株式 為替 : 米国 日本 ドル円 2018/3/23 投資情報部三野博且鈴木健吾 米中貿易摩擦懸念が台頭 NY ダウは直近安値更新視野 3/22のNYダウは700ドル超下げ トランプ大統領の対中包括関税で貿易摩擦懸念が台頭 株式市場は目先 米中貿易摩擦の行方をにらみ神経質な展開が続く見込み NYダウは目先 直近安値 23860ドルを下回り 長期下値支持線として意識される200 日線を試す動き 日経平均株価は節目 21000 円から20000 円の大台割れを試す場面も想定される ドル円は心理的節目 105 円を割り込み円高が加速 中長期的には行き過ぎ領域か NYダウは700ドル超の下げ 対中包括関税を受けて米中貿易摩擦懸念が台頭 3/22のNYダウは大幅続落し 前日比 700ドル超下げ トランプ大統領が同日に少なくとも500 億ドル規模の中国製品への関税賦課を命じる大統領令に署名したことを受け 米中貿易摩擦懸念が台頭 中国向け売り上げの多いグローバル企業を中心にリスク回避の売りが膨らんだ NYダウは前日比 724ドル安の23957ドルと心理的節目 24000ドルを下回り 2/8 以来 1ヵ月半ぶりの安値をつけた 業種別では 金融 資本財 素材 ヘルスケア 情報技術の下げが目立つ 個別には ボーイングが前日比 5% 超下げ 1 社でNYダウを120ドル押し下げた リスク回避の動きから米長期金利は2.82% に低下 為替は3/23 8 時半現在 一部部報道でマクマスター米大統領補佐官の解任が伝えられ ドル円が105 円台前半から104 円台 ユーロ円が129 円台前半にそれぞれ円高方向で推移している ( ドル ) 27000 26000 25000 NY ダウとナスダック指数の推移 ( 日次 :2018/1/2~2018/3/22) 26616 7588 25335 ( ポイント ) 8000 7500 7166 7000 24000 NYダウ ( 左目盛 ) 23860 ナスダック指数 ( 右目盛 ) 23000 18/1 18/2 18/3 6500 23957 6000 1
米国の対中包括関税 近く対象品目リスト公表へ 中国も対抗措置をとる構え 今回の米国による対中包括関税は 23 日発動の鉄鋼 アルミニウム関税に続くもので トランプ大統領が政権発足時に掲げた年間 8,000 億ドルにもおよぶ米貿易赤字削減に向けた施策の一環と位置付けられる 足元ではその約半分を占める中国に対し1,000 億ドル規模の赤字削減を求めている ライトハイザー米通商代表部 (USTR) 代表は今回の包括関税の対象リストを15 日以内にまとめるとしている 一方 中国は在米大使等を通じ米国に報復措置をとる構えを示しており 事態は緊迫の度を増す展開が続く見込みだ 米中貿易摩擦の行方注視 NY ダウは 200 日線 日経平均株価は20000 円意識 株式市場は目先 米中貿易摩擦の行方をにらみ神経質な展開が続く見込み NYダウは3/22に終値で23957ドルと直近に下値支持線となっていた100 日線を割り込み 2/8につけた直近安値 23860ドルまで100ドル足らずに迫った テクニカル面では目先 200 日線 (3/22:23345ドル) が下値めどとして意識される ( ドル ) 30000 28000 26000 24000 22000 NY ダウの推移 ( 日次 :2017/1/3~2018/3/22) 200 日移動平均線 +20% 200 日移動平均線 +10% NYダウ 100 日移動平均線 200 日移動平均線 過去最高値 1/26 26616 28014 25680 24690 23957 23345 20000 18000 17/1 17/4 17/7 17/10 18/1 直近安値 2/8 23860 一方 日経平均株価は3/23に大幅反落し 3/5につけた直近安値 21042 円を更新 一時 心理的節目 21000 円を割り込んだ 目先の下値めどとしては 52 週線 ( 3/22:20946 円 ) 2015 年高値 20868 円 (6/24) 次の心理的節目 20000 円が意識される 下値では日銀によるETF 購入への思惑やテクニカル 業績面での押し目買いで一時的に持ち直し場面も想定されるものの 米中貿易摩擦をめぐる事態推移の見極めで本格的な戻りには時間を要する可能性がある 2
( 円 ) 27000 25000 23000 日経平均株価の推移 ( 日次 :2017/1/4~2018/3/22) 200 日移動平均線 +20% 200 日移動平均線 +10% 日経平均株価 200 日移動平均線 200 日移動平均線 10% 直近高値 1/23 24124 25556 23427 21000 21591 21297 19000 19167 17000 15000 17/1 17/4 17/7 17/10 18/1 直近安値 3/5 21042 リスク回避の円買いが強まる トランプ大統領の通商政策に対する懸念から 金融市場ではリスク回避ムードが高まり 株価が大きく下落しボラティリティが上昇 金利は低下 ( 債券買い ) し 為替市場では安全通貨である円やスイスフラン そして米ドルなどが上昇し 新興国通貨が下落する動きとなっている もはや 経済指標などのファンダメンタルズではなく リスク回避を主語としたモメンタムやセンチメントが支配している状況 ドル円はテクニカル的に1 年 4ヵ月ぶりの安値を割り込んで下落基調が鮮明になったことも円買いを支援しているものとみられる 3
テクニカル的な下値めど ドル円のテクニカル的な下値めどとしては 12016 年以降の安値とその後の高値の76.4% 押し103 円台半ば 22016/11/9 米大統領選挙翌日 トランプ大統領当選の一報が流れた瞬間の安値 101.19 円 3 心理的節目 100.00 円 4200 日移動平均線からのマイナス10% かい離 99.85 円など 目先は 加速度的に下落が進む懸念が出てきた (1 ドル = 円 ) 140 ドル円の推移 ( 日次 :2014/1/1~2018/3/22) 130 120 122.04 110 100 ドル円 200 日移動平均 90 移動平均線 +10% 移動平均線 10% 80 14 15 16 17 18 110.94 105.28 99.85 ( 年 ) ファンダメンタルズを反映していない ただ 中長期的は今回の円高局面は外貨買いの好機になるとみている 今年に入り 為替市場では経済指標や金融政策などといった 本来通貨を動かすファンダメンタルズをほとんど反映していない 加えて リスク回避の円高そのものが日本の経済に打撃を与え その後リスク回避ムードが後退すると 弱い日本のファンダメンタルズが残って円安が加速 といった結果になる可能性もある その意味では ドル円のみならずクロス円 ( ドル円以外の対円レート ) もこれ以上の円高水準は限定的で 逆に妙味がある水準になりつつあるのではないか 前述の通り リスク回避を主語に 円やスイスフラン 米ドルが上昇する動きとなっている 結果 例えば新興国通貨は ドル上昇と円上昇によって新興国通貨安 円高傾向が顕著になっている しかし 前述の通り 直近の動きはファンダメンタルズを反映していない部分が大きい これ以上の一方的な円高は徐々に限定的になるとみられる 4
金融商品取引法に係る重要事項 国内株式のリスクリスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります 株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により 投資元本を割り込むことがあり 損失を被ることがあります 国内株式の手数料等諸費用について 国内株式の売買取引には 約定代金に対して最大 1.134%( 税込み ) 最低 2,700 円 ( 税込み ) の委託手数料をご負担いただきます ただし 売却時に限り 約定代金が 2,700 円未満の場合には 約定代金に 97.2%( 税込み ) を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます 株式を募集等により購入する場合は 購入対価のみをお支払いいただきます 保護預かり口座管理料は無料です 外国株式のリスク 外国株式投資にあたっては 株価変動リスク 発行者の信用リスク 為替変動リスク ( 平価切り下げ等も含む ) 国や地域の経済情勢等のカントリーリスクがあります それぞれの状況悪化等により投資元本を割り込むことがあり 損失を被ることがあります 現地の税法 会計基準 証券取引に関連する法令諸規則の変更により 当該証券の価格に大きな影響を与えることがあります 各国の取引ルールの違いにより 取引開始前にご注文されても 始値で約定されない場合や ご注文内容が当該証券の高値 安値の範囲であっても約定されない場合があります 外国株式において有償増資等が行われた場合は 外国証券取引口座約款の内容に基づき 原則権利を売却してお客さまの口座に売却代金を支払うことになります ただし 権利売却市場が存在しない場合や売却市場があっても当該証券の流動性が低い場合等は 権利売却ができないことがあります また 権利が発生しても本邦投資家が取り扱いできないことがあります 外国株式の銘柄 ( 国内取引所上場銘柄および国内非上場公募銘柄等を除く ) については わが国の金融商品取引法に基づいた発行者開示は行われていません 外国株式の手数料等諸費用について 外国委託取引国内取次手数料と現地でかかる手数料および諸費用の両方が必要となります 現地でかかる手数料および諸費用の額は金融商品取引所によって異なりますので その金額をあらかじめ記載することはできません 詳細は当社の担当者までお問い合わせください 国内取次手数料は 約定代金 30 万円超の場合 約定代金に対して最大 1.08%+2,700 円 ( 税込み ) 約定代金 55,000 円超 30 万円以下の場合 一律 5,940 円 ( 税込み ) 約定代金 55,000 円以下の場合 約定代金に対して一律 10.8%( 税込み ) の手数料をご負担いただきます 国内店頭 ( 仕切り ) 取引お客さまの購入単価および売却単価を当社が提示します 単価には手数料相当額が含まれていますので別途手数料および諸費用はかかりません 国内委託取引当社の国内株式手数料に準じます 約定代金に対して最大 1.134%( 税込み ) 最低 2,700 円 ( 税込み ) の委託手数料をご負担いただきます ただし 売却時に限り 約定代金が 2,700 円未満の場合には 約定代金に 97.2%( 税込み ) を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます 外国証券取引口座外国証券取引口座を開設されていないお客さまは 外国証券取引口座の開設が必要となります 外国証券取引口座管理料は無料です 外貨建商品等の売買等にあたり 円貨と外貨を交換する際には 外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします 商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので 当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書またはお客さま向け資料等をよくお読みください 商号等 : みずほ証券株式会社金融商品取引業者関東財務局長 ( 金商 ) 第 94 号加入協会 : 日本証券業協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会広告審査番号 : MG5690-180323-09 5