2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

Similar documents
<4D F736F F D208DB289EA8CA7926E88E696688DD08C7689E E D E906B814592C A8F4390B38CE32E646F6378>

Microsoft Word - 資料2 第二次報告の想定結果(概要)  最終(確定).doc

Microsoft Word - 2 【茨城県】詳細報告書案_調査概要-9.docx

Microsoft Word - 09安城中部.docx

1 想定地震の概要南海トラフで発生する地震は 多様な地震発生のパターンが考えられることから 次の地震の震源域の広がりを正確に予測することは 現時点の科学的知見では困難です そのため 本市では 南海トラフで発生する地震として 次の2つの地震を想定して被害予測調査を行いました (1) 過去の地震を考慮し

( 各被害想定結果の数値に関する留意点 ) 今回の被害想定は マクロの被害を把握する目的で実施しており 都県別の数値はある程度幅をもって見る必要がある また 四捨五入の関係で合計が合わない場合がある なお - の表記は わずか を意味する

<4D F736F F D2090C389AA8CA78BE688E64D508DF492E895FB906A5F3195D22E646F63>

<4D F736F F D D325F91E693F18E9F95F18D E7B90DD939982CC94ED8A51817C92E897CA934982C894ED8A5197CA816A D E646F6378>

平成 23 年度 利用状況

id5-通信局.indd

南海トラフ巨大地震における被害想定 ( 上水道 ) 上水道の被害想定は 津波 停電 揺れによる被害の合計であり 被災直後の断水人口は最大で 34 百万人 被害の大きい地域では最大 8 週間の復旧予測日数 (95% 復旧 ) と想定されている 上水道の被害想定 施設種類被害状況 ( 被災直後 ) 復旧

Microsoft Word - 茨城県 概要版-35-3.docx


H19年度

基本方針

( 参考 ) Ⅲ. 個別事象 Ⅲⅰ. 上水道 被災直後の被害 最大で約 832 万人 ( 全体の 94%) が断水すると想定復旧推移 発災 1 日後で約 45% まで断水が解消 発災約 40 日後にはほとんどの断水が解消被害の主な要因 津波遡上による取水制限 震度が大きく 液状化の可能性が高い地域に

<4D F736F F D2095F18D908F91967B91CC81698E7392AC91BA90E096BE89EF A2E646F63>


Microsoft Word - 茨城県 概要版-35-3.docx

Ⅳ-2 神奈川県の被害想定 図表 神奈川県の表層地盤のゆれやすさマップ 表層地盤のゆれやすさ全国マップ について平 成 17 年 10 月 19 日内閣府政策統括官 ( 防災担当 ) 地震による地表でのゆれの強さは 主に 地震の規模 ( マグニチュード ) 震源からの距離 表層地盤 の3

1. 想定地震 津波日本海沿岸の津波浸水想定を設定する上で, 最大クラスの津波を発生させると想定した以下の3 断層モデルを対象とする 想定断層 1: 見島付近西部断層 想定断層 2: 見島北方沖西部断層 想定断層 3: 2. 発災季節と発災時刻想定するシーンは, 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキング

Microsoft Word - 概要版報告書170127(H29.2.2・10時コメント入り)170201奥付つき docx


平成 30 年度第 9 回ネット モニターアンケート防災意識及び大規模地震発生時の行動について アンケートの趣旨名古屋市は 今後発生が危惧されている南海トラフ巨大地震などの大災害に備え 平成 27 年度 新たに防災危機管理局を設立し 市全体の防災対策を総合的かつ計画的に推進していくとともに 地域防災

地区概況 7-6 ( 旧 ) 平三小学校 大字 平蔵 米原 小草畑 概要市の南東部に位置し 長南町 大多喜町に接している 丘陵地と平蔵川沿いの低地からなり 丘陵地にはゴルフ場が複数立地し 低地では 民家や農地が分布する 地区を南北に国道 297 号が通り 国道 297 号沿いには小規模な造成宅地があ

基本

Microsoft Word - 茨城県 概要版-35-3.docx


防災情報のページ

報告書_表紙.indd

Microsoft PowerPoint - 【確定】資料3-1_110527(避難者外し).pptx

災害時の住宅応急対策

建築物等震災対策事業について

1 はじめに今回の被害想定は平成 23 年 (2011) 東北地方太平洋沖地震 津波による大災害の発生を踏まえ 青森県に将来大きな被害を与えると想定される最大規模の地震と津波を対象としています 最新の知見をもとに想定した最大規模の地震ですが この通りのものが起こるとは限りません 特に 内陸直下型地震

Microsoft Word - 耐震改修促進計画【概要版】(第2期計画)(H28.3)施行


北栄町耐震改修促進計画の目的等 目的 本計画は 町民生活に重大な影響を及ぼす恐れのある地震被害から 町民の生命 財産を保護するとともに 地震による被害を軽減し 社会秩序の維持と公共の福祉に資するため 建築物の計画的な耐震化を促進することを目的とします 計画の実施期間 本計画の実施期間は 国及び県の実


素早い避難の確保を後押しする対策として位置付けるべきものであることとされているところである 国及び関係公共団体等は 最大クラスの地震 津波に対して被害を減ずるため これらの報告で示された地震 津波対策を速やかに具体化し 推進する必要がある 主な津波対策を以下に示す (1) 強い揺れや弱くても長い揺れ

茨城県地震想定の見直しのデータ訂正について

<4D F736F F D20325F8B4C8ED294AD955C5F FDA8DD78E9197BF2E646F6378>

Microsoft Word - 茨城県 概要版-35-3.docx

Microsoft Word - 15_第5_各種被害等の予測 doc

<4D F736F F D F977091A390698C7689E E88F4390B3816A2E646F63>

山県市地域防災計画【 改訂版】

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D2091E682528CB48D6581A A1917A92E882B782E9926E906B814592C A E646F63>

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

3 熊野地区 被災 共助 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 をまとめました 1 建物倒壊 注 1 の は活動内容を示し は活動準備を示す 老朽木造住宅面的被害木造密集市街地激しい揺れブロック塀 電柱の倒壊建物倒壊家具の転倒ガラスの飛散生

Microsoft Word _表紙.doc

家族みんなの防災ハンドブック 保存版

第1章 災害予防計画

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

1 東日本大震災での多くの被害が発生!! 平成 23 年 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災は 三陸沖を震源としたマグニ チュード 9.0 仙台市内での最大震度 6 強 宮城野区 という巨大な地震でした 東部沿岸地域では 推定 7.1m 仙台港 もの津波により 家屋の浸水やライフラ

熊本市耐震改修促進計画 骨子(案)

untitled


南海トラフの巨大地震 建物被害・人的被害の被害想定項目及び手法の概要(案)

地区概況 5-1 湿津小学校 大字 久々津 潤井戸 うるいど南 1 丁目 ~7 丁目 下野 喜多 犬成 大作 滝口 勝間 葉木 小田部 荻作 神崎 概要地区北部は村田川沿いの低地 その他の地域は台地からなる 地区の東側を支川村田川が 西側を神崎川が南北に流れる これらの河川に沿って地区の中央部を主要

<4D F736F F D CF68A4A312D33817A8AEE967B94ED8A518E518D6C CEB8B4C8F4390B3816A2E646F63>

<4D F736F F D A81798AEB8B408AC7979D8AAF2088D38CA994BD89668CE3817A817995CA8E86817A8C8B89CA82CC837C E646F63>

1 首都直下地震の概要想定震度分布 (23 区を中心として震度 6 強の想定 ) 首都直下地震 想定震度分布 出典 : 中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループ 首都直下地震の被害想定と対策について ( 最終報告 ) ( 平成 25 年 12 月 ) 2

3. 水供給システム ( 図 7~ 図 8) 3.1 根拠データ 断水戸数: 厚生労働省 平成 年 (2 年 ) 東北地方太平洋沖地震の被害状況及び対応について の中に記載された ( 別紙 ) 水道における被害情報 の市町村別集計データおよび都県別集計データ 2/3/ :3( 報番号不明 水道産業新

<4D F736F F D D91926E95FB82CC8D C982A882AF82E9926E906B92C CE8DF482CC95EF8A8795FB906A816995BD90AC E348C8E816A2E646F6378>

(2) 横浜市地震被害想定専門委員会本市防災計画の基礎となる横浜市地震被害想定の調査に関し専門的検証を行うため 横浜市防災会議条例第 4 条に基づき設置しました 委員構成は 委員長の東京工業大学の翠川教授を筆頭に学識者 14 名 事業者 9 名 本市職員 20 名で構成しています 平成 23 年 1

3.地震の揺れによる人間の行動と負傷の関係

Microsoft Word - 第Ⅰ編.doc

-災害に備えて-

01.eps

平成23年東北地方太平洋沖地震の概要について

大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

<302D C8E8696DA8E9F202E786477>

1 防災に関する意識 (1) 災害被害の具体的イメージ ( 複数回答, 上位 4 項目 ) 平成 25 年 12 月 地震 80.4% 竜巻, 突風, 台風など風による災害 48.1% 河川の氾濫 19.6% 津波 17.8% ( 複数回答 )

平成 28 年熊本地震における対応 平成 28 年熊本地震 ( 前震 :4/14 本震 :4/16) において 電力 ガス等の分野で供給支障等の被害が発生 関係事業者が広域的な資機材 人員の融通を実施するなど 迅速な復旧に努めた結果 当初の想定よりも 早期の復旧が実現 また 復旧見通しを早い段階で提

促進計画(案)最終  :促進計画/実施計画/3.5

5

Microsoft Word - 01表紙目次.docx

ファシリテータ用ガイド

2. 首都直下地震等の被害想定 わが地区の災害時の危険性を 鳥の目 で把握するために 最新の被害想定等のデータや地図を学習し 災害時の被害をイメージしましょう (1) 東京都の被害想定 東京湾北部地震による東京都の被害想定 ( 平成 24 年 4 月 18 日 東京都公表 ) 首都直下地震 東京湾北

Microsoft Word - 【静岡第2次報告】報告書 doc

その一方で 防災行政無線の聞き取り状況の調 査では 図 3に示すように20% の人が放送内容を聞き取れなかったと答えており 今後の改善 もしくは代替え手段の充実の必要性を示唆している なお 情報の入手先としてテレビの割合が低いのは地震による停電 ( 岩手県 宮城県では95% 以上が停電 ) が原因と

地震災害、正しい知識と備え

1. はじめに 1) 地震被害想定の目的 滋賀県では 平成 年に 当時高い発生確率が示された琵琶湖西岸断層帯等による地震について被害想定を行い 地震防災対策の基礎資料としてきた 東日本大震災の教訓や社会構造の変化を踏まえて 災害対策基本法 が大幅に改正されたところであり また 今世紀前半

中央区耐震改修促進計画(資料編)

計画の位置づけ 本計画の位置づけは 図 1 に示すとおりです 災害廃棄物対策指針 に基づき 島根県が策定する災害廃棄物処理計画との整合を図りつつ 災害廃棄物処理に関する本市の基本的な考え方と具体的な対応方策を示すものです 災害発生時には 被害状況等の情報収集を行ったうえで 本計画に基づき災害廃棄物の

<4D F736F F D E492AC91CF906B89FC8F4391A390698C7689E65F95D28F F E646F63>

第11回市民講座の準備について

東海地震とは 1976 年 ( 昭和 51 年 )8 月 地震予知連絡会において東京大学理学部の石橋助手 ( 当時 ) が 東海地域でマグニチュード 8クラスの巨大地震が 極端に言えば明日起きても不思議ではない という いわゆる 東海地震説 を発表しました 予想される東海地震は 駿河トラフから北西に

<4D F736F F D208E9197BF342D318AB4906B C815B834A815B939982CC8EED97DE82C693C192A528819A89EF8B638CE38F4390B38DCF E646F6378>

災害時初動対応マニュアル_最終入稿.indd

地震対応マニュアル検証のための図上訓練実施案

平成 24 年度第 5 回ネット モニターアンケート アンケートの趣旨 NAGOYA 学生キャンパス ナゴ校 について 名古屋市では 総合計画において 若い世代が学び 遊び 働けるまちをつくる ことを目標に掲げ 学生たちの柔軟な発想とパワーをまちの活性化に生かすため 学生 =まちづくりのパートナー

Taro 地震通達.jtd

地震と地震保険に関するアンケート調査結果について


H25 港南区区民意識調査

ハザードマップポータルサイト広報用資料

Microsoft Word - 5_‚æ3ŁÒ.doc

<4D F736F F D208E9197BF30325F976882EA C91AA8C8B89CA2D94ED8A51975C91AA8C8B89CA76335F372E646F6378>

04 Ⅳ 2(防災).xls

Transcription:

1 概要 この被害想定は 南海トラフで発生する地震として 平成 26 年 2 月 3 日に本市が公表した2つの地震に係る人的被害や建物被害などの推計を取りまとめたものです 市民が防災対策の効果を実感し より一層の防災対策に取り組んでいただくため 防災対策を講じた場合の被害軽減効果の推計もあわせて行っています 過去の地震を考慮した最大クラス については 今後の防災対策の基礎資料とするため 人的被害や建物被害のほか ライフライン被害 交通施設被害 生活への影響等についても被害の推計を行っています 被害想定にあたっては 市民が生活のリズムの中で身近に感じられる季節 時間帯を火気器具等の使用状況も踏まえて設定しています (1) 想定地震 発生頻度 最大震度 最高津波水位 過去の地震を考慮した最大クラス 100~200 年 6 強 3.3m あらゆる可能性を考慮した最大クラス 千年以上 7 3.6m ( 注 ) 最高津波水位は 津波の潮位に地震による地殻変動の沈降量を加えた値 (2) 季節 時間帯 季節 時間帯 1 冬 深夜 2 夏 昼 12 時 3 冬 夕 18 時 想定される被害の特徴 市民の多くが自宅で就寝中に被災するため 家屋倒壊による死者が発生する危険性が高く また津波からの避難が遅れる オフィス 繁華街等に多数の滞留者が集中しており 自宅外で被災する場合が多い 住宅 飲食店などで火気使用が最も多い時間帯で 出火件数が最も多くなる オフィスや繁華街周辺のほか ターミナル駅にも滞留者が多数存在する 1

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者数約 4,500 人約 2,400 人約 12,000 人約 6,900 人 ( 注 ) 冬 深夜のケース < 建物 経済被害 > 地震動による全壊棟数 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 約 4,900 棟 約 2,400 棟 約 34,000 棟 約 9,900 棟 直接的経済被害約 3.54 兆円約 3.19 兆円 ( 注 )1 冬 夕 18 時のケース 2 あらゆる可能性を考慮した最大クラス については 直接的経済被害は推計していない 想定で見込んだ防災対策の内容 対策人的被害 建物の耐震化率 100% の達成 ( 現状約 84%) 家具等の転倒 落下防止対策実施率 100% 達成 ( 現状約 55%) 全員が発災後すぐに避難開始 ( 昼間 5 分 夜間 10 分 ) 既存の津波避難ビルの有効活用 耐震化率 100% による 津波被害を受ける自力脱出困難者の減少建物 経済被害 建物の耐震化率 100% の達成 ( 現状約 84%) 2

3 人的被害 建物被害 (1) 死者数 1 過去の地震を考慮した最大クラス 冬 深夜 夏 昼 12 時 冬 夕 18 時 建物倒壊 約 200 約 200 約 200 うち屋内収容物移動 転倒 屋内落下物 約 30 約 20 約 20 津波による死者約 1,200 約 800 約 900 うち自力脱出困難約 200 約 50 約 100 うち津波からの逃げ遅れ約 1,000 約 800 約 900 急傾斜地崩壊等 - - - 火災 - 約 10 約 200 ブロック塀 自動販売機の転倒 屋外落下物 - - 約 10 合計約 1,400 約 1,000 約 1,300 ( 注 )1 津波による死者は 早期避難者比率が低い場合 ( 地震発生後早期に避難開始 ( 昼は地震発生後 5 分 深夜は地震発生後 10 分で避難開始 ) する人の割合が 2 割の場合 ; 以下同じ ) を想定 2 あらゆる可能性を考慮した最大クラス 冬 深夜 夏 昼 12 時 冬 夕 18 時 建物倒壊 約 2,100 約 1,000 約 1,400 うち屋内収容物移動 転倒 屋内落下物 約 100 約 80 約 90 津波約 4,400 約 2,800 約 3,400 うち自力脱出困難約 2,400 約 800 約 1,500 うち津波からの逃げ遅れ約 1,900 約 2,000 約 1,900 急傾斜地崩壊等による死者 - - - 火災約 300 約 100 約 700 ブロック塀 自動販売機の転倒 屋外落下物 - 約 10 約 20 合計 約 6,700 約 3,900 約 5,500 ( 注 )1 津波による死者は 早期避難者比率が低い場合 3

(2) 負傷者数 1 過去の地震を考慮した最大クラス 冬 深夜夏 昼 12 時冬 夕 18 時 重傷者軽傷者重傷者軽傷者重傷者軽傷者 建物倒壊約 600 約 4,400 約 900 約 3,800 約 700 約 3,600 うち屋内収容物移動 転倒 屋内落下物 約 300 約 1,200 約 300 約 1,100 約 100 約 1,000 津波約 30 約 60 約 30 約 60 約 30 約 50 急傾斜地崩壊 - - - - - - 火災 - - 約 10 約 20 約 100 約 300 ブロック塀 自動販売機の転倒 屋外落下物 - 約 10 約 50 約 80 約 80 約 100 合計約 600 約 4,500 約 1,000 約 3,900 約 900 約 4,000 ( 注 )1 津波による死者は 早期避難者比率が低い場合 2 あらゆる可能性を考慮した最大クラス 冬 深夜夏 昼 12 時冬 夕 18 時 重傷者軽傷者重傷者軽傷者重傷者軽傷者 建物倒壊約 2,700 約 11,000 約 2,600 約 8,200 約 2,300 約 8,200 うち屋内収容物移動 転倒 屋内落下物 約 1,000 約 3,900 約 1,000 約 3,700 約 700 約 3,300 津波約 200 約 400 約 200 約 500 約 200 約 500 急傾斜地崩壊 - - - - - - 火災約 100 約 300 約 200 約 400 約 400 約 1,100 ブロック塀 自動販売機の転倒 屋外落下物 約 10 約 50 約 100 約 300 約 200 約 400 合計 約 3,000 約 12,000 約 3,100 約 9,300 約 3,200 約 10,000 ( 注 )1 津波による死者は 早期避難者比率が低い場合 4

(3) 建物全壊 焼失棟数 1 過去の地震を考慮した最大クラス ( 単位 : 棟 ) 冬 深夜 夏 昼 12 時 冬 夕 18 時 揺れ 約 4,900 液状化 約 2,300 津波 約 2,900 急傾斜地崩壊等 約 40 地震火災 約 50 約 300 約 4,900 合計 約 10,000 約 10,000 約 15,000 2 あらゆる可能性を考慮した最大クラス ( 単位 : 棟 ) 冬 深夜 夏 昼 12 時 冬 夕 18 時 揺れ 約 34,000 液状化 約 2,800 津波 約 7,500 急傾斜地崩壊等 約 50 地震火災 約 5,900 約 6,800 約 21,000 合計 約 51,000 約 51,000 約 66,000 5

4 その他の被害 ( 過去の地震を考慮した最大クラス ) (1) ライフライン 1 上水道給水戸数 下水道 電力 通信 固定電話 通信 携帯電話 断水戸数 ( 率 ) 機能支障人口 ( 率 ) 停電軒数 ( 率 ) 不通回線数 ( 率 ) 内容 約 1,174 千戸 直後約 357 千戸 ( 約 30%) 1 日後約 191 千戸 ( 約 16%) 1 週間後約 70 千戸 ( 約 6%) 1 ヶ月後 0 戸 (0%) 復旧期間 1 処理人口 約 2,229 千人 4 週間程度 直後約 61 千人 ( 約 3%) 1 日後約 61 千人 ( 約 3%) 1 週間後約 46 千人 ( 約 2%) 1 ヶ月後 0 人 (0%) 復旧期間 1 需要家数 約 1,380 千軒 4 週間程度 直後約 1,228 千軒 ( 約 89%) 1 日後約 1,114 千軒 ( 約 81%) 4 日後約 29 千軒 ( 約 2%) 1 週間後約 22 千軒 ( 約 2%) 2 復旧期間 1 需要回線数 約 463 千回線 1 週間程度 直後約 413 千回線 ( 約 89%) 1 日後約 375 千回線 ( 約 81%) 1 週間後約 15 千回線 ( 約 3%) 1 ヶ月後約 12 千回線 ( 約 3%) 2 復旧期間 1 週間程度 停波基地局率直後約 2% 1 日後約 81% 4 日後約 4% 1 週間後約 3% 2 復旧期間 ( 注 )1 今回の計算では 津波等により被災した需要家は復旧対象から除外した 2 95% 復旧日数を算出した 1 週間程度 6

ガス 都市ガス ガス LPガス 復旧対象戸数 ( 率 ) 機能支障戸数 ( 率 ) 1 需要家数 内容 約 966 千戸 直後約 48 千戸 ( 約 5%) 1 日後約 48 千戸 ( 約 5%) 1 週間後約 37 千件 ( 約 4%) 1 ヶ月後 - 2 復旧期間 1 需要家数 4 直後 約 55 千戸 3 数日程度 約 11 千戸 ( 約 20%) 2 復旧期間 1 週間程度 ( 注 )1 今回の計算では 津波等により被災した需要家は復旧対象から除外した 2 95% 復旧日数を算出した 3 都市ガスについては 被害を受けている需要家に限定すれば 復旧に 4 週間程度かかる可能性がある 4 LP ガスについては 被害量の推移は推計していない (2) 交通施設被害 内容 道路 ( 緊急輸送道路 ) 一般道路 ( 利用可能 ) 約 7 割 高速道路 ( 利用可能 ) 全線 鉄道 ( 運行支障期間 ) 1 週間以上 港湾 ( 岸壁数 ) 利用可能 43 箇所 利用困難 28 箇所 合計 71 箇所 ( 注 ) 道路に係る利用可能とは 被害なし又は当日から 3 日以内に緊急輸送が可能なレベルに復旧可 能と見込まれる道路をいう 7

(3) 生活等への影響 避難者 ( 避難者数 ) 帰宅困難者 ( 平日 12 時 ) 物資不足 内容 1 日後 避難所 約 138,000 人 避難所外 約 181,000 人 合計 約 319,000 人 1 週間後避難所 約 185,000 人 避難所外 約 188,000 人 合計 約 373,000 人 1 カ月後避難所 約 68,000 人 避難所外 約 281,000 人 合計 約 349,000 人 外出者数 約 374,000 人 帰宅困難者数 約 145,000 人 ~ 約 151,000 人 食糧 1~3 日目の計 約 111 万食 不足 4~7 日目の計 約 234 万食 毛布不足 約 20 万枚 (4) 災害廃棄物等 災害廃棄物 ( がれき ) 津波堆積物合計 内容約 3,132 千トン約 1,443 千トン約 4,575 千トン (5) その他の被害 内容 エレベーター 閉じ込め者数 ( 昼 ) 約 1,600 人 停止建物棟数 約 1,600 棟 停止台数 約 2,200 台 8

資料編 9

1 人的被害区別内訳 (1) 死者数 ( 過去の地震を考慮した最大クラス ) 津波 区名 建物倒壊うちうち等自力脱出津波からの 火災 合計 困難 逃げ遅れ 千種区 約 10 - - - - 約 10 東区 - - - - - - 北区 約 10 - - - - 約 10 西区 約 10 - - - - 約 10 中村区 約 20 - - - - 約 20 中区 約 10 - - - - 約 10 昭和区 約 10 - - - - 約 10 瑞穂区 約 20 - - - - 約 20 熱田区 約 10 約 100 約 10 約 90 - 約 100 中川区 約 30 約 40 約 40 - - 約 70 港区 約 20 約 400 約 50 約 400 - 約 400 南区 約 40 約 600 約 50 約 600 - 約 600 守山区 - - - - - - 緑区 約 20 約 30 - 約 30 - 約 50 名東区 - - - - - 約 10 天白区 約 10 - - - - 約 10 全市 約 200 約 1,200 約 200 約 1,000 - 約 1,400 ( 注 )1 冬 深夜のケース 2 津波の死者は 早期避難者比率が低い場合 3 四捨五入の関係で合計が合わない場合がある 10

(2) 対策後の死者数 ( 過去の地震を考慮した最大クラス ) 津波 区名 建物倒壊うちうち等自力脱出津波からの 火災 合計 困難 逃げ遅れ 千種区 約 10 - - - - 約 10 東区 - - - - - - 北区 - - - - - - 西区 - - - - - - 中村区 約 10 - - - - 約 10 中区 - - - - - - 昭和区 - - - - - - 瑞穂区 - - - - - 約 10 熱田区 - - - - - - 中川区 約 10 約 10 約 10 - - 約 20 港区 約 10 約 20 約 10 約 10 - 約 20 南区 約 10 約 10 約 10 - - 約 20 守山区 - - - - - - 緑区 約 10 - - - - 約 10 名東区 - - - - - - 天白区 約 10 - - - - 約 10 全市 約 90 約 40 約 30 約 10 - 約 100 ( 注 )1 冬 深夜のケース 2 津波の死者は 全員が発災後すぐに避難開始した場合 3 四捨五入の関係で合計が合わない場合がある 11

(3) 死者数 ( あらゆる可能性を考慮した最大クラス ) 津波 区名 建物倒壊うちうち等自力脱出津波からの 火災 合計 困難 逃げ遅れ 千種区 約 30 - - - - 約 40 東区 約 30 - - - - 約 30 北区 約 90 - - - 約 30 約 100 西区 約 100 - - - 約 30 約 200 中村区 約 400 約 300 約 300 約 10 約 100 約 800 中区 約 40 - - - - 約 40 昭和区 約 40 - - - 約 10 約 50 瑞穂区 約 90 約 30 約 30 - 約 40 約 200 熱田区 約 70 約 100 約 80 約 30 - 約 200 中川区 約 400 約 900 約 800 約 200 約 20 約 1,300 港区 約 300 約 1,900 約 800 約 1,100 - 約 2,200 南区 約 300 約 1,100 約 500 約 600 約 20 約 1,400 守山区 約 20 - - - 約 10 約 20 緑区 約 100 約 50 約 10 約 40 約 20 約 200 名東区 約 10 - - - - 約 20 天白区 約 30 - - - - 約 30 全市 約 2,100 約 4,400 約 2,400 約 1,900 約 300 約 6,700 ( 注 )1 冬 深夜のケース 2 津波の死者は 早期避難者比率が低い場合 3 四捨五入の関係で合計が合わない場合がある 12

(4) 対策後の死者数 ( あらゆる可能性を考慮した最大クラス ) 津波 区名 建物倒壊うちうち等自力脱出津波からの 火災 合計 困難 逃げ遅れ 千種区 約 10 - - - - 約 10 東区 約 10 - - - - 約 10 北区 約 20 - - - 約 30 約 50 西区 約 20 - - - 約 30 約 50 中村区 約 70 約 40 約 40 - 約 100 約 200 中区 約 10 - - - - 約 10 昭和区 約 10 - - - 約 10 約 20 瑞穂区 約 20 約 10 - - 約 40 約 60 熱田区 約 10 約 10 約 10 - - 約 30 中川区 約 100 約 200 約 200 約 20 約 20 約 300 港区 約 80 約 300 約 200 約 90 - 約 400 南区 約 70 約 90 約 90 - 約 20 約 200 守山区 約 10 - - - 約 10 約 10 緑区 約 50 約 10 約 10 - 約 20 約 80 名東区 約 10 - - - - 約 10 天白区 約 20 - - - - 約 20 全市 約 500 約 700 約 500 約 100 約 300 約 1,500 ( 注 )1 冬 深夜のケース 2 津波の死者は 全員が発災後すぐに避難開始した場合 3 四捨五入の関係で合計が合わない場合がある 13

2 建物被害区別内訳 (1) 建物全壊 焼失棟数 ( 過去の地震を考慮した最大クラス ) ( 単位 : 棟 ) 区名 揺れ 液状化 津波 急傾斜地 火災 合計 千種区 約 200 約 30 - 約 10 約 100 約 300 東区 約 100 約 20 - - 約 40 約 200 北区 約 200 約 50 - - 約 400 約 600 西区 約 300 約 200 - - 約 400 約 900 中村区 約 400 約 500 - - 約 900 約 1,800 中区 約 200 約 80 - - 約 60 約 400 昭和区 約 200 約 60 - - 約 200 約 500 瑞穂区 約 300 約 70 - - 約 700 約 1,200 熱田区 約 200 約 60 約 70 - 約 100 約 500 中川区 約 600 約 600 約 600 - 約 500 約 2,400 港区 約 500 約 400 約 600 - 約 300 約 1,800 南区 約 800 約 200 約 1,600 - 約 600 約 3,100 守山区 約 100 約 10 - 約 10 約 200 約 300 緑区 約 400 約 40 約 100 約 10 約 300 約 900 名東区 約 100 約 10 - - 約 50 約 200 天白区 約 200 約 20 - 約 10 約 60 約 300 全市 約 4,900 約 2,300 約 2,900 約 40 約 4,900 約 15,000 ( 注 )1 冬 夕 18 時のケース (2) 対策後の地震動による建物全壊棟数 ( 過去の地震を考慮した最大クラス ) ( 単位 : 棟 ) 区名 揺れ 区名 揺れ 千種区 約 100 熱田区 約 90 東区 約 60 中川区 約 300 北区 約 100 港区 約 200 西区 約 100 南区 約 300 中村区 約 200 守山区 約 70 中区 約 100 緑区 約 300 昭和区 約 100 名東区 約 90 瑞穂区 約 100 天白区 約 100 全市 約 2,400 ( 注 )1 冬 夕 18 時のケース 14

(3) 建物全壊 焼失棟数 ( あらゆる可能性を考慮した最大クラス ) ( 単位 : 棟 ) 区名 揺れ 液状化 津波 急傾斜地 火災 合計 千種区 約 500 約 40 - 約 10 約 300 約 800 東区 約 500 約 30 - - 約 200 約 700 北区 約 1,500 約 70 - - 約 1,800 約 3,400 西区 約 2,300 約 300 - - 約 1,800 約 4,500 中村区 約 6,000 約 600 約 60 - 約 5,300 約 12,000 中区 約 700 約 100 - - 約 200 約 1,000 昭和区 約 700 約 70 - - 約 500 約 1,300 瑞穂区 約 1,500 約 80 約 20 - 約 2,400 約 4,000 熱田区 約 1,200 約 70 約 200 - 約 500 約 2,000 中川区 約 6,000 約 700 約 1,800 - 約 2,800 約 11,000 港区 約 5,000 約 500 約 2,500 - 約 1,300 約 9,200 南区 約 5,500 約 200 約 2,900 - 約 2,100 約 11,000 守山区 約 300 約 20 - 約 10 約 500 約 800 緑区 約 1,800 約 40 約 100 約 10 約 1,000 約 3,000 名東区 約 300 約 10 - - 約 100 約 400 天白区 約 500 約 20 - 約 10 約 200 約 700 全市 約 34,000 約 2,800 約 7,500 約 50 約 21,000 約 66,000 ( 注 )1 冬 夕 18 時のケース (4) 対策後の地震動による建物全壊棟数 ( あらゆる可能性を考慮した最大クラス ) ( 単位 : 棟 ) 区名 揺れ 区名 揺れ 千種区 約 200 熱田区 約 300 東区 約 100 中川区 約 2,000 北区 約 300 港区 約 1,600 西区 約 500 南区 約 1,300 中村区 約 1,300 守山区 約 200 中区 約 200 緑区 約 1,000 昭和区 約 200 名東区 約 200 瑞穂区 約 300 天白区 約 300 全市 約 9,900 ( 注 )1 冬 夕 18 時のケース 15