない場合は, 前時 かを, 発言内容 長を生かした 作戦を話し合 までにうまくできたことと, できな かったことを振り返らせ, 話し合い や作戦ボードの 操作からつか う を進めさせる む - 4 -

(2) 練習方法を 前時の練習やゲームを振り返り, 話し合いによ り決定する 次の中から選択させる 1 基本練習アパス チャンスボール練習イサービスレシーブ トス練習ウスパイク ブロック練習 2 総合練習 ( チーム練習 ) エサービスレシーブからの攻撃オチャンスボールからの攻撃カスパイクレシーブからの攻撃 練習方法を決定させる時には, 話 し合った内容に直結するものを選択 するように指示する (3) チーム練習 声を掛け合い, 励まし合って練習 に取り組む に取り組ませる 話し合った作戦が, 実現可能かど うかを, 作戦ボードを使ったり, 実 際に動いたりして話し合い, 確かめ ながら練習させる 作戦の内容や練習方法が適切でな いチームには, 見直しをさせる 15 分 4 練習の成果を ゲームのルールは, 以下のように 生かして, ゲー 設定する ムを行う 1 2 3 ゲームの時間は 5 分間とする サービスは 1 本ずつ交代する ダブルコンタクト, フォアヒッ トの反則は緩和する - 5 -

チームで, 話し合った作戦を意識 スパイクやブ しながら, スパイクやブロックを生 ロックなどの攻 かしたゲームができるように心掛け 防を生かしたゲ させる ームができてい チームの特長を生かした攻防がで るかを, ゲーム きないチームには, パスやトス, ス 様子からつかむ パイクする場所を具体的に指示した り, 攻撃や防御について仲間と確認 したりするように助言する チームの特長を生かした攻防がで きたチームには, 相手チームに応じ た攻防ができるように指示する 5 分 5 チームごとに 練習とゲームを振り返り,1チー チームの特長 ゲームを振り返 ムの特長をつかむことができたか, を生かした作戦 る 2 特長を生かした作戦を立てること を立てることが ができたか,3スパイクやブロック できたかを, 学 を生かしたゲームができたか, とい 習カードの記述 う観点で話し合わせる 内容からつか 振り返り活動では, 結果や勝敗だ む けでなく, チームの特長を生かした 作戦を立て, 練習したりゲームに取 り組んだりすることができたかどう かで判断するように助言する 3 分 6 本時のまとめ 各自のできばえやチームの取り組 をする みについて振り返った内容を, 学習 カードに記述させる 話し合いや練習の様子, ゲームの 取り組みが適切であったチームを紹 介し, 賞賛する 2 分 7 整理運動をす 筋肉の緊張を解きほぐすよう, リ る ラックスして整理運動を行わせる - 6 -

考察 単元の最初から, 仲間との連係を意識した練習やゲームに取り組ませた結果, 自分 たちで工夫したボールのつなぎ方を考えることができるようになった そして, 自 分たちの特長を生かした作戦 を考える学習では, 自分たちの実態にあった練習方法 や作戦 ( 攻撃や防御において ) を考えたり, 選択したりすることができた その結果, まとめのゲームの中では, 自分たちが考えたり工夫したりした攻撃や防御の方法に, 取り組む姿がたくさん見られるようになった 攻撃の面では, スパイクへつなぐ方法やそのためのポジションやフォーメーション を, また, 防御の面ではブロックを用いたフォーメーションを考えることはできたが, スパイクやブロックの技能そのものを, 時間の中で十分に高めることができなかった その結果, 自分たちの特長を生かした攻防 はなかなかゲームの中で見ることがで きなかった ボール運動の学習では, 子どもたちが仲間と協力して学習に取り組むことができた その経験を, 今後, 個人種目の単元や保健学習の中でも生かすことができるように, 工夫した授業を展開していきたい - 7 -