1 日時 : 平成 29 年 11 月 15 日 ( 木 ) 第 5 校時 2 場所 : 2 年 2 組教室 三原市立宮浦中学校第 2 学年国語科学習指導案単元名 : 古典に学ぶ ( 教材名 枕草子 ) 3 学年 学級 : 第 2 学年 2 組 (30 名 ) 4 単元名 : 古典に学ぶ ( 教材名 枕草子 ) 指導者 : 三原市立宮浦中学校安保裕子 (1) 単元観本単元は学習指導要領 ( 平成 20 年 9 月 ) の C 読むこと ( 第 2 学年 ) の イ文章全体と部分との関係, 例示や描写の効果, 登場人物の言動の意味などを考え, 内容の理解に役立てること を受け, 設定した 本教材は, 生徒にとって小学生の時に音読したことのある作品であり, 親しみやすいといえ学習としては, まず音読を通して古典の世界にさらに親しみをもたせたい その上で, 筆者の物事の捉え方を読み取り, 現代の自分達と同じ点や異なる点を考えることで興味 関心を高めていきたい 枕草子 は をかし の文学といわれ, 清少納言が日常生活の中で感じたことを表現した作品であ清少納言の感覚に触れ, 共感したり驚かされたり深く納得したりしてほしい そのために, 本教材の 超訳 に挑戦 を活用すそうすることで, 勉強のために理解するもの ではなく 主体的に自分の発想を広げる機会 となり, 内容の理解に役立つと考え (2) 生徒観 ( 調査結果からみる課題 ) 平成 29 年度基礎 基本定着状況調査の結果は次の通りであった 観点全体通過率聞くこと書くこと読むこと言語 書くこと 読むこと 本校 (2 年 ) 68.4 76.3 55.2 72.1 70.9 65.9 県平均 69.2 70.4 58.1 71.1 73.8 64.0 本校 ( 昨年度 ) 76.2 80.8 77.4 76.1 66.6 領域別に見ると, 書くこと おいて課題がみられ昨年度 ( 現 3 年生 ) の結果と比較すると 22.2 ポイントも下回っており, 本学年は 書くこと に課題があるといえまた, 県平均と比較しても, 書くこと に課題がみられさらに, 読むこと においても, 昨年度 ( 現 3 年生 ) の結果と比較すると下回っており, 県平均と比較しても課題があるといえ授業観察からみると, 主体的 能動的に学習している場面が少ない この様子が調査結果にも影響していると考えまた本教材は古典作品であり, 生徒にとっては馴染みにくい作品であよって 枕草子を三原弁の話し言葉で表現しよう という活動場面を設定し, 生徒が親しめるように工夫す教科書の現代語訳では親しみ難い印象もあるが, 自分たちの普段使っている言葉で表現させることで, 主体的に活動させたい その後, 音読することにより, 古典への関心を高め, まず国語の基礎である言葉についての興味関心を持たせたい そのことが国語における 読むこと 書くこと につながっていくと考え (3) 指導観 ( 指導改善のポイント ) (1) で述べたように, この教材を通して次の 2 点の力を育成す 1 知識 スキルにおける表現力 2 意欲 態度における協調性 (2) で述べた生徒観により, この教材における生徒の課題は次の 2 点であ 1 国語における主体性 能動性 2 国語における基礎的 基本的な力生徒の課題をふまえて, 育成する力をつけるために 枕草子を三原弁の話し言葉で表現しよう という活動を行う そ
の際, 班で季節ごとに分担させ, 班全員で枕草子が完成するようにすまた, 困っていたらアドバイスをし合ったり, 工夫を説明したりさせこのような活動をすることで, 表現力や協調性が身につき, 生徒の課題である 主体性 能動性 興味関心 が身につき, 基礎的 基本的な力も身につくであろう また, 教科書の現代語訳や古文を何度も読み返すよう指導し, 困ったらお互い助け合って完成させることで, コンピテンシーの育成 情報の収集 情報の活用 表現力 にもつながるであろう このような指導が, 生徒の課題につながると考え (4) 本単元において育成しようとする資質 能力とのかかわり本校で育成しようとする資質 能力は以下の 5 点であ 知識 スキル 1 課題解決能力 2 表現力 意欲 態度 3 主体性 価値観 倫理観 5 公共心この中から, 本単元において育成しようとする資質 能力とのかかわりについて, 国語科の身に付けさせたい力をふまえた上で, 次の2 点に重点を置くものとす 知識 スキル 2 表現力 ( 発表の場面で ) A 現代語訳の内容は同じだが, 三原弁の特徴を用いて話し言葉で表現してい B 現代語訳の内容はほぼ同じだが, 三原弁の特徴を用いて話し言葉で表現してい C 現代語訳の内容はほぼ同じだが, 話し言葉で表現してい 意欲 態度 A 友だちの表現の良いところと気を付けると良くなるところを伝えて評価してい B 友だちの表現に対して, アドバイスしてい C 友だちの表現の感想を述べてい 5 単元の目標と評価規準単元の目標 場面や状況を捉え, 登場人物の考え方について自分の考えを持つ 単元の評価規準国語への関心 意欲 態度読む能力 1 意味の切れ目に注意して繰り返 1 清少納言が をかし と評価していし音読し暗唱するものを整理し, 考え方をとらえ 2 枕草子 を三原弁の話し言葉で表現してい 言語についての知識 理解 技能 1 古典の仮名遣いや語句の意味に注意しながら音読してい
6 指導と評価の計画 全 4 時間 ( 本時は 5/5) 次学習内容 ( 時数 ) 1 枕草子を意味の切れ目に注意して音読をす 第一段を音読し, 文体の特徴, 作品の中のものの見方考え方をつかむ (1) 2 枕草子の内容を理解す 清少納言のものの見方考え方を整理し, 考え方を捉えてい (2) 3 うつくしきもの の清少納言のものの見方考え方を整理し, 考え方を捉えてい (1) * 登場人物の関係を図式化す 評価 関読言評価規準評価方法 繰り返し音読し, 間違えずに音 ノート 読してい 古典の仮名遣いや語句の意味に注意しながら音読してい 行動観察授業カード 古典の仮名遣いや語句の意味に ノート 注意しながら内容を理解してい 行動観察 授業カード 清少納言が をかし と評価し ているものを整理し, 考え方をと らえ 古典の仮名遣いや語句の意味に ノート 注意しながら内容を理解してい 行動観察 授業カード 清少納言が をかし と評価しているものを整理し, 考え方をとらえ 資質 能力の評価 ( 評価方法 ) 4 枕草子を三原弁の話し言葉 枕草子 を三原弁の話し言葉で で表現す (1) 表現してい 整理 分析まとめ 創造 表現振り返り ノート 行動観察 ワークシート 2 表現力
7 本時の展開 (1) 本時の目標 枕草子 を三原弁の話し言葉で表現しよう (2) 観点別評価規準 枕草子を を現代語訳の意味と同じ内容で三原弁の話し言葉で表現してい 友だちの表現にアドバイスしてい評価方法 : ワークシート (3) 育成したい資質 能力の評価基準 資質 能力 評価基準 A 現代語訳の内容は同じだが, 三原弁の特徴を用いて話し言葉で表現してい 2 表現力 B 現代語訳の内容はほぼ同じだが, 三原弁の特徴を用いて話し言葉で表現してい C 現代語訳の内容はほぼ同じだが, 話し言葉で表現してい A 友だちの表現の良いところと気を付けると良くなるところを伝えて評価してい B 友だちの表現に対して, アドバイスしてい C 友だちの表現の感想を述べてい (4) 準備物 ワークシート (5) 学習の展開学習活動 本時の目標の確認 (3 分 ) 課題の設定 評価基準指導上の留意事項 ( ) 教科の事項 ( 努力を要する生徒への指導の手立て ) 資質 能力 ( 評価方法 ) 本時の目標 枕草子 を三原弁の話し言葉で表現す 導 一斉音読 古文と現代語訳を音読す 全員が声を出すよう指導す 入 (4 分 ) 様子を見て, 声を出さない生徒がい た場合など, ペアで句読点交替読み, 一文交替読みなどの工夫をす 三原弁を確認す (3 分 ) 普段使っている話し言葉には, どん な特徴があるか確認す 班になって, どの部分を分担するか決め 班で, 負担が偏らないように季節ご させ とに担当させみんなで枕草子を完 成させる意識を持たせ
個人思考 (10 分 ) 相談せずに個人で考えるようにさせ 整理 分析 現代語訳をよく読んで, 普段使って いる言葉に直すよう指導す 集団思考 (10 分 ) それぞれが読み合って, こうしたら 協調性 今できているところを読み合って, アド もっと良くなる, ここは少し内容が違 バイスし合う うなどアドバイスし合うようにさせ 友だちの表現がよくよ 展 開 協調性 友だちの表現を聞き, より良くなるよう適切にアドバイスしている姿 書けていない生徒にも, 班全体でできるように声をかけ, 班で完成させるように指導す くなるようアドバイスしてい 個人思考 (5 分 ) 友だちのアドバイスを受けて書き換 アドバイスをもとに, よりよくなるよう えたり, 直したり, 書き加えたりして 書き換え い 集団思考 (10 分 ) 班ごとに発表させ まとめ 創造 表現 他の班は, 評価表にしたがって評価するように指導す 表現力現代語訳の内容は同じ 表現力 で, 三原弁の話し言葉 現代語訳の内容は同じで, 三原弁の話 で表現してい し言葉で表現してい ま と め 振り返り 自己評価 (5 分 ) 振り返り 時間があれば, 全体で古文を音読 三原弁の話し言葉で表現することで, 内容が親しみやすくなったことを確認させ 時間があれば, 全体で音読す (6) 板書計画 読班めごるよとに うにア ドバイ スする 発表して 一番良かった 班を決めよう 全員で枕草子を完成させる 三 ~ 原じゃ弁のけ確え認 ぶち すんば らしい 学習目標 表枕現草す子 を三原弁の話し言葉で 枕草子