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今回の改正によってこの規定が廃止され 労使協定の基準を設けることで対象者を選別することができなくなり 希望者全員を再雇用しなければならなくなりました ただし 今回の改正には 一定の期間の経過措置が設けられております つまり 平成 25 年 4 月 1 日以降であっても直ちに希望者全員を 歳まで再雇用


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定していました 平成 25 年 4 月 1 日施行の 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律 では, 継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止について規定されていますが, 平成 25 年 4 月 1 日の改正法施行の際, 既にこの基準に基づく制度を設けている会社の選定基準につい

「高年齢者雇用安定法《のポイント

スライド 1

として採用するものとする 第 2 条の3 前条に定めるほか 職員就業規則第 11 条第 1 項により退職 ( 以下 定年退職という ) した者であって 退職後引き続き研究所以外の機関 ( 以下 再就職先 という ) において勤務する者 ( 定年退職後 任期付職員就業規則または契約職員就業規則の適用を

2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

審議するものとする 2 前項の審議は 当該任期付職員の在任中の勤務態度 業績等の評価及び無期労働契約に転換した場合に当該任期付職員に係る退職日までの人件費の当該部局における措置方法について行うものとする 3 教授会等は 第 1 項の審議に当たり 必要に応じて 確認書類の要求 対象者への面接等の措置を

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規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

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平均賃金を支払わなければならない この予告日数は平均賃金を支払った日数分短縮される ( 労基法 20 条 ) 3 試用期間中の労働者であっても 14 日を超えて雇用された場合は 上記 2の予告の手続きが必要である ( 労基法 21 条 ) 4 例外として 天災事変その他やむを得ない事由のために事業の

平成 31 年 4 月 1 日から平成 34 年 3 月 31 日まで 63 歳平成 34 年 4 月 1 日から平成 37 年 3 月 31 日まで 64 歳 4 定年について 労働者の性別を理由として差別的取扱いをしてはなりません ( 均等法第 6 条 ) ( 退職 ) 第 48 条前条に定める

●11-1再雇用教職員の就業に関する規程31.4.1

- 調査結果の概要 - 1. 改正高年齢者雇用安定法への対応について a. 定年を迎えた人材の雇用確保措置として 再雇用制度 導入企業は9 割超 定年を迎えた人材の雇用確保措置としては 再雇用制度 と回答した企業が90.3% となっています それに対し 勤務延長制度 と回答した企業は2.0% となっ

3. 継続雇用制度の対象者基準の経過措置 Q3-1: Q3-2: Q3-3: Q3-4: Q3-5: Q3-6: Q3-7: すべての事業主が経過措置により継続雇用制度の対象者を限定する基準を定めることができますか 改正高年齢者雇用安定法が施行された時点で労使協定により継続雇用制度の対象者を限定する

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5. 退職一時金に係る就業規則のとりまとめ 退職一時金に係る就業規則の提供があった企業について 退職一時金制度の状況をとりまとめた なお 提供された就業規則を分析し 単純に集計したものであり 母集団に復元するなどの統計的な処理は行っていない 退職一時金の支給要件における勤続年数 退職一時金を支給する

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市報2016年3月号-10

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1. 改正高年齢者雇用安定法の施行に伴う留意点 改正高年齢者雇用安定法の施行に伴い 厚生労働省より Q&A が公表されています 今回はこの Q&A に記載があるものについて 参考になると思われるものについてピックアップしてまとめています (1) 継続雇用制度の導入について i. 定年退職者を嘱託やパ

問題の背景 高齢者を取り巻く状況の変化 少子高齢化の急速な進展 2015 年までの労働力人口の減少 厚生年金の支給開始年齢の段階的引き上げ 少なくとも 年金開始年齢までは働くことのできる 社会 制度づくり ( 企業への負担 ) 会社にとっての問題点 そしてベストな対策対策が必要に!! 2

事業活動の縮小に伴い雇用調整を行った事業主の方への給付金

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Ⅰ 目的 定年を迎えた職員が定年後も再雇用され働き甲斐をもって生き生きと働き 法人に貢献し つつ自らの生活をも充実したものとされることを目的として 再雇用制度を具体的に構築し その運用や取扱いについて本実施要綱に定めることとする Ⅱ 再雇用職員職員コースの区分 再雇用職員コースの区分は以下の 3 種

03-01【局長通知・特例】施術管理者の要件に係る取扱の特例について

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題名

みずほインサイト 政策 2013 年 2 月 20 日 希望者全員を 65 歳まで雇用義務化高齢者が活躍できる職場の創設と人材育成が課題 政策調査部上席主任研究員堀江奈保子 年 4 月 1 日に高年齢者雇用安

等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

無期契約職員就業規則

調査等 何らかの形でその者が雇用期間の更新を希望する旨を確認することに代えることができる ( 雇用期間の末日 ) 第 6 条第 4 条及び第 5 条の雇用期間の末日は 再雇用された者が満 65 歳に達する日以後における最初の3 月 31 日以前でなければならない 2 削除 3 削除 ( 人事異動通知

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第 Ⅰ 部本調査研究の背景と目的 第 1 節雇用確保措置の義務化と定着 1. 雇用確保措置の義務化 1990 年代後半になると 少子高齢化などを背景として 希望者全員が その意欲 能力に応じて65 歳まで働くことができる制度を普及することが 政策目標として掲げられた 高年齢者雇用安定法もこの動きを受

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

◆◆10-1特定有期雇用教職員就業規程30.4.1(修正)

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自動的に反映させないのは133 社 ( 支払原資を社内で準備している189 社の70.4%) で そのうち算定基礎は賃金改定とは連動しないのが123 社 (133 社の92.5%) となっている 製造業では 改定結果を算定基礎に自動的に反映させるのは26 社 ( 支払原資を社内で準備している103

第 11 条育児休業を終了して復帰する教職員の年次有給休暇については 理事長が別に定める ( 育児短時間勤務 ) 第 12 条小学校就学の始期に達するまでの子と同居し 当該子を養育する教職員が申し出た場合には 当該子がその始期に達するまで 当該教職員の所定勤務時間を 6 時間とすること ( 以下 育

①公表資料本文【ワード軽量化版】11月8日手直し版【1025部長レク⑤後】平成30年61本文(元データあり・数値1004版)

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条第一項の通算契約期間に関する基準を定める省令 ( 平成 24 年 10 月 26 日厚生労働省令第百四十八号 ) に定める期間 ) 以上であるときは 当該空白期間前に満了した労働契約の期間は含まないものとする 5 第 1 項から第 3 項の労働契約の期間を定める場合において 労働契約の期間の終期は

目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

改正労働基準法

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( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

均衡待遇・正社員化推進奨励金 支給申請の手引き

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( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 1 キャリアアップ管理者 情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 企業全体で常時雇用する労働

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

図 1 60 歳 61 歳 62 歳 63 歳 64 歳 65 歳 生年月日 60 歳到達年度 特別支給の 男性 S24.4.2~S 平成 21~24 年度 女性 S29.4.2~S 平成 26~29 年度 男性 S28.4.2~S 女性 S33.4.2~S35.

育児休業及び育児短時間勤務に関する規則

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は社員の育児 介護休業 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短 時間勤務等に関する取り扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2 条 ( 育児休業の対象者 ) 1. 育児のために休業す

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3. 無期労働契約への転換後の労働条件無期労働契約に転換した後の職務 勤務地 賃金 労働時間等の労働条件は 労働協約 就業規則または個々の労働契約等に別段の定めがない限り 直前の有期労働契約と同一になるとされており 無期転換に当たって職務の内容などが変更されないにもかかわらず 無期転換後の労働条件を

平成 28 年 9 月度実施実技試験 損保顧客資産相談業務 139

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( 第 1 段階 ) 報酬比例部分はそのまま定額部分を段階的に廃止 2 年ごとに 1 歳ずつ定額部分が消える ( 女性はすべてプラス 5 年 ) 報酬比例部分 定額部分 S16 S16 S18 S20 S22 4/1 前 4/2 ~4/2 4/2 4/2 4/2 ~~~

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達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

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法第 20 条は, 有期契約労働者の労働条件が期間の定めがあることにより無期契約労働者の労働条件と相違する場合, その相違は, 職務の内容 ( 労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度をいう 以下同じ ), 当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して, 有期契約労働者にとって不合

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支給開始日以前に カ月の標準報酬月額がある場合 06 年 月 日まで 06 年 4 月 日以降 休んだ日の標準報酬月額 0 日 / 支給開始日以前の継続した カ月間の各月の標準報酬月額の平均額 0 日 / ( 例 ) 支給開始日以前の継続した カ月間に 標準報酬月額が 6 万円の月が カ月 0 万円

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

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2. 様式の改正については平成 25 年 4 月 1 日付けで行う予定としているが 4 月以降も当面の間は改正前の様式を引き続きご利用できること 3. 改正後の新様式で届出を行う場合の記載方法等については別添 1 改正前の様式で届出を行う場合の記載方法については別添 2のとおりリーフレットを作成した

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第 1 章育児休業 第 1 条 ( 対象者 ) 生後 1 年未満 ( 第 5 条による育児休業の場合は 1 歳 6 ヶ月 ) の子と同居し養育する従業員であって 休業後も引き続き勤務する意思のある者は 育児のための休業をすることができる ただし 日々雇用者 期間雇用者 ( 申出時点において雇用期間が

しい支障が生じることとなったこととする 3 前条の規定は 育児休業の期間の延長の請求について準用する ( 育児休業の期間中の休暇等の取扱い ) 第 5 条育児休業をしている職員に対しては 職員就業規程第 37 条の規定による年次有給休暇並びに就業規程第 39 条の規定による公民権行使等休暇 事故休暇

2. 継続雇用制度の対象者を雇用する企業の範囲の拡大上記の選別基準が廃止されることにより 企業が雇用する従業員が増加すると推察され 雇用事業主だけでの雇用確保は限界があると考えられるため 継続雇用の雇用確保先がグループ企業にまで拡大された 3. 厚生労働大臣による高年齢者雇用確保措置に関する勧告に従

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26公表用 栃木局版(グラフあり)(最終版)

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(1) 出産予定日前に子が出生したこと (2) 配偶者が死亡したこと (3) 配偶者が負傷又は疾病により,1 週間を超える期間継続して, 通院, 加療, 入院又は安静を必要とする状態となり, 育児休業申出に係る子を養育することが困難になったこと (4) 配偶者が育児休業申出に係る子と同居しなくなった

社員給与規程

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育児のための所定外労働の免除 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短時間勤務等に関する取扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2

第 5 条 ( 配置転換 出向 ) 1 甲は 業務上の必要がある場合 乙に対し 配置転換を命じることがある 2 甲は 業務上の必要がある場合 乙に対し 他社に出向を命じることがある 乙は 正当な理由がない限り これを拒否することができない 3 前項の場合 その出向の期間は3 年以内とする 第 6 条

介護職員処遇改善加算に関する Q&A 平成 27 年度介護報酬改定に関する Q&A(Vol.2)( 平成 27 年 4 月 30 日 ) Vol.471 抜粋 ( 平成 27 年 4 月 30 日厚生労働省老健局高齢者支援課 振興課 老人保健課 ) 介護職員処遇改善加算 趣旨 仕組みについて問 36

ⅰ. キーワードや法令を知る 01 処遇検討の背景 少子高齢化が急速に進展する中 労働力人口の減少に対応し 経済と社会を発展させるため 高年齢者をはじめ働くことができる全ての人が社会を支える全員参加型社会の実現が求められております また 現在の年金制度に基づき平成 25 年度から特別支給の老齢厚生年

 

申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

個人情報の保護に関する規程(案)

指針に関する Q&A 1 指針の内容について 2 その他 1( 特許を受ける権利の帰属について ) 3 その他 2( 相当の利益を受ける権利について ) <1 指針の内容について> ( 主体 ) Q1 公的研究機関や病院については 指針のどの項目を参照すればよいですか A1 公的研究機関や病院に限ら

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平成 25 年 3 月 6 日 参考資料 65 歳までの継続雇用の確保について関連する法律 : 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律 ( 平成 24 年 8 月 29 日成立 9 月 5 日公布 平成 25 年 4 月 1 日施行 ) 1 2013 年度から 65 歳までの継続雇用の確保 を進める背景 2013 年度 ( 平成 25 年度 ) に 60 歳になる会社員 [1953 年度 ( 昭和 28 年度 ) 生まれの男性 ( 注 1)] から [ ( )]( 以下 年金 ) の支給開始年齢が 61 歳に引上げられる 以後 生年月日が若くなるに応じて段階的に支給開始年齢が引き上げられ [1961 年度 ( 昭和 36 年度 ) 生まれの男性 ] からは 65 歳支給になる ( 別紙参照 ) したがって 年金の支給開始年齢に達するまでは 雇用を確保しないと 無収入で無年金 の期間が生じる場合がある これを避けるため 関連する法律が改正された ( 注 1) 女性の支給開始年齢は5 年遅れで適用されるが 継続雇用の確保は男性と同じ扱い 2 改正の概要 (1) 継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みを廃止する 経過措置 ( 注 2) あり (2) 継続雇用制度の対象者を雇用する企業の範囲を拡大する ~グループ企業 ( 関係子会社など ) にまで拡大 ( 詳細は関係省令により定められた ) (3) 高齢者雇用確保措置義務に関する勧告に従わない企業名を公表する規定を設ける (4) 高齢者雇用確保措置の実施と運用に関する指針 が定められた ~ 心身の故障のため業務の遂行に堪えない場合等の取扱いを含む ( 注 2) 改正前の継続雇用に係る対象者基準は 年金の支給開始年齢に達した後は引き続き適用できる この適用が可能となる年齢 ( 基準適用可能年齢 ) と経過措置の関係は 次ページのとおりであり 基準適用可能年齢に達するまでは 希望者全員を継続雇用する必要がある 1

[ 経過措置 ]: 生年月日と基準適用可能年齢に達する時期の関係 ( ) 内は年金の支給開始年齢 ( 基準適用可能年齢 ) 生年月日 60 歳に達する時期 基準適用可能年齢に達する時期 昭和 28 年 4 月 2 日 ~29 年 4 月 1 日 平成 25 年 4 月 1 日 ( 施行日 ) ~26 年 3 月 31 日 (61 歳 ) 平成 26 年 4 月 1 日 ~27 年 3 月 31 日 昭和 29 年 4 月 2 日 ~30 年 4 月 1 日 平成 26 年 4 月 1 日 ~27 年 3 月 31 日 (61 歳 ) 平成 27 年 4 月 1 日 ~28 年 3 月 31 日 昭和 30 年 4 月 2 日 ~31 年 4 月 1 日 平成 27 年 4 月 1 日 ~28 年 3 月 31 日 (62 歳 ) 平成 29 年 4 月 1 日 ~30 年 3 月 31 日 昭和 31 年 4 月 2 日 ~32 年 4 月 1 日 平成 28 年 4 月 1 日 ~29 年 3 月 31 日 (62 歳 ) 平成 30 年 4 月 1 日 ~31 年 3 月 31 日 昭和 32 年 4 月 2 日 ~33 年 4 月 1 日 平成 29 年 4 月 1 日 ~30 年 3 月 31 日 (63 歳 ) 平成 32 年 4 月 1 日 ~33 年 3 月 31 日 昭和 33 年 4 月 2 日 ~34 年 4 月 1 日 平成 30 年 4 月 1 日 ~31 年 3 月 31 日 (63 歳 ) 平成 33 年 4 月 1 日 ~34 年 3 月 31 日 昭和 34 年 4 月 2 日 ~35 年 4 月 1 日 平成 31 年 4 月 1 日 ~32 年 3 月 31 日 (64 歳 ) 平成 35 年 4 月 1 日 ~36 年 3 月 31 日 昭和 35 年 4 月 2 日 ~36 年 4 月 1 日 平成 32 年 4 月 1 日 ~33 年 3 月 31 日 (64 歳 ) 平成 36 年 4 月 1 日 ~37 年 3 月 31 日 ( 経過措置期間が終了 ) 昭和 36 年 4 月 2 日 ~ 平成 33 年 4 月 1 日 ~ (65 歳 ) 原則適用 2

[ 継続雇用確保の経過措置と ( ) の支給開始年齢 ] 別紙 生年月日上段 : 男性 下段 : 女性網掛け部分 =( 原則 ) 希望者全員の雇用を確保する期間経過措置 = 年金を受給できる期間は改正前の対象者基準を適用できる ( 男女ともに ) 生年月日 60 歳 61 歳 62 歳 63 歳 64 歳 65 歳 昭和 20 年 4 月 2 日 ~22 年 4 月 1 日 昭和 25 年 4 月 2 日 ~27 年 4 月 1 日定額部分 昭和 22 年 4 月 2 日 ~24 年 4 月 1 日 昭和 27 年 4 月 2 日 ~29 年 4 月 1 日定額部分 昭和 24 年 4 月 2 日 ~28 年 4 月 1 日 昭和 29 年 4 月 2 日 ~33 年 4 月 1 日 昭和 28 年 4 月 2 日 ~30 年 4 月 1 日 昭和 33 年 4 月 2 日 ~35 年 4 月 1 日 昭和 30 年 4 月 2 日 ~32 年 4 月 1 日 昭和 35 年 4 月 2 日 ~37 年 4 月 1 日 昭和 32 年 4 月 2 日 ~34 年 4 月 1 日 昭和 37 年 4 月 2 日 ~39 年 4 月 1 日 昭和 34 年 4 月 2 日 ~36 年 4 月 1 日 昭和 39 年 4 月 2 日 ~41 年 4 月 1 日 報酬比例 昭和 36 年 4 月 2 日 ~ 昭和 41 年 4 月 2 日 ~ 65 歳までの継続雇用確保が終了 3

高年齢者雇用安定法 ( 以下 高年法 ) の改正に対応する就業規則の主な規程例 ( 参考例 ) 下記の規程例は いずれも定年退職年齢は 60 歳で 退職後は再雇用制度 ( 契約期間 1 年で更新あり ) を採用する場合を想定している 留意点 1 就業規則に定める解雇事由または退職事由に該当する場合は 継続雇用しないことができる 根拠 [ 高年齢者雇用確保措置の実施及び運用に関する指針 ] ( 平成 24 年 11 月 9 日厚生労働省告示第 560 号 ) < 規程例 1>( 原則として希望者全員を再雇用する場合 ) 原則として希望者全員を再雇用するが 就業規則に定める解雇事由または退職事由に該当する場合は再雇用しないことを規定する例 第 条 ( 定年後再雇用の対象者 ) 会社は 60 歳で定年退職した正社員が退職後の再雇用を希望するときは 契約期間を1 年とする嘱託社員として原則 65 歳に達するまでを上限として再雇用する ただし 再雇用を希望する者が 就業規則第 条に定める解雇事由 または第 条に定める退職事由に該当する場合は再雇用の対象者としない 留意点 2 定年退職者が ( ) の支給開始年齢 ( 注 ) に至った後は 労使協定に定める対象者基準により再雇用の対象者を限定することができる 根拠 [ 改正高年法附則第 3 条 ( 経過措置 )] ( 注 ) 女性の支給開始年齢は男性より5 年遅れで引き上げられていくが 定年後継続雇用については男性と同じ扱いにしなければならない したがって 当分の間は 女性が 60 歳から年金を受給できる場合でも 対象者基準を適用できる年齢は男性と同じ 61 歳以後になる < 規程例 2>( 改正高年法の経過措置を利用する場合で 契約更新も対象者基準による場合 ) 第 条 ( 定年後再雇用の対象者と対象者基準の適用 ) 会社は 60 歳で定年退職した正社員が退職後の再雇用を希望するときは 就業規則第 条に定める解雇事由 または第 条に定める退職事由に該当する場合を除き 契約期間を1 年とする嘱託社員として再雇用の対象者 ( 定年後再雇用者 ) とする なお 定年後再雇用者が次項に定める年齢 4

( 基準適用可能年齢 ) に達したとき以後は 労使協定に定める対象者基準を満たす場合は 65 歳に達するまでを上限として契約を更新する しかし 対象者基準を満たさない場合は契約を更新しないものとし 基準適用可能年齢に達する時期を上限として再雇用を終了する [ 労使協定に定める対象者基準 ]( 以下は基準の参考例 内は数字または率など ) 1 過去 年間の定期健康診断を受診し その結果などから再雇用後に従事する業務を遂行するうえで健康上の支障がないこと 2 再雇用後に従事する業務を遂行する技術 または能力を有していること 3 過去 年間の出勤率が 以上であること 4 過去 年間の人事評価が平均 以上であること 5 過去 年間に懲戒処分を受けていないこと または懲戒処分に相当する事実がないこと 6 協調性があり かつ勤務態度が良好であること 7 会社が提示する職務内容 労働条件に合意できること 2 前項の対象者基準を適用することができる年齢 ( 基準適用可能年齢 ) は 下記の表に定め るとおりとする 生年月日による区分 60 歳に達する時期 基準適用可能年齢 左記年齢に至る時期 昭和 28 年 4 月 2 日 ~ 昭和 30 年 4 月 1 日 平成 25 年 4 月 1 日 ~ 平成 27 年 3 月 31 日 61 歳 平成 26 年 4 月 1 日 ~ 平成 28 年 3 月 31 日 昭和 30 年 4 月 2 日 ~ 昭和 32 年 4 月 1 日 平成 27 年 4 月 1 日 ~ 平成 29 年 3 月 31 日 62 歳 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 昭和 32 年 4 月 2 日 ~ 昭和 34 年 4 月 1 日 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 63 歳 平成 32 年 4 月 1 日 ~ 平成 34 年 3 月 31 日 昭和 34 年 4 月 2 日 ~ 昭和 36 年 4 月 1 日 平成 31 年 4 月 1 日 ~ 平成 33 年 3 月 31 日 64 歳 平成 35 年 4 月 1 日 ~ 平成 37 年 3 月 31 日 < 規程例 3>( 改正高年法の経過措置を利用する場合で 契約更新は別の基準による場合 ) 第 条 ( 定年後再雇用の対象者と対象者基準の適用 ) 会社は 60 歳で定年退職した正社員が退職後の再雇用を希望するときは 就業規則第 条に定める解雇事由 または第 条に定める退職事由に該当する場合を除き 契約期間を1 年とする嘱託社員として再雇用の対象者 ( 定年後再雇用者 ) とする なお 定年後再雇用者が次項に定める年齢 ( 基準適用可能年齢 ) に達したときは 労使協定に定める対象者基準を満たす場合は契約を更新する しかし 対象者基準を満たさない場合は契約を更新しないものとし 基準適用可能年齢に達する時期を上限として再雇用を終了する 5

2 前項の対象者基準を適用することができる年齢 ( 基準適用可能年齢 ) は 下記の表に定め るとおりとする 生年月日による区分 60 歳に達する時期 基準適用可能年齢 左記年齢に至る時期 昭和 28 年 4 月 2 日 ~ 昭和 30 年 4 月 1 日 平成 25 年 4 月 1 日 ~ 平成 27 年 3 月 31 日 61 歳 平成 26 年 4 月 1 日 ~ 平成 28 年 3 月 31 日 昭和 30 年 4 月 2 日 ~ 昭和 32 年 4 月 1 日 平成 27 年 4 月 1 日 ~ 平成 29 年 3 月 31 日 62 歳 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 昭和 32 年 4 月 2 日 ~ 昭和 34 年 4 月 1 日 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 63 歳 平成 32 年 4 月 1 日 ~ 平成 34 年 3 月 31 日 昭和 34 年 4 月 2 日 ~ 昭和 36 年 4 月 1 日 平成 31 年 4 月 1 日 ~ 平成 33 年 3 月 31 日 64 歳 平成 35 年 4 月 1 日 ~ 平成 37 年 3 月 31 日 第 条 ( 契約更新の基準 ) 定年後再雇用者が嘱託契約の更新を希望するときは 会社は 次項に定める契約更新の基準を総合的に考慮したうえで 契約更新の有無を判断する 更新に際して会社が提示する労働条件は 更新前と異なることがあり 定年後再雇用者が会社が提示する労働条件に合意した場合に契約を更新するものとする 2 前項の契約更新に関する基準は 以下のとおりとする 1 更新後に従事する業務の量 2 更新後の業務に従事するうえで健康状態に支障がないこと 3 社員の勤務意欲 勤務態度 4 直近 1 年間における勤務成績 人事評価 5 会社の経営状況 6 その他 業務運営上の必要性など 6

高年法に定める継続雇用に関する労使協定の例 ( 参考例 ) 株式会社 と従業員代表 ( 注 ) は 就業規則第 条に基づき 継続雇用制度の対象となる基準 ( 以下 対象者基準 ) を次のように定めることに合意する ( 注 ) 事業所に労働者の過半数で組織する労働組合がある場合は その労働組合と本協定を締結する 第 1 条 ( 継続雇用制度の対象者 ) 会社が定める継続雇用制度の対象者は 60 歳で定年退職した正社員で次の対象者基準をすべて満たす者とする ( 以下の対象者基準は あくまでも参考例 内は数字または率など ) 1 過去 年間の定期健康診断を受診し その結果などから再雇用後に従事する業務を遂行するうえで健康上の支障がないこと 2 再雇用後に従事する業務を遂行する技術 または能力を有していること 3 過去 年間の出勤率が 以上であること 4 過去 年間の人事評価が平均 以上であること 5 過去 年間に懲戒処分を受けていないこと または懲戒処分に相当する事実がないこと 6 協調性があり かつ勤務態度が良好であること 7 会社が提示する職務内容 労働条件に合意できること 2 前項に定める基準を満たさない者であっても 会社が特に必要と認めた場合は 継続雇用制度の対象者とすることができる 第 2 条 ( 継続雇用に関する申出 ) 定年退職後の継続雇用を希望する者は 定年退職予定日の ヵ月前までに 所定の様式により 会社に継続雇用を希望する旨を申し出なければならない 第 3 条 ( 継続雇用の契約 ) 会社は 継続雇用制度の対象になった者と 原則として期間 1 年の嘱託契約を締結する その契約内容は個別に定めるものとする 第 4 条 ( 変更 ) 本協定の内容は 会社の業績 または経営環境の変化などがあったときは 労使の合意により変更することがある 上記のとおり合意した証として 本協定を 2 通作成し 記名押印のうえ各 1 通を所持する 平成 年 月 日 株式会社 代表取締役社長 印株式会社 従業員代表 印 7