<第1回> 帯広市都市計画審議会 第二次 都市計画マスタープラン検討                   専門部会

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一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

長岡市立地適正化計画概要版目次 1. 立地適正化計画制度の概要... 1 (1) 立地適正化計画策定の背景と目的... 1 (2) 立地適正化計画制度... 1 (3) 立地適正化計画の位置付け... 2 (4) 計画の対象区域... 2 (5) 計画期間 長岡市の現状と将来見通し.

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

(2) 金沢市の世帯数の動向 350, , ,000 ( 人 世帯 ) ( 人 / 世帯 ) 世帯数 世帯人員 , , , , ,1

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[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

4-2 地域の課題人口の減少により 町内では老朽化した空き家 空き店舗が随所に見られるようになっており 平成 28 年 3 月に町内を調査したところ 空き家 空き店舗と思われる建物が 159 軒存在していることが判明した 特に 商店街 公共機関 医療機関等が近接する利便性の高い中心市街地における空き

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

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基本方針

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(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

問 2. 現在 該当区域内に居住していますか 1. 居住している % 2. 居住していない % 無回答 % % 単位 : 人 1.9% 32.7% 65.4% 1. 居住している 2. 居住していない無回答 回答者のうち 居住者が約 65

1-2 立地適正化計画の役割 立地適正化計画は 都市全体の観点における居住機能や都市機能の立地 公共交通の充実に関する包括的なマスタープランであり 以下のような役割があるとされています 1 都市全体を見渡したマスタープラン 立地適正化計画は, 居住機能や医療 福祉 商業, 公共交通等のさまざまな都市

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用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

(2) 小学校区別人口特性 2010 年の校区別総人口は 学校区の順に多い 2010 年の校区別人口密度は の順に高くなっており 学校区の殆どの区域と 学校区の一部区域は DID 地区となっている 2040 年の推計人口は 学校区で 2010 年人口を上回る若しくは横ばいの見込みであるが その他の殆

数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

の復旧状況に関する長期的な見通しを可能な限り明らかにしながら 復旧の段階に 応じた役割の分析を行う 5) 交通事業者ヒアリング調査沿線地域に関係する交通事業者 ( 鉄道事業者 2 社 バス事業者 2 社 タクシー事業者 2 社その他 ) に聞き取り調査を行い 定性的な利用特性や地域の公共交通の問題点

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

相模原市住宅基本計画 概要版

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能代市中心市街地活性化計画

大規模住宅団地の現状と活性化・再生の進め方

マンション棟数密度 ( 東京 23 区比較 ) 千代田区中央区港区新宿区文京区台東区墨田区江東区品川区目黒区大田区世田谷区渋谷区中野区杉並区豊島区北区荒川区板橋区練馬区足立区葛飾区江戸川区

35

計画の今後の方向性

2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1

PowerPoint プレゼンテーション

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栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 1 計画の目的と背景 高齢化が急速に進行する中 平成 24 年 3 月に県土整備部と保健福祉部が連携のもと高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づく 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 以下 現計画 という ) を策定し 高齢者が安心して快適に暮

第 7 回大阪市人口移動要因調査報告書 平成 27 年 3 月 大阪市都市計画局

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

柏駅西口北地区まちづくり

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郊外への市街地の拡大により, 鉄道やバス等公共交通のサービスが十分受けられない地域が拡大し, その結果, 車に依存せざるを得ないまちになってきています このため, これからの人口減少時代の到来や急速な少子高齢化の進展などを踏まえ, 新たな郊外開発を抑制し, 公共交通が利用しやすい, まとまりのある市


Taro-全員協議会【高エネ研南】

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

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目次

Microsoft PowerPoint - 潟上市地域公共交通網形成計画(最終)

計画書


計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

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渋川市都市計画マスタープラン意見シート

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目次 第 1 章計画の趣旨 1. 計画策定の背景と目的 2. 計画の性格 3. 対象地区 4. 計画期間 第 2 章本市の現状と推計 1. 住宅 土地統計調査の結果 2. 本市の空家の状況 3. 今後の推計 第 3 章基本的な方針 1. 計画の方向性 2. 所有者の適正な管理の促進 第 4 章推進す

(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

総合交通計画 ( 仮称 ) の策定について 背景 人口減少と超高齢化が同時に進行する中 自動車を使えない県民の移動手段を確保しなければ 経済活動の低迷 人口の流出 財政支出の増加などの問題が深刻化し 持続可能なまちづくりが困難になる恐れがある 平成 年度に実施したパーソントリップ調査の結


意見集計結果 平成 30 年 月 5 日から2 月 5 日までの間, つくば市空家等対策計画 ( 案 ) について, 意見募集を行った結果,3 人 ( 団体を含む ) から2 件の意見の提出がありました これらの意見について, 適宜要約した上, 項目ごとに整理し, それに対する市の考え方をまとめまし

不動産学会 空き家.key

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

計画の目的 多様化する生活交通ニーズへの対応 効率的 効果的な生活交通サービスの構築 山陽小野田市では 生活交通バス路線維持 通学児童定期補助 福祉タクシー券の発行等 上記の施策が行われており 生活交通の確保を図っている 行政負担 サービスの地域間格差 交通活性化計画 生活交通の現状と問題点の把握

4. 基本的な方針太田市が目指す将来像や公共交通が果たすべき役割を踏まえて 以下の4つを計画の基本的な方針とし 太田市にふさわしい公共交通ネットワークの形成を図ります 公共交通の役割取組みの方向性市民の移動手段の確保 おうかがい市バスによる高齢者 障がい者等の通院 買物等の移動手段の確保 学生 生徒

はじめに 日本全体の人口は 今後 30 年間で約 2 割の厳しい人口減少が見込まれています また 高齢者人口 (65 歳以上 ) は約 3 割増加し 生産年齢人口 (15~64 歳 ) は約 3 割減少すると見込まれています 高齢者や子育て世帯にとって安心できる健康で快適な生活環境を実現することや

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

住まい まちづくりの基本目標と基本的施策の展開方向 1. 住まい まちづくりの理念と基本目標 だれもが安心して住み続けたいと感じる魅力ある とだ の住まい まちづくり を政策の基本理念とし これを実現するために次の 3 つを基本目標として総合的な施策を図るものとします 基本目標 -Ⅰ 多様なニーズに

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相続財産の評価P64~75

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

表紙

News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

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県産材の需要拡大の推進について(枠組み)

() 土地の総面積 利用目的別面積 所有する土地の面積は 最小で 90 m 最大で,400m であり 00~400 m との回答が最も多い 駐車場としての利用では 月極駐車場が 309 台分 日貸駐車場では 5 台分となっている 所有する総面積 00m以下 m未満 m未満


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4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

報道関係者各位 2019 年 2 月 1 日野村不動産アーバンネット株式会社 リリースカテゴリー 都市型コンパクトタウン 都市再生 地方創生グローバルへの取組み不動産テック 働き方改革健康 介護ニーズ社会課題定期報告 レポート 不動産情報サイト ノムコム 住宅購入に関する意識調査 ( 第 16 回

平成25年住宅・土地統計調査 集計項目別統計表一覧

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関係機関と連携し 渋滞対策を推進することとしている MM は 渋滞対策における TDM 施策の 1 つとして 関係機関と連携しながら実施するものである なお 札幌開発建設部では 従前より渋滞対策における MM を検討 実施しており 平成 11 年度に 全国で初めての MM を札幌市あいの里地区で実施

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大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

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年 4 月期関西圏 中京圏賃貸住宅指標 大阪府京都府兵庫県愛知県静岡県 空室率 TVI( ポイント ) 募集期間 ( ヶ月 ) 更新確率 (%)

コンパクト プラス ネットワークの形成 1

人口 世帯に関する項目 (1) 人口増加率 0.07% 指標の説明 人口増加率 とは ある期間の始めの時点の人口総数に対する 期間中の人口増加数 ( 自然増減 + 社会増減 ) の割合で 人口の変化量を総合的に表す指標として用いられる 指標の算出根拠 基礎データの資料 人口増加率 = 期間中の人口増

資料 5 総合計画の推進について 1 総合計画推進の基本的な考え方 ⑴ 第 5 次長期総合計画の体系 ( 本編 P.9) 第 5 次長期総合計画は まちの将来ビジョンとして 基本構想部分で目指すまちの姿やまちづくり戦略 5つの戦略の柱などを定め 戦略計画部分で 重点的な施策展開として 5つの戦略の柱

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資料 6 都市づくりの課題 平成 30 年 8 月帯広市都市建設部都市計画課 1

帯広市を取り巻く主要課題 前回の会議までに整理した都市上の課題は下記のとおり 1 人口減少 少子高齢化の急速な進行 本市の人口は 2000年 H12 の173,030人をピークに減少局面 一方で 世帯数や住宅戸数は増加 2 自動車への過度な依存 公共交通や徒歩 自転車などの利用割合が他都市に比べて低い傾向 一方で 生活利便施設の徒歩圏人口カバー率は高い 3 都市施設等の老朽化 公共施設等が老朽化し 今後 多額の改修 更新費用が必要 人口構成等が変化し 公共施設等に対する市民ニーズが変化 2

1. 人口減少 少子高齢化の急速な進行 3

マスタープランの改定にあたっての論点の整理① 課題から生じる事象等への対応について検討が必要 1 人口減少 少子高齢化の急速な進行 本市の人口は 2000年 H12 の173,030人をピークに減少局面 一方で 世帯数や住宅戸数は増加 検討が必要な事柄 空地や空家がランダムに発生する 都市のスポンジ化 サービス業の生産性低下による縮小 撤退 行政サービス インフラ維持管理の非効率化 コミュニティ活動の衰退 まちの魅力の低下 賑わいの喪失 中心市街地の衰退など 景観や環境の悪化 ごみの不法投棄や空家の発生など 市の中心市街地活性化の方針との整合 増加する高齢者が容易に医療や福祉にアクセスできる拠点のあり方 4

人口の推移と将来推計 市の人口は2000年 H12 の173,030人をピークに減少局面にある 15 歳から64 歳までの生産年齢人口と15 歳未満の年少人口がそれぞれ減少 傾向にある一方で 65 歳以上の老年人口は増加し続けている 200,000 180,000 100.0% 173,030 170,580 168,057 169,327 169,138 167,296 164,213 160,000 160,263 155,438 90.0% 80.0% 140,000 70.0% 120,000 60.0% 100,000 50.0% 80,000 40.0% 60,000 40,000 15.3% 19.0% 22.3% 26.4% 29.7% 31.6% 33.5% 35.2% 37.7% 30.0% 20.0% 20,000 10.0% 0 0.0% 2000年 2005年 0 14歳人口 2010年 2015年 2020年 15 64歳人口 2025年 2030年 65歳以上人口 2035年 2040年 65歳以上割合 出典 国立社会保障 人口問題研究所 5

世帯数 世帯人員の推移 帯広市の世帯数は増加傾向にあるが 反面 1世帯当たりの人員は減少 傾向にある 85,000 3 80,000 2.8 世帯数は増加 75,000 2.6 70,000 2.4 世帯数 世帯規模 65,000 2.2 世帯規模は減少 60,000 2 55,000 1.8 H2 H7 H12 H17 H22 H27 出典 国勢調査 6

世帯の状況 65 歳以上の親族のいる一般世帯数 は H27には28,613 世帯 で H17よりも7,227 世帯増加している 一般世帯住居と生計を共にしている人々の集まりで持ち家や借家等の住宅に 住む世帯 下宿や会社の独 寮に住む単 者や住宅以外に住む世帯等 90,000 80,000 70,000 60,000 50,000 65歳以上の親族のい 48,912 50,708 52,043 ない一般世帯 40,000 65歳以上の親族のい 30,000 る一般世帯 10,000 増加 増加 20,000 21,386 24,544 28,613 H17 H22 H27 0 出典 国勢調査 7

65歳以上の親族のいる世帯の内訳 65歳以上の親族のいる28,613世帯の内訳は 高齢単 世帯 65歳以上の 単 世帯 は8,907世帯 31.1 高齢夫婦世帯 夫婦とも65 歳以上の 世帯 は8,270 世帯 28.9 となっており これらの合計である高齢者 だけで構成されている世帯は17,177 世帯 60.0 となっている 0.0% 高齢者単 世帯 高齢夫婦世帯 その他の高齢世帯 31.1% 8,907 28.9% 8,270 40.0% 11,436 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 出典 H27国勢調査 8

高齢者世帯の住宅所有形態 高齢夫婦世帯では7,302 世帯 88.3 が持ち家 高齢単 世帯では 5,378 世帯 60.4 が持ち家となっている 高齢夫婦世帯と高齢単 世帯で持ち家に居住している12,680 世帯では 将来的に空家等になる可能性がある 968 7,302 高齢夫婦世帯 5,378 高齢単身世帯 0% 20% 3,529 40% 持ち家 60% 80% 100% 借家等 出典 H27国勢調査 9

持ち家の高齢者世帯数の推移 将来的に空家等になる可能性がある 持ち家の高齢者世帯数は 15 年間 で6,254 世帯増加 14,000 12,000 持ち家の高齢者世帯数は 6,254世帯増 6,000 12,680 8,607 10,000 8,000 10,633 6,426 7,433 7,302 6,528 5,342 4,000 2,000 2,482 3,424 H12 H17 4,433 5,378 H22 H27 0 高齢単身世帯 高齢夫婦世帯 出典 H27国勢調査 10

家屋棟数の増加 世帯数の増加とともに 家屋棟数が増加している H18では64,092 棟だったものが H29では66,886棟となっており 1 年間 で平均250棟程度増加 68,000 67,000 約2,800棟増加 66,000 65,000 64,000 63,000 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 出典 帯広市固定資産概要調査 11

空家等の概要 市内の空家等数は 現地調査の結果 1,093 箇所となっており 市内総 数に対する割合は1.65 H27時点 判定A は984 箇所 判定B は92 箇所 判定C は17 箇所 判定区分 A 建物に破損がない 樹 などが管理されている B 建物が一部破損 樹 などが管理されていない C 建物が きく破損 樹 の枝などが通行に 障あり 出典 帯広市空家等対策計画 12

空家等の状況 地区別の空家等数は 鉄南 地区と 地区が最も多く 240 箇所 地区別の空家等率は 東地 区が最も高く3.04 帯 広地区が最も低く0.64 と なっている 出典 帯広市空家等対策計画 13

帯広市の空家等対策 空家の抑制や危険な空家の解消などを目的として H29に 帯広市空家 等対策計画 を策定 対策の視点 具体的取組 情報発信の充実 相談体制の整備 市民 事業 者 行政との 連携 リーフレット等の作成 配布 説明会や出前講座の実施 ワンストップ相談体制の整備 など 空家等の利活用の促進 建築物ストッ クの活用 人口構造変化 への対応 空家等の改修促進 空家情報バンクの利用促進 住み替え制度の利用促進 など 特定空家等の解消の促進 特定空家等の解体 改修 是正の促進 所有者等への助言 指導 など 14

中心市街地活性化の取組 中心市街地活性化を推進するため 中心市街地活性化基本計画 を策定 第1期 H19.8 H24.3 第2期 H25.4 H32.3 現在 第3期計画の策定に向け検討を行っている 第2期計画の基本的な方針 目標及び指標 出典 帯広市中心市街地活性化基本計画 15

高齢化を見据えた拠点のあり方 自宅周辺に必要と思う施設に関する市民意見は下記のとおり 日常の買い物 通院に対するニーズが高くなっている 日用品を扱う商店 病院 診療所 郵便局 銀行 バス停 駅 小中学校 老人ホーム デイサービス 公園 広場 保育園 幼稚園 職場 運動場 コミセン 福祉センター 専門店 飲食店 図書館 美術館 その他 2,736 1,545 685 357 310 195 159 120 109 109 103 68 67 61 13 ポイント 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 出典 都市計画に関するアンケート調査 3,000 16

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2. 自動車への過度な依存 26

都市計画マスタープランの改定にあたっての論点の整理② 課題から生じる事象等への対応について検討が必要 2 自動車への過度な依存 公共交通や徒歩 自転車などの利用割合が他都市に比べて低い傾向 一方で 生活利便施設の徒歩圏人口カバー率は高い 検討が必要な事柄 市の公共交通活性化及び再生の方針との整合 公共交通の利用者減少 道路渋滞やCO2排出量の増加などの環境悪化 移動に制約のある市民の増加 高齢者の交通事故 生活拠点の分散 27

公共交通 バス の利用状況 帯広市は公共交通や徒歩 自転車などの利用割合が他都市に比べて低い 利用促進の取組などにより 路線バスの利用者は 長らく続いていた減少 傾向から横ばいになり 近年は増加の兆しもある 減少 (千人) 増加 7,000 5,984 横ばい 6,000 5,379 5,000 4,000 5,014 4,159 4,105 3,934 3,990 3,958 4,070 4,021 4,080 4,263 4,506 4,522 4,463 4,403 3,000 2,000 1,000 0 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 28

公共交通活性化の取組 地域公共交通の活性化及び再生を推進するため H28に 帯広市地域公共 交通網形成計画 を策定 H25 H26 交通政策基本法の施行 地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の改正 地方公共団体の交通施策は まちづ くりその他の観点を踏まえながら 当 該施策相互間の連携及びこれと関連す る施策との連携を図りつつ 総合的か つ計画的に実施する 改正のポイント 交通政策基本法の理念に則り ① 地方公共団体が中心となり ② まちづくりと連携し ③ 面的な公共交通ネットワークを再構築 帯広市地域公共交通網形成計画[H28策定] 計画に基づく地域公共交通の再編 まちづくりと連携した 持続可能な 利用促進策の推進 公共交通網の形成 29

地域公共交通網形成計画に基づく取組 本市の公共交通が抱える課題を踏まえ 下記のとおり基本方針を定め 具体的な 施策 事業に取り組んでいる 1 公共交通のサービスレベル向上 基 本 方 針 2 生活と交通の拠点の整備 3 市民だけでなく 来街者にも 分かりやすい情報提供の実施 4 利用促進施策の推進 おびひろ バスマップ 施 策 事 業 利用実態やニーズを踏まえた効率的な 路線 ダイヤの見直し バス待合環境の改善 デマンド型交通の利便性向上 分かりやすいバスマップの作成 外国人観光客に分かりやすい案内表示の整備 モビリティ マネジメント施策の展開 等 中高生 転入生向け 小冊子 30

3. 都市施設等の老朽化 31

都市計画マスタープランの改定にあたっての論点の整理③ 課題から生じる事象等への対応について検討が必要 3 都市施設等の老朽化 公共施設等が老朽化し 今後 多額の改修 更新費用が必要 人口構成等が変化し 公共施設等に対する市民ニーズが変化 検討が必要な事柄 公共施設マネジメントの方針等との整合 施設の更新等に合わせた土地利用 公的不動産を活用した民間機能の誘導 生活拠点に必要な都市機能 生活利便施設 行政施設 32

公共施設やインフラが直面する課題① これまで整備してきた公共施設やインフラなどの多くで老朽化がすす み 今後 多額の改修 更新費用が必要となる見込み 出典 帯広市公共施設マネジメント計画 33

公共施設やインフラが直面する課題 2 出典 : 帯広市公共施設マネジメント計画 34

公共施設マネジメントの取組① 市では 公共施設等が抱える様々な課題に対応するため H28に計画を 策定し 下記の方針に基づき取組を推進 出典 帯広市公共施設マネジメント計画 35

公共施設マネジメントの取組 2 出典 : 帯広市公共施設マネジメント計画 36

公共施設マネジメントの取組 3 出典 : 帯広市公共施設マネジメント計画 37