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注 ) 材料の種類 名称及び使用量 については 硝酸化成抑制材 効果発現促進材 摂取防止材 組成均一化促進材又は着色材を使用した場合のみ記載が必要になり 他の材料については記載する必要はありません また 配合に当たって原料として使用した肥料に使用された組成均一化促進材又は着色材についても記載を省略す

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生産され 農林物資の規格化等に関する法律 ( 昭和 25 年法律第 175 号 ) 第 14 条又は第 19 条の3の規定により格付されたものにあってはこの限 りでない 有機農産物 有機加工食品 有機畜産物 2 1 以外の農畜産物 ただし 以下のものを除く 原材料として使用した有機農産物及び有機畜産


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スライド タイトルなし

検討の背景 現在 輸入乾牧草と競争力のある粗飼料の増産を中心として飼料自給率の向上を目標に施策を展開 一方 稲わら等を給与された家畜に由来する畜産物の安全を確保することが喫緊の課題 19 年度 ( 概算 ) 551 万 TDN トン 輸入 22% 国産 78% 27 年度 ( 目標 ) 590 万

る技術をいう 転換期間中有機 有機農産物の日本農林規格第 4 条の表ほ場の項基準の欄 2に規定する転換 農産物 期間中のほ場において生産された農産物をいう ( 生産の方法についての基準 ) 第 4 条 有機加工食品の生産の方法についての基準は 次のとおりとする 事 項 基 準 原材料及び添加 次に掲

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の差については確認できないが 一般的に定温で流通している弁当の管理方法等についてアンケートにより調査した その結果 大部分の事業者が管理温度の設定理由として JAS 規格と同様に食味等の品質の低下及び微生物の繁殖を抑えることを挙げ 許容差は JAS 規格と同様に ±2 としていた また 温度の測定方

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焼酎粕飼料を製造できることを過去の研究で明らかにしている ( 日本醸造協会誌 106 巻 (2011)11 号 p785 ~ 790) 一方 近年の研究で 食品開発センターが県内焼酎もろみから分離した乳酸菌は 肝機能改善効果があるとされる機能性成分オルニチンを生成することが分かった 本研究では 従来

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H24/08/00

上ある場合は 現行ルールと同様 3カ国目以降を その他 と表示することができる 一方 冠表示には いちごジャム の いちご のように 商品を特徴付ける原料が商品名に含まれるものの他に ブルーベリーガム の ブルーベリー のように 風味を表しているもの さらには たいやき の 鯛 のように 商品名自体

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生鮮食品と加工食品の区分に関する現行制度における説明例について

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組換え DNA 分子を作製し それを生細胞に移入し かつ 増殖させる技術をいう 転換期間中有機農 有機農産物の日本農林規格第 4 条の表ほ場又は採取場の項基準の欄 1の 転換期間中有機農 有機農産物の日本農林規格第 4 条の表ほ場又は採取場の項基準の欄 1の 産物 2に規定する転換期間中のほ場におい

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あなたの農場に、妊娠牛は何頭いますか?

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表 1-2. コーデックスガイドライン (Codex Guidelines)2018 年 2 月現在 78 ガイドライン コーデックスガイドラインは 食品の安全性 品質 取込み可能性を確実にするために 証拠に基づいて 情報と助言を推奨手順と同時に提供するものである ガイドラインタイトル策定 部会 最

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食品群別栄養素等摂取量 - 食品群 栄養素別 摂取量 - 総数 歳 E B 1 B 2 C 飽和一価不飽和 n-6 系 n-3 系脂肪酸脂肪酸脂肪酸脂肪酸 mg g 総量 水溶性 不溶性 μgre 1 μg mg 2 μg mg mg mgne 3 mg μg μg mg mg mg g


参考資料2 生ごみ等の飼料化、たい肥化に関するヒアリング結果

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6 学校給食での地場産物活用に当たっての課題 学校給食における市町村産食材等の利用に関する調査 において 市町村に対し 学校給食で地場産物の活用を促進する上での課題について 市町村産食材と道産食材について それぞれ伺ったところ 次のような結果となりました 学校給食への地場産食材利用促進上の課題 関係

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1 有機畜産物の生産原則について今後 検討 個別検討事項 資料 5 2 有機畜産物の生産方法についての基準 (1) 平均採食量について粗飼料比率 非有機飼料給与比率 飼料自給率の計算に使用 放牧 ( 自由な運動 ) が前提となっている有機畜産では 慣行の畜産で用いられる飼養標準を基にしている平均採食量よりもかなり多くの飼料が給与されており 実態と乖離がある ( 別表 3) 1 日当たりの平均採食量 ( 乾物重量で換算した数値 ) 家畜 家きんの種類種別平均採食量 / 日 肉用鶏 4 週齢未満 42g 4 週齢以上 139g 9 週齢未満 27g 採卵鶏 9 週齢以上採卵開始まで 54g 採卵開始以降 90g 3 ヶ月齢未満 1.1kg 豚 5 ヶ月齢未満 2.2kg 5 ヶ月齢以上 3.1kg 10 ヶ月齢未満 ( 繁殖用雌牛を除く ) 4.1kg 肉用牛 10 ヶ月齢以上 ( 繁殖用雌牛を除く ) 8.1kg 繁殖用の雌牛 7.0kg 10 ヶ月齢未満 5.6kg 乳用牛 10 ヶ月齢以上泌乳開始まで 9.0kg 泌乳中の牛 21.0kg 泌乳していない経産牛 9.2kg 非有機飼料の給与率 ( 経過措置 ) 牛 めん羊 山羊 85% 以上 ( 非有機を 15% 未満まで給与可 ) 馬 豚 家きん 80% 以上 ( 非有機を 20% 未満まで給与可 ) 有機飼料比率 (%) = ( 平均採食量 -(A+B+C))/ 平均採食量 A: 非有機飼料 B: 無機塩類の補給を目的とする飼料添加物 C: 蚕のさなぎ粉 ( 全体の 5% 未満に限る ) (A,B,C ともに乾物重量換算 ) 対応案有機飼料比率の計算方法について 飼養標準を基本とした平均採食量とともに 自由運動に伴って実際に給与する量 ( 乾物換算 ) に基づいた計算も可能とすることを検討 -1-

(2) 粗飼料比率及びサイレージの給与制限についてコーデックスガイドラインと JAS 規格に違いがある また 動物の生理学的要求に配慮した粗飼料比率となっているか考慮する必要がある コーデックスガイドライン (CAC/GL 32-1999) 附属書 1.B. パラグラフ 16 特定の家畜飼料については 以下に配慮するべきである - 幼若哺乳動物にあっては 天然の乳 できれば母乳の必要性 - 草食動物の 1 日当たりの飼料における乾物の相当部分は 生草 乾草又はサイレージの粗飼料から構成されること - 多胃動物にはサイレージのみを給与としないこと - 家きんの肥育期における穀類の必要性 - 豚及び家きんの 1 日当たりの飼料における生草 乾草又はサイレージの粗飼料の必要性 有機畜産物の JAS 規格 粗飼料比率 ( 粗飼料比率とは 給与した飼料全体に占める 生草 乾草 サイレージの給与比率をいう ) 牛 馬 めん羊及び山羊において 粗飼料比率を規定している 家畜の種類 肉用の牛と馬 それ以外の家畜 比率の基準 生草 乾草又はサイレージの比率が全体の 10% 以上 ( 濃厚飼料等が 90% 未満 ) 生草 乾草又はサイレージの比率が全体の 50% 以上 ( 濃厚飼料等が 50% 未満 ) ただし ほ育期間 乳用牛又は乳用山羊にあっては搾乳を開始してから最初の 3 ヶ月間 肥育の最終期間 粗飼料比率の制限はない また サイレージのみを給与しないという給与制限はない 対応案コーデックスガイドラインの基準等を踏まえ 粗飼料比率を変更することを検討 また サイレージの給与制限を設けることが可能かどうか 実態を踏まえて検討 (3) 飼料の給与 に関する経過措置について有機飼料等及び有機畜産用自家生産飼料の入手が困難な場合は 当分の間 15% まで ( 馬 豚又は家きんは 20% まで ) 有機飼料以外のものも給与可能としている 有機飼料の入手困難な場合 とは 1 有機転換直後であるため 自家生産飼料が有機で生産できない 2 流通がないので 購入有機飼料を確保できない 自家生産を計画的に進めることが前提 当分の間とは 有機畜産物 JAS 規格の定期見直しによる改正までの期間を指す ( 参考 ) 有機畜産物及び有機飼料のJAS 規格のQ&A 問 31-2-

国内で格付された有機飼料の現状国内の有機飼料の生産行程管理者は65 事業者 そのうち51 事業者は有機加工食品の生産が主体であり 有機飼料の認定は付随的に取得 機会があれば 副産物を有機飼料として格付できるが 実態は取引がなく有機畜産に利用されていない 有機飼料として利用されているのは14 事業者の製品だけであり 利用状況は下表のとおり 有機飼料を外部から購入することは非常に困難となっている 有機飼料生産の目的格付品給餌する家畜 1 自給飼料 ( グループ内で利用 ) 有機デントコーン 有機乳用牛 (1 事業者 ) 2 有機畜産事業者に提供有機おから 有機ふすま 有機採卵鶏 (6 事業者 ) 有機くず大豆等有機乳用牛 自給飼料 有機とうもろこし 採卵鶏 肉用鶏 3 有機畜産の認定は取得していない有機野菜の調製残さ 豚 乳用牛 有機農家が飼養する畜産に給与 ( 全て非有機 ) (5 事業者 ) 海外で格付された原料飼料を使用とうもろこし 大豆の二種有機採卵鶏 4 し有機配合飼料を生産混合飼料 ビタミン類添加有機肉用鶏 (2 事業者 ) 配合飼料有機乳用牛 対応案経過措置は継続する 有機畜産の生産の原則を踏まえた飼料を確保するための仕組みが必要 有機として格付されていないが 生産方法や由来の明らかな飼料の活用を検討 ( 飼料米や未利用資源の活用を検討 ) 有機農産物として流通 わらは有機飼料として流通 有機飼料 (4) 受精卵移植技術受精卵移植技術を用いて生まれた家畜について 有機畜産物及び有機飼料の JAS 規格の Q&A( 問 19) ホルモン処理を受けて種付けされた母牛が有機転換され 6 か月間以上有機飼養された後に生まれた子牛は有機畜産の対象となりますか ( 答 ) 対象となります 対応案ホルモン処理の場合と同様に新たに有機畜産を行う場合に例外的に受精卵移植技術を用いて生まれてきたものを認めることを検討 また 有機畜産として制限すべき繁殖方法について検討 -3-

3 未利用資源 (1) 飼料米等有機飼料の供給量が非常に少なく 有機畜産の生産が困難な状況にある 格付されていない未利用資源の使用について どこまで許すか検討する必要がある 対応案有機畜産物に使用が想定される未利用資源の生産方法や由来の実態を調査 整理し これらを担保する条件設定が可能かどうか検討 調査事項 ( 案 ). 利用を考える未利用資源 1 飼料米 2 米ぬか くず米 くず小麦 フスマ 3でんぷん粕 りんご果汁絞り粕 圧搾油粕 茶殻 ジャガイモの皮など. 調査を必要とする事項 1 種子又は苗等の入手に関する事項 2 肥培管理 有害動植物の防除 一般管理及び育苗管理に関する事項 3 製造 加工 包装 保管その他の工程に係る管理に関する事項 4その他必要な事項 (2) 魚粉有機原料とその他の原料の合計の 5% 以下で使用可能 魚粉に一般に使用される飼料添加物 ( 抗酸化剤 : エトキシキン ) が添加された魚粉は使用できない エトキシキン (6-ethoxy-1,2-dihydro-2,2,4-trimethylquinoline) は 非常に強い抗酸化能を有する合成抗酸化剤である 現在 飼料添加物として世界中で使用されており 日本国内においても 飼料原料 ( 動植物油脂 魚粉 肉骨粉 ) 用の抗酸化剤として使用が許可されている ところが近年 安全性の観点より その使用を疑問視する声が世界中で高まっている しかし 現在使用されている飼料原料用抗酸化剤で 安価でエトキシキン以上の抗酸化能を有するものは存在しない 飼料原料の酸化は非常に大きな問題である たとえば 飼料原料 ( 魚粉 ) は 輸送中に脂質の過度の酸化が原因で自然発火事故を起こす よって エトキシンに代わる安全性の高い飼料原料用抗酸化製剤の開発は 飼料原料輸送の安全性 安定した食糧供給の側面より喫緊の課題といえる 農林水産研究高度化事業 安全性の高いエトキシキン代替抗酸化剤の探索と開発 から ( 参考 ) 魚粉と蚕のさなぎ粉の比較 ( 日本標準飼料成分表抜粋 ) 単位 % 水分 粗タンパク質 無水 CP 魚粉 ( ホワイトフィッシュミール ) 7.2 65.4 70.5 魚粉 CP65% 7.9 67.4 73.2 魚粉 CP60% 9.4 61.2 67.0 サナギかす 9.4 71.7 71.7 乾燥サナギ 6.6 56.8 60.8-4-

自家配合飼料 構成内容例 95% 有機有機農産物 有機加工食品 ( 乳製品以外の畜産物以上原料を含むものは使用不可 ) 有機乳 有機飼料 5 % その 5% 以下の有機でない農畜水産物とその加工品 農産物 乳 水産物 以下他の a) 乳以外の畜産物は使用できない 加工食品 ( 魚粉 海藻粉末 原料 b) 遺伝子組換え技術を使用していないこと でんぷん粕 糖蜜等 ) c) 放射線照射がされていないこと d) 有機原料と同一の原料 ( 例 :95% 有機とうも ろこしと5% 非有機とうもろこしを混ぜるのは禁止 ) 配合計算食塩 水石灰石 貝化石 ドロマイト には入れ微量要素りん鉱石及びケイソウ土等ない使用可能な原天然物質又は 天然物質に由来する飼料添加物 飼料添加物におけるミネラ料これらが入手困難で 無機塩類の補給等が目的のルの例場合 類似する飼料添加物が使用可能 塩化カリウム クエン酸鉄等抗生物質 遺伝子組換え技術を使用した物質は使用できない 使用制限蚕のさなぎ粉 ( 全体の 5% 未満に限る ) あり 対応案魚粉の抗酸化剤としてエトキシキンの代替となりうる天然物質に由来する物質はトコフェロールであるが 飼料添加物の抗酸化剤のリストにはない 抗酸化剤を使用しない魚粉の確保は困難であり 天然物質由来の抗酸化剤が認可されていないことから 当面の間経過措置として エトキシキンの添加された魚粉の使用を認めるかを検討 (3) ホタテ貝殻 カキ殻 の取り扱いについて ( 有機格付できない天然資源 ) 例示された微量要素か 飼料添加物に該当する無機塩類であれば給与制限は係らないが ホタテ貝殻 カキ殻はこれらに該当しないので 5% 以内という給与制限がかかっている 対応案微量要素の供給源として ホタテ貝殻 カキ殻 を例示できるか検討 4 その他有機飼養の対象となる家畜又は家きんの範囲について ミツバチ ダチョウなど対象を拡大してほしいという要望がある ミツバチについて国内での有機飼養の実態が不明 養蜂農家から具体的な要望があれば 検討 輸入品については制度での検討が必要 家畜牛 馬 めん羊 山羊及び豚 家きん鶏 うずら あひる及びかも ( かもにおいてはあひるとの交雑種を含む ) 対応案追加する畜種について検討 なお 畜種を個別に追加する場合は 平均採食量 飼育施設の条件などの基準数値が不明 畜種を個別に制限しない場合 登録認定機関が実態に応じて 個別に判断することとなるが 評価方法 判断基準を示す必要がある -5-