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1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

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96% 95% 94% 93% 92% 91% 9 89% 米国リートを取り巻く環境 1: 商業用不動産の状況 米国リートの保有不動産の入居率 過去平均 % % % 1..5% 米国商業用不動産の新規供給 着工物件面積 ( 右軸 ) 着工物件面積増加率 (

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1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

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【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd

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平成23年11月1日

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第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

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目 次 野村資産設計ファンド (2015/2020/2025/2030/2035/2040/2045/2050) の運用状況のご報告 各ファンドの運用経過 1ページ 7ページ 13ページ 19ページ 25ページ 31ペー

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2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

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Q1 分配金を引き下げた理由を教えてください 1 米国リートは 今後も堅調に推移していくと見込まれるが 2009 年以降 7 年連続 ( 米ドル 年間ベース ) の上昇相場を経験し 急成長局面から緩やかな上昇ペースに移行してきたこと 2 米ドル円相場で 円高から円安への急激な是正局面 はほぼ終了し

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ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)

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< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

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CONTENTS Nomura Fund August / September vol

ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 投資環境 > 第 5 期の米国債券市場では 国債や社債の金利が上昇 ( 債券価格は下落 ) しました 期首より 追加利上げの可能性の高まりや税制改革法の成立などを背景に 金利

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ダイワファンドラップ外国債券セレクトエマージングプラス投資対象とする投資信託証券の追加のお知らせ 2018 年 9 月 8 日 平素はダイワファンドラップをご愛顧賜り 厚く御礼申し上げます ダイワファンドラップ外国債券セレクトエマージングプラス においては 株式会社大和ファンド コンサルティングの助

【42】今日から使える「債券・金利」_1704.indd

< E97708AC28BAB82C982C282A282C42E786C73>

米国リートの相場動向 米国リート業種別騰落率 ( 過去 年間 ) 3.3%. 5.3% 3.8% 3.8%.7% % -5.7% インフラストラクチャー 林業 データセンター ホテル リソ ート オフィス 物流 倉庫 住宅 小売 複合施設 ヘルスケア ( 注 ) 各種資料

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2 / 5 ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 運用経過 > ダイワ マネーアセット マザーファンドを組み入れることで 安定運用を行いました < 今後の運用方針 > 今後につきましても 安定運用を継続して行って

当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 運用環境 日本株式市場 TOPIX( 東証株価指数 ) は上昇し 前月末

【11】ゼロからわかる『債券・金利』_1704.indd

1. 相対的に い利回り 近年アジアのハイ イールド債券の利回りは 国 欧州のハイ イールド債券と 較すると相対的に い利回りとなっています 各国 地域のハイ イールド債券の利回りの推移 30% 25% 20% 15% アジア ハイ イールド債券 米国ハイ イールド債券 欧州ハイ イールド債券 10

フ ァ ン ド の 特 色 ハイグレード ハイグレード オセアニア オセアニ ニア ボンド マザーファンド マザーファンド を通じて オーストラリア ドル建ておよびニュージーラ ドル建ておよびニュージーランド ドル 建ての 債券等 に投資します 債券等 には コマーシャル ペーパー等の短期金融商品を

株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

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運用経過の説明 1 基準価額等の推移 ( 円 ) ( 百万円 ) 3, ,000 純資産総額 ( 右軸 ) 3,000 基準価額 ( 左軸 ) 分配金再投資基準価額 ( 左軸 ) 75,000 2,500 50,000 2,000 25,000 1, /2/19 3/19


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Invesco Premia Plus Fund

平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (

ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに-為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由

【34】今日から使える「リスクとリターン」_1704.indd

受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

2 / 4 < 足元の米国リート市場について > 月初来 四半期来 (2018 年 10 月以降 ) 米国リート 11.9% 10.4% 米国株式 14.7% 18.9% 2018 年 12 月 24 時点 ( 出所 ) ブルームバーグ米国株式 :S&P500 種株価指数 ( 米ドルベース トータル

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2018 年は激動の年 年初来 トルコ株式指数はトルコリラベースで最大で約 24% 下落し トルコリラは日本円に対して最大で約 45% 下落しました トルコ株式 * の推移 ( トルコリラベース ) /12 18/03 18/06 18


楽天 US リート トリプルエンジン ( レアル ) 毎月分配型 追加型投信 / 海外 / 不動産投信 交付運用報告書 第 11 作成期 ( 作成対象期間 2015 年 8 月 18 日 ~2016 年 2 月 17 日 ) 第 61 期 (2015 年 9 月 17 日 ) 第 64 期 (201

15% 10% 5% 8.9% 13.3% 2014 年のフィデリティ US ハイ イールド ファンドの運用状況と今後の投資方針 運用状況 ~ 的確なセクター配分と銘柄選択が奏功 ~ フィデリティ US ハイ イールド ファンドでは 過去 2 年以上 原油価格や資源価格の構造的下落を背景に業績の悪化

ファンド名説明 ifree 8 資産バランス 本を含む世界の 8 資産へ均等に分散投資します 株式および不動産投資信託に投資することで世界の経済成 の果実を享受するとともに これらとは値動きの異なる債券にも投資することで安定した収益の確保も期待できます これまで預貯 中 だったお客様が幅広く資産を分

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国内ラップ口座残高推移 国内ラップ口座残高は この 5 年で 10 倍超に拡大 1

当期の 1 口当たり純資産価格等の推移について 運用経過 円建円ヘッジクラス受益証券 円建円ヘッジなしクラス受益証券 第 4 期末の 1 口当たり純資産価格 : 第 5 期末の 1 口当たり純資産価格 : 第 5 期中の 1 口当たり分配金合計額 : 騰落率 : 円建円ヘッジクラス 13,212 円

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Invesco Australian Bond Fund (Monthly)

退職等年金給付積立金 平成30年度第2四半期運用状況

主に日本の株式などに投資するファンド ファンド名 基準価額 前日比 前日比騰落率 フィデリティ ジャパン アグレッシブ グロース 6,977 円 -410 円 -5.55% フィデリティ ジャパン オープン 12,107 円 -721 円 -5.62% フィデリティ ジャパン オープン ( 確定拠出

当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 日本株式市場 運用環境 [ 2015 年 4 月 ~2016 年 3 月

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米国リート市場と米国株式市場の推移 102 ( 2015 年 12 月末 ~2016 年 2 月 12 日 ) 米国リート 米国株式 /12/ /1/6 2016/1/ /1/ /1/ /1/3

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

 

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(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

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株式市場 米国株 国内の政策動向や海外の政治動向などに注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場はほぼ変わらずとなりました 月初には 2 月末のトランプ大統領の議会演説を好感して 株価は大幅上昇となりました しかし その後は 新政権の経済政策に対する期待が徐々に後退

米国株 投資家心理が落ち着けば 上昇基調に回帰と想定 株式市場 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 長期金利の上昇を契機に急落米国株式市場は下落しました 月初に発表された1 月の雇用統計において 時間当たり賃金が市場予想を上回る伸び率となったことを受けて 長期金利が約 4 年ぶ

1 運用経過 基準価額等の推移について (2014 年 4 月 1 日から 2015 年 3 月 31 日まで ) 基準価額等の推移 分配金再投資基準価額およびベンチマークは 期首の値が基準価額と同一となるように指数化しています 期 首 18,171 円 期末 20,464 円 ( 分配金 0 円

Transcription:

( 指数 ) 11 11 1 良好な投資環境を背景として 堅調な推移が期待される米国ハイ イールド債券相場米連邦準備制度理事会 (FRB) の量的緩和の縮小などの不透明要因を乗り越えて 213 年の米国ハイ イールド債券相場は堅調に推移しました その背景となる良好な投資環境と 214 年の見通しをご説明します 213 年の相場動向 米ドルベースで着実に上昇してきた米国ハイ イールド債券相場 米国ハイ イールド債券相場と米ドル円の推移 (213 年 ) 9 7 12 年 12 月 13 年 2 月 13 年 4 月 13 年 6 月 13 年 8 月 13 年 1 月 13 年 12 月 ( 注 )RIMESよりフィデリティ投信作成 212 年 12 月末 ~213 年 12 月末 米国ハイ イ ールド債券は期間初をとして指数化 米ドル円は実数値 WMロイターを使用 主要資産別推移 ( 年初来 ) 米国株式 世界株式 127 米国ハイ イールド債券 17 米国リート 12 米国投資適格債券 99 新興国株式 98 新興国債券 93 米国 1 年国債 92 ( 注 )RIMES および Bloomberg よりフィデリティ投信作成 期間は 212 年 12 月末 ~213 年 12 月末 期間初を として指数化 世界株式は MSCI 世界インデックス 米ドルベース 12% 8% 4% % -4% -8% 米国ハイ イールド債券 ( 米ドルベース )( 左軸 ) 米国ハイ イールド債券 ( 円ベース )( 左軸 ) 米ドル円 ( 右軸 ) 米国ハイ イールド債券 9 米国 1 年国債米国投資適格債 米国株式 新興国株式世界株式 米国リート 新興国債券 7 12 年 12 月 13 年 2 月 13 年 4 月 13 年 6 月 13 年 8 月 13 年 1 月 13 年 12 月 米国ハイ イールド債券と米国 1 年国債の騰落率 213 年年初来 213 年後半 7.8% 3.1% 7.4% 5.9% ( 円 ) 115-12% 米国 1 年国債米国ハイ イールド債券 ( 注 )RIMESよりフィデリティ投信作成 期間は212 年 12 月末 ~213 年 12 月末 米ドルベース 年後半は6 月末より 記載は214 年 1 月時点の投資環境の見方です 今後の相場を保証または示唆するものではありません また予告なく変更されることがあります 6ページ目以降を必ずお読みください 85 好調な米国経済や米国企業業績を背景に 213 年の米国ハイ イールド債券相場の米ドルベースのトータル リターン ( 価格変動と金利収入の合計 ) は約 +7.41% でした 期中 FRBの量的緩和縮小懸念から心理的な悪影響を受ける場面もありましたが 良好なファンダメンタルズ ( 経済の基礎的条件 ) が相場を支えました 円ベースの米国ハイ イールド債券相場は 円安 ( 212 年 12 月末 1 米ドル = 約 86.47 円 213 年 12 月末 1 米ドル = 約 15.11 円 約 21.56% の円安 ) の効果により約 +3.57% と大きく上昇しました ( 為替レートはWMロイター 数 値は小数点以下第 3 位で四捨五入 ) 堅調に推移してきた世界株式 債券相場は FRB の量的緩和縮小懸念から 5 月中旬 ~6 月中旬にかけて下落しました しかし 米国や世界の株式 米国ハイ イールド債券は好調な企業収益を背景にその後上昇に転じ 年間で騰落率はプラスとなりました 米国リートも利益確定の売り圧力で調整する局面もありながら年間の騰落率はプラスでした 一方 経済の悪化が懸念された新興国株式相場や新興国債券相場は相対的にさえない動きとなりました また代表的な外貨建て安定資産である米国 1 年国債相場も FRB による量的緩和縮小が懸念されて下落 ( 利回りは上昇 ) しました しかし 同じ債券でも景気拡大の恩恵を受ける米国ハイ イールド債券相場は上昇 ( 利回りは低下 ) しました 年後半だけで見ても同様の動きとなっており 長期金利上昇局面でも米国ハイ イールド債券相場は堅調という結果となりました

2 ( 千件 ) (%) 7 12 6 5 4 3 6 4 2 97 年 12 月 99 年 12 月 1 年 12 月 3 年 12 月 5 年 12 月 7 年 12 月 9 年 12 月 11 年 12 月 ( 指数 ) ( 米ドル ) 2 26 米国ハイ イールド債券 ( 左軸 ) 24 米国企業予想収益 ( 右軸 ) 22 2 1 16 214 年の投資環境のポイント 1 経済成長が加速すると期待される米国経済 米失業率と米新規失業保険申請件数の推移 新規失業保険申請件数 4 週間移動平均 ( 左軸 ) 失業率 ( 右軸 ) 2 82 年 7 月 85 年 7 月 88 年 7 月 91 年 7 月 94 年 7 月 97 年 7 月 年 7 月 3 年 7 月 6 年 7 月 9 年 7 月 12 年 7 月 ( 注 )Bloomberg よりフィデリティ投信作成 期間は 1982 年 7 月 ~213 年 11 月 米国の商業用不動産と戸建て住宅の価格指数の推移 商業用不動産価格指数 ( 左軸 ) 戸建て住宅価格指数 ( 右軸 ) ( 注 )FMR Co およびグリーン ストリート アドバイザーズよりフィデリティ投信作成 商業用不動産価格指数はグリーン ストリート アドバイザーズ商業用不動産価格指数 戸建て住宅価格指数は主要 1 都市圏の住宅価格動向を示す S&P/ ケース シラー住宅価格指数 ( コンポジット 1) 期間 :1997 年 12 月 ~213 年 11 月 住宅価格指数は 213 年 1 月まで 米国ハイ イールド債券指数と米国予想企業業績の推移 6 3 年 12 月 5 年 12 月 7 年 12 月 9 年 12 月 11 年 12 月 13 年 12 月 15 年 12 月 ( 注 )RIMES および Bloomberg よりフィデリティ投信作成 期間は 23 年 12 月末 ~213 年 12 月末 米国ハイ イールド債券指数は期間初を として指数化 ( 円ベース ) 米国企業予想収益は S&P5 種指数 1 年後予想収益を使用 Bloomberg 予想ベース ( 米ドルベース ) 期間は 26 年 1 月 ~216 年 12 月 記載は 214 年 1 月時点の投資環境の見方です 今後の相場を保証または示唆するものではありません また予告なく変更されることがあります 6 ページ目以降を必ずお読みください 3 25 2 15 5 11 9 7 6 5 4 1 8 6 4 2 米国経済のなかで回復が遅れていた雇用も 213 年は回復し 214 年は本格的な拡大が期待されます 過去 失業率の先行指標となってきた新規失業保険申請件数は 史上最低水準へ低下 つれて現状 7.% の失業率 (213 年 11 月末 ) もさらに低下すると期待されます 米国では 28 年の金融危機の影響で 万人以上の雇用が削減された一方 企業業績は金融危機前の水準を超えています このため 潜在的な雇用拡大余地は大きく 着実な雇用回復が期待されます 米国経済の重しであった戸建て住宅市場は 212 年 213 年と価格が上昇し 回復基調にあります 過去の回復局面では 戸建て住宅価格は商業用不動産価格と同様の動きとなっており 214 年はさらなる価格の上昇が期待されます これまで好調であった企業業績と消費の 2 つのエンジンに 雇用と住宅市場の本格的回復が加わり 米国経済は 4 つのエンジンで 成長を加速しようとしています 株高 不動産高による資産効果もあり 214 年の米国経済は堅調な推移が期待されます 214 年の投資環境のポイント 2 好調な企業業績の支えが期待される米国ハイ イールド債券相場 過去 1 年 米国ハイ イールド債券は米国企業収益と同様の動きとなってきました 加速が期待される米国経済を背景に 213 年 12 月 ~216 年 12 月の米国企業予想収益も好調と予想されています 今後も堅調な米国ハイ イールド債券相場が期待されます 米国の金融政策や新興国の景気減速など投資環境は依然不透明な要因があり 相場が短期的に変動する可能性はあります しかし 214 年を通して考えれば 米国ハイ イールド債券は企業収益などファンダメンタルズに沿った動きになると思われます

214 年の投資環境のポイント 3 金融緩和終了後にも上昇が期待される米国ハイ イールド債券相場 景気局面と金融政策のイメージ図 213 年 12 月 1 不況期 2 回復期 3 拡大期 4 過熱期 ゼロ金利 低水準の政策金利 標準的な政策金利 高水準の政策金利 量的緩和 利上げ局面と米国ハイ イールド債券指数の推移 1,6 4 2 (%) 1 8 6 4 2 米国ハイ イールド債券 利上げ期間 政策金利 米国長期金利 利上げ期間 93 年 5 月 95 年 5 月 97 年 5 月 99 年 5 月 1 年 5 月 3 年 5 月 5 年 5 月 7 年 5 月 9 年 5 月 11 年 5 月 13 年 5 月 ( 注 )RIMES よりフィデリティ投信作成 期間は 1993 年 5 月 ~213 年 12 月 政策金利は FF 金利 米国長期金利は 1 年国債 1994 年 6 月より 利上げ期間は政策金利が最初に引き上げられた時点から最初に引き下げられた時点までを表示 米国ハイ イールド債券相場は対数グラフで表示 213 年 12 月 18 日に米連邦公開市場委員会 (FOMC) は量的緩和の規模の縮小 ( 証券購入額月 85 億米ドルから75 億米ドルへ ) を決定しました 量的緩和は214 年も継続的に縮小されていくと思われますが FRBは ゼロ金利は当面継続し その解除 ( 利上げ ) は慎重に判断するという姿勢を明らかにしています 量的緩和は金融危機など非常事態への対応であり 経済の正常化に伴って 今後金融政策の正常化が進むと考えられます これは長期金利の大幅な上昇を未然に防ぐ政策であり 上図の4の景気過熱を抑える金融引き締めとは異なります 実際に利上げが行われても 過去 2 回の利上げ局面 (1994 年 24 年 ) では好景気による企業の業績向上を期待して米国ハイ イールド債券相場はむしろ上昇しています 213 年同様に 米国ハイ イールド債券は今後も金利の動きより 景気や企業業績の動きに沿って堅調に推移すると思われます フィデリティ US ハイ イールド ファンドの運用担当者ハーリー ランク (Harley Lank) の見通し 企業の信用力向上など良好なファダメンタルズが 米国ハイ イールド債券相場を支えると考えています 米国ハイ イールド債券は 213 年 5 月以降 FRBの量的緩和縮小懸念で調整する局面もありましたが 私は引き続き米国ハイ イールド債券のファンダメンタルズは良好と考えています 発行企業は過去の低金利局面で財務改善を徹底し 信用力を向上させています 景気回復と相まって デフォルト ( 債務不履行 ) 率は212 年末の3.4% から213 年 11 月末の2.4% まで * 低下しています 金融政策の変化による相場の短期的な変動が起こる可能性はありますが 良好なファンダメンタルズに揺るぎはなく 長期的に相場を支えると考えています * デフォルト率は Moody s( 過去 12 カ月 発行体ベース ) 3 記載は 214 年 1 月時点の投資環境の見方です 今後の相場を保証または示唆するものではありません また予告なく変更されることがあります 6 ページ目以降を必ずお読みください

フィデリティ USハイ イールド ファンドの運用状況 不透明な投資環境にもかかわらず底堅く推移し 純資産総額も1 兆円に フィデリティ USハイ イールド ファンドの基準価額 累積投資額 ベンチマークおよび純資産総額の推移 (1998 年 4 月 1 日 ( 設定日 )~213 年 12 月末 ) ( 円 ) ( 億円 ) 24, 22, 純資産総額 ( 右軸 ) 2, 基準価額 ( 左軸 ) 18, 累積投資額 ( 左軸 ) 16, 14, ベンチマーク ( 左軸 ) 12, 1, 8, 6, 4, 2, 98 年 4 月 年 4 月 2 年 4 月 4 年 4 月 6 年 4 月 8 年 4 月 1 年 4 月 12 年 4 月 14, 12, 1, 8, 6, 4, 2, フィデリティ US ハイ イールド ファンドの基準価額 累積投資額 ベンチマークの推移 ( 指数化 ) (212 年 12 月末 ~213 年 12 月末 ) 累積投資額は 収益分配金を再投資した実績評価額です ただし 購入時手数料および収益分配金にかかる税金は考慮していません ベンチマークはファンド設定日前日から計算しています ベンチマーク : バンクオブアメリカ メリルリンチ US ハイ イールド コンストレインド インデックス ( 円換算 ) 基準価額は運用管理費用 ( 税込年率 1.659%) 控除後のものです 右上グラフは 212 年 12 月末を として指数化 当該実績は過去のものであり 将来の運用成果等を保証するものではありません 135 125 115 11 15 基準価額累積投資額ベンチマーク 12 年 12 月 13 年 2 月 13 年 4 月 13 年 6 月 13 年 8 月 13 年 1 月 13 年 12 月 基準価額の変動要因 期初基準価額 過去 1 年間 (212 年 12 月末 ~213 年 12 月末 ) 変化額 ( 合計 ) +482 円 5,134 過去 3 年間 (21 年 12 月末 ~213 年 12 月末 ) 変化額 ( 合計 ) -168 円 5,784 価格変動 ( 現地通貨ヘ ース ) 受取利息等 ( 現地通貨ヘ ース ) 為替変動要因 現金 その他 信託報酬等 分配金支払前基準価額 ( 期末基準価額 + 期中分配金合計 ) 期中分配金合計 -11-92 -84 349 1,76 6,456-263 -2,5 231 1,83 1,362 8,196 基準価額騰落の要因分解は 概算値です それぞれの値は円未満を四捨五入により表示していますので 合計額が一致しない場合があります 基準価額は運用管理費用 ( 税込年率 1.659%) 控除後のものです 分配金は税込で表示しております 期末基準価額 5,616 5,616-2, 2, 4, 6, 8, -5, 5, 1, (1 万口当り円 ) (1 万口当り円 ) フィデリティ US ハイ イールド ファンドの累積投資額は年初から堅調に推移してきましたが FRB による量的緩和縮小の懸念が高まり リスク資産および債券が幅広く調整したことを受けて 5 月中旬から 6 月中旬にかけて下落しました しかし 6 月 14 日に直近安値 * を付けた後は高い利回りや企業の信用力の改善による価格上昇が支えとなり上昇しました 米国の金融政策および財政政策の不透明感や米国長期金利の上昇など環境面の悪材料があったにもかかわらず ファンドの累積投資額は直近安値から 12 月末まで約 +14.54% 上昇しています 年初来では 堅調な利息収入と円安効果により 累積投資額は約 +27.31% 上昇しました 合計 84 円 (1 万口当たり / 税込 ) の分配金をお支払いした後の基準価額も約 +9.39% 上昇しています 順調な資金流入が続いた結果 12 月末現在のファンドの純資産総額は約 1 兆 9 億円と 1 兆円を超えました * 累積投資額がいったん高値を付けた 5 月 23 日以降 12 月末までの最低値 ( 数値は小数点以下第 3 位で四捨五入 ) 4 記載は 214 年 1 月時点の投資環境の見方です 今後の相場を保証または示唆するものではありません また予告なく変更されることがあります 6 ページ目以降を必ずお読みください

25% 2% 15% % 5% % 円ベース 1 年騰落率 -5% 96 年 8 月 98 年 8 月 年 8 月 2 年 8 月 4 年 8 月 6 年 8 月 8 年 8 月 1 年 8 月 12 年 8 月 25% 2% 15% % 5% % 円ベース 5 年騰落率 -5% 96 年 8 月 98 年 8 月 年 8 月 2 年 8 月 4 年 8 月 6 年 8 月 8 年 8 月 1 年 8 月 12 年 8 月 25% 2% 15% % 5% % 米国ハイ イールド債券投資を考える時に知っておきたい 2 つのこと ご参考 1 投資にあたって円相場や為替リスクをどう考えれば良いでしょうか? 15 11 9 世界株式と主要通貨の対円レートの推移 米ドル 豪ドル 世界株式 7 1 年 1 月 11 年 1 月 12 年 1 月 13 年 1 月 ( 注 )RIMESよりフィデリティ投信作成 期間は21 年 1 月末 ~213 年 12 月末 世界株式はMSCI 世界インデックス 期間初をとして指数化 円ベース ユーロ ブラジルレアル ご参考 2 投資にあたって保有期間をどう考えれば良いでしょうか? 1 年騰落率 騰落率平均約 +8.7% 騰落率平均約 +39.1% 騰落率平均約 +99.7% 12 年末 ~ 13 年末 (1 年間 ) 8 年末 ~ 13 年末 (5 年間 ) 3 年末 ~ 13 年末 (1 年間 ) -5% 96 年 8 月 98 年 8 月 年 8 月 2 年 8 月 4 年 8 月 6 年 8 月 8 年 8 月 1 年 8 月 12 年 8 月 ( 注 )RIMESよりフィデリティ投信作成 データ使用期間は86 年 8 月末 ~213 年 12 月末 バンクオブアメリカ メリルリ ンチ USハイ イールド インデックスを使用 騰落率平均は96 年 8 月末 ~213 年 12 月末各時点の騰落率の平均 過去円相場はリスク資産の動きと連動してきました リスク資産が下落すると 退避的に円が買われる消去法の円高が起こり リスク資産が上昇すると 資金は円から各国通貨へ流出し円安となりました 世界株式が上昇する局面では米ドルやユーロは対円で上昇し 円安となっています 一方インフレ懸念のあるブラジルレアルは 先進国通貨と異なる動きを見せています 今後 米国の景気拡大を背景に米国株式や米国ハイ イールド債券などのリスク資産が上昇すれば 円安になりやすい環境となる可能性があります 米国ハイ イールド債券の期間別円ベース騰落率 ( トータルリターン ) は 期間が長くなるほど安定的となっています 期間 1 年でも 米国ハイ イールド債券は相対的に高い金利を背景にITバブル崩壊やリーマンショックのような大きな変動時以外は 概ねプラスの収益を上げています 期間 5 年では ほとんどの投資期間でプラスの収益を上げており 円高や相場変動をある程度吸収する動きとなっています さらに期間 1 年では 騰落率平均は円ベースで約 +99.7% となっており 米国ハイ イールド債券への投資によって 長期的な資産形成が可能といえる過去の実績となっています 5 記載は 214 年 1 月時点の投資環境の見方です 今後の相場を保証または示唆するものではありません また予告なく変更されることがあります 6 ページ目以降を必ずお読みください

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資料中グラフの注記に別途記載ない場合は以下の指数を使用しています 米国ハイ イールド債券 : バンクオブアメリカ メリルリンチ USハイ イールド コンストレインド インデックス 米国投資適格債 : バンクオブアメリカ メリルリンチ USコーポレート インデックス新興国債券 :JPモルガン EMBIグローバル インデックス米国 1 年国債 : バンクオブアメリカ メリルリンチ 1 年 USトレジャリー インデックス米国株式 :S&P5 種指数 世界株式 :MSCIワールド インデックス 新興国株式:MSCIエマージング インデックス米国リート :FTSE NAREIT Equity REITsインデックス IM17-2 CSIS19-1 9