トランス脂肪酸に関するとりまとめ(参考資料)

Similar documents
栄養表示に関する調査会参考資料①

栄養成分等の分析方法等及び「誤差の許容範囲」の考え方について

トランス脂肪酸に関するとりまとめ(参考資料)

Microsoft PowerPoint トランス脂肪酸・スライト゛神奈川県消費者意見交換(最終)

PowerPoint プレゼンテーション

スライド 1

Taro-①概要.jtd

<4D F736F F D CB48D655F94928D95445F90488E9690DB8EE68AEE8F802E646F63>

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

2. 栄養管理計画のすすめ方 給食施設における栄養管理計画は, 提供する食事を中心とした計画と, 対象者を中心とした計画があります 計画を進める際は, それぞれの施設の種類や目的に応じて,PDCA サイクルに基づき行うことが重要です 1. 食事を提供する対象者の特性の把握 ( 個人のアセスメントと栄

目次 栄養成分表示を知ろう! 栄養成分表示のことを知っていますか? 栄養成分表示のことを知って あなたの食生活に活用してみましょう エネルギーとたんぱく質 脂質 炭水化物のバランスについて 2 栄養成分表示をどのように活用したらいいの? 3 自分に必要なエネルギー及び栄養素の目標量を計算してみましょ

目次 < 栄養表示の特徴 > 栄養表示の特徴 1 < 健康 栄養政策と栄養表示の関係 > 健康 栄養政策と栄養表示基準 2 健康 栄養政策と栄養表示 3 健康 栄養政策と栄養表示の関係 4 21 世紀における国民健康づくり運動 ( 健康日本 21) の具体的な推進について 5 < 栄養表示の重要性の

2) エネルギー 栄養素の各食事からの摂取割合 (%) 学年 性別ごとに 平日 休日の各食事からのエネルギー 栄養素の摂取割合を記述した 休日は 平日よりも昼食からのエネルギー摂取割合が下がり (28~31% 程度 ) 朝食 夕食 間食からのエネルギー摂取割合が上昇した 特に間食からのエネルギー摂取

日本スポーツ栄養研究誌 vol 目次 総説 原著 11 短報 19 実践報告 資料 45 抄録

トランス脂肪酸やその他の脂質成分について

Shokei College Investigation into the Physical Condition, Lifestyle and Dietary Habits of the Members of a Boy s Soccer Team and their Families (1) Ph

目次 頁 1. はじめに 1 2. 我が国の健康 栄養政策を踏まえた栄養表示 2 3. 表示の優先度が高い栄養成分 3 (1) エネルギー 4 (2) ナトリウム 4 (3) 脂質 5 (3-1) 飽和脂肪酸 5 (3-2) トランス脂肪酸 6 (3-3) コレステロール 6 (4) 炭水化物 6

1 栄養成分表示を活用してみませんか? 媒体の内容 1 ページ 導入 ねらい : 栄養成分表示 とは 食品に含まれているエネルギー及びたんぱく質 脂質 炭水化物 食塩相当量などを表示したものであることを理解する 栄養成分表示を見たことがありますか? と問いかけ 普段から栄養成分表示を見ているか 見て

Taro-4

保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用

目次頁 < 審議の経緯 >... 4 < 食品安全委員会委員名簿 >... 4 < 食品安全委員会新開発食品専門調査会専門委員名簿 >... 4 要約... 5 はじめに... 6 Ⅰ. トランス脂肪酸の概要 化学構造と性状 生成要因 定義と種類... 9

2015 1,200 A B J 一般社団法人 J ミルク牛乳乳製品の知識改訂版 001

新開発食品評価書 食品に含まれるトランス脂肪酸 2012 年 3 月 食品安全委員会

旧制度からの主な変更点 1 加工食品と生鮮食品の区分の統一 JAS 法と食品衛生法において異なる食品の区分について JAS 法の考え方に基 づく区分に統一 整理 新たに加工食品に区分されるもの さん現行の食品衛生法では表示対象とはされていない 軽度の撒塩 生干し 湯通し 調味料等により 簡単な加工等

食品群別栄養素等摂取量 - 食品群 栄養素別 摂取量 - 総数 歳 E B 1 B 2 C 飽和一価不飽和 n-6 系 n-3 系脂肪酸脂肪酸脂肪酸脂肪酸 mg g 総量 水溶性 不溶性 μgre 1 μg mg 2 μg mg mg mgne 3 mg μg μg mg mg mg g

できるようにするため 現行の規制を見直すことが必要となる の記述は 2 つのクラスの食品に言及していると考えられる 一つは 栄養成分は 原材料の製造場所や収穫時期等の違いにより 同様のサンプルであっても 含有量のばらつきが大きく 個体差の大きい食品などでは誤差が許容範囲に収まることが困難な場合もある

Microsoft Word - P  第1部(第1表~第6表)

カテゴリー別人数 ( リスク : 体格 肥満 に該当 血圧 血糖において特定保健指導及びハイリスク追跡非該当 ) 健康課題保有者 ( 軽度リスク者 :H6 国保受診者中特定保健指導外 ) 結果 8190 リスク重なりなし BMI5 以上 ( 肥満 ) 腹囲判定値以上者( 血圧 (130 ) HbA1

トランス脂肪酸のとりまとめ

2013 年 4 月 26 日 消費者委員会第 22 回食品表示部会の資料に対するコメント 日本生活協同組合連合会 品質保証本部 / 安全政策推進室 鬼武一夫 実りある議論のためのコメント ( 赤字が資料に関するコメントである ) 栄養表示における重要な事項は どのような国においても 1. 表示値を

結果の概要

学校給食摂取基準の活用 学校給食摂取基準は全国平均を示したものであるから その考え方を踏まえた上で 各学校の実態に応じた摂取基準 ( 給与栄養目標量 ) 作成する必要がある EER 算出シートに数字を打ち込めば EER( 推定エネルギー必要量 ) は算出できるが 専門職 ( 管理栄養士 栄養士 )

PowerPoint プレゼンテーション

青年期を対象とした携帯食事手帳システムの提供 目 次 1. 目的 1 2. 携帯食事手帳システムの概要 1 (1) システムの基礎データ 1 (2) 利用方法 1 (3) 確認できる情報 1 3. 携帯食事手帳利用の手引き 2 (1) 携帯食事手帳 (QRコード) 3 (2) 料理選択の仕方 4 (


hyoushi

栄養成分表示ハンドブック-本文.indd

平成15年度マーケットバスケット方式による安息香酸、ソルビン酸、プロピオン酸、

BDHQ1_3_5_151123basic.xls

Microsoft PowerPoint - 補足資料(セット版-2).ppt

山梨県生活習慣病実態調査の状況 1 調査目的平成 20 年 4 月に施行される医療制度改革において生活習慣病対策が一つの大きな柱となっている このため 糖尿病等生活習慣病の有病者 予備群の減少を図るために健康増進計画を見直し メタボリックシンドロームの概念を導入した 糖尿病等生活習慣病の有病者や予備

2214kcal 410g 9.7g 1 Point Advice

2

本日の流れ 脂質の性質と吸収について トランス脂肪酸について 最新の情報 ( 参考 ) 海外の情報 2

脂質について知りたい! からだに必要なものを取り込んで生きていく営み ( 栄養 ) において 特に重要な成分は 炭水化物 たんぱく質 脂質 ビタミン ミネラルです 脂質は私たちのからだにとって重要な栄養素であり 食品にあっては食べ物をおいしくしたり 食べやすくしたりするなどの役割も担っています 私た

(1) トランス脂肪酸の生成トランス脂肪酸の生成については 次の四つの過程があることが示されています 1) 加工 調理段階で生成 1 植物油等の加工に際し 水素添加の過程において シス型の不飽和脂肪酸から生成 2 植物油等の精製に際し 脱臭の過程において シス型の不飽和脂肪酸から生成 3 油を高温で

立石委員提出資料(トランス脂肪酸に関する意見書)

学校給食摂取基準の策定について(報告)

スライド 1

Microsoft PowerPoint - ④(資料3)食品表示法(保健事項(2017)

私の食生活アセスメント

都市部中学 3 年生女子の食事調査 井ノ口美香子 * 今野はつみ * 德村光昭 * 川合志緒子 * 田中祐子 * 康井洋介 * 糸川麻莉 * 近年, 中学生女子における行動上の問題として やせ志向, 一方, 栄養上の問題ではやせ, および肥満の両面が指摘されている 食生活のあり方は生涯の健康づくりに

19_ コーデックス 2

栄養表示 - 一般市民向けよくある質問 A. 改訂規則および栄養表示の枠組み B. 栄養表示 C. 栄養素情報 D. 栄養強調表示 A) 改訂規則および栄養表示の枠組み Q1. 食品および薬品 ( 成分および表示 )( 改訂 : 栄養表示および栄養強調表示の規定 ) 2008 年度規則 ( 改訂規則

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

牛乳および乳製品摂取量

PowerPoint プレゼンテーション

資料 1-3 合理的な方法に基づく表示値の設定 ( 平成 25 年 4 月 26 日 消費者委員会第 22 回食品表示部会 ) へのコメント -1 栄養成分の含有量を一定値で示す場合 収去検査による分析に基づく実績値が 表示値の規定された許容範囲内にあること 収去検査において規定された分析方法によっ


Microsoft Word - ☆5章1栄養.doc

結果の概要 1 栄養 食生活に関する状況 (1) 野菜の摂取状況 20 歳以上における 1 日の野菜摂取量の平均値は 288.1g 性別にみると男性 297.1g 女性 281.1g 年齢階級別にみると 男女ともに 40 歳代で最も少ない 図 1 野菜摂取量の平均値 (20 歳以上 性 年齢階級別

2-3 分析方法と測定条件ソルビン酸 デヒドロ酢酸の分析は 衛生試験法注解 1) 食品中の食品添加物分析法 2) を参考にして行った 分析方法を図 1 測定条件を表 3に示す 混合群試料 表示群試料について 3 併行で分析し その平均値を結果とした 試料 20g 塩化ナトリウム 60g 水 150m

目次 1, 研究背景 1-1, ダイエッに対する関心 1-2, 現代の食生活の問題 2, 肥満になる原因 2-1, 肥満になるメカニズム 2-2, 原因 3, 食事パターンによる比較 3-1, 食事パターンの構造と栄養素等の摂取状況の研究 4, 研究目的と分析手順 4-1, データ概要 4-2, 用

平成25年度事業計画(案)

title

title

食品には たんぱく質や脂質 炭水化物などの栄養成分が含まれています 私たちが健康な生活を送ることができるのは 食品から必要な栄養を必要な量とっているからです 食材を加熱すると 食材に天然に含まれている成分から新たな成分ができることがあります それによって 例えばパンを焼いたときの美味しそうな色 コー

(5) 食事指導食事指導は 高血圧の改善 耐糖能障害の改善 代謝異常の改善について 各自の栄養状況 意欲などに応じて目標をたて これを達成できるよう支援する形で行った 開始時点で 食事分析を行い 3ヶ月ごとに 2 回進捗状況を確認する面接を行った 1 年後に終了時点の食事分析を行った 各項目の値の増

H22栄養調査

平成 24 年度内閣府食品安全委員会 食品健康影響評価技術研究 トランス脂肪酸による動脈硬化性疾患の 発生機序の解明と健康影響評価手法の確立 平田健一神戸大学大学院医学研究科内科学講座循環器内科学分野

10.Z I.v PDF.p

<4D F736F F D E9197BF A95CA8E86976C8EAE A8C928D4E94ED8A5182CC8FEE95F18EFB8F5791CC90A72E646F6378>

第 3 部食生活の状況 1 食塩食塩摂取量については 成人男性では平均 11.6g 成人女性では平均 10.1gとなっており 全国と比較すると大きな差は見られない状況にあります 図 15 食塩摂取量 ( 成人 1 日当たり ) g 男性

Q1. あなたが 普段健康のために積極的に摂取している栄養成分 控えている栄養成分をお答えください ( 単数回答 ) n=1000 積極的に摂っている栄養成分 TOP5 積極的に摂っているどちらとも言えない摂取を控えている 水分 61.7% 34.1% 4.2% たんぱく質 44.7% 48.4%

Microsoft PowerPoint 【資料3】主な改定内容と課題について0405

02-08p

(3) 栄養強調表示 ( 一般用加工食品の場合 基準第 7 条第 1 項 一般用生鮮食品の場合 任意表示 ( 第 21 条第 1 項 ) 別表第 12 13) 別表第 に掲げている栄養成分及び熱量を強調する場合は 当該栄養成分の量及び熱量は 別表第 9 の第 3 欄 ( 測定及び算出の方

次世代ヘルスケア産業協議会第 17 回健康投資 WG 資料 6 職場における食生活改善の質の向上に向けて 武見ゆかり第 6 期食育推進評価専門委員会委員 ( 女子栄養大学教授, 日本栄養改善学会理事長 )

タイトル

具体的論点 1( 栄養成分 ) ( 案 ) 平成 28 年 2 月 16 日第 2 回検討会資料 2 から抜粋 1 栄養成分を機能性表示食品制度の対象とする意義 2 安全性の確保 対象となる食品 成分の範囲 摂取量の在り方 3 機能性の表示 適切な機能性表示の範囲 消費者に誤解を与えないための情報の

平成18年2月

学校給食摂取基準の策定について(報告)

豚.indd

<4D F736F F F696E74202D B90DB8EE68FF38BB592B28DB882C593BE82E782EA82BD93E A982E782C582AB82E982BE82AF905E82CC926C82C98BDF82C382AF82E982BD82DF82C92E707074>

栄養成分表示ハンドブック-本文.indd

<4D F736F F D D3591E597A A8D9182C982A882AF82E98E A882E682D BB95A882CC90DB8EE697CA82C6905

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

PowerPoint プレゼンテーション


2 11. 脂肪 蓄 必 12. 競技 引退 食事 気 使 13. 日 練習内容 食事内容 量 気 使 14. 競技 目標 達成 多少身体 無理 食事 仕方 15. 摂取 16. 以外 摂取 17. 自身 一日 摂取 量 把握 18. 一般男性 ( 性. 一日 必要 摂取 把握 19. 既往歴 図

小学生のカルシウム摂取量に寄与する食品の検討 小学生のカルシウム摂取量に寄与する食品の検討 小川瑞己 1 佐藤文佳 1 村山伸子 1 * 目的 小学生のカルシウム摂取の実態を把握し 平日と休日のカルシウム摂取量に寄与する食品を検討する 方法 2013 年に新潟県内 3 小学校の小学 5 年生全数 3

栄養表示の作成 直接栄養分析から 既存商品の表示を採用することによって 分析試験報告

2

PowerPoint プレゼンテーション

dic s ヘルスコミュニケーション vol.6 美容と脂質の摂りかた

図 24 世界の高齢化率の推移 資料 :UN,World Population Prospects: The 2012 Revision ただし日本は 2010 年までは総務省 国勢調査 2015 年以降は国立社会保障 人口問題研究所 日本の将来推計人口 ( 平成 24 年 1 月推計 ) の出生中

肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より

食生活指針の解説要領 1. 食生活指針改定の趣旨我が国は世界でも有数の長寿国であり 平均寿命は男女ともに 80 年を超え 今後も平均寿命が延びることが予測されています こうした平均寿命の延伸には 日本人の食事が一助になっていると考えられます 日本人の食事の特徴としては 気候と地域の多様性に恵まれ 旬

補正票.indd

Transcription:

参考資料 1~6 目次 参考資料 1. 食品中のトランス脂肪酸含有量参考資料 2. トランス脂肪酸 飽和脂肪酸含有量の変化参考資料 3. 食品中の脂質及びトランス脂肪酸含有量参考資料 4. 外食食品中のトランス脂肪酸含有量参考資料 5. 脂肪エネルギー比率ごとの人数の割合参考資料 6. 第 1 回栄養表示に関する調査会資料 1( 抜粋 )

参考資料 1 食品中のトランス脂肪酸含有量 小分類 バターマーガリン 2 植物性油脂動物性油脂 その他油脂類ビスケット類 その他の菓子類 ケーキ ペストリー類 マヨネーズパン類菓子パン類即席中華めん油揚げ類牛肉肉類 ( 内臓 ) 牛乳チーズ醗酵乳 乳酸菌飲料その他の乳製品 ( 備考 )1. 2. 3. 4. 食品名 試料数 トランス脂肪酸 (g/100g) 平均値最大値最小値 バター 13 1.951 2.210 1.710 マーガリン ファットスプレッド 34 7.004 13.489 0.356 マーガリン ファットスプレッド ( 市販品 ) 15 5.509 12.285 0.941 マーガリン ファットスプレッド ( 業務用 ) 19 8.184 13.489 0.356 マーガリン 20 8.057 13.489 0.356 ファットスプレッド 14 5.499 9.979 0.988 食用調合油 ナタネ油等 22 1.395 2.780 0 ラード 牛脂 4 1.365 2.700 0.640 ラード 3 0.920 1.090 0.640 ショートニング 10 13.574 31.210 1.150 3 ビスケット類 29 1.795 7.282 0.036 ビスケット 7 0.680 2.498 0.036 クッキー 8 1.916 3.802 0.209 クラッカー 6 0.444 0.813 0.049 カンパン 3 3 0.369 0.637 0.182 パイ 5 4.752 7.282 0.369 半生ケーキ 3 1.849 2.985 0.174 その他の菓子類 56 0.490 12.652 0 ポテト系スナック菓子 16 0.308 1.472 0.026 コーン系スナック菓子 8 1.715 12.652 0.084 米菓子 8 0.251 0.619 0.003 小麦系スナック菓子 9 0.510 1.261 0.099 チョコレート 15 0.148 0.713 0 ケーキ ペストリー類 12 0.707 2.169 0.258 シュークリーム 4 0.543 0.931 0.258 スポンジケーキ 4 0.905 2.169 0.385 イーストドーナツ 4 0.673 1.589 0.267 マヨネーズ 9 1.237 1.652 0.486 食パン 5 0.163 0.270 0.046 菓子パン 4 0.204 0.336 0.150 即席中華めん 10 0.128 0.377 0.024 油揚げ がんもどき 7 0.134 0.224 0.068 牛肉 70 0.521 1.445 0.012 牛肉 ( 内臓 ) 10 0.439 1.450 0.005 普通乳他 26 0.091 0.194 0.024 プロセスチーズ他 27 0.826 1.459 0.479 プレーンヨーグルト 乳酸菌飲料 8 0.043 0.105 0 4 その他の乳製品 30 0.482 12.470 0.005 練乳 4 0.148 0.228 0.005 クリーム 10 3.017 12.470 0.011 アイスクリーム類 14 0.242 0.598 0.008 脱脂粉乳 2 0.024 0.026 0.022 内閣府食品安全委員会 平成 18 年度食品安全確保総合調査 : 食品に含まれるトランス脂肪酸の評価基礎資料調査報告書 ( 参照 6) に基づき作成マーガリンにはマーガリンの他ファットスプレッドを含む また食品名区分では市販品と業務用マーガリンとファットスプレッドに分けて平均値等を示すビスケット類の平均値は 国民健康 栄養調査報告では小分類の食パンに分類されるカンパン類を除いたビスケットから半生ケーキについての値 平均値には この食品群においてきわめてトランス脂肪酸含有量が高い クリーム ( 乳脂 植物油 ) の 2 検体は加えていない なお 加えた場合は 1.140g/100g である

参考資料 2 トランス脂肪酸 飽和脂肪酸含有量の変化 分類 マーガリン ファットスプレッド ショートニング 一般用 業務用 一般用 業務用 一般用 業務用 用途 製造者 平成 18 年度 トランス脂肪酸 (g/100g) 飽和脂肪酸 (g/100g) 製造者 平成 22 年度 トランス脂肪酸 (g/100g) 飽和脂肪酸 (g/100g) A 社 12.3 23.7 A 社 12.2 23.3 B 社 8.53 26.0 B 社 4.30 30.5 C 社 0.94 17.0 C 社 0.62 16.8 D 社 1.29 17.7 D 社 0.22 20.5 C 社 8.23 20.4 C 社 1.09 19.2 E 社 0.36 29.4 E 社 0.37 29.3 ( 同一銘柄平均 ) - 5.28 22.4-3.13 23.3 F 社 9.66 19.4 - - - ( 全平均 ) - 5.90 21.9-3.13 23.3 G 社 6.67 29.3 G 社 0.37 35.5 H 社 1.80 41.7 U 社 1.20 42.7 I 社 6.89 31.7 Q 社 0.44 45.7 J 社 13.0 31.7 R 社 0.58 36.7 G 社 13.5 30.4 H 社 1.18 41.6 G 社 10.0 22.1 K 社 1.14 43.1 G 社 11.8 25.4 - - - K 社 8.79 31.8 - - - A 社 8.50 31.9 - - - F 社 9.48 31.2 - - - F 社 5.80 24.3 - - - L 社 12.20 27.4 - - - ( 全平均 ) - 9.04 29.9-0.82 40.9 B 社 1.92 22.0 B 社 1.62 21.2 A 社 1.30 21.2 A 社 1.02 20.7 B 社 2.28 56.6 B 社 2.16 53.3 B 社 4.42 8.8 B 社 3.22 7.9 ( 同一銘柄平均 ) - 2.48 27.2-2.01 25.8 C 社 7.13 20.2 - - - M 社 7.76 11.5 - - - F 社 7.36 21.8 - - - A 社 7.58 8.0 - - - ( 全平均 ) - 4.97 21.3-2.01 25.8 A 社 9.98 14.7 G 社 0.55 26.8 H 社 7.54 21.6 H 社 0.81 26.3 K 社 8.55 23.3 K 社 13.5 13.6 B 社 0.99 27.2 H 社 0.62 33.6 ( 全平均 ) - 6.77 21.7-3.87 25.1 B 社 31.2 19.8 B 社 3.38 47.3 N 社 11.0 25.4 - - - ( 全平均 ) - 21.1 22.6-3.38 47.3 O 社 12.9 24.7 S 社 1.20 27.8 K 社 1.63 13.9 G 社 0.63 39.7 J 社 17.1 25.6 U 社 0.43 48.7 O 社 1.15 21.1 J 社 0.46 47.6 G 社 10.4 30.2 Q 社 0.48 52.5 P 社 21.8 27.1 R 社 0.56 53.6 Q 社 26.4 24.5 H 社 0.64 39.3 - - - K 社 0.39 50.6 - - - T 社 0.51 49.2 ( 全平均 ) - 13.1 23.9-0.59 45.4 ( 備考 )1. 内閣府食品安全委員会 平成 22 年度食品安全確保総合調査 : 食品に含まれるトランス脂肪酸に係る食品健康影響評価情報に関する調査 ( 調査報告書 ) ( 参照 7) に基づき作成 2. 印の製品 ( 同一銘柄品 ) を平成 18 年度と22 年度で比較 3. 業務用については平成 18 年度と22 年度でサンプリング法が異なる

参考資料 3 食品中の脂質及びトランス脂肪酸含有量 食品群品名調査点数脂質含有量 (g/100g) トランス脂肪酸 含有量 (g/100g) 穀類 食パン 8 2.8~6.0 0.030~0.32 ロールパン 5 7.9~22.4 0.14~0.47 クロワッサン 6 17.1~26.6 0.29~3.0 菓子類 ショートケーキ 7 14.7~25.0 0.40~1.3 アップルパイ ミートパイ 5 17.1~25.7 0.34~2.7 デニッシュ 5 13.4~22.4 0.41~0.98 調味料 香辛料類 ドレッシング 5 0.1~51.9 0~0.88 カレールウ 5 32.9~39.9 0.78~1.6 ハヤシルウ 5 26.9~36.2 0.51~4.6 その他のソース 5 1.8~10.0 0.032~1.1 ( 備考 ) 農林水産省ホームページ トランス脂肪酸に関する情報 ( 参照 8) に基づき作成 参考資料 4 外食食品中のトランス脂肪酸含有量 単位分類調査点数トランス脂肪酸含有量 平均値最大値最小値 1g 当たり (mg) ハンバーガー 10 3.19 5.75 1.44 ピザ 10 3.57 5.98 2.62 洋食 10 2.37 5.02 0.85 中華 10 0.64 1.05 0.32 和食 10 1.39 2.28 0.52 1 食当たり (mg) ハンバーガー 10 717.1 1,159.3 357.8 ピザ 10 1,105.1 2,119.3 817.3 洋食 10 818.9 1,860.2 143.7 中華 10 265.3 555.7 109.6 和食 10 306.2 564.1 168.1 ( 備考 ) 国立医薬品食品衛生研究所 食品中の汚染物質等の一日摂取量調査一食当たり試料 (one serving 試料 ) の分析によるトランス脂肪酸摂取量の推定 : 平成 20 年度食品等試験検査費 ( 厚生労働省 ) 報告 書 ( 参照 9) に基づき作成

参考資料 5 脂肪エネルギー比率ごとの人数の割合 - 脂肪エネルギー比率の区分 年齢階級別 人数 割合 - 全国補正値 総数 男性 女性 20 歳以上 総数 男性 女性 総数 20~29 歳 30~39 歳 40~49 歳 人数 % 人数 % 人数 % 人数 % 人数 % 人数 % 人数 % 総数 6,481 100.0 557 100.0 788 100.0 989 100.0 961 100.0 1,408 100.0 1,778 100.0 15% 未満 478 7.4 24 4.3 36 4.6 48 4.9 48 5.0 110 7.8 212 11.9 15~20% 未満 976 15.1 48 8.6 91 11.5 100 10.1 132 13.7 227 16.1 378 21.3 20~25% 未満 1,614 24.9 112 20.1 164 20.8 226 22.9 242 25.2 390 27.7 480 27.0 25~30% 未満 1,613 24.9 145 26.0 217 27.5 275 27.8 264 27.5 328 23.3 384 21.6 30~35% 未満 1,127 17.4 131 23.5 174 22.1 207 20.9 165 17.2 225 16.0 225 12.7 35% 以上 673 10.4 97 17.4 106 13.5 133 13.4 110 11.4 128 9.1 99 5.6 総数 2,998 100.0 273 100.0 368 100.0 456 100.0 455 100.0 638 100.0 808 100.0 15% 未満 254 8.5 11 4.0 17 4.6 26 5.7 36 7.9 53 8.3 111 13.7 15~20% 未満 493 16.4 23 8.4 47 12.8 54 11.8 74 16.3 115 18.0 180 22.3 20~25% 未満 788 26.3 50 18.3 89 24.2 112 24.6 121 26.6 192 30.1 224 27.7 25~30% 未満 729 24.3 88 32.2 99 26.9 122 26.8 112 24.6 143 22.4 165 20.4 30~35% 未満 474 15.8 65 23.8 64 17.4 97 21.3 69 15.2 93 14.6 86 10.6 35% 以上 260 8.7 36 13.2 52 14.1 45 9.9 43 9.5 42 6.6 42 5.2 総数 3,483 100.0 284 100.0 420 100.0 533 100.0 506 100.0 770 100.0 970 100.0 15% 未満 224 6.4 13 4.6 19 4.5 22 4.1 12 2.4 57 7.4 101 10.4 15~20% 未満 483 13.9 25 8.8 44 10.5 46 8.6 58 11.5 112 14.5 198 20.4 20~25% 未満 826 23.7 62 21.8 75 17.9 114 21.4 121 23.9 198 25.7 256 26.4 25~30% 未満 884 25.4 57 20.1 118 28.1 153 28.7 152 30.0 185 24.0 219 22.6 30~35% 未満 653 18.7 66 23.2 110 26.2 110 20.6 96 19.0 132 17.1 139 14.3 35% 以上 413 11.9 61 21.5 54 12.9 88 16.5 67 13.2 86 11.2 57 5.9 ( 備考 ) 厚生労働省 平成 25 年国民健康 栄養調査 ( 参照 27) より抜粋 50~59 歳 60~69 歳 70 歳以上

参考資料 6 第 1 回栄養表示に関する調査会資料 1( 抜粋 )( 参照 31) 消費者庁提出資料 ( 平成 25 年 12 月 4 日時点 ) 化の対象成分について 1/10 これまでの検討経過について ( 表示すべき栄養成分の優先度 ) 背景 栄養成分表示検討会報告書 ( 平成 23 年 8 月 23 日 消費者庁 ) において 表示すべき栄養成分の優先度は エネルギー ナトリウム 脂質 炭水化物 たんぱく質の順とされており これらは 健康 栄養に関する基本的な知識として 全ての国民が知っておくべきであると考えられるもの として位置付けられている その他の栄養成分については 国内外の科学的根拠等をもとに 引き続き検討すべき とされている このうち 食物繊維及び飽和脂肪酸については 栄養摂取状況から欠乏や過剰等問題がある と考えられている 優先度案 1 * エネルギー 2 * ナトリウム 3 * 脂質 *: 一般表示事項 / 無印 : 一般表示事項以外の成分 ( 下線 ): 栄養摂取状況から欠乏や過剰等問題があると考えられたもの 適正体重の維持が推奨される中 各種疾病のリスクファクターである肥満について 特に 20-60 歳代の男性肥満者の割合は増加傾向が鈍化 高血圧予防の観点で我が国の健康 栄養政策として重要度が高い栄養成分であるが 目標量以上をとっている人が 7 割以上存在 脂質のとりすぎは動脈硬化等心疾患のリスクを促進することから 適切な脂肪エネルギー比率での摂取が推奨されるが 目標量を超える人が約半数存在 4 * 炭水化物 最も主要なエネルギー源であり 摂取割合が最も多い 5 * たんぱく質 人の体の組織を構成する主要な栄養素である 選定基準 1. 我が国の健康 栄養政策において 国民の健康の保持増進に影響を与えている栄養成分として 目標が掲げられている栄養成分のうち 国民の栄養摂取状況から問題があると考えられるもの 2. 健康 栄養に関する基本的な知識として 全ての国民が知っておくべきであると考えられるもの ~ 今後 検討が必要なもの~ ビタミン ミネラル類 生体の機能の維持や生活習慣病の予防には ビタミン ミネラルの適切な摂取が必要 * 食物繊維 生活習慣病の予防に重要と考えられる栄養素のひとつであり 目標量をとれていない人が半数以上存在 糖類 WHOでは 遊離糖類の摂取制限を推奨 飽和脂肪酸 WHOでは 飽和脂肪酸の摂取低減や不飽和脂肪酸への切り替えを推奨しているが 適正範囲を超える人が半数近く存在 トランス脂肪酸 トランス脂肪酸のとりすぎは冠動脈疾患を増加させる可能性が高い コレステロール 血中コレステロールが心疾患のリスクを高める可能性 2/10

これまでの検討経過について ( 国際比較 ) 背景 食品表示一元化検討会報告書 ( 平成 24 年 8 月 9 日 消費者庁 ) においては 対象成分について 栄養表示の化に向けての環境整備の状況を踏まえつつ 実際の化施行までに対象成分を決めることが適当である なお コーデックス委員会の栄養表示ガイドラインにおいて 栄養表示を行う際に必ず表示すべき栄養成分として定められているものには 現行の一般表示事項 ( エネルギー たんぱく質 脂質 炭水化物及びナトリウム ) のほかにも飽和脂肪酸や糖類がある 対象成分の検討に当たっては これらを含め 各国の表示の実態を踏まえつつ 幅広く検討する必要がある とされている エネルギー炭水化物たんぱく質脂質 CODEX 米国 カナダ 韓国 栄養成分表示がの国 地域の例 アルゼンチンウルグアイパラグアイブラジル 香港 台湾 オーストラリアニュージーランド EU 2 中国 日本 ( ) 必須必須 4 ナトリウム必須必須 4 飽和脂肪酸必須 糖類必須 トランス脂肪酸 1 3 コレステロール 食物繊維 ビタミン A ビタミン C カルシウム 鉄 1 トランス脂肪酸の摂取量の水準が公衆衛生上の懸念となっている国では 栄養表示においてトランス脂肪酸の表示を考慮する必要がある 旨が脚注に記載されている 2 2011 年 12 月に食品ラベルに関する新規則 消費者に対する食品情報の提供に関する規則 が発効され 栄養表示は 5 年の猶予期間を経て化される予定 3 水素添加又は部分水素添加をしている油脂が使用されている食品については トランス脂肪酸の含有量を表示しなければならない 4 栄養表示をする場合に表示が必須であるもの 3/10 各栄養成分の表示の在り方について 考え方( 案 ) 新基準における栄養成分の表示の在り方については 次の3 点を勘案して決定する 1 消費者における表示の必要性 ( 国民の摂取状況 生活習慣病との関連 等 ) 2 事業者における表示の実行可能性 3 国際整合性 具体的には 1 から 3 の全ての観点を満たす場合は 1 の観点を満たす場合は推奨 * 1 の観点を満たさない場合はの表示項目とする * 推奨とは 全事業者における表示の実行可能性は低いものの 表示の必要性が高いものとして積極的に表示すべきと考えられるもの ( ではあるが その他の表示成分よりも優先度が高いものとして規定する ) 新基準 ( 案 ) エネルギー たんぱく質 脂質 炭水化物 ナトリウム 推奨 その他 飽和脂肪酸 食物繊維 糖類 トランス脂肪酸 コレステロール ビタミン ミネラル類 4/10 ( 考え方の詳細については 次頁以下 )

新基準 ( 案 ) エネルギー たんぱく質脂質炭水化物 ナトリウム 消費者の必要性 エネルギーは食事の内容を評価する最も基本的な指標であり 適正体重を維持 ( 肥満 やせを予防 ) するためにも必要な情報である 1) 健康 栄養に関する基本的な知識として 全ての国民が知っておくべきであると考えられるものである 1) エネルギーの質を評価するためには エネルギー源となる三大栄養素 ( たんぱく質 脂質 炭水化物 ) に関する情報も必要である 健康 栄養に関する基本的な知識として 全ての国民が知っておくべきであると考えられるものである 1) ナトリウム制限は 高血圧の予防のために意義が大きい 国民の 7 割以上が 目標量以上を摂取している 2) 健康 栄養政策として重要度が高く 全ての国民が知っておくべきであると考えられるものである 1) 事業者の実行可能性 誤差の許容範囲に縛られない合理的な推定による計算値方式等での表示値の設定が可能である 合理的な推定を行うための書籍 文献等が充実していると考えられる 国際整合性 コーデックス委員会の栄養表示ガイドライン 3) における必須表示事項である 栄養表示を化しているほとんどの国で表示とされている WHO 世界戦略 において エネルギーバランスの達成 総脂質の摂取低減 食塩の摂取低減が推奨されている ( 参考 ) 日本食品標準成分表 2010 の数値掲載率 100% 100% 100% 表示化に向けて は支持要因 5/10 新基準 ( 案 ) 消費者の必要性 事業者の実行可能性 国際整合性 ( 参考 ) 日本食品標準成分表 2010 の数値掲載率 飽和脂肪酸 推奨 ( ) 食物繊維 推奨 ( ) 摂取量が少なくても多くても 生活習慣病のリスクを高くすることが示唆されている 国民のうち 目標量の範囲を外れる人が半数近く存在している 2) 食物繊維の摂取不足は 生活習慣病 ( 特に心筋梗塞 ) の発症に関連すると報告されている 国民の半数以上が 目標量を摂取できていない 2) 誤差の許容範囲に縛られない合理的な推定による計算値方式等での表示値の設定が可能である 一般表示事項 ( エネルギー たんぱく質 脂質 炭水化物 ナトリウム ) に比べ 合理的な推定を行うための書籍 文献等が充実していないと考えられる コーデックス委員会 67% の栄養表示ガイドライン 3) における必須表示事項である 栄養表示を化しているほとんどの国で表示とされている WHO 世界戦略 において 飽和脂肪酸の摂取低減や不飽和脂肪酸への切替が推奨されている コーデックス委員会の栄養表示ガイドライン 3) における必須表示事項ではない 諸外国において 表示とされている国は少ない WHO 世界戦略 において言及されていない 95% 表示化に向けて は支持要因 は不支持要因 6/10

新基準 ( 案 ) 消費者の必要性 事業者の実行可能性 国際整合性 ( 参考 ) 日本食品標準成分表 2010 の数値掲載率 糖類 トランス脂肪酸 日本人の摂取量が十分に把握されておらず ( 日本人における科学的根拠が乏しい ) 食事摂取基準が示されていない 5) 日本人の大多数のトランス脂肪酸摂取量は WHO の目標 ( 総エネルギー摂取量の 1% 未満 ) を下回っており 通常の食生活では健康への影響は小さいと考えられる 6) 脂肪の多い菓子類や食品の食べすぎなど偏った食事をしている場合は摂取量が高くなる可能性があるとされ 食事摂取基準 5) では 工業的に生産されるトランス脂肪酸は すべての年齢層で少なく摂取することが望まれるものとしている 1) 誤差の許容範囲に縛られない合理的な推定による計算値方式等での表示値の設定が可能である 一般表示事項 ( エネルギー たんぱく質 脂質 炭水化物 ナトリウム ) に比べ 合理的な推定を行うための書籍 文献等が充実していないと考えられる コーデックス委員会 0% の栄養表示ガイドライン 3) における必須表示事項である 栄養表示を化しているほとんどの国で表示とされている WHO 世界戦略 において 遊離糖類の摂取低減が推奨されている コーデックス委員会 0% の栄養表示ガイドライン 3) において 摂取量の水準が公衆衛生上の懸念となっている国では表示を検討すべき とされている 栄養表示を化しているほとんどの国で表示とされている WHO 世界戦略 において トランス脂肪酸の排除が推奨されている 表示化に向けて は支持要因 は不支持要因 7/10 新基準 ( 案 ) 消費者における必要性 事業者における実行可能性 国際整合性 ( 参考 ) 日本食品標準成分表 2010 の数値掲載率 コレステロール その他 ( ビタミン類 ナトリウムを除くミネラル類 ) 国民のうち 摂取量が目標量を外れる人は少ない 2) 生体の機能の維持に欠かせない成分であるが バランスのよい食生活をしていれば 欠乏症等のリスクは小さいと考えられる 栄養成分を強化 添加したことを謳う食品等については 現行どおり含有量表示を必須とする必要があると考えられるが 全ての食品にとって的に表示が必要な情報とは言い難い 誤差の許容範囲に縛られない合理的な推定による計算値方式等での表示値の設定が可能である 一般表示事項 ( エネルギー たんぱく質 脂質 炭水化物 ナトリウム ) に比べ 合理的な推定を行うための書籍 文献等が充実していないと考えられる コーデックス委員会の栄養表示ガイドライン 3) における必須表示事項ではない 諸外国において 表示とされている国は少ない WHO 世界戦略 において言及されていない コーデックス委員会の栄養表示ガイドライン 3) における必須表示事項ではない 諸外国において 表示とされている国は少ない ( 表示の場合も 一部の成分のみ ) WHO 世界戦略 において言及されていない 97% ビタミン 27%~100% ミネラル 27%~100% 表示化に向けて は支持要因 は不支持要因 1) 消費者庁 : 栄養成分表示検討会報告書 ( 平成 23 年 ) 2) 消費者庁 : 第 5 回栄養成分表示検討会資料 3) コーデックス委員会 : 栄養表示に関するガイドライン (CAC/GL 2-1985, 2012 年改訂 ) WHO: 食事 身体活動 健康に関する世界戦略 (2004 年 ) 5) 厚生労働省 : 日本人の食事摂取基準 (2010 年版 ) 6) 食品安全委員会 : 食品に含まれるトランス脂肪酸 評価書( 平成 24 年 ) 8/10

ナトリウムの表示方法について 背景 栄養成分表示検討会報告書 ( 平成 23 年 8 月 23 日 消費者庁 ) において ナトリウム と表示することは科学的に正確であるが 消費者にとってみると ナトリウム含有量のみの表示から食塩相当量は理解することは難しいという指摘もある 我が国では 食塩相当量を用いた栄養指導が一般的に行われており 消費者にはナトリウムよりも食塩相当量の方がなじみが深い 消費者の理解しやすさという観点からは ナトリウムの表示方法をさらに検討すべきである とされている ( 参考 ) 食塩相当量 (g)= ナトリウム量 (mg)/1,000 NaCl(58.5)/Na(23) ナトリウム量 (mg)/1,000 2.54 考え方 ( 案 ) 消費者の自主的かつ合理的な選択の機会の確保 という食品表示法の目的を踏まえ ナトリウムの表示は 消費者になじみが深い 食塩相当量 とする コーデックス委員会の栄養表示ガイドラインでは 各国において 総ナトリウム量を食塩相当量で 食塩 として表示することを決定することも可能である 旨が脚注に記載されているが 食品中のナトリウムは 食塩 (NaCl) 以外の形態で存在していることがあるため 食塩 ではなく 食塩相当量 と表示することが適当である ( 参考 ) 厚生労働省の推進する健康栄養施策は 食塩 ( 食塩相当量 ) が基本とされており 例えば 日本人の食事摂取基準 の目標量は 食塩相当量 として設定されているほか 健康日本 21( 第 2 次 ) の目標として 食塩摂取量の減少 が掲げられている < 新基準 ( 案 ) のポイント > ナトリウムの表示は 消費者になじみが深い 食塩相当量 に代える 9/10 ( 参考 ) 栄養成分表示をめぐる国際的な動向 栄養成分表示がの国 地域の例 日本 CODEX 米国 カナダ 韓国 アルゼンチンウルグアイパラグアイブラジル 香港 台湾 オーストラリアニュージーランド EU 4 中国新基準案 現行制度 ( ) エネルギー炭水化物たんぱく質脂質 必須必須 6 ナトリウム必須 12 ( 食塩 ) ( 食塩相当量 ) 飽和脂肪酸必須 1 推奨 糖類必須 1 必須 6 トランス脂肪酸コレステロール 3 5 食物繊維推奨 ビタミン A ビタミン C カルシウム鉄 1 第 34 回コーデックス委員会総会 (2011 年 7 月 ) において 栄養表示を行う場合 必ず表示すべき事項として ナトリウム 飽和脂肪酸 糖類が追加された 2 第 34 回コーデックス委員会総会 (2011 年 7 月 ) において新規事項として追加され 各国において 総ナトリウム量を食塩相当量で 食塩 として表示することを決定することも可能である 旨が脚注に記載されている 3 第 34 回コーデックス委員会総会 (2011 年 7 月 ) において トランス脂肪酸の摂取量の水準が公衆衛生上の懸念となっている国では 栄養表示においてトランス脂肪酸の表示を考慮する必要がある 旨が脚注に追加された 4 2011 年 12 月に食品ラベルに関する新規則 消費者に対する食品情報の提供に関する規則 が発効され 栄養表示は 5 年の猶予期間を経て化される予定である 5 水素添加又は部分水素添加をしている油脂が使用されている食品については トランス脂肪酸の含有量を表示しなければならない 6 栄養表示をする場合に表示が必須であるもの 10/10