予報 岡病防第16号

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元高虫防第 139 号令和元年 7 月 4 日 各関係機関長様 高知県病害虫防除所長 病害虫発生予察情報について 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報及び令和元年度予報 4 号 (7 月 ) を送付します 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報 Ⅰ. 気象概況半旬 (6 月 ) 平均気温最高気温最低気

2018/08/06 注意報サツマイモシロイチモジヨトウ平成 30 年度第 3 号 徳島県 2018/08/03 注意報水稲斑点米カメムシ類平成 30 年度第 1 号 宮城県 2018/08/03 注意報りんご なしナミハダニ平成 30 年度第 2 号 宮城県 2018/08/01 注意報ネギシロイ

5月の病害虫発生予想と防除のポイント

平成16年度農作物有害動植物発生予察情報

Microsoft Word 予報第9号

病害虫発生予察情報(11月予報)

平成16年度農作物有害動植物発生予察情報

情報01-1.xlsx

「公印省略」

Microsoft Word - H30予報06号.docx

平成22年度農作物有害動植物発生予察情報

令和元年度 (2019 年度 ) 病害虫発生予察情報第 13 号 8 月予報北海道病害虫防除所令和元年 (2019 年 )7 月 29 日 Tel:0123(89)2080 Fax:0123(89)2082 季節予報 ( 付記

令和元年度 (2019 年度 ) 病害虫発生予察情報第 5 号 6 月予報北海道病害虫防除所令和元年 (2019 年 )5 月 29 日 Tel:0123(89)2080 Fax:0123(89)2082 季節予報 ( 付記 )

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Microsoft Word - H30予報02号.docx

水稲いもち病当面の対策                   

○H29-3 表紙_バジルべと病(案2)

スライド 1

H26用改訂原稿

炭疽病並並やや少 (-) やや多 ~ 並 降水並 ~ 少 (-) 8 月降水量多 チャ カンザワハダニ並並並 やや多 ~ 少 気温並 茶研予察ほ降水並 ~ 少少 (-) クワシロカイガラムシ 並並やや少 (-) 並 ~ やや少 気温並 降水並 ~ 少 カンキツ 黒点病並やや多少 (-) ミカンハダニ

**************************************** 2017 年 4 月 29 日 日本植物病理学会殺菌剤耐性菌研究会 耐性菌対策のための DMI 剤使用ガイドライン 一般的な耐性菌対策 1. 薬剤防除だけに頼るのではなく 圃場や施設内を発病しにくい環境条件にする 1)

平成 29 年度全国特殊報一覧 2018/03/30 特殊報イチジクラシオディプロディア落葉病 ( 仮称 ) 平成 29 年度第 4 号 福岡県 2018/03/29 特殊報ヤマノイモジャガイモクロバネキノコバエ平成 29 年度第 3 号 神奈川県 2018/03/29 特殊報ガーベラ茎えそ病 (

Microsoft Word - H30予報03号.docx

主要産地における平成 29 年産水稲の収穫量及び作柄概況等について第 1 報 (8 月 31 日現在 ) 全国 道府県 全国 予想収穫量 (29 年 8 月 15 日現在 )1 収穫量 ( 早期栽培等 ) 予想収穫量 (28 年 8 月 15 日現在 )2 前年産との比較 (1-2) 作況 ( 早期

H27年度2月表紙チンゲンサイ白さび病

5月の病害虫発生予想と防除のポイント

果樹の生育概況

予察情報等

ダイコン 防除法

大型の捕虫網 ( 径 42cm) を使用し 1 地区 5 地点の払い落し法により調査する 越冬後の5~6 月の指標植物としては結実しているクワ サクラ ヒイラギ及び開花中のミカン 新梢伸長中のキリが適しており また 新成虫が出現する7 月以降の好適な指標植物として結実したスギ ヒノキ サワラ ヒイラ

ネギ 防除法

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仙台稲作情報令和元年 7 月 22 日 管内でいもち病の発生が確認されています低温 日照不足によりいもち病の発生が懸念されます 水面施用剤による予防と病斑発見時の茎葉散布による防除を行いましょう 1. 気象概況 仙台稲作情報 2019( 第 5 号 ) 宮城県仙台農業改良普及センター TEL:022

果樹の生育概況

Ⅱ 今後の管理について 1 水管理について (1) 気象変動に対応した水管理 幼穂形成期に入ったら間断かん水 出穂期から開花期にかけては湛水管理 その後は間断 かん水が水管理の基本になりますが 気象変動に対応した水管理を心がけましょう 1 減数分裂期の低温 減数分裂期 ( 葉耳間長 ±0cm 出穂期

イ農作物の野生鳥獣被害とりまとめ ( 調査対象期間平成 28 年 4 月 ~ 平成 29 年 3 月 ) 総被害面積 (ha) 総被害金額 ( 千円 ) ,152 ( 鳥害 獣害 ) ( 鳥害 34,673 獣害 133,479) ウ肥料に関する業務 (

リンゴ黒星病、うどんこ病防除にサルバトーレME、フルーツセイバーが有効である

Microsoft Word - ビワ、~1

展示圃要領1

Microsoft PowerPoint - チャトゲシンポ

北病防第 平成 23 年 142 号 2 月 18 日 関係総合振興局産業振興部長 関係振興局産業振興部長 様 様 技術普及課長 病害虫防除所長 水稲いもち病防除の徹底について 水稲の重要病害であるいもち病は 平成 20 年以降 3 年連続して多発生し 平成 22 年の 葉いもち と 穂いもち の発

表紙

PowerPoint プレゼンテーション

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ダコニール1000_農薬ガイド_2018年8月31日

平成19年度事業計画書

CONTENTS Q1. の特長を教えてください... 2 Q2. の有効成分について教えてください... 2 Q3. 登録内容を教えてください... 3 Q4. 対象病害虫について教えてください... 3 Q5. 効果試験などあれば教えてください... 4 Q6. 使い方を教えてください... 6

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平成 30 年産米づくりのポイント ~ 水稲種子の消毒時の注意点について ~ JA 全農ちば営農支援部今年も水稲栽培に向けた準備の時期がやって来ます イネばか苗病や細菌性の苗立枯病など種子伝染性の病害の発生を防ぐためには 薬剤による種子消毒を中心とした対策が必要不可欠のため しっかりとした対策を実施

わかっていること トマトすすかび病について

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エチレンを特定農薬に指定することについてのこれまでの検討状況 1 エチレンについて (1) 検討対象の情報 エチレン濃度 98.0% 以上の液化ガスをボンベに充填した製品 (2) 用途ばれいしょの萌芽抑制のほか バナナやキウイフルーツ等の果実の追熟促進を目的とする 2 検討状況 (1) 農林水産省及

園芸殺菌剤 Z ボルドー [ 銅 和剤 ] 農林 産省登録有効成分 性状 第 号塩基性硫酸銅 58.0%( 銅として 32.0%) 淡 緑 和性粉末 45μm 以下 毒性 : 普通物 ( 毒劇物に該当しないものを指していう通称 ) 危険物 :- 有効年限 :5 年 包装 :500g 20

SDS農薬要覧2018 ダコニール1000

殺虫数(頭(2) 京田辺市におけるフェロモントラップへの誘殺虫数 (7 月第 6 半旬 ~8 月第 5 半旬の合計値 ) は81.0 頭で 平年の22.4 頭を上回っている (+)( 図 1) また 本年度からフェロモントラップを設置した亀岡市および京丹後市でも 8 月第 4 半旬から誘殺数が急増し

2) の特徴 1 有効成分が 銀 自然界に広く存在している 銀 を有効成分とした水稲種子消毒剤です 2 幅広いスペクトラム本剤のみで 水稲の主要な種子伝染性病害 ( ばか苗病 いもち病 ごま葉枯病 もみ枯細菌病 苗立枯細菌病 褐条病およびイネシンガレセンチュウの防除が可能です 3 細菌病に対する優れ

バンカーシート 利用マニュアル 2017年版(第一版)

等 ) ジカルボキシイミド ( イプロジオン プロシミドン ) 等 上市後数年間で耐性菌が発生 防除効果が大幅に低下した事例のある殺菌剤を高リスクとしている DMI( トリアゾール等 ) アニリノピリミジン ( シプロジニル メパニピリム ) のように 一部の条件で防除効果が低下 または限定的に防除

H17防除指針記入用ファイル

Ⅲ 麦 1 赤 かび 病 (1) 予 報 の 内 容 発 生 量 :やや 多 発 生 時 期 ( 感 染 時 期 ): 早 1 大 麦 小 麦 の 生 育 は 平 年 より 10 日 程 度 進 んでいる 2 5 月 10~11 日 に 降 雨 があり 気 温 も 高 めで 開 花 期 に 遭 遇

いちごじゃのめ病 さやえんどう実えんどうピーマンすいか メロン きゅうり うどんこ病 ~ 5,000 陥没病 黒星病 ~ 5,000 うどんこ病 かぼちゃ種子重量のフザリウム立枯病 0.3% にがうり うどんこ病うり類 ( 漬物用 ) つる枯病 炭疽病 ~ 5,000 トマト葉かび病ミニトマトすすか

本剤の使用に当たっては 使用量 使用時期 使用方法を誤らないように注意し 特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをおすすめします 安全使用上の注意事項 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください 眼に入った場合には直ちに水洗し 眼科医の手当を受けてく

日本植物病理学会殺菌剤耐性菌研究会 2008 年 4 月 29 日公表 2014 年 6 月 18 日改訂 イネいもち病防除における QoI 剤及び MBI-D 剤耐性菌対策ガイドライン (1) QoI 剤及び MBI-D 剤の使用は最大で年 1 回とする また それぞれの薬剤の使用前あるいは使用後

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イチゴの殺虫剤 ( 福岡県 ) 使用香港と同等台湾と同等共通 6 月アーデント WP (2,-ND,ND) ランネート 45DF (1,ND,2) 7 月ロディー EC (5,5,1) アタブロン EC (2,ND,0.5) マトリック FL (0.5,ND,ND) ランネート 45DF (1,ND

・施肥

農薬をめぐる情勢 平成 2 8 年 2 月

(2) 新系統の発生状況平成 28 年 4~10 月にかけて府内 19 地点のネギ キャベツ及びタマネギほ場から採集したネギアザミウマの次世代を一頭飼育法 ( 十川ら, 2013) により調べた結果 南丹市以南の16 地点で新系統 ( 産雄性生殖系統 ) を確認した 山城地域では 産雄性生殖系統が優

茨城県 消費者ニーズに応えるイチゴ産地の育成 活動期間 : 平成 22 年度 ~ 継続中 1. 取組の背景鉾田地域は, メロン, ピーマン, イチゴ, トマト, 葉菜類などの野菜類の生産が盛んな, 県内有数の野菜園芸産地である 経営体の多くが複数の園芸品目を組み合わせ, 大規模な複合経営を行っている

67プログラム4( 修正)

3 園芸作物 < 果菜類 > 1-1 トマト [ ハウス ] ア導入すべき持続性の高い農業生産方式の内容 トマトは主に道央 道南および道北の施設で栽培され 作型は促成 ( ハウス加温 マルチ ) 半促成 ( ハウス マルチ ) 抑制 ( ハウス ) などである 品種は 桃太郎 ハウス桃太郎 桃太郎

NO.523

本年 10 月 11 日 ~11 月 10 日の間に登録登録されたされた新農薬 ( 適用拡大を含む は 次の通りですりです 下線部が適用拡大適用拡大になりましたになりました 登録日 薬剤名 10/24 テルスタ - フロアブル 登録内容 ( 適用拡大を含む のあらまし 対象作物内容 もも 対象害虫の

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台風15号技術対策資料 H24年8月27日

スライド 1

Taro-4-04 野菜

2 ブドウの病害虫

A B 図カンキツかいよう病 図カンキツ黒点病 A: 果実の病徴 B: 葉の病徴 3 キウイフルーツかいよう病 (Psa3 系統 ) 葉では春先から黒褐色の斑点や花蕾の褐変症状が 枝では冬から春先にかけて赤褐色または白色の樹液の漏出や枯死症状が確認される ( 下図 ) 図キウイフルーツかいよう病 葉

ミニトマト ( 野菜類 ) ( トマトモサ イクウイルス キュウリモサ イクウイルス ) 黄化えそ病 ( トマト黄化えそウイルス TSWV) 黄化葉巻病 ( トマトイエローリーフカールウイルス TYLCV) 1. 発病株は抜き取り 苗床や本畑に発病株の根をできるだけ残さないようにする 2. 摘心 摘

研究成果 業務需要に向けたリーキの品種選定と栽培技術開発 ~ 水田輪作による秋冬どり栽培が可能 ~ 1. はじめにリーキは 西洋ネギ ( ポロネギ ) ともいわれ 根深ネギより太く短い葉鞘を形成します しかし リーキの葉身はニンニクやニラのように平らで 筒状の葉身を持つ根深ネギとは明らかに様相が異な

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果樹の生育概況

第 41 巻 13 号 大分県農業気象速報令和元年 5 月上旬 大分県大分地方気象台令和元年 5 月 1 3 日

レイアウト 1

作物ごとの対策については 以下のとおりです 水稲 水稲に対する日照不足の影響で最も懸念されることはいもち病の発病であり 出穂期以降では登熟障害 いわゆる白未熟の発生が懸念される また 大雨により河川の水位が高くなり 排水路の水が河川に放流できずに冠水被害をもたらすことがある これらを考慮して健全な生

農業気象技術対策資料

月中旬以降の天候によって塊茎腐敗による被害が増加する事例も多い 平成 28 年度は疫病の発生面積率は19.9% と例年に比べてやや少なかったものの 塊茎腐敗の発生面積率は 14.8% と例年に比べてやや多かったとされる ( 平成 現在 北海道病害虫防除所調べ ) かつては 疫病には

新規前年度継続 ( 変更あり ) 前年度継続 加工用米助成 ( 基幹作物 ) 豊郷町農業再生協議会整理番号 2 加工用米 ( 基幹作物 ) 1,079 円 /10a 参考となる 3 1,300 円 /10a 豊郷町では加工用米を地域振興作物に位置付けている 一定品質を確保するために 種子更新を行って

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しがだい23号.indb

(3) 病原の種類と性質 病原として主要なものは 糸状菌 ( かび ) 細菌 ウイルスの 3 つです この他にマイコプラズマ ウイロイドなどがあり これらを総称して病原微生物とよびます 種類性質作物の病原として重要なものの多くがこれに属する 通常 かび とよばれ 菌糸や胞子を形成する 糸状菌は 大き

KASEAA 51(10)

図 2 水稲栽培における除草剤処理体系 追肥による充実不足 白粒対策 ~ 生育後半まで肥切れさせない肥培管理 ~ 図 3 追肥作業は 水稲生育中 後期の葉色を維持し 籾数及び収量の確保と玄米品質の維持に重要な技術です しかし 高齢化や水田の大区画化に伴い 作業負担が大きくなり 追肥作業が困難になりつ

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ばれいしょ「長系134号」

殺虫剤 協友ダントツ 粒剤クロチアニジン 0.50% 種類名 / クロチアニジン粒剤登録番号 / 第 号 * 毒性 / 普通物有効年限 / 4 年包装 / 1kg 12 3kg 6 10kg 特 長 浸透移行性に優れ カメムシ目 ハエ目 コウチュウ目 チョウ目 バッタ目 アザミウマ目の各

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Transcription:

各関係機関長殿 岡病防第 1 6 号平成 28 年 9 月 1 日 岡山県病害虫防除所長 ( 公印省略 ) 病害虫発生予察情報について 病害虫発生予報第 6 号を下記のとおり発表したので送付します 平成 28 年度病害虫発生予報第 6 号 予報概評 平成 28 年 9 月 1 日岡山県 作物名病害虫名発生時期発生量 水稲穂いもちやや早並紋枯病 - やや多白葉枯病 - 並穂枯れ - やや多もみ枯細菌病 - やや多トビイロウンカやや遅少 ダイズべと病 - 並紫斑病 - 並葉焼病 - やや多ハスモンヨトウ - やや多カメムシ類 - やや少 モモモモハモグリガ - 少ハダニ類 - 並ウメシロカイガラムシやや早並 ブドウ褐斑病 - やや多べと病 - やや多さび病 - 並ブドウトラカミキリ - 並 キュウリべと病 - 並褐斑病 - 並炭疽病 - やや多うどんこ病 - やや多 トマト疫病 - やや多斑点細菌病 - 並葉かび病 - やや多 アブラナアブラムシ類 - やや多科野菜モザイク病 - 少コナガ - やや多ハイマダラノメイガ - やや少 キクナミハダニ - やや少 - 1 -

1. 普通作物 ( 水稲 ) ( 1 ) 穂いもち ( 晩生種 ) 予報内容発生時期やや早発生量並予報の根拠ア. イネ ( 晩生種 ) の生育はやや早い イ. 8 月 17~ 18 日の巡回調査によると 南部地帯の葉いもちの発生圃場率は 52.8% で 平年 ( 52.2% ) 並であった ウ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 特に発生を助長する条件ではない 大気の不安定な状態が続くと にわか雨などによって伝染源となる葉いもちの病勢が進展する可能性がある ( 2 ) 紋枯病 ( 晩生種 ) 予報内容発生量やや多予報の根拠ア. 8 月 17~ 18 日の巡回調査によると 発生圃場率は 34.4% で 平年 ( 37.2 % ) 並であった イ. イネの茎数は概ね平年並であり 発病を助長する条件ではない ウ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 発病を助長する条件である ( 3 ) 白葉枯病 ( 中生種 晩生種 ) 予報内容発生量並予報の根拠ア. 8 月 17~ 18 日の巡回調査では 平年同様発生を認めなかった ( 4 ) 穂枯れ ( ごま葉枯病菌による穂枯れ 晩生種 ) 予報内容発生量やや多予報の根拠ア. 8 月 17~ 18 日の巡回調査によると 葉でのごま葉枯病の発生圃場率は 20.0% で平年 ( 22.6% ) 並であり 発病程度の高い圃場は認められなかった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 発病を助長する条件である ( 5 ) もみ枯細菌病 ( 晩生種 ) 予報内容発生量やや多予報の根拠ア. 前年度の発生量は平年よりやや少なかったことから 本年度の種子の保菌率は平年よりやや低いと考えられる イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 発病を助長する条件である ( 6 ) トビイロウンカ - 2 -

予報内容発生時期やや遅発生量少予報の根拠ア. 赤磐市の予察灯における 8 月 1 半旬 ~ 5 半旬の誘殺数は 0 頭で平年 ( 2.6 頭 ) よりやや少なかった イ. 8 月 17~ 18 日の巡回調査では発生を認めず 発生圃場率は平年 ( 4.5 % ) より低かった ( ダイズ ) ( 1 ) べと病予報内容発生量並予報の根拠ア. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 特に発病を助長する条件ではない ( 2 ) 紫斑病予報内容発生量並予報の根拠ア. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 特に発病を助長する条件ではない ( 3 ) 葉焼病予報内容発生量やや多予報の根拠ア. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 発病を助長する条件である ( 4 ) ハスモンヨトウ予報内容発生量やや多予報の根拠ア. 県予察圃場のフェロモントラップにおける 8 月 1 半旬 ~ 5 半旬の誘殺数は 1,092 頭と平年 ( 840.9 頭 ) よりやや多かった イ. 8 月 17~ 18 日の巡回調査によると 白化葉の発生圃場率は 3.9% で平年 ( 5.7% ) 並で 発生程度は軽微であった ウ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 特に発生を助長する条件ではない ( 5 ) カメムシ類予報内容発生量やや少予報の根拠ア. 赤磐市の予察灯における 8 月 1 半旬 ~ 5 半旬の誘殺数は アオクサカメムシが 8 頭で平年 (4.8 頭 ) 並 イチモンジカメムシが 8 頭で平年 (17.3 頭 ) より少なかった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 特に発生を助長する条件ではない - 3 -

2. 果樹 ( モモ ) ( 1 ) モモハモグリガ予報内容発生量少予報の根拠ア. 赤磐市のフェロモントラップにおける 8 月 1 半旬 ~ 5 半旬の誘殺数は 3 頭で平年 ( 21.2 頭 ) より少なかった イ. 8 月 12 日の県南部における巡回調査によると 発生圃場率は 0 % で平年 ( 6.8% ) より低かった ( 2 ) ハダニ類予報内容発生量並予報の根拠ア. 8 月 12 日の県南部における巡回調査によると 発生圃場率は 28.6% で平年 (38.6% ) 並であった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 特に発生を助長する条件ではない ( 3 ) ウメシロカイガラムシ ( 第 3 世代 ) 予報内容発生時期やや早発生量並予報の根拠ア. 県予察圃場における第 2 世代成虫の推定 50% 抱卵日は 8 月 24 日で平年 ( 8 月 27 日 ) よりやや早かった イ. 7 月 22 日の巡回調査では第 2 世代成虫の発生圃場率は 2.7% で 平年 ( 1.6% ) 並であった ウ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 特に発生を助長する条件ではない ( ブドウ ) ( 1 ) 褐斑病予報内容発生量やや多予報の根拠ア. 8 月 10 日の巡回調査における発生圃場率は 54.5% で 平年 ( 22.4% ) より高かった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の降水量は平年より多いとされており 発病を助長する条件である 防除上の参考事項ア. 県内で QoI 剤耐性菌の発生が確認されているので 本年度発生の多い圃場では次年度の薬剤の選択に留意する ( 2 ) べと病予報内容発生量やや多予報の根拠ア. 8 月 10 日の巡回調査によると 発生圃場率は 100% で平年 ( 81.8% ) より高かった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は - 4 -

平年より多いとされており 特に発病を助長する条件ではない 防除上の参考事項ア. 県内で QoI 剤耐性菌の発生が確認されているので 本年度発生の多い圃場では次年度の薬剤の選択に留意する ( 平成 24 年度植物防疫情報第 2 号 平成 24 年 4 月 6 日発表参照 ) ( 3 ) さび病予報内容発生量並予報の根拠ア. 8 月 10 日の巡回調査によると 発生圃場率は 9.1% で平年 ( 4.7% ) よりやや高いが 発病程度は低い圃場が多かった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 発病を助長する条件ではない ( 4 ) ブドウトラカミキリ予報内容発生量並予報の根拠ア. 8 月 12 日の巡回調査において 平年同様発生を認めなかった 3. 野菜 ( キュウリ ) ( 1 ) べと病予報内容発生量並予報の根拠ア. 8 月 23~ 24 日の巡回調査によると 発生圃場率は 20.0% で平年 ( 48.4 % ) より低かった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 発病をやや助長する条件である ( 2 ) 褐斑病予報内容発生量並予報の根拠ア. 8 月 23~ 24 日の巡回調査によると 発生圃場率は 40.0% で平年 ( 61.0 % ) より低かった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 発病を助長する条件である ( 3 ) 炭疽病予報内容発生量やや多予報の根拠ア. 8 月 23~ 24 日の巡回調査によると 発生圃場率は 40.0% で平年 ( 14.9 % ) より高かった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 発病を助長する条件である ( 4 ) うどんこ病予報内容発生量やや多予報の根拠 - 5 -

ア. 8 月 23~ 24 日の巡回調査によると 発生圃場率は 80.0% で平年 ( 53.7 % ) より高かった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 発病を助長する条件ではない 防除上の参考事項ア. 本病はやや乾燥条件下で発生しやすく 雨の当たらない施設栽培で発生しやすい ( トマト ) ( 1 ) 疫病予報内容発生量やや多予報の根拠ア. 8 月 23~ 24 日の巡回調査によると 発生圃場率は 12.5% で平年 ( 0 % ) よりやや高かった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 発病をやや助長する条件である ( 2 ) 斑点細菌病予報内容発生量並予報の根拠ア. 8 月 23~ 24 日の巡回調査では平年同様発生を認めなかった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 発病をやや助長する条件である ( 3 ) 葉かび病予報内容発生量やや多予報の根拠ア. 8 月 23~ 24 日の巡回調査によると 発生圃場率は 50.0% で平年よりやや高かった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 発病を助長する条件である ( アブラナ科野菜 ) ( 1 ) アブラムシ類とアブラムシ伝搬性モザイク病予報内容発生量アブラムシ類やや多モザイク病少予報の根拠ア. 県予察圃場 ( 赤磐市 ) の黄色水盤における 8 月 1 半旬 ~ 4 半旬の飛来数は 243 頭で 平年 ( 199.1 頭 ) よりやや多かった イ. 8 月 24 日の巡回調査によると ダイコンでのアブラムシ類の発生圃場率は 20.0% で平年 ( 6.1% ) よりやや高かった ウ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 特に発生を助長する条件ではない エ. 8 月 24 日の巡回調査によると ダイコンのモザイク病の発生圃場率は 0 % で平年 ( 15.6% ) より低かった ( 2 ) コナガ予報内容 - 6 -

発生量やや多予報の根拠ア. 県予察圃場 ( 赤磐市 ) における 8 月 1 半旬 ~ 4 半旬のフェロモントラップの誘殺数は 1 頭で 平年 ( 2.0 頭 ) 並であった イ. 8 月 24 日の巡回調査によると ダイコンでの発生圃場率は 80.0% で平年 ( 35.5% ) より高かった ( 3 ) ハイマダラノメイガ予報内容発生量やや少予報の根拠ア. 8 月 23 25 日の巡回調査によると 県南部のチンゲンサイでの発生圃場率は 10.0% で 平年 ( 17.1% ) よりやや低かった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 特に発生を助長する条件ではない 防除上の参考事項ア. 幼苗期に加害されると被害株は心止まりになるので 早期発見 早期防除に努める イ. 育苗期間中に寒冷紗で被覆を行うと 成虫の侵入 産卵防止に有効である ウ. 薬剤感受性の低下が懸念されるので同一系統の薬剤の連用を避け 薬剤以外の防除対策を組み込む 4. 花き ( キク ) ( 1 ) ナミハダニ予報内容発生量やや少予報の根拠ア. 8 月 22 日の巡回調査では発生を認めず 発生圃場率は平年 ( 13.9% ) より低かった イ. 8 月 25 日の季節予報によると 9 月の気温は平年より高く 降水量は平年より多いとされており 特に発生を助長する条件ではない この情報は 岡山県病害虫防除所ホームページでも公開しています アドレスは http://www.pref.okayama.jp/soshiki/kakuka.html?sec_sec1=239 です - 7 -