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販売名 ベージニオ 錠に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 ベージニオ錠 50mg ベージニオ錠 100mg ベージニオ錠 150mg 有効成分 アベマシクリブ 製造販売業者 日本イーライリリー株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 9 月 ( 別紙様式 ) 1.1

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ケブザラ皮下注 150mg/200mg シリンジ ケブザラ皮下注 150mg/200mg オートインジェクターに係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 製造販売業者 1 ケブザラ皮下注 150mg シリンジ 2 ケブザラ皮下注 200mg シリンジ 3 ケブザラ皮下注 150mg オ

アビガン錠 200mg に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 アビガン錠 200mg 有効成分 ファビピラビル 製造販売業者 富士フイルム富山化学株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特定されたリスク 頁 重要な潜在

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販売名 製造販売業者 レフィキシア静注用 500/1000/2000 に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 レフィキシア静注用 500/1000/2000 ノボノルディスクファーマ株式会社提出年月 ( 別紙様式 ) 有効成分ノナコグベータペゴル ( 遺伝子組換え ) 薬効分類 6343

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査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リ

エビリファイに係る ( 別紙様式 ) 販売名 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 1 エビリファイ錠 1 mg /3 mg /6 mg /12 mg 2 エビリファイ散 1% 3 エビリファイ内用液 0.1% 4 エビリファイ OD 錠 3 mg /6 mg /12 mg /24 mg 5

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

販売名 テクフィデラカプセル 120mg/240mg に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 テクフィデラカプセル 120mg/240mg 有効成分 ( 別紙様式 ) フマル酸ジメチル 製造販売業者 バイオジェン ジャパン株式会社 薬効分類 119 提出年月 平成 30 年 2 月 1.1

審査報告 (1) 別紙 平成 29 年 4 月 3 日 本申請において 申請者が提出した資料及び医薬品医療機器総合機構における審査の概略等は 以下 のとおりである 申請品目 [ 販売名 ] ジャドニュ顆粒分包 90 mg 同顆粒分包 360 mg [ 一般名 ] デフェラシロクス [ 申請者 ] ノ

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スライド 1

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医薬品の基礎研究から承認審査 市販後までの主なプロセス 基礎研究 非臨床試験 動物試験等 品質の評価安全性の評価有効性の評価 候補物質の合成方法等を確立 最適な剤型の設計 一定の品質を確保するための規格及び試験方法などの確立 有効期間等の設定 ( 長期安定性試験など ) 医薬品候補物質のスクリーニン

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

本書の読み方 使い方 ~ 各項目の基本構成 ~ * 本書は主に外来の日常診療で頻用される治療薬を取り上げています ❶ 特徴 01 HMG-CoA 代表的薬剤ピタバスタチン同種同効薬アトルバスタチン, ロスバスタチン HMG-CoA 還元酵素阻害薬は主に高 LDL コレステロール血症の治療目的で使 用

第 90 回 MSGR トピック : 急性冠症候群 LDL-C Ezetimibe 発表者 : 山田亮太 ( 研修医 ) コメンテーター : 高橋宗一郎 ( 循環器内科 ) 文献 :Ezetimibe Added to Statin Theraphy after Acute Coronary Syn

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

医薬品リスク管理計画書(本文)

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

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オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

(2) 健康成人の血漿中濃度 ( 反復経口投与 ) 9) 健康成人男子にスイニー 200mgを1 日 2 回 ( 朝夕食直前 ) 7 日間反復経口投与したとき 血漿中アナグリプチン濃度は投与 2 日目には定常状態に達した 投与 7 日目における C max 及びAUC 0-72hの累積係数はそれぞれ

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません

記 第 1 再審査資料の構成及び作成上の注意事項再審査資料の構成及び作成上の注意事項は次のとおりとすること また 再審査申請書の写し及び平成 10 年 12 月 1 日付け医薬審第 1058 号厚生省医薬安全局審査管理課長通知 新医薬品等の申請資料の信頼性の基準の遵守について により添付することとし

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

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Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

販売名 製造販売業者 インフリキシマブ BS 点滴静注用 100mg CTH に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 インフリキシマブ BS 点滴静注用 100mg CTH セルトリオン ヘルスケア ジャパン株式会社 ( 選任製造販売業者 ) 提出年月 有効成分 インフリキシマブ ( 遺伝

恩賜第 42 回社会福祉法人財団済生会中央治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時 平成 28 年 1 月 13 日 ( 水 )15:30~17:17 開催場所 出席委員名 東京都港区三田 三田国際ビル 21 階 社会福祉法人 恩賜財団済生会本部事務局中会議室 豊島

( 別紙様式 ) タシグナカプセル 200mg, 150mg, 50mg に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 1 タシグナカプセル 200 mg 2 タシグナカプセル 150 mg 有効成分 ニロチニブ塩酸塩水和物 3 タシグナカプセル 50 mg 製造販売業者 ノバルティスフ

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

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目次 1. はじめに P2 2. 本剤の特徴 作用機序 P3 3. 臨床成績 P4 4. 施設について P9 5. 投与対象となる患者 P11 6. 投与に際して留意すべき事項 P13 1

ブイフェンド 200mg 静注用ブイフェンド錠 50mg ブイフェンド錠 200mg ブイフェンドドライシロップ 2800mg に係る医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に係る権利及び内容についての責任はファイザー株式会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできませ

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

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あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

平成 30 年 8 月 10 日 リポバス錠 5, 10, 20 アトーゼット配合錠 LD, MSD 株式会社 HD 競合品目 1 クレストール錠 クレストールOD 錠 アストラゼネカ 競合品目 2 リピトール錠 アステラス製薬 競合品目 3 リバロ錠 リバロOD 錠 興和 自社製品を除いた同効品で

た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

JAPhMed th Annual Meeting 一般財団法人日本製薬医学会 COI 開示発表者名 : 堀明子 演題発表に関連し 開示すべき COI 関係にある企業などはありません

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改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

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別添 治験副作用等症例の定期報告に関する質疑応答集 (Q&A) について < 半年ごとの定期報告の受け付け> Q1 平成 26 年 6 月 30 日までの間は 治験依頼者 ( 自ら治験を実施する者を除く ) が提出する副作用等症例の定期報告は なお従前の例によることができる とあるが 平成 26 年

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試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

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食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

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【押印あり】日本医学会宛

から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

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この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国ま

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2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

要旨 平成 30 年 2 月 21 日新潟県福祉保健部 インターフェロンフリー治療に係る診断書を作成する際の注意事項 インターフェロンフリー治療の助成対象は HCV-RNA 陽性の C 型慢性肝炎又は Child-Pugh 分類 A の C 型代償性肝硬変で 肝がんの合併のない患者です 助成対象とな

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目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

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緒言

保医発 1121 第 3 号 平成 30 年 11 月 21 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課長都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 長都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 長 殿 厚生労働省保険局医療課長 ( 公印省略 ) 抗 PC

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

医薬品たるコンビネーション製品の不具合報告等に関する Q&A [ 用いた略語 ] 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行規則 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 ( 昭和 36 年

目次 2.5 臨床に関する概括評価 製品開発の根拠 申請医薬品の薬理学的分類 目標適応症の臨床的 病態生理学的側面 製品開発の科学的背景 臨床開発計画

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パルモディア錠 0.1mg に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 パルモディア錠 0.1mg 有効成分 ペマフィブラート 製造販売業者 興和株式会社 薬効分類 87218 提出年月 平成 30 年 11 月 1.1 安全性検討事項 重要な特定されたリスク 頁 重要な潜在的リスク 頁 重要な不足情報 頁 横紋筋融解症 LDL-コレステロール値肝機能障害患者 3 5 の上昇 7 腎機能障害患者 8 75 歳以上の高齢者 9 長期投与における安全性 10 1.2. 有効性に関する検討事項 使用実態下における長期投与時の有効性 11 心血管イベント抑制効果 11 上記に基づく安全性監視のための活動 2. 医薬品安全性監視計画の概要頁 通常の医薬品安全性監視活動 12 追加の医薬品安全性監視活動 市販直後調査 12 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) 12 特定使用成績調査 ( 心血管イベント抑制 ) 13 製造販売後臨床試験 14 3. 有効性に関する調査 試験の計画の概要 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) 16 特定使用成績調査 ( 心血管イベント抑制 ) 16 製造販売後臨床試験 16 頁 上記に基づくリスク最小化のための活動 4. リスク最小化計画の概要頁 通常のリスク最小化活動 17 追加のリスク最小化活動市販直後調査による情報提供 17 各項目の内容は RMP の本文でご確認下さい

医薬品リスク管理計画書 ( 別紙様式 ) 平成 30 年 11 月 14 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構理事長殿 住所 : 名古屋市中区錦三丁目 6 番 29 号氏名 : 興和株式会社代表取締役社長三輪弘印 標記について次のとおり提出します 品目の概要 承認年月日 2017 年 7 月 3 日薬効分類 87218 再審査期間 8 年承認番号 22900AMX00581000 国際誕生日 2017 年 7 月 3 日 販売名 パルモディア錠 0.1 mg 有効成分 ペマフィブラート 含量及び剤型 用法及び用量 1 錠中にペマフィブラート 0.10 mg を含有する錠剤 通常 成人にはペマフィブラートとして 1 回 0.1mg を 1 日 2 回朝夕に経口投与する なお 年齢 症状に応じて適宜増減するが 最大用量は 1 回 0.2mg を 1 日 2 回までとする 効能又は効果高脂血症 ( 家族性を含む ) 承認条件 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 再審査期間中 :2017 年 7 月 3 日 ~2025 年 7 月 2 日 備考 1

前回提出日 : 2017 年 8 月 10 日 変更の履歴 変更内容の概要 : 1. 1.1 安全性検討事項 の 横紋筋融解症 及び 腎機能障害患者 通常のリスク最小化活動である添付文書の記載状況のうち 原則禁忌 及び 原則併用禁忌 を削除し 併用注意 を追記した 2. 5. 医薬品安全性監視計画 有効性に関する調査 試験の計画及びリスク最小化計画の一覧 市販直後調査の実施状況を更新した 変更理由 : 1. 使用上の注意の改訂のため 2. 記載整備のため 2

1. 医薬品リスク管理計画の概要 1.1 安全性検討事項 横紋筋融解症 重要な特定されたリスク 重要な特定されたリスクとした理由 : フィブラート系薬剤では 急激な腎機能悪化を伴うおそれのある横紋筋融解 症が発現することがあるとされている さらに HMG-CoA 還元酵素阻害薬 との併用や腎機能障害を合併する患者では 横紋筋融解症の危険性が高まる との報告から より注意が必要とされている 本剤の承認時までに行われた国内臨床試験において 1418 例に本剤が投与されたが 横紋筋融解症の発現は認められていない 横紋筋融解症の症状の一つである筋障害に関連した有害事象としては 筋肉痛 0.8%(11 例 /1418 例 ) 骨格筋痛 0.2%(3 例 /1418 例 ) が報告されている また 注意が必要とされているスタチン併用中の患者では筋肉痛 1.3%(8 例 /632 例 ) 骨格筋痛 0.3%(2 例 /632 例 ) 腎機能障害患者では筋肉痛 1.6%(3 例 /185 例 ) 骨格筋痛 0.5%(1 例 /185 例 ) がそれぞれ報告されている 横紋筋融解症の発現は稀であり 横紋筋融解症のリスクを十分に評価するには承認時までの本剤の使用経験では限りがあり フィブラート系薬剤では横紋筋融解症の発現の懸念が報告されていることから 重要な特定されたリスクとした 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動として 以下を実施する 1. 市販直後調査 2. 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) 3. 特定使用成績調査 ( 心血管イベント抑制 ) 市販直後調査により販売開始から使用実態下における副作用発現状況を把握し 必要な安全対策を迅速に行うと共に 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) 及び特定使用成績調査 ( 心血管イベント抑制 ) により販売開始後における横紋筋融解症関連の副作用の発現状況を把握するため 3

リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 通常のリスク最小化活動として 添付文書の 禁忌 用法 用量に関連する注意 慎重投与 重要な基本的注意 併用注意 副作用 の項及び患者向医薬品ガイドに記載して注意喚起する 追加のリスク最小化活動として 市販直後調査による情報提供を実施する 横紋筋融解症に関連する注意事項を医療従事者に情報提供し 適正な使用を促すため 4

重要な潜在的リスク LDL-コレステロール値の上昇重要な潜在的リスクとした理由 : 承認時までに行われた国内臨床試験のうち 第 Ⅱ/Ⅲ 相フェノフィブラートとの比較検証試験では 本剤投与後にベースラインと比較して LDL-コレステロール値の上昇が認められた 第 Ⅱ/Ⅲ 相フェノフィブラートとの比較検証試験 1) 各群の LDL- コレステロール値の推移 ベースライン 4 週時 8 週時 12 週時 プラセボ群 133.8±33.9 (43) 130.2±32.0 (43) 137.8±32.3 (43) 131.8±33.3 (43) 本剤群 微粉化フェノフィブラートカプセル群 0.2mg/ 日 0.4mg/ 日 100mg/ 日 200mg/ 日 131.4±35.5 (128) 143.2±33.0 (127) 147.8±35.7 (124) 149.1±33.3 (122) 平均値 ± 標準偏差 (mg/dl)( 例数 ) 125.9±33.5 (84) 139.5±29.6 (83) 141.7±30.6 (83) 144.8±32.2 (80) 133.8±35.9 (85) 142.2±34.1 (83) 148.2±32.6 (81) 148.8±32.5 (79) 133.8±36.1 (140) 136.5±30.5 (139) 135.8±30.9 (136) 137.0±32.3 (128) LDL- コレステロール値の上昇は LDL- コレステロール高値による冠動脈疾 患発現リスクの上昇が報告されていることから 重要な潜在的リスクとし た 1) 興和 ( 株 ) 社内資料 : 第 II/III 相フェノフィブラートとの比較検証試験医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動として 以下を実施する 1. 市販直後調査 2. 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) 3. 製造販売後臨床試験 市販直後調査により販売開始から使用実態下における副作用発現状況を把握し 必要な安全対策を迅速に行うと共に 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) により販売開始後における LDL-コレステロール値の情報を収集するため また 製造販売後臨床試験では本剤投与による心血管イベント抑制効果の検証を行う 5

リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 通常のリスク最小化活動として 添付文書の 重要な基本的注意 副作用 の項及び患者向医薬品ガイドに記載して注意喚起する 追加のリスク最小化活動として 市販直後調査による情報提供を実施する LDL-コレステロール値の上昇に関連する注意事項を医療従事者に情報提供し 適正な使用を促すため 6

重要な不足情報肝機能障害患者重要な不足情報とした理由 : 脂肪肝患者及び肝硬変患者に 本剤 0.2mg を単回経口投与したときの肝機能正常者に対する薬物動態パラメータの比は下表のとおりであり 肝機能正常者群と比較して 脂肪肝患者群及び肝硬変患者群では曝露の増加が認められた 脂肪肝患者及び肝硬変患者での薬物動態 2) 表肝機能正常者群 (n=8) に対する脂肪肝患者及び肝硬変患者群の C max 及び AUC 0-t の幾何平均値の比 [90% 信頼区間 ] Cmax AUC0-t 脂肪肝患者群 (n=10) 1.198 [0.819, 1.750] 1.194 [0.836, 1.707] 軽度の肝硬変患者群 Child-Pugh 分類 A(n=8) 2.329 [1.561, 3.475] 2.076 [1.425, 3.026] 中等度の肝硬変患者群 Child-Pugh 分類 B(n=6) 3.882 [2.520, 5.980] 4.191 [2.790, 6.294] 重篤な肝障害 Child-Pugh 分類 B 又は C の肝硬変のある患者あるいは胆 道閉塞のある患者 は本剤の添付文書において 禁忌 としているが 実地 医療において 禁忌 に該当しないメタボリックシンドロームと関連が深い 非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD) 等の肝機能障害を合併する患者で の使用が想定される 特に 承認時までに行われた国内臨床試験においては 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) 合併患者等 肝機能障害が進行した患 者での使用経験が限られている 以上のことから 肝機能障害患者を重要な不足情報とした 2) 興和 ( 株 ) 社内資料 : 第 III 相肝機能障害者を対象とした薬物動態試験医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動として 以下を実施する 1. 市販直後調査 2. 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) 市販直後調査により販売開始から使用実態下における副作用発現状況を把握し 必要な安全対策を迅速に行うと共に 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) 7

により販売開始後における肝機能障害患者への投与時の安全性を把握するため リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 通常のリスク最小化活動として 添付文書の 禁忌 用法 用量に関連する注意 慎重投与 重要な基本的注意 の項及び患者向医薬品ガイドに記載して注意喚起する 追加のリスク最小化活動として 市販直後調査による情報提供を実施する 肝機能障害患者への投与に関連する注意事項を医療従事者に情報提供し 適正な使用を促すため 腎機能障害患者重要な不足情報とした理由 : 腎機能障害者 ( 軽度 中等度 高度又は末期腎不全 ) に 本剤 0.2mg を単回経口投与したときの腎機能正常者に対する薬物動態パラメータの比は下表のとおりであり 腎機能正常者群と比較して 腎機能障害者群では曝露の増加が認められた 腎機能障害者での薬物動態 3) 表腎機能正常者群 (n=8) に対する各腎機能障害者群の C max 及び AUC 0-t の幾 何平均値の比 [90% 信頼区間 ] 軽度腎機能障害者群 [50 Ccr<80mL/min](n=8) 中等度腎機能障害者群 [30 Ccr<50mL/min](n=8) 高度腎機能障害者群 [Ccr<30mL/min](n=7) 末期腎不全者群 [ 血液透析で治療中 ](n=7) Cmax 1.644 [1.155, 2.342] 1.093 [0.767, 1.556] 1.545 [1.072, 2.228] 1.258 [0.872, 1.813] AUC0-t 1.629 [1.161, 2.287] 1.154 [0.822, 1.620] 1.296 [0.913, 1.841] 1.607 [1.131, 2.282] 慢性腎臓病 (CKD) はメタボリックシンドロームと関連が深く 腎機能障害を合併する脂質異常症患者は多く存在する そのため 実地医療においては腎機能障害を合併する患者での使用が想定されるものの 承認時までに行われた国内臨床試験において 本剤の使用経験が限られている また フィブラート系薬剤において腎機能障害を有する患者で横紋筋融解症の発現が懸念されている 8

以上のことから 腎機能障害患者を重要な不足情報とした 3) 興和 ( 株 ) 社内資料 : 第 III 相腎機能障害者を対象とした薬物動態試験医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動として 以下を実施する 1. 市販直後調査 2. 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) 市販直後調査により販売開始から使用実態下における副作用発現状況を把握し 必要な安全対策を迅速に行うと共に 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) により販売開始後における腎機能障害患者への投与時の安全性を把握するため リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 通常のリスク最小化活動として 添付文書の 禁忌 用法 用量に関連する注意 慎重投与 重要な基本的注意 併用注意 の項及び患者向医薬品ガイドに記載して注意喚起する 追加のリスク最小化活動として 市販直後調査による情報提供を実施する 腎機能障害患者への投与に関連する注意事項を医療従事者に情報提供し 適正な使用を促すため 75 歳以上の高齢者重要な不足情報とした理由 : 本剤は 75 歳以上の高齢者での使用が想定されるが 承認時までに行われた国内臨床試験において 本剤の使用経験が限られていること また 一般的に高齢者では生理機能が低下しており 副作用発現に留意する必要があることから 重要な不足情報とした 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動として 以下を実施する 1. 市販直後調査 2. 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) 市販直後調査により販売開始から使用実態下における副作用発現状況を把 9

握し 必要な安全対策を迅速に行うと共に 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) により販売開始後における 75 歳以上の高齢者への投与時の安全性を把握するため リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 通常のリスク最小化活動として 添付文書の 高齢者への投与 の項に記載して注意喚起する 追加のリスク最小化活動として 市販直後調査による情報提供を実施する 高齢者への投与に関連する注意事項を医療従事者に情報提供し 適正な使用を促すため 長期投与における安全性重要な不足情報とした理由 : 本剤は長期使用されることが想定されるが 承認時までに行われた国内臨床試験の投与期間は 52 週までであり 長期使用時の安全性に関する情報が得られていないため 更なる情報の収集を行う必要があることから 重要な不足情報とした 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 通常の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動として 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) を実施する 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) により販売開始後の長期投与時における安全性を把握するため リスク最小化活動の内容及びその選択理由 : なし 現在 特記すべき注意喚起内容はなく 新たな情報が得られた際に検討する 10

1.2 有効性に関する検討事項使用実態下における長期投与時の有効性有効性に関する検討事項とした理由 : 本剤は 長期間使用することが想定されるが 開発段階においては 1 年を超えて投与された症例はなく 国内における長期使用時の有効性に関する情報が得られていないため 有効性に関する調査 試験の名称 : 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) 調査 試験の目的 内容及び手法の概要並びに選択理由 : 1 年を超える長期使用時の有効性の検討を目的とし 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) において 安全性に関する評価を行うと共に 有効性に関する情報も収集する 心血管イベント抑制効果有効性に関する検討事項とした理由 : 本剤投与による心血管イベント抑制効果を評価することは ベネフィット リスクを適切に評価する上で重要と考えたため 有効性に関する調査 試験の名称 : 特定使用成績調査 ( 心血管イベント抑制 ) 製造販売後臨床試験調査 試験の目的 内容及び手法の概要並びに選択理由 : 特定使用成績調査 ( 心血管イベント抑制 ) では使用実態下の心血管イベント抑制効果を TG 低下薬非投与の対照群と比較検討する また 製造販売後臨床試験では本剤投与による心血管イベント抑制効果についてプラセボを対照として検証する 11

2. 医薬品安全性監視計画の概要通常の医薬品安全性監視活動通常の医薬品安全性監視活動の概要 : 自発報告 ( 医療従事者又は一般使用者による自発的な報告 ) 文献 学会情報及び外国措置情報等を収集し 収集した情報の確認 分析結果に基づく安全対策を検討する 追加の医薬品安全性監視活動市販直後調査実施期間 : 販売開始から 6 ヶ月間評価 報告の予定時期 : 市販直後調査終了から 2 ヶ月以内特定使用成績調査 ( 長期使用 ) [ 安全性検討事項 ] 横紋筋融解症 LDL-コレステロール値の上昇 肝機能障害患者 腎機能障害患者 75 歳以上の高齢者 長期投与における安全性 [ 目的 ] 本剤で治療を受ける高脂血症 ( 家族性を含む ) 患者を対象に 使用実態下 での長期使用における安全性及び有効性を検討する [ 実施計画案 ] 実施期間 :45 ヶ月間調査方法 : 中央登録方式登録期間 :15 ヶ月間観察期間 : 登録患者ごとに投与開始日から 2 年間 (24 ヶ月間 ) 目標症例数 : 安全性評価対象として 3,000 例症例数設定根拠 : 未知の副作用の検出力 ( 頻度 :0.1% 以上 信頼度 :95% 以上 ) を確保するため また 本剤の臨床試験成績から CK(CPK) 上昇の副作用が 24 例程度収集可能であり 過去の実績から肝機能障害患者 腎機能障害患者 75 歳以上の高齢者の情報がそれぞれ 238 例 108 例 485 例程度収集可能であると考えられるため 調査項目 : 患者背景 本剤の投与状況 前治療薬剤 併用薬剤の投与状況 臨床検査 (LDL-コレステロール値の推移等) 調査の実施状況 有害事象の発現状況 ( 横紋筋融解症関連事象の発現状況 ) [ 実施計画の根拠 ] 本剤の開発段階では 1 年を超えて投与された事例がないことから 1 年を超えた長期使用例に関し 現在得られていない長期投与に伴う注意すべきリスクの特定等を実施する 12

[ 節目となる予定の時期及びその根拠 ] 安全性定期報告時 安全性について包括的な検討をおこなうため 全症例のデータ固定後 最終報告書を作成 提出する [ 当該医薬品安全性監視活動の結果に基づいて実施される可能性のある追加の措置及びその開始の決定基準 ] 節目となる時期に 以下の内容を含めた医薬品リスク管理計画書の見直しを行う 新たな安全性検討事項の有無を含めて 本調査における計画内容の変更要否について検討を行う 新たな安全性検討事項に対する リスク最小化策の策定要否について検討を行う 特定使用成績調査 ( 心血管イベント抑制 ) [ 安全性検討事項 ] 横紋筋融解症 [ 目的 ] 実臨床における TG 高値 (150 mg/dl 以上 ) の高脂血症 ( 家族性を含む ) 患者を対象に 本剤による治療を受けている患者と既存の TG 低下薬による治療を受けていない患者の心血管イベント発現状況を比較検討する [ 実施計画案 ] 実施期間 :78 ヶ月間調査デザイン : 無治療同時対照非ランダム化コホート研究登録期間 :24 ヶ月間観察期間 : 最後の患者登録から 4 年間 (48 ヶ月間 ) 目標症例数 :30,000 例 ( 本剤治療群 :15,000 例 非治療群 :15,000 例 ) 症例数設定根拠 : 本剤の投与により期待される心血管イベント発症リスクの抑制効果を既存のフィブラート系薬剤の成績等を参考にイベント発生率比で 0.82 と仮定した 本剤の投与対象となる TG 高値の高脂血症患者における心血管イベント発症率を 日本で実施された高脂血症患者対象の大規模臨床試験等の結果から約 0.8% と推定した 以上から実施期間 6 年 ( 組入れ期間 2 年 組入れ終了後の追跡期間 4 年 ) において 心血管イベント発症率を 0.8% 期待される心血管イベント発症リスクの抑制効果をイベント発生率比で 0.82 累積脱落率を 10% と仮定した場合 検出力 80% で本剤のイベント抑制効果を評価するために必 13

要な例数はおよそ 24,000 例と見積もられた 本調査では 本剤による治療実態を幅広く評価するため 目標症例数を 30,000 例と設定した 調査項目 : 患者背景 本剤の投与状況 ( 本剤治療群のみ ) 前治療薬剤 併用薬剤の投与状況 臨床検査 心血管イベント発現状況 副作用 ( 横紋筋融解症関連事象を含む ) の発現状況主要評価項目 : 以下を心血管イベントと定義し それら心血管イベントの初回発現までの時間 非致死性心筋梗塞 非致死性虚血性脳卒中 冠動脈血行再建術を伴う不安定狭心症による入院 心血管死 [ 実施計画の根拠 ] TG は心血管イベントのサロゲートエンドポイントとしてまだ確立していないため 国内の使用実態下における本剤の心血管イベント抑制効果を本調査で検討することとした [ 節目となる予定の時期及びその根拠 ] 安全性定期報告時 副作用情報について包括的な検討を行うため 調査終了後 調査結果を解析し 最終報告書を作成 提出する [ 当該医薬品安全性監視活動の結果に基づいて実施される可能性のある追加の措置及びその開始の決定基準 ] 本調査で心血管イベントの発現状況に何らかの問題点が見出された場合等は 必要に応じて使用上の注意を改訂し 注意喚起を行う予定である 製造販売後臨床試験 [ 安全性検討事項 ] LDL-コレステロール値の上昇 [ 目的 ] TG 高値かつ HDL-C 低値を伴う心血管イベント発症リスクの高い高脂血症患者を対象に 本剤 0.4mg/ 日 (1 日 2 回 ) 投与時の心血管イベント抑制効果について プラセボを対照として検証する 14

[ 主要評価項目 ] 以下の複合エンドポイントのうちいずれかのイベントが初回発現するまでの時間 非致死性心筋梗塞 非致死性虚血性脳卒中 予定外の冠動脈血行再建術を要する不安定狭心症による入院 心血管死 [ 実施計画案 ] 実施期間 :2017 年 ~2022 年試験デザイン : 無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験対象患者 : 糖尿病を合併し 心血管イベント発現リスクの高い高脂血症患者 TG 値が 200 mg/dl 以上 500 mg/dl 未満 かつ HDL-コレステロール値が 40 mg/dl 以下登録期間 :30 ヶ月間観察期間 : 最長 5 年間目標症例数 :10,000 例 ( 本剤群 :5,000 例 プラセボ群 :5,000 例 ) そのうち日本人は 300~500 例 [ 実施計画の根拠 ] 症例数設定の根拠 : 主要評価項目の割合をプラセボ群と比較してペマフィブラート群に予測される 18% の発現率低下を検出力 90% で検出するためには 主要評価項目の要素を満たす被験者が少なくとも 1,092 名であり 女性で最低 200 件の事象が集積される必要がある 本試験の被験者数は被験者 10,000 名であり 登録期間は 30 ヵ月間と予測され プラセボ群の年間事象発現率が 100 人年あたり 3.5~4.5% と予測されることから 試験期間は 5 年間と予測される ( ほぼ均等な登録で平均追跡期間は 3.75 年間 ) [ 節目となる予定の時期及びその根拠 ] 安全性定期報告時 試験の進捗状況を確認 報告するため 試験終了後 試験結果を解析し 試験総括報告書の補遺を作成するため [ 当該医薬品安全性監視活動の結果に基づいて実施される可能性のある追加の 措置及びその開始の決定基準 ] 試験終了後 得られた結果を踏まえて包括的な検討を行う予定である 15

3. 有効性に関する調査 試験の計画の概要 特定使用成績調査 ( 長期使用 ) 2. 医薬品安全性監視計画の概要の項の特定使用成績調査 ( 長期使用 ) を参照 特定使用成績調査 ( 心血管イベント抑制 ) 2. 医薬品安全性監視計画の概要の項の特定使用成績調査 ( 心血管イベント抑 制 ) を参照 製造販売後臨床試験 2. 医薬品安全性監視計画の概要の項の製造販売後臨床試験を参照 16

4. リスク最小化計画の概要通常のリスク最小化活動通常のリスク最小化活動の概要 : 添付文書及び患者向医薬品ガイドによる情報提供追加のリスク最小化活動市販直後調査による情報提供実施期間 : 販売開始から 6 ヶ月間評価 報告の予定時期 : 市販直後調査終了から 2 ヶ月以内 17

5. 医薬品安全性監視計画 有効性に関する調査 試験の計画及びリスク最小化計画の一覧 5.1 医薬品安全性監視計画の一覧 通常の医薬品安全性監視活動 自発報告 文献 学会情報及び外国措置情報等より報告される有害事象症例等情報 の評価 追加の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動の名称 節目となる症例数 / 目標症例数 節目となる予定の時期 実施状況 報告書の作成予定日 市販直後調査 販売開始か 実施中 市販直後調 - ら 6 ヶ月後 査終了から 2 ヶ月以内 特定使用成績調査 3,000 例 安全性定期 販売開始 調査開始か ( 長期使用 ) 報告時 後に実施 ら 5 年後 調査開始か 予定 ら 5 年後 ( 最終報告 書作成時 ) 特定使用成績調査 30,000 例 安全性定期 販売開始 調査開始か ( 心血管イベント抑 報告時 後に実施 ら 7 年後 制 ) 調査開始か 予定 ら 7 年後 ( 最終報告 書作成時 ) 製造販売後臨床試験 10,000 例 日本人 安全性定期 実施中 試験開始か は 300~500 例 報告時 ら 6 年後 試験開始か ら 6 年後 18

5.2 有効性に関する調査 試験の計画の一覧 有効性に関する調査 試験の名称 節目となる症例数 / 目標症例数 節目となる予定の時期 特定使用成績調査 3,000 例 安全性定期 ( 長期使用 ) 報告時 調査開始か ら 5 年後 ( 最終報 告書作成 時 ) 特定使用成績調査 30,000 例 安全性定期 ( 心血管イベント抑 報告時 制 ) 調査開始か ら 7 年後 ( 最終報 告書作成 時 ) 製造販売後臨床試験 10,000 例 日本人 安全性定期 は 300~500 例 報告時 試験開始か ら 6 年後 実施状況販売開始後に実施予定販売開始後に実施予定実施中 報告書の作成予定日調査開始から 5 年後調査開始から 7 年後試験開始から 6 年後 5.3 リスク最小化計画の一覧 通常のリスク最小化活動 添付文書及び患者向医薬品ガイドによる情報提供 追加のリスク最小化活動 追加のリスク最小化活動の名称市販直後調査による情報提供 節目となる予定の時期実施期間 : 販売開始後 6 ヶ月評価 : 市販直後調査終了 2 ヶ月以内報告 : 市販直後調査終了 2 ヶ月以内 実施中 実施状況 19