【資料2】安全帯災害統計・災害事例

Similar documents
<41534B C F572E786C7378>

足場関係審議会説明資料(当日配布セット版)

<4D F736F F D20819A30208D82979C208CA48B CC82CC8A E646F63>

1 背景及び趣旨 検討会設置の背景 検討事項等 3 検討会参集者 印は座長 労働安全衛生法令では 高さ 2 メートル以上での作業時には 作業床 柵等を設けることが規定されているが それが困難な場合 安全帯の使用等も認められている 井上均 臼井伸之介 日本安全帯研究会技術委員長 大阪大学大学院人間科学

スライド 1

新築工事 建方施工計画書 平成 年 月 施工者株式会社 建設 現場代理人

( 注 1) 本表は チェックリストの様式の例を示したものであるが チェックリストは わく組足場 単管足場 くさび緊結式足場 張出し足場 つり足場 棚足場 移動式足場等足場の種類に応じたものを作成すること また 作業構台 架設通路に関してもその構造や用途に応じたチェックリストを作成すること ( 注

労働安全衛生総合研究所特別研究報告 JNISH-SRR-No. (1) P の設置位置 H f L L L m l m P (i) 等の設置状態 (ii) 自由落下終了時の状態 (iii) の伸びが最大の状態 (iv) 実験の様子 (a) のみの場合 の設置位置 H f P L L L m l m

⑵ 胴ベルト型安全帯 胴ベルト型安全帯は 腰部に巻き付ける構造で 主に胴ベルトとバックル D 環により構成されている 本マニュアルの作業手順等で使用している胴ベルト型安全帯は 1 本吊り用ベルトにD 環を付けたものを標準として使用する 胴ベルト型安全帯胴ベルトのみランヤード1 本付きランヤード2 本

作業手順書使用機械移動式クレーン チェーンブロック作業名鉄骨建方作業クランプ類 ( イーグルクランプ 梁吊上げ用クランプ ) シャツクル器具 工具類会社名株式会社 工業介錯ロープ 手ハンマー しの 下げ振り 歪み直し用レバーブロック 必要な資格等 移動式クレーン運転 ( 免許 ) 鉄骨の組立等作業主

手すり先行くさび緊結式足場 スカイウェッジ 427 先行手すり筋交い スカイウェッジ 427 は 支柱の外径が 42.7mm であることを特徴とする 先行手すり機能付クサビ式足場 です 支柱の外径が 48.6mm である従来品に対して スカイウェッジ 427 は建わくと同じ 42

取扱説明書 親綱支柱 SK-920P 発売元 セイコー機器株式会社 製造元 江戸川機鋼株式会社 19/04/08

脚立からの転落災害の現状と防止対策の展望 労働安全衛生総合研究所リスク管理研究センター菅間敦 労働安全衛生総合研究所

建設労務安全 2011.4月号

Microsoft PowerPoint - 【訂正セット】足場パンフレット(パワポ版)

目次 直轄工事における事故発生状況 1 ( 平成 16 年度 ~ 平成 28 年度 ) 2 直轄工事における事故発生状況 2 ( 平成 21 年度 ~ 平成 28 年度 ) 3 直轄工事における事故発生状況 3 ( 平成 28 年 ) 4 事例 1 重機事故 ( クレーン関係 ) 労働災害 5 事例

最初に 現場事務所において 各パトロール参加者の自己紹介が行われた後 元請事業場の担当者から 工事概要及び安全衛生活動等の説明を受けました 特徴的な活動 好事例として以下の活動が展開されていました 1 作業所のスローガンとして We are Hungry! を掲げ 現状に満足することなく 困難を積極

JCM1207特集03.indd

可能性重篤度優先度評価⑵ リスクアセスメントの目的 工事現場に潜在する労働災害の原因となる 危険性又は有害性 を特定し 負傷又は疾病の 災害の重大性 ( 重篤度 ) 及び 災害の可能性( 度合 ) からリスクを見積もり リスクのレベルを評価し レベルに応じたリスクの低減対策を講じることにより 労働災

< F2D81798E9197BF817C A95BD90AC E >

ビル工事用くさび緊結式足場の組立てにあたっては 緊結部付支柱の緊結部に くさびを確実に打込む又は差し込むこと また 大筋かい 根がらみ 方杖等の部材に足場用鋼管を使用する場合には緊結金具により取付け これを確実に蹄め付けること (3) 足場の脚部足場の脚部は 沈下及び滑動防止のため次の措置を施すこと

事例集表紙1

作業手順書 使 用 機 械 タワークレーン等 移動式クレーン 作 業 名 据え置き方式による足場組立て作業 使用工具器具 玉掛けワイヤロープ シャックル ラチェット 吊袋 マニラロープ番線カッター バリケード トラロープ 会 社 名 有限会社 工業 保護具 設備 保護帽 安全帯 ( 二丁掛け ) 親

Microsoft PowerPoint - ★パンフレット完成品(H30.7)再修正版

Microsoft Word 【セット版】足場省令パブコメ回答

建設業フィンガー チェック 10 ~ 建設業労働災害撲滅運動 フィンガー チェック の対象 項目例 ~ 下記の 10 の対象のうち 該当する場合は フィンガー チェック項目例を参考にフィンガー チェック ヨシ により安全指差確認を行いましょう なお 本運動では 該当があれば必ず行うフィンガー チェッ

足場等の安全点検の確実な実施について H 付け基安発第 号等 足場等の作業前等点検は 改正規則の 575 条の 条 655 条の 2 において それぞれ義務付け られたところですが H 付け基安発第 号等において 実施細目が明ら

建設労務安全  月号

JCM1311特集_厚労省.indd

建設労務安全 2014.2月号

2 建設機械施工 Vol.67 No.5 May スパン 5 m 5 m が可能である 3 高い部材剛性と水平旋回式の組立方法により, 吊点からの跳ね出し最大 5m の先行床施工で作業床を高所での危険作業なしで安全に設置することが可能となる ( 3) 図 5 4 点吊りの様子 図 3

四角支柱3S DOBOKU ビームブラケットガーター橋梁工事型枠ハイシティ土留作業台類 足 梯子特長 場板移動昇降式クランプマッローリングタワー ローリングタワーの高さの規制 1. 控枠 ( アウトリガー ) が無い場合脚輪 ( キャスター ) の下端から作業床までの高さ (H.m) とローリングタ

作業手順書作業名ダクトの吊り込み作業 工種機械設備工事使用機械高所作業車 10m 未満 ローリングタワー ( 移動式足場 ) 可搬式作業台 会社名有限会社 工業使用工具 電工ドラム 電気ドリル 高速カッター ベビーサンダー 全ネジカッター 振動ドリル スパイラルカッター ガス アーク溶接機 その他

過去 10 年間の業種別労働災害発生状況 ( 大垣労働基準監督署管内 ) 令和元年 4 月末現在年別 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 対前年比全産業 % (6

JNIOSH-SRR-No.46 JNIOSH-SRR-No.46(06) (06) 図 ミュンヘンにおける足場 図 中桟が 階段 妻側にも設置してある 1 趣 サンフランシスコにおける足場 交さ筋かいの下に下桟が設置してある 旨 足場からの墜落 転落災害の防止については 平成年6月に労働安全衛生規

説明書 ( 耐震性 ) 在来木造一戸建て用 ( 第二面 ) 基礎根入れ深さ深さ ( mm ) 住宅工事仕様書 適 基礎の 立上り部分 高さ ( mm ) 厚さ ( mm ) 基礎伏図 不適 各部寸法底盤の寸法厚さ ( mm ) 幅 ( mm ) 基礎詳細図 基礎の配筋主筋 ( 径 mm ) 矩計図

仮設機材17-11.indd

Taro-093 型枠施工(H18改正)

ハトメピッチはいくつですか? 300mm ピッチです シートの種類を教えてください 1 類はインチサイズ (W=1,829) とメーターサイズ (W=1,800) の 2 種類あります 詳しいサイズや色に関しては カタログやホームページでご確認ください 2 類はインチ メーター兼用のサイズとなってお

<8D488E968B4C985E8F9195CA8E86342E786C73>

Microsoft Word - UA_ηA計算補助資料

作業手順書作業名屋内配管作業 工種機械設備工事使用機械ねじ切り機 電動のこ 電気ドリル 電工ドラム パイプレンチ 移動式足場 足場の組立て等作業主任者 研削といし特別教育 職長 安全衛生責任者 会社名有限会社 工業使用工具 電工ドラム 電気ドリル 電動ピック 延長コード パイプレンチ ハンマー 万力

作業名 : ファンベルト調整 交換作業 ( 高所作業 ) 平成 22 年 5 月 10 日 在の危険 有害要因 リスク内容 程度 頻度可能性総合 レベル ケカ の作業の発生の合計リスクケカ の種類 高所の為 猿梯子昇降時の転落の危険 程度頻度可能性点数レベル 死亡 ベルト交換作業や張り調整時は 梯子

別紙 建設現場安全衛生パトロール実施要領 1 出発式平成 25 年 1 月 24 日 ( 木 ) 式開始 12:45 出発 13: 2 場所大阪合同庁舎第 2 号館 5 階共用 J 会議室 大阪市中央区大手前 4 丁目 1 番 67 号 3 パトロール班 9 班 ( 各班 3~4 名 ) パトロール

この災害体験ヒヤリハット体験集とは別に 安全セミナーの講師である富取様がまとめてくださった 体験集もございます ご要望の方は 関東商組事務局までご連絡ください 富取講師編集 事故事例ヒヤリハット体験集第 3 号 72 ページ 325 事例掲載 フォークリフト運転作業中 2 踏み間違え 前進と後進のギ

事例集表紙1

Taro-094 鉄筋施工(H28改正)

建設工事における 墜落制止用器具 ( 通称 安全帯 ) に係る 活用指針 - 胴ベルト型 フルハーネス型 安全帯の使用基準 ( 推奨 ) 年 1 月 一般社団法人日本建設業連合会 安全委員会

ご注意安全上の230 商品の選定施工基準かかる前に標準施工法施工方法納まり納まり位の納まり工法施工方法施工方法維持管理参考資料設計基準 施工に施工部材の木造下地の鉄骨下地のその他各部外張断熱装飾部材の軒天材の工事管理 9. 外張断熱工法 1 設計施工上のポイント 外張断熱工法については 住宅会社 設

<89BC90DD8DDE92C097BF B A2E786477>

総合カタログブック.indb

建築支保工一部1a計算書

システム工法 アルコラム 軽量 アルミ製柱型枠締め付け金具 特長 1 シンプル 軽量 コンパクトで 現物施行時間短縮に大きな効果を発揮します 2 柱型枠サイズ まで巾広い範囲でノンセパにて対応可能な為 横端太材 ( 丸パイプ ) 等の付属金物が省略でき運送費の削減になります 外形図

<96688DD D815B838B8EC08E7B95F18D908F B A2E786C73>

<8D5C91A28C768E5A8F91836C C768E5A8F A2E786C73>


8 章橋梁補修工 8.1 橋梁地覆補修工 ( 撤去 復旧 ) 8.2 支承取替工 8.3 沓座拡幅工 8.4 桁連結工 8.5 現場溶接鋼桁補強工 8.6 ひび割れ補修工 ( 充てん工法 ) 8.7 ひび割れ補修工 ( 低圧注入工法 ) 8.8 断面修復工 ( 左官工法 ) 8.9 表面被覆工 (

アルミ合金製軽量アサガオをご使用の前に ご使用にあたりましては下記の注意事項を守り 正しくご使用ください アサガオの設置高さは 地上から 段目を地上より 0m 以下 段目以上はその下の段より 0m 以下で設置してください アサガオを設置する支柱には壁つなぎを アサガオ引張材 および アサガオ圧縮材

08_sankousuuryou

大阪府○○説明会

< E28F4390DD8C762E786477>

3) 搬入路 ( 場内 ) 鉄板 (5 20) 敷きとする 4) 安全通路建物の周囲には巾 1.0m 内外の安全通路を設ける 5) 荷揚げ 荷下ろし設備 躯体施工時 30t/m クライミングクレーン 1 基 10~35t 移動式ラフタークレーン 仕上施工時ロングスパンエレベーター (900Kg)W=

1 不安定な荷の上はできるだけ移動しないようにしましょう 一旦荷台から降りて地面を移動しましょう 2 荷や荷台の上ではできるだけ作業を行わず 可能な限り地上から又は地上での作業とするようにしましょう ( ラベル貼り等荷の積み卸し以外の作業は 荷又は荷台上で行わないようにしましょう ) 3 荷や荷台の

Microsoft PowerPoint - (3)-③ 廃炉協資料(3号カバー)_rev2

7090Gスヘ?ック140523_7090-1Fスヘ?ック.qxp

ブック 1.indb

Ⅲ 診断判定モデル住宅事例 建物概要 2 階建て木造住宅延べ床面積 53 m2 1 昭和 56 年 6 月以降 2 地盤は普通か良い 3 鉄筋コンクリート基礎 4 屋根は軽い 5 健全である 6 壁量多い 7 筋かいあり 8 壁のバランスが良い 9 建物形状はほぼ整形 10 金物あり 老朽度 診断結

設計162 外壁リフォーム事前調査の方法標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディング張り替え工法モエンサイディング張り替え工法 外張り断熱センターサイディング重ね張り工法設計屋根リフォームセンタールーフ重ね葺き工法アルマ重ね葺き工法参考資8-1 適用条件 8-2 屋根リフ

設計壁リフォーム標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディングモエンサイディングセンターサイディング屋根リフォームセンタールーフアルマ8-1 適用条件 8 屋根リフォームの設計 1) 適合対象建築物昭和 56 年の建築基準法新耐震基準に適合する木造建築物 昭和 56 年 5

別添 1 職場における熱中症による死傷災害の発生状況 1 職場における熱中症による死傷者数の推移 ( 平成 20~29 年 ) 過去 10 年間 ( 平成 20~29 年 ) の職場での熱中症による死亡者及び休業 4 日以上の業務上疾病者の数 ( 以下合わせて 死傷者数 という ) をみると 平成

警告ラベル貼付位置 警告ラベルが見えにくくなったときや 破損したときは 新しいラベルを指定場所に貼りかえてください 新しいラベルは ( ) 内の番号で注文してください けが ( 部品番号 X ) 3. 各部の名称キャスターストッパーセット (CSS-HDW30M) <ストッパー A


警告ラベル貼付位置 警告ラベルが見えにくくなったときや 破損したときは 新しいラベルを指定場所に貼りかえてください 新しいラベルは ( ) 内の番号で注文してください けが ( 部品番号 X ) 3. 各部の名称キャスターストッパーセット (CSS-DGW400MP) < 右側スト

そのままに 自然の美観

PaperBururu

階の施工方法 1 は, スパン表に従って 支点間距離が許容範囲内となるように施工します 2 根太受け金物は 原則的に床梁用を使用します ( 図 10) 釘打ちには 必ず 金物専用の ZN 釘を使用し 横架材へ ZN65 10 本 Ⅰ 形梁へ ZN40 4 本とします 3 火打梁を省略す

< D93C195CA977B8CEC C837A815B BC8FCC A FE990BC A8D488E96967B91CC2D93538D9C92A0955B2E786C73>

鉄骨工場加工組立 1 Structural steel framing of shop-fabricated steel (S 造工場副資材費 間接費含む鋼材費 溶接費 塗装費等別途 ) ( 単位 : 円 /t) (Fabrication yard, incl. subsidiary materia

タラップ 鉄骨タラップ 鉄骨タラップ 規格 寸法 品名 段数 h 寸法 自重 鉄骨タラップ1.2L 3 1mm 11.3kg 鉄骨タラップ1.6L mm 13.6kg 鉄骨タラップ2.0L 5 0mm 16.0kg 鉄骨タラップ2.4L mm 18.3kg 注 ) h 寸法は

N 施工位置 : 帯広市西 条南 丁目 番地 ( 帯広市民文化ホール ) N 工事用車両搬出入路 クロスゲート W = ガードフェンス H =. ( 総長. ) 道路境界線 < 敷地 建物概要 > 敷地面積:. 建築面積:. 延床面積( 全体 ) :. 附近見取図 道道八千代帯広線 ( 幅員. )

BJX3-1C

また 建築工事市場単価フォローアップ要領 の3. 検討のための要件及び対応の内 3-4 本施行されている工種の急激な価格変動が認められた場合 の調査方法について フォローアップにおける定点調査の所要な変更を行った 内容は次回の定点調査は代表細目から全細目に変更することし 解りやすい表現とした 3.2

作業手順書 移動式クレーン 作業台 はしご 脚立 足場板 ゴムバンド使用機械 フォークリフト 高所作業車作業名型枠組立作業 電動丸のこ 丸のこ盤 電動ドリル ハンマー バール会社名有限会社 工務店器具 工具類 玉掛用具職長 保護具 保護帽 保護メガネ 皮手袋 保護手袋 安全帯 親綱作業人員 8 名そ

職場における熱中症による死傷災害の発生状況 ( 広島労働局 ) 1 熱中症による死傷者数の推移 ( 平成 20 年 ~ 平成 29 年分 ) 過去 10 年間の職場での熱中症による死亡者及び休業 4 日以上の業務上疾病者の数 ( 以下 死傷者数 という ) をみると 年によって差はあるものの 3 人

<4D F736F F D20819A30208D82979C208CA48B CC82CC8A E646F63>

01

1 トラック 荷台等からの墜落 転落による 死亡災害 1.1% 陸上貨物運送事業における労働災害の中で最も多かったのが トラック 荷台等からの墜落 転落 です このパターンの災害を分析すると 67% が 保護帽未着用 でした そのうちの多くが 高さがm 未満 の地点からの転落であり もし保護帽を着用

< F2D B95B681408BC792B782A082C42E6A7464>

現場名 ********* 工事日報 19 2 月 28 日 火曜日 気温 : 9 天気 : 晴れ Bブロック ( エレベーター塔 ) 下地補修工事 下地補修 2 27 廊下側 クラック 欠損部補修等 Bブロックシーリング工事 シーリング 5 16 廊下側 打継目地 サッシ回り等シーリング打替 廊下

Taro-084 とび(H22改正)

BJX5-1C

施工報告書_RC_ (未セルロック)1 (2)

建築工事安全施工技術指針

<8E7B8D E838A8358C495CA8E86352E786C73>

JIS A9521 F JIS A9521 F 計資料 JIS A 6930 A JIS A9521 F JIS A 6930 A JIS A9521 F JIS A 6930 A JIS A9521 F JIS A 6930 A JIS A9521 F JIS A 6930 A JIS A9521

第 2 回公民連携安全パトロール 実施状況 写真 51

1~5 ( 略 ) 許可を受けようとする建設業 の欄は この申請書により許可を受けようとする建設業が一般 建設業の場合は 1 を 特定建設業の場合は 2 を 次の表の( ) 内に示された略号のカラムに記 入すること 1 を 特定建設業の場合は 2 を 次の表の ( ) 内に示された略号の

警告ラベル貼付位置警告ラベルが見えにくくなったときや 破損したときは 新しいラベルを指定場所に貼りかえてください 新しいラベルは ( ) 内の番号で注文してください. 各部の名称 キャスターストッパーセット (CSS-DGT00MC) けが ( 部品番号 X ) < 車輪プレート付

10月号No349_三共_表1

VXシリーズ取扱説明書

Transcription:

資料 2 安全帯使用時の墜落災害の状況 ( 平成 22 年 ~26 年 ) (1) 宙づり 落下中に梁等に衝突した事例 ( 表 1) 17 1 地上等以外の箇所に衝突 15 2 安全帯による長時間の圧迫 1 3 安全帯を介した身体への衝撃荷重 1 (2) 安全帯を着用していたが地上等へ衝突した事例 ( 表 2) 16 1 親綱支柱の設置間隔が広い 1 2 親綱の緊張が不十分 2 3ランヤードが長い 3 4 作業床の高さが低い ( 親綱 4m その他 2m ) 10 (3) フックが外れる等で地面等へ衝突した事例 137 1 親綱が切れた又は外れた 10 2 ランヤードが切れた ( 表 3) 5 3 フックを掛けた手すり等が緊結不備等により外れた 25 4 不適当な箇所に掛けたフックが外れた 64 5 安全帯が脱げた ( 表 4) 10 6 フックを掛けた足場等全体が倒壊 20 7 3 総計 170 ( 出典 ) 労働者死傷病報告 建設業に属する事業場からの報告のみを抽出した

表 1 災害事例 ( 宙づり 落下中に梁等に衝突した事例 ) 分類 年 業種 死亡 / 休業期 間 1 22 建築 1 月以 1 23 建築 4 日以上 2 週 1 23 建築 2 週以 1 23 建築 1 月以 1 23 建築 1 月以 1 23 建築 6 月以 上 傷病部位 頭部 送電線鉄塔塗装工事において 腕金手すりに補助フックを掛け 手すり材に立って吊材にフックを掛けようとした時にバランスを崩し腕金平面材まで落下し負傷した ( キーロック方式移動ロープを使用していた ) 親綱に安全帯を掛け 地下ピット火打材上で作業中 バランスを崩し 約 1.5m 落下した 落下途中に壁鉄筋 ( 火打材上から約 90 cm下 ) が側胸部にあたり 負傷した 渡り通路部の梁側型枠の解体作業中 足がすべり作業床まで 70 cm墜落したが 安全帯を手摺に掛けていた為 鉄骨に右脇部をぶつけ負傷したもの H 鋼解体切断中 足をかけていた部材が落下し 墜落したが 安全帯を使用していた為 ぶらさがりふりこのようにふられ 胸をH 鋼に強打した 木造建方作業中 部材を取りに行く途中に垂木から足を踏み外し下半身が落ち垂木に胸を打った 親綱は設置され安全帯は使用していた 柱に梁を取付施工中 仮ボルトとアンカーボルトが切断され 梁等が矢印方向に倒れた 作業員は飛び降りようとしたが 安全帯が親綱に引っ張られる様な状態で梁の上にたたきつけられる様に落下した 作業箇所の高さ ( 落下距離 ) 2m 2m 4m 2m 4m 以上 6m 1 24 建築 2 週以 1 24 建築 4 日以 上 2 週 上肢 駐車場ピット覆工板仮設中 誤って片足を滑らせて墜落した 安全帯を使用していたので 1.3m 程落下した所で停止したが その際に壁鉄筋が右太腿内側に貫入し被災 急勾配屋根 約高さ 4.0m 付近の除雪作業中 転倒し屋根雪と共に落下 命綱で止まり屋根に衝突した ヘルメット 安全帯装着していた 2m 4m 以上 6m 1 24 建築 1 月以 1 25 建築 2 週以 1 26 建築 1 月以 1 26 建築 1 月以 1 22 機械器具設置 2 週以 上肢 頭部 頚部 建築現場において柱に梁を架ける作業中 梁の上を歩いていた所誤って足を滑らせて落下し 左脇腹を梁にぶつけ負傷 安全帯着用のため 下までは落下していない 立体駐車場建設工事において 4 階デッキの敷き込み作業中バランスを崩し墜落した 4 階の親綱にハーネスを掛けていたため 宙吊り状態となり 落ちた際に腰と後頭部を梁にぶつけた 屋根に上り 屋根の洗浄をしている時濡れたコケを踏んでしまい 滑って落ちた (1.8m の高さ ヘルメット 安全帯着用 ) 単管足場に安全帯を付けていた ( 落下高さ 1m) 会社敷地内のトイレの周りにトタン板を張る準備作業中 足場用に組んでいたパイプから足を滑らせた 命綱をしていたため 宙吊り状態になると同時にパイプに体を打ち付けた 発電所火炉下部の排出管を風箱下部へ復旧する機械修理作業中 足場の端に寄りすぎて墜落し 安全帯で宙吊りとなった この際周辺の配管もしくは足場板等に体をぶつけて受傷したものと推定される 2m 2m

1 1 24 電気通信工事 24 その他建設 3 月以上 6 月未 1 月以 太陽光発電装置の設置工事 ( 高さ約 h=2.5m) 中 誤って足元が滑ってしまったが 安全帯を装着していたので転落は防げたが 屋根下付近のフェンスに右足を強く打ち付け負傷 高さ約 8m の足場の単管パイプに安全帯を掛けて作業中 誤ってバランスを崩し 一段下の足場 ( 高さ約 6m) に落下 その際 胸を強打した 2m 2m 2 25 建築 1 月以 3 24 建築 2 週以 新築建屋 4 階の外部枠組足場上で作業後 立ち上がろうとした時に足場から墜落し 安全帯で宙吊りとなった 発電所整備作業終了後 安全帯を装着したまま身を乗り出した所誤って足を滑らせて瞬間的に宙づり状態になった 腹部付近が安全帯によって締め付けられたため損傷した 6m 以上 8m

表 2 災害事例 ( 安全帯使用時に地面等に衝突した事例 ) 分類 1 年 業 2 死亡 / 休業期 間 25 機械器具設置 6 月以上 2 24 建築 1 月以 2 26 建築 2 週以 3 23 土木 2 週以 3 23 建築 1 月以 3 24 土木 1 月以 4 22 建築 4 日以 上 2 週 4 23 建築 1 月以 4 24 建築 2 週以 4 25 建築 1 月以 4 25 建築 1 月以 4 25 建築 3 月以 上 6 月 未 4 25 建築 6 月以 上 傷病部位 頭部 頭部 上肢 被災者は安全帯を親綱に掛け 建屋上部鉄骨にまたがり 下方から材料をロープにより吊り上げていた所 バランスを失い下方へ転落した ( 衝突面からの高さ h=11m) ( 屋根の上に親綱支柱を設置 支柱間隔は屋根片側分 ) 低層建築物で屋根撤去作業中 被災者が乗っていた折版が傾き バランスを崩して下階 3 階床に両足踵より落下 親綱を設置していたがたるみがあったため負傷した 平屋建て建物解体工事作業中 屋根の瓦下ろしをしていたところ足を踏み外し 安全帯をしていたにもかかわらず 下屋に転落した 斜面での雪崩防止柵設置工事において足場組立作業時に資材を取る際に墜落した 安全帯を装着していたが 親綱のたるみと安全帯の長さ分 ( 約 2.5m) 転落したため 足場材等で頭 腰 脇腹を負傷 新築工事現場にて作業中 窓枠の下地材を入れる作業中 誤って足場より転落し 安全帯を装着していたため体は打ちつけなかったものの足を着いたはずみに右足を負傷 草刈り作業中 石垣上部にある電灯の支柱にロープを固定した安全帯を装着し 高さ約 2m 付近で石垣の草刈りを行っていた 途中ロープが緩み足を滑らせ 地面までずり落ちた 1m 位の高さから足を踏みはずし その時安全帯の使用上に問題があり 足等を負傷した 社内待合所の蛍光灯を交換作業中 ローリングタワー足場約 1m をふみはずし転落した 高床作業のためヘルメットと安全帯は着用していた 工場配管吊り込み作業中 被災者は高さ 1.8m の立ち馬に安全帯を掛けて作業していたが 立ち馬から転落し頭部損傷 小学校校舎 2 階の外部足場から一段下の足場に移動する際に 誤って足を踏み外し 1.55m 下の庇へ墜落 ヘルメット及び安全帯を着用していたが 張力がかかる前に庇に落下した ( 安全帯の長さ 1.5m) コンテナ設置工事の作業中 地上 1m の狭い足場でバランスを崩し地面に落下した 安全帯の取付高さは作業床から 70cm 建屋の仮囲い解体作業中 建地が傾いてバランスを崩し約 1.5m 飛び降りたが その際自らの安全帯に引っ掛かってうまく着地できず右足首をひねった ( フックの取付高さは作業床からほぼ 0cm) 高さ 2m のところから安全帯をしていたが足を滑らし転落した 安全帯があったため頭から地面に落ちた 作業箇所の高さ ( 落下距離 ) 1 0 m 以上 4m 4m 2m 2m 2m 2m 2m 2m 4m

4 25 建築 3 月以 上 6 月 未 4 26 土木 3 月以上 6 月未 4 26 建築 3 月以 上 6 月 未 上肢 頚部 長屋新築工事外部足場の組立作業において 2 階床スラブ端部 ( 高さ h=5.8m) で親綱 ( スパン 4m) に安全帯を掛けて待機中 誤って足を踏み外し 1 階床スラブに両足が激突し受傷した ( 衝突高さ h=3.2m) 高さ 1.8mで型枠脱型作業中に バールがすべり体重が後にかかり 1.8m 下の地面に転落した 親綱を張り安全帯を使用していたが 親綱の位置が低く安全帯が機能しなかった 鉄筋足場組立作業中 安全帯ロープが単管パイプに絡み 床板上部より落下 落下により左肩を強打してしまった フルハーネス型安全帯使用 4m 2m 4m

表 3 災害事例 ( ランヤード等切れ ) 年業種 死亡 / 休業期間 22 土木 死亡 橋梁に架ける足場 ( 吊り足場 ) の解体作業中 被災者は足場のつり チェーンに安全帯を掛けていたが 墜落の衝撃により 腰に巻いた 胴ベルトとランヤードとの接合部が外れ 地面まで墜落したもの 巻き取り式ランヤードを胴ベルトの通す方法を誤ったと推定される 作業箇所の高さ ( 落下距離 ) 23 建築 死亡 鉄塔解体作業中 鉄塔 GL+50mにおいてクレーンでつり込んだ鉄 塔の柱に安全帯をかけ溶断作業中に安全帯のランヤードが切れて 地上に墜落した 23 建築 2 週以 24 建築 1 月以 26 3 2 週以 建物南面外部足場で 9 段目の足場を組立中 先行親綱に安全帯を掛けて作業を行っていたが 足場資材を運搬中バランスを崩して転落した 一度は安全帯により止まったが安全帯のランヤードが切れた為 地上に落下した キャットウォーク鉄骨取付作業中 キャットウォーク部分の開口部分を見落とし墜落 安全帯を掛けていたため 一旦止まったが安全帯が切れて墜落した 機械棟電気設備更新工事において 作業床から降りる途中に足を滑らせ下層へ墜落した (4m 落下 ) 安全帯は使用していたが 墜落時にランヤードが切れた 8m 以上 1 0m m

表 4 災害事例 ( 安全帯脱げ ) 年 業種 死亡 / 休業期間 22 建築 1 月以 被災者は 1 人作業で 3 階の鉄骨の梁の端部の水平ネットの垂れ下がっているひもをネット上にあげる作業をしていた 左側の補助フックを梁上の吊りピースに掛けようとした時バランスを崩し その時 右側のフックの外れ止めを握ってしまい フックが外れ墜落した 作業箇所の高さ ( 落下距離 ) m 23 建築 6 月以上 23 建築 1 月以 23 機械器具設置 23 その他建設 1 月以 4 日以上 2 週 住宅屋根の塗装中 命綱がはずれ転落した 屋根から地面まで約 4m 安全帯及びヘルメットは着用していたが 安全帯が少しゆるくはずれてしまった 池の防水工事現場で架設屋根設置作業中 安全帯はしていたが 落下した時に金具からはずれ 地面に落下した 製鉄所設備更新工事中 H 形鋼を足場上より共同作業者と二人で手摺上部より地上へ落下させた時 H 形鋼と共に約 4.6m 地上へ落下し受傷する 安全帯は着用しフックを手摺に掛けていたが 安全帯から身体が抜けた 共同作業者 1 名と作業床を設置作業中 次の単管パイプの取り付け作業に移ろうとした際 バランスを崩して墜落し いったん安全帯でぶら下がったが何らかの原因で安全帯のバックル部が外れ傾斜部を滑りながら約 4m 下まで滑落した 24 土木 死亡 被災者は橋桁側面に垂れ下がっているブルーシートを修復するため 足場の手摺から身を乗り出してシートを引き上げようとした時 バランスを崩して転落した 一度は安全帯にぶら下がったが 安全帯の装着が緩かったため 安全帯から体が抜けて約 30m 下に墜落 24 建築 1 月以 24 建築 3 月以上 6 月未 24 その他建設 26 機械器具設置 3 月以上 6 月未 1 月以 4 段足場最上階で型枠解体作業中 被災者は移動しようとしてバランスを崩し落下 安全帯は手すりに掛けていたが 落下の衝撃により安全帯のベルトが外れ約 6.2m 墜落した スレート屋根撤去作業中 被災者は親綱に安全帯を掛けていたがベルトが外れてしまい スレート屋根を突き破って約 5m の高さから落下した 工場内の仮設足場にて看板加工作業中 足元が滑り地面に落下した 安全帯を着用していたが ベルトが外れてしまい落下した 電柱と電柱の間にテレビのケーブルを設置する作業中 電柱に上るため通常の安全帯のベルトを装着したが 何らかのはずみでベルトが外れてしましい 4~5m の高さから地面に落下した m 4 m m m 6m 以上 8 m m m