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施策1

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

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中・高 <運動の領域>

(全国共通)石巻西高校

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

様式 Ⅰ 平成 28 年度オリンピック パラリンピック教育推進校 事業実施報告書 学校名 井手町立井手小学校 多賀小学校 泉ヶ丘中学校 全校児童 生徒数 井手小 ;222 名多賀小 ; 99 名泉ヶ丘中 ;154 名 Ⅰ スポーツへの誘い自己肯定感の醸成 Ⅱ 障害者や高齢者への理解共生社会の形成 Ⅲ


上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

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4 ルート選定の基本的な考え方について ( 原則 ) 日本全国 47 都道府県を回り 出来るだけ多くの人々が見に行くことができるルート 安全かつ確実に聖火リレーが実施できる場所 ( その上で ) 地域が国内外に誇る場所や地域の新たな一面を気づかせる場所 聖火が通ることによって人々に新たな希望をもたら

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

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「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

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[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

あさか9月号 2015 ○/9月 生涯学習 ようこそ

フェアプレイ教育を実践する!−推進用教材と利用方法の紹介−

令和元年度 大田区立馬込中学校 部活動 年間活動計画

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学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

Water Sunshine

3 学校の部活動部活動についてについてお聞きします 問 7: あなたは 学校の部活動に参加していますか 学校の部活動に参加していますか 部活動部活動に参加している人は 所属している部活動の名前も記入してください 1. 運動部活動に参加 ( 問 8へ ) 2. 文化部活動に参加 ( 問 9へ ) 3.

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

本年度の調査結果を更に詳しく分析するため 本道の課題となっている質問紙の項目について 継続して成果を上げている福井県 秋田県 広島県と比較した結果を示しています ( 全国を 100 とした場合の全道及び他県の状況をレーダーチャートで示したもの ) 1 福井県との比較 (~P51) 継続的に成果を上げ

本文/P2 表2

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

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3 時限目日本にあるブラジル生まれの食べ物を知る 4 時限目なぜピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える 一部が隠れた写真を使い, 日本にあるブラジルのものを考える活動を行う 感想を交流する ピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える活動を行う 感想

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会


平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

する・みる・ささえるの スポーツ文化

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看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

3 目標チームの目標や自己の能力に適した練習を見付けて取り組み, 個人的技能や集団的技能を生かしながら, 相手チームに応じた作戦を立てて, 練習やゲームに取り組むことができるようにする 個人的技能や集団的技能の向上を目指して, 仲間と協力して学習することができる また勝敗に対して公正な態度をとること

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(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

人間科学部専攻科目 スポーツ行政学 の一部において オリンピックに関する講義を行った 我が国の体育 スポーツ行政の仕組みとスポーツ振興施策について スポーツ基本法 や スポーツ基本計画 等をもとに理解を深めるとともに 国民のスポーツ実施状況やスポーツ施設の現状等についてスポーツ行政の在り方について理

2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会における大学連携 2015 年度活動実施報告書 大学名 東海学園大学 番号 1 活動名 [ 講義 ] 専門科目 体育史 におけるオリンピック関連授業 活動概要 専門科目 体育史 の一部において オリンピックの歴史的変遷やオリンピックに関連する内容を

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6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

H30全国HP

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2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

勝ちにこだわるあまり, 他人の気持ちを考えない言動をする生徒がいたため, 全体指導を行った経緯もある 以上の事から, 中学校生活で様々な活動に一生懸命に取り組む中で, 思うようにいかず, 悔しい思いをする経験をした生徒が多いことがわかる 本学級の生徒がこの経験を生かし, さらに成長するためには, 悔

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H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

調査結果の概要

平成 28 年度学校評価最終報告 教職員 :20 人生徒 :309 人保護者 :233 人 [ とてもよい 青ややよい 赤やや不十分 黄緑不十分 紫 ] < 教職員 保護者共通項目アンケート > 評価項目教職員保護者 1 学校は 様々な機会を活用して 学校の様子や学習内容を地域や保護者に伝えている

小学生の英語学習に関する調査

ICTを軸にした小中連携

学校体育と幼児期運動指針の概要について

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

高等学校第 2 学年保健体育科学習指導案 日時 : 平成 25 年 月 日 ( ) 第 校時対象 : 東京都立 高等学校第 2 学年 組男子 名 1 単元名 体つくり運動 2 単元の目標 (1) 次の運動をとおして 体を動かす楽しさや心地よさを味わい 健康の保持増進や体力の向上を図り 目的に適した運

案3                            ⑤なかまの誘い方(小学校低学年)

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

平成18年度標準調査票

福祉科の指導法 単位数履修方法配当年次 4 R 2 年以上 科目コード EC3704 担当教員佐藤暢芳 ( 上 ) 赤塚俊治 ( 下 ) 2017 年 11 月 20 日までに履修登録し,2019 年 3 月までに単位修得してください 2014 年度までの入学者が履修登録可能です 科目の内容 福祉科

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

総合的な探究の時間 は 何を 何のために学ぶ学習なのか? 総合的な探究の時間 は与えられたテーマから みなさんが自分で 課題 を見つけて調べる学習です 総合的な探究の時間 ( 総合的な学習の時間 ) には教科書がありません だから 自分で調べるべき課題を設定し 自分の力で探究学習 ( 調べ学習 )

5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

Microsoft Word - ○指導計画例(高校:ソフトボール)

Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

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成績評価を「学習のための評価」に

งานนำเสนอ PowerPoint

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2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

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2016年_プログラム_03

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

新潟市立亀田西中学校

KANAN SHIKEN JUNIOR HIGH SCHOOL 2

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資料3 高校生を取り巻く状況について

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様式 Ⅰ 平成 28 年度オリンピック パラリンピック教育推進校 事業実施報告書 学校名 井手町立泉ヶ丘中学校 全校児童 生徒数 154 名 テーマ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ 当てはまるもに 複数可 Ⅰ スポーツへの誘い自己肯定感の醸成 Ⅱ 障害者や高齢者への理解共生社会の形成 Ⅲ スポーツへの関心や競技

「オリンピック・レガシーに関する意識調査」(第2回)結果概要

Transcription:

< 平成 30 年度ハローオリンピズム事業 > 実施報告書 宮城県蔵王町立宮中学校 Olympic Movement 公益財団法人日本オリンピック委員会

オリンピック教室 の実施にあたり 平成 21 年 4 月の学習指導要領の改訂以来 中学校 保健体育体育分野 及び高等学校 科目体育 における 体育理論 の領域で 文化としてのスポーツやオリンピック ムーブメントの意義を学ぶことが明確化されています その中で 中学校 3 年生の保健体育の 体育理論 の学習内容には オリンピックや他の国際的なスポーツ大会などは 国際親善や世界平和に大きな役割を果たしている とオリンピックの意義が明示されています そこで JOCでは 体育理論の学習に先がけ その内容を事前に啓発する目的で中学校 2 年生を対象に 平成 23 年度から ハローオリンピズム事業 の一つとして 授業形式で行う オリンピック教室 を実施しております 近代オリンピックの創始者ピエール ド クーベルタンは 人間本来の資質を高めるために スポーツと文化と教育の側面を持つオリンピックの価値を広めることが相応しいと考え オリンピック ムーブメントを推進してきました JOCもこの価値を若い世代に語り継ぐことは 極めて重要で大切な活動と考えております 日本代表として実際にオリンピックに出場した選手 ( オリンピアン ) は その栄誉を自覚し 競技面だけでなく社会生活の上でも 模範となる行動が求められており オリンピアンがその価値を直接生徒に伝えることで 日頃の授業では味わうことのできない感動が生まれることを期待しております オリンピック教室 の授業では 教師役のオリンピアンが オリンピック大会出場に至るまで あるいは 実際にオリンピック大会に出場して得た貴重な経験等を通して エクセレンス フレンドシップ リスペクト 努力から得られる喜び フェアプレー 他者への敬意 といったオリンピックの価値 ( バリュー ) 及びオリンピック精神の教育的価値等を伝えます 同時に この価値がオリンピックに出場した選手だけのものではなく 多くの人々が共有し日常生活にも活かすことのできるものであること さらに こうした考え方があるからこそオリンピックに価値があることを生徒自身に学習してもらうこともねらいとしております また スポーツ基本法 の前文の一部には スポーツは 世界共通の人類の文化であり 次代を担う青少年の体力を向上させるとともに 他者を尊重しこれと協同する精神 公正さと規律を尊ぶ態度や克己心を培い実践的な思考力や判断力を育む等人格の形成に大きな影響を及ぼすものである との記述があります 生徒のみなさんが オリンピック教室 で学習することで この基本法に記された精神や態度が日常生活の中で具現化され 生涯にわたってスポーツに親しむことができるようになることを願っています 公益財団法人 平成 30 年 4 月 日本オリンピック委員会

実施概要 実施目的 : オリンピアン ( オリンピック出場経験アスリート ) が教師役となり オリンピアン自身の様々な経験を通して オリンピズム や オリンピックの価値 等を伝えると同時に この価値はオリンピアンだけのものではなく 多くの人々が共有し 日常生活にも活かすことの出来るものであることを学習してもらう 名称 : JOC オリンピック教室 主催 : 公益財団法人日本オリンピック委員会 後援 : スポーツ庁 協力 : 公益財団法人 JKA 開催地自治体及び同教育委員会 対象 : 中学 2 年生 講師 : オリンピアン ( オリンピック出場経験アスリート ) 派遣オリンピアンは JOC 側にて選定 期間 : 平成 30 年 4 月 ~ 平成 31 年 3 月 原則 平日開催 実施校数 : 60 校程度 実施方法 : クラス単位を基本とし 2 コマで 1 セットの授業 1 時限目運動の時間 (50 分 ) + 2 時限目座学の時間 (50 分 ) + 学校の通常の授業時間をベースに実施 運動の時間と座学の時間の間に 10 分の休憩時間があります - 1 -

授業構成 1 時限目 運動の時間 オリンピアンの専門競技の技術指導 (= スポーツ教室 ) ではなく 運動が苦手な生徒も参加できるように工夫されたもの 挨拶 (5 分 ) 準備運動 (10 分 ) 主運動 (30 分 ) まとめ (5 分 ) 自己紹介今日の学習内容の確認 準備体操 主運動 ( 作戦タイム等を設け 生徒が考える機会を作る ) 運動の授業のまとめ 時間は目安です 内容はオリンピアンによって多少変動する場合がございます 2 時限目 国際オリンピック委員会 (IOC) が推進する オリンピックの価値 等を オリンピアンがオリンピック競技大会出場に至るまで あるいは実際にオリンピック競技大会に出場した経験等を通して 分かり易く伝えると同時に 生徒自身が自分ごととして捉え 今後に活かせるような学習内容 座学の時間 挨拶 自己紹介 (10 分 ) オリンピックの価値を伝える (10 分 ) グループワーク (20 分 ) まとめ (10 分 ) 学習内容の確認 写真 映像等を使用した自己紹介 オリンピアン自身の経験に基づく オリンピックの価値 等を伝える グループ ( 個人 ) ワークで話し合った内容を発表 全体のまとめ / 記念撮影 時間は目安です 内容はオリンピアンによって多少変動する場合がございます - 2 -

実施内容 期日 : 平成 30 年 9 月 6 日 ( 木 ) クラス : 2 年 1 組 (41 名 ) オリンピアン : 荻原健司先生 ( スキー ノルディック複合 ) 出場オリンピック/ アルベールビル大会 リレハンメル大会 長野大会 ソルトレークシティー大会 授業のながれ : 運動の時間 (5 時限 ) 1. 自己紹介 ~ 授業の目的確認 2. 準備体操 自己紹介の後 事業の目的として オリンピアンと一緒にオリンピックがとのようなものかを考えること またオリンピックバリューについて エクセレンス = 一生懸命 真剣に取り組むこと フレンドシップ = 友情 協力する リスペクト = 尊重 ルールを守ること と説明した 体育館を大きく使いスキップ等を織り交ぜたジョギングを行った後 大きな円になりストレッチを実施 3. 主運動 そりリレー (6 班対抗 全 2 回 ) を実施 12 人組になり 1 人がそり ( バスマット ) の上に蹲踞の姿勢で乗った状態で紐を握る もう一人は進行方向を向き 帯状の紐を腰に巻いて ( 引っ掛けて ) 引っ張りながら進む 2 折り返し地点に設置したマーカーまでいったら役割を交代してスタート地点に戻り 次の組へリレー 全組終了し 全員が座った時点でゴールとすることをルールとした 紐がたるんだ状態から急に引っ張られると 後ろの人が転んでしまうこと等の注意点を説明し ペアの組み方や相手を思いやる気持ちを忘れないこと等を伝えた 4. まとめ そりリレーでは チームワークを発揮することができ また それぞれの生徒の意外な一面が見られる等 楽しめたのではないかと感想を伝える 加えて そりリレーというものに初めて取り組むに際し ルール説明を皆が真剣に聞く 仲間同士で一丸となって協力し合う 全力で取り組む等 冒頭に紹介した エクセレンス フレンドシップ リスペクト というオリンピズムが随所に見られ オリンピック選手と同じハートを持って取り組んでくれたことに感謝の気持ちを伝えた - 4 -

実施内容 授業のながれ : 座学の時間 (6 時限 ) 1. 自己紹介と授業の目的を確認 2. オリンピックの価値を伝える オリンピックとは何か考えていきたいと授業の目的を確認 オリンピックと聞いて何を思い浮かべるかと発問し メダル スキー 等の意見が挙がる 荻原先生が用意したパワーポイントを使用しながら授業を展開 オリンピックの問題に答えながらオリンピックについて考えてみようと話す 各班にシートと 10 色ペンを配布し オリンピックシンボルマークを描くことからスタート 3. オリンピッククイズ オリンピックについてのクイズを通し クーベルタンがなぜオリンピックを開催したのかを説明 オリンピズムはエクセレンス ( 卓越 諦めない ) フレンドシップ ( 友情 お互いを理解する ) リスペクト ( 敬意 尊重 ) の 3 つのオリンピックバリューから成っており これらのオリンピックバリューを世界中の人と共有することがクーベルタンの願いだった 国際平和を目指して始まったのがオリンピックであり 東京大会ではそのような点にも注目してもらいたい オリンピックバリューは選手だけでなく 誰もが持てる精神であると話す 4. まとめ 選手時代は思うように成績が伸びない時もあったが諦めずに誰よりも練習を積み重ねたことでオリンピックに手が届いた 皆がこれから大人になる過程で苦しいことや辛いこと 色々な困難があると思う そんな時にこそ頑張ってもらいたい スポーツでも勉強でも自分の好きなもの 得意とするもの 絶対に頑張れるというものを見つければ どんな困難も乗り越えられる力が湧いてくる 好きなことだからこそ とことん頑張ろうと思える 自分の好きなものを見つける人生にしてほしいと伝え 授業終了 - 6 -

記録写真 集合写真 2 年 1 組 記念品贈呈 修了証贈呈 2 年 1 組 - 7 -