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~~ 改正労働契約法の認知状況や施行状況 ~~ 今年 4 月施行の改正労働契約法有期契約労働者の認知状況は不十分 無期労働契約への転換 は 6 割以上 不合理な労働条件の禁止 は 7 割が 知らなかった 契約期間の定めのある労働契約 ( 有期労働契約 ) で働く人が安心して働き続けることができるよう

調査結果 ~~ 中の働き方 ~~ 中の 日の労働時間 約 8 時間 が最多 9 時間以上 は 割半 正社員 正職員では 9 時間以上 が 4 人に 人以上 9 時間以上 働くことが多かった早産した人では 4 人に 人 流産してしまった人では 5 人に 人の割合に 中の働き方 立ったままの仕事が多かっ

調査結果 外国人労働者の受入れについて 自分の職場に外国人労働者が いる 28% 情報通信業では 48% が いる と回答 全国の 20 歳 ~69 歳の働く男女 1,000 名 ( 全回答者 ) に 職場における外国人労働者の受入れ状況や外国人労働者の受入れに対する意識を聞きました まず 全回答者

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調査結果 ~~ 就業規則について ~~ 勤め先の就業規則を把握していない 4 人に 1 人 勤め先に就業規則があるか ないかわからない 1 割 非正規労働者では 1 割半 会社で働く場合の労働時間の長さや休日等は 就業規則に定められています そこで 20 歳 ~59 歳の男女雇用労働者 ( 正規労働

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セクハラ マタハラに関する調査 資料 4-2 このアンケートは 総務省消防庁が 全国の消防本部におけるセクハラ マタハラの防止対策を検討するにあたって参考とするものであり 個別の事案について対処するものではありません 調査結果については 全体の集計等について公表する場合もありますが 個人が特定される

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4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

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4-1 育児関連 休業期間を有給にするか 無給にするかは 就業規則等の定めに従います また 雇用保険に加入している労働者には 国から給付金が支給されます (P106 参照 ) 産前産後休業期間中及び育児休業期間中は 労働者 使用者とも申請により社会保険料が免除になります 育児休業の対象者 ( 第 5

2 就業規則について 労働条件は個別に労働者に説明しているため 就業規則は作成していない 常時雇用している労働者が 10 人未満の場合は除く 就業規則について 使用者が一方的に作成しており 労働者からの意見は聴いていない 就業規則を作っているものの 担当者が管理しており 労働者が自由に見られるように

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(4) 性的な写真や漫画などを見せること (5) ヌード ポスター等を掲示すること (6) 職場の職員を何回もじっと見つめること (7) 職場の職員を職場内外でつけ回すこと (8) 職場において 社員に対して性的な関係を要求すること (9) 職場の職員の衣服または身体をむやみに触ること (10) 頼

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あおもり働き方改革推進企業認証制度 Q&A 平成 29 年 12 月 14 日 Vol.1 目次 1 あおもり働き方改革推進企業認証制度全般関係 Q1 県外に本社がある場合はどのように申請できるのか P1 2 あおもり働き方改革宣言企業関係 Q2 次世代法に基づく一般事業主行動計画とはどういうものか

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職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

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4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

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規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

[2] ブラック だと思う条件 / 調査 調査 ブラック だと思う条件について とのの双方に尋ね 調査データの比較を行った 最も数値が高い項目は両者とも 残業代が支払われない で ともに 8 割近くが選択 ( 78.4% 78.5%) 続いて セクハラ パワハラがある も数値が高く の 7% の 6

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必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

1. 職場愛着度 現在働いている勤務先にどの程度愛着を感じているかについて とても愛着がある を 10 点 どちらでもない を 5 点 まったく愛着がない を 0 点とすると 何点くらいになるか尋ねた 回答の分布は 5 点 ( どちらでもない ) と回答した人が 26.9% で最も多かった 次いで

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申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

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参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

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所定外労働 有給休暇 先月 年 月 の所定外労働時間平均 8.8 時間 正規労働者では平均. 時間はじめに 全国の 歳 歳の被雇用者, 名 全回答者 男性, 名 女性, 名 に 先月 年 月 の所定外労働時間 について聞いたところ 時間未満.% が 割 時間 時間.6% 時間 時間.% 時間 時間.

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2009年1月20日

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H28.10・育児休業や介護休業をすることができる有期契約労働者について

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Transcription:

報道関係各位 20 代のワークルールに関する意識 認識調査 2018 年 11 月 22 日 日本労働組合総連合会 ( 略称 : 連合 所在地 : 東京都千代田区 会長 : 神津里季生 ) は 労働に関する法律や制度に対する若者の意識を把握するため 20 代のワークルールに関する意識 認識調査 を 2018 年 11 月 2 日 ~ 11 月 6 日の 5 日間でインターネットリサーチにより実施し 全国の 20 歳 ~29 歳の男女 1,000 名の有効サンプルを集計しました ( 調査協力機関 : ネットエイジア株式会社 ) 調査結果のポイント ワークルール 知識クイズ 会社は労働者を自由に解雇できない 正解率は64% パワハラ セクハラなどハラスメント行為は法律で禁止されていない 正解率は僅か7% ワークルールについて学習する機会がなかった 20 代の64% 20 代が知りたいワークルールとは? 1 位 給料に関すること 2 位 労働時間に関すること ワークルールの内容に関する認識について (P.2-P.3) ワークルール 知識クイズ 男性も育休を取得できる 正解率は87% 会社は労働者を自由に解雇できない 正解率は64% 入社前でも会社は内定を自由に取り消すことができない 正解率は33% パワハラ セクハラなどハラスメント行為は法律で禁止されていない 正解率は僅か7% ワークルールの学習に関する状況や意識について (P.4-P.6) ワークルールについて学習する機会がなかった 20 代の64% 20 代が知りたいワークルールとは? 1 位 給料に関すること 2 位 労働時間に関すること ワークルール検定 の認知率男性では14% 女性では5% ワークルール検定 の受検意向就業者の46% が 受けてみたい と回答 職場の労働環境と相談窓口について (P.7-P.9) 職場の労働環境に不満 家内労働者等を除く就業者の42% 最多の不満は 給与 年収が少ない 悩みや不満などを相談できる環境が勤務先にある 就業者の45% 連合 の認知率 20 代では51% 連合 なんでも労働相談ダイヤル の認知率 11% 1

調査結果 ワークルールの内容に関する認識について ワークルール 知識クイズ 男性も育休を取得できる 正解率は 87% 会社は労働者を自由に解雇できない 正解率は 64% 入社前でも会社は内定を自由に取り消すことができない 正解率は 33% パワハラ セクハラなどハラスメント行為は法律で禁止されていない 正解率は僅か 7% 全国の 20 歳 ~29 歳の男女 1,000 名 ( 全回答者 ) に ワークルール ( 労働に関する法律や制度 ) について質問を行いました まず 全回答者 (1,000 名 ) に ワークルール ( 労働に関する法律や制度 ) に関する正誤問題 ( クイズ ) に解答してもらい 正しく解答した割合 ( 正解率 ) をまとめました 正誤問題 ( 問題数 15 問 ) のうち 正解率が高くなったのは 男性でも育児休業 ( 育休 ) を取得できる (87.2%) 次いで 学生アルバイトも労働者なので 労働法で守られる (84.2%) 国が賃金の最低額を定め 会社は その最低賃金額以上の賃金を支払わなければならない (82.8%) 働くことが決まったら 口頭のみの確認ではなく 会社は労働者に働く条件を書面で明示しなければならない (80.4%) 会社が反対しても 労働者には退職する自由がある (79.7%) でした 男性も育休を取得できることについて 20 代の約 9 割が理解していました ワークルール ( 労働に関する法律や制度 ) についての認識 [ 各単一回答形式 ] 正解率 ( 正誤問題で正しく解答した割合 ) の高かった問題を表示 10 87.2 正解率 84.2 82.8 80.4 79.7 5 男性でも育児休業 ( 育休 ) を取得できる 学生アルバイトも労働者なので 労働法で守られる 国が賃金の最低額を定め 会社は その最低賃金額以上の賃金を支払わなければならない 働くことが決まったら 口頭のみの確認ではなく 会社は労働者に働く条件を書面で明示しなければならない 会社が反対しても 労働者には退職する自由がある 2

正誤問題 ( 問題数 15 問 ) のうち 正解率が低くなったのは パワハラ ( パワー ハラスメント ) やセクハラ ( セクシュアル ハラスメント ) などのハラスメント行為は法律で禁止されていない (7.3%) 次いで 入社前でも会社は採用内定を自由に取り消すことができない (32.5%) 仕事中にけがをして治療した場合 本人は治療費を負担しなくてもよい (58.7%) 会社は労働者を自由に解雇できない (63.6%) 仕事中に割ってしまったお皿代は給料から差し引かれない (65.6%) でした パワハラとは 職場内の優位性を背景に業務の適正な範囲を超えて 精神的 身体的苦痛を与える または職場環境を悪化させる行為を指し セクハラとは 労働者の意に反する性的な行動が行われ それを拒否するなどの対応を理由に解雇 降格 減給などの不利益を受けることや 性的な言動が行われることで職場環境が不快なものとなったため 労働者の能力発揮に悪影響が生じることを指しますが こうしたハラスメント行為を直接禁止する法律は現在ありません このことについて 20 代の大多数が認知していないようです ワークルール ( 労働に関する法律や制度 ) についての認識 [ 各単一回答形式 ] 正解率 ( 正誤問題で正しく解答した割合 ) の低かった問題を表示 10 正解率 58.7 63.6 65.6 5 32.5 7.3 パワハラ ( パワー ハラスメント ) やセクハラ ( セクシュアル ハラスメント ) などのハラスメント行為は法律で禁止されていない 入社前でも会社は採用内定を自由に取り消すことができない 仕事中にけがをして治療した場合 本人は治療費を負担しなくてもよい 会社は労働者を自由に解雇できない 仕事中に割ってしまったお皿代は給料から差し引かれない 参考 ワークルール ( 労働に関する法律や制度 ) についての認識 [ 各単一回答形式 ] その他の問題を表示 10 正解率 78.5 76.1 75.8 68.9 67.5 5 36 協定で決めれば 何時間も残業させたり 休日も無制限に働かせてよいわけではない パート アルバイトでも条件を満たせば 有給休暇がとれる 会社が従業員に残業をさせる場合 時間外 休日労働に関する協定 (36 協定 ) を締結しなければならない 常時 10 人以上の従業員がいる会社は必ず会社のルール (= 就業規則 ) を作成し 労働者に周知しなければならない 会社は女性が妊娠したことを理由に 配置換えや雇止め 正社員から非正規社員への契約変更を自由に行うことはできない 3

ワークルールの学習に関する状況や意識について ワークルールについて学習する機会がなかった 20 代の 64% 20 代が知りたいワークルールとは? 1 位 給料に関すること 2 位 労働時間に関すること 全回答者 (1,000 名 ) に これまでに 働くときに必要な法律や決まりごとについて学習する機会があったかを聞いたところ あった は 35.9% なかった は 64.1% となりました 職場の規模別にみると 学習する機会があった人の割合は 従業員数が 100 人未満の職場では 4 割未満 (10 人未満 23.3% 10 人 ~30 人未満 39.8% 30 人 ~100 人未満 31.6%) となったのに対し 100 人以上の職場では 4 割以上 (100 人 ~300 人未満 41.1% 300 人 ~1000 人未満 46.7% 1000 人以上 51.6%) となりました 会社の規模によって ワークルールを学ぶ環境に違いがあるようです これまでに 働くときに必要な法律や決まりごとについて学習する機会があったか [ 単一回答形式 ] 35.9 64.1 就業状況別 就業者 n=781 専業主婦 n=89 学生 ( 非就業 ) n=60 無職 n=70 11.4 39.4 28.1 30.0 88.6 60.6 71.9 70.0 10 人未満 n=103 23.3 76.7 職場の規模別 10 人 ~30 人未満 n=166 30 人 ~100 人未満 n=152 100 人 ~300 人未満 n=112 300 人 ~1000 人未満 n=92 39.8 31.6 41.1 46.7 60.2 68.4 58.9 53.3 1000 人以上 n=155 51.6 48.4 あった なかった 家内労働者 テレワーカー クラウドワーカーには職場の従業員規模を聴取しておらず 職場の規模別の結果には家内労働者 テレワーカー クラウ ドワーカーが含まれていないため 各規模の人数を合計しても 781 名にはなりません 4

19.6 34.7 33.4 29.2 37.6 30.5 31.8 29.2 26.4 23.4 29.4 19.9 19.2 20.6 16.5 16.8 16.2 65.5 59.0 72.0 56.7 48.2 65.2 54.8 45.8 63.8 54.4 52.8 56.0 49.8 学習する機会があった人 (359 名 ) に 働くときに必要な法律や決まりごとについてどこで学習したか聞いたところ 学校 が最も多く 52.4% 次いで 勤務先 ( アルバイト先を除く ) が 42.3% アルバイト先 が 22.6% 自分で調べた が 21.7% 労働組合 が 8.9% となりました 公民 などの教科を履修し ワークルールを学んだ人が多いのではないでしょうか 働くときに必要な法律や決まりごとについてどこで学習したか [ 複数回答形式 ] 対象 : 働くときに必要な法律や決まりごとについて学ぶ機会があった人 5 52.4 42.3 全体 n=359 学校 勤務先 ( アルバイト先を除く ) 22.6 21.7 8.9 0.3 アルバイト先 自分で調べた 労働組合 その他 また 全回答者 (1,000 名 ) に 働くときに必要な法律や決まりごとについて どのようなことを知りたいと思うか聞いたところ 給料に関すること が最も多く 65.5% 次いで 労働時間に関すること が 56.7% 休日 年次有給休暇に関すること が 54.8% 就業規則に関すること が 54.4% 育児休業 介護休業に関すること が 34.7% となりました 男女別にみると 育児休業 介護休業に関すること ( 男性 19.6% 女性 49.8%) では 男性と比べて女性のほうが 30.2 ポイント高くなりました 育児 介護と仕事の両立については 男女間に意識差があるようです 働くときに必要な法律や決まりごとについて どのようなことを知りたいと思うか [ 複数回答形式 ] 上位 10 位までを表示 男性 n=500 女性 n=500 5 給料に関すること 労働時間に関すること 休日 年次有給休暇に関すること 就業規則に関すること 育児休業 介護休業に関すること 退職 解雇 雇い止めに関すること 採用 内定 試用に関すること 労働災害に関すること ハラスメントに関すること 労働組合に関すること 5

ワークルール検定 の認知率男性では 14% 女性では 5% ワークルール検定 の受検意向就業者の 46% が 受けてみたい と回答 働くときに必要な法律や決まりごとを身につけることができるものとして ワークルール検定 という検定制度が設けられており 誰でも受検することができます そこで 全回答者 (1,000 名 ) に この ワークルール検定 を知っているかどうか聞いたところ はい は 9.6% いいえ は 90.4% となりました 認知率を男女別にみると 男性 14.4% 女性 4.8% となりました 働くときに必要な法律や決まりごとを身につけることができる検定制度 ワークルール検定 を知っているか [ 単一回答形式 ] 9.6 90.4 男女別 男性 n=500 女性 n=500 4.8 14.4 95.2 85.6 就業状況別 就業者 n=781 11.5 専業主婦 n=89 3.4 学生 ( 非就業 ) n=60 1.7 無職 n=70 2.9 88.5 96.6 98.3 97.1 はい いいえ また 働くうえで必要な法律などを正しく理解するために ワークルール検定 を受けてみたいと思うか聞いたところ 就業者の 45.7% が受検意向を持っていることがわかりました 働くうえで必要な法律などを正しく理解するために ワークルール検定 を受けてみたいと思うか [ 単一回答形式 ] 42.3 57.7 就業者 n=781 45.7 54.3 就業状況別 専業主婦 n=89 学生 ( 非就業 ) n=60 29.2 33.3 70.8 66.7 無職 n=70 28.6 71.4 はい いいえ 6

31.9 37.0 25.5 30.7 32.6 28.3 28.5 29.3 27.6 24.2 27.1 20.7 23.3 21.0 26.2 13.8 11.0 17.2 11.7 11.6 11.7 10.4 9.4 11.7 9.8 7.7 12.4 50.0 46.4 54.5 職場の労働環境と相談窓口について 職場の労働環境に不満 家内労働者等を除く就業者の 42% 最多の不満は 給与 年収が少ない 家内労働者 テレワーカー クラウドワーカーを除く就業者 (780 名 ) に 職場の労働環境に満足しているか聞いたところ 満足している人は就業者の 58.2% 満足していない人は就業者の 41.8% となりました 職場の労働環境に満足しているか [ 単一回答形式 ] 対象 : 家内労働者 テレワーカー クラウドワーカーを除く就業者 全体 n=780 58.2 41.8 はい いいえ 職場の労働環境に満足していない人 (326 名 ) に 職場の労働環境のどこに不満があるか聞いたところ 給料 年収が少ない が最も多く 50. 次いで 労働時間 ( 就業時間 ) が長い が 31.9% 今の仕事にやりがいを感じない が 30.7% 休暇がとれない が 28.5% 会社の先行きが不安である が 24.2% となりました 待遇面で不満を抱えている人が多いことがわかりました 男女別にみると 労働時間 ( 就業時間 ) が長い ( 男性 37. 女性 25.5%) では女性と比べて男性のほうが 11.5 ポイント高くなりました 職場の労働環境のどこに不満か [ 複数回答形式 ] 上位 10 位までを表示対象 : 職場の労働環境に満足していない就業者 全体 n=326 男性 n=181 女性 n=145 5 給料 年収が少ない 労働時間 ( 就業時間 ) が長い 今の仕事にやりがいを感じない 休暇がとれない 会社の先行きが不安である サービス残業が多い 残業代がカットされる 支払われない パワハラがある パワハラを受けている 職場の安全性や衛生面に問題がある 正社員との待遇格差が大きい 7

悩みや不満などを相談できる環境が勤務先にある 就業者の 45% 就業者 (781 名 ) に 従業員の悩み 不満 苦情 トラブルなどを受け付ける相談窓口が勤務先にあるか聞いたところ 社内に相談窓口がある は 26.6% 外部 ( 法律事務所 コンサルティング会社等 ) に相談窓口がある は 9.2% 相談窓口はないが 社内の担当部署 ( 担当者 ) に相談できる は 9.3% で 合計した 相談できる環境がある ( 計 ) は 45.1% となりました 相談できる環境がある ( 計 ) を職場の規模別にみると 従業員数が 10 人未満では 26.2% 10 人 ~30 人未満では 30.7% 30 人 ~100 人未満では 38.2% 100 人 ~300 人未満では 41.9% 300 人 ~1000 人未満では 62. 1000 人以上では 72.9% となりました 勤務先で 従業員の悩み 不満 苦情 トラブルなどを受け付ける相談窓口はあるか [ 単一回答形式 ] 対象 : 就業者 相談できる環境がある ( 計 ) 全体 n=781 26.6 9.2 9.3 28.6 26.2 45.1 10 人未満 n=103 11.7 5.8 8.7 41.7 32.0 26.2 10 人 ~30 人未満 n=166 13.9 7.2 9.6 38.6 30.7 30.7 職場の規模別 30 人 ~100 人未満 n=152 100 人 ~300 人未満 n=112 19.1 22.3 8.6 10.5 10.7 8.9 32.2 33.0 29.6 25.0 38.2 41.9 300 人 ~1000 人未満 n=92 37.0 12.0 13.0 19.6 18.5 62.0 1000 人以上 n=155 54.8 11.6 6.5 7.1 社内に相談窓口がある外部 ( 法律事務所 コンサルティング会社等 ) に相談窓口がある相談窓口はないが 社内の担当部署 ( 担当者 ) に相談できる設置されていないわからない 20.0 72.9 家内労働者 テレワーカー クラウドワーカーには職場の従業員規模を聴取しておらず 職場の規模別の結果には家内労働者 テレワーカー クラウ ドワーカーが含まれていないため 各規模の人数を合計しても 781 名にはなりません 8

連合 の認知率 20 代では 51% 連合 なんでも労働相談ダイヤル の認知率 11% 全回答者 (1,000 名 ) に 連合 ( 日本労働組合総連合会 ) という組織を知っているか聞いたところ どのような活動をしているかなど 内容まで知っている は 9.1% 活動内容は知らないが 名称だけは知っている は 42. で 合計した 知っている ( 計 ) は 51.1% となりました 連合 ( 日本労働組合総連合会 ) という組織を知っているか [ 単一回答形式 ] 知っている ( 計 ) 9.1 42.0 48.9 51.1 どのような活動をしているかなど 内容まで知っている 活動内容は知らないが 名称だけは知っている 知らない また 連合では 働くこと で困ったら無料で相談できる窓口 連合 なんでも労働相談ダイヤル (0120-154-052) を開設しており フリーダイヤルのほか インターネットでも労働相談を受け付けていますが この なんでも労働相談ダイヤル を知っているか聞いたところ はい は 10.6% いいえ は 89.4% となりました 働くこと で困ったら無料で相談できる窓口 連合 なんでも労働相談ダイヤル を知っているか [ 単一回答形式 ] 10.6 89.4 はい いいえ 9

調査概要 調査タイトル 調査対象 調査期間 調査方法 調査地域 有効回答数 :20 代のワークルールに関する意識 認識調査 : ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国の20 歳 ~29 歳の男女 :2018 年 11 月 2 日 ~11 月 6 日 : インターネット調査 : 全国 :1,000サンプル 実施機関 : ネットエイジア株式会社 報道関係の皆様へ 本ニュースレターの内容の転載にあたりましては 連合調べ と付記のうえご使用くださいますよう お願い申し上げます 本調査に関するお問合せ窓口 連合 ( 日本労働組合総連合会 ) 総合企画局広報局 担当 : 越智 TEL :03-5295-0538 E メール :jtuc-kouhou@sv.rengo-net.or.jp 総合企画局企画局 担当 : 小林 TEL :03-5295-0510 E メール :jtuc-kikaku@sv.rengo-net.or.jp 受付時間 :10 時 00 分 ~17 時 30 分 ( 月 ~ 金 ) 連合 ( 日本労働組合総連合会 ) 概要 組織名 : 連合 ( 日本労働組合総連合会 ) 代表者名 : 会長神津里季生 発足 :1989 年 11 月 所在地 : 東京都千代田区神田駿河台 3-2-11 連合会館 活動内容 : すべての働く人たちのために 希望と安心の社会をつくる 10