第5回 農地・農村部会 資料 /8

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品目別の現状と克服すべき課題 食料 農業 農村基本計画 ( 平成 22 年 3 月閣議決定 ) をもとに整理

2 作物ごとの取組方針 (1) 主食用米本県産米は 県産 ヒノヒカリ が 平成 22 年から平成 27 年まで 米の食味ランキングで6 年連続特 Aの評価を獲得するなど 高品質米をアピールするブランド化を図りながら 生産数量目標に沿った作付けの推進を図る また 平成 30 年からの米政策改革の着実な

石川県水田フル活用ビジョン 1 地域の作物作付の現状 地域が抱える課題 水稲作付面積については 昭和 60 年の 37,700ha から 平成 25 年では 26,900ha と作付 面積で約 10,000ha 作付率で約 30% と大きく減少したものの 本県の耕地面積に占める水稲作 付面積の割合は

2. 食料自給率の推移 食料自給率の推移 我が国の食料自給率 ( 総合食料自給率 ) は 長期的に低下傾向で推移してきましたが 近年は横ばい傾向で推移しています (%) (H5 ) 43 7

めに必要な情報を提供するとともに 2 関係者一体となった契約栽培等の需要と直結した生産を推進していく また 生産者の収益性向上につながる地域の気候風土を活かした特色ある野菜等園芸作物への作付を促進し 産地づくりを進めていくため 生産者への作付誘導のインセンティブとなる産地交付金を戦略的に活用していく

H30年産そば方針

米に関するマンスリーレポート 新潟県版 2018 年 12 月 今月の特集 1 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針 の見直しについて 農林水産省は 11 月 28 日に 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針 ( 以下 国の基本指針 ) の変更を行い 平成 31/32 年の主食用米等需要量を

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ウ WCS 用稲本市は県内最大の酪農地帯であるため 需要に応じた生産確保に努め 多収品種の推進 病害虫防除や雑草管理など適切な圃場管理を行う また についても実施する エ加工用米実需者の要望に対応できるよう 産地交付金を活用して複数年契約を進めることにより安 定的な供給を目指し 担い手の作付維持 (

181 第1 小麦の作付面積は 全国の 56% を占める北海道では前年産並みとなったものの 都府県では 関東 九州において二条大麦への転換があった ことから 20 万 7 千 ha と前年に比べてやや減 少しました ( 図 2-17) 大麦 はだか麦の作 付面積は 5 万 9 千 ha と前年に比べ

米及び畑作物の直接支払交付金を受ける方は 対象作物ごとに生産数量目標を必ず記入してください 経営所得安定対策の交付金に係る営農計画書 主食用水稲の生産数量目標 主食用水稲は 生産調整方針作成者等から通知された 生産数量目標 単収 作付面積 ( 換算値 ) を記入してください 単収 が通知されていない

2 麦類 ( 子実用 ) (1) 4 麦計平成 24 4 麦の作付面積 ( 子実用 ) は26 万 9,5haで 前に比べて2,2ha(1%) 減少した ( 表 8) 麦種別には 二条大麦は前に比べて7ha(2%) 増加したものの 小麦 六条大麦及びはだか麦は前に比べてそれぞれ2,3ha(1%) 3

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27 年産以降のゲタ ナラシ対策の交付対象者 ゲタ ナラシ対策の交付対象者は 27 年産から認定農業者 集落営農に認定新規就農者を加えるとともに 規模要件は廃止しました また 交付対象となる集落営農の要件も 2 要件に緩和します 担い手の方が幅広く参加できるようになります また ナラシ移行の円滑化対

目次 小麦の流通の概要 小麦の種類と用途 現行の輸入小麦の政府売渡

山形県米粉利用拡大プロジェクト

長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) 骨子 ( 案 ) に関する参考資料 1 骨子 ( 案 ) の項目と種子の生産供給の仕組み 主要農作物種子法 ( 以下 種子法 という ) で規定されていた項目については 長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) の骨子 ( 案 ) において すべて盛り込むこ

1. 取組の背景射水市大門地域は 10a 区画の未整備な湿田が多く 営農上の大きな障害となっていた 昭和 62 年に下条地区で県内初の大区画圃場整備が実施されたのを皮切りに 順次圃場整備が進んでいる 大区画圃場整備事業が現在の 経営体育成基盤整備事業 になってからは 農地集積に加えて法人化等の担い手

1 食に関する志向 健康志向が調査開始以来最高 特に7 歳代の上昇顕著 消費者の健康志向は46.3% で 食に対する健康意識の高まりを示す結果となった 前回調査で反転上昇した食費を節約する経済性志向は 依然厳しい雇用環境等を背景に 今回調査でも39.3% と前回調査並みの高い水準となった 年代別にみ

大分県農業共済組合 大分県農業共済組合作成 収入保険と既存制度の掛金及び補てん金の比較 ( 大分県 ) 品目 : 米 平均収入 100 万円作付面積 83a 単収 504kg/10a シナリオ 1 販売価格が 地域平均で シナリオ 2 販売価格が 個人のみで シナリオ 3 自然災害により 地域全体が

水田活用の直接支払交付金実施要領 農林水産省生産局長通知 制定平成 26 年 4 月 1 日付け 25 生産第 3561 号 第 1 趣旨 水田活用の直接支払交付金の実施については 経営所得安定対策等実施要綱 ( 平成 23 年 4 月 1 日付け22 経営第 7133 号農林水産省事務次官依命通知

新規前年度継続 ( 変更あり ) 前年度継続 加工用米助成 ( 基幹作物 ) 豊郷町農業再生協議会整理番号 2 加工用米 ( 基幹作物 ) 1,079 円 /10a 参考となる 3 1,300 円 /10a 豊郷町では加工用米を地域振興作物に位置付けている 一定品質を確保するために 種子更新を行って

輸出のターゲット市場の拡大 深掘りをするとともに 輸出用米生産に関する制度の運用を改正 現状 課題 日本食レストランを中心とした需要に留まっている中 輸出先国 地域の多様なニーズに合わせた商品の多様化 生産コストの削減による価格競争力の強化を通じ 輸出ターゲット市場の拡大 深掘りを図ることが課題 潜

Ⅰ 収穫量及び作柄概況 - 7 -

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4 奨励品種決定調査 (1) 奨励品種決定調査の種類ア基本調査供試される品種につき 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験その他の方法によりその特性の概略を明らかにする イ現地調査県内の自然的経済的条件を勘案して区分した地域 ( 以下 奨励品種適応地域 という ) ごとに 栽培試験を行うことに

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第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

はじめに 戸別所得補償制度は 食料自給率の向上を図るとともに 農業と地域を再生させ 農山漁村に暮らす人々が将来に向けて明るい展望を持って生きていける環境を作り上げていくための施策です 同時に 環境の保全や美しい景観などの農業 農村の多面的機能を維持し 我が国の資産として維持していくためのものです 昨

図解 お米が消費者に届くまで - 生産 流通 価格形成についてー Ⅰ. 主食用米の流通と制度 主食用米の流通経路 お米の流通に関係するおもな法律 Ⅱ. お米の生産 主食用米の生産の仕組み 非主食用米 ( 加工用米 飼料用米 米粉用米 ) 生産の仕組み Ⅲ. 主食用米の価格形成 流通段階ごとの価格形成

( 別記 ) 大玉村地域農業再生協議会水田フル活用ビジョン ( 案 ) 1 地域の作物作付の現状 地域が抱える課題 当該地域は 水田面積に占める主食用水稲の割合が 69% で 転作作物に占める割合としては飼料作物が多く 次にそば 野菜がある しかしながら 主食用米の需要が減少する中で さらに他の転作

はじめに 政府は 23 年度からの戸別所得補償制度に対して 8 月 31 日に概算要求案として 農業者戸別所得補償制度概算要求の骨子 を示した 国家戦略である新たな基本計画が大きな柱として位置づけた戸別所得補償制度は 農業者の経営安定と国内生産力の確保を図るための重要な政策であり 生産者の期待は大き

71 平成 27 年度の SBS 米の輸入入札状況 ( 単位 : 実トン ) 全体 丸米 砕米 入札回数輸入予定数量応札数量落札数量輸入予定数量応札数量落札数量輸入予定数量応札数量落札数量 第 1 回 (27 年 9 月 16 日 ) 4, ,000 2, ,000 2

平成 30 年産一番茶の摘採面積 生葉収穫量及び荒茶生産量 ( 主産県 ) - 一番茶の荒茶生産量は前年産に比べ 12% 増加 - 調査結果 1 摘採面積主産県の摘採面積 ( 注 1) は2 万 7,800ha で 前年産に比べ 400ha(1%) 減少した 2 10a 当たり生葉収量主産県の 10

農林水産省試算の方法 ( 手順 ) (1) 試算対象品目の選定関税率 10% 以上 国内生産額 10 億円以上 ( 米 麦など 19 品目 ) (2) 国産品の分類内外価格差 品質格差の観点から 輸入品と競合する国産品と競合しない国産品に二分 (3) 試算の方法 1 競合する国産品は 輸入品に置き換

スライド 1

資料 1 30 年産 生産の目安 の基本的な考え方に対する申し入れ事項 平成 29 年 9 月 15 日北海道農協米対策本部 1. 基本的な考え方 30 年産以降 急激な需給変動が発生した場合においても 生産者の経営安定と手取りの確保を図っていくことが重要であるが 一方で産地としての供給責任を果たし

農業指導情報 第 1 号能代市農業総合指導センター環境産業部農業振興課 発行平成 26 年 4 月 25 日二ツ井地域局環境産業課 確かな農産物で もうかる 農業!! 農家の皆さんを支援します!! 農家支援チームにご相談ください! 今年度 農業技術センター内に農家支援

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附則この要領は 平成 4 年 1 月 16 日より施行する この要領は 平成 12 年 4 月 3 日より施行する この要領は 平成 30 年 4 月 1 日より施行する 2

14 現行のナラシ対策では 集落営農が加入するには 法人化計画 (5 年以内の法人化 ) が必須であるが 意欲があっても法人化に時間を要するものもある 法人化はさせたいが 現在の法人化計画は実態に合っていないのではないか 15 平成 27 年度からの経営所得安定対策では 集落営農の法人化等については

江府町地域協議会活用明細

1 課題 目標 山陽小野田市のうち 山陽地区においては 5 つの集落営農法人が設立されている 小麦については新たに栽培開始する法人と作付面積を拡大させる法人があり これらの経営体質強化や収量向上等のため 既存資源の活用のシステム化を図る 山陽地区 水稲 大豆 小麦 野菜 農業生産法人 A 新規 農業

4つの改革パンフ(中四局作成)

はじめに 経営所得安定対策では 担い手農家の経営の安定に資するよう 諸外国との生産条件の格差から生ずる不利を補正する交付金 ( ゲタ対策 ) と 農業者の拠出を前提とした農業経営のセーフティネット対策 ( ナラシ対策 ) を実施しています また 食料自給率 自給力の向上を図るため 飼料用米 麦 大豆

国産粗飼料増産対策事業実施要綱 16 生畜第 4388 号平成 17 年 4 月 1 日農林水産事務次官依命通知 改正 平成 18 年 4 月 5 日 17 生畜第 3156 号 改正 平成 20 年 4 月 1 日 19 生畜第 2447 号 改正 平成 21 年 4 月 1 日 20 生畜第 1

ニュースリリース

平成 30 年 4 月 10 日公表平成 28 年 農業 食料関連産業の経済計算 ( 概算 ) - 農業 食料関連産業の国内生産額は 兆円で全経済活動の約 1 割 - 統計結果 1 農業 食料関連産業の国内生産額平成 28 年における農業 食料関連産業の国内生産額は 115 兆 9,63

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H28秋_24地方税財源

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宮崎県における農業者戸別所得補償制度をはじめとした水田営農対策の取組状況について 1 宮崎県の農業の概要 1 全国における本県農業の位置 2 本県における農地の状況 3 本県における農業生産の状況 2 宮崎県の米生産の現状 1 栽培体系 2 生産量及び品質 ( 平成 23 年産 ) 3 品種別作付面

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6 学校給食での地場産物活用に当たっての課題 学校給食における市町村産食材等の利用に関する調査 において 市町村に対し 学校給食で地場産物の活用を促進する上での課題について 市町村産食材と道産食材について それぞれ伺ったところ 次のような結果となりました 学校給食への地場産食材利用促進上の課題 関係

宮城県 競争力のある大規模土地利用型経営体の育成 活動期間 : 平成 27~29 年度 ( 継続中 ) 1. 取組の背景震災により多くの生産基盤が失われ, それに起因する離農や全体的な担い手の減少, 高齢化の進行による生産力の低下が懸念されており, 持続可能な農業生産の展開を可能にする 地域営農シス

国内産麦の流通実態とそれを踏まえた麦産地での対応方向

食料 農業 農村基本計画 ( 平成 27 年 3 月 31 日閣議決定 ) における飼料用米の位置づけ 飼料用米などの戦略作物については 生産努力目標の確実な達成に向けて 水田活用の直接支払交付金など必要な支援を行う旨を明記 食料 農業 農村基本計画 食料 農業 農村基本法 ( 平成 11 年 7

平成 28 年 3 月 25 日公表平成 25 年度 農業 食料関連産業の経済計算 - 農業 食料関連産業の国内生産額は 97.6 兆円で全経済活動の約 1 割 - 統計結果の概要 1 農業 食料関連産業の国内生産額平成 25 年度における農業 食料関連産業の国内生産額は 97 兆 5,777 億円

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

取組の詳細 作期の異なる品種導入による作期分散 記載例 品種名や収穫時期等について 26 年度に比べ作期が分散することが確認できるよう記載 主食用米について 新たに導入する品種 継続使用する品種全てを記載 26 年度と 27 年度の品種ごとの作付面積を記載し 下に合計作付面積を記載 ( 行が足りない

Microsoft PowerPoint - ☆PTポイント・概要(セット)

HACCP 導入率 ( 参考 ) 平成 27 年度 29% ( コーデックス原則のみ ) 29 年度 30 年度 31 年度 32 年度 33 年度 30% 40% 50% 60% 80% 推進に当たっては 以下を 中間アウトカム目標 として取り組んでいく 1 平成 31 年度までに業界団体による手

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飼料用米の現状と課題

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国営農地再編整備事業 ニセコ地区 事業の概要あぶたぐん本事業は 北海道南西部に位置する虻田郡ニセコ町の畑地帯において 区画整理を行い 生産性の高い基盤の形成を通じて農業の振興と耕作放棄地の解消 発生防止を図るものである 事業の目的 必要性本地区の農地は 基盤整備が遅れているため 小区画や急傾斜であり

唐津市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 2 9 年 11 月 8 日 唐津市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 といいます ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地

加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

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技術の導入による所得確保を図る 一般家庭用については, 品種特性に即して適地適作を誘導し, 良食味生産を進めるとともに, 地元銘柄の育成 ( ブランド化 ) とその増大を図る 分類区分供給先又は用途主な品種取組の方向 家庭用 ブランド米 一般向け 業務用 主食 主食非主食 百貨店, スーハ ー, イ

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0 稲 麦 大豆の生産をめぐる状況について 平成 2 5 年 3 月 農林水産省生産局農産部穀物課

( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 記載要領 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3

平成 26 年度補正予算 :200 億円 1

コントラクター及びTMRセンターの現状

H28経営所得安定対策等(関東版)

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調査結果の主な利活用 食料 農業 農村基本計画における生産努力目標の策定及び達成状況検証のための資料 茶に関する生産振興に資する各種事業 ( 強い農業づくり交付金等 ) の推進のための資料 農業災害補償法 ( 昭和 22 年法律第 185 号 ) に基づく農業共済事業の適正な運営のための資料 累年デ

未来投資会議構造改革徹底推進会合 地域経済 インフラ 会合 ( 農林水産業 ) 資料 1 卸売市場を含めた食品流通の構造改革について 平成 30 年 3 月 7 日 ( 水 ) 食料産業局

6-1 指定食肉 ( 豚肉及び牛肉 ) の安定価格肉用子牛の保証基準価格等算定概要 生産局 平成 27 年 1 月

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1. 沖縄県における牛肉の輸出動向 2015 年は 輸出額が過去最高 数量 金額 2015 年は数量が 18,424 KG( 前年比 97.0%) 金額が 87 百万円 ( 同 111.8%) となり 輸出額が過去最高を記録しました 沖縄県の輸出額シェアは 1.1% となっています 国別金額シェア

食品廃棄をめぐる現状

Microsoft PowerPoint 掲載後修正版 パンフ【No2】.pptx

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米消費量小麦消費量食料自給率 一人あたり年間消費量 ( キログラム ) カロリーベース食料自給率 ( % ) ( 昭和 40) 1975 ( 昭和 50) 1985 ( 昭和 60)

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会見資料 27 年産水田農業にかかる JA グループの取組方針 平成 2 7 年 1 月 全国農業協同組合中央会

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ニュースリリース 農業景況調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 1 8 日 株式会社日本政策金融公庫 平成 30 年農業景況 DI 天候不順響き大幅大幅低下 < 農業景況調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫 ) 農林水産事業は 融資先の担い手農業者

自給飼料と耕畜連携による WCS 用イネの違い 自給飼料 畑作物 栽培者 収穫者と利用者が同じ ( 畜産農家 ) 品質は自己責任 WCS 用イネ 水田作物 栽培者と利用者が異なる場合が多い栽培者 : 耕種農家収穫調製者 : 組織体 ( コントラクター ) 利用者 : 畜産農家 品質は換金作物であるな

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

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EPA に関する各種試算 試算 1 EPA のマクロ経済効果分析 (3 ページ ) 内閣官房を中心に関係省庁と調整したシナリオに基づき 川崎研一氏 ( 内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官 ) が分析 WTO はじめ広く関係機関が活用している一般均衡モデル (GTAP モデル ) を使用 EPA

別記様式第 2 号 番 号 地方農政局長 北海道農政事務所長内閣府沖縄総合事務局長 殿 農林水産大臣 生産製造連携事業計画に係る認定結果について 貴職を通じて認定申請のあった生産製造連携事業計画 ( 事業名 ) につ いて 別添のとおり認定したので 地域農業再生協議会の代表者に対しその 旨を通知願い

3 売れる農産物づくり (1) 農業産出額 目標 評価 755 億円 (22 年度 ) 760 億円 (25 年度 ) 755 億円 A (2) 県オリジナル品種の作付面積 141ha (21 年度 ) 197 ha (26 年度見込み ) 190 ha A (3) オリーブ牛出荷頭数 100 頭

第1章

Transcription:

品目ごとの進捗状況とその要因 ( 米 : 米粉用米 飼料用米除く ) 生産量 881 844 846 837 849 855 国内消費仕向量 887 876 892 877 846 895 4 C 評価 ( 目標が未達成 ) となった要因分析 目標設定の考え方 現行の目標は 米の需要が人口の減少等により減少していくことが見込まれる中 米の消費拡大の取組等により 1 人当たり消費量が相当程度拡大することを想定して設定 58.8 58.2 59.3 57.5 56.0 62 注 : 国内消費仕向量は 米全体から米粉用米 飼料用米の数値を減じて算出 用途 国内消費仕向量 全体 846 食用 788 加工用 37 種子用等 21 ( 単位 : 万トン ) 多様なニーズに対応した米の供給 生産者と実需者とのマッチングを推進してきたが 十分な広がりが得られているとはいえず 業務用米の安定取引が進んでいない状況 米の消費拡大 関連商品の開発促進等を通じ朝食欠食の改善を図る めざましごはんキャンペーン は 参加企業 団体数が平成 25 年度末で 4,458 社と着実に拡大 平成 24 年度の米飯学校給食の実施回数は 全国平均で 3.3 回 / 週と 平成 20 年度の 3.1 回 / 週と比較して増加 このように 個別の施策としては一定の効果を挙げているが 我が国全体としてみた消費を拡大するには至っていない状況 中食 外食用は 食用 ( 粗食料 )788 万トンに ( 公社 ) 米穀安定供給確保支援機構 米の消費動向調査結果 の中食 外食内訳 31.7%( 平成 24 年度平均 ) を乗じて試算すると 約 250 万トン程度と推計 注 1: 国内消費仕向量については 玄米ベース換算 注 2: 加工用は酒類 みそ等への仕向量 ( 参考 ) 単収 530 522 521 533 539 541 作付面積 163 162 162 157 158 158 消費者 外食 中食事業者 卸 小売業者等の多様なニーズに対応した米の供給 消費者の健康志向等に対応したごはん食の普及 ごはん食関連商品の開発促進等米の消費拡大 消費の約 1/3 を占め 今後も伸びが期待される中食 外食産業の需要に対して生産のミスマッチがあり 生産者と実需者とのマッチングや播種前契約等の推進が不十分 高齢化や人口減少が進む中 キャンペーン等による情報提供で 消費減少のすう勢を押し留めることは困難 減少の程度を鈍化させるには 和食への回帰 健康志向等に応える商品やサービスの提供を拡大していくことが必要 高齢化が進行する中で 1 人当たりの消費量が増える目標を設定することは過大 3

品目ごとの進捗状況とその要因 ( 米粉用米 ) ( 参考 1) 2 基本計画上の克服すべき課題 生産量 0.06 1.3 2.5 3.7 3.3 50 国内消費仕向量 0.06 1.3 2.5 3.7 3.3 50 0.0 0.1 0.2 0.3 0.3 3.3 単収 522 543 497 503 507 650 作付面積 0.01 0.2 0.5 0.7 0.6 7.7 ( 参考 2) 米粉用米等の取引価格 米粉用米小麦米粉小麦粉 円 /60kg 2,000 円程度 3,000 円程度 7,200~ 18,000 円程度 6,000 円 実需者ニーズに対応した原料の安定供給体制の構築 多収米品種 栽培技術の普及による単収向上とこれに伴う肥料費等の生産コスト増大の抑制 乾燥調製 貯蔵施設 加工施設の整備等の供給体制の確立 多様な用途に対応した製法技術の革新 米粉の特徴を活かした商品開発 生産者と加工事業者のマッチング等による消費の拡大 3 C 評価 ( 目標が未達成 ) となった要因分析 目標設定の考え方 現行の目標は 米粉用米のカロリーベース食料自給率への寄与が大きいことから 小麦需要の 1 割程度 (50 万トン ) を代替することを想定して設定 多収性専用品種の導入や捨てづくり防止により単収の向上を推進してきたが 平成 24 年度の単収は 507kg/10a と基準年よりも低下しており 同年度の主食用米の単収 (539kg/10a) よりも低い水準 平成 21 年度に施行された 米穀の新用途への利用の促進に関する法律 の下 農山漁村活性化プロジェクト支援交付金や日本政策金融公庫による低利融資等により 生産者や食品産業事業者等が行う米粉製造施設の整備等の支援を包括的に実施してきたこと また 米粉倶楽部 による認知拡大 米粉新製品の投入等により 米粉の消費量は緩やかに増加 水田活用の直接支払交付金では 生産者と需要者との連携が補助金 (8 万円 /10a) の交付要件となっており 米穀の新用途への利用の促進に関する法律 に基づく 生産製造連携事業計画 の認定件数は 平成 24 年度までの累計で 51 件となったが 平成 24 年度は 1 件のみであり 米粉用米の生産量は緩やかな増加に留まっている状況 米粉用米の単収は目標から大きく乖離しており 数量払いによる多収性専用品種の導入や捨てづくり防止に対応した取組が不十分 補助金や融資等により米粉製造施設の整備に対して支援を行ってきたが 米粉の価格が小麦粉より高い状況であり 製粉コストの削減に対応した取組が不十分 流通企業等が興味を示す米粉の特性や機能を生かした米粉製品の開発が進んでいないため 米粉の需要拡大の取組が不十分 小麦の需要が堅調で かつ 小麦とは異なった特徴を持つ中で 小麦需要の 1 割程度を代替することとしており 目標設定が過大 また 製粉コストの削減等に対応した取組も不十分 4

品目ごとの進捗状況とその要因 ( 飼料用米 ) ( 参考 ) 2 基本計画上の克服すべき課題 生産量 1.0 2.4 6.8 16.1 16.7 70 国内消費仕向量 1.1 2.4 7.1 21.6 17.0 - - - - - - - 注 : 国内消費仕向量については 飼料用米のほか 農家消費等の数量を含む値 単収 590 590 457 474 482 800 作付面積 0.2 0.4 1.5 3.4 3.5 8.8 実需者ニーズに対応した安定供給体制の構築 多収米品種 栽培技術の普及による単収向上とこれに伴う肥料費等の生産コスト増大の抑制 飼料用米の産地と畜産農家 配合飼料メーカー等とのマッチングや効率的な流通体制の確立 乾燥調製 貯蔵施設の整備等の供給体制の確立 3 C 評価 ( 目標が未達成 ) となった要因分析目標設定の考え方 飼料用米については 栄養バランス等の観点から配合飼料に問題なく混合できる潜在的利用可能量が 450 万トン程度である中で 現行の目標は 大豆等の作付拡大により 活用可能な水田面積に制約があることを踏まえて 70 万トンと設定 多収性専用品種の導入や捨てづくり防止により単収の向上を推進してきたが 平成 24 年度の単収は 482kg/10a と基準年よりも低下しており 同年度の主食用米の単収 (539kg/10a) よりも低い水準 水田活用の直接支払交付金によって輸入飼料原料に相当する価格での供給が実現し 飼料用米は平成 24 年度で 16.7 万トンまで拡大 飼料用米の単収は目標から大きく乖離しており 数量払いなど多収性専用品種の導入や捨てづくり防止に対応した取組が不十分 円滑な集荷体制が整備されていない状況であり 飼料用米の効率的な流通体制の確立に向けた取組が不十分 主食用米の需要が減少している状況の下で 目標設定は適切 しかしながら 多収性専用品種の導入や飼料用米の効率的な流通体制の確立等に対応した取組が不十分であったことから 平成 24 年度の実績 (16.7 万トン ) が想定していた当該年度の進捗予定値 (24 万トン ) から乖離 5

品目ごとの進捗状況とその要因 ( 小麦 ) ( 参考 1) 生産量 88 67 57 75 86 180 国内消費仕向量 609 626 638 670 717 530 31.0 31.7 32.7 32.8 32.9 27.7 注 1: 国内消費仕向量の 年目標は 50 万トンが米粉用米に置き換わった場合の数量 注 2:H22 からの国内消費仕向量の増加は 飼料用小麦の輸入量の増加によるもの 用途国内消費仕向量国内生産量自給率 全体 717 86 12 パン 中華麺等用 ( 強力及び準強力系 ) 日本麺 菓子等用 ( 中力及び薄力系 ) ( 単位 : 万トン %) 363 9 2 246 77 31 注 1: 用途別について 国内消費仕向量は国内生産量 + 食糧用輸入量 自給率は国内生産量 ( 国内生産量 + 食糧用輸入量 ) で計算 注 2: 用途別の国内生産量は パン 中華麺用品種 日本麺用品種別の 24 年産農産物検査数量を作物統計の収穫量ベースに換算した数値 単収 422 324 276 353 410 453 作付面積 20.9 20.8 20.7 21.2 20.9 40 ( 参考 2) 二毛作麦の普及状況 19 年産 24 年産 1 年 2 作 75.5 75.9 うち水稲 - 麦 49.1 50.0 ( 単位 : 千 ha) パン 中華麺用小麦の生産拡大 ( 収量性に優れた良質なパン 中華麺用品種の育成 普及及び単収向上技術の普及 ) 良質な水稲晩生品種の育成による広範な水田二毛作の普及と 作業効率や排水性の向上のための水田の団地的な利用と汎用化 加工技術の確立等による国産日本麺用小麦のパン 菓子用への利用拡大 4 C 評価 ( 目標が未達成 ) となった要因分析目標設定の考え方 現行の目標は 小麦のカロリーベース食料自給率への寄与が大きいことから 関東以西の水田での二毛作による作付を最大限行い 全国的に単収向上を図ることを想定して設定 パン 中華麺用小麦の生産拡大 ゆめちから等の新品種の導入や畑作物の直接支払交付金における加算措置等により パン 中華麺用小麦の作付面積は 平成 20 年産の 1.7 万 ha から平成 24 年産は 2.6 万 ha まで拡大 水田二毛作と水田の団地的な利用と汎用化 水田活用の直接支払交付金により 二毛作に対する支援 (1.5 万円 /10a) を行っているが 良質な水稲晩生品種の育成 普及の遅れ等により 水田での二毛作は拡大していない状況 また 排水性向上の取組も進んでいないことから 水田での生産量は伸びていない状況 国産日本麺用小麦のパン 菓子用への利用拡大 ゆめちからとのブレンド等により 日本麺用品種をパン等に使用する取組が進められているが 十分な利用拡大には至っていない状況 パン 中華麺用小麦については 産地銘柄によっては急激な生産拡大により 需要と供給のミスマッチが生じたことから 今後は需要の拡大と併せて需要に応じた生産の推進を図る取組が必要 良質な水稲晩生品種の育成 普及の遅れや稲作の規模拡大に対応した複数品種による作期分散等により 水田での二毛作拡大を図る取組が不十分 収穫期が梅雨で収量 品質が不安定なこと 湿田等での単収の向上等が進展していないことから ほ場整備や営農排水技術による水田の排水性向上 収量性に優れた良質な新品種の普及等を図る取組が不十分 その他の要因 平成 21 年産から 3 年連続の不作の影響により 国内産麦の不足分が外国産麦に置き換わり 現在も国内産麦の需要が完全には回復していない状況 現実的な生産条件に見合った数量となっておらず 目標設定が過大 6

品目ごとの進捗状況とその要因 ( 大 はだか麦 ) ( 参考 1) 生産量 22 18 16 17 17 35 国内消費仕向量 197 226 210 215 207 222 0.2 0.2 0.2 0.3 0.2 0.2 用途国内消費仕向量国内生産量自給率 全体 207 17 8 ビール 焼酎等用 ( 二条大麦 ) 90 11 12 押麦 麦茶等用 ( 六条大麦 ) 9.1 4.8 53 みそ等用 ( はだか麦 ) 1.3 1.2 92 注 : 用途別について 国内消費仕向量は国内生産量 + 食糧用輸入量 +( 二条大麦のみ ) 麦芽輸入量 自給率は国内生産量 ( 国内生産量 + 食糧用輸入量 + ( 二条大麦のみ ) 麦芽輸入量 ) で計算 ( 単位 : 万トン %) 単収 383 309 274 285 286 397 作付面積 5.7 5.8 5.9 6.0 6.0 8.8 ( 参考 2) 二毛作麦の普及状況 19 年産 24 年産 1 年 2 作 75.5 75.9 うち水稲 - 麦 49.1 50.0 ( 単位 : 千 ha) 実需者ニーズに対応した安定供給体制の確立 ( 焼酎用途の供給拡大 排水対策の徹底等による作柄の安定化 収量性に優れた良質な新品種の育成 普及等 ) 良質な水稲晩生品種の育成による広範な水田二毛作の普及と 作業効率や排水性の向上のための水田の団地的な利用と汎用化 4 C 評価 ( 目標が未達成 ) となった要因分析目標設定の考え方 現行の目標は 大 はだか麦のカロリーベース食料自給率への寄与が大きいことから 関東以西の水田での二毛作による作付を最大限行い 全国的に単収向上を図ることを想定して設定 実需者ニーズに対応した安定供給体制の確立 大麦 はだか麦の需要のうち 押麦 みそ等用については 国産のニーズが高く 安定的な需要も期待できる状況 しかしながら 生産量の伸び悩みや不安定な作柄により 需要に即した安定的な供給体制が確立されていないため 需要が供給を上回る状況 水田二毛作の普及と水田の団地的な利用と汎用化 水田活用の直接支払交付金により 二毛作に対する支援 (1.5 万円 / 10a) を行っているが 良質な水稲晩生品種の育成 普及の遅れ等により 水田での二毛作は拡大していない状況 また 排水性向上の取組も進んでいないことから 水田での生産量は伸びていない状況 良質な水稲晩生品種の育成 普及の遅れや稲作の規模拡大に対応した複数品種による作期分散等により 水田での二毛作拡大を図る取組が不十分 収穫期が梅雨で収量 品質が不安定なこと 湿田等での単収の向上等が進展していないことから ほ場整備や営農排水技術による水田の排水性向上 収量性に優れた良質な新品種の普及等を図る取組が不十分 その他の要因 平成 21 年以降の天候不良により生産量が不安定に推移 現実的な生産条件に見合った数量となっておらず 目標設定が過大 7

品目ごとの進捗状況とその要因 ( 大豆 ) ( 参考 ) 生産量 26 23 22 22 24 60 国内消費仕向量 403 367 364 319 304 349 6.7 6.4 6.3 6.2 6.1 6.7 ( 単位 : 万トン %) 用途国内消費仕向量国内生産量自給率 全体 304 24 8 豆腐用 45 13 29 煮豆 惣菜用 3.0 2.1 70 納豆用 12 3.1 25 味噌 醤油用 16 2.3 15 製油用 194 0 0 注 : 用途別について 国内消費仕向量は国内生産量 + 輸入量 自給率は国内生産量 ( 国内生産量 + 輸入量 ) で計算 単収 178 158 162 160 180 201 作付面積 14.7 14.5 13.8 13.7 13.1 30 作業効率や排水性の向上のための水田の団地的な利用と汎用化や機械化適性を有する多収品種の育成 普及 単収向上 安定化に資する栽培技術の普及 契約栽培による安定的な取引関係の構築を通じた 安定供給体制の確立 国産大豆の特徴を引き出した製品開発等による需要開拓 4 C 評価 ( 目標が未達成 ) となった要因分析 目標設定の考え方 現行の目標は 大豆のカロリーベース食料自給率への寄与が大きいことから 条件不利な耕作放棄地での大幅な作付拡大を行うことを想定して設定 品質や収量の向上等に資する品種や大豆 300A 技術等の普及 品種については 過去 10 年間に 12 品種開発されたが 導入が進んでおらず また 大豆 300A 技術等についても 主産地を中心に着実に導入が進んでいるが 導入面積は 3.3 万 ha に留まっている状況 契約栽培等による安定的な取引関係の構築 共同調製施設による選別作業を実施した割合も高まっており 産地によっては 実需者からの評価が高まっている状況 産地と食品事業者等が連携した商品の開発等の取組 大豆の需要のうち 豆腐用 煮豆 惣菜用 納豆用 味噌 醤油用については 製品の付加価値向上につながる国産大豆へのニーズがある状況 このため 自給力向上戦略的作物等緊急需要拡大事業等により 特徴のある商品開発は進められてきたが 全国流通レベルの商品開発に必要な大ロットで均質な原料供給体制等が不可欠であるため 生産量が要因となり需要拡大に至っていない状況 実需者のニーズと生産現場の課題をすりあわせながら品種の開発 導入 普及を図る取組が不十分 水田の排水性向上に資するほ場整備や大豆 300A 技術等の導入と併せて 土地条件や経営状況に合わせた栽培技術を確立する取組が不十分 実需者からは依然として品質のばらつきを指摘する声も多く ロット毎の形質や成分の均質性を高めるための取組が必要 水田の団地化等による効率的作業が必要な大豆を生産条件が不利な耕作放棄地で大幅に作付拡大することは現実的には困難であり 目標設定が過大 また 実需者のニーズと生産現場の課題をすりあわせながら品種の開発 導入 普及を図る取組等が不十分 8