1 給与所得控除額を算出する計算式は給与収入金額によって異なります 今回は給与収入金額 3,600,000 円以上 6,599,999 円以下の場合の式を用いています 2 調整控除額は合計課税所得金額 2,000,000 円超と 2,000,000 円以下で算出方法が異なります 今回は 2,000,

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B 事例 1: 日本赤十字社と公益財団法人公益法人協会ともに 所得控除方式 を適用し ffff た場合に還付される税金について 前提 1 寄附先の名称等 ( 弊協会の他に 東日本大震災の義援金として日本赤十字社に寄附したものと仮定 ) 名称金額備考 日本赤十字社 ( 東日本大震災義援金 ) 30,0

所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

妙高市 税に関するWEBページ

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12



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給与の所得金額の算出速算表 収入金額 給与所得の金額 0 ~ 650, ,000 ~ 1,618,999 収入金額 -650,000 1,619,000 ~ 1,619, ,000 1,620,000 ~ 1,621, ,000 1,622,000 ~ 1,6

Microsoft PowerPoint 寄附金控除制度概要.ppt


イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

新・NPO法人申請マニュアル.pwd

3 ページ 4 ページ 5 ページ 5 6 ページ 7 ページ 8 ページ 8 ページ 9 ページ 10 ページ 2

地震保険料 寡婦控除寡夫控除 あなたやあたなと生計を一にする配偶者その他の親族が所有している居住用家屋 生活用動産を保険や共済の目的とする契約で かつ 地震 噴火又は津波等を原因とする火災 損壊等による損害の額を補てんする保険金や共済金が支払われる地震保険 また平成 18 年末までに結んだ保険期間

平成18年度地方税制改正(案)について

平成13年度 住民税のしおり

2 税金から控除される額 市区町村や都道府県に対する寄附金は 特定寄附金 と呼ばれ 所得税や住民税を計算するときに 寄附金控除が適用され 税が軽減されます 所得税の控除 総所得金額等の 40% が限度 2,000 円 所得税率 住民税の控除基本控除 総所得金額等の 30% が限度 2

Microsoft Word - 個人住民税について(2018~2022)

平成19年度分から

Microsoft Word - 個人住民税について

PowerPoint プレゼンテーション

以下の表のように計算されます 総 所 得 金 額 所得控除 課税総所得金額 退職所得金額 雑 損控除額 課税退職所得金額 山林所得金額 土地等に係る事業所得等の金額 土地建物等に係る譲渡所得金額 医療費 社会保険料 小規模企業共済等掛金 生命保険料 地震保険料 配偶者 配偶者特別 課税山林所得金額

平成13年度 住民税のしおり

所得税の確定申告の手引き

Ⅱ 義援金を募集する募金団体の確認手続 [Q7] 当団体は 関係する個人 法人から義援金を預かり これを取りまとめた上で 一括して地方公共団体に対して支払います 預かった義援金が 国等に対する寄附金 に該当することについて税務署の確認を受けた場合 当団体に寄附をした個人 法人に対して発行する預り証に

所得控除 ( 個人の市民税 町民税と同じです )( 法第 34 条 ) 項目控除額 雑損控除 次のいずれか多い金額 1( 損失額 - 保険等により補てんされた金額 )-( 総所得金額等 1/10 ) 2( 災害関連支出の金額 - 保険等により補てんされた金額 )-50,000 円保険等により補総所得

平成19年度税制改正.xls

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あなたと生計を一にする配偶者やその他の親族が受け取る公的年金等から引き落とされている国民健康保険 料 後期高齢者医療保険料 介護保険料はあなたの控除の対象とはなりませんので御注意ください 5 生命保険料控除 地震保険料控除 について それぞれ該当する欄に昨年中に支払った金額を記入し 以下の計算方法に

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

住民税のしおり 税金には 大きく分けて国税 ( 国に納める税金 ) と地方税 ( 地方に納める税金 ) の 2 種類あります 地方税の中で その地域の行政にかかわる費用を住民に広く分担していただくため 所得に対して課税する市民税と県民税を合わせて 住民税 と呼んでいます このしおりでは 住民税の課税

給与所得控除 給与収入の金額控除額 162 万 5,000 円以下 65 万円 162 万 5,000 円超 180 万円以下収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下収入金額 30% + 18 万円 360 万円超 660 万円以下収入金額 20% + 54 万円 660 万円超 1,00

3. 収入から所得を計算する 1ページの所得割の説明にあるように 所得割の計算では前年の1 月 1 日から12 月 31 日までの年間収入に直接税率をかけるのではなく いったん所得に直す ( 必要経費を差し引く ) 作業をします 所得は10 種類に区分されており それぞれ所得金額の計算方法が異なりま



給与所得控除 給与収入の金額 控 除 額 162 万 5,000 円以下 65 万円 162 万 5,000 円超 180 万円以下 収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下 収入金額 30% + 18 万円 360 万円超 660 万円以下 収入金額 20% + 54 万円 660 万円

平成19年度市民税のしおり

平成27年度 いばらき県税ガイドブック

申告を要せず, 所得割の課税から除外する 国債の利子 9 () 申告を要せず, 所得割の課税から除外する () 申告した場合 国債の利子に係る所得が生じた年の翌年の4 月 日の属する年度分の申告書に, 当該所得の明細に関する事項の記載をして申告分離課税するときは,() を適用しない なお, この場合

平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

税法実務コース 所得税 学習スケジュール 回数 学 習 テ ー マ 内 容 第 1 章 テーマ1 所得税の仕組みテーマ2 所得税額の計算テーマ3 非課税所得 所得税の仕組み 税額計算 所得税が課税されないものについて学習します テーマ1 各種所得金額の計算の概要テーマ2 利子所得テーマ3 配当所得

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税のあらまし 個人の県民税 市町村民税 個人住民税 市町 村税 県税 この税金は 住民である ということに課され 個人の県民税と市町村民税をあわせて 一般に 個人住民税 と呼んでいます 県や市町で行う住民に身近な行政サービスに必要な 経費を そこに住む住民に分担してもらうことにより 地方自治への関心

ふるさと納税制度想定問答【280401】.doc

計算してみましょう あなたの個人住民税はいくらになりますか? 高知市に住む T さんの場合 ( サラリーマン ) 家 族 妻 ( パートタイム労働者 収入 120 万円 : 所得 =120 万円 -65 万円 =55 万円 ) 子 人大学生 中学生 収 入 万円 社会保険料 万円 新生命保険料 万円

1 平成 28 年 1 月

第5回基礎問題小委員会 礎5-4

第 11 表の 1 平成 25 年度個人の市町村民税の納税義務者等に関する調 所得割のみを納める者 納税義務者 ( 人 ) 所得割額 ( 千円 ) 給与所得者営業等所得者農業所得者その他の所得者給与所得者営業等所得者農業所得者その他の所得者 1 下 関 市

住民税 所得税の税率国から地方への税源移譲に伴い 平成 19 年度から住民税所得割の税率が 10% に統一され 所得税の税率が 4 段階から 7 段階の累進税率に改正されています 住民税については平成 19 年度分 ( 平成 19 年 6 月納付分 ) 所得税については平成 19 年分 ( 平成 1

スライド 1

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

市・府民税の課税のしくみ

MR通信H22年1月号

市 県民税 ( 住民税 ) 市民税は 県民税と合わせて住民税と呼ばれ 住民のみなさんがそれぞれの税の負担能力に応じて分担し合うという性格をもつ税金で 個人が負担する個人市民税と 会社などが負担する法人市民税があります 市民税には 均等の額によって納めていただく均等割と 個人の所得に応じて納めていただ

税金読本(3-2)住民税(所得割)の計算方法と納税

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Ⅰ 年の中途で行う年末調整の対象となる人 年末調整は 原則として給与の支払者に 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( 以下 扶養控除等申告書 といいます ) を提出している人について その年最後に給与の支払をする時に行うことになっていますので 通常は12 月に行うこととなりますが 次に掲

市民税・県民税特別徴収関係書類つづり.indd

3 特別徴収義務者の指定及び特別徴収税額の決定手続 5. 給与所得に係る特別徴収義務者の指定等 ( 法 3の4) 市町村は 特別徴収の方法によって個人の住民税を徴収しようとする場合には 当該年度の初日においてその納税義務者に対して給与の支払いをする者のうち 所得税の源泉徴収義務がある者を 当該市町村

2. 改正の趣旨 背景の等控除は 給与所得控除とは異なり収入が増加しても控除額に上限はなく 年金以外の所得がいくら高くても年金のみで暮らす者と同じ額の控除が受けられるなど 高所得の年金所得者にとって手厚い仕組みとなっている また に係る税制について諸外国は 基本的に 拠出段階 給付段階のいずれかで課

Microsoft Word - p8-21 (個人住民税)

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

受付印 平成 29 年度市民税 県民税申告書台帳番号 現住所 宛名番号個人番号 ( マイナンバー ) 明 大 昭 平 明 大 昭 平 明 大 昭 平 明 大 昭 平 明 大 昭 平 続柄 同居 住所 同居 同居 同居 2 別居 別居 別居 別居 専従者控除額 専従者控除額 専従者控除額 特別控除額

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税制について

平成28年度 いばらき県税ガイドブック

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Q1 市県民税 ( 住民税 ) とはどんな税金ですか? A1 その年の1 月 1 日現在 市内に住所がある個人に対し 前年中の所得 ( 給与 年金 営業 不動産 譲渡などの所得 ) に応じて課税されます また その年の1 月 1 日現在市内に住所がなくても 市内に事務所 事業所又は家屋敷があれば課税

ワンストップ特例を申請する皆様へ

(千円未満切り捨て所得控除額総所得金額年税額 平成 31 年度市県民税の計算方法 ( 鳥取市 ) まず 計算の全体の流れを示すと 以下のようになります - = 課税標準額 ) 所得割の税率 6% 所得割の税率 4% 算出所得割額 調整税額控均等割 = 控除額除額額 算出調整税額控均等割

Z-64-A 簿記論〔第一問〕-解 答-

所得控除 所得控除は 納税者に配偶者や扶養親族があるかどうか 病気や災害などによる出資があるかどうかなどの個人的な事情を考慮して その納税者の実情に応じた税負担を求めるために所得金額から差し引くことになっているものです 種類 雑損控除 医療費控除 控除額次のいずれか多い金額 1( 損失の金額 - 保

PowerPoint プレゼンテーション

ご注意ください! ワンストップ特例の申請には マイナンバーの記載と添付書類の提出が必要です 1. 寄附金税額控除に係る申告特例申請書 にマイナンバー ( 個人番号 ) を記入して下さい 記入にあたっては 下記及び別紙記入例を参考にご記入下さい 2. 本人確認と個人番号確認の書類を手元に用意して下さい

newsletter indd

平成 31 年度 (2019 年度 ) 特別区民税 都民税 ( 住民税 ) の算出方法 平成 31 年 1 月 1 日現在 渋谷区内に住所がある人に対して 平成 30 年の 1 月から 12 月までの 1 年間の所得を基礎に税額を算 出します 住民税の算出方法は次のとおりです なお 区内に住所がなく

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

平成16年度

Microsoft Word メール受信_山本、寄付アンケートDP最終.docx

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「給与所得が1か所の方」からの確定申告書作成編

< 所得控除の詳細 > 1 所得控除額計算一覧表 控除名 控除の詳細 控除額町県民税 控除額 参考 所得税 次の イ と ロ のい 次の イ と ロ のい ずれか多い方の金額 ずれか多い方の金額 災害や盗難等により 本人や本 イ ( 損害金額 - 保険 イ ( 損害金額 - 保険 雑損控除 人と同一

退職金についての市県民税はどうなるの? 私は平成 28 年 4 月に退職しました 勤続 30 年で退職金は 2,100 万円ですがこの退職 金に対する市県民税はいくらですか 通常の市県民税の課税は前年中の所得に対し翌年課税されるしくみになっていますが 退職金に対する課税については 他の所得と分離して

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平成16年度

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H28 市・府民税のしくみ原稿(黒)

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[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

はしがき 配偶者控除 と 配偶者特別控除 は 昭和 36 年と昭和 62 年の税制改正で導入された歴史ある制度です ここ数年 配偶者控除の改正について様々な議論が行われてきましたが 平成 29 年度税制改正において 就業調整を意識しなくて済む仕組みを構築する観点から配偶者控除と配偶者特別控除の見直し

平成19年度 市民税・県民税申告の手引き   安城市

申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

市・府民税の課税のしくみ

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N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

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Ⅱ 個人住民税の寄附金税制 平成 20 年 4 月の地方税法の一部改正において 地方公共団体に対する寄附金税制の見 直しが行われ 寄附金額のうち適用下限額を超える部分について 個人住民税から控除さ れるなど 寄附金控除が拡充されました Q5 寄附金控除の具体的な方式は A5 所得税については 所得控

Transcription:

寄附金税額控除の計算例 メニュー 前提条件 事前準備 控除額の計算 寄附金税額控除額の内訳 計算例 1 ふるさと納税を行った場合 ( 限度額内 ) 計算例 2 ふるさと納税を行った場合 ( 限度額超 ) 計算例 3 条例 ( 県 市 ) で指定された寄附を行った場合 計算例 4 ふるさと納税と条例 ( 県 市 ) で指定された寄附を行った場合 計算例 5 ふるさと納税ワンストップ特例制度を利用してふるさと納税を行った場合 ( 限度額内 ) 計算例 6 ふるさと納税ワンストップ特例制度を利用してふるさと納税を行った場合 ( 限度額超 ) 前提条件 夫婦 2 人で夫の給与収入のみ年収 5,000,000 円 を前提条件として寄附金税額控除を計算します ご注意ください 以下の計算例は 総合課税のみ の場合を想定しています 総合課税と分離課税の両方で課税される場合等の控除可能額の計算に当たっては お問い合わせください 事前準備 の所得割額や所得税の税率を事前に計算します 区分 金額 ( 円 ) 備考欄 給与収入 a 5,000,000 給与所得控除額 b 1,540,000 A 4 20%+540,000 円 1 A=a 4( 千円未満端数切り捨て ) 総所得金額等 a-b c 3,460,000 社会保険料 d 500,000 給与収入の 1 割と仮定する 所得控除 基礎控除 e 330,000 配偶者控除 f 330,000 合計 d+e+f g 1,160,000 所得割 課税所得金額 c-g h 2,300,000 算出税額 h 10% i 230,000 調整控除額 j 2,500 2 所得割額 i-j k 227,500 社会保険料 l 500,000 給与収入の 1 割と仮定する 基礎控除 m 380,000 所得控除配偶者控除 n 380,000 所得税合計 l+m+n o 1,260,000 課税所得金額 c-o p 2,200,000 所得税の速算表より 税率 10% 算出税額 q 125,072 (p 10%-97,500 円 ) 1.021

1 給与所得控除額を算出する計算式は給与収入金額によって異なります 今回は給与収入金額 3,600,000 円以上 6,599,999 円以下の場合の式を用いています 2 調整控除額は合計課税所得金額 2,000,000 円超と 2,000,000 円以下で算出方法が異なります 今回は 2,000,000 円超の場合の算出方法を用いています 所得税の速算表 算出税額 = 課税所得金額 税率 - 控除額 課税所得金額 税率 (%) 控除額 ( 円 ) 備考欄 195 万円以下 5 0 195 万円超 330 万円以下 10 97,500 上記のケースは この階層に該当 330 万円超 695 万円以下 20 427,500 695 万円超 900 万円以下 23 636,000 900 万円超 1,800 万円以下 33 1,536,000 1,800 万円超 4,000 万円以下 40 2,796,000 4,000 万円超 45 4,796,000 控除額の計算寄附金の種類控除額の計算地方自治体への寄附金 1 所得税寄附金控除 +2 基本控除 +3 特例控除 ( ふるさと納税 ) 鹿児島県共同募金会及び 1 所得税寄附金控除 +2 基本控除日本赤十字社鹿児島県支部 (1 所得税寄附金控除又は 4 所得税寄附金特別控除 )+2 基本控除条例で指定された寄附金 ( 県民税 4% 市民税 6%) 認定 NPO 法人等に対する寄附金及び公益社団法人等に対する寄附金のうち一定のものについては 所得控除に代えて 税額控除を選択することができます ( 所得税寄附金特別控除 ) 税目 控除の種類控除方式控除額の計算 1 所得税寄附金控除 所得控除 ( 寄附金 -2,000 円 ) を所得控除 ( 控除額 所得税率 1 1.021) が軽減 2 5 2 基本控除税額控除 ( 寄附金 -2,000 円 ) 10% 3 6 3 特例控除税額控除 ( 寄附金 -2,000 円 ) (90%- 所得税率 1.021) 4 6 4 所得税寄附金特別控除 税額控除 ( 寄附金 -2,000 円 ) 40% 2 ( 認定 NPO 法人 公益社団法人等の場合に適用 ) 1 所得税率は 平成 50 年度まで復興特別所得税 ( 所得税額の 2.1%) を加算した率です 2 1の所得税寄附金控除及び 4の所得税寄附金特別控除の控除対象寄附金は総所得金額等の 40% が限度です 3 2の基本控除の控除対象寄附金は総所得金額等の 30% が限度です 4 3の特例控除の控除額は 所得割額の 20% が限度です

5 ふるさと納税ワンストップ特例が適用される場合は 1の所得税寄附金控除分相当額をの申告特例控除額として控除 ただし 全額控除が受けられる一定の上限を超えて寄附する場合は 所得税寄附金控除分相当額より控除額が少なくなるので注意が必要です 6 の寄附金税額控除額に 1 円未満の端数があるときは 1 円に切り上げます 寄附金税額控除額の内訳 寄附金額 ( 控除対象寄附金は総所得金額等の 30% が上限 ) 適用下限額 2,000 円 控除対象外 基本控除額 特例控除額 調整控除後所得割額の 20% が上限 申告特例控除額 ( 所得税の控除額相当分 ) 上限超過分 控除対象外 控除対象 控除対象 ( ふるさと納税 ) 控除対象 ( ふるさと納税ワンストップ特例適用 )

計算例 1 ふるさと納税を行った場合 ( 限度額内 ) 県 20,000 ふるさと納税 市 10,000 ふるさと納税 合計 1 30,000 控除対象控除対象寄附金額は総所得金額等の 40% が限度 30,000 所得税寄附金額 3,460,000 円 40%=1,384,000 円が限度額なので 寄附金 30,000 円は全額対象 寄附金控除軽減額 =( 寄附金 -2,000 円 ) 所得税率 1.021 軽減額 2 2,858 =(30,000 円 -2,000 円 ) 10% 1.021=2,858 円 30,000 3,460,000 円 30%=1,038,000 円が限度額なので 寄附金 30,000 円は全額対象 控除額 3 2,800 =(30,000 円 -2,000 円 ) 10%=2,800 円 算出額 =( 寄附金 -2,000 円 ) (90%- 所得税率 1.021) 算出額 22,342 =(30,000 円 -2,000 円 ) (90%-10% 1.021)=22,342 円 特例控除控除額は所得割額の 20% が限度控除額 4 22,342 227,500 円 20%=45,500 円が限度額なので 算出額 22,342 円は全額対象 軽減額合計 5 28,000 =2+3+4 自己負担額 2,000 =1-5

計算例 2 ふるさと納税を行った場合 ( 限度額超 ) 県 100,000 ふるさと納税 市 30,000 ふるさと納税 合計 1 130,000 控除対象控除対象寄附金額は総所得金額等の 40% が限度 130,000 所得税寄附金額 3,460,000 円 40%=1,384,000 円が限度額なので 寄附金 130,000 円は全額対象 寄附金控除軽減額 =( 寄附金 -2,000 円 ) 所得税率 1.021 軽減額 2 13,068 =(130,000 円 -2,000 円 ) 10% 1.021=13,068 円 130,000 3,460,000 円 30%=1,038,000 円が限度額なので 寄附金 130,000 円は全額対象 控除額 3 12,800 =(130,000 円 -2,000 円 ) 10%=12,800 円 算出額 =( 寄附金 -2,000 円 ) (90%- 所得税率 1.021) 算出額 102,312 =(130,000 円 -2,000 円 ) (90%-10% 1.021)=102,132 円 特例控除控除額は所得割額の 20% が限度控除額 4 45,500 限度額 (227,500 円 20%=45,500 円 ) が算出額より小さいので 限度額を控除 軽減額合計 5 71,368 =2+3+4 自己負担額 58,632 =1-5

計算例 3 条例 ( 県 市 ) で指定された寄附を行った場合 公益社団法人 社団 40,000 所得税の寄附金特別控除に該当 条例 ( 県 市 ) で指定された寄附に該当 合計 1 40,000 控除対象控除対象寄附金額は総所得金額等の 40% が限度所得税 40,000 寄附金額 3,460,000 円 40%=1,384,000 円が限度額なので 寄附金 40,000 円は全額対象寄附金控除額 =( 寄附金 -2,000 円 ) 40% 特別控除控除額 2 15,200 =(40,000 円 -2,000 円 ) 40%=15,200 円 40,000 3,460,000 円 30%=1,038,000 円が限度額なので 寄附金 40,000 円は全額対象 控除額 3 3,800 =(40,000 円 -2,000 円 ) 10%=3,800 円 軽減額合計 4 19,000 =2+3 自己負担額 21,000 =1-4

計算例 4 ふるさと納税と条例 ( 県 市 ) で指定された寄附を行った場合 県 30,000 ふるさと納税 公益社団法人 社団 40,000 所得税の寄附金特別控除に該当 条例 ( 県 市 ) で指定された寄附に該当 合計 1 70,000 控除対象寄附金額は総所得金額等の 40% が限度 控除対象 30,000 3,460,000 円 40%=1,384,000 円が限度額なので 寄附金 70,000 円は限度内所得税寄附金額寄附金控除は ふるさと納税の 30,000 円が対象寄附金控除軽減額 =( 寄附金 -2,000 円 ) 所得税率 1.021 軽減額 2 2,858 =(30,000 円 -2,000 円 ) 10% 1.021=2,858 円 控除対象寄附金額は総所得金額等の 40% が限度 控除対象 所得税 40,000 3,460,000 円 40%=1,384,000 円が限度額なので 寄附金 70,000 円は限度内寄附金額寄附金寄附金特別控除は 公益社団等への寄附金 40,000 円が対象 特別控除控除額 =( 寄附金 -2,000 円 ) 40% 控除額 3 15,200 =(40,000 円 -2,000 円 ) 40%=15,200 円 70,000 3,460,000 円 30%=1,038,000 円が限度額なので 寄附金 70,000 円は全額対象 控除額 4 6,800 =(70,000 円 -2,000 円 ) 10%=6,800 円 ふるさと納税の 3 万円のみ計算 算出額 22,342 算出額 =( 寄附金 -2,000 円 ) (90%- 所得税率 1.021) =(30,000 円 -2,000 円 ) (90%-10% 1.021)=22,342 円特例控除控除額は所得割額の 20% が限度控除額 5 22,342 227,500 円 20%=45,500 円が限度額なので 算出額 22,342 円は全額対象 軽減額合計 6 47,200 =2+3+4+5 自己負担額 22,800 =1-6

計算例 5 ふるさと納税ワンストップ特例制度を利用してふるさと納税を行った場合 ( 限度額内 ) 県 20,000 ふるさと納税 市 10,000 ふるさと納税 合計 1 30,000 30,000 3,460,000 円 30%=1,038,000 円が限度額なので 寄附金 30,000 円は全額対象 控除額 2 2,800 =(30,000 円 -2,000 円 ) 10%=2,800 円 算出額 =( 寄附金 -2,000 円 ) (90%- 所得税率 1.021) 算出額 22,342 =(30,000 円 -2,000 円 ) (90%-10% 1.021)=22,342 円 特例控除控除額は所得割額の 20% が限度控除額 3 22,342 227,500 円 20%=45,500 円が限度額なので 算出額 22,342 円は全額対象 控除額 =3 下表の割合控除額 4 2,858 申告特例控除 =22,342 円 79.79 分の 10.21=2,858 軽減額合計 5 28,000 =2+3+4 自己負担額 2,000 =1-5 申告特例控除額の計算に用いる割合課税総所得金額 ( 人的控除差調整額控除後 ) 割合 備考欄 195 万円以下 84.895 分の 5.105 195 万円超 330 万円以下 79.79 分の 10.21 上記のケースは この階層に該当 330 万円超 695 万円以下 69.58 分の 20.42 695 万円超 900 万円以下 66.517 分の 23.483 900 万円超 56.307 分の 33.693

計算例 6 ふるさと納税ワンストップ特例制度を利用してふるさと納税を行った場合 ( 限度額超 ) 県 100,000 ふるさと納税 市 30,000 ふるさと納税 合計 1 130,000 130,000 3,460,000 円 30%=1,038,000 円が限度額なので 寄附金 130,000 円は全額対象 控除額 2 12,800 =(130,000 円 -2,000 円 ) 10%=12,800 円 算出額 =( 寄附金 -2,000 円 ) (90%- 所得税率 1.021) 算出額 102,132 =(130,000 円 -2,000 円 ) (90%-10% 1.021)=102,132 円 特例控除控除額は所得割額の 20% が限度控除額 3 45,500 限度額 (227,500 円 20%=45,500 円 ) が算出額より小さいので 限度額を控除 控除額 =3 下表の割合控除額 4 5,823 申告特例控除 =45,500 円 79.79 分の 10.21=5,823 軽減額合計 5 64,123 =2+3+4 自己負担額 65,877 =1-5 申告特例控除額の計算に用いる割合課税総所得金額 ( 人的控除差調整額控除後 ) 割合 備考欄 195 万円以下 84.895 分の 5.105 195 万円超 330 万円以下 79.79 分の 10.21 上記のケースは この階層に該当 330 万円超 695 万円以下 69.58 分の 20.42 695 万円超 900 万円以下 66.517 分の 23.483 900 万円超 56.307 分の 33.693