資料3-3.文部科学省における子供の貧困対策の総合的な推進

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06-4 平成26年度概算要求説明資料4

学生の中途退学や休学等の状況について

文部科学省では 被災者の生活再建に関連して 就学援助のほか 教員やスクールカウンセラー ボランティアの配置を充実することにより 子供たちの学習支援や心のケアに向けた対応を行っています 被災児童生徒就学支援等事業 (H30 予算額 ( 案 ) 52 億円 (H29 予算額 62 億円 )) 東日本大震

PowerPoint プレゼンテーション

Ⅰ その他 教育委員会所管予算の概要 予算総括表 項 施策体系別事業一覧 3 平成 30 年度主要施策の概要 目 Ⅱ 平成 30 年度主要施策の概要希望をかなえるための後押し すべての子供が夢をはぐくむことのできる社会づくり 社会で活躍する人材の育成 学びのセーフティネット構築事業 重点事業 ( 一

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(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

地域子育て支援拠点事業について

Microsoft Word - 03.H28秋 提言本文【合本】1110.docx

情に応じて養護教諭を複数配置できるよう 配置基準を見直すこと (6) 教員の事務負担を軽減するため 事務職員の配置改善を行うとともに 十分な財政措置を講じること (7) 学校図書館の充実や読書活動の推進を図るため 専任の司書教諭を適切に配置するとともに 財政措置の拡充を図ること (8) 食育の推進や

文部科学省における働き方改革実現に向けた重要施策 1. 社会人の学び直しの推進 高校中退者や女性 非正規で働く方々などに対し 各省や産業界とも連携しながら 学校における学び直しから就職に至るまで一貫した支援を提供 ( 取組例 ) 転職 再就職につながる学び直し情報を一括してわかりやすく提供 高校中退

目次 日本における子供の貧困等の現状 3 家庭の経済事情による影響 ( 進路 ) 4 家庭の経済事情による影響 ( 学力 ) 5 子どもの貧困対策に関する大綱 6 幼児期から高等教育段階まで切れ目のない教育費負担の軽減 7 貧困対策のプラットフォームとしての学校 8 子どもの貧困の社会的損失推計 9

07-4 平成26年度予算(案)説明資料

主管課長会議 表紙

07-4 平成27年度予算(案)説明資料4

07-4 平成30年度予算(案)主要事項

参考資料2 高等教育の無償化に係る参考資料


①CSの概要

2019年度 文部科学省税制改正の概要

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

就学支援策の現状

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スライド 1

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草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

参考資料 障害者の生涯を通じた多様な学習活動の充実について(1/2)

資料2 子供の貧困の状況及び子供の貧困対策の実施状況について

 

Taro-00-1_27'要求index

障害児・発達障害支援_

100

資料3-2.子供の貧困対策に関する大綱

認定こども園法改正に伴う幼稚園免許状授与の所要資格の特例について(概要資料)

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Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

流山市子ども・子育て会議

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

物価指数研究会(第2回) 2015年基準 モデル式の検討「授業料」・「保育料」

新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について(答申のポイント等)

公立学校における日本語指導が必要な児童生徒数の推移 ( 人 ) ( 小学校 中学校 高等学校 中等教育学校 義務教育学校 特別支援学校 ) 日本語指導が必要な日本国籍児童生徒は 10 年間で 2.5 倍増 日本語指導が必要な児童生徒は 10 年間で 1.7 倍増 日本語指導が必要な外国人児童生徒は

1

 

学力向上のための取り組み

☆☆H26以降入学生 減免制度紹介パンフ(H29 給付金改定)

第17回税制調査会 資料1-3

新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

月報私学2013年10月号

初等中等教育局受入れ計画

資料2 参考資料


施策吊

260829平成27年度専修学校関係概算要求

多様な関係機関を巻き込んだ 包括的な質向上システムの構築が必要 長野県幼児教育振興基本方針 ( 仮称 ) の策定 幼児教育の質向上推進の中心的機能を担うセンターの立ち上げを視野に入れる センターの機能 ( 想定 ) 〇幼児教育関係課 団体 大学等をつなぐ 既存の枠組みを超え 幼児教育に関わる教育 行

資料3-1 教職員定数に関する考え方

平成30年度文部科学関係予算(案)主要事項

生きる力と絆の埼玉教育プラン 基本目標 施策 教育に関する 3 つの達成目標 の推進 現状と課題 近年 子どもたちの学習意欲 学力 体力の低下 規範意識の欠如などが指摘されています このため 学校 家庭 地域が連携して教育活動を展開し 知 徳 体の基礎を確実に身に付けさせる必要があります 施策の方向

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

( 補助金の交付申請 ) 第 4 条補助金の交付を受けようとする保護者 ( 以下 申請者 という ) は 大阪狭山市私立幼稚園就園奨励費補助金交付申請書 ( 様式第 1 号 ) を市長に提出しなければならない ( 補助金の交付決定 ) 第 5 条市長は 前条の申請があった場合は 内容を審査し適当と認

教育費負担の軽減 家計負担の状況 家計の教育支出 大学卒業までにかかる費用全て国公立 : 約 1000 万円 全て私立 : 約 2300 万円 子どもが大学生の家庭では 貯蓄率がマイナスになっている ( 図表 1) アンケート調査によれば 教育費の高さは少子化の最も大きな要因の一つ (%) ( 図表

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

栃木市幼稚園等第三子以降就園する園 第三子以降就園する園 第 3 項に規定 私立幼稚園 私立幼保 第三子以降支援児の保育料軽減による 児の保育料に要する経 する就園する 連携型認定こども園又 保護者負担の緩和 費 園児と生計を は私立幼稚園型認定こ 一にする者の ども園の設置者 市町村民税の 課税状

Taro-平成27年度の取り組み(資料:1)

沖縄県教育庁提出資料 1

07-1 平成30年度概算要求主要事項1

幼児教育の効果に関する代表的な研究成果 ~ ペリー就学前計画 ~ ペリー就学前計画は 1960 年代のアメリカ ミシガン州において 質の高い幼児教育プログラムに参加したグループ と 参加しなかったグループ を対象に その後長期にわたり追跡調査を実施しているもの 質の高い幼児教育プログラムへの参加は

子ども・子育て支援新制度の解説資料 1.制度概要 その1

3 保育の必要性の認定の対象とはならない場合 ( 例 : 専業主婦家庭等 ) どのような施設の利用が無償化の対象になりますか 3 歳から5 歳までの子供について 幼稚園 認定こども園 (4 時間相当分 ) は無償化の対象となります なお この場合 預かり保育は無償化の対象となりません このほか 就学

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的 地震等の災害からの復旧に際して 公的補助が公立学校に比べて少なく 自主財源の確保が求められる私立学校にとって 寄附金収入は極めて重要な財源である 災害時には 大口の寄附だけでなく 広く卒業生や地域住民を中心に 義援金 募金という形で小口の寄附を集める必要

01-2 平成28年度概算要求主要事項

令和元年度神奈川県私立高校生等奨学給付金のお知らせ < 県外学校用 > 神奈川県では 私立高校生等の保護者の授業料以外の教育費の負担を軽減するため 返済不要の 高校生等奨学給付金 を支給しています 当制度は 授業料の負担を軽減する 就学支援金 とは別の制度です 年度ごとに申請が必要となりますので 対

「すべての子どものため」の子どもの貧困対策②

高等学校第 3 学年英検準 2 級以上の割合英語教育実施状況調査 30.0 % H26 H26 全国平均 31.9% 30.5 %( 27 ) 34.3 %( 27 ) 3 高等学校教育の質の向上 インターンシップ実施率 ( 高等学校 ) 高等学校中途退学率 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に

教育費負担の軽減のための施策 地方創生における意義子育てに対する不安要因である家計の教育費負担を軽減することにより 若い世代が安心して希望通り結婚 出産 子育てをすることができる社会経済環境が整備され出生率が向上し 地方における人口減少に歯止めをかける 教育への投資は 経済成長や将来の公的支出の抑制

平成 29 年度日本語教育大会 平成 29 年 8 月 26 日 ( 土 ) 外国人児童生徒等教育の現状と課題 文部科学省初等中等教育局国際教育課

居宅介護支援費Ⅰの算定上限(40件)の範囲

第2節 茨木市の現況

目 次 第 1 基本的考え方 1 1 計画策定の趣旨 1 2 計画の期間 1 第 2 子どもの貧困の現状と課題 2 1 子どもの貧困の現状 2 (1) 我が国における子どもの貧困の現状 2 (2) 本道における子どもの貧困の現状 2 ア生活保護世帯の現状 3 イひとり親家庭の現状 3 ウ社会的養護の

2. 主な経済的支援の概要 減免制度 ( 受験料 入学料 授業料 ) 減免 とは 本来納めなければならない費用の 減額 もしくは 免除 のことです 減免の対象となるのは 主に各大学に納める受験料や入学料 授業料です 減免制度を利用したい場合は 本人が 各大学 ( 入試課や学生支援課といった担当課があ

Ⅰ. 教育振興基本計画における教育投資に関する記述 第 2 期教育振興基本計画 (H 閣議決定 ) Ⅳ 今後の教育政策の遂行に当たって特に留意すべき視点 (3) 教育投資の在り方 ( 抄 ) ( 今後の教育投資の方向性 ) このような状況を踏まえ, 本計画期間中における教育投資の方向性


都道府県別私立高校生への授業料等支援制度

政策評価書3-3(4)

ICT による新しい学び 急速な情報通信技術 (ICT) の進展やグローバル化など 変化の激しい社会を生きる子供たちに 確かな学力 豊かな心 健やかな体の調和のとれた 生きる力 を育成することがますます重要になってきています 2

高等教育段階における負担軽減方策に関する検討体制 < 検討内容 > 新しい経済政策パッケージ ( 平成 29 年 12 月 8 日閣議決定 ) に基づき 高等教育における授業料減免及び給付型奨学金の拡充を具体化し円滑かつ確実に実施するため 閣議決定で具体的に定まっていない以下の詳細事項について専門的

01-2 平成30年度概算要求主要事項

( 給付の対象から除外する場合 ) 第 4 条前条の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する場合は 給付の対象から除外する (1) 高校生等が 児童福祉法による児童入所施設措置費等国庫負担金について ( 平成 11 年 4 月 30 日厚生省発児第 86 号厚生事務次官通知 ) による措置費等

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

はじめに 所得税 個人住民税の扶養控除については 平成 22 年度税制改正において 年少扶養控除及び 16~18 歳までの特定扶養控除の上乗せ部分の廃止が行われたところであるが この見直しを行う場合 現行制度においては 所得税 個人住民税の税額等と連動している国民健康保険料 保育料等の医療 福祉制度

女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

参考資料5 平成30年度概算要求主要事項3

平成24年度「全国自治体の子育て支援施策に関する調査」報告書

組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける

大学と学生第549号広島大学におけるアクセシビリティ支援と人材育成プログラム_広島大学(岡田 菜穂子)-JASSO

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要綱 本文

Transcription:

資料 3-3 文部科学省における 子供の貧困対策の総合的な推進

幼児期から高等教育段階まで切れ目のない教育費負担の軽減を目指す 世帯の経済的状況にかかわらず すべての子供が安心して幼児教育を受けられるよう 幼稚園 保育所 認定こども園の保育料を段階的に無償化 H27 要求 : 対象範囲等の具体的内容については 予算編成過程において検討 低所得世帯に対する学習活動支援費補助 就学援助ポータルサイト ( 仮称 ) の整備などを通じて 各市町村における就学援助等を充実 H27 要求 :22 億円 ( +14 億円 ) 就学援助等の充実 高等学校等就学支援金制度のほか 低所得世帯を対象とした 高校生等奨学給付金 ( 奨学のための給付金 ) 制度 により支援 H27 要求 :116 億円 (+87 億円 ) 高校生等奨学給付金 ( 奨学のための給付金 ) 制度 の充実 貧困の世代間連鎖を断ち切り 我が国の将来を支える人材に! 高等教育段階 幼児教育の段階的無償化 幼児期 義務教育段階 高校等段階 無利子奨学金の一層の充実より柔軟な所得連動返還型奨学金制度の導入国公私立大学生等に対する授業料減免の充実 専門学校生に対する授業料の負担軽減等 意欲と能力のある学生が経済的理由により修学を断念することなく安心して学べるよう より柔軟な所得連動返還型奨学金制度の導入に向けた対応を加速するとともに 無利子奨学金 授業料減免や授業料の負担軽減の充実を図る H27 要求 :( 無利子奨学金 )3244 億円 (+177 億円 ) H27 要求 :( 授業料減免等 )430 億円 (+7 億円 ) 誰もがいつでも 希望する質の高い教育を受けられる社会を実現 1

子供の貧困対策 ( 義務教育段階の就学支援の充実 )~ つなご (5) うプロジェクト ~ 就学支援体制の充実 H27 要求 :0.1 億円 ( 新規 ) - 貧困世帯と教職員を つなぐ - 子供の貧困問題に関する理解増進を図るための就学支援に関する教職員の研修会の開催 (151 地域 ) 新規 補助率 1/3 学校を子供の貧困対策のプラットフォームと位置づけて つなぐ をキーワードに 5 つの 充実する 対策を推進 基本的な環境整備 教職員と外部人材であるスクールソーシャルワーカーが連携した貧困対策の実施 研修会の開催のほか 国として 就学援助ポータルサイト ( 仮称 ) を整備 教育相談体制の充実 H27 要求 :13.2 億円 (+9.3 億円 ) - 貧困世帯と学校 教育委員会 福祉部局を つなぐ - 福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカーの配置拡充 (1466 人 4141 人貧困対策のための重点加配 700 人 ) 補助率 1/3 5 年間の目標 : 平成 31 年度末までに 1 万人の配置を目指す 子供の学力保障 家庭や地域における学習活動により貧困世帯の子供の学力が向上 H27 概算要求額 38.8 億円 (+26.4 億円 ) 経済的支援の充実 H27 要求 :22.3 億円 (+13.9 億円 ) - 学力向上への意欲を つなぐ - 家庭における学習活動を支援するため 低所得世帯の児童生徒 ( 約 38 万人 ) に対して 学習活動支援費 ( 辞書 事典の購入費等 ) 補助の創設 新規 補助率 1/2 要保護児童生徒援助費補助についても引き続き実施 学習支援の充実 H27 要求 :2.7 億円 ( 新規 ) - 子供と地域を つなぐ - 学校支援地域本部を活用し 家庭での学習習慣が十分に身についていない中学生を対象に 大学生や教員 OB 等の地域住民の協力による原則無料の学習支援 ( 地域未来塾 ) を新たに実施 (2,000 中学校区 ) 補助率 1/3 5 年間の目標 : 平成 31 年度末までに 5,000 中学校区を目指す あわせて 家庭環境等による教育格差の発生を防ぐため きめ細かな指導等を強化するための教員定数を新たに措置 H27 要求 :200 人 生徒指導 進路指導 教員の組織的対応による貧困対策の実施 生徒指導 進路指導の充実 H27 要求 :0.5 億円 ( 新規 ) - 貧困世帯と教職員を つなぐ - スクールソーシャルワーカ - が学校と福祉にかかわる関係機関をコーディネートすることによる貧困 虐待に対する組織的な対応方法等について先進的調査研究を委託 新規 18 箇所 2

参考資料

文部科学省における子供の貧困対策の推進 1 教育費等の負担軽減 <> 内は 平成 26 年度予算額 復興特別会計を含む 幼稚園 義務教育 高等学校等 大学 大学院等 特別支援 平成 27 年度概算要求 取組 幼稚園就園奨励費補助 :( 事項要求 ) <339 億円 > 対象範囲等の具体的内容については予算編成過程において検討 学習活動支援費補助の創設 : 14 億円 ( 新規 ) 低所得世帯に対し 学習活動支援費 ( 辞書 事典の購入費等 ) 補助を創設 要保護児童生徒に対する就学援助 : 8 億円 <8 億円 > この他 教職員に対する 就学支援に関する研修会の実施 :0.1 億円 就学援助ポータルサイト ( 仮称 ) の整備による広報手段の充実等を図る 高等学校等就学支援金制度 : 3,748 億円 <3,868 億円 > 高校生等奨学給付金 ( 奨学のための給付金 ) 制度 : 116 億円 <28 億円 > 非課税世帯における第 1 子と第 2 子以降の給付額の差を解消することで 低所得世帯への更なる教育費負担の軽減を図る 給付額 ( 年額 ) 第 1 子 37,400~ 38,000 円 126,000~147,200 円 ( 改定 ) 第 2 子 126,000~ 147,200 円 私立高等学校等の授業料減免 : 7 億円 <3 億円 > * 専修学校高等課程の授業料減免を特別交付税措置 高等学校等奨学金事業交付金 : 48 億円 <81 億円 > 国立学校における貧困の状況にある子供の受け入れの拡大 国立大学の授業料等の減免 : 311 億円 <301 億円 > 私立大学の授業料等の減免 : 109 億円 <116 億円 > * 公立大学は 地方財政措置を通じて支援 国立高等専門学校の授業料等の減免 : 6 億円 <6 億円 > 大学等奨学金事業 : 無利子奨学金事業費 3,196 億円 <3,000 億円 > この他被災学生等分 48 億円 <68 億円 > ( 有利子奨学金事業費 8,650 億円 <8,677 億円 >) 無利子奨学金の貸与人員の増員 (44 万 1 千人 47 万 1 千人 (3 万人増 )) この他被災学生等分 7 千人 より柔軟な 所得連動返還型奨学金制度 の導入に向けた対応の加速 専門学校生への授業料等の負担軽減 : 5 億円 ( 新規 ) 特別支援教育就学奨励費 : 116 億円 <102 億円 > 1

学校等における組織的な対応 学習支援 家庭教育支援 就学継続 就労のための支援 学校をプラットフォームとした子供の貧困対策 平成 27 年度概算要求 取組 スクールソーシャルワーカーの配置拡充 : 13.2 億円 <3.9 億円 > スクールソーシャルワーカー配置の増 (1,466 人 4,141 人 ) 福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカーを必要な全ての学校で活用できるよう今後段階的に配置を拡充小中学校のための配置 (4,000 人 ) 高等学校のための配置 (94 人 ) 質向上のためのスーパーバイザー (47 人 ) 平成 31 年度末までに 1 万人の配置を目指す 貧困対策のための重点加配 (700 人 ) ( 就学援助率が高い地域には訪問回数を増加 ) スクールカウンセラーの配置等 : 48.8 億円 <41.1 億円 > * 小中学校への配置 : 24,200 校 ( 週 5 日体制 :400 校 小中連携型 :400 校を含む ) 貧困対策のための重点加配 (700 校 ) ( 就学援助率が高い地域には配置数を増加 ) * 生徒指導推進協力員 学校相談員 : 335 校 家庭環境や地域間格差などによる教育格差の発生を防ぐための教職員定数の改善 : 200 人 ( 新規 ) ( 学力保障に必要な教員の加算措置 ) 子供の貧困や虐待問題への対応の在り方に関する先進的調査研究 :0.5 億 ( 新規 ) 地域による学習支援 学校支援地域本部における学習支援 家庭での学習習慣が十分に身についていない中学生を対象に 大学生や教員 OBなど地域住民の協力による原則無料の学習支援を新たに実施 :2.7 億円 (700 中学校区 2,000 中学校区 ) 平成 31 年度末までに5,000 中学校区を目指す 放課後子供教室における学習支援 土曜日の学習支援の実施 : 21.3 億円 <13.3 億円 > 学校 家庭 地域の連携協力推進事業 : 57 億円の内数 <38 億円 > 家庭教育支援 文部科学省における子供の貧困対策の推進 2 * 家庭教育支援チーム等による相談対応や情報提供等を実施 学校 家庭 地域の連携協力推進事業 : 57 億円の内数 <38 億円 > フリースクール フリースクール等に関する検討会 : 0.4 億円 ( 新規 ) フリースクールを含めた学校外の不登校支援施設 機関による指導体制等の在り方に関する調査研究 : 0.5 億円 ( 新規 ) コミュニティ スクール導入等促進事業 : 2 億円 ( 新規 ) <> 内は 平成 26 年度予算額 補習等のための指導員等派遣事業 ( 高等学校等 ) : 4.1 億円 <1.5 億円 > 多様な学習を支援する高等学校の推進事業経費 : 1.5 億円 ( 新規 ) 各学校段階を通じた体系的なキャリア教育の充実 : 0.9 億円 <0.4 億円 > 地域を担う人材育成のためのキャリアプランニング推進事業 地方創生関連施策 : 1.3 億円 ( 新規 ) スーパー プロフェッショナル ハイスクール : 1.6 億円 <0.8 億円 > 2

文部科学省における子供の貧困対策の推進 3 その他の教育支援 <> 内は 平成 26 年度予算額 平成 27 年度概算要求 取組 学生のネットワークの構築 学生が集まり コミュニケーションを図ることができるスペースの学生相談室等への設置 ピア サポート の仕組みの整備等について各大学等に周知 夜間中学校の設置促進 中学校夜間学級の充実 改善等への取組事業 : 44 百万円 <3 百万円 > * 中学校夜間学級における学習指導 生徒指導の在り方に係る委託研究 夜間学級未設置の都道府県 政令指定都市における中学校夜間学級の設置にあたっての課題やその解消策に関する委託研究 夜間学級に関する広報強化を一体的に行う 子供の食事 栄養状態 生活保護制度による教育扶助 や就学援助制度による学校給食費の補助を行い 低所得世帯への支援を実施 厚生労働省において実施 学校給食法の目的に基づき 学校給食の普及 充実及び食育の推進を図り 適切な栄養の摂取による健康の保持増進に努める 多様な体験活動の機会の提供 国立青少年教育施設における体験活動の場の提供 * 児童養護施設等の子供を対象に多様な体験活動の場を提供 子どもゆめ基金 事業 ( 国立青少年教育振興機構 ) : 23 億円の内数 <23 億円の内数 > * 貧困の状況にある子供を支援している民間団体が行う体験活動への助成 3