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「ガスメット錠10mg・20mg」「ガスメットD錠10mg・20mg」使用上の注意改訂のお知らせ

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

2019 年 3 月作成 ( 第 1 版 ) 処方箋医薬品 ( 注意 - 医師等の処方箋により使用すること ) 抗血小板剤 日本標準商品分類番号 DK1-1 貯法 : 室温保存 気密容器使用期限 : 外箱に表示 ( 3 年 ) Clopidogrel Tablets FFP 錠 25m

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2018 年 3 月改訂 ( 第 6 版 ) 2016 年 12 月改訂 日本標準商品分類番号 抗血小板剤 注 1) 処方箋医薬品 日本薬局方クロピドグレル硫酸塩錠 クロピドグレル錠 25mg ニプロ クロピドグレル錠 75mg ニプロ CLOPIDOGREL TABLETS

110607セチリジン5-1.indd

クロピドグレル錠25mg「モチダ」クロピドグレル錠75mg「モチダ」

改訂後 ( 下線 : 追加記載 ) 改訂前 ( 下線 : 削除 ) 使用上の注意 1) 腎障害のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ]( 用法 用量に関連する使用上の注意 の項参照 ) 2)~ 4) 現行のとおり テオフィリン リトナビル 中枢神経抑制剤アルコール ( 飲酒 ) ピルシ

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クラリチンドライシロップ 1% クラリチン錠 10mg クラリチンレディタブ錠 10mg 第 1 部申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 (7) 同種同効品一覧 シェリング プラウ株式会社

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医薬品の適正使用に欠かせない情報です

扶桑薬品工業 再審査結果のお知らせ 無水エタノール注

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

p 13

160223メトトレキサート1_4.indd

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2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

プラザキサ服用上の注意 1. プラザキサは 1 日 2 回内服を守る 自分の判断で服用を中止し ないこと 2. 飲み忘れた場合は 同日中に出来るだけ早く1 回量を服用する 次の服用までに 6 時間以上あけること 3. 服用し忘れた場合でも 2 回量を一度に服用しないこと 4. 鼻血 歯肉出血 皮下出

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スライド 1

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- 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください - 効能又は効果 用法及び用量の一部変更 使用上の注意改訂のお知らせ 平成 23 年 5 月 劇薬 処方せん医薬品 ( 注意 - 医師等の処方せんにより使用すること ) エタンブトール製剤 エタンブトール塩酸塩錠 このたび 標記製品の 効

減量・コース投与期間短縮の基準

バイエル薬品工業 改訂のお知らせネクサバール錠

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使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

Microsoft Word - ランソプラゾール.doc

改訂後 ( 下線 : 追加記載 ) 改訂前 用法 用量 用法 用量 胃潰瘍 十二指腸潰瘍 吻合部潰瘍 Zollinger 胃潰瘍 十二指腸潰瘍 吻合部潰瘍 Zollinger Ellison 症候群 Ellison 症候群現行のとおり略 逆流性食道炎 逆流性食道炎現行のとおり略 非びらん性胃食道逆流

改訂前 用法 用量 多発性骨髄腫デキサメタゾンとの併用において 通常 成人にはレナリドミドとして 1 日 1 回 25 mg を 21 日間連日経口投与した後 7 日間休薬する これを 1 サイクルとして投与を繰り返す なお 患者の状態により適宜減量する 5 番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群

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ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

アビガン錠 200mg に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 アビガン錠 200mg 有効成分 ファビピラビル 製造販売業者 富士フイルム富山化学株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特定されたリスク 頁 重要な潜在

使用上の注意の改訂理由 副作用( その他の副作用 ) 妊婦, 産婦, 授乳婦等への投与 臨床検査結果に及ぼす影響 の項の改訂について ( 薬生安通知によらない改訂 ) 先発医薬品の改訂に伴い 同様の改訂を行い注意をお願いすることとしました ここでお知らせした内容は 田辺製薬販売株式会社ホームページ

アシクリル・アシクリルバッグ(アイロム)使用上の注意改訂のお知らせ_120913

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

医薬品の適正使用に欠かせない情報です

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301128_課_薬生薬審発1128第1号_ニボルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドラインの一部改正について

IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載され

改訂後 用法 用量 用法 用量 カンデサルタン錠 2mg 4mg 8mg 12mg オーハラ の場合 高血圧症 高血圧症通常 成人には1 日 1 回カンデサルタンシレキセ通常 成人には1 日 1 回カンデサルタンシレキセチルとして4~8mgを経口投与し 必要に応じチルとして4~8mgを経口投与し 必

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別紙様式 (Ⅱ)-1 添付ファイル用 商品名 : イチョウ葉脳内 α( アルファ ) 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績による食経験の評価 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) 弊社では当該製品 イチョウ葉脳内 α( アルファ ) と同一処方の製品を 200

AC 療法について ( アドリアシン + エンドキサン ) おと治療のスケジュール ( 副作用の状況を考慮して 抗がん剤の影響が強く残っていると考えられる場合は 次回の治療開始を延期することがあります ) 作用めやすの時間 イメンドカプセル アロキシ注 1 日目は 抗がん剤の投与開始 60~90 分

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

改訂後改訂前 << 効能 効果に関連する使用上の注意 >> 関節リウマチ 1. 過去の治療において 少なくとも1 剤の抗リウマチ薬 ( 生物製剤を除く ) 等による適切な治療を行っても 疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与すること 2. 本剤とアバタセプト ( 遺伝子組換え ) の併用は行わな

第41回日本薬剤師会学術大会

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

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患者向け医薬品ガイド

膿疱性乾癬の効能追加 ( 承認事項の 部変更承認 ) に伴う改訂 改訂内容 ( 該当部のみ抜粋 ) 警告 1.~3. 4. 関節リウマチ患者では, 本剤の治療を行う前に, 少なくとも 1 剤の抗リウマチ薬等の使用を十分勘案すること. また, 本剤についての十分な知識とリウマチ治療の経験をもつ医師が使

パリエット錠5mg、パリエット錠10mg、パリエット錠20mg

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BV+mFOLFOX6 療法について 2 回目以降 ( アバスチン +5-FU+ レボホリナート + エルプラット ) 薬の名前アロキシ注吐き気止めです デキサート注 アバスチン注 エルプラット注 レボホリナート注 作用めやすの時間 5-FU の効果を強める薬です 90 分 2 回目から点滴時間が短

タフィンラーカプセル50mg/75mg、メキニスト錠0.5mg/2mg 添付文書改訂のお知らせ

< アシクリル点滴静注用 250mg> 改訂後 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること (1 腎障害のある患者 [ 用法 用量に関連する使用上の注意 及び 重要な基本的注意 の項参照 ] (2 肝障害のある患者 [ 肝障害が増悪するおそれがある ] (3 高齢者 [ 用法 用量に関連する

ベナンバックス_患者向医薬品ガイド

Microsoft Word クロピドグレル錠25mg_75mg

次の目的で処方されます 虚血性脳血管障害 ( 心原性脳塞栓症を除く ) 後の再発抑制経皮的冠動脈形成術 (PCI) が適用される下記の虚血性心疾患急性冠症候群 ( 不安定狭心症 非 ST 上昇心筋梗塞 ST 上昇心筋梗塞 ) 安定狭心症 陳旧性心筋梗塞末梢動脈疾患における血栓 塞栓形成の抑制 経皮的

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

2. 改訂内容 ( ) 自主改訂 オルメテック錠 5mg 錠 10mg 錠 20mg 錠 40mg 改訂後改訂前 3. 相互作用併用注意 ( 併用に注意すること ) 薬剤名等 リチウム製剤炭酸リチウム -2- 臨床症状 措置方法 血清カリウム値が上昇することがある 血中リチウム濃度が上昇し リチウム

スライド 1

副作用収集状況 市販直後調査期間中 (2011 年 4 月 11 日 ~2011 年 10 月 31 日 ) に収集された副作用は 200 例 258 件でした そのうち 重篤な副作用は 8 例 14 件でした 副作用の内訳を表 1 に示します 重篤な副作用は 高カルシウム血症 3 件 意識変容状態

この薬を使う前に 確認すべきことは? 患者さんや家族の方はこの薬の効果や注意すべき点などについて十分理解できるまで説明を受けてください 説明に同意した場合に使用が開始されます 次の人は この薬を使用することはできません 過去にイストダックス点滴静注用に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人

ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 特定使用成績調査

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

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会長 日本製薬団体連合会会長 日本一般用医薬品連合会会長 米国研究製薬 工業協会会長 欧州製薬団体連合会会長及び一般社団法人日本医薬品卸業連合 会会長あてに発出することとしているので申し添えます

デベルザ錠20mg 適正使用のお願い

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医薬品インタビューフォーム

「             」  説明および同意書

この薬には併用を注意すべき薬があります 他の薬を使用している場合や 新たに使用する場合は 必ず医師または薬剤師に相談してください この薬の使い方は? 使用量および回数飲む量は あなたの症状などにあわせて 医師が決めます 通常 6 歳以上の小児では 1 日 1 回 1 錠を就寝前に飲みます どのように

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

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目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

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貧血 

この薬は 細菌感染症には効果がありません この薬を予防に用いる場合は 原則としてインフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族または共同生活者である下記の人が対象となります 高齢の人 (65 歳以上 ) 慢性心疾患の人 代謝性疾患の人 ( 糖尿病等 ) 腎機能障害の人 この薬は 治療に用い

クロピドグレル錠「AA」

改訂後 4. 副作用本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない (1) 重大な副作用 ( 頻度不明 ) 1)~6) < 略 : 現行どおり> 7) 横紋筋融解症 : 横紋筋融解症があらわれることがあるので 観察を十分に行い 筋肉痛 脱力感 CK(CPK) 上昇 血中及び尿中

EST_  H.8.6.

改訂後 ( 下線部 : 追記又は変更 ) ( 重大な副作用 失神 意識喪失 (0.1% 未満注 ) ): 血圧低下に伴う一過性の意識喪失等があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には, 投与を中止し適切な処置を行うこと 肝機能障害, 黄疸 ( いずれも 0.1% 未満注

市販直後調査の実施状況 デベルザ 錠 アプルウェイ 錠 一般的名称 イプラグリフロジン L- プロリン ダパグリフロジンプロピレン グリコール水和物 ルセオグリフロジン水和物 トホグリフロジン水和物 調査実施期間 製造承認 2014/04/30 製造承認 2014/08/22 製造承認 2014/0

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10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

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使用上の注意改訂のお知らせ 6 月薬価基準収載 2015 年 6 月田辺製薬販売株式会社 製造販売元田辺三菱製薬株式会社 このたび 標記製品につきまして 使用上の注意 を改訂しましたのでお知らせ致します 今後のご使用に際しましては 下記内容をご参照下さいますようお願い致します 改訂概要改訂項目改訂内容 重大な副作用 急性汎発性発疹性膿疱症 を追記しました 改訂内容 (3~5 頁に改訂後の 使用上の注意 全文を記載しておりますので 併せてご参照下さい ) 改訂後 ( 下線部 : 追記改訂箇所 ) 改訂前 使用上の注意 4. 副作用 抜粋 (1) 重大な副作用 ( 頻度不明 ) 1) ~ 6) 省略 ( 変更なし ) 7) 中毒性表皮壊死融解症 (Toxic Epidermal Necrolysis:TEN), 皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson 症候群 ), 多形滲出性紅斑, 急性汎発性発疹性膿疱症 : 中毒性表皮壊死融解症, 皮膚粘膜眼症候群, 多形滲出性紅斑, 急性汎発性発疹性膿疱症があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと. 8) ~ 10) 省略 ( 変更なし ) 使用上の注意 4. 副作用 抜粋 (1) 重大な副作用 ( 頻度不明 ) 1) ~ 6) 省略 7) 中毒性表皮壊死融解症 (Toxic Epidermal Necrolysis:TEN), 皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson 症候群 ), 多形滲出性紅斑 : 中毒性表皮壊死融解症, 皮膚粘膜眼症候群, 多形滲出性紅斑があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと. 8) ~ 10) 省略 -1-

使用上の注意の改訂理由 重大な副作用 の項の改訂について ( 平成 27 年 4 月 23 日付厚生労働省医薬食品局安全対策課長通知 ( 薬食安通知 ) による改訂 ) 先発医薬品の改訂に伴い 同様の改訂を行い注意喚起することとしました ここでお知らせした内容は 田辺製薬販売株式会社ホームページ (http://www.tanabe.co.jp/ product/di/top.php) 医療機関向け情報 でもご覧いただけます 使用上の注意 改訂の内容は 医薬品安全対策情報(DSU) 239(2015 年 5 月発行 ) に掲載されています -2-

使用上の注意 ( 下線部追記改訂箇所 ) 禁忌 ( 次の患者には投与しないこと ) (1) 出血している患者 ( 血友病, 頭蓋内出血, 消化管出血, 尿路出血, 喀血, 硝子体出血等 ) 出血を助長するおそれがある. (2) 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 用法 用量に関連する使用上の注意 1. 空腹時の投与は避けることが望ましい.( 国内第 Ⅰ 相臨床試験において絶食投与時に消化器症状がみられている ) 2. 出血を増強するおそれがあるので, 特に出血傾向, その素因のある患者等については,50mg 1 日 1 回から投与すること.( 1. 慎重投与 の項参照 ) 使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) (1) 次の患者では出血の危険性が高くなるおそれがあるので, 投与量を 50mg 1 日 1 回とするなど慎重に投与すること. 1) 出血傾向及びその素因のある患者 2) 重篤な肝障害のある患者 3) 重篤な腎障害のある患者 4) 高血圧が持続している患者 5) 高齢者 6) 低体重の患者 (2) 他のチエノピリジン系薬剤 ( チクロピジン塩酸塩等 ) に対し過敏症の既往歴のある患者 2. 重要な基本的注意 (1) 血栓性血小板減少性紫斑病 (TTP), 無顆粒球症, 重篤な肝障害等の重大な副作用が発現することがあるので, 投与開始後 2 ヵ月間は,2 週間に 1 回程度の血液検査等の実施を考慮すること.( 4. 副作用 の項参照 ) (2) 本剤による血小板凝集抑制が問題となるような手術の場合には,14 日以上前に投与を中止することが望ましい. なお, 十分な休薬期間を設けることが出来ない場合は重大な出血のリスクが高まることが報告されているので十分に観察すること. また, 投与中止期間中の血栓症や塞栓症のリスクの高い症例では, 適切な発症抑制策を講じること. 手術後に本剤の再投与が必要な場合には, 手術部位の止血を確認してから再開すること. (3) 他の出血の危険性を増加させる薬剤等との相互作用に注意するとともに, 高血圧が持続する患者への投与は慎重に行い, 本剤投与中は十分な血圧のコントロールを行うこと.( 1. 慎重投与, 3. 相互作用 の項参照 ) (4) 再発の危険性の高い虚血性脳血管障害患者において, アスピリンと併用した時, クロピドグレル単剤に比べ重大な出血の発現率の増加が海外で報告されているので, 併用する場合は十分注意すること. (5) 出血の危険性及び血液学的副作用のおそれがあることから, 出血を起こす危険性が高いと考えられる場合には, 中止 減量等を考慮すること. また, 出血を示唆する臨床症状が疑われた場合は, 直ちに血球算定等の適切な検査を実施すること.( 4. 副作用 の項参照 ) (6) 後天性血友病 ( 活性化部分トロンボプラスチン時間 (aptt) の延長, 第 Ⅷ 因子活性低下等 ) があらわれることがある.aPTT の延長等が認められた場合には, 出血の有無にかかわらず, 後天性血友病の可能性を考慮し, 専門医と連携するなど適切な処置を行うこと.( 4. 副作用 の項参照 ) (7) 患者には通常よりも出血しやすくなることを説明し, 異常な出血が認められた場合には医師に連絡するよう注意を促すこと. また, 他院 ( 他科 ) を受診する際には, 本剤を服用している旨を医師に必ず伝えるよう患者に注意を促すこと. 3. 相互作用本剤は, 主に CYP3A4,CYP1A2,CYP2C19 及び CYP2B6 により活性代謝物に代謝される. 併用注意 ( 併用に注意すること ) 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 非ステロイド性消炎鎮痛薬 ( ナプロキセン等 ) 抗凝固薬 ( ワルファリン, ヘパリン等 ), 血小板凝集抑制作用を有する薬剤 ( アスピリン等 ), 血栓溶解薬 ( ウロキナーゼ, アルテプラーゼ等 ) 薬物代謝酵素 (CYP2C19) を阻害する薬剤オメプラゾール 選択的セロトニン再取り込み阻害剤 (SSRI)( フルボキサミンマレイン酸塩, 塩酸セルトラリン等 ) 本剤との併用により, 消化管からの出血が助長されたとの報告がある. 出血した時, それを助長するおそれがある. 併用時には出血等の副作用に注意すること. 本剤は血小板凝集抑制作用を有するため, これら薬剤と併用すると消化管出血を助長すると考えられている. 本剤は血小板凝集抑制作用を有するため, これら薬剤と併用すると出血を助長するおそれがある. 本剤の作用が減弱 CYP2C19を阻害すするおそれがある. ることにより, 本剤の活性代謝物の血中濃度が低下する. 出血を助長するおそれがある. SSRI の投与により血小板凝集が阻害され, 本剤との併用により出血を助長すると考えられる. 4. 副作用本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない. (1) 重大な副作用 ( 頻度不明 ) 1) 出血 ( 頭蓋内出血, 胃腸出血等の出血 ) 脳出血等の頭蓋内出血, 硬膜下血腫等 : 脳出血等の頭蓋内出血 ( 初期症状 : 頭痛, 悪心 嘔吐, 意識障害, 片麻痺等 ), 硬膜下血腫等があらわれることがある. このような場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと. 吐血, 下血, 胃腸出血, 眼底出血, 関節血腫等 : 吐血, 下血, 胃腸出血, 眼底出血, 関節血腫, 腹部血腫, 後腹膜出血等があらわれることがあ -3-

る. このような場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと. 2) 胃 十二指腸潰瘍 : 出血を伴う胃 十二指腸潰瘍があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止するなど, 適切な処置を行うこと. 3) 肝機能障害, 黄疸 :ALT(GPT) 上昇,γ-GTP 上昇,AST(GOT) 上昇, 黄疸, 急性肝不全, 肝炎等があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には, 投与を中止し, 必要に応じ適切な処置を行うこと. 4) 血栓性血小板減少性紫斑病 (TTP):TTPがあらわれることがあるので, 観察を十分に行い,TTPの初期症状である倦怠感, 食欲不振, 紫斑等の出血症状, 意識障害等の精神 神経症状, 血小板減少, 破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血, 発熱, 腎機能障害等が発現した場合には, 直ちに投与を中止し, 血液検査 ( 網赤血球, 破砕赤血球の同定を含む ) を実施し, 必要に応じ血漿交換等の適切な処置を行うこと. 5) 間質性肺炎, 好酸球性肺炎 : 間質性肺炎, 好酸球性肺炎があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 咳嗽, 呼吸困難, 発熱, 肺音の異常等が認められた場合には, 速やかに胸部 X 線, 胸部 CT 等の検査を実施すること. 異常が認められた場合には, 投与を中止し, 副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと. 6) 血小板減少, 無顆粒球症, 再生不良性貧血を含む汎血球減少症 : 血小板減少, 無顆粒球症, 再生不良性貧血を含む汎血球減少症があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと. 7) 中毒性表皮壊死融解症 (Toxic Epidermal Necrolysis:TEN), 皮膚粘膜眼症候群 (Stevens- Johnson 症候群 ), 多形滲出性紅斑, 急性汎発性発疹性膿疱症 : 中毒性表皮壊死融解症, 皮膚粘膜眼症候群, 多形滲出性紅斑, 急性汎発性発疹性膿疱症があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと. 8) 薬剤性過敏症症候群 : 初期症状として発疹, 発熱がみられ, 更に肝機能障害, リンパ節腫脹, 白血球増加, 好酸球増多, 異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, このような症状があらわれた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと. なお, ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6) 等のウイルスの再活性化を伴うことが多く, 投与中止後も発疹, 発熱, 肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること. 9) 後天性血友病 : 後天性血友病があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと. 10) 横紋筋融解症 : 筋肉痛, 脱力感,CK(CPK) 上昇, 血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ, これに伴って急性腎不全 等の重篤な腎障害があらわれることがあるので, このような場合には直ちに投与を中止し, 適切な処置を行うこと. (2) その他の副作用下記の副作用があらわれることがあるので, 異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行うこと. 種類血液 頻度 頻度不明 皮下出血, 貧血, 紫斑 ( 病 ), 鼻出血, 止血延長, 眼出血, 歯肉出血, 痔出血, 血痰, 穿刺部位出血, 処置後出血, ヘモグロビン減少, 赤血球減少, ヘマトクリット減少, 白血球減少, 好中球減少, 好酸球増多, 月経過多, 口腔内出血, 術中出血, カテーテル留置部位血腫, 口唇出血, 陰茎出血, 尿道出血, 好酸球減少, 血清病 肝臓 Al-P 上昇,LDH 上昇, 血清ビリルビン上昇, 胆嚢炎, 胆石症, 黄疸消化器消化器不快感, 胃腸炎, 口内炎, 腹痛, 嘔気, 下痢, 食欲不振, 便秘, 食道炎, 嘔吐, 腹部膨満, 消化不良, 口渇, 耳下腺痛, 歯肉 ( 齦 ) 炎, 歯肉腫脹, 唾液分泌過多, 粘膜出血, 腸管虚血, 大腸炎 ( 潰瘍性大腸炎, リンパ球性大腸炎 ), 膵炎代謝異常中性脂肪上昇,CK(CPK) 上昇, 総コレステロール上昇, 総蛋白低下,K 上昇, アルブミン低下, 血糖上昇,K 下降, 血中尿酸上昇, アミラーゼ上昇,Cl 下降,Na 上昇,Na 下降過敏症発疹, そう痒感, 湿疹, 蕁麻疹, 紅斑, 光線過敏性皮膚炎, 眼瞼浮腫, アナフィラキシー, 斑状丘疹性皮疹, 血管浮腫, 気管支痙攣皮膚脱毛, 皮膚乾燥, 水疱性皮疹, 扁平苔癬感覚器眼充血, 眼瞼炎, 眼精疲労, 視力低下, 複視, 嗅覚障害, 結膜炎, 味覚異常精神神経系頭痛, 高血圧, めまい, しびれ, 筋骨格硬直 ( 肩こり, 手指硬直 ), 意識障害, 不眠症, 意識喪失, 音声変調, 低血圧, てんかん, 眠気, 皮膚感覚過敏, 流涙, 気分変動循環器浮腫, 頻脈, 不整脈, 動悸, 心電図異常, 胸痛, 脈拍数低下, 徐脈, 血管炎腎臓 BUN 上昇, 血中クレアチニン上昇, 尿蛋白増加, 血尿, 尿沈渣異常, 尿糖陽性, 腎機能障害, 急性腎不全, 尿閉, 頻尿, 尿路感染, 糸球体症呼吸器咳, 気管支肺炎, 胸水, 痰その他ほてり, 関節炎, 発熱, 異常感 ( 浮遊感, 気分不良 ), 多発性筋炎, 滑液包炎, 男性乳房痛, 乳汁分泌過多, 乳腺炎, 倦怠感, 腰痛, 多発性関節炎, 肩痛, 腱鞘炎, 注射部位腫脹, CRP 上昇, 筋痛, 関節痛, 女性化乳房 5. 高齢者への投与高齢者では造血機能, 腎機能, 肝機能等の生理機能が低下していることが多く, また体重が少ない傾向があり, 出血等の副作用があらわれやすいので, 減量などを考慮し, 患者の状態を観察しながら, 慎重に投与すること. 6. 妊婦, 産婦, 授乳婦等への投与 (1) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には, 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること. 妊娠中の投与に関 -4-

する安全性は確立していない. (2) 授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること. 動物実験 ( ラット ) で乳汁中に移行することが報告されている. 7. 小児等への投与小児等に対する安全性は確立していない.( 使用経験がない.) 8. 過量投与本剤の過量投与により凝固時間の延長及び出血が生じるおそれがある. 出血が認められた場合, 適切な処置を取ること. なお, 特異的な解毒剤は知られていないので, 緊急措置が必要な場合は血小板輸血を考慮すること. 9. 適用上の注意薬剤交付時 : PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服用するよう指導すること. PTP シートの誤飲により, 硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し, 更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている. 10. その他の注意海外で実施された健康成人を対象とした臨床薬理試験において, 本剤 300mg を初回投与後 24 時間の 5μM ADP 惹起血小板凝集に対する抑制率 ( 血小板凝集抑制率 :%) は,CYP2C19 の代謝能に応じて,Ultrarapid metabolizer(um) 群,Extensive metabolizer (EM) 群,Intermediate metabolizer (IM) 群,Poor metabolizer(pm) 群の順に,40± 21,39±28,37±21,24±26 であり, その後 4 日間にわたって本剤 75mg/ 日を投与した後の血小板凝集抑制率 (%) は, それぞれ 56±13,58±19,60± 18,37±23 と,PM 群において本剤の血小板凝集抑制作用が低下した. -5-

お問い合わせ先田辺三菱製薬株式会社くすり相談センター専用ダイヤル 0120-507-319 ( 弊社営業日の 9:00~17:30) T15A-3 2015 年 6 月 -6-