5 歳児指導案 1 学級の実態 ( 男児 9 名女児 15 名計 24 名 ) 運動的な遊び 9 月 ~11 月頃 鉄棒 雲悌 トライアルラダーなど固定遊具に繰り返し挑戦する姿が見られ 手に豆ができることを喜んだり 坂上がりや空中坂上がりなど一学期にはできなかった技を友達と見せ合いながら取り組んだりする姿が見られた サッカーに 9 月中旬頃より取り組んでいる ボールを追いかけたりゴールに向かって蹴ったりする事を楽しむ男児の姿が多く見られる 友達にボールをパスしたり積極的にボールを追いかけたりするなど 友達の動きを真似するなど互いに刺激しながら行っている 一斉で行う機会を設けたことで 女児もボールに触れることができ サッカーをすることに喜びを感じたり楽しさを味わったりすることができた チームを自分達で作ったことで 作戦を考え声をかけ合ったり勝敗を意識して取り組み 勝った時は友達と一緒に喜んだり 負けたら悔しがったりする様子が見られるようになった 人間関係 9 月中旬の鹿野山宿泊保育を経験したことで 自信をもって活動に取り組む姿が見られるようになり 友達同士声をかけたり自然と手伝ったりするようになった 10 月の運動会に向けて おみこしを作ったりリレーの順番を決めたりする中で 友達の思いを聞いてどうするか考えたり 同じ係の友達と協力しながら道具の準備や片付けを行ったりした事で 協力し合いながら行う姿が見られるようになってきた お化け屋敷を作ろうという共通の目標に向かって 互いに自分の考えや思いを出し合いながら作ったり 協力しながら段ボールをつなげたりと友達と一緒に取り組むことを楽しんでいる姿が見られた 生活習慣 時間を意識して準備や片付けを友達と協力しながら行う事ができるが 遊びに夢中になると他の幼児が集まっていても気にせずに遊んでいる幼児 1 名が見られ 声をかけていく必要がある 全体の話の聞き方では 話を聞くことの大切さや話をしている人の顔を見るなど その都度話していったことで 意識して教師や友達の話を聞こうとする幼児の姿が多く見られてきた しかし ふざけてしまったり友達に話しかけたりするなどの幼児 4 名の姿が見られ その都度声をかけ気付いたり意識したりできるよう援助しているところである
2 期のねらい第 9 期 (11 月 ~12 月 ) 友達と一緒に見通しやめあてをもって活動していく時期 <ねらい> 共通の目的に向かって考えを出し合ったり 協力したり工夫したりしながら遊びを進めていく 自分なりの見通しやめあてをもって遊びに取り組み 個々の力を発揮していく 季節や生活の変化に興味や関心をもち試したり 遊びの中に取り入れたりする < 内容 > 課題に取り組む中で自分の力を発揮していく 自分なりの見通しやめあてをもって繰り返し取り組んだり試したりすることで 目的を達成していく ルールを守りながら友達と十分体を動かしたり 力を合わせて運動的な遊びに取り組んだりする 3 週のねらい 12 月 5 日 ~12 月 9 日 友達やクラスのみんなと一緒に共通の目的について話し合ったり 決めたりしながら 誕生会やもちつきに向けて力を合わせやり遂げた充実感をもつ 年末の行事に興味をもち 見通しをもちながら園生活の中に取り入れていく 自分達で考えた遊び方やルールを守り 友達と一緒に体を動かして遊ぶ 自然物を使い構成を考えながら製作を楽しむ( リース ツリーなど ) 4 本日のねらい パスをしたりドリブルしたりして ボールを足で扱う楽しさを味わう ボールや相手の動きを見て 素早く動こうとする 友達と声をかけ合ったり作戦を考えたりして 協力しながら遊びを進める 5 遊びの経過 ( 別紙参照 ) 6 展開案 ( 別紙参照 ) 7 評価の観点 ドリブルをしてみようとしたり 友達にパスをしたりと ボールを足で扱ったり 触れたりすることを楽しんでいたか ボールに触れようとボールや友達の動きをよく見て素早く動こうとしていたか チームの友達と作戦を考え 応援したり励ましたりするなど友達と声をかけ合いながら遊びを進めていたか
5 遊びの経過と今後の見通し 幼児の姿 教師の受けとめ 援助 健康な心と体を育てるための教師の具体的な援助 時期 幼児の姿 環境図 教師の受け止め 援助 9 月上旬 9 月下旬 10 月上旬 10 月中旬 サッカーをしたい という幼児が見られた ボールを追いかけたり 蹴ったりすることを楽しむ ボールを追いかけるだけでは面白さを感じられず 二つのチームに分けよう と声をかける姿も見られるようになった ボールを力一杯蹴ったり 追いかけたりすることに楽しさを感じている幼児の姿が見られた 教師が参加したことで 教師に勝とうとする気持ちをもったり 同じチームね と幼児同士で声をかけ合う姿が見られたりした 教師がいなくても 自分達で二つにチームを分ける姿が見られた 帽子だと幼児同士チームの判別に困る様子や二つに分かれた時に人数差がある様子が見られ 困っている幼児の姿も見られた ビブスを使用したことでよりチーム意識が芽生えてきた また 興味 関心をもって参加したりする幼児の数も増えてきた 友達と関わりながらサッカーができるようにゴールを出した 行う幼児の見本や刺激になるように教師も一緒に参加する ( 人サ ) チームを意識する幼児の姿が見られ 視覚的に分かるようにカラー帽子の色チーム 白チームと分けていくようにした ( 物カ ク ) 力一杯蹴ったり ボールを追いかけたりすることができるように広く場を設定し 教師も一緒に参加しながら二つに分かれるようする もっと視覚的に分かりやすくなるようにビブスを幼児に提示してみよう ( 物カ ) 困っている幼児の思いを知らせていき 人数に差が出ないよう幼児に意識させていく必要があると考える 男児が積極的に参加する様子が見られてきたが 女児は参加しようとしない 気になって行っている周りで見ていたり 応援したりする姿が見られる 一斉で行い 女児にもサッカーを行う機会を設定していくことにした ( 人セ )
時期 幼児の姿 環境図 教師の受け止め 援助 10 月下旬 女児もサッカーが経験できる 最初は男児の勢いにビックリしていた女児も尐しずつ慣れていき 自分からボールを追いかけたり蹴りに行ったりする様子が見られた 女児も なでしこジャパンだよ と話しては 自分から参加する様子が見られた 1 点入れたよ こっちは 2 点だよ など 入れた点数を意識し始め どっちが多く入れているかわかるといいね などの声が聞かれ始めた 今日は2 対 3でみどりチームの勝ち と得点板を見ながら 勝ったことを喜んだり 負けたことを悔しがったりする姿が見られた ボールを手で止めてしまう姿 キーパーが二人いる姿などが見られた キーパーは手袋をしていたよ という声が聞かれてきた ボールを止めるために 手を使ってしまう幼児の姿が見られた 相手の事を考えてボールを優しく蹴る幼児の姿が見られた 来たボールを足でうまく止めていた 一斉でサッカーを行う中で手を使って ボールを止める幼児の姿が以前よりも減尐している様子が見られた ように 一斉で行う機会を設けていく ( 人セ ) 人数が多いので どの幼児にもボールが触れるように使用するボールの数を2 個に設定することにした 2 個にしたことで女児でもボールに触れることも多く 追いかけたり蹴ったりする楽しさを感じている様子が見られた ( 人セ ) どれくらい点を取ったのかがわかるように得点板を用意することにした ( 物カ ク ) 手を使っていい時 使っていい人などのルールを全体で確認し 共通化していく必要がある 幼児のイメージが実現できるように 幼稚園にある手袋を見せていく 足でうまく止められず手を使ってしまう様子が見られた 足でボールを止める方法を知らせる必要がある 二人組になり 相手の蹴ったボールを足で止めて 相手に蹴るようにする 足でボールを止めることが出来るようになってきたが うまくボールを蹴れなかった り うまく前に進めなかった
りする幼児の姿が多く見られた ドリブルやシュートの仕方を教えていく必要がある 本時サッカー パスをしたりドリブルしたりして ボールを足で扱う楽しさを味わう ボールや相手の動きをよく見て 素早く動こうとする 友達と声をかけ合ったり作戦を考えたりして 協力しながら遊びを進める 今後の見通し 行う人数やボールを 1 個に減らしてサッカーを行ってい く < 環境図 > 固定遊具のところにはいかないよう線を引いておく ゴール ゴール ゴール間の距離 19m
6 展開案場所園庭 13:00~13:30 環境構成及び教師の援助 幼児の姿 12:30 < 本時前に行うこと> 幼児と一緒にゴールや得点板を用意していく チーム同士で作戦を考えたり キーパーを行う幼児を決めたりしていく ビブスを着る < 本時 > 13:00 < 導入 > 園庭 ルールを幼児と確認していく 手は使わない( 小学校の方に行った場合は手に持って戻ってくる ) キーパーは手袋を付ける 得点した幼児が得点板に得点を付ける 前日までの遊びを振り返ったり 考えた作戦を確認したりしながら本時への期待を高めていく 13:05 < 準備運動 > 園庭の決められた場所内をドリブルしていく ドリブルしない幼児はドリブルしている幼児の後についていく <ボールを扱う力 > ドリブル 足でボールを止める < 走力 > 教師は全体が見渡せる位置で安全面を確認していく ボールを尐しだけ蹴って前に進む姿 ボールを追いかける姿など まっすぐ進めているね 遠くに行っても頑張って追いかけているね など 具体的に認めていくようにする ドリブルしている幼児には 友達にぶつからないよう声をかけていく ドリブルしていない幼児には ドリブルしている幼児にしっかりついていくよう声をかけていく 交代していくよう声をかけ ドリブルする幼児 付いていく幼児を代えていく 13:10 13:15 走る 集まる <サッカー > ゲームをする <ボールを扱う力 > パスをする ドリブル 足でボールを止める シュートする 手で止める < 走力 > 走る 蹴る力 身をかわす力 ボールの止め方( 足の裏や側面を使ってボールを止めている ) ドリブルの仕方 ( ボールを蹴りながら進めている ) など良かった幼児の姿を紹介し 実際に行ってもらい幼児の刺激となるようにする 考えた作戦を思いだせるように話していく 整列し よろしくお願いします の挨拶をしてから始めていく どの幼児もボールに触れるようにボールを2 個使用していく ボールが小学校校庭に行かないように見守る 転がってきたボールを触れていない幼児に向けて送り ボールに触れる経験ができるようにする ドリブルする幼児 足でボールを止める幼児 パスをする幼児の姿を 前に進めていたね しっかり足で止めることができたね パスする相手をよく見ていたね など 具体的に認めていき 行っている幼児の刺激となるようにする ゴールに向かってボールを蹴った幼児 点をとった幼児の 悔
ドリブルをする パスをする ゴールに向かってボールを蹴る 友達と声をかけ合う 応援したり励ましたりする しさや嬉しさなどの気持ちに共感したり認めたりしていく 声をかけ合ったり 頑張っている友達を応援したり シュートが外れたり失敗したりした友達を励ましたりする幼児の姿を認めていく パスしたり ドリブルしたり 足でボールを止めたり ボールを追いかけたりしたことで 得点することができたよ 友達にパスしたり シュートができたりしたね 追いかけたからボールに触れたね など 自分の行った動きがどういう結果に繋がったか知らせていく 13:25 13:45 終了する 集まる 片付け 整列し 勝敗を知らせて ありがとうございました の挨拶をしていく 自分達で考えた作戦はどうだったか 行う事ができたか聞いていく 友達の良かったところを聞いていき 実際に行ってもらう 次回に活かせるように 一人ずつゴールに向かってシュートをしていき 良かったところ ゴールに入ったことを認めたり共感したりする 持ち方 運び方 置き方などについて 安全に片付けることが意識できるように声をかけていく 幼児の様子を見ていき 集中力がなくなっていたり持ち方が違う幼児がいたりした場合 個別に言葉をかけ 安全面に配慮する