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Transcription:

5 章インターネット コンテンツの利用実態 インターネット上に存在する情報は多様かつ膨大であるため それらにアクセスする目的も幅広いと考えられる 本章ではウェブサイトなどのインターネット コンテンツの利用目的と 利用状況を分析している ( メールを除く ) 5.1 インターネット コンテンツの利用目的 5.1.1 使用端末別の利用目的パソコン 携帯電話など使用する端末によりインターネットの利用目的も変わると予想される 表 5.1.1 では パソコンからの利用者 ( 問 8 の 1 または 2) と携帯からの利用者 ( 問 8 の 3 または 4) ごとに利用目的別の利用率 ( 問 12 で 利用 を選択した率 ) を算出し 利用率が高い順に並べている 表 5.1.1 利用目的別の利用率 PCからの利用 (n=595) 利用率 携帯電話からの利用 (n=510) 利用率 娯楽的な内容のウェブサイトを見る 75.5 音楽やメロディをダウンロードする 52.4 旅行の情報収集や予約をする 66.4 娯楽的な内容のウェブサイトを見る 38.6 地域 全国 海外のニュースを見る 60.3 地域 全国 海外のニュースを見る 12.9 文書やデータをダウンロードする 57.0 文書やデータをダウンロードする 11.8 健康 医療関連の情報を利用する 55.0 旅行の情報収集や予約をする 11.2 自宅で仕事のために利用する 39.7 オンライン ゲームをする 9.8 オンライン ショッピングを利用する 39.0 ネット上の映像ファイルを再生する 9.4 ネット上の映像ファイルを再生する 32.4 オンライン ショッピングを利用する 4.9 学校の勉強 予習に利用する 29.9 自宅で仕事のために利用する 4.7 音楽やメロディをダウンロードする 23.2 掲示板やニュースグループに参加する 4.3 ネット オークションに参加する 22.0 健康 医療関連の情報を利用する 3.9 オンライン ゲームをする 19.2 職探しをしたり 求人広告に応募する 2.9 掲示板やニュースグループに参加する 17.1 オンライン バンキングをする 2.7 ストリーミングビデオを再生する 15.3 学校の勉強 予習に利用する 2.4 職探しをしたり 求人広告に応募する 13.3 ネット オークションに参加する 1.8 オンライン バンキングをする 10.9 チャットルームの会話に参加する 1.6 チャットルームの会話に参加する 9.2 宗教的な内容のウェブサイトを見る 1.0 アダルト系サイトを利用する 7.6 出会い系サイトを利用する 0.8 宗教的な内容のウェブサイトを見る 2.0 ストリーミングビデオを再生する 0.6 出会い系サイトを利用する 0.8 アダルト系サイトを利用する 0.6 パソコンからのインターネット利用目的では全体的に利用率の高い項目が多い また オンライン ショッピングの利用率は 39.0% に達しており 2001 年調査におけるオンライン ショップでの購入経験者比率 12.2% から大幅に伸びている インターネット上の様々なコンテンツ サービスの利用が利用者に幅広く浸透しつつあると言える なお 社会的に問題視されている出会い系サイトはほとんど利用されていない -55-

-56- 一方携帯電話からのインターネット利用目的を見ると 音楽 ( 着信メロディと推測される ) のダウンロードを過半数の利用者が行っていることと 娯楽サイトの利用率が高いことを除けば おしなべて利用率が低い 携帯インターネットの利用目的が限られていることは インターネットの利用目的数を端末別に比較すると一層はっきりする ( 図 5.1.1) パソコン利用の場合は利用目的数のグラフが比較的なだらかな山を描いており 平均利用目的数は 6.0 である 大部分の利用者が複数の利用目的でインターネットにアクセスしており 利用目的の幅も多様であることがわかる 携帯電話の場合 メール以外のインターネット利用を全く行っていない利用者が 31.8% 1つの目的でしか利用していない利用者が 21.8% と これだけで過半数を超える 1 つの利用目的でインターネットにアクセスしている利用者のうち 64% は音楽ダウンロードサービスの利用者である 平均利用目的数も 1.8 と低い 現状では携帯インターネットの利用者を惹き付けることができる魅力的なコンテンツ サービスの種類はごく限られているようである 35 30 25 20 15 10 5 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 PC 利用 (n=574) 3.5 5.6 9.4 9.4 10.810.611.0 9.2 6.1 7.1 5.2 3.8 2.8 2.3 1.2 0.5 0.9 0.0 0.2 0.3 携帯利用 (n=487) 31.821.818.712.5 7.0 4.5 1.4 0.6 0.2 0.6 0.2 0.0 0.2 0.0 0.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.2 図 5.1.1 使用端末別利用目的数の比率 (%) 5.1.2 属性別利用目的次に 利用者の属性別に利用目的の傾向を見ることとする 携帯インターネットの利用目的は音楽ダウンロードサービス等に偏っているため パソコンからのインターネット利用について 利用目的と性別 年齢層 職業との Spearman の順位相関係数を算出した ( 表 5.1.2)

表 5.1.2 利用目的と属性との相関 性別 年齢層 フルタイム パート 専業主婦 学生 無職 娯楽的サイト閲覧 -.042 -.095**.033.009 -.016 -.035 -.005 旅行情報収集.053.187**.156**.008.112** -.295** -.023 健康情報利用.068.121**.044.029.159** -.227**.011 学校の勉強に利用 -.022 -.207** -.184** -.019 -.075.347** -.031 自宅での仕事に利用 -.157**.153**.231**.019 -.165** -.124** -.095* ニュース閲覧 -.121**.064.137**.006 -.054 -.131** -.018 宗教的サイト閲覧 -.059.014.019 -.058 -.012.032.009 オンライン ゲーム.034 -.199** -.212**.037 -.007.217**.056 オンライン バンキング -.181**.019.146** -.064 -.089* -.056 -.008 職探し.060 -.099** -.076.142**.005 -.043.013 チャット.034 -.201** -.144**.055 -.038.200** -.040 掲示板など -.013 -.136** -.122**.086* -.029.083*.037 オンライン ショッピング -.013 -.006.086*.104* -.027 -.165** -.037 ネット オークション -.031 -.048.069.066 -.005 -.108** -.062 文書 データDL -.150**.044.094* -.037 -.092* -.031.027 音楽 DL -.094* -.048 -.027.045 -.091*.053.027 ネット上の映像再生 -.117** -.241** -.031 -.009 -.142**.160**.013 ストリーミング再生 -.211** -.159**.010 -.063 -.090*.110**.016 出会い系サイト閲覧.027 -.004.016 -.037 -.032.008.049 アダルト系サイト閲覧 -.263** -.073.100** -.079 -.101*.042 -.026 *: p<0.05 **: p<0.01 男性は女性に比べて仕事関係やネット上のデータのダウンロード アダルト系サイトの利用が多い 年齢層が高くなるほど仕事目的や旅行関係の利用が多く 年齢層が低くなるほど勉強やオンライン ゲーム コミュニティ系サービス 映像コンテンツの利用が多くなる 職業別では フルタイムで働いている人は仕事目的 旅行 オンライン バンキングなど実用的な利用目的が多い 学生の場合はフルタイムと概ね反対の利用傾向を示し ゲーム コミュニティ系サービス 映像コンテンツなど娯楽的な利用が多い また パートは職探し 専業主婦は健康情報目的の利用が多くなっている -57-

5.2 パソコンからのウェブサイト利用 5.2.1 ウェブサイト利用頻度本項ではパソコンからのウェブサイト利用の量について分析を行う 図 5.2.1 はパソコンからウェブサイトにアクセスする週あたりの利用頻度である 2003 年調査では無回答の比率が前年の 5 倍にあたる 10.3% もあったため 経年比較のため無回答を除いている 2003 年度調査では 1 日数回以上 の利用者が 28.1% と 2002 年から 3.2 ポイント増加している 2000 2001 年と 2002 2003 年でパソコンインターネット利用者を抽出する設問内容が異なるため単純な比較はできないが ウェブサイトに頻繁にアクセスするヘビーユーザー層がゆるやかに増加する傾向にある 1 日数回以上 1 日 1 回週に数回月に数回くらい月に 1 回以下全くアクセスしない 2000 年 (n=741) 22.3 18.9 29.7 15.9 5.7 7.6 2001 年 (n=1,036) 26.0 17.2 25.9 17.5 5.6 7.9 2002 年 (n=897) 24.9 12.6 26.2 17.5 6.1 12.7 2003 年 (n=531) 28.1 11.7 25.6 14.7 8.3 11.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 5.2.1 パソコンからのウェブアクセス頻度の経年比較 ( 無回答を除く ) 図 5.2.1.2 ではパソコンからウェブサイトへのアクセス頻度を週当たりの平均回数に置き換え 属性ごとの平均値を経年別に示している (2001 年は携帯電話からの利用を含んでいる ) これによるとパソコンからのウェブサイトアクセス頻度は 2000 年から 2003 年まで一貫して増加しており 2003 年では平均 7.5 回である 性別では 女性 の利用回数の伸びが前年比 15% の増加と著しいが それでもなお男性と比較すると約 3 割低い水準に留まっている 学歴別では 小 中学校 高校 高専 短大 の間の差があまり見られない一方で 大学 大学院 と比較すると 3~4 割も少なく 利用回数の差は埋まっていない 年齢別に経年の傾向を見ると 10 代から 40 代までの層は利用回数が一貫して増加しており 50 代はほぼ横ばい 60 代は一貫して減少している -58-

2000 年 (n=837) 2001 年 (n=1,168) 2002 年 (n=897) 2003 年 (n=534) 0 2 4 6 8 10 全体 6.2 6.6 6.9 7.5 [ 性別 ] 男性女性 4.4 4.1 5.2 6.0 7.5 8.5 8.1 8.6 [ 年齢 ] 12~19 歳 20~29 歳 30~39 歳 40~49 歳 50~59 歳 60~74 歳 3.3 4.1 4.6 5.3 4.7 5.3 4.9 6.0 6.1 6.2 6.2 7.6 7.3 6.7 7.0 7.2 6.7 7.2 7.7 7.0 8.2 8.4 8.3 8.9 [ 学歴 ] 小 中学校高校高専 短大大学 大学院 3.1 4.7 5.9 5.7 4.9 5.0 5.9 6.0 5.4 5.4 6.8 6.6 8.5 8.2 9.4 9.5 [ 職業 ] フルタイムパート アルバイト専業主婦学生 生徒無職 3.0 3.5 4.5 4.4 5.0 5.0 5.6 5.9 5.8 5.5 6.8 6.7 6.4 6.8 7.5 7.8 8.1 7.8 8.0 9.5 図 5.2.1.2 属性別にみた PC ウェブの利用頻度 ( 回 / 週 ) -59-

5.2.2 ウェブサイト利用時間利用頻度に続きウェブサイト利用時間を比較してみよう パソコンインターネット利用者を母数として 2001 年から 2003 年までの週あたり利用時間を比較したものが表 5.2.2.1 である (2000 年はウェブサイト利用時間を調査していない ) 平均値はそれほど大きな変化がないが 中央値は 2001 年の 120 分から 60 分へと一貫して減少している インターネットの普及に伴い インターネット利用者に占めるライトユーザーの比率が高くなっているようである 2001 年 (n=828) 2002 年 (n=769) 2003 年 (n=466) 0 50 100 150 200 250 300 平均値 265.64 249.66 257.12 中央値 60.00 90.00 120.00 図 5.2.2.1 年別ウェブサイト利用持間 ( 分 / 週 ) 続いて属性別に利用時間を考察する 表 5.2.2.1 では 2003 年調査における パソコンからのウェブサイト利用時間を属性別に比較している 図 5.2.2.1 では経年比較のために 12 歳 ~74 歳と制限しているが この表ではサンプルの年齢を 12 歳 ~としているため サンプル数が若干異なる 性別では利用頻度の場合と同様 男性の方が平均値 中央値ともに高くなっている 年齢別では 10 代 20 代の中央値の高さと 60 代以上の平均値の低さが目立つ 10 代 20 代ではヘビーユーザーの比率が相対的に高く 60 代以上では低い 職業別では パート アルバイト 学生 生徒 無職 はいずれも中央値が高く 変動係数が低いことから 全体的にみて フルタイム 専業主婦 より長時間利用しているといえる 学歴別で小 中学校の利用時間が長いのは学生の比率が高いためである -60-

表 5.2.2.1 属性別ウェブサイト利用時間 ( 分 / 週 ) 平均値 中央値 全体 (n=469) 257.27 60.00 性別 男性 (n=268) 272.83 95.00 女性 (n=201) 236.52 60.00 年齢 12~19 歳 (n=52) 304.88 180.00 20~29 歳 (n=94) 279.93 120.00 30~39 歳 (n=127) 299.26 60.00 40~49 歳 (n=91) 230.05 60.00 50~59 歳 (n=74) 204.95 60.00 60 歳 ~ (n=31) 141.48 60.00 学歴 小 中学校 (n=27) 266.11 140.00 高校 (n=179) 257.82 75.00 高専 短大 (n=72) 248.76 60.00 大学 大学院 (n=186) 259.80 75.00 職業 フルタイム (n=251) 266.12 60.00 パート アルバイト (n=62) 202.58 75.00 専業主婦 (n=49) 226.94 60.00 学生 生徒 (n=78) 244.40 120.00 無職 (n=29) 383.45 180.00 表 5.2.2.2 はウェブサイト利用時間と他のインターネット利用状況との Pearson の積率相関係数を算出したものである 携帯電話インターネットのメール ウェブともにパソコンからのウェブサイト利用時間とは相関が無い 興味深いのはパソコンからのメール利用状況との関係で 利用頻度とは正の相関である ( 利用頻度は数が小さいほど頻繁である ) のに対して メールの利用時間や発信通数とは負の相関にあることである このことは パソコンからのインターネット利用の中でメール利用とウェブ利用が互いに限られた利用者の時間を取り合っており 一方が長くなれば他方が短くなってしまう関係にあるためと考える 表 5.2.2.2 ウェブサイト利用時間とインターネット利用状況との相関 PCウェブ利用時間との相関 携帯メール頻度 0.005 PCメール利用頻度 -0.227** 携帯メール時間 -0.006 PCメール利用時間 -0.139** 携帯メール送信数 -0.014 PCメール発信通数 -0.150** 携帯ウェブ頻度 -0.047 PCウェブ利用頻度 -0.510** 携帯ウェブ時間 -0.024 PCウェブ利用時間 - 携帯ウェブ利用目的数 0.010 PCウェブ利用目的数 0.405** *: p<0.05 **: p<0.01-61-

5.3 ホームページの所有パソコンによるインターネット利用者のホームページの所有率 ( 持っていて 定期的に更新している 持っているが ほとんど更新していない の計 ) は 2003 年調査で 8.3% であり 2002 年から微減している 年別に傾向を見ると ホームページの所有率はあまり変わっていないが ホームページを作ってみたい と考える層が低下傾向にあり ホームページの所有意欲がない層が大半を占めている 2003 年頃から Blog( ブログ ) など簡単にホームページを開設 更新できるツールが一部で話題を集めているが その影響は保有率 保有意向に現れていないようである 持っていて 定期的に更新している持っていないが 今後作ってみたい無回答 持っているが ほとんど更新していない持っておらず 今後作りたいとも思わない 2000 年 (n=744) 3.0 5.4 35.3 56.0 0.3 2001 年 (n=1,045) 4.1 8.0 28.1 59.4 0.3 2002 年 (n=916) 3.8 5.5 23.4 65.3 2.1 2003 年 (n=592) 3.7 4.6 24.5 65.4 1.9 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 5.3 ホームページ所有率の変化 (2000~2003 年 ) -62-