第 4 学年 1 組 道徳学習指導案 平成 28 年 2 月 23 日 ( 火 ) 第 5 校時 在籍児童数 計 26 名 場 所 4 年 1 組教室 指導者 教諭 湯本美穂 1 主題名きまりの大切さを考え 規則の尊重 2 教材名 雨のバス停留所で ( 出典学研 みんなのどうとく 埼玉県版 ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとす道徳的価値について本主題は 中学年におけ内容項目の 規則の尊重 約束や社会のきまりの意義を理解し それらを守こと を深めことを意図したものであこれは 低学年の内容項目の 規則の尊重 約束やきまりを守り みんなが使う物を大切にすこと を受け さらに高学年の内容項目の 規則の尊重 法やきまりの意義を理解した上で進んでそれらを守り 自他の権利を大切にし 義務を果たすこと へと発展していくまた 中学校の 法やきまりの意義を理解し それらを進んで守とともに そのよりよい在り方について考え 自他の権利を大切にし 義務を果たして 規律あ安定した社会の実現に努めこと につながっていく児童が成長すことは 同時に社会や集団の様々な規範を身に付けていくことでもあそのために まず 約束やきまりを守ことができようにすことが必要であこの時期の子どもたちは 気の合う仲間や集団の中にきまりをつくり 自分たちの仲間や集団 自分たちで決めたことを大切にしようとすそのため 一般的なきまりや社会のきまりについて理解し それらを守ように指導すとともに 公共物や公共の場所におけ公徳を大切にす態度にまで広げていく必要があ自分さえよければよいという自己中心的な考えから抜け出し みんなのことを考えて行動しようとす気持ちを育て さらには きまりがあから守という消極的且つ受動的な姿勢から みんなのことを考えて迷惑をかけないといった積極的且つ能動的な姿勢を身に付けさせたいと思い 本主題を設定した (2) 児童の実態について本学級の児童は 全体としては学校のきまりを守ことができ本校では ノーチャイムで教育活動に取り組んでおり 児童自身が時計を見て行動す 4 月当初より 自分で時計を見て時間を守ことを指導してきたそのため 以前より 児童自身が時計を見て時間を守って授業が始ま前には席に着くことができていことが多くなったまた 井泉小学校の児童として進んで行うこと (10 奨 ) と やってはいけないこと (10 戒 ) を いいずみっ子宣言 として定め 朝の会や帰りの会で唱えさせていその中に やくそくやきまりを守ります やくそくはやぶりません という言葉があり それを合言葉に生活
させてい 1 学期には 交通安全教室を通し 自転車の乗り方や横断歩道の渡り方など社会におけ交通のルールを学んだまた 社会の学習において 家庭でゴミの分別をしていことに気付き ゴミの分別をすことが社会のルールであり そのルールによって健康が守られていということを知った体育の学習におけボール運動では サッカーやバスケットボールを通して 安全のきまりを守ことにより 正しく運動すことができことを学んだまた ルールを守ことで楽しく運動が出来ことを知った休み時間では 週一回全員で遊ぶ日を作り 全員が気持ちよく遊ぶためにはどうすればよいかを考えたその結果 遊びのルールを守ことにより 全員で気持ちよく遊ぶことができということを学び 4 月当初と比べて 全員がルールを守ことにより 楽しく遊ぶことが出来てい一方 きまりなどを知りながらも 順番を守れなかったり 教室移動をしたりすときに自分の都合を優先した行動をとってしまう児童もいまた 休み時間の遊びに夢中になり 授業開始時刻に遅れてしまう児童もいそこで きまりを守ことの意義をしっかりと理解させ みんなのことを考えたときにどうすべきかを話し合わせことで きまりを守ことの必要性や重要性について考えを深めさせたい (3) 教材について本教材では まず バスが見えて主人公がバス停に駆け寄った場面で 母親や 軒下に並んでい人から見た主人公の自己中心的な気持ちに共感させたい次に 母親に引き戻された主人公が バスに乗列に並んでい場面で 早く乗れない苛立ちとともに 何かいけないことをしたのかという疑問をもたせ最後に バスに乗り 主人公が母親の横顔を見てい場面で 自分勝手な行動が周りの人にどれだけ不快な思いをさせたのかを考えさせこれらの話合いを通して 集団や社会との関わりについて考えさせ きまりの意義を理解させたい
(4) 指導の工夫 1 子どもの主体的な参加を促すための工夫 学習課題を設定して 問題解決的な学習を展開すことで 児童が主体的に話し合えようにす 2 指導方法を多様化すための工夫 バスに座れなかったよし子 母親 軒下に並ぶ人たちの三つの対立す考えを分類して板書すことによって 話合いの視覚化を図 役割演技を取り入れことで よし子 お母さん 軒下で雨宿りしていた人たちのそれぞれの気持ちを考えさせことにより 公徳について考えを深めさせたい 4 研究主題とのかかわりと他の教育活動等との関連心豊かにかかわり 自他共によりよく生きようとす児童の育成 自己の生き方についての考えを深め道徳の時間の充実 = 道徳科への移行をふまえて= (1) 研究主題とのかかわり本主題では 人との関わりを意識させながら規則の尊重について学んでいく公徳を進んで大切にす態度は 社会生活を支え大切な価値の一つであ集団生活をす上で 一人一人が相手や周りの人の立場に立ちよりよい人間関係を築くことや 集団の向上のために守らなければならない約束やきまりの意義を十分に考えさせたい (2) 他の教育活動等との関連 (6 月 ) 交通安全教室 交通ルールや 自転車の乗り方を知 (5 6 月 ) 社会 みんながゴミの収集や分別を行うことで健康が守られていことを知 (10 月 ) 社会科見学 交通ルールや バスでの過ごし方 見学の約束を守って行動す 道徳の時間 (6 月 ) 教材名 道子の赤い自転車 社会には約束やきまりがあことを理解し それらをきちんと守ろうとす心を育て (2 月 )( 本時 ) 教材名 雨のバス停留所で 約束やきまりが必要な理由を考え 進んでみんなのことやまわりの状況を考えて きまりを守ろうとす判断力を高め (3 月 ) 教材名 かべにつけた手のあと 先生や学校の人々を敬愛し 明く楽しい学校をつくろうとす態度を育て ( 年間 ) 体育 安全のきまりを守ことにより 正しい運動ができ ルールを守ことにより 楽しく運動ができ 業間 昼休み時間 遊びのルールや使用割り当てに従いながら 時間を守って行動す 家庭 地域社会との連携 学級通信で道徳の授業内容や学級の児童の取り組みを知らせ 家庭でも 約束やきまり を守ことについて話題にしてもらう
5 本時のねらい 約束やきまりが必要な理由を考え 進んでみんなのことやまわりの状況を考えて きまりを 守ろうとす判断力を高め 6 学習指導過程 段階学習活動 ( 主な発問 ) 予想され児童の反応 指導上の留意点 評価時間 導入 気づく 1 社会のルールを守れていない写真を見せて 話し合う 気持ちよくない 他の人の迷惑にな 社会のルールを守れていない写真について話し合うことにより 価値への方向づけを図 3 きまりの大切さを考えよう 課題を設定し 課題に向かっ て主体的に話し合えよう にす ( ユニバーサルデザ インの視点 ) と 2 教材 雨のバス停留 登場人物 条件 情況をおさ 9 ら 所 の条件 情況知り え え 読み聞かを聞く 展 登場人物よし子 ( 主人公 ) 母親 軒下に並ぶ人たち 条件 情況 よし子はお土産を持って母親とバス停に並び バスを待つ 開 雨が降ってい 先にバス停に来ていた人たちは 雨宿りをすために軒下に並んでい バスが来と よし子は駆け出して先頭に並ぶ 深 3 よし子の気持ちを め 中心に話し合う バスが見えて よし子 バスが来てくれて良か バスに早く乗りたいという 3 はどんな気持ちでバ った よし子 の自己中心的な心 ス停に駆け寄ったの 早くバスに乗りたいな 情を感じ取らせ でしょう お土産が濡れてしまう お母さんの席も取ろう 意図 : 早くバスに乗って座りたいという誰もが抱く自 己中心的な気持ちに共感さ せことで 人間理解を深 め
母親に引き戻された よし子 役割演技を通して よし子 15 よし子は どんな気持 もたもたしていたら 母親 軒下に並ぶ人のそれぞ ちでバスに乗列に 私もお土産も雨に濡れて れの気持ちを考えさせこ 並んでいたのでしょ しまう とで 周りの人はよし子のこ う これじゃ バスに乗れ とをどう思うか感じ取らせ ない どうして先に乗っちゃ 三つの対立す考えを分類 いけないのみんなはバ して板書すことによって ス停に並んでいなかった 話合いの視覚化を図 ( ユ のに ニバーサルデザインの視点 ) 母親 先に来ていた人がい バス停での順番を守りなさい 軒下に並んでいた人たち 意図 : 軒下に人が並んでいたという情況を考えさせ ここにはどんなきまりがあかに気付かせことで 価値理解を図 先に並んでいたのに 順番を守らないなんて ずい バスに乗ったよし子は母親の横顔を見ながら何を考えていたのでしょうか そうか みんなは軒下でちゃんと並んでいたんだ 自分のことだけを考えてしまって恥ずかし 意図 : 自分勝手な行動が周りの人にどれだけ不快な思いをさせたのかを考えさせ 価値理解を図 5 い 母親の横顔を見ながら きま りに気付くよし子の心の動 きをとらえことができた か どうしてきまりはあ みんなが気持ちよく生 設定した課題について考え 2 のでしょうか 活すため 一人一人が自分なりの解を 出す 4 学習したことを振 5 り返り 規則について 見 考え つ きまりを守って生活 みんなのことを考えて 書く活動を取り入れて規則 め や学習ができてい きまりを守って生活を の尊重について考え か 振り返 すことができてい
たまに自分のことしか 考えられなくて 自分 意図 : 今までの生活できま 勝手な行動をしてしま りを守ことができていた うことがあこれか かを振り返り 規則の尊重 らは まわりのことを について考えさせ 考えて生活したい 規則の尊重について考え 今 後の生活で人のことを考え てきまりを守ろうとす意 欲が高まったか 終 あ 教師の説話を聞く 3.11 のときの英字新聞を た 見せ 末 た 価値に関す印象を深め 道 め 徳的実践への意欲付けを図 7 評価の観点 母親に引き戻された場面から きまりに気付くよし子の心の動きがとらえられたか きまりを守り 実践しようとす意欲を高めことができたか 8 板書計画 3 きまりは 横み何がいけないの顔? きまりは何であの? をば自見か分てりの こと んなが気持ちよく生活すためのもの 順番を抜かしてしまった 自分のことだけを考えてい て 恥ずかしい 何がいけないの? きまりは何であの? のに 先に並んでいた の 何がいけない う 雨にぬれちゃ バスが来た時 バスが来てくれて良かった 早くバスに乗りたい バスに駆け寄ったときの気持ち い 並 ん で 持 っ て お土産を 雨が降ってい い 待って バスを 並んで 軒下に 雨のバス停りゅう所で