セッション No.1 Delphi/400 活用事例 ~ 戦略的な 生産計画 と 自動 FAX 送信 システムの構築 ~ 住商モンブラン株式会社 総務部 IT 企画課課長横田昌宏様 1
アジェンダ 1) 生産計画システム について 1 システム導入前の概要 2 問題点 3 要望 4 問題点解決の方法 5 Delphi/400 を開発ツールに選んだ理由 6 システムの特長と利点 7 システム化の効果 2) 自動 FAX 送信システム について 1 システム導入前の概要 2 問題点 3 要望 4 問題点解決の方法 5 Delphi/400 を開発ツールに選んだ理由 6 システム導入後の概要 7 システム化の効果 3) Delphi/400 での開発ポイント 4) 今後の展望 2
1) 生産計画システム について 3
1 システム導入前 基幹システム 生産計画 財務会計 Excel 生産計画 <<Excel>> で生産計画とSystem i 基幹システム への二重登録 販売管理 在庫の更新が月に一回のみでリアルタイムでない Sys tem i 生産管理 工場 物をいつ作るか? 担当者が勘と経験生産計画で行っている 担当者 担当者毎に統一性が無い 必要データのダウンロード ( 月 1 回 ) 在庫 DB 生産計画 DB 加工指図書 発注書 発注 加工指図書 発注書 4
2 問題点 状況変化に即対応できない 月 1 回の在庫データをダウンロード後 次回まで在庫数は更新されず 突然の大口案件で大量発注があっても 在庫数が正確でないため在庫切れを発生することがあった 計画入力には横スクロールが必要だが 5250 での実現は難しいので System i のファイル 1 ヶ月分を 1 ファイル =1 工場分でデータダウンロードをしていた 30 箇所の工場である全ファイルの作成に 2 日間費やしていた 計画立案が属人化 在庫切れの予測を行い備蓄生産していたが 計画は勘と経験に頼っていた 5
3 生産計画担当者の要望と管理者の要望 生産計画担当者の要望 リアルタイムなデータ連携を行いたい Excelのような [ 操作性 ] と集計等の [ 機能 ] は必須条件 5250 画面の文字数を超える画面表示を行いたい 生産計画から加工指図書を一括発行したい 管理者の要望 リアルタイムなデータ連携を行いたい ( 予算と対比 ) 在庫金額推移予測から生産調整を行いたい 全工場の生産状況を一括で把握したい 6
4 問題点解決の方法 基幹システム 月 1 回のデータダウンロードは不要 Excel と基幹システムの 2 重入力を解消 他の工場の生産状況も一目瞭然 財務会計 販売管理 生産計画 Sys tem i 生産管理 リアルタイム連携 工場 在庫 DB 生産計画 DB 加工指図書 発注書 発注 加工指図書 発注書 7
5 Delphi/400 選択の理由 必要要件 リアルタイムに販売システムの情報を生産計画に反映させる Excel の操作性や集計機能は必須 生産稼動状況均衡のために 他工場の生産稼動状況を簡単に確認したい 管理者が全工場の稼動状況を一目で把握できる仕組み Delphi/400 での実現 データベースとリアルタイムな連携 データ抽出 更新は RPG 画面まわりは Delphi で開発 と分担 2 画面の切り替え表示 即時集計など表現力アップ 縦横のスクロール画面 8
6 システムの特長と利点 9
7 システム化の効果 System i のデータを Excel へダウンロードする作業をやめ リアルタイムなデータ確認が可能 データの二重入力解消 担当者の勘と経験に頼っていた生産計画立案を平準化 作業時間の短縮により 余力を他の業務に振り向ける 各工場の負荷状況を把握し 負荷を分散 10
2) 自動 FAX 送信システム について 11
1 システム導入前 お客様 700~800 枚 / 日の FAX 受信 発注書 FAX 住商モンブラン 入力締切 :14 時 System i 納期回答 受付締切 :12 時 FAX 送信時の事務員の拘束時間 FAX 返信作業 FAX 番号検索 原稿の読み取り待ち メモリーの空き待ち 伝票入力 FAX 返信準備 手作業処理が煩雑 話中などの未送信確認 12
2 手作業による問題点 FAX 受注後の煩雑な処理 700~800 枚 / 日の FAX 受注による日々の作業工数 FAX 返信準備作業 FAX 返信完了までの作業 入力間違い発見の遅れ 0.5 人 / 日 2.5 人 / 日 納入商品間違いの場合 お客様へ納品時に発見 間違った商品の返品は着払い 運賃が 3 倍かかる ( 元払い 着払い 元払い ) 13
3 要望 入力内容の早期確認 お客様からの注文を自社システムに入力した結果を受注請書として返信することにより 入力ミスをお客様自身で早期に発見してもらえないか? 自動で FAX して欲しい FAX は全て複合機 ネットワークに接続されている システム入力内容を自動で現行のリソースを活用して FAX 送信する何か良いツールはないか? 14
4 問題点解決の方法 お客様 住商モンブラン 発注書 FAX 受注入力 Sys tem i PC 受注請書納期回答書 各 Excel ファイルを DocWays 共有フォルダーへ保存することで DocWays が FAX 送信処理を開始 何のツールで 作成するか? 15
5 Delphi/400 選択の理由 必要要件 System i の対象データを 定型フォーマットの Excel ファイルにセットし 送信先の Fax 番号を一緒に DocWays で使用可能な特定フォルダに送ること Delphi/400 での実現 Delphi/400 から標準機能で Excel 出力が可能 VB-Report を使用することによって 更に簡単に Excel 連携が可能に System i PC 複合機 Sys tem i RPG PC Delphi/400 VB-Report 特定フォルタ 受注請書 データ作成 生産計画システムを評価し Delphi/400 採用 定型 Excel DocWays 再送処理 納期回答書 16
6 システム構成 お客様 住商モンブラン 700~800 枚 / 日 発注書 FAX 受付締切 :12 時 伝票入力 入力締切 :14 時 Sys tem i RPG PC + FAX 番号 ワークファイル Delphi/400 プログラムは受注請書 PCのタスクで自動実行 納期回答 受注請書納期回答書 + FAX 番号 DocWays 用共有フォルタ 監視 ACEL 社 DocWays 自動 FAX 送信 受注請書 納期回答書 複合機 自動振分け 17
7 システム化の効果 社内 入力間違いの早期発見 返信作業の工数削減 話中による未送信の対応も柔軟に 既存リソースの有効活用 FAX サーバーの導入が不要 ライセンスフィーが発生しない 無駄を徹底的に排除した合理的なシステム設計 18
7 システム化の効果 社外 受注請書の送信による信頼度 UP 発注商品に間違いがないかを商品発送前に確認 納品日を連絡することで お客様で行う次の作業もスムーズに お客様の業務スタイルの変化 支店 A 発注 住商モンブラン 本部 支店 B 支店 C 受注請書発注受注請書受注請書発注 注文受付 & 出荷処理 受注請書受注請書 受注請書 お客様各支店からの発注情報はお客様の本部へ返信する等 19
3) Delphi/400 での開発ポイント 20
エンドユーザーを巻き込んだ開発スタイル Excel 業務を Excel ライクなシステムへ移行 画面を見ながらの打ち合わせが可能 打ち合わせ時に変更が可能な為 打ち合わせ終了時に画面の設計も完了 開発スピードが速い 現場に 自分が作っている感 が芽生えてくる エンドユーザーに業務改善意欲が沸いてくる 21
4) 今後の展望 22
Excel を使った業務 内部統制 システム化 基幹との連携をリアルタイムに実現 現場の仕事の流れを変えずにシステム化が可能 23
海外生産工場 本社 Sys tem i 生地管理 生産状況 FAX 生地管理 DB 現在 Delphi/400 税関申請書 仕入入力 原価配分 Delphi/400 海外生産工場 生産状況 Web システム これから インターネット データセンター ( 東京 ) 本社 ( 大阪 ) Sys tem i ( 外部公開用 ) 商品 M バックアップ機 ワークファイル 本番 DB 在庫 D DDM ワークファイル データリプリケーション HA 製品 ( 一方向 ) Delphi/400 税関申請書 取込処理 仕入入力 本番 DB Delphi/400 本番機 Sys tem i 原価配分 24
ご静聴ありがとうございました 25