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Microsoft PowerPoint - 参考資料 各種情報掲載HPの情報共有

水防法改正の概要 (H 公布 H 一部施行 ) 国土交通省 HP 1

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宮城県総合防災情報システム(MIDORI)

平成 29 年 12 月 1 日水管理 国土保全局 全国の中小河川の緊急点検の結果を踏まえ 中小河川緊急治水対策プロジェクト をとりまとめました ~ 全国の中小河川で透過型砂防堰堤の整備 河道の掘削 水位計の設置を進めます ~ 全国の中小河川の緊急点検により抽出した箇所において 林野庁とも連携し 中

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浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

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鬼怒川緊急対策プロジェクト 鬼怒川下流域 茨城県区間 において 水防災意識社会 の再構築を目指し 国 茨城県 常総市など 7市町が主体となり ハードとソフトが一体となった緊急対策プロジェクトを実施 ハード対策 事業費合計 約600億円 ソフト対策 円滑な避難の支援 住民の避難を促すためのソフト対策を

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あおぞら彩時記 2017 第 5 号今号の話題 トリオ : 地方勤務の先輩記者からの質問です 気象庁は今年度 (H 29 年度 )7 月 4 日から これまで発表していた土砂災害警戒判定メッシュ情報に加え 浸水害や洪水害の危険度の高まりが一目で分かる 危険度分布 の提供を開始したというのは本当ですか

第8章 災害復旧計画

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国土技術政策総合研究所 研究資料

Microsoft Word 【洪水予報】報道発表資料_熊谷地台.doc

新川水系新川 中の川 琴似発寒川 琴似川洪水浸水想定区域図 ( 計画規模 ) (1) この図は 新川水系新川 中の川 琴似発寒川 琴似川の水位周知区間について 水防法に基づき 計画降雨により浸水が想定される区域 浸水した場合に想定される水深を表示した図面です (2) この洪水浸水想定区域図は 平成

(案)

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東日本大震災における施設の被災 3 東北地方太平洋沖地震の浸水範囲とハザードマップの比較 4

( 参考資料 ) 緊急速報メールを活用した 洪水情報のプッシュ型配信 国土交通省四国地方整備局松山河川国道事務所平成 29 年 3 月

避難を促す緊急行動 被災した場合に大きな被害が想定される国管理河川において 以下を実施 1. 首長を支援する緊急行動 ~ 市町村長が避難の時期 区域を適切に判断するための支援 ~ できるだけ早期に実施 トップセミナー等の開催 水害対応チェックリストの作成 周知 洪水に対しリスクが高い区間の共同点検

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周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

1. 災害の発生を未然に防止するため 防災事務に従事する者の安全確保にも留意した上で 職員の参集や災害対策本部の設置等適切な災害即応態勢の確保を図り 関係機関との緊密な連携の下に 特に以下の取組について万全を期すること 1 危険箇所等の巡視 点検の徹底河川等の氾濫 がけ崩れ 土石流等災害発生のおそれ

重ねるハザードマップ 大雨が降ったときに危険な場所を知る 浸水のおそれがある場所 土砂災害の危険がある場所 通行止めになるおそれがある道路 が 1 つの地図上で 分かります 土石流による道路寸断のイメージ 事前通行規制区間のイメージ 道路冠水想定箇所のイメージ 浸水のイメージ 洪水時に浸水のおそれが

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

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別添 中防災第 1 1 号 平成 29 年 5 月 31 日 各指定行政機関の長各指定公共機関の代表殿 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣 ) 安倍晋三 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 貴殿におかれては 日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に御尽力をいただいているところであるが

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埼玉県版 川の防災情報 はじめに 埼玉県ホームページを開きましょう URL 埼玉県ホームページトップ 彩の国の安心安全 ① ① 埼玉県HPの 彩の国の安心安全 を ② ② 現在の埼玉県状況 雨量水位 を 2

豪雨災害対策のための情報提供の推進について

資料1-4気象庁資料

平成 26 年 3 月 28 日 気象庁 特別警報の認知度等に関する調査結果 ( 概要 ) I 調査の概要 1 目的 国民の特別警報に対する認知度 理解度を把握し 今後の特別警報の運用や利活用の促進 当庁 の周知 広報活動に資するための資料の収集 2 調査内容 (1) 特別警報の認知状況 (2) 特

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別紙 大雨時の川のはん濫の危険性を知らせる 身近な 雨の状況 川の水位と危険性 川の予警報 などを リアルタイムでお知らせするウェブサイトです 川の水位 川の画像 PC 版 スマホ版 浸水想定区域図 住民の方々が自らはん濫の危険性を知り 的確な避難行動などに役立つように 利用者目線に立った新しい 川

大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

ハザードマップポータルサイト広報用資料


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平成 30 年度年法律第 57 号 ) 等により 要配慮者利用施設は 避難確保計画等の自然災害に関する計画 ( 以下 災害計画 という ) を作成することとなっており 災害計画の作成を促進するため 貴殿におかれても必要な支援に努められたい また 市町村が行う避難勧告等の発令に関する各種取組への積極的

洪水時の避難確保計画 施設 年月作成 洪水 の避難確保計画は基本的にこのエクセル表入力に基づき出力した計画書が市町村あての提出物です 他に ワード様式 の 様式 7 防災教育訓練年間計画 様式 8 施設利用者緊急連絡先一覧 様式 9 緊急連絡網 様式 10 外部機関緊急連絡先一覧 様式 11 対応別

ダムの運用改善の対応状況 資料 5-1 近畿地方整備局 平成 24 年度の取り組み 風屋ダム 池原ダム 電源開発 ( 株 ) は 学識者及び河川管理者からなる ダム操作に関する技術検討会 を設置し ダム運用の改善策を検討 平成 9 年に設定した目安水位 ( 自主運用 ) の低下を図り ダムの空き容量

避難勧告等の 判断 伝達マニュアル ( 土砂災害編 ) ひと 緑がかがやく田園と交流のまち 安全に安心して暮らせるまちの実現に向けて ( 概要版 ) 平成 26 年 9 月 1 日 北海道長沼町

試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 29 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

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試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 30 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

近畿地方整備局 資料配付 配布日時 平成 23 年 9 月 8 日 17 時 30 分 件名土砂災害防止法に基づく土砂災害緊急情報について 概 要 土砂災害防止法に基づく 土砂災害緊急情報をお知らせします 本日 夕方から雨が予想されており 今後の降雨の状況により 河道閉塞部分での越流が始まり 土石流

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

避難勧告等の発令に着目したタイムラインの概要 取組概要 市町村長が避難勧告等を適切なタイミングで発令できるよう 全国の直轄河川を対象に避難勧告等の発令に着目したタイムラインを策定 平成 26 年の出水期までに 全国 109 水系の 148 市町村と連携し 洪水を対象とするタイムラインを策定 各地域で

第 2 回久留米市街地周辺内水河川連絡会議 議事次第 1. 開会 2. 出席者紹介 3. 挨拶 4. 議事 前回連絡会議での確認事項〇各支川の浸水被害のメカニズム〇地域防災力の向上について〇その他 5. 閉会

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学識経験者による評価の反映客観性を確保するために 学識経験者から学術的な観点からの評価をいただき これを反映する 評価は 中立性を確保するために日本学術会議に依頼した 詳細は別紙 -2 のとおり : 現時点の検証の進め方であり 検証作業が進む中で変更することがあり得る - 2 -

学校の危機管理マニュアル作成の手引

5-2 居住誘導区域の設定 居住誘導の基本方針を踏まえ 以下の居住誘導区域の設定の考え方に基づき 居住誘導区域を設 定します 居住誘導区域の設定の考え方 (1) 居住誘導区域に含めるエリア 居住誘導区域に含めないエリア 居住誘導区域に含めるエリア 1 都市機能誘導区域 居住誘導区域に含めないエリア

資料 -2 平成 30 年度佐賀平野大規模浸水危機管理対策検討会 ( 第 1 回実務者連絡会 ) 施策取り組み事例紹介 平成 30 年 5 月 30 日

目次 1. 概要 操作方法 わがまちハザードマップを見る 地図で選ぶ 都道府県 市区町村を選択する わがまちハザードマップを使う 地図から選択する 地図上から直接選択..

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新たな津波浸水想定を踏まえた見直しの概要 資料 1-2 H23 の想定 対象断層県設置の有識者検討会設置の有識者検討会の検討の検討結果を踏まえた 4 断層 ( 日本海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方沖 ) 想定の手法土木学会の手法

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土砂災害防止法よくある質問と回答 土砂災害防止法 ( 正式名称 : 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関 する法律 ) について よくいただく質問をまとめたものです Ⅰ. 土砂災害防止法について Q1. 土砂災害は年間どれくらい発生しているのですか? A. 全国では 年間約 1,00

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

L アラート ( 災害情報共有システム ) の概要 1 情報発信 情報伝達 地域住民 市町村 災害時の避難勧告 指示 お知らせ等 収集 フォーマット変換 配信 テレビ事業者 システム接続 ケーブル地上波 デジタル TV データ放送など ( テキストで表示 ) 情報閲覧 入力 防災情報 お知らせ等 都

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

H28秋_24地方税財源

地区概況 7-6 ( 旧 ) 平三小学校 大字 平蔵 米原 小草畑 概要市の南東部に位置し 長南町 大多喜町に接している 丘陵地と平蔵川沿いの低地からなり 丘陵地にはゴルフ場が複数立地し 低地では 民家や農地が分布する 地区を南北に国道 297 号が通り 国道 297 号沿いには小規模な造成宅地があ

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目次 1 降雨時に土砂災害の危険性を知りたい 土砂災害危険度メッシュ図を見る 5 スネークライン図を見る 6 土砂災害危険度判定図を見る 7 雨量解析値を見る 8 土砂災害警戒情報の発表状況を見る 9 2 土砂災害のおそれが高い地域 ( 土砂災害危険箇所 ) を調べたい 土砂災害危険箇所情報を見る

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資料 3-1 水防災意識社会再構築ビジョン に基づく 矢作川の減災に係る取組方針 フォローアップ資料 平成 29 年 5 月 25 日 矢作川水防災協議会 岡崎市 碧南市 刈谷市 豊田市 安城市 西尾市 知立市 高浜市 幸田町 愛知県防衛省陸上自衛隊豊川駐屯地 名古屋地方気象台 国土交通省豊橋河川事

国土交通省における気候変動適応計画に関する最近の動向 IPCC 政府全体水災害分野 ( 国土交通省水管理 国土保全局 ) 第 1 作業部会報告書 ( 科学的根拠 ) 公表 中央環境審議会地球環境部会気候変動影響評価等小委員会 ~ 社会資本整備審議会河川分科会気候変動に適応し

中央防災会議会長(内閣総理大臣)による「梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について」の通知について

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平成 30 年度農村地域防災減災事業 ( 美馬 3 地区 ) ため池ハザードマップ作成委託業務 特記仕様書 経済建設部 農林課

平成 30 年度救急業務のあり方に関する検討会報告書の概要 消防庁救急企画室 はじめに 消防庁救急企画室では 高齢化を背景として救急需要が増大する中 救急車の適正利用の推進や救急業務の円滑な実施と質の向上等 救急業務を安定的かつ持続的に提供し救命率の向上を図ることを目的に 平成 30 年度救急業務の

~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

- 1 - かつ多数の者が利用する施設(地下に建設が予定されている施設又は地下に建設中の施設であって 不特定かつ多数の者が利用すると見込まれるものを含む )をいう 以下同じ )であって 当該地下街等と連続する施設から浸水するものの存する区域を含めて行うことができる (洪水浸水想定区域の指定の際の明示

- 目 次 - はじめに... 1 第 1 章マイ防災マップ マイ防災プラン作成の手順... 4 第 2 章マイ防災マップ作成の進め方 マイ防災マップ作成の準備 マイ防災マップの作成目的や作成方法の確認 マイ防災マップ ( 案 ) の作成 ( 作業部会の

水害 土砂災害ハザード リスク情報共有プロジェクト A: 災害情報単純化プロジェクト ~ 災害情報の一元化 単純化による分かりやすさの追求 ~ B: 災害情報我がことプロジェクト ~ 災害情報のローカライズの促進と個人カスタマイズ化の実現 ~ C: 災害リアリティー伝達プロジェクト ~ 画像情報の活

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平成 29 年 7 月 20 日滝川タイムライン検討会気象台資料 気象庁札幌管区気象台 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 大雨警報 ( 浸水害 ) 洪水警報の基準改正 表面雨量指数の活用による大雨警報 ( 浸水害 )

第 2-16 表 化学機動中隊の現況 ( 平成 29 年 4 月 1 日現在 ) 方 面 配 置 消 防 署 中 隊 名 第一方面 赤 坂 赤 坂化学機動中隊 第二方面 大 井 大 井化学機動中隊 第五方面 本 郷 本 郷化学機動中隊 第六方面 千 住 千 住化学機動中隊 第七方面 城 東 大 島化

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第 3 回波瀬川における避難のあり方検討会 資料 -4 波瀬川における避難誘導 避難情報の あり方の提言 ( 案 ) 平成 25 年 7 月 波瀬川における避難のあり方検討会

目次 はじめに 1 1. 避難誘導 避難情報に関する提言 2 提言 1 水位 避難に関するわかりやすい情報の提供 提言 2 避難判断水位 ( 避難勧告 ) の見直し 提言 3 避難勧告基準 避難対象エリア 避難所の見直し 2. 地域での防災力の向上 5 提言 4 継続的な地域での防災力向上 提言 5 自発的な防災力の向上 3. 今後の課題 7 提言 6 浸水時における交通規制のあり方 提言 7 洪水ハザードマップの見直し 提言 8 避難のあり方に関する勉強会の実施

はじめに 近年 我が国では 平成 24 年 7 月における九州北部豪雨での被害を始め 想定規模を上回るような大規模な洪水災害が増加している状況にある こうした状況のなか 行政の役割として ハード整備の実施により洪水に対する治水安全度を引き続き高めていくと同時に 想定を上回る洪水に対してもソフト対策の推進により被害の軽減に努めることが重要である ソフト対策においては 近年 洪水時の避難の促進に向けた対策が積極的に行われているものの 行政から避難勧告等が発令された近年の洪水では 実態として地域住民の適切な避難行動に結びついていないケースも多い このため 地域住民に対して迅速かつ適切な防災情報を提供するために 1 避難勧告等の判断 2 避難誘導のあり方 3 住民の災害時の的確な避難行動を平時から具体的にイメージできるような情報提供のあり方について向上 強化が重要な課題となっている 雲出川水系波瀬川 ( 津市一志町 ) は 近年の出水でも避難勧告等が発令されている現状にあり 津市 三重河川国道事務所において 波瀬川における避難のあり方検討会 を設立した 検討会では 有識者 地元関係者 行政関係者によって波瀬川の危険箇所や浸水区域 避難実態などの現状を把握した上で 様々な観点から防災情報のあり方と向上 強化の方策について議論し 波瀬川における避難誘導 避難情報のあり方の提言 ( 案 ) としてとりまとめを行った 1

1. 避難誘導 避難情報に関する提言 提言 1: 避難 水位に関するわかりやすい情報の提供 提言の説明現在の波瀬川の状況や避難行動の判断の目安について 地域住民の誰もが見られ ひと目見てわかりやすい情報を提供すること 補足 1) 地域での勉強会等で 情報収集の手段として NHK データ放送 ( 地上デジタル放送 ) により三重県内の河川の水位 雨量情報が確認可能であることやその見方 確認方法を詳しく説明する 補足 2)CCTV 画像の確認時に地域住民が ひと目で水位等の状況がわかるような判断指標を加える 防災情報や河川の水位等の各種情報については 様々な提供手段があることから 各種情報とその確認方法についてわかりやすく整理すること 補足 3) 川の状況や防災情報等は インターネットやテレビ 携帯電話など様々な手段を通じて確認が可能であることから どのような手段でどのような方法が確認できるかをわかりやすく整理し 冊子としてまとめる NHK データ放送で三重県内の河川の水位 雨量情報が確認可能 防災情報の入手方法例 ひと目見てわかりやすい防災情報例 (CCTV 画像の確認時の工夫 ) 同報系防災行政無線 エリアメール( 緊急速報メール ) 津市防災情報メール L 字テロップ 津市ホームページ 津市防災ボータル インターネット 画面イメージ 2

提言 2: 避難判断水位 ( 避難勧告 ) の見直し 提言の説明波瀬川の河川 地形特性や家屋浸水被害発生の実態を踏まえ 適切な避難行動が行えるように 氾濫危険水位や避難判断水位等の見直しを行うこと 補足 1) 波瀬川の堤防高や背後の地盤高を詳細に反映し 被害に直結する越水の箇所やそのタイミングを把握する これらの情報に基づき 氾濫危険水位や避難判断水位の見直しを行う 危険箇所 水位設定イメージ ( 見直し前 ) 危険箇所 水位 ( 案 ) 設定イメージ ( 見直し後 ) 見直し前 計画高水位:3.49m はんらん危険水位:3.1m 避難判断水位:2.3m はんらん注意水位 :2.2m 水防団待機水位:1.7m 見直し後 計画高水位:3.49m はんらん危険水位:3.49m 避難判断水位:3.4m はんらん注意水位 :2.2m 水防団待機水位:1.7m 水防団待機水位 計画高水位はんらん危険水位 避難判断水位 はんらん注意水位 計画高水位はんらん危険水位 はんらん注意水位 避難判断水位 水防団待機水位 各水位の見直し 3

提言 3: 避難勧告基準 避難対象地域の見直し 提言の説明見直し後の避難判断水位や浸水要因 浸水特性等を踏まえ 適切な避難行動や避難誘導が行えるように避難勧告基準 避難対象エリア等の見直しを行う 特に 災害弱者や夜間の避難行動に配慮したものとすること 補足 1) 被害に直結する越水箇所やそのタイミング 越水した場合の浸水状況から 避難勧告や対象エリアの段階的な発令を視野に含めて見直しを行う 補足 2) 避難勧告発令後は 速やかに避難することが原則であるが 浸水状況や夜間では 無理に避難せず自宅の2 階に待避することも手段として考慮する 段階的な避難勧告のイメージ 田尻 1 平岩 下川原橋観測所において水位が 4.20m を観測し越流が確認されたとき 第 2 段階発令対象 ( 青枠 ) 田尻 3 谷戸 田尻 2 一志団地西川原 4

2. 地域での防災力の向上 提言 4: 継続的な地域での防災力向上 提言の説明提言 1~3の内容を元に地域での防災力を高めるために 避難誘導 情報のあり方について住民との勉強会を開催すること なお 継続的な開催が重要 補足 1) 波瀬川の浸水実態や避難勧告の意味 避難の判断材料の見方等の説明を 住民との勉強会を通じて継続的に行うことで防災に関する基本的な知識の醸成を図る 地域からの有用な情報を収集 反映し 情報の質を高める 内水被害の実態だけでなく 避難場所や方法 河川の状態 ( 土砂堆積や異常箇所 ) に関する情報も想定している 補足 2) 住民説明会等を通じて 河川管理者では把握しきれていない地域の声や内水被害の実態を収集し 防災情報等の質を高める 配布済み洪水ハザードマップ 地域の声等を参考に洪水ハザードマップを更新 地域の声や内水被害の実態を収集 周辺道路の浸水が多い 内水実績あり 5

提言 5: 自発的な防災力の向上 提言の説明洪水時の水防活動や避難支援活動等の向上に向け 住民参加型の防災訓練等を実施し 自発的な防災力の向上を図ること 補足 1) 住民個人の防災力の向上や地域全体での防災力の向上を図るため 行政や地域の水防団 住民等が一体で参加する防災訓練を実施し 防災意識や行動の共有を図る 洪水時の被害軽減方策において 自助 共助 公助 の底上げをバランスよく行うことが不可欠であり 自助 や 共助 の底上げには 住民の自発的な防災力の向上や住民同士の密接な連携が不可欠であるといえる このため 行政や地域の防災組織 住民が一体となって取り組める防災訓練等を実施し 洪水時の防災意識や行動の共有を図る 自分の身を自分の努力によって守る 自助 共助 地域や近隣の人が互いに協力し合う 災害時の被害を抑える 公助 国や県 市等の行政 機関等による救助 援助 自発的な防災活動 土のうによる浸水防止 要援護者の避難支援 6

3. 今後の課題 提言 6: 浸水時における交通規制のあり方 提言の説明今後の洪水発生時の避難状況や浸水実態等を踏まえ 交通規制のあり方についての検討が必要である 補足 1) これまでに 雲出川や波瀬川沿川での道路浸水により避難が困難となる事例が見られた 一方で 主要道路は 洪水時の避難路や緊急輸送路としても機能するため 河川 道路管理者や地域住民 警察と連携を図り 洪水時の主要道路の交通規制について検討する 県道 15 号久居美杉線は浸水の危険性が高い状況 平成 16 年 9 月 29 日の浸水状況 : 浸水範囲 県道 67 号一志嬉野線は浸水 7

提言 7: 洪水ハザードマップの見直し 提言の説明洪水ハザードマップは 洪水ハザードマップ作成の手引き (H25.3) での改定内容に基づき見直しが予定される浸水想定区域図や地域からの情報も活用し適切に見直しを行うこと 補足 1) 国土交通省は 住民の避難行動の心得と出水時の心構えをもとに 住民が的確な避難行動を選択できる 実践的洪水ハザードマップ の作成を目指し 平成 25 年 3 月 29 日に洪水ハザードマップ作成の手引きの改訂版を公表 補足 2) 洪水ハザードマップ作成の手引きの改訂内容に対応し 今後 見直しが予定される雲出川水系浸水想定区域図 地域からの避難情報や防災活動の実態も活用し 洪水ハザードマップの見直しを適宜行う 洪水ハザードマップ作成の手引き改定の主要ポイント 主要な改定ポイントとして 浸水深ランクの簡素化や浸水深に応じた出水時の心構えを示し 住民が的確な避難行動を選択できるように配慮することが狙いである 浸水深ランク 改定前 浸水深は 国または都道府県から提供される浸水想定区域図に従うものとする 以下 浸水想定区域図作成マニュアル平成 17 年 6 月より抜粋浸水想定区域図のランクは 0~0.5m 未満 0.5m ~1.0m 未満 1.0m~2.0m 未満 2.0m~5.0m 未満 5.0m 以上の 5 段階を標準とする 改定後 国または都道府県から提供される浸水想定に関するデータを用い 3.0m 0.5m を境界とした 3 段階に区分して浸水深を色分けすることを標準とする なお 氾濫形態が貯留型等で 5.0m を超えるような浸水域が広く分布する場合には 5.0m を境界に加えることもできる 8

提言 8: 避難のあり方に関する勉強会の実施 提言内容本提言後に発生しうる洪水時の浸水状況 避難の実態についての報告や内容の見直しなどについて学識経験者や地域の代表者 行政を交え 避難のあり方等について意見交換していく必要がある 本検討会を 波瀬川における避難のあり方に関する勉強会 として継承させる 補足 1) 今後 波瀬川の整備によって洪水時の危険箇所や浸水状況等が変化する可能性がある このため 洪水の浸水状況や避難実態の報告や課題への対応を含めた勉強会を実施する 第二回波瀬川における避難のあり方検討会より ( 平成 25 年 4 月 25 日 ) 9