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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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Microsoft PowerPoint まちづくり構想

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本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

Microsoft Word - 【構想】 (HP掲載用)

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

Microsoft Word - ★都市マス案(最終案) docx

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山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

本町二・四・五・六丁目地区の地区計画に関する意見交換会

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7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

区域の整備 開発及び保全に関する方針土地利用の方針 地区施設の整備の方針 地区の立地特性を踏まえ 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るため 土地利用の方針を以下に定める 1 国際化に対応した業務 商業 宿泊等の多様な機能に加え 氷川神社と連携した江戸文化や赤坂地域の魅力を伝える歴史

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

Microsoft Word - H180119コンパクトシティ説明用_仙台市_.doc

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

2

4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

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区域の整備 開発及び保全に関する方針公共施設等の整備の方針 建築物等の整備の方針 1 道路の整備方針 (1) 地区周辺の交通円滑化に資する道路ネットワークの形成及び 東西の主要な道路軸の形成を図るため 地区幹線道路を拡幅整備する (2) 開発に伴い発生する交通を円滑に処理するとともに 新駅整備に伴う

区域の整備 開発及び保全に関する方針 地区施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 (1) 道路の整備方針区域内外との円滑な交通ネットワークの形成と歩行者等の安全で快適な歩行環境の向上を図るため 街区幹線道路及び区画道路を整備する 生活利便施設や良質な街並みを形成する住宅等の立地を誘導し 地域拠点にふ

2 計画 ( 素案 ) からの主な変更点 1 はじめに頁主な変更点 1 これまでの経緯に 不燃化特区補助制度の指定 地区計画と都市防災不燃化促進事業の導入についての記載を追加 また 大和町中央通り沿道地区は 平成 26 年に不燃化特区補助制度 ( 平成 32 年度まで ) の対象区域に指定されるとと

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スライド 1

(第14回協議会100630)

交通結節点が備えるべき機能を整理すると 最も基本となるものとして があり これに加えて 都市機能の誘導 集積を促進させ 都市内の中心的な拠点地区を形成する 及び 都市の顔 となる 交通結節点の計画 整備の検討においては 先に示した の三種の機能がそれぞれ交通結節性 人の交流や景観等の面で役割を果たし

Microsoft Word - 09池町通り.doc


中井町緑の基本計画(概要版)

大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市

(100817)

4-2

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05+説明資料

第2章

() 土地の総面積 利用目的別面積 所有する土地の面積は 最小で 90 m 最大で,400m であり 00~400 m との回答が最も多い 駐車場としての利用では 月極駐車場が 309 台分 日貸駐車場では 5 台分となっている 所有する総面積 00m以下 m未満 m未満

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目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

目次

防災まちづくりの具体的な方向性を示す 方針 は 防災まちづくりに関するキーワードごとに 以下の12 項目にまとめました 防災まちづくりの方針 防災( 安全 安心 ) 地域コミュニティ ひと 1 多様な世代の交流や地域活動への参加が 防災 減災活動を支えるまち ( 自助 共助の話し合いが活発に行われて

計画書

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Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019

数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

柏駅西口北地区まちづくり

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練馬区まちづくり条例運用報告書

世田谷区

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

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第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

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総合計画及び国土利用計画アンケート調査結果 平成 20 年度 地域別構想 土地利用の方向性について 上位3つ ①無秩序な開発を抑制し 農地等は極力保全する ②主要な沿道等への店舗の立地を進め 利便性を高める ③身近な公園 生活道路 下水道などの生活環境基盤を整備する 住みよい 25.6% 22.9%

( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について

地区計画とは 地区計画とは 土地や建築物の所有者など地区の皆さんが合意を図りながら道路や公園などの配置 建築物の用途 容積率 高さ 色やデザイン等のルールをきめ細かく定め そのルールに基づいて建築行為等を行うことにより より良いまちづくりをすすめる手法のひとつです 地区の特性に応じて必要な項目を選択

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

- 目次 - 1. 基本構想策定の趣旨と役割 1 2. 交通バリアフリー法 2 3. 焼津市移動円滑化基本構想策定体制及び上位計画との関連 4 4. 重点整備地区及び特定経路について 6 5. 地区別の現状把握 整備の目標 心のバリアフリー 24 参考資料 1. 人口と高齢者

市川都市計画都市再開発の方針の変更 市川都市計画都市再開発の方針を次のとおり変更する

Microsoft Word - 概要版.doc

はじめに 深沢地域整備事業 ( 以下 本事業 という ) は 平成 22 年 9 月に策定した土地利用計画 ( 案 ) をもとにまちづくりを進めてきましたが 計画策定から既に5 年以上経過し社会情勢が大きく変化していることや より広く市民意見を反映して欲しいといった意見を踏まえ 土地利用計画 ( 案

都市計画富ヶ谷二丁目地区地区計画

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

Taro-全員協議会【高エネ研南】

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

表面.ai

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8略都市スライド東北(郡山市)全部 [互換モード]


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東京都市計画第一種市街地再開発事業前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業位置図 東京停車場線 W W 江戸橋 JCT 日本橋茅場町 都 道 一石橋 5.0 特別区道中日第 号線 江戸橋 15.

[2] 具体的事業の内容 (1) 法に定める特別の措置に関連する事業 該当なし (2)1 認定と連携した支援措置のうち 認定と連携した特例措置に関連する事業 事業名 内容及び実施時期 実施主体 中心市街地の活性化を実現するための位置付け及び必要性 支援措置の内容及び実施時期 その他 の事項 群馬の玄

多摩都市計画地区計画の決定(多摩市決定)

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目 次 1 小牧駅周辺のまちづくりに関する基本的考え方 1 2 小牧駅周辺の将来像 2 3 A 街区の位置づけ 5 4 A 街区 ライフ サポート オアシス の機能構成イメージ 6 5 交通結節点 広場の再整備 7 6 A 街区整備の進め方 8 7 結び 8

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

地区計画パンフレットP.1

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都市計画図 平河町二丁目東部地区(PDF)

板橋区

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

4.1 自転車駐車場の現状 (1) 公営の自転車駐車場の状況区内の公営の自転車駐車場には 区立施設のほか 公益財団法人練馬区環境まちづくり公社と公益財団法人自転車駐車場整備センターが開設している施設があります 現在 公営自転車駐車場は 84 箇所あり そのうち区立の施設は 72 箇所 収容台数は 3

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4. 都市機能誘導区域 4.1 都市機能誘導区域設定の基本的な考え方 (1) 都市機能誘導区域とは医療 福祉 商業等の都市機能を都市の中心拠点や生活拠点に誘導し集約することにより これらの各種サービスの効率的な提供を図る区域のことです 原則として 居住誘導区域内において設定します これらの都市機能は

平井二丁目付近地区地区計画の概要 平井二丁目付近地区地区計画の概要をお示しします 詳しくは 同封の 平井二丁目付近 地区計画書 計画図 をご確認ください 地区計画の区域地区計画の対象区域は 下図のとおりです 平井二丁目付近地区 ( 約 28.6ha) 江戸川区平井一丁目 平井二丁目及び 小松川三丁目

神宮外苑地区計画

多摩都市計画地区計画の決定(多摩市決定)

江戸川五丁目付近地区 地区計画(素案)説明会

Transcription:

平成 20 年 3 月練馬区

はじめに 練馬区都市計画マスタープランでは 上石神井駅周辺地区を 区民の日常生活を支える生活拠点 として位置づけており 交通の利便性や買物などの日常生活における安全性 快適性を高めるとともに 商業集積を促すなどにより 生活拠点としてのまちづくりに取り組むこととしています 上石神井駅周辺地区については 平成 13 年 12 月に上石神井町会 上石神井商店街振興組合の発意で 上石神井駅周辺地区まちづくり協議会 ( 委員数 30 名 ) が組織され 外環計画の推移を見据えながら 駅周辺のまちづくりを検討することになりました 上石神井駅周辺地区まちづくり協議会 では まちの課題 まちづくりの方針や土地利用及び道路交通網などのあり方についての意見をとりまとめ 平成 16 年 7 月に練馬区長に提言書を提出しています 区では 上石神井駅周辺地区まちづくり協議会 の提言を基に 今後の駅周辺地区のまちづくりについて 区の考え方をまとめ 上石神井駅周辺地区まちづくり構想 ( 素案 ) を平成 18 年 5 月に作成し 住民説明会等を通じて地域の方々からご意見をいただきました さらに この ( 素案 ) に修正を加えて 上石神井駅周辺地区まちづくり構想 ( 案 ) を平成 19 年 8 月に作成しました この ( 案 ) を練馬区まちづくり条例の 重点地区まちづくり計画 としていくために 条例に基づき 計画案を公表 縦覧するとともに住民説明会 公聴会により 地域の皆様から多くのご意見をいただきました これらの結果を踏まえ 今後のまちづくりの進め方について 整備の方向性を示すために 上石神井駅周辺地区まちづくり構想 を策定しました 今後は 上石神井駅周辺地区が生活拠点としてふさわしいまちとなるよう 地域住民 関係事業者および区が相互に協力し 協働によるまちづくりを推進していきます まちづくり構想エリア 上石神井駅周辺地区まちづくり構想 のエリアは 右図の太線で囲まれた約 50ha の区域です なお この構想を策定するうえで 関連する区域についてもあわせて検討しました まちづくり構想の性格 この 上石神井駅周辺地区まちづくり構想 は 地域の方々 行政 関係機関等が上石神井駅周辺地区においてまちづくりに取り組む際の 整備の方向性を示すものです この構想により新たな権利制限が加わるものではありません 上石神井駅周辺地区まちづくり構想の構成 上石神井駅周辺地区まちづくり構想 は 4つの項目から構成されています 1 まちづくりの課題 2 まちづくりの方針 3 まちづくり構想図 4 整備プログラム

1 まちづくりの課題道路交通 南北を連絡する幹線道路の整備 南北方向の幹線道路が未整備であるため 通過交通が生活道路に進入し 歩行者の安全が脅かされています 一方 日常生活で重要な交通手段となっているバスについても 買い物客等で混雑している生活道路を運行しており 安全性や定時性の確保などが課題となっています 駅前広場整備および駐輪場整備 上石神井駅は 一日平均約 4 万人強の乗降客があり 駅前には非常に多くの人や車が集中しています しかし バスやタクシー利用者の乗場スペースが十分でなく 駅から乗り場への歩道も整備されていないため 不便かつ危険な状況となっています また 上石神井駅はまちの玄関口であるにもかかわらず オープンスペースがなく 放置自転車が多くみられる問題もあります 早期の踏切解消 朝夕の通勤ラッシュ時には 南北の交通が 長時間 踏切で遮断され 渋滞を引き起こしています また 横断を待つ歩行者 自転車 車が錯綜し 遮断間際の無理な横断が見られるなど 危険な状況となっています 住環境 みどりの保全と創造 みどりは 都市にうるおいとやすらぎをもたらすほか ヒートアイランド現象の緩和に寄与し また様々な生き物とのふれあいや環境教育の場になります しかし 現在の上石神井駅周辺地区内にはみどりや空地が少なく みどりの保全と創造が課題です みどりの多い良好な住宅地の保全 育成 まちづくり構想エリアの周辺部には みどりの多い低層の住宅地が点在しています このような特性を活かして みどりの多い良好な住宅地として保全 育成していくことが望まれます また 農地 屋敷林 雑木林等のまとまったみどりを保全 育成していくことも望まれます 水辺空間の活用 まちづくり構想エリアの北側を流れる石神井川や南側を流れる千川上水は 地域にうるおいをもたらしており 貴重なまちの資源として 活用していくことが望まれます 防災 防災のための道路整備と建物の耐震 不燃化 景観 景観の改善 良好な景観の形成は 街の魅力や個性を伝える重要な要素の一つです 現在の駅前や商店街には統一性が見られず 上石神井らしさと呼べるような景観が明確になっておりません 商店街の魅力向上のために景観の改善が望まれます ユニバーサルデザイン 安全 安心な歩行空間の確保 違法駐車や違法駐輪 道路内への商品の陳列等は 障害者や高齢者のみならず すべての人の円滑な通行の妨げになることから このような通行上の障害は解消していくことが望まれます 林立する電柱の解消 林立する電柱は歩行者の障害となるばかりでなく 良好な景観をも阻害しており これらの解消が望まれます 年齢や障害の有無に係わらず すべての人が利用可能であるよう製品や建物をデザインすること 商業 安全 安心な商業空間の確保 商店街をはじめ 上石神井駅周辺の地区内道路のほとんどは歩行者と車の分離ができていません 狭い道路上に自動車 自転車 歩行者が錯綜していることから 歩行者や自転車の安全性が懸念されています 魅力ある商店街づくり 上石神井駅周辺の商店街の利用者は ほとんどが近隣の住民です 今後 ライフスタイルの多様化や高齢化の進展により ますます地域に密着した商店街の役割は大きくなると予想されます 地域住民の日常生活を支える上で 商店街の活性化は重要な課題です 上石神井駅周辺地区内では幹線道路の整備が遅れています また幅員 6m 以上の道路も少ないことから 消防活動困難区域が点在しており 災害時に延焼の恐れがあります 上石神井駅周辺の上石神井一 二 四丁目地区の一部は 幅員 4m 未満の道路が全体の約 3 分の1を占める街区内に 木造アパートが全体の約 3 分の1 以上を占めるなど密度の高い住宅市街地となっています 道路整備とともに建物の耐震 不燃化が課題となっています

2 まちづくりの方針 基本方針 上石神井駅周辺地区では 3つの基本方針に基づいて まちづくりを進めていきます 交通環境の改善と機能強化 商店街の活性化 安全 安心で快適な暮らしやすい住環境の整備 整備方針 道路交通商業 南北道路等の整備促進生活道路への通過交通流入を抑制し 安全で円滑なバス交通を確保していくとともに 良好な歩行者空間を確保していくために 南北道路を整備し あわせて生活幹線道路 主要生活道路の整備を促進していきます 駅前広場等の整備促進駅前広場を整備し バス タクシーへの乗換えの利便性や安全性の確保を図るとともに オープンスペースの確保 駐輪場の整備を図っていきます 踏切の解消促進道路と鉄道との立体交差化を促進し 踏切の解消を図ります 歩行者系ネットワークの整備促進上石神井駅を中心に 通勤 通学 商店街利用者が快適に通行できる歩行者空間のネットワークを整備していきます 安全 安心 快適で魅力ある商業空間の創出歩行者優先の商店街づくりを進めるなど安全 安心で快適な商業環境を整備していきます また 商店街の魅力の向上を目指して 商店街の活性化等を促進していきます 住環境みどりの保全と創造区では 緑被率 30% の達成を目標にみどりの保全と創造を進めています 地域のみどりをふやし 駅前広場 道路や河川空間等の公共空間をみどりで彩り また 建物の屋上 壁面 駐車場等の緑化を進めます みどりの多い良好な住宅地の保全と育成開発時などに緑化を促していきます さらに 地区計画制度の導入などにより みどりの多い良好な住宅地を保全 育成していきます 防 災 ユニバーサルデザイン 地区の骨格となる道路の整備延焼遮断帯となる都市計画道路の整備を進めるとともに 緊急車両の進入が容易となるよう生活幹線道路 主要生活道路の整備を進めます 建物の建て替え 共同化 耐震 不燃化の促進各種助成制度の導入を図り 建物の建て替え 共同化および建物の耐震 不燃化を促進します 景 統一のとれた商店街の景観形成建物のファサード 街灯 看板のデザイン等に配慮し 統一性のある商店街の景観形成を図り 商店街の魅力を向上します 地域特性に配慮した景観形成照明 ガードレール 車止め等の道路施設や看板等に地域性のあるデザインを取り入れるとともに 地区の周辺に広がる農地の景観など 地域の特性を活かした景観の形成を図ります 景観形成に向けたガイドラインづくり上石神井らしい景観とは何かを把握し 景観づくりを総合的 計画的に進めるために 地域住民や商店街と協働して 景観形成のためのガイドラインの策定を検討します また ポイ捨て 落書き 違法な屋外広告物 放置自転車などへの対策を環境美化行動計画に基づいて進めていきます 観 すべての人に優しい歩行空間の確保建物のセットバックにより生じた民地内の空地を活用し 歩行空間の確保を図ります また 違法駐車 駐輪や商店前の陳列を排除するための具体的な方策の検討を行います さらに 歩行の障害となっている電柱の地中化についても促進を図ります 誰もが安心できる道路施設の整備段差の解消 ガードレールの設置 休憩用ベンチの設置 音響式信号機の設置など 誰もが安心して歩ける道路整備を促進します 安全 安心に歩ける歩行者空間の整備地域住民との協働により まちの現状や改善が必要なところを把握し 安全 安心に歩ける歩行者空間を整備します 土地利用本地区の土地利用は 上石神井駅を中心に生活利便性向上のための商業集積を促すとともに 外かく環状道路計画を視野に入れたものとします 地区内を 8つのゾーンに分類し それぞれに具体的な方針を定めます

3 まちづくり構想図道路交通 商業 住環境 防災 景観 ユニバーサルデザイン 土地利用の7 項目で構成されるまちづくり整備方針を具体的に地図上にあらわし 上石神井駅周辺地区が目指すべきまちの将来像を まちづくり構想図 として作成しました この構想図をもとに 地域の方々の意見を踏まえながら まちの将来像についてさらに議論を深め 具体的な整備手法等の検討を進めていきます 4 整備プログラム 重点基盤整備 地区を支える主要な骨格道路と 地区の核施設となる駅前広場を整備していきます また 南北道路に関連する商店街を整備します 都市計画道路を活用した南北道路の整備促進 駅前広場等の整備促進 地区の骨格となる道路の整備 ( 都市計画道路 ) 安全 安心 快適で魅力ある商業空間の創出 ( 南北道路関連 ) 景観形成およびユニバーサルデザインの視点に立った整備 基盤整備 重点基盤整備の整備効果 ( 地区内への通過交通流入の抑制 交通結節機能の向上等 ) を効率的に活用して 商店街の整備等を進めていきます 安全 安心 快適で魅力ある商業空間の創出 ( 南北道路関連以外 ) 地区の骨格となる道路の整備 ( 生活幹線道路 ) 景観形成およびユニバーサルデザインの視点に立った整備 面的整備 基盤整備とあわせて 面的な整備を進めていきます 地区の骨格となる道路の整備 ( 主要生活道路 ) 建物の建て替え 共同化 耐震 不燃化 みどりの多い良好な住宅地の保全 景観形成およびユニバーサルデザインの視点に立った整備 これらの整備について 相互の関連性に留意しながら 概ね 10 年間で実現が可能な項目を検討し できるところから着実な実現を目指していきます

まちづくり構想の策定経緯 この構想では 相互の関連性に留意しながら 概ね 10 年間で実現が可能な項目を検討し 着実な実現を目指していきます まちづくりの主体と役割 地域住民 : 暮らしの安全 安心に係る活動など ソフト面でのまちづくりの取り組みを実施 練馬区 : 公共施設の整備など ハード面を中心としたまちづくりの推進 関係事業者等 : 自らが所有 管理する事業用施設の整備等に併せたまちづくりへの協力 各主体は このまちづくり構想に基づく取り組みに対して 相互に協力し 協働のまちづくりを推進します また区は 地域住民の行う取り組みを支援し 関係事業者等に対し施設の整備等に関する要請を行うとともに必要に応じて支援を行います 地域住民 ソフト面でのまちづくりの取り組み 協働によるまちづくりの推進 関係事業者等 施設の整備等に併せたまちづくりへの協力 練馬区 ハード面でのまちづくり事業の推進 お問い合わせ先 SINCE2005 パンフレットの内容に関するご質問やご意見等がありましたら 下記までご連絡下さい 練馬区環境まちづくり事業本部都市整備部西部地域まちづくり課 TEL 03(3993)1111 FAX 03(5984)1226 E-mail SEIBU04@city.nerima.tokyo.jp