対象者の属性 調査対象今春就職を予定している学生 ( 以下新入社員 ) および上司にあたる社会人 ( 以下上司 ) 調査エリア全国 調査期間 2018 年 1 月 26 日 ( 金 )~2 月 2 日 ( 金 ) 調査方法インターネット調査 有効回答者数新入社員 :1,100 人 上司 :720 人

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対象者の属性 調査対象今春就職を予定している学生 ( 以下新入社員 ) および上司にあたる社会人 ( 以下上司 ) 調査エリア全国 調査期間 2017 年 1 月 5 日 ( 木 )~1 月 11 日 ( 水 ) 調査方法インターネット調査 有効回答者数新入社員 :1,109 人 上司 :735 人

ニッセイインターネットアンケート ~ 夏のボーナス について ~ 2019 年 6 月 2 8 日日本生命保険相互会社 日本生命保険相互会社 ( 社長 : 清水博 ) は ずっともっとサービス のサンクスマイルメニューのひとつ として ホームページ (

< 調査概要 ( 経営者版 )> 調査期間 : 平成 29 年 8 月 2 日 ( 水 )~10 月 20 日 ( 金 ) 調査地域 : 全国 調査方法 : 当社営業職員によるアンケート回収 回答数 :13,854 部無作為に 5,000 サンプル ( 男性 :4,025 名 :975 名 ) を抽

1. 職場愛着度 現在働いている勤務先にどの程度愛着を感じているかについて とても愛着がある を 10 点 どちらでもない を 5 点 まったく愛着がない を 0 点とすると 何点くらいになるか尋ねた 回答の分布は 5 点 ( どちらでもない ) と回答した人が 26.9% で最も多かった 次いで

Press Release 仕事に対しては総じて前向きな結果に 仕事への期待 が過去最高で 仕事に対する夢 の有無も昨年より上昇 売り手市場や手厚い内定フォローの影響か調査開始以来減少傾向にあった 仕事への期待 と 仕事に対する夢 の有無について 今年は一転上昇に転じた 仕事への期待がある ( どち

質問 1 企業 団体にお勤めの方への質問 あなたの職場では定年は何歳ですか?( 回答者数 :3,741 名 ) 定年は 60 歳 と回答した方が 63.9% と最も多かった 従業員数の少ない職場ほど 定年は 65 歳 70 歳 と回答した方の割合が多く シニア活用 が進んでいる 定年の年齢 < 従業

平成25年4月26日

目次 P. 1 調査の概要 P 年を振り返って P 年の展望 P 備えが必要 ( 経済的に不安 ) と感じること P 今 一番買いたいもの P お金の支払いをする際の決済方法 P 資産運用について

1. 調査の目的 初めての給料日は 新入社員が皆胸を躍らせるイベントだ 家族への感謝の気持ちを伝える機会に 1 ヶ月間頑張った自分へのご褒美に と 使い道を考えている時間が一番楽しいかもしれない しかし最近の若者は 車や高級品に興味がない 海外旅行に関心が薄い 節約志向で無駄遣いはしない などと言わ

平成 30 新入社員意識調査 超売り手市場! 仕事にも楽観ムード新しいキャリア観の台頭 栃木県の企業や自治体 ( 一部県外含む ) の今年の新入社員は 売り手市場だったことから就職先には 知名度の高さ や 休日の多さ を重視 夏より前 に内定をもらい 4 社 5 社 から内定を得たという人がそれぞれ

質問 1 敬老の日 のプレゼントについて (1) 贈る側への質問 敬老の日 にプレゼントを贈りますか? ( 回答数 :11,202 名 ) 敬老の日にプレゼント贈る予定の方は 83.7% となり 今年度実施した父の日に関するアンケート結果を約 25% 上回る結果となった 敬老の日 父の日 贈らない

「新入社員意識調査」に関するアンケート調査結果


質問 1 何歳から 長生き だと思いますか? 男性 女性ともに 80 歳 がトップ ( 合計 :42.3% 男性 :43.2% 女性 41.3%) 平均すると 男性が 81.7 歳 女性が 83.0 歳 と女性の方がより高年齢を 長生き と思うという 傾向があり 女性の 5 人に 1 人 (20.8

2015年 「働き方や仕事と育児の両立」に関する意識(働き方と企業福祉に関する

最初に あなたの働く目的は何ですか? という質問をしたところ 20~50 代のすべての年代において 生活 家族のため と答えた人が最も多かった その割合は 20 代が 63.6% 30 代が 74.0% 40 代が 83.8% 50 代が 82.5% だった また 全年代共通で 第 2 位が 自由に

「07年新入社員意識調査」より

調査結果 1. 働き方改革 と聞いてイメージすること 男女とも 有休取得 残業減 が 2 トップに 次いで 育児と仕事の両立 女性活躍 生産性向上 が上位に 働き方改革 と聞いてイメージすることを聞いたところ 全体では 有給休暇が取りやすくなる (37.6%) が最も多く 次いで 残業が減る (36

結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

厚生労働省発表

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第2回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査 

1. 交際や結婚について 4 人に3 人は 恋人がいる または 恋人はいないが 欲しいと思っている と回答している 図表 1 恋人が欲しいと思わない理由は 自分の趣味に力を入れたい 恋愛が面倒 勉強や就職活動に力を入れたい の順に多い 図表 2 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚

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質問 年 ご自身の 1 年に何点をつけますか?(100 点満点 )( 回答者数 :6,709 名 ) 質問 を回答した方への質問 点数を決めるにあたって 最も大きな要素は何ですか? ( 回答者数 :6,709 名 ) 質問 年 ご自身へのご褒美のた

質問 年 ご自身の 1 年に何点をつけますか?(100 点満点 )( 回答者数 :9,493 名 ) 質問 を回答した方への質問 最もウエイトを占める要素は何ですか? ( 回答者数 :9,493 名 ) 質問 を回答した方への質問 昨年と比較して点数

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第第第ライフスタイルに対する国民の意識と求められるすがた50 また 働いていないが 今後働きたい と回答した人の割合は 男性では 7.4% であるのに対し て 女性は19.1% である さらに 女性の中では 30 代の割合が高く ( 図表 2-1-2) その中でも 特に三大都市圏で高い割合となってい

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2018年度の雇用動向に関する道内企業の意識調査

コメコメ人生設計 アンケート結果

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学校法人産業能率大学 ( 東京都世田谷区 ) は 新入社員の働く意欲や新社会人としての意識 将来の目標などに関するアンケートを実施し 25 新入社員の会社生活調査 としてまとめました この調査は 3 月 26 日から4 月 4 日まで 本学の産能マネジメントスクールが開催する 新入社員研修セミナー

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質問 1 敬老の日 について (1) 贈る側への質問 プレゼントは何を贈る予定ですか? ( 回答者数 :4,450 名 ) (2) 贈られる側への質問 プレゼントは何がほしいですか? ( 回答者数 :1,061 名 ) 昨年同様 贈る側 贈られる側ともに 食事 グルメ がトップ 贈られる側は 旅行

2017 年 2 月 27 日株式会社カカクコム 価格.com 生命保険 に関する調査結果を発表加入率は約 8 割 若年層ほど低い傾向 加入中の生命保険は終身タイプがトップ将来への不安?20 代の加入目的 老後保障 貯蓄 が他世代よりも高い結果に補償内容への理解度 十分理解できていない加入者が 53

調査要領 1. 調査の目的 : 人口減少による労働力不足が懸念されるなかで 昨年 4 月には女性活躍推進法 ( 正式名称 : 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ) が施行されるなど 女性の社会進出がさらに進むことが期待されている そこで 女性の活躍に向けた取り組み状況について調査を実施す

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

①働き方アンケートプレスリリース

質問 1 11 月 30 日は厚生労働省が制定した 年金の日 だとご存じですか? あなたは 毎年届く ねんきん定期便 を確認していますか? ( 回答者数 :10,442 名 ) 知っている と回答した方は 8.3% 約 9 割は 知らない と回答 毎年の ねんきん定期便 を確認している方は約 7 割

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調査結果 転職決定者に聞く入社の決め手 ( 男 別 ) 入社の決め手 を男 別でみた際 性は男性に比べると 勤務時間 休日休暇 育児環境 服装 オフィス環境 職場の上司 同僚 の項目で 10 ポイント以上 かった ( 図 1) 特に 勤務時間 休日休暇 の項目は 20 ポイント以上 かった ( 図

関東地方の者が約半数を占める (45.3%) 続いて近畿地方 (17.4%) 中部地方 (15.0%) となっている 図表 2-5 地域構成 北海道 東北関東中部近畿中国四国九州 沖縄総数 (%) 100.0% 8.9% 45.3%

質問 1 母の日 にプレゼントを贈りますか?( 回答者数 :6,916 名 ) 質問 2[ 贈る方への質問 ] プレゼントを贈る理由は何ですか?( 回答者数 :5,134 名 ) 贈る と回答した方は全体の 74.8% で 4 人に 3 人は 贈る と回答した 贈る理由として 日頃の感謝を伝えたいか

調査結果の概要 1. 3 つの原則 関連 何を学ぶか 働き手の 理想のキャリアパス と 学び直す内容 ( スペシャリスト志向にも関わらず 趣味 生活に関する学び を志向 ) や 企業と働き手 ( 生涯を通して新しいスキルと専門技能を獲得しつづけること に対する認識 ) の間にギャップがあ

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2009年9月●日

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(2) 月額の手取り収入と扶養控除について 図 2: 月額の手取り収入について ( 既婚女性 n=968 未婚女性 n=156) 図 3:( 上 ) 扶養控除や健康保険免除について ( 月収 10 万円未満 n=802 月収 10 万円以上 n=166) ( 下 ) 働く際に扶養控除などを気にしてい

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従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

2017年度新入社員の会社生活調査

20 金融資産目標残高 今後の金融商品の保有希望 元本割れを起こす可能性があるが 収益性の高いと見込まれる金融商品の保有 日常的な支払い ( 買い物代金等 ) の主な資金決済手段 日常的な支払い ( 買い物代金等 ) の主な資金決済手段 ( 続き )

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図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計

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このジニ係数は 所得等の格差を示すときに用いられる指標であり 所得等が完全に平等に分配されている場合に比べて どれだけ分配が偏っているかを数値で示す ジニ係数は 0~1の値をとり 0 に近づくほど格差が小さく 1に近づくほど格差が大きいことを表す したがって 年間収入のジニ係数が上昇しているというこ

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ふくい経済トピックス ( 就業編 ) 共働き率日本一の福井県 平成 2 2 年 1 0 月の国勢調査結果によると 福井県の共働き率は % と全国の % を 1 1 ポイント上回り 今回も福井県が 共働き率日本一 となりました しかし 2 0 年前の平成 2 年の共働き率は

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第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

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調査実施の背景 わが国では今 女性活躍を推進し 誰もが仕事に対する意欲と能力を高めつつワークライフバランスのとれた働き方を実現するため 長時間労働を是正し 労働時間の上限規制や年次有給休暇の取得促進策など労働時間制度の改革が行なわれています 年次有給休暇の取得率 ( 付与日数に占める取得日数の割合

表紙


ECONOMY TOPICS

仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) に関する意識調査について Ⅰ. 調査目的 本調査は 仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) の現状及び仕事と生活の調和の実現を推進するための新たな国民運動である カエル! ジャパンキャンペーン に関して 国民の意識やニーズを把握し 今後

調査の概要 少子高齢化が進む中 わが国経済の持続的発展のために今 国をあげて女性の活躍推進の取組が行なわれています このまま女性正社員の継続就業が進むと 今後 男性同様 女性も長年勤めた会社で定年を迎える人が増えることが見込まれます 現状では 60 代前半の離職者のうち 定年 を理由として離職する男

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Transcription:

2018 年 3 月 27 日 明治安田生命 2018 年春の 新入社員 を対象に就職活動 働き方 お金に関する意識についてのアンケート調査を実施! 1. 新入社員に就職活動の実態について調査しました 内定企業数は 2.28 社と 2 年ぶりの増加! エントリー企業数は 14.5 社と最少に! 就職環境はますます学生優位に!!( 4 ページ ) 就職先を選んだ理由は 仕事のやりがい が 1 位 会社の安定性が 2 位 残業や休暇についての状況 など 働きやすさに関わる項目は増加傾向!( 5 ページ ) 就職活動の満足度は 79.9% と 調査開始以降最高値を記録! 特に男性の満足度上昇が目立つ結果に!( 6 ページ ) 2. 新入社員の働き方に関する意識について調査しました 仕事観は 平和主義タイプ が増加し 半数近くを占める結果に 会社への帰属意識低下の表れ?! 忠実主義 は調査開始以降最低に!( 8 ページ ) 将来めざすポストは 男性では昨年から 社長 と 役員クラス が増加! 女性では 役職には興味がない が 59.5% と 2 年連続で増加!( 9 ページ ) 1 ヵ月あたりの理想の残業時間は新入社員 上司ともに 0~10 時間が最多に! 一方 上司の実際の残業時間は 25.3 時間と 理想と現実には大きなギャップが!( 10 ページ ) 新入社員の約 7 割がテレワークの活用に前向き! 理由としては 通勤する時間 手間が省ける が最多 ( 11 ページ ) 定年延長の動きを受け 希望の退職年齢は新入社員 上司ともに過半数が 60 歳超! 一方 新入社員の約 2 割が 55 歳以下 での早期退職を希望!( 12 ページ ) 新入社員も上司も約 6 割が AI 活用による好影響を期待!AI を脅威と捉える人は上司よりも新入社員に多い結果に!( 13 ページ ) 働き方改革 のうち最も重要だと思う事項については 新入社員 上司とも 賃金引上げと労働生産性の向上 がトップ!( 14 ページ ) チーフエコノミスト小玉祐一が 働き方改革 について分析!(P.14) 3. 新入社員のお金に関する意識を調査しました 初任給の使い道では 両親へのプレゼント が 10 年連続のトップ!2017 年の世界的な株高を受け 男性を中心に 株などへの投資 に積極化!( 15 ページ ) 1 ヵ月当たりの貯蓄目標額は 50,163 円! 貯蓄をする理由では 病気や事故の備えとして がトップ!( 16 ページ ) 30 歳時点の目標年収は 596 万円 将来の目標年収は 1,205 万円! 労働需給のひっ迫で就職環境は売り手優位な状況が続くなか 将来展望も強気に!( 17 ページ ) 投資をしたい商品は 株式 投資信託 が新入社員 上司ともにトップ! ビットコインなどの仮想通貨 に投資をしたい人は 新入社員 上司ともに 1 割未満!( 18 ページ ) チーフエコノミスト小玉祐一が 投資をしたい商品 について分析!(P.18)

対象者の属性 調査対象今春就職を予定している学生 ( 以下新入社員 ) および上司にあたる社会人 ( 以下上司 ) 調査エリア全国 調査期間 2018 年 1 月 26 日 ( 金 )~2 月 2 日 ( 金 ) 調査方法インターネット調査 有効回答者数新入社員 :1,100 人 上司 :720 人 回答者の内訳 (1) 回答者の性別 ( 単位 : 人 ) 新入社員 男性女性 550 550 上司 男性 女性 360 360 (2) 回答者の年齢 ( 単位 : 人 ) 新入社員 平均年齢:22.8 歳 21 歳 22 歳 23 歳 24 歳 25 歳以上 135 543 145 124 153 上司 平均年齢:44.6 歳 30 代 40 代 50 代 240 240 240 2

目次 1. 就職活動の実態 (1) 内定企業数 4 ページ (2) 就職先を選んだ理由 5 ページ (3) 就職活動の満足度 6 ページ 2. 新入社員の働き方に関する意識 (1) 働き方のタイプ 8ページ (2) 将来めざすポスト 9 ページ (3) 理想の残業時間 ( 新入社員と上司との比較 ) 10 ページ (4) テレワーク 11 ページ (5) 退職年齢 12 ページ (6)AI の活用 13 ページ (7) 働き方改革 のうち最も重要だと思う事項 ( 新入社員と上司との比較 ) 14 ページ 3. 新入社員のお金に関する意識 (1) 初任給のうち一番お金をかけたいもの 15 ページ (2) 貯蓄目標額と貯蓄の理由 16 ページ (3) 目標年収 17 ページ (4) 投資をしたい商品 18 ページ 3

1. 就職活動の実態 (1) 内定企業数内定企業数は2.28 社と2 年ぶりの増加! エントリー企業数は14.5 社と最少に! 就職環境はますます学生優位に!! 就職活動の実態として まずは内定企業数について聞いてみました 2018 年春の新入社員ひとり当たりの内定企業数は 平均 2.28 社と2 年振りの増加となりました 男女別では 男性が2.47 社と昨年から増加し 2008 年の当項目調査開始以降 最多となりました 女性は昨年からわずかに減少しましたが 依然として 2 社以上の企業から内定を獲得していることがわかりました 就職活動にあたりエントリーした企業数は14.5 社と 昨年の16.4 社から減少し 2011 年の当項目調査開始以降最少となりました また エントリー企業数に対する内定企業数の割合は15.7% と 当項目調査開始以降最高となりました 戦後 2 番目に長い景気拡大局面が続き 企業の人手不足が深刻になるなか 就職環境は年々売り手優位の様相が強まり 学生の間では効率的に多くの内定を獲得するよう 就職活動を進めているのかもしれません ひとり当たり内定企業数の推移 ( 社 ) 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 全体 2.06 2.05 1.73 1.71 1.70 1.87 2.08 2.16 2.37 2.20 2.28 男性 2.19 2.26 1.87 1.80 1.85 1.97 2.21 2.18 2.44 2.28 2.47 女性 1.95 1.85 1.60 1.63 1.55 1.77 1.93 2.14 2.29 2.11 2.09 ひとり当たりエントリー企業数の推移 ( 社 ) 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 全体 37.7 26.9 24.4 23.3 22.3 20.8 16.4 14.5 エントリー企業数に対する内定企業数の割合 (%) 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 全体 4.5 6.3 7.7 8.9 9.7 11.4 13.4 15.7 内定企業数別の占率 内定企業数は2 年ぶりの増加! エントリー数は調査開始以降最少! 就職活動は効率的に! エントリー企業数に対する内定企業数の割合は調査開始以降最高に!! 4

(2) 就職先を選んだ理由 就職先を選んだ理由は 仕事のやりがい が 1 位 会社の安定性 が 2 位 残業や休暇についての状況 など 働きやすさに関わる項目は増加傾向! 就職先を選んだ理由について聞いてみました 仕事のやりがい が 33.9% で 1 位 会社の安定性 が 33.7% で 2 位となり ました この2 項目は2008 年の当項目調査開始以降 就職先を選んだ理由トップ 2の座を占めています 直近 5 年の変化を見ると 就職先を選んだ理由のうち 働きやすさに関わる項目 ( 勤務地 残業や休暇についての状況 ) は増加傾向にある一方で 企業イメージに関わる項目 ( ネームバリュー 社風 ) は減少傾向にあります 近年 長時間労働が社会問題化し 学生が 企業イメージ よりも 働きやすさ を優先し 就職先を選別する傾向が強まってきているようです 優秀な学生を集めるためには 働く仲間にとってやさしい会社 が今まで以上に求められるのかもしれません 就職先を選んだ理由 ( 複数回答 ) 仕事のやりがい と 会社の安定性 がトップ 2 働きやすさ 企業イメージに関わる項目 (%) 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 2014 年との比較 勤務地 22.6 21.8 23.8 25.3 25.1 + 2.5 働きやすさ 残業や休暇につい 11.3 14.4 13.5 17.6 19.1 + 7.8 ての状況 ネーム企業イメージバリュー 17.6 20.5 21.5 16.5 16.9 0.7 社風 18.4 21.2 21.5 18.6 16.9 1.5 5

(3) 就職活動の満足度 就職活動の満足度は 79.9% と 調査開始以降最高値を記録! 特に男性の満足度上昇が目立つ結果に! 就職活動の満足度について聞いてみました 就職活動の満足度 ( 満足 と ほぼ満足 の合計) は 全体で79.9% と 2008 年の当項目調査開始以降 最高値を記録 男女別では 男性は79.3% 女性は80.5% と 男女ともに昨年から上昇しましたが 特に男性は前年比 +8.3ptと大きく上昇しました 就職活動に満足した理由は 働きたい会社に就職することができたから が 52.2% と 昨年に続きトップの理由となっています また 働きたい業種で就職することができたから は前年比 +4.3pt 働きたい職種で就職することができたから は同 +5.5pt と大きく上昇しています 売り手優位の就職環境で希望どおりの会社や業種 職種で内定を得た人が増えたようです (P.7 参照 ) 就職活動の満足度ごとに エントリー企業数と内定企業数を見ると 満足度が高いほどエントリー企業数は少なく 内定企業数は多いという相関がみられています 満足している人ほど 少ない努力で効率的に多くの内定を得られた人が多いようです (P.7 参照 ) 就職活動の満足度 (%) 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 全体 77.0 74.9 69.2 69.6 68.3 72.9 72.4 77.1 76.9 73.0 79.9 男性 79.1 74.6 70.8 69.7 68.5 70.9 71.3 79.8 76.3 71.0 79.3 満足度は最高を記録 男性が大幅アップ! 女性 75.0 75.0 67.7 69.5 68.1 74.8 73.6 74.4 77.5 75.1 80.5 満足 + ほぼ満足 の合計値 就職活動の満足度 ( 内訳 ) 就職活動の満足の理由 のグラフは P7 参照 満足度別エントリー 内定企業数 の表は P7 参照 6

就職活動の満足の理由 ( 複数回答 ) 満足度別エントリー 内定企業数 ( 社 ) エントリー内定満足度が高いほどエントリー企業数は少なく 企業数企業数内定企業数は多い結果に! 満足している 13.57 2.53 ほぼ満足している 14.10 2.25 やや不満であった 17.14 1.93 不満だった 16.57 1.84 7

2. 新入社員の働き方に関する意識 (1) 働き方のタイプ 仕事観は 平和主義タイプ が増加し 半数近くを占める結果に 会社への帰属意識低下の表れ?! 忠実主義は調査開始以降最低に! 仕事観について 以下の 6 つの働き方のタイプから選択してもらいました 1 理想主義タイプ : 自分の理想を貫くために 上司の反対にも対抗する 2 平和主義タイプ : 職場の人間関係に重きをおき 自分の考えも修正する 3 成功主義タイプ : 成功のためなら とことん頑張る 4 忠実主義タイプ : 上司や会社の利益を第一に考え 自分を抑える 5 楽天主義タイプ : 失敗してもなんとかなるので リスクがある仕事もやろうとする 6 自力主義タイプ : 周りとの調和も関係なく 自分ひとりで仕事をしたい 平和主義 が 48.8%( 前年比 +2.4pt) と最も多く 半数近くを占めまし た 成功主義 理想主義 や 自力主義 が増加する一方で 忠実主義 は減 少し 2010 年の当項目調査開始以降最低となっております 忠実主義 が減少した背景には 会社への帰属意識の低下があるのかもしれません 一つの会社で働くことに拘らない (44.8%) は最も多く 一生同じ会社に勤めようと思う (32.2%) を上回りました 一定の実力がついたら転職したい (9.6%) も 2016 年の調査開始以降 2 年連続で増加 転職市場でも売り手優位な状況であり 学生が入社して以降も企業はなかなか安心できないようです 働き方のタイプ 平和主義 が増加し 半数近くを占める 忠実主義 は減少し 最低を記録! 会社への帰属意識低下? 会社への帰属意識 (%) 8

(2) 将来めざすポスト 将来めざすポストは 男性では昨年から 社長 と 役員クラス が増加! 女性では 役職には興味がない が 59.5% と 2 年連続で増加! 将来めざすポストについて聞いてみました 役職には興味がない が 43.0% と最も多く 特に女性では59.5% と2 年連続で増加しました 役職には興味がない を回答した理由を見ると 役職にこだわらず自分の仕事がしたい が36.4% と最多となり 次に 役職よりも自分の時間が大事 や プライベートと仕事を両立できそう が続きました 女性を中心に 役職などの肩書よりも 自分の取り組む仕事やワーク ライフ バランスを大切にしたいと考える人が増えているのかもしれません 一方 男性では 役員クラス 以上 ( 社長 (13.8%) 役員クラス (28.5%)) が前年から増加し 役職には興味がない (26.5%) は減少 男性の出世意欲の高さがうかがわれる結果となりました 将来めざすポスト別に選んだ理由を見ると 社長 役員クラス ともに 目標は高く持ちたい が最も多く 給料が高い 収入が増えた方がいい や 肩書にあこがれるから を上回りました 富や名声などよりも 自己成長意欲の高さが役員クラス以上をめざす源になっているようです 将来めざすポスト 役職に興味がない が最多! 女性では2 年連続で増加! 男性では 社長 と 役員クラス が増加 出世意欲の高さが目立つ! 将来めざすポストを選んだ理由 役職には興味がない では ワーク ライフ バランスなどを重視! 社長 役員クラス では 自己成長意欲の高さが役員以上の出世をめざす源!! 9

(3) 理想の残業時間 ( 新入社員と上司との比較 ) 1ヵ月あたりの理想の残業時間は 新入社員 上司ともに0~10 時間が最多に! 一方 上司の実際の残業時間は25.3 時間と 理想と現実には大きなギャップが! 新入社員および上司それぞれに 理想の残業時間について聞いてみました 理想の残業時間は 0~10 時間 ( 新入社員 35.1%: 上司 46.7%) が最も多く 11~20 時間 ( 同 34.2%: 同 34.9%) 21~40 時間 ( 同 21.9%: 同 14.3%) となり 新入社員 上司ともに少しでも少ない残業を望む人が多い結果となりました 平均時間は上司が14.2 時間と 新入社員の18.6 時間を下回る結果となりました 一方 上司の実際の残業時間では 平均が25.3 時間と昨年の24.7 時間からわずかに増加しました 今では多くの企業が働き方改革に取り組んでいますが 未だ抜本的な残業時間の縮減には至っていないのが現実のようです 理想の残業時間と実際の残業時間のギャップは 新入社員が6.7 時間 上司が 11.1 時間となりました 上司の理想と実際の残業時間のギャップは 昨年の 10.2 時間から約 1 時間拡大しています 理想に少しでも近づくためには 働き方改革などをいっそう推し進める必要があるようです 新入社員 上司 :1 ヵ月あたりの理想の残業時間 理想の残業時間平均は 新入社員が 18.6 時間! 上司が 14.2 時間! 1 1 ヵ月あたりの実際の残業時間 2 理想と実際の残業時間の比較 実際の残業時間平均は 2018 年は25.3 時間 2017 年は24.7 時間昨年からわずかに増加 時間 28 26 24 22 20 18 16 14 12 実際と理想の残業時間 24.7 6.8 時間 10.2 時間 25.3 6.7 時間 11.1 時間 17.9 18.6 14.5 14.2 2017 年 2018 年 実際の残業時間 新入社員の理想の残業時間 上司の理想の残業時間 10

(4) テレワーク 新入社員の約 7 割がテレワークの活用に前向き! 理由としては 通勤する時間 手間が省ける が最多 働き方を変える手段として 企業ではテレワークの導入が進んでいますが その活用意向ついて 新入社員に聞いてみました 活用したいと思う は 67.7% と 7 割近くがテレワーク活用に前向きであるとわかりました テレワークを 活用したいと思う 理由として トップが 通勤する時間 手間が省ける (68.6%) 次いで 自分のペースで仕事を進めることができる (57.7%) となりました 出産 育児 介護とも両立できる (40.7%) は 男性が29.4% だったのに比べ 女性では52.2% と過半数を超える結果となりました テレワークは主に育児 介護など家庭との両立を目的とした導入事例が多く見受けられますが 新入社員の意向としては 時間の節約や自分のペースのために活用を望んでいる人が多いようです 一方 テレワークを 活用したいと思わない 理由としては 仕事とプライベートの区別をはっきりさせたい (45.9%) が最も多くなりました 職場で仕事をする方が集中できる (36.9%) は女性が29.7% である一方 男性は44.5% と多く 男女による差がみられました テレワークの活用意向 新入社員の約 7 割が テレワークの活用に前向き! テレワークを活用したいと思う理由 テレワークを活用したいと思わない理由 11

(5) 退職年齢 定年延長の動きを受け 希望の退職年齢は新入社員 上司ともに過半数が 60 歳超! 一方 新入社員の約 2 割が 55 歳以下 での早期退職を希望! 人生 100 年時代 と言われるなか 企業の間でも定年を60 歳超に延長する動きが広がっています そこで 希望の退職年齢を新入社員と上司に聞きました 平均は新入社員で60.6 歳 上司で62.9 歳となりました 定年延長の動きも影響してか 新入社員においても約半数近くの人が退職年齢を 60 歳超 と回答しました 一方で 55 歳以下 と回答した人は 上司 12.4% に対し 新入社員は19.8% と 約 2 割が希望しており 早々に退職し 第二の人生を歩みたいという新入社員の儚い希望が感じられる結果となりました 60 歳を超えて働きたい理由を見ると 収入を得たい は新入社員が72.0% 上司が76.6% となりました 一方 社会 会社に貢献し 生きがいを感じたい は新入社員が41.6% 上司が38.1% となりました 現実として経済的な負担を抱えている上司の方が働くことを 収入を得る手段として捉えているようです 60 歳以前の退職を希望する人にその理由を尋ねました 趣味や社会貢献活動などの自分の時間を大切にしたい は 新入社員が52.6% 上司が41.6% となりました 新入社員の方が自分の時間を大切にするために 早期退職を希望しているようです 希望の退職年齢 60 歳を超えて働きたい理由 60 歳以前に退職をしたい理由 12

(6)AI の活用 新入社員も上司も約 6 割が AI 活用による好影響を期待! AI を脅威と捉える人は上司よりも新入社員に多い結果に! 生産性の向上を目的に 企業でAI( 人工知能 ) を導入する動きが広がっていますが AI 活用による働き方への影響について 新入社員と上司に聞きました AI 活用をポジティブに捉える回答では 余力が生まれ 私生活が豊かになる は新入社員が32.4% 上司が32.2% となりました 次に 単純作業をする必要がなくなり イノベーティブな仕事に取り組める は新入社員が27.4% 上司が 28.3% となり 両回答の合計では新入社員も上司も約 6 割にのぼりました 一方 ネガティブな回答では 自分の仕事が奪われる もしくは収入がさがる は新入社員が19.8% 上司は13.9% となりました デジタルネイティブである新入社員の方が AIを脅威と捉えているようです AI 時代に必要とされるスキルについて聞いてみると 新入社員も上司も3 割以上の人が お客さま視点 と 分析力 をAI 時代に必要なスキルと考えているようです 企画発想力 は 3 割強の新入社員が必要と考える一方 上司は2 割強に留まっており 新入社員と上司で大きな差がみられました AI( 人工知能 ) 活用による働き方への影響 新入社員も上司も約 6 割の人が AI 活用による好影響を期待! AI 時代に必要とされるスキル 13

(7) 働き方改革 のうち最も重要だと思う事項( 新入社員と上司との比較 ) 働き方改革 のうち最も重要だと思う事項については 新入社員 上司とも 賃金引上げと労働生産性の向上 がトップ! 政府が推進する 働き方改革 について 最も重要だと思う点について 新入社員および上司に聞きました 新入社員 上司ともに 賃金引上げと労働生産性の向上 ( 新入社員 36.6%: 上司 40.0%) と 時間外労働の上限規制の在り方など長時間労働の制限 ( 以下 長時間労働の制限 ) ( 同 32.5%: 同 21.7%) がトップ2となりました 新入社員では 賃金引上げと労働生産性の向上 が前年比 +1.6ptとなり 昨年トップであった 長時間労働の制限 を上回りました 安倍政権が経済界に対し3% の賃上げを要請し 企業の間で賃上げの動きが広がるなか 新入社員の考え方にも変化が生じたようです 長時間労働の制限 を最も重要だと思う人は 上司が新入社員に比べ10pt 以上低い結果となりました 働き方改革を進める一方 上司は日々の業務に迫られ 実態としては労働時間削減を進める難しさを強く感じているのかもしれません 高齢者の就業促進 は新入社員が5.0% 上司が11.5% と 上司の問題意識の高さが伺えます 職場で職歴が長い人を近くで見ているからこそ 熟練したスキルの必要性を実感している人が多いのかもしれません チーフエコノミスト : 小玉祐一による分析私も 賃金引上げと労働生産性の向上 が 日本経済の最大の課題と考えるひとりです 上司 新入社員の多くが同じ思いを共有しているという結果は心強く 実現が待たれます 新入社員で昨年トップだった 長時間労働の制限 が下がったのは 民間の取組みがそれだけ進んできたことの裏返しかもしれません 働き方改革 のうち最も重要だと思う事項 ( 新入社員と上司の比較 ) 14

3. 新入社員のお金に関する意識 (1) 初任給のうち一番お金をかけたいもの 初任給の使い道では 両親へのプレゼント が 10 年連続のトップ! 2017 年の世界的な株高を受け 男性を中心に 株などへの投資 に積極化! 初任給のうち一番お金をかけたいものや使う金額について 聞いてみました 両親へのプレゼント が 41.2% となり 2009 年の当項目調査開始以降 10 年連続のトップとなったものの 直近 2 年連続では低下し 最低を記録しました 一方で 自分へのプレゼント ( 2 0.1 % ) と 友人や恋人へのプレゼント (7.5%) は昨年から上昇し当項目調査開始以降 最高を記録 プレゼントの贈り 先が 両親だけでなく 自分や友人 恋人等 幅広くなっているようです 2 番目は 預貯金 ( 2 7.0%) で 男性が 2 2.7 % であるのに対し 女性が 31.3% となりました 女性の方が堅実な貯蓄意識をもっているようです 株などへの投資 は 3.2% と当項目調査開始以降 最高値を記録 男性は 6.0% 女性は 0.4% となっており 男女間で大きな差があります 2017 年は適温相場 のなか世界的に株高となったことで 男性を中心に 株などへの投資 に積極的に なったようです 一番お金をかけたいものに使う金額を見ると 平均は 44,770 円 ( 昨年対比 3,803 円減 ) と 2 年連続で減少しました プレゼントに使う金額 は 友人や恋人へのプレゼント と 自分へのプレゼント は昨年から増加した一 方 両親へのプレゼント は減少し まちまちな結果となりましたが いずれも 4 万円台を下回りました 社会保障制度に対する将来不安が強まっており 一番お金 をかけたいものであっても 思い切ってお金を使うことに慎重になっているようで す 初任給のうち一番お金をかけたいもの 45% 40% 35% 30% 25% 20% 15% 10% 41.2 27.0 5% 1.0 0% 両親へのプ預貯金 自分へのプ友人や恋人株などへの その他 回答者数レゼント レゼント へのプレゼ投資ント ( 人 ) (%) (%) (%) (%) (%) (%) 2018 年全体 1100 41.2 27.0 20.1 7.5 3.2 1.0 男性 550 40.2 22.7 19.8 10.5 6.0 0.7 女性 550 42.2 31.3 20.4 4.5 0.4 1.3 2017 年全体 1109 44.1 30.0 17.3 4.5 2.9 1.2 2016 年全体 1112 48.9 26.5 14.7 4.9 3.0 1.9 2015 年全体 1159 47.3 28.1 15.3 5.3 2.6 1.4 2014 年全体 1056 46.3 29.1 13.9 6.2 3.1 1.4 2013 年全体 1014 49.0 24.9 16.1 5.4 2.7 2.0 2012 年全体 966 51.8 22.2 18.6 3.6 2.3 1.6 2011 年全体 888 55.4 19.8 16.3 4.6 2.1 1.7 2010 年全体 1030 52.6 23.5 14.8 4.3 3.1 1.7 2009 年全体 994 53.0 21.8 16.1 4.7 1.9 2.4 20.1 7.5 初任給のうち一番お金をかけたいものにかける金額 2018 年平均 2017 年平均 2016 年平均 3.2 2018 年全体 男性 女性 2015 年平均 全体 44,770 円 48,573 円 50,402 円 45,303 円 45,670 円 43,540 円 40,937 円 44,819 円 43,261 円 45,962 円 預貯金 63,906 円 67,592 円 69,515 円 60,991 円 64,922 円 66,123 円 60,393 円 66,568 円 65,248 円 62,512 円 株などへの投資 57,743 円 59,875 円 56,182 円 69,400 円 58,121 円 64,741 円 57,364 円 51,316 円 55,063 円 56,158 円 友人や恋人へのプレゼント 38,157 円 33,220 円 30,309 円 33,000 円 32,538 円 23,327 円 22,629 円 26,195 円 39,750 円 28,936 円 自分へのプレゼント 37,579 円 33,906 円 40,311 円 41,107 円 35,517 円 35,037 円 32,753 円 42,228 円 35,263 円 38,644 円 両親へのプレゼント 36,024 円 42,127 円 44,362 円 36,787 円 37,305 円 35,139 円 35,704 円 39,146 円 34,910 円 40,660 円 2014 年平均 両親へのプレゼント は 10 年連続のトップ! 自分へのプレゼント と 友人や恋人へのプレゼント が 最高を記録! 株などへの投資 も昨年の株高を受け 過去最高を記録! 平均金額は 44,770 円と 2 年連続の減少! 2013 年平均 2012 年平均 2011 年平均 2010 年平均 2009 年平均 15

(2) 貯蓄目標額と貯蓄の理由 1 カ月当たりの貯蓄目標額は 50,163 円! 貯蓄をする理由では 病気や事故の備えとして がトップ! 毎月のお給料のうち いくら貯蓄しようと考えているか目標額を聞いてみました 1 ヵ月当たりの貯蓄目標額は 50,163 円と 前年から 525 円減少しました 減少はしたものの 2015 年以降 5 万円台が続いており 依然として貯蓄志向の強さを感じさせる結果となりました 貯蓄をする理由としては 昨年に続き 病気や事故の備えとして (45.7%) がトップとなりました 生活習慣の悪化で若くしてがんを患う人が増えていることなどが影響しているのかもしれません 貯蓄理由の各項目を当項目の調査を開始した2010 年と比較すると 結婚資金として は 9.7ptとなりました 若者の未婚化 晩婚化の影響もあり 結婚資金目的で貯蓄をする人は減ってきているようです 一方 老後の生活資金として は+2.4ptとなりました 人生 100 年時代 といわれるなか 長い老後生活に備え 若いうちから計画的に蓄える人が増えているようです 1 ヵ月当たりの平均貯蓄目標額 2018 年平均 2017 年平均 2016 年平均 2015 年平均 2014 年平均 2013 年平均 2012 年平均 2011 年平均 2010 年平均 全体 50,163 円 50,688 円 53,342 円 51,025 円 49,601 円 47,637 円 48,434 円 48,508 円 47,099 円 男性 51,958 円 51,564 円 54,300 円 53,243 円 50,439 円 48,368 円 48,617 円 48,673 円 47,976 円 女性 48,367 円 49,810 円 52,380 円 48,803 円 48,748 円 46,909 円 48,253 円 48,337 円 46,252 円 1 ヵ月当たりの貯蓄目標額ごとの占率 貯蓄をする理由 ( 複数回答 ) 貯蓄をする理由は 病気や事故の備えとして がトップ! 2010 年との比較で 結婚資金として は 9.7pt 老後の生活資金として は +2.4pt 16

(3) 目標年収 30 歳時点の目標年収は 596 万円 将来の目標年収は 1,205 万円! 労働需給のひっ迫で就職環境は売り手優位な状況が続くなか 将来展望も強気に! 30 歳時点および将来の目標年収を聞いてみました 30 歳時点の目標年収は 500 万円 (46.5%) が一番多く 平均値 ( ) は 596 万円 と前年から 12 万円増加しました また 男女別にみると 男性は 658 万円 女性は 530 万円 と男女間には 128 万円の開きが見られました ( ) 5,000 万円以上 は 5,000 万円として計算 将来の目標年収は 男性は 1,000 万円 (35.5%) 女性は 700 万円 (33.5%) が最も多く 平均値は 1,205 万円 と前年比では 110 万円増 加しました 男女別にみると 男性は 1,462 万円 と昨年から205 万円の増加 女性は 956 万円 と昨年から25 万円増加しました 賃上げを実施する企業が相次いでいることや 就職環境が売り手優位の状況下 好待遇を求める新入社員の思いが 目標年収の上昇につながったのかもしれません 目標年収 30 歳の目標年収の平均は 596 万円! 男性は 658 万円 女性は 530 万円! 将来の目標年収の平均は 1,205 万円! 男性は1,462 万円! 女性は956 万円! 17

(4) 投資をしたい商品投資をしたい商品は 株式 投資信託 が新入社員 上司ともにトップ! ビットコインなどの仮想通貨 に投資をしたい人は 新入社員 上司ともに1 割未満! 投資をしたい商品について新入社員と上司に聞いてみました 新入社員 上司ともに 株式 投資信託 ( 新入社員 23.6%: 上司 38.5%) NISA つみたてNISAを活用した金融商品 ( 同 22.5%: 同 34.3%) idecoを活用した金融商品 ( 同 10.5%: 同 19.3%) がトップ3となりました ビットコインなどの仮想通貨 は 新入社員が9.5% 上司が8.2% となりました 昨年以降ニュースなどで数多く取り上げられ 広く社会に認知されるようになったものの リスクやボラティリティの高さからか 投資をしたいと考えている人は少数派のようです ただ 新入社員の男性では13.5% と1 割を超える人に投資意向があり 投資をしたい商品のトップ3に入りました 一方 投資はしたくない は新入社員が48.9% 上司が30.1% となりました 男女別にみると 新入社員では男性 36.5% 女性 61.3% と投資意向に大きな男女差がみられましたが 上司では男性 29.7% 女性 30.6% とほぼ男女差はみられませんでした 社会経験を重ね知識や投資余力を手に入れることで 女性も投資に対し積極的になるようです チーフエコノミスト : 小玉祐一による分析 貯蓄から投資へ の掛け声とは裏腹に 半数もの新入社員が投資をしたくないと考えているのは残念な結果です 若者の投資への拒否反応はまだまだ強いようです 知識の問題もさることながら 元手がないのも理由のひとつでしょう ただ 少額であっても若いころからコツコツ投資に取り組むメリットもあるので 投資について学ぶ機会があれば考えが変わる可能性もあると思います 投資をしたい商品 株式 投資信託 が 新入社員 上司ともにトップ! 18