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Ⅰ 調査目的 中小企業で外国人労働者を雇用する例が広くみられるようになっている 背景には生産年齢人口の減少だけではなく 海外展開や訪日観光客の受け入れといった中小企業経営の国際化もある 人手不足への対応として導入が進んだ外国人労働者であるが しだいに企業の成長や事業展開に欠かせなくなってきていると考

第三章:保育士の就業・就職行動と意識

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3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

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[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

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平成22年7月30日

2005 年ファイル交換ソフト利用実態調査結果の概要 2005 年 5 月 31 日 目次 調査方法...2 ファイル交換ソフトの利用者数の実態 ファイル交換ソフトの利用率とその変化 ファイル交換ソフトの利用者数とその変化...5 ファイル交換の実態 利用されてい

ニュースリリース 中小企業の雇用 賃金に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 2013 年 月期特別調査 ) 年 4 月 8 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 3 割の企業で正社員は増加 3 社に 1 社で給与水準は上昇 従業員数 2013 年 12 月において

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02世帯

中小企業の雇用・賃金に関する調査結果(全国中小企業動向調査(中小企業編)2015年10-12月期特別調査)

表 6.1 横浜市民の横浜ベイスターズに対する関心 (2011 年 ) % 特に何もしていない スポーツニュースで見る テレビで観戦する 新聞で結果を確認する 野球場に観戦に行く インターネットで結果を確認する 4.

平成24年度 団塊の世代の意識に関する調査 経済状況に関する事項

Microsoft Word 結果の概要(1世帯)

1. 職場愛着度 現在働いている勤務先にどの程度愛着を感じているかについて とても愛着がある を 10 点 どちらでもない を 5 点 まったく愛着がない を 0 点とすると 何点くらいになるか尋ねた 回答の分布は 5 点 ( どちらでもない ) と回答した人が 26.9% で最も多かった 次いで


2015 年 6 月 19 日 ジェトロバンコク事務所 タイ日系企業進出動向調査 2014 年 調査結果について ~ 日系企業 4,567 社の活動を確認 ~ 1. 調査目的 タイへの日系企業の進出状況については 2008 年当時の状況について ( 独 ) 中小企業基盤 整備機構が タイ日系企業進出

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図表 1 金融や貯蓄への関心

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平成22年7月30日

労働力調査(詳細集計)平成24年平均(速報)結果の要約

関東地方の者が約半数を占める (45.3%) 続いて近畿地方 (17.4%) 中部地方 (15.0%) となっている 図表 2-5 地域構成 北海道 東北関東中部近畿中国四国九州 沖縄総数 (%) 100.0% 8.9% 45.3%

Ⅰ 調査の概要 1. 調査の目的 本調査は 今後の公的年金制度について議論を行うにあたって 自営業者 被用者 非就業者を通じた横断的な所得に関する実態を総合的に把握し その議論に資する基礎資料を得ることを目的とする なお 本調査は 平成 22 年公的年金加入状況等調査 の特別調査として 当該調査の調

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調査要領 1. 調査の目的 : 人口減少による労働力不足が懸念されるなかで 昨年 4 月には女性活躍推進法 ( 正式名称 : 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ) が施行されるなど 女性の社会進出がさらに進むことが期待されている そこで 女性の活躍に向けた取り組み状況について調査を実施す

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< 調査結果トピックス > インフルエンザに罹 ( かか ) った経験がある人は 49.1% 今シーズンの予防接種は すでに受けた という人が 9.2% これから受ける予定 という人が 25.1% で これらを合わせるとおよそ 3 人に 1 人が予防接種を受けることになると見られる 今のところ受ける

Ⅰ 調査目的と実施要領 1 調査目的 近年 雇用関係によらない柔軟な働き方として が脚光を浴びている しかし 一口にといってもその実態は多様であると思われる そこで 当研究所ではアンケート調査を行い を類型化したうえで その実態について分析することにした 2 実施要領 (1) 調査時点 2017 年

< アンケート結果 > 健康経営等に関する設問 Q. 貴社において 改善 解決したい課題はありますか Q. 貴社において 従業員が健康的に働けるよう独自に取り組んでいること ( または今後 取り組んでみたいことは何ですか Q. ご自身の健康のために独自に取り組んでいること ( または今後取り組んでみ

目次 調査結果の概要 1 小企業編 中小企業編 概況 3 概況 15 調査の実施要領 4 調査の実施要領 16 業況判断 5 業況判断 17 売上 1 売上 2 採算 11 利益 21 資金繰り 借入 12 価格 金融関連 22 経営上の問題点 13 雇用 設備 23 設備投資 価格動向 14 経営

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このジニ係数は 所得等の格差を示すときに用いられる指標であり 所得等が完全に平等に分配されている場合に比べて どれだけ分配が偏っているかを数値で示す ジニ係数は 0~1の値をとり 0 に近づくほど格差が小さく 1に近づくほど格差が大きいことを表す したがって 年間収入のジニ係数が上昇しているというこ

調査の概要 少子高齢化が進む中 わが国経済の持続的発展のために今 国をあげて女性の活躍推進の取組が行なわれています このまま女性正社員の継続就業が進むと 今後 男性同様 女性も長年勤めた会社で定年を迎える人が増えることが見込まれます 現状では 60 代前半の離職者のうち 定年 を理由として離職する男

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< 業種別 > D.I. 2 製造業主要判断 D.I. の推移 製造業 30/ /9 見込 /12 予想 < 製造業 > 当期 は 24.5( 前期比 +0.8) と景況感は横ばいであった

調査概要 調査目的 : 調査方法 : 調査対象 : 調査期間 : 兼業 副業に対する企業の意識調査 電話調査法 2,000 社 帝国データバンクが所持している企業データより全国の中小 中堅 大企業をランダム抽出 ( 社員規模は 10 名以上 ) 2017 年 1 月 6 日 ~1 月 27 日 集計

中国帰国者以外 フィリピン アジア諸国 中米南米諸国 欧米系諸国 全体 就業の状態 (1) 現在の職業表 -2.5 は 国籍グループ別に有業者の現在の職業をみたものである

2. 調査結果 1. 回答者属性について ( 全体 )(n=690) (1) 回答者の性別 (n=690) 回答数 713 のうち 調査に協力すると回答した回答者数は 690 名 これを性別にみると となった 回答者の性別比率 (2) 回答者の年齢層 (n=6

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

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(3) お住まいはどちらですか?( 単身赴任の場合は家族の居住地 ) 住まいは 名古屋市内 が 40.8% 名古屋市外 が 59.2% である 図 36 住まい 名古屋市外 59.2 n=191 名古屋市内 40.8 (4) ご家族 家族は 核家族 ( 二世代 子どもと親のみ ) が 49.7% と

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第 3 章各調査の結果 35

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質問 1 11 月 30 日は厚生労働省が制定した 年金の日 だとご存じですか? あなたは 毎年届く ねんきん定期便 を確認していますか? ( 回答者数 :10,442 名 ) 知っている と回答した方は 8.3% 約 9 割は 知らない と回答 毎年の ねんきん定期便 を確認している方は約 7 割

( ウ ) 年齢別 年齢が高くなるほど 十分に反映されている まあまあ反映されている の割合が高くなる傾向があり 2 0 歳代 では 十分に反映されている まあまあ反映されている の合計が17.3% ですが 70 歳以上 では40.6% となっています

 

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(2) 予定される行動計画導入方法 ( 問 21 で 2 策定に向けて検討中である と答えた方へ ) 付問 1 一般事業主行動計画は どのような方法で導入する予定ですか ( はいくつでも ) 次世代育成支援対策推進法に基づく 一般事業主行動計画 を策定に向け検討中の事業所で どのような方法で導入する

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人生100年時代の生活に関する意識と実態

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2014 年 1 月 9 日日本政策金融公庫総合研究所 起業意識に関する調査 ~ アンケート結果の概要 ~ Ⅰ 調査目的と実施要領 Ⅱ 調査結果 1 起業意識の分布 2 起業の阻害要因 3 の違い 4 の実態 Ⅲ まとめ < 問い合わせ先 > 日本政策金融公庫総合研究所小企業研究第一グループ 03-3270-1687 担当藤井 金岡

Ⅰ 調査目的と実施要領 1 調査目的 日本政策金融公庫総合研究所では 新規開業の実態を把握するために 1991 年から毎年 を実施してきた しかし 同調査の調査対象は 開業前後に日本政策金融公庫から融資を受けた企業に限られるという制約がある そこで 同調査を補完し 開業前後に融資を受けなかった人 や まだ開業していない人 にも焦点を当てるため インターネットを用いたアンケート 起業意識に関する調査 を実施した 2 実施要領 (1) 調査時点 2013 年 11 月 (2) 調査対象 全国の18 歳から69 歳の男女 7 万 5,139 人 (3) 調査方法 インターネットによるアンケート ( スクリーニング調査と本調査の2 段階 ) インターネット調査会社から登録モニターに電子メールで依頼し ウェブサイト上の調査画面に回答者自身が回答を入力 < 調査対象の選別方法 > 1 スクリーニング調査 本調査の調査対象 ( ) に該当するかどうかを判別するための簡易なアンケート 2 本調査 調査対象の該当者 ( ) に対して行う詳細なアンケート 1 スクリーニング調査 全国の 18 歳から 69 歳の男女 7 万 5,139 人 事業経営経験の有無 経験あり継続中 経験あるが廃業 経験なし 開業者 自身が開業 自身以外が開業 p.4~p.5 開業時期 2008 年以降 2007 年以前 起業への関心の有無 関心あり 今は関心なし 昔から関心なし 2 本調査 調査対象外調査対象外調査対象外調査対象外 p.6~p.13 (4) 回収数 合計 3 万 1,247 件 409 件 415 件 426 件 女 男 回収率 性 性 1 スクリーニング調査 1 万 5,632 件 1 万 5,615 件 2 本調査 204 件 205 件 41.6% - ( 注 )1 スクリーニング調査の調査対象 (7 万 5,139 人 ) は 性別 地域 (10 ブロック ) 年齢層 (10 歳刻み ) を人口構成に合わせて抽出 2 本調査の対象は スクリーニング調査の回答者のなかから がほぼ同数 ( 男女各 200 件 ) となるよう回収 ただし は出現率が低かったため 当初のスクリーニング調査とは別にランダム抽出したサンプル (2 万 787 件 ) から を 85 件選別し 追加した 209 件 206 件 213 件 213 件 1

起業意識に関する調査 回答者の概要 スクリーニング調査 性別職業 会社や団体の常勤役員正社員 職員 ( 管理職 ) 正社員 職員 ( 管理職以外 ) パート アルバイト 50.0 50.0 派遣社員 契約社員企業経営者 自営業主家族従業員学生専業主婦 主夫 無職 (n=31,247) その他合計 全 体 女 性 男 性 (n=31,247) (n=15,632) (n=15,615) 1.5 0.7 2.4 7.1 1.5 12.7 25.4 14.6 36.2 15.0 22.3 7.7 5.9 5.6 6.3 7.4 3.1 11.7 1.0 1.4 0.6 5.9 5.5 6.4 29.5 44.2 14.8 1.2 1.2 1.3 100.0 100.0 100.0 年齢配偶者の有無 全体 (n=31,247) 18~19 歳 2.8 20 歳代 15.4 30 歳代 40 歳代 50 歳代 20.0 21.6 18.5 60 歳代 21.8 全体 (n=31,247) 既婚 62.3 離別 死別 7.0 未婚 30.7 (n=15,632) 2.9 15.2 19.7 21.4 18.5 22.4 (n=15,632) 66.3 8.8 25.0 (n=15,615) 2.8 15.5 20.3 21.8 18.4 21.2 (n=15,615) 58.3 5.3 36.4 ( 注 ) いずれの項目も 調査時のもの ( 本調査も同じ ) 2

< > 2013 年度 ( 特別調査 ) の実施要領等 本調査 2013 年度 ( 特別調査 ) 性別 (1) 調査時点 2013 年 8 月 49.9 50.1 (2) 調査対象日本政策金融公庫国民生活事業および中小企業事業が 2012 年 4 月から 2013 年 3 月にかけて融資した企業のうち 融資時点で開業後 5 年以内の企業 ( 開業前の企業も含む )1 万 2,813 社 (3) 調査方法調査票の送付 回収ともに郵送 アンケートは無記名 (4) 回収数 3,011 社 ( 回収率 23.5%) 回答者の概要 (n=1,250) 性 別 13.3 年 齢 86.7 全体 (n=1,250) 18~19 歳 2.2 20 歳代 16.6 30 歳代 40 歳代 50 歳代 26.0 24.2 17.3 60 歳代 13.8 開業時の年齢 全体 (n=3,011) 29 歳以下 9.7 (n=3,011) 30 歳代 40 歳代 50 歳代 38.4 27.7 17.1 60 歳以上 7.1 (n=626) 2.2 15.5 26.2 25.1 18.2 12.8 (n=401) 7.5 31.2 32.9 19.7 8.7 (n=624) 2.1 17.8 25.8 23.2 16.3 14.7 (n=2,610) 10.1 39.5 26.9 16.7 6.9 ( 注 ) 2013 年度 ( 特別調査 ) は日本政策金融公庫総合研究所が実施した調査 で 起業意識に関する調査 結果の比較対象として本資料の一部に用いている 3

Ⅱ 調査結果 1 起業意識の分布 ~ 経営経験のない人の21.0% が起業に関心あり~ 経営経験の有無を尋ねたところ 現在事業を経営している が 9.8% 事業を経営したことはあるが すでにその事業に関わってはいない が 8.2% で 事業を経営したことはない が 82.0% となった ( 図 -1) よりものほうが また年齢が高いほうが 現在事業を経営している 人の割合は高くなる傾向がある 事業を経営したことがない人に起業への関心の有無を尋ねたところ 起業に関心あり が 21.0% 以前は起業に関心があった が 13.0% となった ( 図 -2) よりものほうが また年齢が低いほうが 起業に関心あり の割合は高くなる傾向がある 図 -1 経営経験の有無 9.8 8.2 82.0 5.1 6.9 88.1 性別年齢別現在の職業別 0.7 2.8 6.6 4.0 1.8 0.8 0.7 14.5 10.8 4.0 15.0 13.3 8.4 9.8 9.2 9.5 6.8 5.9 6.3 8.3 6.3 13.1 76.0 全体 10 歳代 20 歳代 30 歳代 (n=31,247) (n=15,632) (n=15,615) (n=878) (n=4,799) (n=6,243) 資料 : 日本政策金融公庫総合研究所 起業意識に関する調査 (2013 年 )( 以下同じ ) 95.3 90.4 87.1 82.8 76.7 73.6 40 歳代 (n=6,739) ( 注 )1 起業意識に関する調査 のスクリーニング調査結果を集計したもの ( 図 -4 まで同じ ) 50 歳代 (n=5,768) 60 歳代 (n=6,820) 2 現在の職業別では 企業経営者 自営業主 家族従業員 その他 は記載を省略した 正社員は 会社や団体の常勤役員 正社員 職員 ( 管理職 ) 正社員 職員 ( 管理職以外 ) 非正社員は パート アルバイト 派遣社員 契約社員 専業主婦等は 専業主婦 主夫 無職 ( 以下同じ ) 87.6 88.4 93.4 90.0 正社員 (n=10,627) 非正社員 (n=6,545) 学生 (n=1,850) 専業主婦等 (n=9,216) 現在事業を経営している 事業を経営したことはあるが すでにその事業に関わってはいない 事業を経営したことはない 図 -2 起業への関心の有無 21.0 15.6 27.4 10.6 13.0 15.8 性別年齢別現在の職業別 30.0 28.2 26.0 22.9 17.6 11.2 12.7 5.3 7.3 15.1 9.0 27.0 20.5 19.8 29.8 13.0 13.8 5.4 12.7 13.6 起業に関心あり 以前は起業に関心があった 66.0 73.8 56.9 64.8 64.6 62.8 64.5 67.4 71.2 59.1 66.6 64.8 73.7 以前も今も起業に関心なし 全体 (n=25,636) (n=13,764) (n=11,872) 10 歳代 (n=837) 20 歳代 (n=4,338) 30 歳代 (n=5,437) 40 歳代 (n=5,583) 50 歳代 (n=4,422) 60 歳代 (n=5,019) 正社員 (n=9,305) 非正社員 (n=5,788) 学生 (n=1,727) 専業主婦等 (n=8,298) ( 注 ) 事業を経営したことのない人に尋ねたもの 4

~ の約 4 割が ~ 経営経験の有無と起業への関心の有無を組み合わせると 自分が起こした事業を経営している は 6.8% 起業に関心あり は 17.3% 以前も今も起業に関心なし は 54.1% などとなっている ( 図 -3) (2008 年以降に自分が起こした事業を現在も経営している人 ) のうち が占める割合は 26.5% であった ( 図 -4) この割合は ( 経営経験がなく 現在起業に関心のある人 ) における割合 (39.8%) よりも低い 起業に関心があっても踏み切れない人の割合がよりも高いためとえられる なお ( 以前も今も起業に関心のない人 ) における 割合は 60.1% である 図 -3 経営経験の有無と起業への関心の有無 ( 性別 ) 経営経験あり 18.0 6.8 2.9 8.2 17.3 10.7 11.9 3.2 1.8 6.9 13.7 9.3 24.0 10.4 4.1 9.5 20.8 自分が起こした事業を経営している 自分以外の人が起こした事業を経営している 事業を経営したことはあるが すでにその事業に関わってはいない 起業に関心あり < > 開業年 全体 (n=2,136) 2008 年以降 27.5 22.6 49.9 2001~2007 年 うち 2008 年以降に開業 2000 年以前 ( 注 )1 自分が起こした事業を現在も経営している人に尋ねたもの 2 複数の事業を経営している場合 最も古いものについて尋ねた 経営経験なし 82.0 88.1 65.0 76.0 12.0 以前は起業に関心があった 図 -4 の性別構成 (n=588) 26.5 73.5 54.1 43.2 以前も今も起業に関心なし (n=5,393) 39.8 60.2 (n=16,910) 60.1 39.9 全体 (n=31,247) (n=15,632) (n=15,615) ( ) (n=3,011) 13.3 86.7 ( 注 ) のデータは 2013 年度 ( 特別 調査 ) による ( 以下同じ ) 5

2 起業の阻害要因 ~ 起業しない最大の理由は 自己資金が不足している ~ 図 -5 起業しない理由 ( 複数回答 のみ ) ( 注 )1 起業意識に関する調査 の本調査結果を集計したもの ( 以下同じ ) 2 に尋ねたもの ( 表 -1 も同じ ) に対して起業しない理由を尋ねたところ 自己資金が不足している が 47.0% と最も多くなった ( 図 -5) 約半数の人が理由として挙げたことになり 資金面の不安が起業の大きな足かせとなっていることがうかがえる そのほかの理由としては ビジネスのアイデアが思いつかない (34.0%) 失敗したときのリスクが大きい (34.0%) 財務 税務 法務に関する知識が不足している (25.8%) など アイデアや知識面の不安を挙げる人が多い 一方 とくに理由はない と答えた人は 18.3% にとどまっており 大半の人には起業に対する何らかの制約がある 47.0 16.9 8.7 10.6 8.2 7.2 34.0 25.8 19.5 8.4 5.5 1.0 34.0 20.0 12.5 10.1 1.2 18.3 0 10 20 30 40 50 自己資金が不足している外部資金の調達が難しそう従業員の確保が難しそう販売先の確保が難しそう仕入先 外注先の確保が難しそう希望の立地が見つからないビジネスのアイデアが思いつかない財務 税務 法務に関する知識が不足している製品 商品 サービスに関する知識や技術が不足している勤務先をやめることができない家族から反対されている相談した相手から止められた失敗したときのリスクが大きい十分な収入を得られそうにない家事 育児 介護等の時間が取れなくなりそう健康 体調面に不安があるその他とくに理由はない (%) 経営資源取引先 立地アイデア 知識周囲との関係その他の不安 6

~ に目立つのは家事 育児 介護に伴う時間的制約 ~ 起業しない理由には 属性によって違いがみられる 性別にみると は 家事 育児 介護等の時間が取れなくなりそう と答えた割合が 22.0% と相対的に高い ( 表 -1) 年齢別にみると 10 歳代や 20 歳代といった若い世代では 自己資金が不足している 販売先の確保が難しそう 仕入先 外注先の確保が難しそう など勤務経験自体の浅さに起因するような項目を挙げる人の割合が高く 50 歳代や 60 歳代では 失敗したときのリスクが大きい や 健康 体調面に不安がある といった心理的 肉体的な面の不安を挙げる割合が高い また 家事 育児 介護等の時間が取れなくなりそう と答えた人は 30 歳代を中心とした壮年者層で目立つ 表 -1 起業しない理由 ( 複数回答 の属性別 ) 性 別 年齢別 (n=209) (n=206) 10 歳代 (n=15) 20 歳代 (n=90) 30 歳代 (n=114) 40 歳代 (n=98) 50 歳代 (n=63) 60 歳代 (n=35) 正社員 (n=173) 非正社員 い自る己資金が不足して 経営資源 取引先 立地 アイデア 知識 し外そ部う資金の調達が難 そ従う業員の確保が難し そ販う売先の確保が難し 保仕が入難先し そ外う注先の確 ら希な望いの立地が見つか がビ思ジいネつスかのなアいイデア て関財いす務るる 知税識務が 不法足務しに 術ス製がに品不関 足す商しる品て知 い識サるやー技ビ 42.6 13.9 8.1 8.1 8.1 7.7 30.1 22.5 16.3 6.2 4.3 0.5 33.0 20.1 22.0 51.5 19.9 9.2 13.1 8.3 6.8 37.9 29.1 22.8 10.7 6.8 53.3 26.7 13.3 26.7 26.7 6.7 13.3 26.7 20.0 0.0 6.7 0.0 26.7 20.0 0.0 0.0 13.3 52.2 21.1 12.2 8.9 8.9 8.9 38.9 26.7 20.0 3.3 43.9 16.7 10.5 13.2 7.0 7.0 31.6 29.8 22.8 10.5 3.5 2.6 33.3 22.8 20.2 10.5 0.0 45.9 15.3 4.1 10.2 6.1 6.1 37.8 24.5 20.4 49.2 12.7 6.3 4.8 7.9 7.9 31.7 20.6 14.3 40.0 14.3 8.6 11.4 8.6 5.7 31.4 22.9 14.3 47.4 15.6 8.7 11.6 8.1 8.1 33.5 22.5 21.4 周囲との関係 が勤で務き先なをいやめること い家る族から反対されて め相ら談れしたた相手から止 6.7 0.0 33.3 18.9 12.2 7.8 1.1 8.2 5.1 0.0 32.7 15.3 12.2 5.1 1.0 22.4 15.9 7.9 1.6 38.1 22.2 7.9 19.0 1.6 14.3 5.7 5.7 0.0 37.1 22.9 2.9 17.1 0.0 11.4 16.8 7.5 1.2 39.9 24.9 4.6 8.7 0.6 14.5 現 在の (n=100) 51.0 16.0 10.0 12.0 6.0 7.0 43.0 31.0 19.0 5.0 5.0 2.0 33.0 14.0 13.0 9.0 1.0 16.0 職学生業 (n=38) 50.0 21.1 15.8 13.2 10.5 7.9 21.1 15.8 10.5 0.0 2.6 0.0 18.4 10.5 0.0 5.3 5.3 36.8 別専業主婦等 (n=96) 40.6 17.7 5.2 6.3 9.4 4.2 30.2 28.1 20.8 1.0 4.2 0.0 30.2 19.8 32.3 14.6 0.0 20.8 ( 再掲 ) 全体 47.0 16.9 8.7 10.6 8.2 7.2 34.0 25.8 19.5 8.4 5.5 1.0 34.0 20.0 12.5 10.1 1.2 18.3 ( 注 ) 全体と比較して高かった項目に網掛けをし なかでも属性ごとに全体との差が大きい3 項目に濃い網掛けをした 7 ク失が敗大しきたいときのリス 1.5 35.0 その他の不安そ十りの家う分そ時事になう間 な収が育い入取児をれ 得な介らく護れな等 が健あ康る 体調面に不安 9.1 19.9 2.9 11.2 その他 0.5 とくに理由はない 1.9 20.1 16.5 26.7 21.1 15.8

3 の違い ~ には に比べて 両親が経営者だった人 が多い ~ には属性の違いがみられる 年齢をみると はよりも 60 歳代 (22.3%) や 50 歳代 (18.3%) が多く 年齢が高い ( 図 -6(1)) また はよりも 30 歳代 (34.2%) や 40 歳代 (26.4%) が多い 配偶者の有無では 既婚 はで 63.4% と最も多く (53.7%) (46.7%) の順となった ( 図 -6(2)) 両親が経営者だった人の割合は (7.7%) と (18.3%) の間で差がみられる ( 図 -6(3)) 一方 と (17.1%) の間には それほど大きな差はみられない 年収をみると 100 万円未満 の割合は ( 開業直前の収入 ) が 13.7% と最も低く (31.5%) (38.1%) の順に高くなっており に収入が低い人が目立つ ( 図 -6(4)) 図 -6 の属性比較 (1) 年齢 (3) 両親の職業 29 歳以下 16.9 30 歳代 40 歳代 50 歳代 34.2 26.4 16.9 60 歳代 5.6 経営者 17.1 経営者以外 82.9 25.3 27.5 23.6 15.2 8.4 18.3 81.7 (n=426) 19.0 20.4 20.0 18.3 22.3 (n=426) 7.7 92.3 ( 注 ) は 開業時の年齢で比較した (2) 配偶者の有無 (4) 年収 既婚 46.7 離別 死別 10.8 未婚 42.5 (n=344) 100 万円未満 13.7 100 万円以上 300 万円以上 300 万円未満 700 万円未満 700 万円以上 28.2 43.0 15.1 53.7 7.2 39.0 (n=355) 31.5 30.1 31.0 7.3 (n=426) 63.4 5.2 31.5 (n=362) 38.1 25.4 29.3 7.2 ( 注 ) は 開業直前の年収で比較した 8

~ のイメージは 収入が高いが不安定 自由度が高い 能力を発揮しやすい ~ に対して抱くイメージについて尋ねたところ 勤務者に比べて高い収入が得られると 思う ( そう思う と どちらかと言えばそう思う の合計 ) 人の割合は の三者ともに 6 割を超えた ( 図 -7(1)) 一方 勤務者に比べて収入が安定していると 思う 人の割合は 三者とも 2 割前後にとどまっている ( 図 -7(2)) 勤務者に比べて自由度が高いと 思う 人の割合 勤務者に比べて能力を発揮しやすいと 思う 人の割合は のすべての層で 7~9 割程度と高い水準となっている ( 図 -7(3)(4)) とりわけ自身がやに比べてこれら二つの要素を高く評価している 図 -7 に対して抱くイメージ (1) 勤務者に比べて高い収入が得られる (3) 勤務者に比べて自由度が高い そう思う 14.9 どちらかと言えばそう思う 63.3 48.4 どちらかと言えばそう思わないそう思わない 30.1 6.6 そう思う 32.5 52.3 どちらかと言えばそう思わないそう思わないどちらかと言えばそう思う 84.8 11.0 4.2 19.3 54.9 20.0 5.8 22.9 54.0 15.7 7.5 74.2 76.9 (n=426) 12.9 52.3 25.1 9.6 (n=426) 11.5 57.5 21.6 9.4 65.3 69.0 ( 注 ) 自由度が高いとは 好きな仕事を選べることや 好きな時間帯に働けること (2) 勤務者に比べて収入が安定している (4) 勤務者に比べて能力を発揮しやすい そう思う 4.4 12.0 16.4 どちらかと言えばそう思う どちらかと言えばそう思わない 50.6 そう思わない 33.0 そう思う 31.5 58.9 どちらかと言えばそう思わないそう思わない どちらかと言えばそう思う 90.5 7.6 2.0 4.3 15.7 51.6 28.4 28.0 61.7 8.4 1.9 20.0 89.6 (n=426) 2.6 17.8 49.3 30.3 (n=426) 17.4 63.1 15.3 4.2 20.4 80.5 9

4 の実態 ~3 人に 2 人が自宅で営業 ~ 開業業種をみると 個人向けサービス業 が 29.3% と最も多く 次いで 事業所向けサービス業 (14.4%) 小売業 (11.5%) となっている ( 表 -2) のデータと比べて 個人向けサービス業 や 教育 学習支援業 が多い反面 医療 福祉 飲食店 宿泊業 卸売業 などが少ない 調査時点の従業者数をみると 1 人 ( 開業者のみ ) が 66.5% と過半を占めている ( 図 -8) のデータと比べて 規模は小さい 主な営業場所は 自宅と同じ場所 が 65.8% と過半を占めている ( 図 -9) 表 -2 業種図 -8 現在の従業者数 ( ) (n=3,011) 建設業 5.1 4.4 5.9 10.5 製造業 3.9 3.9 3.9 4.7 5~9 人 1 人 ( 開業者のみ ) 2~4 人 10 人以上 66.5 20.0 3.2 10.3 67.6 19.1 2.9 10.3 情報通信業 4.2 2.5 5.9 3.7 運輸業 1.5 0.5 2.4 3.1 卸売業 1.7 1.0 2.4 7.3 小売業 11.5 12.7 10.2 11.7 飲食店 宿泊業 3.2 2.9 3.4 11.6 医療 福祉 4.4 3.9 4.9 13.8 教育 学習支援業 10.8 15.2 6.3 2.8 個人向けサービス業 29.3 36.8 22.0 12.8 事業所向けサービス業 14.4 8.8 20.0 11.3 不動産業 3.9 2.9 4.9 4.8 その他 6.1 4.4 7.8 1.7 合 計 100.0 100.0 100.0 100.0 ( 注 )1 に尋ねたもの ( 以下同じ ) 2 複数の事業を経営している場合 最も古いものについて尋ねた ( 以下同じ ) 3 ( ネットアンケート ) と を比較して高かった項目 に網掛けをし なかでも両者の差が大きい3 項目に濃い網掛けをした ( ) ( 図 -9 ) (n=2,944) 16.4 主な営業場所 (n=2,959) 23.6 65.4 42.5 自宅と同じ場所 65.8 66.7 64.9 76.4 21.0 3.4 10.2 24.6 16.5 自宅と異なる場所 34.2 33.3 35.1 10

~ 開業費用 100 万円未満 が 5 割強 ~ 開業費用をみると 100 万円未満 が 55.3% と 5 割強を占めている ( 図 -10) 1,000 万円以上 2,000 万円未満 は 3.0% 2,000 万円以上 は 4.4% など 投資額は少額にとどまっている 開業費用の調達額に対する満足度をみると 希望どおり調達できた と答えた割合は 68.7% で 多少の不足があった (20.0%) や かなりの不足があった (11.2%) と答えた割合を大きく上回った ( 図 -11) 開業費用に占める自己資金割合をみると 100%( 自己資金だけで開業 ) だった人が 57.2% と半数を超えている ( 図 -12) 開業時の金融機関からの借入の有無をみると 借入をした 人の割合は 9.3% となっている ( 図 -13) また この割合は (8.3%) のほうが (10.2%) よりも低い 図 -10 開業費用図 -12 開業費用に占める自己資金割合 (n=338) 1,000 万円以上 2,000 万円未満 500 万円以上 1,000 万円未満 2,000 万円 100 万円未満 100 万円以上 500 万円未満 以上 55.3 28.1 4.4 9.2 3.0 14.9 11.7 30% 以上 50% 未満 0% 超 30% 未満 50% 以上 100% 未満 0% 100%( 自己資金だけで開業 ) 5.9 10.3 57.2 (n=164) 59.1 25.0 2.4 10.4 3.0 17.2 12.3 7.4 10.8 52.5 (n=174) 51.7 31.0 8.0 2.9 6.3 12.7 11.2 4.4 9.8 62.0 ( ) (n=2,813) 6.8 36.3 27.6 17.3 12.0 ( ) (n=2,819) 14.5 32.2 18.4 13.7 21.1 図 -11 開業費用の調達額に対する満足度図 -13 開業時の金融機関からの借入の有無 希望どおり調達できた 68.7 多少の不足があったかなりの不足があった 20.0 11.2 借入をした 9.3 借入をしなかった 90.7 ( 自己資金だけで開業 ) 57.2 69.1 18.1 12.7 8.3 91.7 ( 自己資金だけで開業 ) 52.5 68.3 22.0 9.8 10.2 89.8 ( 自己資金だけで開業 ) 62.0 ( 注 ) 借入には 民間金融機関 公的金融機関 地方自治体の制度融資を含む 11

~ 月商 50 万円未満 が 6 割超 副収入がある人は約 7 割 ~ 現在の月商をみると 50 万円未満 が 63.9% を占めている ( 図 -14) では 50 万円未満 は 12.4% と少なく 100 万円以上 500 万円未満 が 44.9% 500 万円以上 が 28.2% を占めるなど 事業規模は 起業意識に関する調査 におけるよりも大きい 収入に占める事業収入の割合をみると 100%( 副収入なし ) と答えた割合は 30.8% にとどまっており 残る 7 割の人は副収入を得ている ( 図 -15) 現在の売上状況をみると 増加傾向 の割合は 26.7% と 減少傾向 の 19.3% を上回っている ( 図 -16) しかし その水準は (56.6%) に比べて低い 今後売上高を 拡大したい とえている人の割合は 53.5% と過半を占めている ( 図 -17) 図 -14 現在の月商図 -16 現在の売上状況 (n=302) 50 万円以上 100 万円未満 50 万円未満 63.9 13.6 100 万円以上 500 万円未満 500 万円以上 12.9 9.6 増加傾向 26.7 横ばい 54.0 減少傾向 19.3 (n=150) 72.0 8.7 10.7 8.7 27.0 51.0 22.1 (n=152) 55.9 18.4 15.1 10.5 26.3 57.1 16.6 ( ) (n=2,798) 12.4 14.5 44.9 28.2 ( ) (n=2,905) 56.6 34.8 8.5 図 -15 収入に占める事業収入の割合図 -17 今後の売上高に関するえ 25% 未満 23.0 25% 以上 50% 未満 14.2 50% 以上 75% 未満 19.6 75% 以上 100% 未満 12.5 30.8 100%( 副収入なし ) 拡大したい 53.5 現状程度でよい 41.3 縮小したい 5.1 22.5 14.7 20.6 11.3 30.9 47.5 45.6 6.9 23.4 13.7 18.5 13.7 30.7 ( ) (n=2,988) 59.5 88.9 37.1 3.4 11.0 0.2 12

~ 開業費用を希望どおり調達できなかった人ほど 売上高が 減少傾向 である割合は高い ~ 開業費用に占める自己資金割合別に現在の売上状況をみると 減少傾向 の割合は 自己資金 0% 超 50% 未満 で 8.3% と最も低く 次いで 50% 以上 100% 未満 (19.0%) 100% (21.8%) 0% (23.0%) の順となった ( 図 -18(1)) 開業時の金融機関からの借入の有無別に現在の売上状況をみると 減少傾向 の割合は 借入をした人 (10.5%) のほうが 借入をしなかった人 (20.2%) よりも低い ( 図 -18(2)) 開業費用の規模別に現在の売上状況をみると 減少傾向 の割合は 100 万円未満 では 19.3% 100 万円以上 500 万円未満 では 18.9% 500 万円以上 で 10.7% となっており 開業費用の規模が大きいほど 売上高が 減少傾向 である割合は低くなっている ( 図 -18(3)) 開業費用の調達額に対する満足度別に現在の売上状況をみると 減少傾向 の割合は 希望どおり調達できた と答えた人 (12.5%) に比べて 多少の不足があった と答えた人 (29.3%) や かなりの不足があった と答えた人 (43.5%) では高い傾向にある ( 図 -18(4)) 図 -18 開業費用の調達状況別にみた現在の売上状況 (1) 開業費用に占める自己資金割合別 (3) 開業費用の規模別 0% (n=61) 増加傾向横ばい減少傾向 24.6 52.5 23.0 100 万円未満 (n=187) 29.4 51.3 増加傾向横ばい減少傾向 19.3 0% 超 50% 未満 (n=72) 50% 以上 100% 未満 (n=42) 31.9 28.6 52.4 59.7 19.0 8.3 100 万円以上 500 万円未満 (n=95) 500 万円以上 (n=56) 23.2 28.6 57.9 60.7 18.9 10.7 100% (n=234) 25.2 53.0 21.8 ( 注 ) 自己資金には 家族や親族からの借入金 出資金は含まない (4) 開業費用の調達額に対する満足度別 (2) 開業時の金融機関からの借入の有無別 借入あり (n=38) 借入なし (n=371) 25.9 34.2 53.9 55.3 ( 注 ) 借入には 民間金融機関 公的金融機関 地方自治体の制度融資を含む 増加傾向横ばい減少傾向 20.2 10.5 希望どおり調達できた (n=281) 多少の不足があった (n=82) かなりの不足があった (n=46) 増加傾向 横ばい 減少傾向 30.6 56.9 12.5 20.7 50.0 29.3 13.0 43.5 43.5 13

Ⅲ まとめ 1 経営経験のない人の約 2 割が起業に関心をもっている 経営経験のない人は全体の 82.0% を占めており そのうち 21.0% が起業に関心をもっている である に占める割合は 39.8% だが (2008 年以降に自ら起こした事業を現在も経営している人 ) に占める割合は 26.5% とこれを下回っている 2 起業に対する最大の阻害要因は自己資金の不足 に目立つのは家事 育児 介護に伴う時間的制約 が起業しない理由として多いのが 自己資金が不足している ビジネスのアイデアが思いつかない 失敗したときのリスクが大きい の三つである そのほか 家事 育児 介護等の時間が取れなくなりそう を挙げる割合は がを 20 ポイント近く上回る 3 には に比べて 両親が経営者だった人 が多い との属性を比較すると のほうが 年齢層が低い 既婚者が少ない 両親が経営者だった人が多い 年収 100 万円未満 の人が少ない といった特徴がある 4 開業費用の調達の満足度が業績にも影響 のうち現在の売上が 増加傾向 である人の割合は 26.7% 減少傾向 である人の割合は 19.3% であった 減少傾向 の割合は 開業費用を希望どおり調達できた人では 12.5% にとどまる一方で 調達額にかなりの不足があった人では 43.5% に上る 14