能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

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(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

○数学科 2年 連立方程式

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Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc

25math3

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第4学年算数科学習指導案

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

算数科学習指導案 1 日時平成 24 年 10 月 25 日 ( 木 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 8 名 3 単元名比例と反比例 ( 啓林館 ) 4 単元について 本単元は 三原市立和木小学校 指導者荒木美花 本単元のねらいは, 伴って変わる 2 つの数量の中から比例関係や反比例関係にあるも

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

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第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

Taro-@いわてスタンダード中数20

国語科学習指導案様式(案)

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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数学科学習指導案 1 次方程式 ( 中学校第 1 学年 ) 神奈川県立総合教育センター < 中学校 高等学校 > 数学 理科授業づくりガイドブック 平成 22 年 3 月 問題つくりを題材として取り上げ 身近な生活の中にある数量関係を見いだし それを基に文章題を作らせる指導によって 自ら具体的な事象

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

7 命題の仮定 三角形の合同条件 図形の性質を記号で表すこと 41

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Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

H30全国HP

数学科学習指導案 指導者ステップコース隠地純子 平野未紗 ジャンプコース中村徳寿 1 日時平成 27 年 1 月 20 日 ( 火 )5 校時 2 学年第 1 学年ステップコース 12 人 ジャンプコース 19 人 3 単元名空間図形 立体の表面積と体積 4 単元について (1) 単元観中学校学習指

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

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第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

(3) 指導観本時は 連立方程式の文章題を扱う最初の時間である 方程式の文章題は 個数と代金に関する問題 速さ 時間 道のりに関する問題 割合に関する問題 を扱う これらを解くときには図や表 線分図などを書くことが有効であることを生徒達は昨年度一次方程式の時にも経験している 一元一次方程式を利用する

関数を活用することで現実世界の課題を解決できるということを通して, 生徒に関数の有用性を実感させたい そのために, 陸上競技トラックの問題 を用いて, 現実世界の課題から関数関係を見いだし, 表 式 グラフなどを用いて数学的に処理し, 現実世界の課題を解決する ことで, 関数を用いた問題解決の理解を

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

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算数科学習指導案 指導者伊達詩恵 1 日時平成 24 年 5 月 21 日 ( 月 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 1 組 22 名 3 場所 6 年 1 組教室 4 単元名文字と式 5 単元について 単元観 本単元は, 数量の関係を表す式についての理解を深め, 式に表したり, 式を読み取ったり

授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

Taro-実践事例6(一次関数).jtd

中学校第 3 学年数学科学習指導案 日 時 平成 25 年 月 日 ( ) 第 校時 対 象 第 3 学年 学校名 立 中学校 1 単元名 式の計算第 1 章式の計算 2 単元の目標文字を用いた簡単な多項式について 式の展開や因数分解ができるようにするとともに 目的に応じて式を変形したりその意味を読

2 単元の構想 本単元の目標 関心 意欲 態度 平均を用いることのよさに気付き, 進んで身近な事柄の考察や表現に用いようとする 見方や考え方 平均の考えを用いて, 身近な事柄について考えたり, 表現の仕方を考えたりすることができる 技能 平均を求めたり, 平均から全体を求めたりできる また, それを

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

解答類型

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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算数科学習指導案 広島市立 小学校教諭 1 日時平成 21 年 2 月 日 ( ) 2 学年 5 年 組 3 単元数量関係 割合とグラフ 4 単元について 本単元では, 百分率について理解し, それを用いることができるようにするとともに, 目的に応じて資料を分類整理し, それを円グラフや帯グラフを用

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

算数科学習指導案 指導者中野智子 1 日時平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 ) 第 6 校時 2 学年第 6 学年 1 組男子 12 名女子 9 名計 21 名 3 単元名資料の調べ方 4 単元について (1) 単元観本単元は, 小学校学習指導要領第 6 学年の内容 [D データの活用 ]

数学科学習指導案

項 観点別評価規準 活用を促す課題との関連 項の目標 数学への関心 意欲 態度 数学的な見方や考え方 数学的な技能 数量や図形などについての知識 理解 3 一次関数の値の変化のようす 1 分あたりの通話料 一次関数において x の値の変化にともなって 対応する y の値がどのように変化するかを理解す

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【大竹市】玖波小学校 算数「垂直・平行と四角形」(4年)HP

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平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

第6学年 算数科学習指導案

中2テスト06

2 図形の定義や性質を見いだすための算数的活動を取り入れる 2 枚の長方形, 長方形と三角形,2 枚の三角形を重ねて四角形を作る活動を取り入れ, 向かい合う辺の平行関係に着目させたり, 長さに着目させたりしながら, 四角形を定義できるようにする コンパスや分度器, ものさし等を使って, 四角形の構成

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

Microsoft Word - 社会科

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平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

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指導方法等の改善計画について

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

第○学年 ○○科指導計画

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

教科に関する調査の各問題の分析結果と課題 (3) 中学校数学 B

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対

(1) 具体的な場面を通して正の数と負の数について理解し, その四則計算 (1) 正の数と負の数について具体的な場面での活動を通して理解し, その ができるようにするとともに, 正の数と負の数を用いて表現し考察する 四則計算ができるようにする ことができるようにする ア 正の数と負の数の必要性と意味

Microsoft Word - 9年镣竉挹稉弑ㆮ勩çfl¨æ„⁄尔桋+曕沢帇竉咂鎽ä¸�å�¦æ€¡çŽ½æ¿±å‘²æœŠï¼›.docx

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

4 単元構想図 ( 全 14 時間 ) 生徒の意識の流れ 表を使って解く 縦 (m) 0 8 横 (m) x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう1 ax = b (x + m) = nは平方根の考えで解くことができる x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう2 x +

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

 

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

保健体育第 1 学年庄原市立高野中学校 ん 単元名 心身の発達と心の健康 ~ 思春期の心の変化への対応 ~ 本単元で育成する資質 能力 知と学びに向かう思考力 表現力 日時 平成 29 年 11 月 20 日 ( 月 )5 校時 (13:30~14:20) 場所 1 年生教室 学年 第 1 学年 (

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

3 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 4 単元の評価規準ア算数への関心 意欲 態度 イ数学的な考え方 ウ数量や図形についての技能 エ数量や図形についての知識 理解 速さを 単位量当たりの大きさなどを用いて数値化したり 実際の場面と結びつけて 生活や学習に活用したりしようとし

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

理科学習指導案

Transcription:

数学科学習指導案 単元名 一次関数 日時 平成 28 年 0 月 2 日 ( 金 ) 5 校時 学級 第 2 学年 5 組 ( 男子 8 名, 女子 6 名, 合計 4 名 ) 場所 2 年 5 組教室 本単元で育てたい力本単元で付けたい力 主体力, 協働力, 解決力, 論理的思考力 単元について () 単元観本単元は, 学習指導要領の内容 C 関数 で, 具体的な事象の中から二つの数量を取り出し, それらの変化や対応を調べることを通して, 一次関数について理解するとともに, 関数関係を見いだし表現し考察する能力を養う ことを目標にしている 中学校第 学年では, 具体的な事象における2つの数量の変化や対応を調べ, 関数関係について理解し, 比例, 反比例を関数としてとらえ直した そこでは, 変数と変域や座標について理解するとともに, 比例, 反比例の関係を表, 式, グラフなどで表し, それらの特徴をとらえ, 比例, 反比例を用いて具体的な事象をとらえ説明することを学習している 第 2 学年では, 第 学年と同様に具体的な事象における二つの数量の変化や対応を調べることを通して, 一次関数について理解を深めていく また, 二元一次方程式を二つの変数の間の関数関係ととらえたり, 関係を見いだし表現したりして, 方程式で表されたいろいろな事象を考察していく 本単元は, これらの学習を通して, 関数関係を見いだし, 表現し, 考察する能力を養うとともに, 関数関係を言葉や式, 表, グラフなどを適切に用いて説明する活動を通して, 思考力, 表現力を高めることができる単元である (2) 生徒観本学年の生徒は, 平成 28 年度 基礎 基本 定着状況調査の結果から, 関数領域に関わるタイプⅠの問題の通過率は92.9% であるのに対して, タイプⅡの 事象の解釈と表現 に関する問題の通過率は 5.% であった とりわけ, 本学級の生徒の通過率は低く,4.7% であった この結果から, 基本的なグラフの特徴や, 表と式を関連付けて考えることは概ね定着しているが, 事象から比例や反比例の特徴を見だし, 表現する力には大きな課題があると考えられる また, 生徒質問紙では, 数学の授業では, 解き方や考え方を話し合うときに理由をあげて説明しています の項目に対する肯定的回答は74.2% であった このことから, 問題を解くことに対する抵抗は少ないが, 自分の考えを根拠を基に論理的に表現することに対する苦手意識を持った生徒は多い () 指導観指導にあたっては, 一次関数をより身近なものとして実感させるために,8 月に開催されたリオオリンピックに関連付けた課題を取り扱い, グラフや表, 連立二元一次方程式などを根拠に, 自分の考えを説明させる課題解決に取り組ませる その前段として, グラフの特徴を用いて解決したり, 解き方や考え方を自分の言葉で説明したりする指導を単元全体を通して行う 小単元の始めにクラスの代表者が金メダリストと競争した場合どうなるかを予想させる その活動の中で課題解決のためには, 二元一次方程式と一次関数との関係を整理し, 一次関数の表, 式, グラフを相互に関連付け, 課題解決に関する技

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグループ活動を取り入れたい 単元の目標 事象の中には一次関数としてとらえられるものがあることを知ること 一次関数について, 表, 式, グラフを相互に関連付けて理解すること 二元一次方程式を関数を表す式とみること 一次関数を用いて具体的な事象をとらえ説明すること 学習指導要領の内容項目 C 関数 () 単元の評価規準 数学への 関心 意欲 態度 様々な事象を一次関数としてとらえたり, 表, 式, グラフなどで表したりするなど, 数学的に考え表現することに関心をもち, 意欲的に数学を問題の解決に活用して考えたり判断したりしようとしている 数学的な見方や考え方 一次関数についての基礎的 基本的な知識及び技能を活用しながら, 事象を数学的な推論の方法を用いて論理的に考察し表現したり, その過程を振り返って考えを深めたりするなど, 数学的な見方や考え方を身に付けている 数学的な技能 一次関数の関係を, 表, 式, グラフを用いて的確に表現したり, 数学的に処理したり, 二元一次方程式を関数関係を表す式とみてグラフに表したりするなど, 技能を身に付けている 数量や図形など についての知識 理解 事象の中には一次関数としてとらえられるものがあることや一次関数の表, 式, グラフの関連などを理解し, 知識を身に付けている 育成したい資質 能力とのかかわり 主体力 問題解決的な学習の過程において, 自分で課題設定し, 解決までの計画を立て, 主体的に問題解決に取り組んでいる 協働力 学習グループで話し合ったり, 共同作業を通して友だちのよいところを取り入れたりして, よりよい課題解決に取り組んでいる 解決力 課題に対して, どのようにしたら解決することができるか解決のための筋道を考えたり, 既習事項を関連付けて新しい課題の解決方法を考えたりしている 論理的思考力 自分の考えを書いたり, 発表したりするときには, 根拠を明確にして述べている

指導と評価の計画 ( 全 20 時間 ) 二元一次方程式と一次関数に係る 0 時間分を掲載 次学習内容 ( 時数 ) 二 金メダリストと競争しよう ( 時間 ) 二元一次方程式と一次関数の関係を予想することができる 二元一次方程式のグラフの意味を理解する 二元一次方程式は一次関数とみなすことができることを理解する いろいろな二元一次方程式のグラフについて理解する ( 時間 ) 連立二元一次方程式の解は, 座標平面上の2 直線の交点の座標であることを理解する ( 時間 ) 二元一次方程式と一次関数の関係について理解する ( 時間 ) 具体的な事象の中から一次関数を見いだし, 一次関数を用いて問題を解決する ( 時間本時 /) 一次関数の式やグラフ, 連立二元一次方程式の解を活用して, 金メダリストと競争した結果を考察しよう ( 時間 ) 関見技知評価規準 ( 評価方法 ) 評 価 二つの数量の関係を調べることに関心をもち, 関数関係を表, 式, グラフを用いて表そうとしている 二元一次方程式と一次関数の関係に関心をもち, 二元一次方程式の解と一次関数のグラフの関係について考えようとしている 二元一次方程式を関数関係を表す式とみることで, 二元一次方程式の解と一次関数の関係を見いだすことができる 二元一次方程式のグラフをかくことができる 連立二元一次方程式の解は座標平面上の2 直線の交点の座標であることを理解している 身の回りの問題を, 一次関数を使って解決しようとしている 一次関数の関係を表, 式, グラフを用いて表現したり, 処理したりすることができる 一次関数のグラフを利用して, 問題を解決することができる 具体的な事象から取り出した二つの数量の関係が一次関数とみなし, その変化や対応の特徴をとらえ, 説明することができる 一次関数を用いて調べたり, 予測したりした結果が適切であるかどうか振り返って考えることができる 資質 能力の評価 ( 評価方法 ) 主体力 主体的に問題解決に取り組む力 ( 行動観察 ) 解決力 既習事項を関連付けて課題解決の方法を考える力 解決力 既習事項を関連付けて課題解決の方法を考える力 主体力 主体的に問題解決に取り組む力 ( 行動観察 ) 協働力 友だちの意見を聞き, よりよい解決方法を考えようとする力 論理的思考力 根拠を明確にして, 自分の考えをまとめたり, 説明したりする力 解決力 課題に対して, 解決のための筋道を考え, 課題解決に取り組む力

小単元構想 ( 全 20 時間 ) 二元一次方程式と一次関数に係る0 時間分を掲載学習活動時数指導上の留意事項課題の設定 () リオオリンピック男子マラソンの金メダリストに挑戦をしようと思います まずは 5 組の代表者 A 君が最初の挑戦者です A 君は金メダリストに抜かれることなくゴールできるだろうか 抜かれるとしたら何回抜かれるかを考える ( ただし距離は,500m とする ) 二人の移動時間と移動距離の関係を調べ, 既習の知識が使えないか考える 表や式, グラフが使えそうだと判断し, 二人の移動時間と移動距離の関係を考えようと解決の見通しをもつ < 解決に向けて必要な知識 技能を習得する > ( ) は時間数 二人の移動時間と移動距離の関係をより正確に調べる方法を理解する (4) 二元一次方程式と一次関数の関係を理解する 二元一次方程式のグラフの意味を理解する いろいろな二元一次方程式のグラフの特徴を調べ, その特徴を理解する 連立二元一次方程式の解は,2 直線の交点の座標であることを理解する 4 4 4 4 どのように解決すればいいか, 解決するためには何が必要となるかなど解決に向けた見通しをもたせる 二元一次方程式と一次関数との関係を理解させるとともに, 表, 式, グラフで表すことのよさを理解させる ここまでの学習で分かった二元一次方程式と一次関数との関係について整理し, 表, 式, グラフの関連について考える () 具体的な事象の中から一次関数を見いだし, 表, 式, グラフを相互に関連付けて, 一次関数の特徴を調べ, 理解する 表, 式, グラフの表し方を相互に関連付け, 一体となって理解させることで, 数量の関係について理解を深めさせる まとめ 表現 () 本時 金メダリストと石川くんが競争したときの移動距離の関係をどのような方法で求めたかを説明する 各グループで求め方を説明し合い, それぞれの考え方を全体で交流し, よりよい求め方を考える 実行 () 設定した課題を, 各自で検証する 新たな課題の発見に向け, 身の回りの関数について考え, 調べようとする 学習のまとめとして, レポートの作成を行う これまでの学習を踏まえ, 自らの課題の解決に活かすため, 問題解決方法を全体で交流させる この小単元で学んだことを中心に, 自らの課題解決に取り組ませる

() 本時の目標 二人の移動時間と移動距離の関係を, 一次関数の式や表, グラフ, 連立二元一次方程式の解の考え を使って考察し, 根拠を示して説明することができる 数学的な見方や考え方 (2) 本時の学習展開 学習活動 課題意識をもつ 復習として金メダリスト と競争したらどうなると 考えたか, 確認する 課題の設定 指導上の留意事項 ( ) 配慮を要する生徒への支援 ( ) 前時までの内容を振り返ら せる 本時の学習 評価規準 ( 評価方法 ) 資質 能力の評価 ( 評価方法 ) 課題石川くんとリオオリンピック男子マラソンの金メダリスト, キプチョゲ選手が 500m の競走をすることになりました 場所は, 中央中学校特設 00m トラックです ただし, ハンディとして石川くんは 200m 先の地点からスタートします 石川くんは抜かれることなく走りきることができるでしょうか 予想される生徒の反応例 200m の差があれば, 抜かれない やはり抜かれる ( 回 ) 抜かれる (2 回 ) 正解にとらわれず, 自由に 予想をさせる 2 めあてを確認する めあて石川くんとキプチョゲ選手の競走の様子を, 根拠を基に予想し説明しよう 課題解決をする 情報の収集 () 課題解決までの手順を 確認する (2) 解決の見通しをもつ () 自分で考える 自分の考えが書けるように 具体的な事象から取 論理的思考力 考えを持つ 時間を確保する 自分の解決方法を基本的な り出した二つの数量の関係が一次関 根拠を明確にして, 自分の考えを 自分の解決方法をこと 話型にしたがって説明でき 数とみなし, その変 まとめたり, 説明 ばでまとめる るようにさせる 化や対応の特徴を したりする力 ノートを基に既習事項を確 とらえ, 説明するこ 認させる とができる ( 行動観察 ワークシ

予想される生徒の反応例 ( 解答 ) 連立二元一次方程式をつかう ( 解答 2) グラフをつかう ( 解答 ) ダイヤグラムをつかう ( 解答 4) 距離の差を表す表をつかう ート ) (4) グループで交流する ペア グループ学習のねら 整理 分析 いを確認させる 相手に分かりやすい説明を 自分の考えを根拠を示しながら説明し, 交流する させる 結論先行で話す 相手を見て話す みんなに伝わる声の大きさで説明する 資料を指しながら説明する (5) 全体で確認する 自分たちの意見と比較しな 具体的な事象から取 論理的思考力 表現 がら聞かせる 質問や付け加えなど積極 り出した二つの数量の関係が一次関 根拠を明確にして, 自分の考えを 的に行わせる 数とみなし, その変 まとめたり, 説明 化や対応の特徴を したりする力 とらえ, 説明するこ とができる ( 行動観察 ワークシ ート ) 石川くんと金メダリストの走る時間を, 進んだ距離を y とすると, 石川くん : y 250 200, キプチョゲ選手 : y 0 y 250 200 2.5 y 0 y 825 ( 答 ) 石川くんはスタートして 2.5 分後に 825mの地点で抜かれる 2 石川くんと金メダリストの競走の様子を表すグラフ ( 答 ) グラフよりスタートして 2 分から 分の間で, 石川くんは抜かれる

石川くんと金メダリストの競走の様子を表すダイヤグラム ( 答 ) ダイヤグラムより, 石川くんはスタートして 週目に 回抜かれる 4 本時のまとめをする まとめ 生徒のまとめ例 二人の競走の様子を ( グラフ ) を基に考えることで, 石川くんが抜かれるかどうかだけでなく, 二人の距離の差や時間の差も読みとり, 説明することができる 二人の競走の様子を ( ヒストグラム ) を基に考えることで, 石川くんが何週目に抜かれるかだけではなく, 何回抜かれるのかも説明することができる 二人の競走の様子を ( 連立二元一次方程式 ) を基に考えることで, スタートしてから石川くんが抜かれる時間と距離を正確に求め, 説明することができる 5 学習を深める 問題 : 金メダリストと同時にゴールするためには, 何メートルの位置からスタートすればいいのだろうか ( グラフの活用 ) 問題 2: 同じ位置からスタートした場合, 石川くんは何周目に抜かれるだろうか ( ダイヤグラムの活用 ) 問題 : 石川くんが 00m の記録で 500m を走ったとしたら, 金メダリストに抜かだろうか 抜かれるとしたら, スタートから何分後に, 何 m の位置だろうか ( 連立二元一次方程式の利用 ) 自分で問題を選び, 問題 解決を行う 解決方法に応じた問題 ~ を提示する 6 学習の振り返りと次時 の学習内容の確認をする 本単元のまとめの問題に向 け, 分かったことや新たに 発見したこと, まだよく分 振り返り からないことを整理させ る 次時は本単元のまとめとして, 石川くんを自分に代え, 問題解決を行うことを知る