研究報告書レイアウト例(当該年度が最終年度ではない研究班の場合)

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学位論文の要約

( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関

Wnt3 positively and negatively regu Title differentiation of human periodonta Author(s) 吉澤, 佑世 Journal, (): - URL Rig

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学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 松尾祐介 論文審査担当者 主査淺原弘嗣 副査関矢一郎 金井正美 論文題目 Local fibroblast proliferation but not influx is responsible for synovial hyperplasia in a mur

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論文題目  腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析

01 H28年度年報 運動器疾患

報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効

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図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル

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学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小川憲人 論文審査担当者 主査田中真二 副査北川昌伸 渡邉守 論文題目 Clinical significance of platelet derived growth factor -C and -D in gastric cancer ( 論文内容の要旨 )


糖鎖の新しい機能を発見:補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する

( 図 ) IP3 と IRBIT( アービット ) が IP3 受容体に競合して結合する様子

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前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

るが AML 細胞における Notch シグナルの正確な役割はまだわかっていない mtor シグナル伝達系も白血病細胞の増殖に関与しており Palomero らのグループが Notch と mtor のクロストークについて報告している その報告によると 活性型 Notch が HES1 の発現を誘導

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

PowerPoint プレゼンテーション

RNA Poly IC D-IPS-1 概要 自然免疫による病原体成分の認識は炎症反応の誘導や 獲得免疫の成立に重要な役割を果たす生体防御機構です 今回 私達はウイルス RNA を模倣する合成二本鎖 RNA アナログの Poly I:C を用いて 自然免疫応答メカニズムの解析を行いました その結果

解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を

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統合失調症発症に強い影響を及ぼす遺伝子変異を,神経発達関連遺伝子のNDE1内に同定した

のと期待されます 本研究成果は 2011 年 4 月 5 日 ( 英国時間 ) に英国オンライン科学雑誌 Nature Communications で公開されます また 本研究成果は JST 戦略的創造研究推進事業チーム型研究 (CREST) の研究領域 アレルギー疾患 自己免疫疾患などの発症機構

報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血

別紙 < 研究の背景と経緯 > 自閉症は 全人口の約 2% が罹患する非常に頻度の高い神経発達障害です 近年 クロマチンリモデ リング因子 ( 5) である CHD8 が自閉症の原因遺伝子として同定され 大変注目を集めています ( 図 1) 本研究グループは これまでに CHD8 遺伝子変異を持つ

抑制することが知られている 今回はヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸のプロテ アーゼ活性に対する効果を検討することとした コレステロール硫酸の着床期特異的な発現の機序を解明するために 合成酵素であるコ レステロール硫酸基転移酵素 (SULT2B1b) に着目した ヒト子宮内膜は排卵後 脱落膜 化


平成14年度研究報告

H29年報 01 運動器疾患MO

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 大道正英 髙橋優子 副査副査 教授教授 岡 田 仁 克 辻 求 副査 教授 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent trans

く 細胞傷害活性の無い CD4 + ヘルパー T 細胞が必須と判明した 吉田らは 1988 年 C57BL/6 マウスが腹腔内に移植した BALB/c マウス由来の Meth A 腫瘍細胞 (CTL 耐性細胞株 ) を拒絶すること 1991 年 同種異系移植によって誘導されるマクロファージ (AIM

154 川崎医学会誌 表 2 海綿骨の比率 腰椎 60% 椎体 80 大腿骨頸部 25 Ward 三角 25 大転子 50 橈骨 遠位 1/3 部 5 1/ / 中手骨 2-3 全身骨 20 表 3 我々が所有した骨塩定量装置 測定部位 測定方法 機種 第 2 中手骨

九州大学病院の遺伝子治療臨床研究実施計画(慢性重症虚血肢(閉塞

脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 森脇真一 井上善博 副査副査 教授教授 東 治 人 上 田 晃 一 副査 教授 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independe

1. Caov-3 細胞株 A2780 細胞株においてシスプラチン単剤 シスプラチンとトポテカン併用添加での殺細胞効果を MTS assay を用い検討した 2. Caov-3 細胞株においてシスプラチンによって誘導される Akt の活性化に対し トポテカンが影響するか否かを調べるために シスプラチ

の活性化が背景となるヒト悪性腫瘍の治療薬開発につながる 図4 研究である 研究内容 私たちは図3に示すようなyeast two hybrid 法を用いて AKT分子に結合する細胞内分子のスクリーニングを行った この結果 これまで機能の分からなかったプロトオンコジン TCL1がAKTと結合し多量体を形

ヒト脂肪組織由来幹細胞における外因性脂肪酸結合タンパク (FABP)4 FABP 5 の影響 糖尿病 肥満の病態解明と脂肪幹細胞再生治療への可能性 ポイント 脂肪幹細胞の脂肪分化誘導に伴い FABP4( 脂肪細胞型 ) FABP5( 表皮型 ) が発現亢進し 分泌されることを確認しました トランスク

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第6号-2/8)最前線(大矢)

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生物時計の安定性の秘密を解明

の感染が阻止されるという いわゆる 二度なし現象 の原理であり 予防接種 ( ワクチン ) を行う根拠でもあります 特定の抗原を認識する記憶 B 細胞は体内を循環していますがその数は非常に少なく その中で抗原に遭遇した僅かな記憶 B 細胞が著しく増殖し 効率良く形質細胞に分化することが 大量の抗体産

日本標準商品分類番号 カリジノゲナーゼの血管新生抑制作用 カリジノゲナーゼは強力な血管拡張物質であるキニンを遊離することにより 高血圧や末梢循環障害の治療に広く用いられてきた 最近では 糖尿病モデルラットにおいて増加する眼内液中 VEGF 濃度を低下させることにより 血管透過性を抑制す

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スライド 1

汎発性膿疱性乾癬のうちインターロイキン 36 受容体拮抗因子欠損症の病態の解明と治療法の開発について ポイント 厚生労働省の難治性疾患克服事業における臨床調査研究対象疾患 指定難病の 1 つである汎発性膿疱性乾癬のうち 尋常性乾癬を併発しないものはインターロイキン 36 1 受容体拮抗因子欠損症 (

Peroxisome Proliferator-Activated Receptor a (PPARa)アゴニストの薬理作用メカニズムの解明

原著論文

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学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 佐藤雄哉 論文審査担当者 主査田中真二 副査三宅智 明石巧 論文題目 Relationship between expression of IGFBP7 and clinicopathological variables in gastric cancer (

新規遺伝子ARIAによる血管新生調節機構の解明

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検

運動器疾患研究部 (1) 構成員部長池田恭治室長関節疾患研究室竹下淳骨機能再建研究室渡邉研特任研究員麓敏雄流動研究員兼子佳子朴慶愛印籐頼子研究補助員 事務補助員鈴木三恵 (2) 平成 22 年度研究活動の概要骨の代謝回転は 破骨細胞と骨芽細胞によってドライブされ 骨芽細胞が最終分化して骨基質内に埋ま

計画研究 年度 定量的一塩基多型解析技術の開発と医療への応用 田平 知子 1) 久木田 洋児 2) 堀内 孝彦 3) 1) 九州大学生体防御医学研究所 林 健志 1) 2) 大阪府立成人病センター研究所 研究の目的と進め方 3) 九州大学病院 研究期間の成果 ポストシークエンシン

研究の背景と経緯 植物は 葉緑素で吸収した太陽光エネルギーを使って水から電子を奪い それを光合成に 用いている この反応の副産物として酸素が発生する しかし 光合成が地球上に誕生した 初期の段階では 水よりも電子を奪いやすい硫化水素 H2S がその電子源だったと考えられ ている 図1 現在も硫化水素

インプラント周囲炎を惹起してから 1 ヶ月毎に 4 ヶ月間 放射線学的周囲骨レベル probing depth clinical attachment level modified gingival index を測定した 実験 2: インプラント周囲炎の進行状況の評価結紮線によってインプラント周囲

結果 この CRE サイトには転写因子 c-jun, ATF2 が結合することが明らかになった また これら の転写因子は炎症性サイトカイン TNFα で刺激したヒト正常肝細胞でも活性化し YTHDC2 の転写 に寄与していることが示唆された ( 参考論文 (A), 1; Tanabe et al.

八村敏志 TCR が発現しない. 抗原の経口投与 DO11.1 TCR トランスジェニックマウスに経口免疫寛容を誘導するために 粗精製 OVA を mg/ml の濃度で溶解した水溶液を作製し 7 日間自由摂取させた また Foxp3 の発現を検討する実験では RAG / OVA3 3 マウスおよび

ASC は 8 週齢 ICR メスマウスの皮下脂肪組織をコラゲナーゼ処理後 遠心分離で得たペレットとして単離し BMSC は同じマウスの大腿骨からフラッシュアウトにより獲得した 10%FBS 1% 抗生剤を含む DMEM にて それぞれ培養を行った FACS Passage 2 (P2) の ASC

上原記念生命科学財団研究報告集, 28 (2014)

骨形成における LIPUS と HSP の関係性が明らかとなった さらに BMP シグナリングが阻害されたような症例にも効果的な LIPUS を用いた骨治癒法の提案に繋がる可能性が示唆された < 方法 > 10%FBS と 抗生剤を添加した α-mem 培地を作製し 新生児マウス頭蓋骨採取骨芽細胞を

報道発表資料 2006 年 8 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人大阪大学 栄養素 亜鉛 は免疫のシグナル - 免疫系の活性化に細胞内亜鉛濃度が関与 - ポイント 亜鉛が免疫応答を制御 亜鉛がシグナル伝達分子として作用する 免疫の新領域を開拓独立行政法人理化学研究所 ( 野依良治理事

血漿エクソソーム由来microRNAを用いたグリオブラストーマ診断バイオマーカーの探索 [全文の要約]

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能性を示した < 方法 > M-CSF RANKL VEGF-C Ds-Red それぞれの全長 cdnaを レトロウイルスを用いてHeLa 細胞に遺伝子導入した これによりM-CSFとDs-Redを発現するHeLa 細胞 (HeLa-M) RANKLと Ds-Redを発現するHeLa 細胞 (HeL

研究目的 1. 電波ばく露による免疫細胞への影響に関する研究 我々の体には 恒常性を保つために 生体内に侵入した異物を生体外に排除する 免疫と呼ばれる防御システムが存在する 免疫力の低下は感染を引き起こしやすくなり 健康を損ないやすくなる そこで 2 10W/kgのSARで電波ばく露を行い 免疫細胞

研究成果報告書

PRESS RELEASE (2014/2/6) 北海道大学総務企画部広報課 札幌市北区北 8 条西 5 丁目 TEL FAX URL:

るマウスを解析したところ XCR1 陽性樹状細胞欠失マウスと同様に 腸管 T 細胞の減少が認められました さらに XCL1 の発現が 脾臓やリンパ節の T 細胞に比較して 腸管組織の T 細胞において高いこと そして 腸管内で T 細胞と XCR1 陽性樹状細胞が密に相互作用していることも明らかにな

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム

平成 29 年 8 月 4 日 マウス関節軟骨における Hyaluronidase-2 の発現抑制は変形性関節症を進行させる 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 : 門松健治 ) 整形外科学 ( 担当教授石黒直樹 ) の樋口善俊 ( ひぐちよしとし ) 医員 西田佳弘 ( にしだよしひろ )

骨粗しょう症連携手帳は骨粗鬆症財団が編纂し 骨粗しょう症患者さんに配布しています この手帳は骨粗しょう症の治療を受ける患者さんが携帯し 患者さんの検査結果や投薬状況などを記録して患者さん自身の治療意欲を高めるとともに 医療関係者が患者さんの情報を共有できるよう 公益財団法人骨粗鬆症財団が立案 制作し

関係があると報告もされており 卵巣明細胞腺癌において PI3K 経路は非常に重要であると考えられる PI3K 経路が活性化すると mtor ならびに HIF-1αが活性化することが知られている HIF-1αは様々な癌種における薬理学的な標的の一つであるが 卵巣癌においても同様である そこで 本研究で

2017 年 12 月 15 日 報道機関各位 国立大学法人東北大学大学院医学系研究科国立大学法人九州大学生体防御医学研究所国立研究開発法人日本医療研究開発機構 ヒト胎盤幹細胞の樹立に世界で初めて成功 - 生殖医療 再生医療への貢献が期待 - 研究のポイント 注 胎盤幹細胞 (TS 細胞 ) 1 は

博第265号

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法医学問題「想定問答」(記者会見後:平成15年  月  日)

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論文の内容の要旨

東邦大学学術リポジトリ タイトル別タイトル作成者 ( 著者 ) 公開者 Epstein Barr virus infection and var 1 in synovial tissues of rheumatoid 関節リウマチ滑膜組織における Epstein Barr ウイルス感染症と Epst

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 教授教授 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 教授 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial

胞運命が背側に運命変換することを見いだしました ( 図 1-1) この成果は IP3-Ca 2+ シグナルが腹側のシグナルとして働くことを示すもので 研究チームの粂昭苑研究員によって米国の科学雑誌 サイエンス に発表されました (Kume et al., 1997) この結果によって 初期胚には背腹

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

報道発表資料 2007 年 4 月 11 日 独立行政法人理化学研究所 傷害を受けた網膜細胞を薬で再生する手法を発見 - 移植治療と異なる薬物による新たな再生治療への第一歩 - ポイント マウス サルの網膜の再生を促進することに成功 網膜だけでなく 難治性神経変性疾患の再生治療にも期待できる 神経回

平成24年7月x日

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報道発表資料 2002 年 10 月 10 日 独立行政法人理化学研究所 頭にだけ脳ができるように制御している遺伝子を世界で初めて発見 - 再生医療につながる重要な基礎研究成果として期待 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) は プラナリアを用いて 全能性幹細胞 ( 万能細胞 ) が頭部以外で脳

研究成果報告書

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化を明らかにすることにより 自閉症発症のリスクに関わるメカニズムを明らかにすることが期待されます 本研究成果は 本年 京都において開催される Neuro2013 において 6 月 22 日に発表されます (P ) お問い合わせ先 東北大学大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野教授大隅典

卵管の自然免疫による感染防御機能 Toll 様受容体 (TLR) は微生物成分を認識して サイトカインを発現させて自然免疫応答を誘導し また適応免疫応答にも寄与すると考えられています ニワトリでは TLR-1(type1 と 2) -2(type1 と 2) -3~ の 10

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長寿医療研究開発費平成 23 年度総括研究報告 骨代謝制御メカニズムの解明と骨粗鬆症への応用に関する研究 (23-12) 主任研究者池田恭治国立長寿医療研究センター運動器疾患研究部長 研究要旨破骨細胞が分泌し骨芽細胞による骨形成を促進するカップリング因子として同定した候補タンパクについて その in vivo での機能を実証するとともに それと相互作用する分子の解析からカップリング因子の受容体の探索を開始した 骨代謝の司令塔役として注目される骨細胞 (osteocyte) の生理機能を個体レベルで解析するツールを開発し 非荷重などの機械刺激に対する骨の適応反応のメカニズムを解析した アンジオテンシン II の受容体である AT1a は 血圧や体液 電解質の恒常性に中心的な役割を担うとともに 寿命の制御を行うことでも注目されているが 新たに骨細胞の機能を介して骨代謝にも生理機能を有することが明らかになった 骨細胞は 1 個ずつ石灰化骨基質に埋没して存在し 細胞モデルがほとんどないことが研究の進展を妨げていたが 新たに骨芽細胞から骨細胞へ分化系を開発して終末分化に関わる転写因子を同定した 主任研究者池田恭治国立長寿医療研究センター運動器疾患研究部部長分担研究者竹下淳国立長寿医療研究センター運動器疾患研究部室長渡辺研国立長寿医療研究センター運動器疾患研究部室長伊東昌子長崎大学放射線部准教授 A. 研究目的骨折の予防として我が国では ビスフォスフォネート薬が主流である これは 骨の破壊を止めるには有効であるが 積極的に骨を増やす作用はなく 古い骨を新しい骨に造りかえる自己再生も強力に抑制してしまうために 長期での有用性が疑問視される 食道炎などの副作用がありコンプライアンスも悪い 1

2010 年に日本イーライリリー社から発売が開始されたフォルテオ (R) は 副甲状腺ホルモン (PTH) の自己注射で強力なアナボリック作用が知られているが 1ヵ月分の費用が5 万円以上と高価であり 骨折リスクの高い患者が適応で投与期間も18ヶ月と限定的されている ビスフォスフォネートとPTHに代表されるように 従来は破骨細胞と骨芽細胞をターゲットした研究 治療薬の開発が中心であった しかしながら 骨代謝はこれら細胞間の緊密な連携の上に成り立っており また近年 第三の細胞である骨細胞 (osteocyte) の司令塔としての役割にも注目が集まっている 主任研究者らは 骨細胞のないマウスを独自に開発し 骨細胞が骨代謝の制御に重要な機能を果たしていること とりわけ 非荷重などの力学的 機械的環境の変化を感知して 骨代謝の適応に必須の役割を担っていることを世界に先駆けて実証してきた (Cell Metabolism 2007) また分担研究者の竹下は 骨吸収から骨形成へのカップリングに注目して 骨の自己再生の原動力となる分子の探索を行う系を開発してきた実績がある 本研究では 破骨細胞あるいは骨芽細胞単独を対象とした研究ではなく 両者を連携するシグナル分子の探索 さらには両細胞の機能を骨の内部から制御する骨細胞に重点を置いて 骨代謝の新しい制御機構 調節因子の探索を行い 骨折予防への応用に資するような知見を得ることを目的として行っている B. 研究方法分担研究者の竹下はすでに網羅的遺伝子発現解析によって 破骨細胞において発現し骨形成を促進するような遺伝子候補を絞り込んでいる 1 年目にあたる23 年度は これらカップリングの候補因子のin vivoでの機能を評価するような系を確立してカップリング機構に働くことを証明した マウスに破骨細胞の強力な分化因子であるRANKL を投与し 骨吸収によって骨量が減少した後に刺激される骨形成とこれによる骨量の回復を指標に カップリング因子を遺伝工学的に欠失させたマウスと対照群を比較することによって カップリング因子の生理機能に関する実証実験を行った さらに 実際のタンパク活性という視点からも ex vivoで形成させた破骨細胞と骨芽細胞との共存培養系を利用して 破骨細胞で産生されて骨芽細胞の増殖 分化を促進する活性を評価する新しい検出システムの開発を試みた 破骨細胞の培養上清中にそのような活性が存在することを確認した上で その活性を担うタンパク性因子の精製方法についても検討した 主任研究者は 骨細胞をなくしたマウスの解析から 骨細胞が骨代謝において果たす役割を提唱している (Cell Metabolism 2007) とりわけ 骨細胞がないと非荷重という力学的 機械的刺激に対する骨の応答が破綻することから 骨細胞は機械刺激の受容 伝導に中心的な役割を果たすと考えられる そこで 骨細胞が果たすメカノ受容機構の 2

解明をめざして 1 年目にあたる23 年度は 心臓において圧負荷に対する細胞応答に関わることが知られているアンジオテンシンのAT1a 受容体を遺伝的に欠失したマウスを導入して AT1aが骨代謝においても生理機能を果たしているかどうか検討した また 骨細胞でのみ標的分子を欠損させる系として 骨細胞で選択的に発現するDMP1(dentin matrix protein 1) 遺伝子のプロモータを利用したトランスジェニックマウスを樹立し インテグリンファミリーを骨細胞でのみ欠失したマウスを作出してベースラインの骨解析を 生化学 マイクロCT 骨形態計測法によって行った 骨細胞は石灰化した組織に1 個ずつ埋まって存在するため単離はきわめて困難で in vitroで研究する細胞株もほとんどない 分担研究者の渡辺は 骨細胞を標的とした診断 治療のスクリーニング系の開発をめざして in vitroで骨芽細胞から骨細胞への最終分化に伴う遺伝子発現データを取得して 転写ネットワークの候補因子を絞り込んだ 骨細胞の機能発現を短期間に再現できるような分化系を確立し この系を利用して骨細胞をターゲットにした化合物スクリーニング系の開発が可能か否かを検討するのが目的である 主任および分担研究者が開発したモデルマウスの骨量測定および骨構造 力学特性の解析はすべて 分担研究者の伊東がマイクロ CT 装置を使って行った ( 倫理面への配慮 ) ヒト DNA や ES 細胞を用いた研究は含まれない 動物実験は 所属機関の動物飼育設備利用者委員会と動物実験倫理委員会において動物数 麻酔の方法 安楽死の方法 ストレスを和らげる方法など倫理的な側面からの審査を受けた 実験は 動物愛護の精神に則って実施した C. 研究結果骨吸収から骨形成へのカップリングは骨代謝の基本メカニズムであり 分担研究者の竹下は 破骨細胞が産生し骨芽細胞のリクルートと分化を促進する カップリングの候補因子 Cthrc1 を同定した Cthrc1 の産生は加齢とともに低下し その発現制御機構の一端も解明し さまざまな病態における骨の代謝回転の高低ともよく合致することが判明した カップリング機能を in vivo で評価する系を確立するために 精製した RANKL を連続で皮下注射して1 週間以内に骨吸収の亢進と骨量の減少を誘導し 続いて誘導される骨形成過程によって計 8 週間で骨量が回復するモデルを樹立した さらにこの破壊後の骨再生モデルを利用して Cthrc1 の遺伝子を欠失したマウスとコントロールマウスで比較実験を行い 破骨細胞で Cthrc1 を産生しないように設計されたマウスでは骨量の回復が障害されていることを証明した 以上から Cthrc1 がカップリング因子であるとの証拠を固めた また 骨のカップリング活性を ex vivo で検出する方法を確立する目的で 破骨細胞と骨芽細胞との共存培養系において 破骨細胞から産生 分泌されて 3

骨芽細胞の増殖 分化を促進する活性を評価する新しいシステムの開発を行い 種々のカラムによる精製の工程を組み立てた 主任研究者らは 骨に埋まる骨細胞が骨代謝の制御において とりわけ非荷重などの物理的刺激の受容 伝達に重要な生理機能を担うことを個体レベルで明らかにし 診断 治療のターゲットであることを提唱した (Cell Metabolism 2007) そこで機械受容に働く可能性があるインテグリンファミリーメンバーを骨細胞を含む骨芽細胞系列で欠失したモデルマウスを樹立し ベースラインでの低骨量と turnover の抑制など骨代謝制御におけるその生理的意義を明らかにした 分担研究者の渡辺は 骨芽細胞から骨細胞へ in vitro で分化させる系を樹立して 骨細胞への終末分化に関わる遺伝子発現データを取得し 転写ネットワークの候補因子を絞り込んだ また 骨細胞でのみ誘導的に標的分子を欠損させるようにデザインされた 新たなトランスジェニックマウスを作出した 主任研究者は アンジオテンシン受容体 AT1a を欠失したマウスが 低血圧に加えて 脂肪組織の減少 高骨量 ( 高代謝回転 ) を呈すること さらにエストロゲン欠乏や加齢による骨量減少からも防止されていることを明らかにした (J Bone Miner Res 2011) 以上の結果は レニン アンジオテンシン系と骨代謝との密接な関係を示唆するとともに アンジオテンシン受容体 AT1a を欠失したマウスが長寿命を示すとの結果と合わせ (J Clin Invest 2009) アンジオテンシンシグナルのブロックが 加齢に伴う循環系 代謝系 骨格系を含むさまざまの病理過程を遅延または防止する可能性を示す また 骨細胞が産生するスクレロスチンの中和抗体が強力なアナボリック薬として臨床開発中であるが AT1a KO マウスにおいてはスクレロスチンをコードする SOST 遺伝子の発現低下によって骨形成が高まることが判明した したがって AT1a シグナルを介するシグナルは 骨細胞機能を介して骨に対してアナボリック効果を発揮することが示唆された 以上すべてのモデルの マイクロ CT による 3 次元骨解析は分担研究者の伊東が行った D. 考察と結論骨吸収から骨形成へのカップリングは 骨代謝の基本原理である まず骨破壊が先行しないと 次の骨形成は刺激されない 骨の老化は このカップリング機構が衰退する結果と考えられる 強力な骨 turnover の抑制薬であるビスフォスフォネートを投与すると 破壊に歯止めがかかるが 続く形成過程も著明に抑制され 生理的な骨の自己再生過程は阻害され 長期投与において骨質の劣化が懸念される カップリング機構については 骨吸収時に 骨基質中に蓄積された TGF-βや IGF-I などの成長因子が放出され 同時に破骨細胞が分泌する酸によって活性化されて 骨芽細胞の増殖あるいは分化 走化性を促進することにより骨形成の促進に寄与するとの説が 1980 年代より提唱され 最近になって TGF-β 遺伝子の変異マウスを用いて TGF-βがないと骨形 4

成が阻害されることが実験的に示されたが (nature medicine 2009) 骨吸収後の形成過程が特異的に阻害されたとの証拠は提示されていない また 高柳らのグループは セマフォリン 4D が破骨細胞から分泌されて骨芽細胞の分化を抑制することを報告しているが (nature medicine 2011) これは破骨細胞による骨吸収の最中に骨形成が抑制されていることの説明にはなるが 吸収後の形成過程 つまりカップリング機構とは逆の反応系である 分担研究者の竹下が同定した Cthrc1 は 破骨細胞から分泌することが証明されている数少ない分子の一つである しかも Cthrc1 は 破骨細胞が酸やカテプシン K の分泌により骨を吸収しはじめてはじめて産生誘導されるタンパクであり 破骨細胞の吸収活性と密接にリンクしている Cthrc1 の骨での発現は 加齢によって段階的に低下し ビスフォスフォネート投与によって抑制 逆に PTH のように骨の turnover を上げアナボリックに働く状況では高まる という具合に 骨の代謝状況と Cthrc1 の産生がきわめてよく相関する さらに 骨での Cthrc1 の産生を高めるような化合物を投与すると エストロゲン欠乏による骨量減少が抑制されるとの予備実験の結果も得ている したがって Cthrc1 は加齢によって減衰するカップリング機能を強化 維持する上で合理的な標的分子と考えらえる 分担研究者の竹下らは さらに Cthrc1 の作用メカニズムを解明するために その受容体分子の探索を開始した 標的細胞と考えられる骨髄ストローマ細胞の細胞膜画分において Cthrc1 と結合する分子を生化学的に解析することにより 初年度は2,3の候補分子の同定に至っている 今後 これらの分子と Cthrc1 との物理的機能的関係を明確にすることが重要な課題であり 受容体分子の同定はカップリング機能のシグナルメカニズムの解明から カップリング機能をミミックする化合物への探索につながる可能性がある 骨の代謝は 破骨細胞と骨芽細胞の間だけでなく 骨に埋まった第三の細胞と言われる骨細胞による骨吸収 形成の制御が最近ますます注目されるようになってきた 主任研究者のグループでは 骨細胞を生体において破壊することによって骨細胞の重要な生理機能を世界にさきがけて報告している (cell metabolism 2007) そこで 骨細胞が発現する機能分子を探索する目的で 骨芽細胞から骨細胞への分化系の樹立 およびこのモデル細胞系を用いた遺伝子発現解析を行った その結果 骨芽細胞から骨細胞への終末分化を促進あるいは抑制するいくつかの転写因子を同定した これらを組み合わせで遺伝子導入することにより骨細胞への分化を促進することも可能となった このようにして分化した細胞は SOST DMP1 PTH 受容体など骨細胞が特異的に発現することが知られている機能分子を発現するようになり PTH 反応性も示す したがって 現在唯一のアナボリック薬である PTH の作用機序解明や新たなアナボリック作用の分子基盤情報を得るのに応用できるかもしれない 骨細胞の機能分子とその生理機能を明らかにする目的で 本事業において骨細胞で特異的に遺伝子改変を行うためのトランスジェニックマウスを樹立し 細胞膜でのシグナル伝達や機械応答に重要な役割を果たすと考えられるインテグリン分子の欠失モデルを作成し 5

た その結果 ベースラインの骨 turnover が抑制され 非荷重による骨応答が阻害されるとの予備的な結果が得られている 我々が報告した骨細胞 ablation モデルにおいても (cell metabolism 2007) 非荷重状態での骨萎縮に骨細胞が中心的に関わることがわかっており 骨細胞表面の機械刺激受容分子と受容 伝達のメカニズム解明は 本研究においても今後の重要な課題である その意味でも 骨細胞において特定の遺伝子発現を制御できるシステムの開発は重要な成果であるといえる E. 健康危険情報なし F. 研究発表 1. 論文発表 1)Kaneko K, Ito M, Fumoto T, Fukuhara R, Ishida J, Fukamizu A, Ikeda K: Physiological function of the angiotensin AT1a receptor in bone remodeling. J Bone Miner Res 26: 2959-2966, 2011 2)Ito M, Nakamura T, Fukunaga M, Shiraki M, Matsumoto T: Effect of eldecalcitol, an active vitamin D analog, on hip structure and biomechanical properties: 3D assessment by clinical CT. Bone 49: 328-334, 2011 3)Ito M, Nakata T, Nishida A, Uetani M: Age-related changes in bone density, geometry and biomechanical properties of the proximal femur: CT-based 3D hip structure analysis in normal postmenopausal women. Bone 48: 627-630, 2011 4)Chiba K, Ito M, Osaki M, Uetani M, Shindo H: In vivo structural analysis of subchondral trabecular bone in osteoarthritis of the hip using multi-detector row CT. Osteoarthritis Cartilage 19: 180-185, 2011 5)Ito M: Recent progress in bone imaging for osteoporosis research. J Bone Miner Metab 29: 131-140, 2011 6)Matsumoto T, Ito M, Hayashi Y, Hirota T, Tanigawara Y, Sone T, Fukunaga M, Shiraki M, Nakamura T: A new active vitamin D 3 analog, eldecalcitol, prevents the risk of osteoporotic fractures--a randomized, active comparator, double-blind study. Bone 49: 605-612, 2011 7)Wang Y, Liu W, Masuyama R, Fukuyama R, Ito M, Zhang Q, Komori H, Murakami T, Moriishi T, Miyazaki T, Kitazawa R, Yoshida CA, Kawai Y, Izumi S, Komori T: Pyruvate dehydrogenase kinase 4 induces bone loss at unloading by promoting osteoclastogenesis. Bone 50: 409-419, 2012 6

2. 学会発表 1)Takeshita S: An osteoclast-derived coupling factor. 2nd Asia-Pacific Osteoporosis and Bone Meeting. 9 月 7 日 Gold Coast, Australia 2)Watanabe K, Aburatani H, Ikeda K: An In Vitro Model for Osteocyte Differentiation. The 33rd Annual Meeting of the American Society for Bone & Mineral Research. 9 月 18 日 San Diego, USA 3)Ito M, Fukunaga M, Sone T, Sugimoto T, Shiraki M, Nishizawa Y, Nakamura T: Once weekly teriparatide on hip structure and biomechanical properties. The 33rd Annual Meeting of the American Society for Bone & Mineral Research. 9 月 18 日 San Diego, USA 4) 兼子佳子 伊東昌子 石田純治 深水昭吉 池田恭治 : アンジオテンシン受容体の骨代謝における生理機能 第 84 回日本生化学会大会 9 月 24 日横浜 5)Ikeda K:Between bone resorption and formation 第 8 回 Bone Biology Forum 8 月 19 日三島伊東昌子 :QM 法と SQ 法による椎体骨折評価 第 31 回日本骨形態計測学会 5 月 22 日 岐阜 6) 神谷武志 新城宏隆 大湾一郎 金谷文則 伊東昌子 伊藤明美 : 骨孔拡大に対するアレンドロネートの効果ー実験的検討ー 第 31 回日本骨形態計測学会 5 月 21 日 岐阜 7) 千葉恒 伊東昌子 南郷侑史 久保田省吾 岡崎成弘 田口憲士 尾崎誠 進藤裕幸 : 放射光 CT による変形性関節症の骨嚢胞の解析 第 31 回日本骨形態計測学会 5 月 21 日 岐阜 8) 西田暁史 伊東昌子 上谷雅孝 中田朋子 Ch. Muschits: 大腿骨頚部骨密度およびジオメトリーの人種による差異ー日本人とオーストリア人の QCT による検討ー 第 31 回日本骨形態計測学会 5 月 22 日 岐阜 9) 中田朋子 伊東昌子 西田暁史 上谷雅孝 池田聡 : 大腿骨近位部の骨密度 骨形態の解析ー DXA と CT の比較検討ー 第 31 回日本骨形態計測学会 5 月 22 日 岐阜 10) 岡崎成弘 千葉恒 伊東昌子 南郷侑史 久保田省吾 田口憲士 尾崎誠 進藤裕幸 : 大腿骨頚部骨折患者の大腿骨頭における微細骨折の存在ー放射光 CT による Microcallus の解析ー 第 31 回日本骨形態計測学会 5 月 22 日 岐阜 11) 伊東昌子 : 定量的判定法 (QM 法 ) と半定量的判定法 (SQ 法 ) による椎体骨折評価 第 29 回骨代謝学会学術集会 7 月 29 日 大阪 12) 伊東昌子 : 骨粗鬆症診療における QCT の意義と展望 第 29 回骨代謝学会学術集会 7 月 30 日 大阪 13) 伊東昌子 : 骨粗鬆症治療薬の新たな展開 : エルデカルシトール 第 13 回日本骨粗鬆症学会 11 月 3 日 神戸 14) 伊東昌子 : 椎体骨折評価法のグローバル化をめざして :QM 法と SQ 法による椎体骨折判定 第 13 回日本骨粗鬆症学会 11 月 4 日 神戸 7

15) 伊東昌子 : 骨質評価法 : 骨イメージング : 臨床用 CT を用いた骨構造評価へのアプローチ 第 13 回日本骨粗鬆症学会 11 月 4 日 神戸 16) 伊東昌子 : エルデカルシトールの大腿骨ジオメトリー 骨密度 骨強度への作用 第 13 回日本骨粗鬆症学会 11 月 3 日 神戸 17) 中田朋子 伊東昌子 西田暁史 上谷雅孝 : 大腿骨近位部の骨密度 ジオメトリーの解析 DXA based HSA と CT based HSA の比較検討 第 13 回日本骨粗鬆症学会 11 月 3 日 神戸 18) 西田暁史 伊東昌子 上谷雅孝 中田朋子 Ch. Muschits: 日本人とオーストリア人の大腿骨頚部骨密度およびジオメトリーの比較 第 13 回日本骨粗鬆症学会 11 月 3 日 神戸 19) 伊東昌子 福永仁夫 曽根照喜 杉本利嗣 白木正孝 西澤良記 中村利孝 : テリパラチド週 1 回投与は大腿骨構造および骨力学特性を著しく改善するー臨床用三次元 CT による評価 第 13 回日本骨粗鬆症学会 11 月 4 日 神戸 20) 中村利孝 杉本利嗣 中野哲雄 岸本英彰 伊東昌子 福永仁夫 荻野浩 曽根照喜 吉川秀樹 西澤良記 白木正孝 : テリパラチド週 1 回投与が骨粗鬆症患者の骨折発生に及ぼす効果 無作為二重盲検プラセボ対照試験 第 13 回日本骨粗鬆症学会 11 月 4 日 神戸 21)Ito M: Effect of PTH on bone quality. The 2 nd Lilly International Osteoporosis Forum, 3 月 5 日, Hong Kong 22)Shinjo H, Kamiya T, Owan I, Kanaya F, Ito M, Ito A: The effects of alendronate on bone-tendon interface -An experimental study-. ISAKOS (International Society of Arthroscopy, Knee Surgery and Orthopaedic Sports Medicine) 2011 Congress, 3 月 15 日, Rio de Janeiro 23)Nakamura T, Sugimoto T, Nakano T, Kishimoto H, Ito M, Fukunaga M, Hagio H, Sone T, Yoshikawa H, Nishizawa Y, Shiraki M: Effect of weekly teriparatide in patients with osteoporosis. ASBMR 2011 Annual Meeting, 9 月 19 日, San Diego 24)Ito M: The effect of teriparatide on bone quality. Asian Forum on Musculoskeletal Health: Osteoporosis and fractures a challenge for clinicians and orthopedic surgeons, 10 月 15 日, Seoul G. 知的財産権の出願 登録状況 1. 特許取得なし 2. 実用新案登録なし 3. その他なし 8