301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

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目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 薬剤料等の請求 1 薬剤料 5 Ⅴ 事務的事項 1 届出事

目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 事務的事項 1 新規 届出事項 5 2 掲示事項 5 Ⅴ

平成 29 年度版として各県の項目を統合したものです 平成 29 年度に実施した個別指導におい て保険薬局 ( 調剤 ) に改善を求めた主な 指摘事項 東北厚生局 平成 31 年 3 月

保険QA_ _第1章.indd

により算定する ただし 処方せんの受付回 数が 1 月に 600 回以下の保険薬局を除く により算定する 注の削除 注 4 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合 ( 削除 ) しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には 基準調剤加算として所定点数に32 点を加算する

目 次 Ⅰ 調剤全般に関する事項 1 処方せんの取扱い 1 2 処方内容の変更 1 3 処方内容に関する薬学的確認 2 4 調剤 4 5 調剤済処方せんの取扱い 5 6 調剤録の取扱い 5 7 処方せん及び調剤録の保存 6 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤基本料 6 2 後発医薬品調剤体制加算

はじめに 監査について 最新の監査状況については 平成 25 年 1 月 31 日付けで公表 平成 23 年度における保険医療機関等の指導 監査等の実施状況について フッター 2

かかりつけ薬剤師について 新 かかりつけ薬剤師指導料 70 点 かかりつけ薬剤師 薬局の評価一元的 継続的な服薬管理の評価 主な算定要件 患者の同意が必要 同意を得た次の来局時以降に算定可能となる 患者の署名付きの同意書を作成した上で保管し 患者の薬剤服用歴にその旨を記載すること 患者 1 人に対し


スライド 1

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平成 30 年度調剤報酬改定に係る 都薬によくある問い合わせ ( 平成 28 年 ) 調剤基本料 1 ( 平成 30 年 ) 調剤基本料 1 の場合は提出不要 様式 87 の 3 地域支援体制加算の施設基準に係る届出書添付書類 2 麻薬小売業者免許証の番号 ( 届出する全薬局 ) 該当番号を記載 3

3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うこと ( 以下 レセプト電子請求 という ) が義務付けられた保険医療機関 ( 正当な理由を有する400 床未満の病院及び診療所を除く なお 400 床未満の病院にあっては 平成 27 年度末までに限る

Microsoft PowerPoint - 【厚労省】説明資料_ pptx

目 次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 4 3 処方せん 調剤録の保存 4 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 基準調剤加算 4 2 調剤料 4 3 調剤料又は調剤技術料に係る加算 4 4 後発医薬品の調剤 5 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 5 2 服薬情報

Ⅱ 調剤録等の取扱いについて

Microsoft Word 【反映版】平成28年度の指摘事項

PowerPoint プレゼンテーション

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

に 正当な理由がない限り無償で交付しなければならないものであるとともに 交付が義務付けられている領収証は 指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費 訪問看護管理療養費 訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額の内訳の分かるものとし 別紙様式 4を標準とするものであ

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

スライド 1

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目次 Ⅰ 調剤と調剤技術料に関する事項 1 処方内容の薬学的確認 P1~5 2 処方内容の変更 P5~5 3 後発医薬品への変更調剤 P5~5 4 分割調剤 P5~5 5 処方せんの取扱い P5~6 6 調剤済の処方せんの取扱い P6~7 7 調剤録の取扱い P7~8 8 調剤技術料 P8~10 Ⅱ

1 分析の主旨 ビタミン剤 うがい薬 湿布薬 保湿剤に関しては 医療費適正化の観点か ら 診療報酬改定で様々な対応を行ってきている 本分析は 2012 年度から2016 年度 ( 平成 24 年度から平成 28 年度 ) の調剤レセプトのデータを用いて これらの医薬品の薬剤料 数量等の推移を示したも

Microsoft Word - 平成28年度診療報酬改定における主要改定項目.docx

201601

05【最終版】平成27年度個別指導における主な指摘事項(薬局)

300416保険調剤の理解のために

Microsoft Word - 07【再訂正最終版】平成27年度個別指導における主な指摘事項(薬局)

H12.4調剤報酬点数表解釈通知(案)

Point

[ ] H27 H H26 3. H25 HP

1. 医薬品の採用 購入 1) 国 ( 厚生労働省 ) が医薬品として承認しているもの ( 保険収載されていない医薬品を含む ) はその作用 効果及び副作用をよく理解した上で さらに複数の製品がある場合はそれらの品質や薬価を考慮し 採用を決定する 2) 一成分一品目 ( 一規格 ) を原則とし 採用

の家族等に行うこと ( イ ) 当該薬剤の名称 ( 一般名処方による処方箋または後発医薬品への変更が可能な処方箋の場合においては 現に調剤した薬剤の名称 ) 形状 ( 色 剤形等 ) ( ロ ) 用法 用量 効能 効果 ( ハ ) 副作用及び相互作用 ( ニ ) 服用及び保管取扱い上の注意事項 (

保険調剤の理解のために

ニ後発医薬品の使用に積極的に取り組んでいる旨を当該保険医療機関の見やすい場所に掲示している こと 4 施設基準 通知 第 36 の 3 外来後発医薬品使用体制加算 1 外来後発医薬品使用体制加算に関する施設基準 (1) 診療所であって 薬剤部門又は薬剤師が後発医薬品の品質 安全性 安定供給体制等の情

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3 薬局サービス等 (1) 健康サポート薬局である旨の表示 健康サポート薬局 である旨を表示している場合 健康サポート薬局 とは かかりつけ薬剤師 薬局としての基本的な機能に加えて積極的な健康サポート機能 ( 地域住民による主体的な健康の維持 増進を支援する機能 ) をする薬局をいいます (2) 相

政策課題分析シリーズ14(本文3)

平成 22 年 調剤報酬改定説明会 主催社団法人茨城県薬剤師会 本日の配布資料は 診療報酬改定に関わる膨大な資料の中から 保険薬局に関係する部分を取りまとめたものです スライドの説明順とは必ずしも一致しませんので ご了承ください 1/41

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日が沈むのがはやくなり 涼しい風が吹くようになって参りました 皆様いかがお過ごしでしょうか 9 月 22 日の秋分の日を過ぎると徐々に 昼が短くなり夜の方が長くなって参ります また この時期を境にして徐々に寒くなっていきます 皆様 体調には気を付けて秋を楽しんでいきましょう 食欲? 運動? 読書?


保険調剤の理解のために

Microsoft Word - 個別指導主な指摘事項一覧(薬局)(26年度実施)

鑑-H リンゼス錠他 留意事項通知の一部改正等について

目次 第 1 健康サポート薬局の概要について 1 第 2 健康サポート薬局である旨の表示に係る届出 1 新たに薬局の開設許可申請をする場合 1 2 既存の薬局が新たに健康サポート薬局である旨を表示する場合 1 3 健康サポート薬局である旨の表示を取りやめる場合 3 第 3 健康サポート薬局に係る関連

目次 Ⅰ 調剤と調剤技術料の請求 1 1. 処方せんの取扱いについて 2. その他 Ⅱ 薬学管理料 6 Ⅲ 調剤録等の取扱いについて 11 Ⅳ 調剤内容について 11 Ⅴ 事務的事項について 12 Ⅵ その他 15

スライド 1

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保険薬局におけるハイリスク薬取り扱い時の注意点

院外処方箋記載マニュアル

【73】300730 受付前点検チェック条件表(調剤)

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使用のため必要と認められる数量 ( 原則として 一人一包装単位 ( 一箱 一瓶等 ) まで ) に限り 販売 授与させること 医薬品の適正使用のため 薬局医薬品 要指導医薬品及び第 1 類医薬品を販売 授与する場合は 情報提供及び指導を行なった薬剤師の氏名を伝えている 薬局医薬品及び要指導医薬品の適

④資料2ー2

PowerPoint プレゼンテーション

分割調剤の手続きの明確化 1 分割調剤に係る処方箋様式を追加 分割指示に係る処方箋の記載例 様式処方箋第二 ( この処方箋は どの保険薬局でも有効です ) 号所要欄に記載する の分割指示に係る処方箋様 2 分割の1 回目二(式処方箋第第公費負担者番号保険者番号二二 ( この処方箋は どの保険薬局でも

( 別添 ) 保険医療機関又は保険薬局に係る電子情報処理組織等を用いた費用の請求に関する取扱要領 1 電子情報処理組織による診療 ( 調剤 ) 報酬の請求の届出保険医療機関又は保険薬局 ( 以下 保険医療機関等 という ) は 療養の給付及び公費負担医療に関する費用の請求に関する省令 ( 以下 請求

後発医薬品への変更調剤について

2 重症度 医療 看護必要度の判定基準の見直し 療養病棟入院基本料の評価体系の見直し 医療区分の適正化 在宅復帰機能強化加算 療養病棟における夜間看護体制の充実 高度な放射線治療機器の効率的な利用の推進 医

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政策課題分析シリーズ14(本文2)

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

調剤基本料 調剤基本料 1 調剤基本料 2 調剤基本料 3 イロ特別調剤基本料 41 点 25 点 20 点 15 点 10 点 現行調剤基本料 1 調剤基本料 2 調剤基本料 3 調剤基本料 4 調剤基本料 5 特別調剤基本料 41 点 25 点 20 点 31 点 19 点 15 点 現行では

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

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第169・218回関東支部-9indd.indd

医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

別添 第 1 厚生労働大臣が定める掲示事項 ( 掲示事項等告示第 1 関係 ) 1 保険医療機関が提供する医療サービスの内容及び費用に関する事項について 患者に対する情報の提供の促進を図る観点から 療養担当規則上院内掲示が義務付けられている保険外併用療養費に係るものを除き 届出事項等を院内掲示の対象

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件


調剤技術料 調剤技術料は 薬局における基本的な調剤体制を評価した調剤基本料と 実際の調剤に対する技術料である調剤料により構成されます 調剤基本料改届 ( 処方箋受付 1 回につき ) 今回の改定では いわゆる門前薬局の報酬を適正化する観点から大きく見直されています 処方箋受付回数 や 特定の医療機関


審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

事務連絡 平成 26 年 9 月 5 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 御中 厚生労働省保険局医療課 疑義解釈資料の送付について ( その 9) 診療報酬の算定

愛媛県病院薬剤師会 プレアボイド講演会(安永)

別添 1 平成 21 年度における保険医療機関等の指導及び監査の実施状況 平成 21 年度における保険医療機関等の指導及び監査の実施状況について ( 概況 ) ( 出典厚生労働省 HP:

薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

Ⅲ-3 試用医薬品に関する基準 平成 10 年 1 月 20 日公正取引委員会届出改定平成 13 年 3 月 19 日公正取引委員会届出改定平成 16 年 5 月 25 日公正取引委員会届出改定平成 17 年 3 月 29 日公正取引委員会届出改定平成 26 年 6 月 16 日公正取引委員会 消費

静岡県立静岡がんセンター臨床研究事務局の業務手順書

中小医療機関における輸血 療法委員会の設置に向けて 長崎県合同輸血療法委員会平成 31 年 1 月 16 日

多剤投薬の患者に対する病院薬剤師の業務実態調査 以下につきまして 2016 年 4 月 1 日もしくは 1 ヶ月 (2016 年 4 月 ) の状況でご記入ください お答えいただく欄は最初 ピンク で網掛けされています 入力後 ピンク が消えるように設定されていますので すべて入力後 ピンク のない

薬局を利用するために必要な情報の掲示 ( 薬事法第 9 条の 4) 次の事項について 掲示板等により 薬局内に掲示 しなければなりません また 第 3 については 特定販売を行うことについての広告をする場合 ホームページ等に表示しなければなりません < 具体例 > 第 1 薬局の管理及び運営に関する

02 基本診療料施設基準通知  現在版

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保険薬局の薬剤師による 在宅医療とは 急激に進む高齢化社会と相次ぐ医療 介護制度の改正により ご自宅や施設で医療を受ける患者様がますます増えてきています このような背景のもと 処方箋を受け付けた薬局の薬剤師が 調剤したお薬を持ってご自宅や施設に直接お伺いし お薬の服用方法を説明するものです この際に

事務連絡 平成 30 年 3 月 20 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) ( 別記 ) 関係団体 御中 厚生労働省保険局医療課 平成 30 年度診療報酬改定関連

在宅医療の現状と課題

スライド 1

政策課題分析シリーズ14(本文4)

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

平成30 年度診療報酬改定において経過措置を設けた施設基準の取扱いについて(保険局医療課:H )

Microsoft Word - コンピュータチェック対象事例ファイル仕様書

健康サポート薬局の届出に係る添付書類ひながた ( 参考様式 ) ~ 目次 ~ Ⅰ かかりつけ薬局の基本的機能に関する書類別添 1 省令手順書の記載が確認できる書類別添 2 勤務表別添 3 お薬手帳の意義 役割及び利用方法の説明又は指導のための資料別添 4 かかりつけ薬剤師 薬局の意義及び役割等の説明

1. 対象患者および院外処方せん発行時間 (1) 院外処方せんで対応する患者 ( 院外調剤 ) 外来患者 ( 当院職員 診療時間内急患を含む ) (2) 院外処方せんで対応しない患者 ( 院内調剤 ) 入院中の患者 ( 入院中外来 入院中他科受診 退院処方を含む ) 診療時間外の救急患者 ハンディキ

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Transcription:

平成 29 年度に実施した個別指導において保険薬局に改善を求めた主な指摘事項 東海北陸厚生局

目次 Ⅰ 調剤全般に関する事項 1 処方せんの取扱い 1 2 処方内容に関する薬学的確認 1 3 調剤 1 4 調剤済処方せんの取扱い 1 5 調剤録等の取扱い 2 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 2 2 一包化加算 2 3 自家製剤加算 2 Ⅲ 薬剤管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 2 2 薬剤服用歴の記載 2 3 薬剤情報提供文書 3 4 経時的に薬剤の記録が記入できる薬剤の記録用の手帳 3 5 薬剤服用歴の記録 ( 電磁的記録 ) の保存等 3 6 麻薬管理指導加算 3 7 重複投薬 相互作用等防止加算 3 8 特定薬剤管理指導加算 4 9 乳幼児服薬指導加算 4 10 かかりつけ薬剤師指導料 4 Ⅳ 事務的事項 1 届出事項 4 2 掲示事項 4 Ⅴ その他の事項 1 調剤報酬明細書の記載 5 2 保険請求に当たっての請求内容の確認 5 3 関係法令の理解等 5

Ⅰ 調剤全般に関する事項 1 処方せんの取扱い 次の不備のある処方せんを受け付け 調剤を行っている不適切な例が認められたので改めること 保険医の署名又は記名押印がないもの 処方せんの使用期間を超過しているもの 処方 欄の記載に次の不備のある処方せんについて 疑義照会をせずに調剤を行っている不適切な例が認められたので改めること 用法の記載がない又は不適切なもの 用量の記載がない又は不適切なもの 2 処方内容に関する薬学的確認 処方内容について確認を適切に行っていない ( 処方医への疑義照会を行っているものの その内容等を処方せん又は調剤録に記載していないものを含む ) 次の例が認められたので改めること 薬剤の処方内容から禁忌例への使用が疑われるもの 医薬品医療機器等法による承認内容と異なる効能効果 ( 適応症 ) での処方が疑われるもの 医薬品医療機器等法による承認内容と異なる用法 用量で処方されているもの 過量投与が疑われるもの 倍量処方が疑われるもの 相互作用 ( 併用禁忌 併用注意 ) が疑われるもの 重複投薬又は薬学的に問題がある多剤併用が疑われるもの 投与期間の上限が設けられている医薬品について その上限を超えて投与されているもの 漫然と長期にわたり処方されているもの 3 調剤 調剤 ( 後発医薬品への変更 ) について 次の不適切な例が認められたので改めること 処方医が後発医薬品への変更を認めている場合に 患者に対して後発医薬品に関する説明を適切に行っていない 4 調剤済処方せんの取扱い 調剤済処方せんについて 次の不適切な例が認められたので改めること 記載された調剤済年月日が誤っている 必要な事項 ( 調剤済年月日 保険薬局の所在地及び名称 ) を記載していない 保険薬剤師の署名又は記名 押印がない

5 調剤録の取扱い 調剤録の記入について 次の不適切な例が認められたので改めること 調剤年月日が誤っている 記載された処方せんの発行年月日が誤っている Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 調剤料について 次の不適切な例が認められたので改めること 内服薬について 1 剤とすべきところ 2 剤として算定している 外用薬について 1 調剤とすべきところ 2 調剤として算定している 2 一包化加算 一包化加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 治療上の必要性が認められない場合に算定している 医師の了解を得た上で行ったものではない場合に算定している 薬剤師が一包化の必要性を認め 医師の了解を得た後に一包化を行った場合に 医師の了解を得た旨及び一包化の理由を調剤録等に記載していない 3 自家製剤加算 自家製剤加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 調剤した医薬品と同一剤形及び同一規格を有する医薬品が薬価基準に収載されている 調剤録等に製剤工程を記載していない Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 手帳を持参していない患者に対して 薬剤服用歴管理指導料の告示 注 1 ただし書の点数を算定していない不適切な例が認められたので改めること 手帳を持参している患者に対して 薬剤服用歴管理指導料の告示 注 1 ただし書の点数を算定している不適切な例が認められたので改めること 2 薬剤服用歴の記録 薬剤服用歴の記録について 次の事項の記載がない例が認められたので改めること 例 患者の体質 アレルギー歴 副作用歴等の情報 患者又はその家族等からの相談事項の要点

服薬状況 残薬の状況 患者の服薬中の体調の変化 併用薬等の情報 飲食物 ( 服用中の薬剤との相互作用が認められているものに限る ) の摂取状況 後発医薬品の使用に関する患者の意向 服薬指導の要点 薬剤服用歴の記録への記載が 指導後速やかに完了していない例が認められたので改めること 同一患者の薬剤服用歴の記録について 必要に応じて直ちに参照できるよう保存 管理していない例が認められたので改めること 患者の服薬状況 服薬期間中の体調変化等を確認し 新たに収集した患者情報を踏まえたうえで行う服薬指導の要点を薬剤服用歴の記録に記載するよう改めること 3 薬剤情報提供文書 薬剤情報提供文書について 次の不適切な例が認められたので改めること 提供した文書に 用法 用量 効能 効果 副作用 相互作用 服用及び保管取扱い上の注意事項を記載していない又は記載が不適切である 4 経時的に薬剤の記録が記入できる薬剤の記録用の手帳 手帳による情報提供について 次の不適切な例が認められたので改めること 重大な副作用又は有害事象等を防止するために特に患者が服用時や日常生活上注意すべき事項を記載していない 投薬された薬剤により発生すると考えられる症状 ( 相互作用を含む ) を記載していない 5 薬剤服用歴の記録 ( 電磁的記録の場合 ) の保存等 薬剤服用歴の記録 ( 電磁的記録の場合 ) について 次の不適切な例が認められたので改めること 最新の 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第 5 版 に準拠していない 6 麻薬管理指導加算 麻薬管理指導加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 電話等により麻薬の服用状況 残薬の状況及び保管状況を定期的に確認していない 薬剤服用歴の記録に指導の要点を記載していない 7 重複投薬 相互作用等防止加算 重複投薬 相互作用等防止加算について 次の不適切な例が認められたので改めること

処方医に連絡 確認を行った内容の要点 変更内容を薬剤服用歴の記録に記載していない 8 特定薬剤管理指導加算 特定薬剤管理指導加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 特に安全管理が必要な医薬品に該当しない医薬品について算定している 特に安全管理が必要な医薬品が複数処方されている場合に その全てについての必要な薬学的管理及び指導を行っていない 対象となる医薬品に関して患者又はその家族等に対して確認した内容及び行った指導の要点を薬剤服用歴の記録に記載していない 従来と同一の処方内容にもかかわらず当該加算を継続して算定する場合に 重点的に行った 特に指導が必要な内容について 薬剤服用歴の記録に記載していない 9 乳幼児服薬指導加算 乳幼児服薬指導加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 乳幼児に係る処方せんの受付の際に確認した体重 適切な剤形その他必要な事項等について 薬剤服用歴の記録及び手帳に記載していない 患者の家族等に対して行った適切な服薬方法 誤飲防止等の必要な服薬指導の要点について 薬剤服用歴の記録及び手帳に記載していない 10 かかりつけ薬剤師指導料 かかりつけ薬剤師指導料について 次の不適切な例が認められたので改めること 患者の同意を得た回に算定している 患者の同意を得た旨を薬剤服用歴の記録に記載していない 患者が受診している全ての保険医療機関の情報 服用している処方薬 要指導医薬品及び一般用医薬品並びに健康食品等について 薬剤服用歴の記録に記載していない Ⅳ 事務的事項 1 届出事項 次の届出事項に変更が認められたので 速やかに東海北陸厚生局長に届け出ること 開局時間 保険薬剤師の異動 ( 採用 退職 ) 保険薬剤師の勤務形態 ( 常勤 非常勤 ) の変更 2 掲示事項 掲示事項について 次の不適切な事項が認められたので改めること

例 東海北陸厚生局長に届け出た事項 ( 施設基準 ) に関する事項を掲示していない 後発医薬品調剤体制加算を算定している旨を保険薬局の内側の見やすい場所に掲示していない 明細書の発行状況に関する事項を掲示していない Ⅴ その他の事項 1 調剤報酬明細書の記載 70 枚を超えて湿布薬が処方されている処方せんに基づき調剤を行った場合において 処方医が当該湿布薬の投与が必要であると判断した趣旨について 処方せんの記載により確認した旨又は疑義照会により確認した旨の記載がない不適切な例が認められたので改めること 2 保険請求に当たっての請求内容の確認 保険薬剤師が行った調剤に関する情報の提供等について 保険薬局が行う療養の給付に関する費用の請求が適正なものとなるよう保険薬剤師による処方せん 調剤録及び調剤報酬明細書の突合 確認を行うこと 3 関係法令の理解等 健康保険法をはじめとする社会保険各法並びに医薬品医療機器等法等の保険医療に関する法令の理解が不足しているので 法令に関する理解により一層努めること 開設者は今回の指導結果の内容を踏まえ 同様に開設者となっている他の保険薬局について状況の把握を行うとともに 業務内容を改善するなど 保険調剤の質的向上及び適正化を図ること