給与所得控除 給与収入の金額控除額 162 万 5,000 円以下 65 万円 162 万 5,000 円超 180 万円以下収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下収入金額 30% + 18 万円 360 万円超 660 万円以下収入金額 20% + 54 万円 660 万円超 1,00

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給与所得控除 給与収入の金額 控 除 額 162 万 5,000 円以下 65 万円 162 万 5,000 円超 180 万円以下 収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下 収入金額 30% + 18 万円 360 万円超 660 万円以下 収入金額 20% + 54 万円 660 万円

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所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

Microsoft Word - 個人住民税について(2018~2022)

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】


平成19年度市民税のしおり

Microsoft Word - 個人住民税について

所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限


計算してみましょう あなたの個人住民税はいくらになりますか? 高知市に住む T さんの場合 ( サラリーマン ) 家 族 妻 ( パートタイム労働者 収入 120 万円 : 所得 =120 万円 -65 万円 =55 万円 ) 子 人大学生 中学生 収 入 万円 社会保険料 万円 新生命保険料 万円

妙高市 税に関するWEBページ

Q1 市県民税 ( 住民税 ) とはどんな税金ですか? A1 その年の1 月 1 日現在 市内に住所がある個人に対し 前年中の所得 ( 給与 年金 営業 不動産 譲渡などの所得 ) に応じて課税されます また その年の1 月 1 日現在市内に住所がなくても 市内に事務所 事業所又は家屋敷があれば課税

平成19年度分から

3 ページ 4 ページ 5 ページ 5 6 ページ 7 ページ 8 ページ 8 ページ 9 ページ 10 ページ 2

妙高市 税に関するWEBページ

住民税 所得税の税率国から地方への税源移譲に伴い 平成 19 年度から住民税所得割の税率が 10% に統一され 所得税の税率が 4 段階から 7 段階の累進税率に改正されています 住民税については平成 19 年度分 ( 平成 19 年 6 月納付分 ) 所得税については平成 19 年分 ( 平成 1

< 所得控除の詳細 > 1 所得控除額計算一覧表 控除名 控除の詳細 控除額町県民税 控除額 参考 所得税 次の イ と ロ のい 次の イ と ロ のい ずれか多い方の金額 ずれか多い方の金額 災害や盗難等により 本人や本 イ ( 損害金額 - 保険 イ ( 損害金額 - 保険 雑損控除 人と同一

所得控除 ( 個人の市民税 町民税と同じです )( 法第 34 条 ) 項目控除額 雑損控除 次のいずれか多い金額 1( 損失額 - 保険等により補てんされた金額 )-( 総所得金額等 1/10 ) 2( 災害関連支出の金額 - 保険等により補てんされた金額 )-50,000 円保険等により補総所得

給与の所得金額の算出速算表 収入金額 給与所得の金額 0 ~ 650, ,000 ~ 1,618,999 収入金額 -650,000 1,619,000 ~ 1,619, ,000 1,620,000 ~ 1,621, ,000 1,622,000 ~ 1,6

平成28年度 いばらき県税ガイドブック

地震保険料 寡婦控除寡夫控除 あなたやあたなと生計を一にする配偶者その他の親族が所有している居住用家屋 生活用動産を保険や共済の目的とする契約で かつ 地震 噴火又は津波等を原因とする火災 損壊等による損害の額を補てんする保険金や共済金が支払われる地震保険 また平成 18 年末までに結んだ保険期間

市 県民税 ( 住民税 ) 市民税は 県民税と合わせて住民税と呼ばれ 住民のみなさんがそれぞれの税の負担能力に応じて分担し合うという性格をもつ税金で 個人が負担する個人市民税と 会社などが負担する法人市民税があります 市民税には 均等の額によって納めていただく均等割と 個人の所得に応じて納めていただ

平成 31 年度 ( 平成 30 年分 ) 所得控除 雑損控除 納税義務者又はその者と生計同一の配偶者 その他親族が有する資産について 災害 盗難 横領によ る住宅 家財 現金の損害一定額 控除計算 A B いずれか多い方の金額 A:( 損失額 - 保険金等による補てん額 )-( 総所得金額等の合計

平成19年度税制改正.xls

以下の表のように計算されます 総 所 得 金 額 所得控除 課税総所得金額 退職所得金額 雑 損控除額 課税退職所得金額 山林所得金額 土地等に係る事業所得等の金額 土地建物等に係る譲渡所得金額 医療費 社会保険料 小規模企業共済等掛金 生命保険料 地震保険料 配偶者 配偶者特別 課税山林所得金額

Microsoft PowerPoint 寄附金控除制度概要.ppt

退職金についての市県民税はどうなるの? 私は平成 28 年 4 月に退職しました 勤続 30 年で退職金は 2,100 万円ですがこの退職 金に対する市県民税はいくらですか 通常の市県民税の課税は前年中の所得に対し翌年課税されるしくみになっていますが 退職金に対する課税については 他の所得と分離して

平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

平成13年度 住民税のしおり

MR通信H22年1月号

あなたと生計を一にする配偶者やその他の親族が受け取る公的年金等から引き落とされている国民健康保険 料 後期高齢者医療保険料 介護保険料はあなたの控除の対象とはなりませんので御注意ください 5 生命保険料控除 地震保険料控除 について それぞれ該当する欄に昨年中に支払った金額を記入し 以下の計算方法に

税金読本(3-2)住民税(所得割)の計算方法と納税

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

平成27年度 いばらき県税ガイドブック

PowerPoint プレゼンテーション

平成16年度

Microsoft Word - p8-21 (個人住民税)

平成16年度

町・県民税は次のように計算されます

ワコープラネット/標準テンプレート

税法実務コース 所得税 学習スケジュール 回数 学 習 テ ー マ 内 容 第 1 章 テーマ1 所得税の仕組みテーマ2 所得税額の計算テーマ3 非課税所得 所得税の仕組み 税額計算 所得税が課税されないものについて学習します テーマ1 各種所得金額の計算の概要テーマ2 利子所得テーマ3 配当所得

税のあらまし 個人の県民税 市町村民税 個人住民税 市町 村税 県税 この税金は 住民である ということに課され 個人の県民税と市町村民税をあわせて 一般に 個人住民税 と呼んでいます 県や市町で行う住民に身近な行政サービスに必要な 経費を そこに住む住民に分担してもらうことにより 地方自治への関心

平成13年度 住民税のしおり

イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ


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1 給与所得控除額を算出する計算式は給与収入金額によって異なります 今回は給与収入金額 3,600,000 円以上 6,599,999 円以下の場合の式を用いています 2 調整控除額は合計課税所得金額 2,000,000 円超と 2,000,000 円以下で算出方法が異なります 今回は 2,000,

FX取引に係る確定申告について

スライド 1

Ⅰ 年の中途で行う年末調整の対象となる人 年末調整は 原則として給与の支払者に 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( 以下 扶養控除等申告書 といいます ) を提出している人について その年最後に給与の支払をする時に行うことになっていますので 通常は12 月に行うこととなりますが 次に掲

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

住民税について

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Q4 すべての事業主が個人住民税を特別徴収しなければいけないのですか? A4 所得税の源泉徴収義務のある事業主は 従業員の個人住民税を特別徴収することが法令 ( 地方税法及び各市町村の条例 ) により義務付けられています 特別徴収義務者に指定された事業主は 従業員に給与を支払う際に 個人住民税を特別

第 11 表の 1 平成 25 年度個人の市町村民税の納税義務者等に関する調 所得割のみを納める者 納税義務者 ( 人 ) 所得割額 ( 千円 ) 給与所得者営業等所得者農業所得者その他の所得者給与所得者営業等所得者農業所得者その他の所得者 1 下 関 市

個人住民税 特別徴収 に係る Q&A 問 1 個人住民税の 特別徴収 とはどんな制度ですか? 答 1 従業員の方々の納税の便宜を図る目的から 事業者の方が 毎月の給与を支払う際に所得税などのように 個人住民税を徴収して ( 天引きして ) 納入していただく制度です 従業員の所得税は給与から源泉徴収し

3. 収入から所得を計算する 1ページの所得割の説明にあるように 所得割の計算では前年の1 月 1 日から12 月 31 日までの年間収入に直接税率をかけるのではなく いったん所得に直す ( 必要経費を差し引く ) 作業をします 所得は10 種類に区分されており それぞれ所得金額の計算方法が異なりま

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

特別障害者控除同居特別障害者寡婦控除特別寡婦控除寡夫控除 障害者控除に該当する場合のうち 障害の程度が身体障害者手帳 1 級または2 級の方や療育手帳 AまたはAの場合 また精神障害者手帳 1 級の場合等 納税者の配偶者その他の親族 ( 扶養親族や配偶者控除を受ける配偶者に限る ) が特別障害者でか

3 特別徴収義務者の指定及び特別徴収税額の決定手続 5. 給与所得に係る特別徴収義務者の指定等 ( 法 3の4) 市町村は 特別徴収の方法によって個人の住民税を徴収しようとする場合には 当該年度の初日においてその納税義務者に対して給与の支払いをする者のうち 所得税の源泉徴収義務がある者を 当該市町村


「公的年金からの特別徴収《Q&A

所得控除 所得控除とは個人の実情にあった税金を負担していただくために 所得金額から差し引くものです (1) 人的控除人的控除に該当するかどうかは 前年 12 月 31 日の現状によって判定されます ただし その判定の対象となる人が前年中にすでに死亡している場合には その死亡時の現状によって判定されま

スライド 1

(3) 市町村民税の特別徴収義務者に関する調 ( ロ ) 年金特徴に係る分 特別徴収義務者数 ( 単位 : 人 千円 ) 納税義務者数 特別徴収税額 特別徴収税額の内訳 (b)+(c) 納税義務者数うち均等割のみ (a) 所得割額 (b) 均等割額 (c) 高知市 9 19,810 3,962 60

市・府民税の課税のしくみ


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公的年金からの特別徴収制度の見直しについて ( 平成 28 年 10 月以降適用 ) 公的年金からの特別徴収制度の見直しが行われ 平成 28 年 10 月以降に実施 される特別徴収より 下記のとおり制度が改正されました 1 特別徴収税額の算定方法の見直し 年間の公的年金からの特別徴収税額の平準化を図

給与所得者の住民税は特別徴収されますが 退職で給与が支払われなくなった場合 給与からの天引きをすることができなくなります この場合 特別徴収ができなくなる残額について 普通徴収の方法で納付していただくことになります 例えば 10 月末に退職し10 月分まで給与から天引きした場合 11 月分から翌年

B 事例 1: 日本赤十字社と公益財団法人公益法人協会ともに 所得控除方式 を適用し ffff た場合に還付される税金について 前提 1 寄附先の名称等 ( 弊協会の他に 東日本大震災の義援金として日本赤十字社に寄附したものと仮定 ) 名称金額備考 日本赤十字社 ( 東日本大震災義援金 ) 30,0

住民税のしおり 税金には 大きく分けて国税 ( 国に納める税金 ) と地方税 ( 地方に納める税金 ) の 2 種類あります 地方税の中で その地域の行政にかかわる費用を住民に広く分担していただくため 所得に対して課税する市民税と県民税を合わせて 住民税 と呼んでいます このしおりでは 住民税の課税

計算してみましょう あなたの個人住はいくらになりますか 高知市に住む T さんの場合 サラリーマン 家 族 族 妻 パートタイム労働者 家庭内家事労働者 収入 収入120万 所得 120万-65万 55万 子 子供 人 人 大学生 高校生 中学生 小学生 収 入入 万 社 社会保険料 会保険料 万


28年度市県民税のしおり.indd

第 8 章 税 金 外国人の方であっても, 一定の要件に当てはまる場合には, 税金を納める必要があります 例えば, 日本国内で働いて得た収入があると, 原則として所得税を納めなければなりません また,1 月 1 日現在で日本に住所がある方は, 前年の所得について課税される住民税を納めなければなりませ

所得金額 所得割の税額計算の基礎は所得金額です 所得金額は 一般に収入金額から必要経費を差し引いて算出されます なお 町県民税は前年中の所得を基準にして計算されますので 例えば 平成 29 年度の町県民税は 平成 28 年中 (1 月 12 月 ) の所得金額が基準となります 所得の種類と所得金額の

受付印 平成 29 年度市民税 県民税申告書台帳番号 現住所 宛名番号個人番号 ( マイナンバー ) 明 大 昭 平 明 大 昭 平 明 大 昭 平 明 大 昭 平 明 大 昭 平 続柄 同居 住所 同居 同居 同居 2 別居 別居 別居 別居 専従者控除額 専従者控除額 専従者控除額 特別控除額

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

第2回税制調査会 総2-2

2 税金から控除される額 市区町村や都道府県に対する寄附金は 特定寄附金 と呼ばれ 所得税や住民税を計算するときに 寄附金控除が適用され 税が軽減されます 所得税の控除 総所得金額等の 40% が限度 2,000 円 所得税率 住民税の控除基本控除 総所得金額等の 30% が限度 2

新・NPO法人申請マニュアル.pwd

民税の概要3 住民税を納める方 ( 納税義務者 ) ( 地方税法第 24 条 1 項 1 号 2 号第 294 条 1 項 1 号 2 号 ) 住民税は その年の1 月 1 日現在の住所地で 前年の1 月から12 月までの1 年間の所得に対して課税されます また 練馬区に住所がない方でも 家族が住む

スライド 1

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平成13年度 住民税のしおり

資料5 表紙

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所得控除 所得控除は 納税者に配偶者や扶養親族があるかどうか 病気や災害などによる出資があるかどうかなどの個人的な事情を考慮して その納税者の実情に応じた税負担を求めるために所得金額から差し引くことになっているものです 種類 雑損控除 医療費控除 控除額次のいずれか多い金額 1( 損失の金額 - 保

Microsoft Word - 資料6-1 個人住民税の特別徴収に係るQ&A(事業者向け)

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

Microsoft Word - (修正版)特徴一斉指定Q&A

1 個人の町民税 市町村は 日常生活に欠かすことのできない 道路 橋梁 公園の設備から 教育 福祉 消防 救急 ごみ処理にいたるさまざまな行政サービスを提供しており 必要な経費をできるだけ多くの住民の方々に税金として広く負担していただくものです 町民税は県民税とあわせて一般に住民税と言われており 個

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給与収入のみの方の記載例 福岡市中央区天神 1 丁目 8 番 1 号 フクオカタロウ 福岡太郎 福福岡太郎本人 岡3 配偶者 扶養親族がいる方や本人に該当事項のある方は 1 マイナンバー (

5 事業用の車両等を売却 ( 譲渡 ) した場合の売却益 ( 譲渡益 ) 売却損 ( 譲渡損 ) については 事業所得とはならない 総合課税の譲渡所得 ( 土地 建物以外 ) の扱いになり 所有期間 (5 年超か以下か ) によって長期譲渡所得 短期譲渡所得に区分される 6 使用可能期間が1 年未満

1 個人住民税の見直しの方向性 ( その 1) 論点 1 住民税の所得控除については 控除項目 金額ともに所得税の範囲内としてきたところであり 所得税にお いて成年扶養控除 配偶者控除を見直す場合には 税体系上の整合性の観点等から 住民税についても同 様に見直すこととしてはどうか 所得税の給与所得控

Transcription:

県民税は 県の仕事に必要な費用を広く県民のみなさんからその能力に応じて負担していただくもので 個人県民税 法人県民税 利子等に係る県民税 配当等に係る県民税及び株式等譲渡所得に係る県民税に分かれます また 県民税は市町村民税と併せて住民税とも呼ばれます 個人県民税 ( 個人の県民税 ) 納める人 毎年 1 月 1 日 ( 賦課期日 ) 現在 ⑴ 県内に住所がある個人 均等割 所得割 ⑵ 県内に事務所 事業所や家屋敷があり その所在する市や町に住所がない個人 均等割 課税や納税の事務は 個人の市町村民税と一緒に市町で行っています 納める額 ⑴ 均等割 2,000 円うち500 円は いしかわ森林環境税 分です また 東日本大震災を教訓に 緊急に実施する必要がある防災 減災事業の財源を確保するため 平成 26 年度から平成 35 年度までの10 年間 個人県民税の税率が500 円引き上げられています ⑵ 所得割 課税所得金額の4% 非課税 個人県民税が非課税となるのは 次の場合です 区分要件均等割 所得割 ⑴ 生活保護法の規定により生活扶助を受けている場合とも非課税 ⑵ 障害者 未成年者又は寡婦 ( 寡夫 ) で前年中の合計所得金額が125 万円以下の場合前年中の合計所得金額が 市町の条例で定める次の金額以下の場合 1 金沢市の場合 控除対象配偶者又は扶養親族がいる場合 32 万円 ( 控除対象配偶者及び扶養親族の合計人数 +1)+19 万円 控除対象配偶者及び扶養親族がいない場合 32 万円 2 小松市の場合 控除対象配偶者又は扶養親族がいる場合 均等割のみ非課税 所得割のみ非課税 県税のあらまし 県民税 31.5 万円 ( 控除対象配偶者及び扶養親族の合計人数 +1)+18.9 万円 控除対象配偶者及び扶養親族がいない場合 31.5 万円 3 穴水町の場合 控除対象配偶者又は扶養親族がいる場合 28 万円 ( 控除対象配偶者及び扶養親族の合計人数 +1)+17.6 万円 控除対象配偶者及び扶養親族がいない場合 28 万円 4 その他の市町の場合 控除対象配偶者又は扶養親族がいる場合 28 万円 ( 控除対象配偶者及び扶養親族の合計人数 +1)+16.8 万円 控除対象配偶者及び扶養親族がいない場合 28 万円前年中の総所得金額等が 次の金額以下の場合 控除対象配偶者又は扶養親族がいる場合 35 万円 ( 控除対象配偶者及び扶養親族の合計人数 +1)+32 万円 控除対象配偶者及び扶養親族がいない場合 35 万円 所得割の計算方法 前年の収入金額 課税所得金額 必要経費 ( 専従者控除を含む ) - 所得控除又は給与所得控除額 - = 税率 - 税額控除額 = 県民税 4% 市町村民税 6% 所得割額 課税所得金額 9

給与所得控除 給与収入の金額控除額 162 万 5,000 円以下 65 万円 162 万 5,000 円超 180 万円以下収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下収入金額 30% + 18 万円 360 万円超 660 万円以下収入金額 20% + 54 万円 660 万円超 1,000 万円以下収入金額 10% + 120 万円 1,000 万円超 1,200 万円以下収入金額 5% + 170 万円 1,200 万円超 230 万円 専従者控除事業主と生計を一にする 15 歳以上の親族で専らその事業に従事する者がいる場合には 次の金額が必要経費とされます ⑴ 青色申告 青色事業専従者に支払われた適正な給与額 ⑵ 白色申告 事業専従者 1 人について次のいずれか低い方の金額 150 万円 ( ただし 配偶者である事業専従者については 86 万円 ) 2 事業専従者控除前の所得金額 ( 事業専従者数 +1) 所得控除 項目控除額 雑損控除 医療費控除 スイッチ OTC 薬控除 ( 医療費控除の特例 ) 社会保険料控除 小規模企業共済等掛金控除 生命保険料控除 次のいずれか多い方の金額 ⑴ ( 損失額 - 保険等により補てんされた額 )- ( 総所得金額等 1/10) ⑵ ( 災害関連支出の金額 - 保険等により補てんされた額 )- 5 万円 損失額 = 損害金額 + 災害関連支出の金額 次のいずれかのみ適用を受けることができます ⑴ ( 支払った医療費 - 保険等により補てんされた額 )- ( 総所得金額等 5% 又は 10 万円のいずれか少ない額 ) [ 限度額 200 万円 ] ⑵ スイッチ OTC 医薬品購入費 - 12,000 円 [ 限度額 88,000 円 ] 検診 予防接種等を受けている個人が 平成 29 年 1 月 1 日から平成 33 年 12 月 31 日までに購入した場合 支払った金額 支払った金額 平成 22 年度税制改正により平成 25 年度課税分から生命保険料控除が次のとおり 改正されました ⑴ 平成 24 年 1 月 1 日以後に締結した保険契約等 ( 新契約 ) に係る控除 新たに 介護医療保険料控除 を設け 一般生命保険料控除 介護医療保 険料控除 個人年金保険料控除 は 次により算出した額 [ それぞれの適用限度額 28,000 円 最高限度額 70,000 円 ] 支払った保険料の金額 生命保険料控除額 12,000 円以下 支払った保険料の金額 12,000 円超 32,000 円以下 支払った保険料 1/2+6,000 円 32,000 円超 56,000 円以下 支払った保険料 1/4+14,000 円 56,000 円超 28,000 円 ⑵ 平成 23 年 12 月 31 日までに締結した保険契約等 ( 旧契約 ) に係る控除 旧契約を元とする 一般生命保険料控除 個人年金保険料控除 に関しては 従前と同様に次により算出した額 [ それぞれの適用限度額 35,000 円 最高限度額 70,000 円 ] 支払った保険料の金額 生命保険料控除額 15,000 円以下 支払った保険料の金額 15,000 円超 40,000 円以下 支払った保険料 1/2+7,500 円 40,000 円超 70,000 円以下 支払った保険料 1/4+17,500 円 70,000 円超 35,000 円 一般生命保険料控除 及び 個人年金保険料控除 について 新契約と旧契約の両方の控除の適用を受ける場合は それぞれの方法で計算した金額の合計額で 2.8 万円を限度とする 10

項目控除額 地震保険料控除 寡婦 ( 寡夫 ) 控除 その年に支払った保険料の金額に応じて 次により算出した額 ⑴ 地震保険料 支払った保険料の金額 1/2 [ 限度額 25,000 円 ] ⑵ 旧長期損害保険料 ( 平成 18 年 12 月 31 日以前に締結した長期損害保険契約等 ) [ 限度額 10,000 円 ] 支払った保険料の金額 地震保険料控除額 5,000 円以下 支払った保険料の金額 5,000 円超 15,000 円以下 支払った保険料 1/2+2,500 円 15,000 円超 10,000 円 ⑶ 上記 ⑴と⑵の両方がある場合 それぞれの控除額の合計額 [ 限度額 25,000 円 ] 本人が寡婦又は寡夫の場合 26 万円特定の寡婦の場合 30 万円 ( 扶養親族である子があり かつ 前年の合計所得金額が 500 万円以下の方 ) 勤労学生控除本人が勤労学生である場合 26 万円 障害者控除 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除 基礎控除 33 万円 税額控除 本人 控除対象配偶者 扶養親族が障害者の場合 26 万円上記のうち特別障害者については 30 万円控除対象配偶者 扶養親族が同居特別障害者の場合 53 万円 一般の配偶者 33 万円 70 歳以上の配偶者 38 万円 配偶者の前年の合計所得金額が 38 万円以下の場合に限ります 配偶者の前年の合計所得金額に応じた金額が控除されます 最高 33 万円 本人の前年の合計所得金額が1,000 万円以下で 生計を一にする配偶者自身がこの控除の適用を受けていない場合に適用されます 一般扶養親族 (0 歳以上 16 歳未満 ) 控除なし 一般扶養親族 (16 歳以上 19 歳未満 ) 33 万円 特定扶養親族 (19 歳以上 23 歳未満 ) 45 万円 一般扶養親族 (23 歳以上 70 歳未満 ) 33 万円 70 歳以上の扶養親族 38 万円 70 歳以上の同居の親等 45 万円 項目控除額 調整控除 住宅借入金等特別税額控除 税源移譲による所得税と個人住民税の人的控除 ( 扶養控除 基礎控除等 ) の差から生ずる負担増を調整するため 次により算出した額を所得割額から減額します ⑴ 個人住民税の課税所得金額が200 万円以下の場合次のいずれか少ない金額の5%( 県民税 2% 市町村民税 3%) を控除 1 人的控除額の差の合計額 2 課税所得金額 ⑵ 個人住民税の課税所得金額が200 万円超の場合 { 人的控除額の差の合計 -( 課税所得金額 -200 万円 )} の5% ( 県民税 2% 市町村民税 3%) ただし この額が2,500 円未満の場合は2,500 円とします 平成 21 年から平成 31 年 6 月までに住宅に入居した方について 所得税から控除しきれなかった住宅ローン控除額を翌年度の住民税から控除します 寄附金控除詳しくは 14 ページをご覧ください 11

申告と納税 申告と納税などは 個人市町村民税と一緒に市や町で行います 申告 申告期限は 3 月 15 日です 所得税の確定申告書を提出した場合は 個人県民税の申告書を提出する必要はありませんが 所得税の確定申告書第二表 住民税 事業税に関する事項 欄の該当事項は必ず記載してください 給与所得のみの人は申告書を提出する必要はありませんが 前年中に火災や盗難にあったことによる雑損控除又は自分や家族が病気にかかったことによる医療費控除を受けようとする場合には 期限までに申告書を提出してください 納税 給与所得者は 6 月から翌年 5 月までの 12 回に分けて毎月の給与から徴収 ( 天引き ) されます 給与所得者以外の所得者については 一般的には 6 月 8 月 10 月及び翌年の 1 月の 4 回に分けて市町から送られる納税通知書によって納めます 退職者については 退職手当の支払の際に支払者が退職手当から差し引いて納めます 4 月 1 日現在 65 歳以上の公的年金受給者については 公的年金支給時 ( 年 6 回 ) に年金から特別徴収されます 介護保険料が年金から引き落としされていない方 引き落とされる税額が老齢基礎年金等の額を超える方などは 特別徴収の対象となりません 公的年金から特別徴収されるのは 年金所得の金額から計算した県民税額のみです 給与所得や事業所得などの金額から計算した県民税額は 給与からの特別徴収又は納税通知書により納めます 12

県税豆知識その 1 県内に住むサラリーマン A さんの県民税は? 家族構成本人 (45 歳 ) 妻 (42 歳 ) 子供 2 人 ( 中学生 (14 歳 )1 人 高校生 (17 歳 )1 人 ) 前年の給与 500 万円 社会保険料 40 万円 生命保険料 10 万円 ( 平成 24 年 1 月 1 日以後に締結した新契約に係るもの ) 妻の所得なし ( 計算方法 ) 均等割額は 2,000 円です 所得割額は 5,000,000 円 - 1,540,000 円 = 3,460,000 円 ( 収入金額 ) ( 給与所得控除額 ) ( 所得金額 ) 3,460,000 円 - 1,418,000 円 = 2,042,000 円 ( 所得金額 ) ( 所得控除 ) ( 課税所得金額 ) 2,042,000 円 4% = 81,680 円 ( 課税所得金額 ) ( 税率 ) ( 調整控除前所得割額 ) 81,680 円 - 2,500 円 79,100 円 ( 調整控除前所得割額 ) ( 調整控除 ) ( 調整控除後所得割額 ) 100 円未満切り捨て したがって A さんの納める個人県民税は 2,000 円 + 79,100 円 = 81,100 円となります ( 均等割額 ) ( 所得割額 ) なお 個人県民税のほかに個人市町村民税も課税されます 調整控除の計算国から地方への税源移譲に伴う所得税と個人住民税の人的控除額の差を調整するための控除人的控除額 配偶者控除 380,000 円 - 330,000 円 = 50,000 円 1 ( 所得税の控除額 ) ( 個人県民税の控除額 ) ( 控除額の差 ) 扶養控除 380,000 円 - 330,000 円 = 50,000 円 2 ( 所得税の控除額 ) ( 個人県民税の控除額 ) ( 控除額の差 ) 基礎控除 380,000 円 - 330,000 円 = 50,000 円 3 ( 所得税の控除額 ) ( 個人県民税の控除額 ) ( 控除額の差 ) { (50,000 円 +50,000 円 +50,000 円 )-(2,042,000 円 -2,000,000 円 )} 2% =2,160 円 ( 人的控除額の差 (1+2+3)) ( 課税所得金額 -200 万円 ) 計算後の調整控除額が 2,500 円未満の場合は 2,500 円となるため 調整控除額は 2,500 円となります 課税所得金額により調整控除の計算が変わります 県税豆知識その 2 所得控除の内訳 社会保険料控除 400,000 円 生命保険料控除 28,000 円 配偶者控除 330,000 円 扶養控除 330,000 円 (0 円 +330,000 円 ) 基礎控除 330,000 円 計 1,418,000 円 退職金にかかる個人県民税 ( 所得割 ) の求め方 税額 =( 退職金 - 退職所得控除額 ) 1 2 税率 退職所得控除額の求め方 ⑴ 通常の退職の場合 80 万円に満たない勤続年数が20 年以下の場合 40 万円 勤続年数場合には80 万円勤続年数が20 年を超える場合 70 万円 ( 勤続年数 -20 年 )+800 万円 ⑵ 障害者になったことに直接起因して退職した場合 (⑴によって計算した金額) +100 万円 ( 例 ) 今年の8 月に勤続 24 年 5 月で退職し その際 2,000 万円の退職金を受けた場合 1 ( 20,000,000 円 -11,500,000 円 ) 4% = 170,000 円 2 ( 税率 ) 13

個人住民税の寄附金控除 1 都道府県 市区町村に対する寄附金 ( いわゆる ふるさと納税 ) ふるさと に貢献したい ふるさと を応援したいという納税者の思いを活かすことができるよう 地方公共団体 ( 都道府県や市区町村 ) に対する寄附金のうち 2,000 円を超える部分について 個人住民税や所得税が軽減されます ふるさと納税の例 年収 700 万円の給与所得者 A さん ( 石川県在住 夫婦と子供 2 人の世帯 ) が B 県に 70,000 円を寄附した場合 A さんの所得税率は 10% 個人住民税所得割額は 35 万円として計算しています 寄附額 税の軽減額 内 訳 70,000 円 68,000 円 住個基本控除額民 6,800 円人税特例控除額 54,258 円 負担額 所得税及び復興特別所得税 6,942 円 2,000 円 平成 26 年度から平成 50 年度までは 復興特別所得税を考慮して控除額を計算します 合計で 68,000 円が軽減されます 軽減額の計算 個人住民税での軽減額 ( 税額控除 ) ⑴ 基本控除 ( 寄附金 ( 注 1)-2,000 円 ) 10% 基本控除は ふるさと納税以外の寄附金についても適用されます ⑵ 特例控除 ( 注 2) ( 寄附金 -2,000 円 ) (90%- 寄附者に適用される所得税率 ( 注 3)) 所得税での軽減額 ( 所得控除 ) ( 寄附金 -2,000 円 ) 寄附者に適用される所得税率 ( 注 3) ( 注 1) 総所得金額の 30% が限度です また 複数の地方公共団体やその他の団体に寄附を行った場合は その寄附金の合計額で計算します ( 注 2) 特例控除額の上限は 個人住民税の所得割額の 20% の金額です ( 注 3) 所得税率は寄附者の所得によって異なります (0~45%) また 平成 25 年分から平成 49 年分までは 所得税率に復興特別所得税率 (2.1%) を乗じて得た率を加算して計算します 2 その他の個人住民税の控除対象となる寄附金 ⑴ ⑵ 石川県共同募金会 日本赤十字社石川県支部に対する寄附金石川県や県内市町が条例で指定する寄附金ア石川県が条例で指定した寄附金 ( 個人県民税分 ) 石川県が条例で指定した控除対象寄附金は 所得税の寄附金控除の対象となる寄附金 ( 公益法人 学校法人 社会福祉法人 認定 NPO 法人等に対する寄附金 ) のうち 県内に事務所を有する法人 団体に対する寄附金です ( 当該事務所で収納したものに限ります ) イ県内市町が条例で指定した寄附金 ( 個人市町村民税分 ) 県内各市町の個人市町村民税の控除対象寄附金の指定状況については お住まいの市町の住民税担当課へお問合せください なお ⑵ 石川県や県内市町が条例で指定する寄附金 の基本控除額の計算において 乗じる率は次のとおりです 石川県が指定した寄附金は 4% 県内市町が指定した寄附金は 6% したがって 石川県と県内市町双方が指定した寄附金は 10% となります 3 寄附金控除を受けるための手続 寄附金控除を受けるためには 寄附をされた方が 寄附先の発行する受領証明書 ( 領収書 ) 等を添えて 毎年 1 月 1 日から 12 月 31 日までに行った寄附について 翌年 3 月 15 日までに住所地を管轄する税務署で所得税の確定申告をしていただく方法のほか 給与所得者等確定申告が不要な方でふるさと納税先が 5 団体以内の場合については 寄附をする際に 寄附先へ申請書を提出することによって 所得税控除分相当額を含めて個人住民税からの控除を受けることができます ( ふるさと納税ワンストップ特例 ) 寄附先 ( 地方公共団体等 ) 1 寄附 2 受領証明書発行 寄附者 ( 納税者 ) 3 申告 4 税金の軽減 最寄りの税務署又はお住まいの市町 または 3 通知 寄附先 ( 地方公共団体等 ) 1 寄附 申請書の提出 2 受領証明書発行 寄附者 ( 納税者 ) 4 税金の軽減 お住まいの市町 14

従業員の個人住民税は 事業主の特別徴収が法律で義務づけられています! 石川県では従業員 ( 給与所得者 ) の利便性の向上と税負担の公平性を図るため 個人住民税の特別徴収を実施されていない事業主 ( 給与支払者 ) の皆さまに対して 特別徴収 への切替えをお願いしています 特別徴収制度とは? 所得税の源泉徴収と同じように 事業主が従業員に代わって 毎月の給与から個人住民税 ( 個人市町村民税 + 個人県民税 ) を徴収 ( 給与天引き ) し 従業員の住所地の市町に納入する制度です 地方税法には 給与所得者である場合 個人住民税は 特別徴収の方法によって徴収する (321 条の 3) 所得税を徴収して納付する義務のある者を特別徴収義務者として指定し これに徴収させなければならない (321 条の 4) と規定されており 事業主や従業員の希望により 特別徴収 か 普通徴収 かを選択することはできない制度になっています 特別徴収事務の流れ所得税とは違い 各従業員の税額計算は市町で行い 5 月中旬から従業員ごとの特別徴収税額を通知します 事業主の皆様には この通知に記載された金額 ( 月額 ) を 6 月以降毎月 それぞれ従業員の給与から徴収 ( 給与天引き ) し 各市町に納めていただくことになります 1 月下旬 (1 月 31 日まで ) 5 月中旬から下旬 (5 月 31 日まで ) 給与支払報告書を 毎年 1 月 31 日までに従業員の住所地の市町に提出してください このときに特別徴収への切替えを行ってください 従業員の住所地の市町から事業主あてに 特別徴収税額の決定通知書 ( 特別徴収義務者用 納税義務者用 ) が送付されます 6 月から翌年 5 月まで従業員の給与から税額の徴収 ( 給与天引き ) を開始します 毎月実施 給与支給の翌月 10 日 個人住民税の特別徴収のお知らせ 従業員の給与から徴収 ( 給与天引き ) された個人住民税は 給与支給の翌月 10 日までに市町から送付された納入書により金融機関等から市町へ納めてください 毎月実施 給与所得者 ( 納税義務者 ) 4 税額の通知 ( 税額決定通知書の配布 ) 5 税額の徴収 (6 月 ~ 翌年 5 月までの給与支払日 ) 給与支払者 ( 特別徴収義務者 ) 1 給与支払報告書の提出 (1 月 31 日まで ) 3 税額の通知 (5 月 31 日まで ) 6 税額を納入 ( 翌月の 10 日まで ) 市役所 町役場 2 税額の計算 決定 県税豆知識その 3 Q1 これまで従業員が納付書で納付 ( 普通徴収 ) していたのに なぜ今さら特別徴収をしなければならないのですか A1 地方税法第 321 条の4 及び各市町の条例により 従来から 原則として所得税の源泉徴収義務のある者は 従業員の個人住民税の特別徴収をしなければならないこととされています 事業主の皆さまには 法令に基づく適正な事務処理の観点から特別徴収の実施をお願いしております Q2 特別徴収は手間がかかりそう 従業員も少なく 事務をする余裕がないのですが A2 個人住民税の特別徴収は 事業主が行うべき法律上の義務とされていますので ご理解いただきますようお願いします 個人住民税の特別徴収を実施しても 所得税のように税額を計算したり 年末調整をする手間はかかりません 事業主は 市町から通知される従業員ごとの税額を 毎月の給与から徴収 ( 給与天引き ) し 翌月の10 日までに金融機関等を通じて従業員の住所地の市町ごとに納めていただきます 特別徴収をすると 従業員が納税のために金融機関や市町の窓口に出向く手間が省けます 毎月の給与から特別徴収 ( 給与天引き ) されることで 1 回当たりの税負担額が少なくなります ( 普通徴収では年 4 回払い 特別徴収では年 12 回払い ) 従業員が常時 10 名未満の事業所等は 市町長の承認を受けて特別徴収税額の年 12 回の納期を年 2 回にする 納期の特例 制度 ( 給与天引きは毎月実施 ) がありますので 該当する場合は 関係市町にご相談ください Q3 アルバイトやパートも特別徴収する必要がありますか A3 所得税を源泉徴収されている従業員 ( アルバイトやパートを含む ) については 個人住民税についても特別徴収していただく必要があります ただし 次のような場合には 特別徴収ができませんので 市町にお申出ください 他から支給されている給与から個人住民税が特別徴収されている 退職者など 翌年の給与からの特別徴収ができない 個人住民税額が毎月の給与の支払額より多いため 特別徴収ができない 給与が毎月支給されず 不定期である 個人住民税の特別徴収に関する具体的な手続等については 従業員の住所地の市町の住民税担当課までお問合せください 15