図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

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各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

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平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

宅建157 表4-表1

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

すまい給付金事業の概要 1 消費税率引上げへの対応 平成 26 年 4 月 1 日からの消費税率の 5% から 8% への引上げに合わせて 消費税率の引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化する観点等から 平成 25 年度税制

平成19年度分から

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

図表 1 消費税率引上げに伴う住宅着工の影響 ( 平成 9 年 ) 1995( 平成 7) 年度 1996( 平成 8) 年度 1997( 平成 9) 年度 (4 月 1 日に消費税 (5%) 導入 ) 1998( 平成 10) 年度 住宅着工戸数 前年からの増減 1,485 万戸 - 1,630

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

すまい給付金事業の概要 1 消費税率引上げへの対応 平成 26 年 4 月 1 日からの消費税率の 5% から 8% への引上げに合わせて 消費税率の引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化する観点等から 平成 25 年度税制

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

所得税確定申告セミナー

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

BL住宅金融公庫適合証明手数料案

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

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個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

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住宅借入金等特別控除の入力編

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の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

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税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

財団法人 神奈川県建築安全協会

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

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左記に該当しない方 ボタンを選択した場合 ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 住宅借入金等特別控除の入力画面が表示されます 所得 所得控除等入力 画面で ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 3 ページ

住宅借入金等特別控除の入力編

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住まいの復興給付金

新しい住宅ローン減税・投資型減税のしくみ(上)

Q1 市県民税 ( 住民税 ) とはどんな税金ですか? A1 その年の1 月 1 日現在 市内に住所がある個人に対し 前年中の所得 ( 給与 年金 営業 不動産 譲渡などの所得 ) に応じて課税されます また その年の1 月 1 日現在市内に住所がなくても 市内に事務所 事業所又は家屋敷があれば課税

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

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2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

2. 改正の趣旨 背景税制面では 配偶者のパート収入が103 万円を超えても世帯の手取りが逆転しないよう控除額を段階的に減少させる 配偶者特別控除 の導入により 103 万円の壁 は解消されている 他方 企業の配偶者手当の支給基準の援用や心理的な壁として 103 万円の壁 が作用し パート収入を10

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1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

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MR通信H22年1月号

親世帯全員が暴力団員でないこと 親世帯のいずれかが介護保険施設 在宅とされる施設及びこれに準ずる施設に入所又は入居していないこと 4) 町内業者加算 施工業者が建築工事業の建設業許可を受けた町内に本店を有する事業者であること 対象住宅の要件 1) 新築住宅の場合 平成 2 9 年 4 月 1 日以降

控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

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2. 改正の趣旨 背景の等控除は 給与所得控除とは異なり収入が増加しても控除額に上限はなく 年金以外の所得がいくら高くても年金のみで暮らす者と同じ額の控除が受けられるなど 高所得の年金所得者にとって手厚い仕組みとなっている また に係る税制について諸外国は 基本的に 拠出段階 給付段階のいずれかで課

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改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引


注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

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所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

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土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編

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相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

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所得税算出の流れ Q&A 通信の所得税の流れを詳しく教えてください 改めて以下の図版を見てください は収入から引かれる金額です 引かれる金 額の算出の計算方法をこれから解説します 1 支払金額 ( 給料 賞与 ) 2 給与所得控除後の金額 A 給与所得 所得税算出の流れ B 課税所得 D 所得税 E

表 1: フラット35 S( 金利 Bプラン ) の基準省エネルギー性 1 断熱等性能等級 4の住宅 2 一次エネルギー消費量等級 4 以上の住宅 すまい給付金の申請については 従前の省エネルギー対策等級 4により H までに申請した証明書で申請可能です 耐久性 可変性 3 劣化対策等

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住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

2. 長期係数の改定 保険期間を2~5 年とする契約の保険料を一括で支払う場合の保険料の計算に使用する長期係数について 近年の金利状況を踏まえ 下表のとおり変更します 保険期間 2 年 3 年 4 年 5 年 長期係数 現行 改定後

イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

以下本人の給与収入速報 平成 29 年度税制改正解説所得課税 ~ 配偶者控除及び配偶者特別控除の見直し 2 配偶者の給与収入が 万円超 15 万円以下の場合の改正案の控除額及び改正前後の影響について 配偶者特別控除 配偶者の給与収入 万円超 15 万円 15 万円以上 11 万円 11 万円以上 1

年度予算の範囲内で受付先着順となります 注意! 住宅耐震改修補助を受けようとする場合は 別途書類が必要です 2 補助金の 交付決定 書類審査後 補助金の交付が決定したら 市から連絡します 都市建築課窓口で 補助金交付決定通知書 をお渡しします 注意! 交付決定があるまで 工事に着手することができませ

住宅ローン利用ありの場合に適用します 住宅ローン控除は 住宅ローンなどを利用して住宅を購入したり 新築または増改築工事をしたりしたときに一定の条件を満たせば 入居した年から 10 年間にわたり所得税から控除を受けることができる制度です また 所得税で控除しきれなかった分は住民税から 万円

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )


送付状新屋敷登記・管理.pages

必要な書類 市町村 住民票の写し 原本 居住開始年月日を記載するため 法務局 原本 登記簿に記載した内容を確認するため 請負契約書 写 売買契約書 写 ⑨ 家屋 土地等の取得価額を記載するため 住宅取得資金に係る 借入金の年末残高等証明書 原本 二面 一面⑨から転記,,, 借入金残高の確認 家屋の取

Taro-町耐震改修助成要綱 j

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

保険の仕組み 消費者 ( 発注者 ) 工事請負契約 保険加入の依頼 登録事業者 ( リフォーム事業者 ) 保険金の 保険金 保険金の 保険加入 支払 直接請求 支払 手続 登録事業者が倒産等した場合検査 ( 建築士 ) 保険法人 ( 出所 ) 住宅瑕疵担保責任保険協会ホームページ 保険金の支払対象

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編 不動産取得税の特例措編

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○不動産を売買した場合の申請書の様式・記載例(オンライン庁)

Transcription:

今月の話題 アドバイザーが知っておきたい すまい給付金 のポイント 消費増税後に住宅を購入した人に現金給付をする すまい給付金 制度 来年 4 月の消費税率 8% 引上げに対する住宅取得支援は 住宅ローン減税の拡充とすまい給付金の 2 本建てだが 前者は従来からある制度の拡充であるのに対して 後者はまったくの新制度 収入要件や業者の代理受領の手続などポイントを解説した 一般社団法人金融検定協会試験部藤井耕一 2 本立ての住宅取得支援策 消費税率は 2014 年 4 月に 8% 2015 年 10 月に 10% へと 2 段階で引き上げられる予定となっている 高額消費である住宅については 増税の影響が大きいために 減税措置と給付金で増税の負担を軽減することが決まっている 減税措置の中心となるのが 毎年末の住宅ローン残高の1% が 10 年間にわたって所得税の額から控除する 住宅ローン減税 ( 図表 1 参照 ) の拡充である この住宅ローン減税制度は 2014 年 4 月からの消費税率 8% 引上げにあわせて 図表 2 のように大幅に拡充される 現行の住宅ローンの控除対象限度額は 2,000 万円なので 10 年間で最大 200 万円まで控除されるが 消費税が 8% または 10% が適用された場合は 住宅ローンの控除対象限度額は 4,000 万円まで拡大されるので 10 年間で最大 400 万円まで控除されることになる ただし 住宅ローン減税は所得税の納税額が限度となることから 所得税から控除しきれない場合は 翌年の住民税からも控除できることになっている こちらも 消費税が8% または 10% が適用された場合は 控除枠を拡大することになっている ( 最高で年間 9.75 万円 13.65 万円 ) 図表 1 住宅ローン減税の主な要件 1 自らが居住する住宅である ( 引渡しから 6 カ月以内 ) 2 床面積が 50 m2 3 年収が 3,000 万円以下 4 住宅ローンの借入期間が 10 年以上など 1

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控除率 控除期間 1% 10 年間 1% 10 年間 住民税からの控除上限額 9.75 万円 ( 前年課税所得 5%) 13.65 万円 ( 前年課税所得 7%) : 長期優良住宅 低炭素住宅の場合は 300 万円 (~2014 年 3 月 ) 500 万円 (2014 年 4 月 ~ 2017 年末 ) となる すまい給付金 とは しかし 住宅ローン減税は 支払っている所得税や住民税から控除する仕組みであるため 納税額の少ない収入の低い人ほど税額控除額を使い切れず消費増税による負担増を補えないことになる このため 住宅ローン減税の拡充による負担軽減効果が及ばない収入層に対して 住宅ローン減税とあわせて消費税率引上げによる負担の軽減をはかるものとして 今回 すまい給付金 という現金給付措置が設けられることになった すまい給付金 は こうした趣旨であるため 後述するように対象者の収入に上限があるほか 収入によって給付額が変わる仕組みになっている 対象となる住宅 すまい給付金 の対象となる住宅は 図表 3 のとおりである 1 住宅取得にあたって住宅ローンを利用しているか 利用していないか 2 取得する住宅が新築住宅であるか 中古住宅であるかにより それぞれ異なる要件となっている いずれの場合も (a) 住宅ローン減税の対象となる住宅の要件及び (b) すまい給付金独自の要件が設定されている (a) の要件として新築住宅 中古住宅いずれも 自らが居住する 床面積が 50m² 以上 (b) の要件として 第三者の検査によって一定の品質が確認された住宅であることが条件となる また ここでいう新築住宅とは 人の居住の用に供したことのない住宅であって 工事完了から 1 年以内のもの をいう 例えば 売れ残りなどで工事完了から 1 年以上経過した後の住宅は 中古住宅の要件を満たせば給付を受けることができる 中古住宅の場合は 売主が宅地建物取引業者であることが条件であり また 売り主が事業者ではない個人の中古住宅のような個人間売買の場合は消費税は非課税となる点に留意が必要だ また 住宅ローンを借りない現金取得者の場合は これらの要件に加えさらに追加要件が必要となる 住宅を引き渡された年の 12 月 31 日時点で 50 歳以上 収入の目安が 650 万円以下 ( 都道府県民税の所得割額が 13.30 万円以下 ) などの条件がある また 新築住 2

宅では フラット 35Sの基準 ( 耐震性 ( 免震住宅 ) 省エネルギー性 バリアフリー性 耐久性 可変性のいずれかに優れた住宅 ) を満たすことも必要となる 図表 3 対象となる住宅 住宅ローン利用者の条件 現金取得者の追加要件 新築住宅 自らが居住する 床面積が 50 m2以上 施行中の検査 : 施行中等に第三者の現場検査を受け一定の品質が確認された次の住宅 1 住宅瑕疵責任保険に加入 2 建設住宅性能表示制度を利用 3 住宅瑕疵担保責任保険法人により保険と同等の検査が実施上記の住宅ローン利用者の要件に加えて フラット 35Sの基準を満たす 50 歳以上 ( 住宅を引き渡された年の 12 月 31 日時点 ) 収入額の目安が 650 万円以下 ( 都道府県民税の所得割額が 13.30 万円以下 ) 中古住宅 売主が宅地建物取引業者である 自らが居住する 床面積が 50 m2以上 売買等の検査 : 売買時等に第三者の現場検査を受け現行の耐震基準及び一定の品質が確認された次の住宅 1 既存住宅売買瑕疵保険に加入 2 既存住宅性能表示制度を利用 ( 耐震等級 1 以上に限る ) 3 建設後 10 年以内で 新築時に住宅瑕疵担保責任保険に加入 ( または建設住宅性能表示制度を利用 ) 上記の住宅ローン利用者の要件に加えて 50 歳以上 ( 住宅を引き渡された年の 12 月 31 日時点 ) 収入額の目安が 650 万円以下 ( 都道府県民税の所得割額が 13.30 万円以下 ) 収入に応じて決まる給付額 すまい給付金 は 前述したように 住宅ローン減税の拡充による負担軽減効果が十分に及ばない収入層に対し負担軽減をはかる制度であるため 収入が一定以下の方が対象になり 給付額も収入に応じて決まる しかし 収入はあくまでも目安であり 実際には 都道府県民税の所得割額 によって決まる すなわち 収入 ( 所得 ) を全国一律に把握することが難しいため 収入に代わり 3

収入に応じて決まる都道府県民税の所得割額 ( 注 ) を基準として用いることになった したがって 市区町村が発行する住民税の課税証明書で 都道府県民税の所得割額を個別に確認する必要がある 給付額は図表 4のように 消費税率が 8% の時 10% の時それぞれにおいて異なる 消費税率が 8% の場合は 収入の目安が 510 万円以下 ( 都道府県民税の所得割額 9.38 万円以下 ) の方が対象 消費税率が 10% の場合は 収入の目安が 775 万円以下 ( 都道府県民税の所得割額 17.26 万円以下 ) の方が対象となる 消費税率 10% の場合は 収入の目安が 450 万円以下 ( 都道府県民税の所得割額 7.60 万円以下 ) であれば 給付基礎額が最大の 50 万円となる ( 注 ) 住民税には 所得に応じて課税される所得割と一律に課税される均等割がある 図表 4 給付基礎額 [ 消費税率 8% 時 ] ( 参考 ) 収入額の目安 1 都道府県民税の所得割額給付基礎額 ( ) 内は神奈川県内の市区町村で課税証明を受けた場合 2 425 万円以下 6.89 万円以下 (6.93 万円以下 ) 30 万円 425 万円超 475 万円以下 6.89 万円超 (6.93 万円超 ) 20 万円 8.39 万円以下 (8.44 万円以下 ) 475 万円超 510 万円以下 8.39 万円超 (8.44 万円超 ) 10 万円 9.38 万円以下 (9.43 万円以下 ) [ 消費税率 10% 時 ] ( 参考 ) 収入額の目安 1 都道府県民税の所得割額 給付基礎額 ( ) 内は神奈川県内の市区町村で課税証明を受けた場合 2 450 万円以下 7.60 万円以下 (7.64 万円以下 ) 50 万円 450 万円超 525 万円以下 7.60 万円超 (7.64 万円超 ) 40 万円 9.79 万円以下 (9.85 万円以下 ) 525 万円超 600 万円以下 9.79 万円超 (9.85 万円超 ) 30 万円 11.90 万円以下 (11.97 万円以下 ) 600 万円超 675 万円以下 11.90 万円超 (11.97 万円超 ) 20 万円 14.06 万円以下 (14.14 万円以下 ) 675 万円超 775 万円以下 14.06 万円超 (14.14 万円超 ) 17.26 万円以下 (17.36 万円以下 ) 10 万円 1: 夫婦 ( 妻は収入なし ) 及び中学生以下の子供が 2 人のモデル世帯において住宅取得する場合の夫の 収入額の目安である 実際の給付額は 中欄の都道府県民税の所得割額に基づき決定する 2: 神奈川県は 県民税率が他の都道府県と異なるために設定するものだが 対象としている所得額は 他の都道府県と同じである 4

取得住宅の持分割合 さらに 給付金は 取得住宅の持分割合に応じて計算される 給付額 = 給付基礎額 持分割合 図表 5の ( 例 1) のように 持分保有者が夫 1 人なら 給付基礎額の全額をもらうことがでる しかし ( 例 2) のように夫の持分割合が 2 分の 1 であれば 給付基礎額の 2 分の 1 同様に持分割合が1/4の妻の場合は給付基礎額の1/4となり 祖父のように居住しない場合は 給付の対象外となる 図表 5 持分割合と給付額の試算例 ( 例 1: 持分保有者が 1 人の場合 [ 税率 10% 時 ]) 住宅取得者 都道府県民税の 持分割合 居住 / 非居住 給付額 所得割額 夫 9.5 万円 1/1 居住 40 万円 ( 給付基礎額 [40 万円 ] 持分割合 [1/1]) ( 例 2: 持分保有者が複数の場合 [ 税率 10% 時 ]) 住宅取得者 都道府県民税の 持分割合 居住 / 非居住 給付額 所得割額 夫 9.5 万円 1/2 居住 20 万円 ( 給付基礎額 [40 万円 ] 持分割合 [1/2]) 妻 5.0 万円 1/4 居住 12.5 万円 ( 給付基礎額 [50 万円 ] 持分割合 [1/4]) 祖父 4.0 万円 1/4 非居住 給付対象外 ( 居住していないため ) 申請方法と受領方法すまい給付金の申請は 住宅を取得した本人が申請書を作成する また 工務店 ハウスメーカーや親族などが申請手続を代行することができる 申請方法としては すまい給付金申請窓口に書類を持参する窓口申請と すまい給付金事務局に書類を郵送する郵送申請の いずれでも申請可能である 主な必要書類としては 1 住民票の写し ( 引越し後の市区町村 ) 2 個人住民税の課税証明書 ( 引越し前の市区町村 ) 3 建物の登記事項証明書 謄本 ( 法務局 ) 5

4 住宅の不動産売買契約書または工事請負契約書また 住宅ローンを利用した場合 5 金銭消費貸借契約書などが挙げられる また すまい給付金は住宅を取得する人が申請するのが原則だが 工務店やハウスメーカーが代わりに給付金の受領までを行う 代理受領 も可能である 代理受領した場合 その受領金を相殺することで住宅代金の一部として充てることもできる なお 代理受領とする場合 住宅の売買契約 請負契約の際に 給付金事務局指定の代理受領特約を締結することが必要となる 6